JP3225284B2 - サーキュラソーで片面切削する方法ならびに同方法に用いるサーキュラソー - Google Patents

サーキュラソーで片面切削する方法ならびに同方法に用いるサーキュラソー

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JP3225284B2
JP3225284B2 JP10070595A JP10070595A JP3225284B2 JP 3225284 B2 JP3225284 B2 JP 3225284B2 JP 10070595 A JP10070595 A JP 10070595A JP 10070595 A JP10070595 A JP 10070595A JP 3225284 B2 JP3225284 B2 JP 3225284B2
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幸嗣 岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーキュラソーを用いて
ロボットアームに支持された鋳物アルミ又はアルミダイ
キャストを片面切削する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】型抜き後のシリンダーブロック等の鋳物
アルミ又はアルミダイキャスト等の表面は従来、通常、
図3に示す如く正面フライス11によって被削材12を
平面切削することが行なわれているが、この方法では切
削面の凹凸が大きい場合や大きな突出がある場合には切
削刃との関係で一回の切削加工で処理することができな
い問題がある。
【0003】そこで、図4に示すように基板1の外周に
焼結ダイヤモンドチップ2を配設したサーキュラソー
A′を用いて被削材3を所定の切込量aの深さで切断す
ることが試みられたが、この場合には図4(ロ)の如く
刃厚全面に負荷がかからないため、またチップ2のアキ
シャルレーキ角0′(平歯)であるため、被削材面と反
対側の矢示方向に基板1を曲げようとする力(軸方向分
力)が働き、このとき、基板1の剛性が弱いと、切断面
がシュートしたりサーキュラソーが振動し切断面にうね
りを生じる難点がみられた。
【0004】ところで、上記サーキュラソーで加工され
る鋳物アルミ、ダイキャスト品の加工は現在、自動化が
図られていてロボットアームに支持されて切断がなされ
ているが、ロボットアームによる支持では剛性の低い支
持であるため、切削力により振動が発生し、前述したサ
ーキュラソーによる切削を行った場合には満足できる切
削をなし得ない状況である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如き実
状に対処し、とりわけ、鋳物アルミ、ダイキャストの片
面切削において、焼結ダイヤモンドチップのアキシャル
レーキ角と、ラジアルレーキ角に着目して基板に働く曲
げ応力を小さくし、切れ味と刃先強度を保ってロボット
アームのような剛性のない固定保持でも良好な切削力を
確保することを目的とするものである。
【0006】なお、焼結ダイヤモンドチップと交互に配
列使用される超硬チップの寿命を延ばすため、前者のす
くい角より後者のすくい角を小さく、焼結ダイヤモンド
チップのすくい角を10°〜15°に、一方、超硬合金
製の超硬チップのすくい角を回転方向正側の−10°〜
−20°に設定したチップソーは実公昭58−3289
9号公報に開示されており、また、左右切刃部の先端傾
斜角と横すくい角をそれぞれ鋸歯の左右面における歯高
の低い側が回転方向で先行する厚肉側となるよう形成し
たチップソーは実開昭59−132723号公報に開示
されているが、これらはアキシャルレーキ角とラジアル
レーキ角を選択しロボットアームに剛性の低い支持で支
持された鋳物アルミなどを良好な切削力をもって切削す
るというものではなく、本発明の目的に適応するもので
はない。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的に適
合する切削方法はロボットアームに支持した鋳物アルミ
又はダイキャストの片面切削にあたり、基板の外周にア
キシャルレーキ角5°〜10°、ラジアルレーキ角0°
〜10°として、その先端を被削材を接しない側の側面
から被削材と接する側の側面に向かって外周方向に傾斜
せしめた焼結ダイヤモンドチップを配設したサーキュラ
ソーを用いて片面切削することにある。
【0008】
【0009】なお、基板の外周に配設する切刃チップは
すべて焼結ダイヤモンドチップであってもよいが、一
部、若干の超硬合金製の超硬チップをもって置換せしめ
てもよい。
【0010】またアキシャルレーキ角は一方向でなく、
一部、逆方向の角度に形成することが片面切削により有
効である。
【0011】
【作用】焼結ダイヤモンドチップのアキシャルレーキ角
を大きくすると、サーキュラソーを切断時、図5に示す
ように被削材3側へ曲げようとする力が働く。一方、ア
キシャルレーキ角を0°(平歯)とすると、前述したよ
うに軸方向分力(背分力)は図4(ロ)に示すように基
板1を曲げようとする力が働く。従って本発明における
アキシャルレーキ角5°以上、即ち5°〜10°とする
と、切込1〜3mmで小さな背分力となり、曲げは少な
くなる。
【0012】次にラジアルレーキ角は大きくなるに従っ
て接線分力(主分力)、法線分力(送り分力)とも低下
し、切削力はよいが、10°を越えれば刃先強度が弱く
なり刃先欠損が生じる。
【0013】しかし、自動化された鋳物アルミ、ダイキ
ャストの加工はロボットアームに支持されるため切削力
により振動が発生し易く、そこで、接線分力、法線分力
を小さくするにはラジアルレーキ角をある程度、大きく
するのが好ましく、本発明のラジアルレーキ角は切れ味
と刃先の欠けの関連から好ましい。
【0014】以上の理由より本発明のサーキュラソーは
ロボットアームに支持して切断する鋳物アルミ、ダイキ
ャスト品の加工に好適である。
【0015】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、本発明の実施
例を説明する。
【0016】図1,図2は本発明に係るサーキュラソー
の1例を示し、同サーキュラソーAは基板1の外周に既
知の手法により焼結ダイヤモンドチップ2を配設した構
成からなっており、θ0 で示すラジアルレーキ角は0°
〜10°の範囲、一方、θ1,θ2 で示すアキシャルレ
ーキ角は5°〜10°の範囲である。
【0017】この場合、図2ではθ=θであるが方
向は逆となっている。これは一部を逆方向とすることが
前述の如く片面切削により有効であるからである。
【0018】また上記実施例を示す図では切刃チップを
すべて焼結ダイヤモンドチップ2としているが、必要に
応じ又は交互に超硬合金製の超硬チップと置き換えても
差し支えない。
【0019】なお、図中、Xは法線分力(送り分力)、
Yは接線分力(主分力)、Zは軸方向分力(背分力)
で、これら各分力が働くことによって切削加工が行われ
る。
【0020】次に本発明サーキュラソーを用いた場合
と、従来のサーキュラソーを用いた場合との使用時にお
ける比較を示す。
【0021】(1)サーキュラソー 外径;600mm、基板;鋼、板厚;8mm、刃幅10
mm、切刃;焼結ダイヤモンド
【0022】
【表1】
【0023】(2)上記各サーキュラソーを用いて下記
被削材に対し下記切断条件で加工した。 (イ)被削材 180mm×500mm(長) (ロ)切断条件 回転数;1500,1800,2100(r.p.m) 送り速度;20,30,40(mm/sec) 切込み;1mm,3mm
【0024】(3)結果 上記により切削した場合における各々の接線分力、法線
分力、軸方向分力の対比を表2,表3及び表4に夫々示
す。なお、各分力の単位はkgfである。
【0025】
【表2】 以下余白
【0026】
【表3】 以下余白
【0027】
【表4】
【0028】上記表2,表3及び表4の結果より本発明
実施例の場合は比較例に比し接線分力、法線分力ともに
低下し、切削力が良好であることが、そして基板を曲げ
ようとする背分力(軸方向分力)は小さくなり、シュー
ト、うねりの発生を阻止することが分かる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、鋳物アル
ミ又はダイキャストを片面切削するにあたり焼結ダイヤ
モンドチップを、アキシャルレーキ角5°〜10°、ラ
ジアルレーキ角0°〜10°とし、かつその先端を被削
材を接しない側の側面から被削材と接する側の側面に向
かって外周方向に傾斜せしめて基板外周に配設する方法
であり、アキシャルレーキ角を前記角度とし、前記焼結
ダイヤモンドチップの先端を被削材と接しない側の側面
から被削材と接する側の側面に向かって外周方向に傾斜
せしめて配設することによりサーキュラソーの片面切削
で基板に曲げ作用する曲げ応力を小さくし、切断時、被
削材側へ曲げようとする力を生起させ、ダイヤモンドチ
ップが被削材に食い付いてゆくことで基板が曲がりにく
く、かつぶれにくくすることができると共に、ラジアル
レーキ角を前記角度とすることにより切削力を良好に
し、刃先の強度を高めて刃先の欠損を低減せしめること
ができ、ロボットアームの如き剛性のない固定において
も円滑な片面切削を可能とし、鋳物アルミ又はダイキャ
スト品の自動加工を円滑に実施し得る実用的効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーキュラソーの概要を示す部分
正面図である。
【図2】上記本発明に係るサーキュラソーの部分側面概
要図である。
【図3】従来の鋳物アルミ等の切削加工を示す説明図で
ある。
【図4】片面切削の態様を示す説明図で、(イ)は斜視
概要図、(ロ)は正面概要図である。
【図5】アキシャルレーキ角による切断時の分力作用を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 焼結ダイヤモンドチップ 3 被削材 A サーキュラソー a 切込量
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−15621(JP,A) 特公 平3−49686(JP,B2) 実公 昭58−32899(JP,Y2) 坂井秀春著、「チップソー」、槇書 店,昭和51年6月30日,P.84〜87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームに支持した鋳物アルミ又は
    ダイキャストを片面切削するにあたり、基板の外周にア
    キシャルレーキ角5°〜10°、ラジアルレーキ角0°
    〜10°として、その先端を被削材と接しない側の側面
    から被削材と接する側の側面に向かって外周方向に傾斜
    せしめた焼結ダイヤモンドチップを配設したサーキュラ
    ソーを用い、片面切削することを特徴とするサーキュラ
    ソーで片面切削する方法。
JP10070595A 1995-03-31 1995-03-31 サーキュラソーで片面切削する方法ならびに同方法に用いるサーキュラソー Expired - Fee Related JP3225284B2 (ja)

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JPS5832899U (ja) * 1981-08-28 1983-03-03 株式会社日本アルミ 梯子兼用脚立

Non-Patent Citations (1)

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Title
坂井秀春著、「チップソー」、槇書店,昭和51年6月30日,P.84〜87

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