JP3273395B2 - 含クロム溶鋼の精錬法 - Google Patents

含クロム溶鋼の精錬法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含クロム溶鋼の脱炭精錬
において、溶鋼中の〔Cr〕の酸化を抑え、効率よく脱
炭を行い、かつ真空精錬法で問題となるCOガス爆発、
ボイリングおよびスプラッシュ等を抑え、安定した精錬
を図る含クロム溶鋼の精錬法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼の如き11mass
%以上のクロムを含むような含クロム溶鋼の脱炭法とし
ては、浴面下より酸素ガスまたは酸素ガス(以下、単に
酸素という)と不活性ガスの混合ガスを吹込むAOD法
が広く用いられている。AOD法は脱炭が進行し、溶鋼
中の〔C〕濃度が低下してくると〔Cr〕が酸化されや
すくなることから、〔C〕濃度の低下に伴い吹込みガス
中のArやN2 ガスのような不活性ガスの比率を高く
し、酸素の比率を低くして、〔Cr〕の酸化を抑える方
法が採られている。しかし、低〔C〕濃度域では脱炭速
度が低下するために所望の〔C〕濃度に到達するのに長
時間を要し、かつ吹込みガス中の不活性ガスの比率を高
くするために、不活性ガスの消費量が大幅に増大するこ
とから経済的にも不利になる。
【0003】このような低〔C〕濃度域における脱炭を
促進する方法として、真空精錬法の利用が挙げられる。
例えば、特公昭60−10087号公報には、高クロム
・ステンレス鋼を0.03mass%以下の低〔C〕濃
度まで脱炭するために、大気圧下での酸素による脱炭を
〔C〕=0.2〜0.4mass%まで行い、その後は
非酸化性ガスによる攪拌は続けるが酸素吹込みは停止
し、鋼浴上の圧力を約10Torrまで連続的に低下さ
せてボイリングを起こさせることによって所望の脱炭を
行う方法が記載されている。
【0004】該方法は、比較的高〔C〕濃度より酸素の
供給を止めるために、〔Cr〕の酸化による損失は少な
くなるが、急激な真空精錬の適用により、COガスを大
量に発生し、爆発の危険を招く。この対策として真空吸
引をゆるやかにすれば危険はなくなるが、経過時間が長
くなって溶鋼温度が低下し、かつ反応が遅くなる。ま
た、圧力を10Torr以下の高真空にすれば、溶鋼の
スプラッシュが激しくなり、合金材料投入用ホッパーの
閉塞などの問題が生じる。
【0005】これらの問題点を解決する方法として、特
開平3−68713号公報および特開平4−25450
9号公報記載の方法が提案されている。これらに記載さ
れている含クロム溶鋼の精錬方法は、同一精錬容器を用
いて、〔C〕濃度0.2〜0.05mass%までは吹
込みガスとして非酸化性ガスと酸素の混合ガスを使用
し、〔C〕濃度がこの範囲内に低下した後は、200〜
15torrに減圧し、かつ吹込みガスとして非酸化性
ガスのみを使用するものである。これらの方法ではスプ
ラッシュやボイリングが抑えられ、安定した脱炭精錬が
行われることが記載されているが、これらの方法でも、
例えば大気圧の760Torrの状態から1分間で20
0Torrの真空度にした場合には、急激なCOガス発
生によるボイリングやスプラッシュによる操業の中断や
歩留の低下を招き、効率的な精錬法とは言えない。ま
た、真空度についても200〜15Torrとしてある
が、例えば15Torrで精錬を行った場合には、〔C
r〕濃度が17〜19mass%の溶鋼では到達の
〔C〕濃度は0.02mass%となるものと考えら
れ、目標〔C〕濃度が0.05mass%の溶鋼では無
駄な脱炭処理を行ったことになり、非効率的な精錬法と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、同一精錬容
器を用いて大気圧精錬後、真空精錬を用いる含クロム溶
鋼の脱炭精錬において、真空精錬を開始する際の真空引
きの条件および真空精錬時の到達真空度を目標〔C〕お
よび〔Cr〕濃度に合わせて決定することにより、溶鋼
中の〔Cr〕の酸化を抑え、効率よく脱炭を行い、かつ
スプラッシュやボイリングを抑え、安定した真空精錬法
とすることにより、歩留やガス等のロスを極力抑えるこ
とのできる含クロム溶鋼の精錬法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を有
利に解決したものであり、その要旨とするところは下記
のとおりである。 (1)同一の精錬容器を用いて大気圧精錬後、含クロム
溶鋼中に底吹き羽口を通して精錬ガスを吹込んで真空精
錬を行う精錬法において、大気圧状態から真空引きを開
始するに際し、真空処理開始から真空度300Torr
を達成するまでは、50Torr/min以上、250
Torr/min以下の平均減圧速度の下で真空引きを
行うことを特徴とする含クロム溶鋼の精錬法。
【0008】(2)真空精錬の到達真空度を最終の目標
〔C〕濃度および〔Cr〕濃度に合わせて、下記式を
満足する真空度で、少なくとも2分以上精錬を行うこと
を特徴とする前項(1)記載の含クロム溶鋼の精錬法。 2.0×104 ×〔C〕f/〔Cr〕f≦P≦5.0×104 ×〔C〕f/ 〔Cr〕f … P ;最終の到達真空度(Torr) 〔C〕f ;目標の〔C〕濃度(mass%) 〔Cr〕f;目標の〔Cr〕濃度(mass%) (3)真空引きを開始する〔C〕濃度を0.05mas
s%以上、0.25mass%以下とすることを特徴と
する前項(1)記載の含クロム溶鋼の精錬法。
【0009】以下本発明について詳細に説明する。本発
明の含クロム溶鋼の精錬法は、図1に例示するような精
錬法である。精錬容器1内で含クロム溶鋼4中に底吹き
羽口2を通して、精錬ガス5を吹込む。また、精錬容器
1は脱着可能な排気フード3を有しており、300To
rr以下の減圧が可能である。本発明の精錬は、精錬の
はじめは排気フード3のない状態で大気圧精錬を行い、
その後排気フード3を装着し、真空引きを開始して真空
精錬を行う方法である。
【0010】本発明は大気圧状態から真空引きを開始す
る際に、処理開始〔C〕濃度および減圧速度を好適な範
囲に維持することによって、脱炭反応の進行で発生する
COガスに起因する爆発、ボイリングあるいはスプラッ
シュ等の操業上の支障となる現象を皆無とし、かつ溶鋼
の歩留を上げることを可能とするものである。また、真
空精錬の到達真空度を目標とする〔C〕濃度および〔C
r〕濃度に合わせて設定することにより、過度の真空度
の低下および精錬時間の延長を少なくすることを可能と
するものである。
【0011】図2にSUS304ステンレス鋼を〔C〕
濃度0.05〜0.25mass%までは大気圧精錬を
行い、その後真空精錬を開始した際の、大気圧状態から
真空度300Torrを達成するまでの平均減圧速度と
脱炭速度指数の関係を示す。なお、脱炭速度指数は平均
減圧速度250Torr/minにおける平均脱炭速度
を100として指数化したものである。また吹錬前の
〔Si〕濃度は0.1mass%以下であり、吹込みガ
スは不活性ガスまたは不活性ガスと酸素の混合ガスを用
い、流量は溶鋼トンあたり0.1Nm3 /min以上で
の結果である。図2より、減圧速度の上昇に伴い脱炭速
度は大きくなる傾向にあるが、減圧速度250Torr
/minを超えても脱炭速度の向上代は小さく、また減
圧速度が50Torr/minより小さくなると急激に
脱炭速度は小さくなる。
【0012】図3にSUS304ステンレス鋼を〔C〕
濃度0.05〜0.25mass%までは大気圧精錬を
行い、その後真空精錬を開始した際の、大気圧状態から
真空度300Torrを達成するまでの平均減圧速度と
溶鋼歩留指数の関係を示す。なお、溶鋼歩留指数は減圧
速度250Torr/minにおける平均の溶鋼歩留を
100として指数化した値である。図3より、溶鋼歩留
は減圧速度の上昇に伴い低下する。これはCO爆発、ボ
イリングおよびスプラッシュ等の発生頻度に対応する。
減圧速度が250Torr/minを超えると溶鋼歩留
が低下し、安定した精錬が行えない。
【0013】従って、真空精錬を開始する際の大気圧状
態から真空度300Torrを達成するまでの平均減圧
速度は50Torr/min以上、250Torr/m
in以下にする必要がある。図4にSUS304ステン
レス鋼を大気圧精錬後、真空精錬を行った場合の(〔C
r〕f/〔C〕f)・Pと溶鋼歩留指数の関係を示す。
ここで、〔C〕fは目標の〔C〕濃度(mass%)、
〔Cr〕fは目標の〔Cr〕濃度(mass%)を示
し、Pは真空精錬の到達真空度(Torr)を示す。ま
た、溶鋼歩留指数は(〔Cr〕f/〔C〕f)・P=5
×104 における平均の溶鋼歩留を100として指数化
した値である。なお、真空精錬の最後では到達真空度に
2分以上保持した結果である。図4より、溶鋼歩留は
(〔Cr〕f/〔C〕f)・Pが大きくなるに従い大き
くなる傾向にあり、(〔Cr〕f/〔C〕f)・Pが2
×104 より小さくなると急激に低下する。これは
(〔Cr〕f/〔C〕f)・Pが小さくなると溶鋼から
のスプラッシュの発生が大きくなることに起因する。
【0014】図5にSUS304ステンレス鋼を大気圧
精錬後、真空精錬を行った場合の(〔Cr〕f/〔C〕
f)・Pと到達〔C〕濃度/目標〔C〕濃度の関係を示
す。なお、真空精錬の最後では到達真空度に2分以上保
持した結果である。図5より、(〔Cr〕f/〔C〕
f)・Pが大きくなるに従い到達〔C〕濃度/目標
〔C〕濃度の値は大きくなるが、(〔Cr〕f/〔C〕
f)・Pが5×104 以下であれば到達〔C〕濃度/目
標〔C〕濃度が1以下を確実に達成できる。
【0015】図6にSUS304ステンレス鋼を大気圧
精錬後、真空精錬を行った場合の到達真空度状態での処
理時間と到達〔C〕濃度/目標〔C〕濃度の関係を示
す。処理時間が2分以上であれば到達〔C〕濃度/目標
〔C〕濃度が1以下を確実に達成できる。従って、真空
精錬の到達真空度を最終の目標〔C〕濃度および〔C
r〕濃度に合わせて、下記式を満足する真空度で少な
くとも2分以上精錬することが必要である。
【0016】 2.0×104 ×〔C〕f/〔Cr〕f≦P≦5.0×104 ×〔C〕f/ 〔Cr〕f … なお、真空精錬を開始する〔C〕濃度は、高すぎると真
空精錬の負荷が大きくなり、ボイリングやスプラッシュ
等による操業上の支障が出てくること、低すぎると大気
圧精錬の負荷が大きくなり、〔Cr〕酸化量の増大およ
びガス使用量の増大を招くことから、本発明では、0.
05mass%以上、0.25mass%以下とする。
【0017】以上より、本発明に従えば、同一精錬容器
を用いて大気圧精錬後真空精錬を行うにあたり、操業上
の支障がなく安定した真空精錬を可能にし、かつ効率的
に精錬を行うことができる。
【0018】
【作用】含クロム溶鋼の脱炭精錬では、吹込んだ酸素
が、一旦、式で表される反応でクロム酸化物(Cr2
3 )を生成し、その後、式で示される脱炭反応が進
行すると考えられる。なお、式の反応平衡定数Kは、
式で表される。 2Cr+3/2O2 (g)=(Cr2 3 ) … (Cr2 3 )+3=2Cr+3CO(g) … K=aCr2O3 ・aC 3 /aCr 2 ・PCO 3 … ここで、aCr2O3 はスラグ中(Cr2 3 )の活量、a
C は溶鋼中〔C〕の活量、aCrは溶鋼中〔Cr〕の活
量、PCOは雰囲気中のCOガス分圧を示す。
【0019】D.C.Hiltyらは、式の関係を実
験的に求め、式を提出している。 log(〔Cr〕・PCO/〔C〕)=−13800/T+8.76 … ここで、Tは溶鋼温度(K)を示す。真空精錬では、精
錬容器内の真空度Pは雰囲気中のCOガス分圧PCOと比
例関係にある。従って、真空度を下げることはPCOを小
さくすることになり、式の脱炭反応を促進することに
なる。しかし、大気圧精錬状態から急激に真空度を下げ
ると、脱炭反応が急激に進行すると共に、真空度の低下
に伴うガスの体積膨張が起こるためにボイリングやスプ
ラッシュが大量に発生し、操業上の支障となる。一方、
大気圧精錬状態から徐々に真空度を下げた場合には操業
上の問題はないが、脱炭反応が非常に遅くなり、精錬時
間の延長等の問題を引き起こす。このようなことから、
本発明では大気圧状態から真空度300Torrを達成
するまでの減圧速度の好適な範囲を規定した。
【0020】次に、到達真空度は式からわかるよう
に、低ければ低いほど脱炭反応が促進され、低〔C〕域
までの脱炭が可能となるが、真空度が低すぎるとボイリ
ングおよびスプラッシュ等による溶鋼歩留の低下を招
く。一方、真空度が高すぎると目標〔C〕濃度までの脱
炭が不可能となり、成分外れ等の問題を引き起こす。こ
のようなことから、本発明では到達真空度の範囲を、前
記式で規定される好適な範囲とした。
【0021】
【実施例】SUS304ステンレス鋼(8mass%N
i−18mass%Cr)で、目標〔C〕濃度0.05
mass%以下を要求される鋼60tonの処理を、図
1に示す実施態様で実施した。脱炭開始時の〔C〕濃度
は全て1.5mass%とし、真空精錬を開始するまで
は酸素または酸素と不活性ガスの混合ガスを用いて精錬
を行った。真空精錬では大気圧状態から真空度300T
orrを達成するまでの平均減圧速度を種々変化させ、
その後到達真空度までの真空引きを行うと共に、大気圧
精錬で酸化した〔Cr〕を還元するために還元剤として
Fe−Siを添加して、脱炭および還元を実施した。そ
の後、大気圧状態に戻し、取鍋に出鋼した。なお、脱炭
時の全ガス供給量は溶鋼トン当り0.1〜0.3Nm3
/minとし、真空精錬の開始〔C〕濃度等により、供
給するガス種を変更させた。
【0022】表1に真空精錬の開始〔C〕濃度および真
空精錬の精錬条件の実施例を示す。本発明の実施例は先
に示した条件を満足するようにして実施した。比較例の
No.7は真空精錬の開始〔C〕濃度が本発明の条件外
の例、No.8およびNo.9は平均減圧速度が本発明
の条件外の例、No.10およびNo.11は到達真空
度が本発明の条件外の例、No.12は到達真空度下で
の精錬時間が本発明の条件外の例である。
【0023】実施結果を表2に示す。表中の到達〔C〕
濃度以外の値は本発明例のNo.1の結果を100とし
て、比例換算した値である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、本発明例では、
到達〔C〕濃度が目標〔C〕濃度の0.05mass%
以下を達成し、ボイリングやスプラッシュ等による操業
上の支障がないために安定した精錬が可能となってお
り、精錬コストも比較例に比べ安く、安定した値となっ
ている。
【0027】
【発明の効果】本発明によると含クロム溶鋼の同一精錬
容器を用いた大気圧精錬後の真空精錬において、COガ
ス大量発生による爆発、ボイリングおよびスプラッシュ
の発生等による操業の支障がなく、安定した精錬が行え
る。また、真空精錬時の効率的な精錬が図られ、〔C〕
濃度の成分外れを防止し、大気圧精錬と真空精錬を含め
たトータルの精錬コストの大幅な低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様例の精錬容器を示す図であ
る。
【図2】本発明における平均減圧速度の下限の限定理由
を示す図である。
【図3】本発明における平均減圧速度の上限の限定理由
を示す図である。
【図4】本発明における到達真空度の下限の限定理由を
示す図である。
【図5】本発明における到達真空度の上限の限定理由を
示す図である。
【図6】本発明における到達真空度下での精錬時間の限
定理由を示す図である。
【符号の説明】
1 精錬容器 2 底吹き羽口 3 排気フード 4 溶鋼 5 ガス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−89417(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 7/00 C21C 7/068

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の精錬容器を用いて大気圧精錬後、
    含クロム溶鋼中に底吹き羽口を通して精錬ガスを吹込ん
    真空精錬を行う精錬法において、大気圧状態から真空
    引きを開始するに際し、真空処理開始から真空度300
    Torrを達成するまでは、50Torr/min以
    上、250Torr/min以下の平均減圧速度の下で
    真空引きを行うことを特徴とする含クロム溶鋼の精錬
    法。
  2. 【請求項2】 真空精錬の到達真空度を最終の目標
    〔C〕濃度および〔Cr〕濃度に合わせて、下記式を
    満足する真空度で、少なくとも2分以上精錬を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の含クロム溶鋼の精錬法。 2.0×104 ×〔C〕f/〔Cr〕f≦P≦5.0×104 ×〔C〕f/ 〔Cr〕f … P ;最終の到達真空度(Torr) 〔C〕f ;目標の〔C〕濃度(mass%) 〔Cr〕f;目標の〔Cr〕濃度(mass%)
  3. 【請求項3】 真空引きを開始する〔C〕濃度を0.0
    5mass%以上、0.25mass%以下とすること
    を特徴とする請求項1記載の含クロム溶鋼の精錬法。
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