JP3224525U - 伸縮扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】人や荷物の通行を妨げることなく、扉本体の振れを簡単に抑制することができる、伸縮扉を提供する。【解決手段】伸縮扉10は、伸縮可能に構成された扉本体14と、振れ防止機構16とを備えている。振れ防止機構16は、扉本体14に設けられた第1部分52、第2部分54および第3部分56を有している。扉本体14が伸張状態にあるとき、第1部分52のストッパー部58は、付勢手段60から下方向の力を受けて、振れ防止部18に水平方向から対向する対向位置P1に配置される。扉本体14が収縮するとき、第2部分54の出力部76がストッパー部58に下方から接触するとともに、第2部分54の入力部78が第3部分56で押されて回動部80が回動される。すると、出力部76が上方向に移動し、ストッパー部58が出力部76で持ち上げられて対向位置P1から離脱される。【選択図】図2

Description

本考案は、通路の幅方向に伸張または収縮して通路を開閉する扉本体を備える伸縮扉に関する。
従来の伸縮扉の一例が特許文献1の図1および図21に記載されている。特許文献1の図1に記載された伸縮扉は、通路の幅方向に伸張または収縮して通路を開閉する扉面体と、扉面体に設けられた落とし棒と、通路の路面に設けられた落とし孔とを有している。通路を閉じるとき、作業者は、扉面体を伸張させて通路の幅方向の全長にわたって扉面体を配置し、その後、落とし棒を落とし孔に落とし込んで扉面体の振れを抑制する。通路を開くとき、作業者は、落とし棒を落とし孔から引き上げて扉面体を収縮させ、その後、収縮状態の扉面体をヒンジ部において水平方向に回動させて、これを通路の側縁に沿って配置する。
特許文献1の図21に記載された伸縮扉は、通路の幅方向に伸張または収縮して通路を開閉する扉面体と、扉面体の下部に設けられた被案内部と、路面から上方に突出して設けられて被案内部を案内する下部ガイドレールとを有している。通路を閉じるとき、作業者は、扉面体を伸張させて通路の幅方向の全長にわたって扉面体を配置する。通路を開くとき、作業者は、扉面体を収縮させ、その後、収縮状態の扉面体をヒンジ部において水平方向に回動させて、これを通路の側縁に沿って配置する。なお、扉面体を回動させるとき、被案内部は、下部ガイドレールに設けられた切欠き部を通過するので、下部ガイドレールは回動の妨げにならない。
特許第4531605号(特開2006−274557)
しかしながら、特許文献1の図1に記載された伸縮扉では、落とし棒を操作する作業が面倒であるという問題があった。一方、特許文献1の図21に記載された伸縮扉では、落とし棒を操作する作業は不要であるが、下部ガイドレールが通路の路面から上方に突出して設けられるので、通路を開いた状態において、下部ガイドレールが人や荷物の通行の妨げになるという問題があった。
本考案は上記問題に対処するためになされたものであり、人や荷物の通行を妨げることなく、扉本体の振れを簡単に抑制することができる、伸縮扉を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る伸縮扉の特徴は、通路の幅方向に伸びて前記通路を閉じる伸張状態と前記通路の幅方向に縮んで前記通路を開く収縮状態とを切り換え可能に構成された扉本体と、前記伸張状態における前記扉本体の振れを防止する振れ防止機構とを備える伸縮扉において、前記振れ防止機構は、前記扉本体の伸縮方向に並んで前記扉本体に設けられ、前記扉本体の伸張に伴って互いに離間する方向へ移動し、前記扉本体の収縮に伴って互いに近接する方向へ移動する第1部分、第2部分および第3部分を有しており、前記第1部分は、上下方向へ移動可能に構成され、下方へ移動したときに前記通路に設けられた振れ防止部に水平方向から対向する対向位置に配置され、上方へ移動したときに前記対向位置から離脱されるストッパー部と、前記ストッパー部に下方に向かう力を付与する付勢手段とを有しており、前記第2部分は、前記第1部分に近接したときに前記ストッパー部に下方から接触する出力部と、前記第3部分に近接したときに前記第3部分で押される入力部と、前記入力部が前記第3部分から受けた押圧力で回動されて前記出力部を上方向に移動させる回動部とを有していることにある。
この構成において、扉本体が伸張状態にあるとき、第1部分のストッパー部は、付勢手段から下方に向かう力を受けて、振れ防止部に対して水平方向から対向する対向位置に配置される。したがって、扉本体の振れを抑制するための特別な操作は不要であり、扉本体の振れを簡単に抑制することができる。
この構成において、伸張状態にある扉本体が収縮するとき、第1部分、第2部分および第3部分が互いに近接する方向へ移動し、第2部分の出力部が第1部分のストッパー部に下方から接触するとともに、第2部分の入力部が第3部分に押圧される。すると、第2部分の回動部が回動されて出力部が上方向に移動され、ストッパー部が出力部で持ち上げられて対向位置から離脱される。つまり、扉本体が収縮するとき、ストッパー部が対向位置から自動的に離脱される。したがって、振れ防止部を通路の路面よりも下方に配置することが可能であり、振れ防止部が人や荷物の通行の妨げになることを防止することができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記扉本体は、伸縮方向に並んで上下方向に延びて配置された複数の棒状の縦桟を有しており、前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、前記縦桟に組み込まれていることにある。
この構成では、縦桟が振れ防止機構のハウジングとして機能するので、振れ防止機構の部品点数を少なくして、製造コストを低く抑えることができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記付勢手段は、前記ストッパー部に対して下方に向かう力を重力により付与するように構成されていることにある。
この構成では、ストッパー部に付勢するための特別な部品(バネ等)は不要であり、製造コストを低く抑えることができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記出力部および前記入力部は、中央部で曲げられた1本の棒材の一部として構成されており、前記回動部は、前記扉本体の主面に対して直交する方向に延びる回動中心を有して前記棒材の長さ方向中央部に接合されていることにある。
この構成では、出力部および入力部を1本の棒材を用いて安価に製造することができる。また、入力部、回動部および出力部が、梃子の力点、支点および作用点となるので、入力部および出力部の長さを変えることによって、ストッパー部を持ち上げる力や距離を簡単に調整することができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記ストッパー部は、棒状の前記出力部が挿し込まれるガイド孔を有していることにある。
この構成では、出力部がストッパー部から離脱することを防止できるので、ストッパー部を上方に移動させるための動作を安定させることができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記第2部分は、前記第1部分から離間したときに前記回動部の回動を制限することによって前記出力部を前記ガイド孔に対して位置決めする位置決め手段を有していることにある。
この構成では、第2部分が第1部分から離間したとき、位置決め手段によって出力部をガイド孔に対して位置決めすることができるので、第2部分が第1部分に近接したときには、出力部をガイド孔に確実に挿し込むことができる。位置決め手段は、回動部の回動を制限するものであり、簡単な構造で構成できることから、安価に製造することができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記振れ防止機構と協働して前記伸張状態における前記扉本体の振れを防止する振れ防止部を備え、前記振れ防止部は、前記通路の路面よりも下方に設けられて、前記対向位置に配置された前記ストッパー部に水平方向から対向する振れ防止壁を有していることにある。
この構成では、振れ防止壁が通路の路面よりも下方に設けられるので、振れ防止部の路面から上方に突出する部分を小さくすることができ、または、無くすことができ、振れ防止部が人や荷物の通行の妨げになることを防止することができる。
本考案に係る伸縮扉の他の特徴は、前記扉本体を伸縮可能に吊り下げるガイドレールと、前記ガイドレールを支持する支持部とを備え、前記ガイドレールは、前記収縮状態の前記扉本体を吊り下げる第1レール部と、前記第1レール部の一方端側に設けられ、前記第1レール部と協働して前記伸張状態の前記扉本体を吊り下げる第2レール部とを有しており、前記第1レール部は、その他方端側に設けられたヒンジ部を中心として水平方向に回動可能に構成されていることにある。
この構成では、収縮状態の扉本体を吊り下げた第1レール部を水平方向に回動させることによって、扉本体を通路の側縁に沿って配置することが可能であり、通路を広く利用することができる。
実施形態に係る伸縮扉の構成(伸張状態)を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 振れ防止機構の構成(伸張状態)を示す斜視図である。 振れ防止機構の構成(伸張状態)を示す正面図である。 (A)は図3におけるIVA−IVA線断面図、(B)は図3におけるIVB−IVB線断面図、(C)は図3におけるIVC−IVC線断面図である。 実施形態に係る伸縮扉の構成(収縮状態)を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 振れ防止機構の構成(収縮状態)を示す断面図である。
以下、本考案に係る伸縮扉の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係る伸縮扉10の構成(伸張状態)を示す図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。図2は、振れ防止機構16の構成(伸張状態)を示す斜視図である。図3は、振れ防止機構16の構成(伸張状態)を示す正面図である。図4(A)は図3におけるIVA−IVA線断面図、図4(B)は図3におけるIVB−IVB線断面図、図4(C)は図3におけるIVC−IVC線断面図である。図5は、伸縮扉10の構成(収縮状態)を示す図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図である。図6は、振れ防止機構16の構成(収縮状態)を示す断面図である。なお、以下の説明で用いる「前・後・左・右・上・下」の各方向は、図1(A),(B)および図2において矢印で示すこれらの方向と一致する。
図1(A),(B)に示す伸縮扉10は、人や荷物が通行する通路12を開閉するものであり、図1(B)に示すように、扉本体14と、振れ防止機構16と、振れ防止部18と、ガイドレール20と、支持部22とを備えている。本実施形態の通路12は、荷物を搬送する昇降装置24の出入口であり、昇降装置24を構成する床材26の上面が通路12の路面12aとなっている。
図1(B)に示す扉本体14は、通路12の幅方向に伸びて通路12を閉じる「伸張状態」と通路12の幅方向に縮んで通路12を開く「収縮状態」とを切り換え可能なように構成されている。扉本体14の「伸縮方向」は「左右方向」と一致しており、人や荷物が通路12を通過する「通過方向」は「前後方向」と一致している。
扉本体14は、左右方向に間隔を隔てて上下方向に延びて設けられた第1支柱30および第2支柱32と、第1支柱30と第2支柱32との間に架け渡された第1伸縮機構34および第2伸縮機構36と、扉本体14の伸縮方向に並んで上下方向に延びて設けられた複数(本実施形態では7本)の縦桟38a〜38gとを有している。
第1支柱30は、第1伸縮機構34および第2伸縮機構36の左側の端部を支持して、扉本体14の左側の側縁を構成する棒状部材であり、第2支柱32は、第1伸縮機構34および第2伸縮機構36の右側の端部を支持して、扉本体14の右側の側縁を構成する棒状部材である。第1支柱30の左側の側面には、扉本体14を水平方向に回動させるための複数のヒンジ部40が設けられている。
第1伸縮機構34は、鉛直面内において互いに左右方向にずらして設けられた2つのレージトング(伸縮腕:lazy tongue)機構42a,42bを有している。一方のレージトング機構42aは、固定回動軸44を介してX字状に連結された2本のリンク46aを有する複数のリンクユニット48aを備えており、複数のリンクユニット48aが左右方向に並べられて、可動回動軸(図示省略)を介して互いに連結されている。そして、複数のリンクユニット48aのそれぞれが、固定回動軸44を介して第1支柱30、一つ置きの縦桟38b,38d,38fおよび第2支柱32に対して回動可能に取り付けられている。
他方のレージトング機構42bは、固定回動軸44を介してX字状に連結された2本のリンク46bを有する複数のリンクユニット48bを備えており、複数のリンクユニット48bが左右方向に並べられて、可動回動軸(図示省略)を介して互いに連結されている。そして、複数のリンクユニット48bのそれぞれが、固定回動軸44を介して一つ置きの縦桟38a,38c,38e,38gに対して回動可能に取り付けられている。
第2伸縮機構36は、第1伸縮機構34と同様に構成されており、第1伸縮機構34から下方に間隔を隔てて、第1支柱30、縦桟38a〜38gおよび第2支柱32に対して取り付けられている。
図2中の二点鎖線で示すように、縦桟38b,38c,38dのそれぞれは、四角形の断面を有する中空の棒状部材である。縦桟38b,38c,38dの左側面および右側面は、扉本体14の主面に対して直交するように形成されており、縦桟38b,38c,38dの前側面および後側面は、扉本体14の主面に対して平行となるように形成されている。なお、図1(B)に示す他の縦桟38a,38e,38f,38gも縦桟38b,38c,38dと同様に構成されている。
図1(B)に示すように、第1支柱30、縦桟38a〜38gおよび第2支柱32のそれぞれの後側の側壁(図示省略)には、第1伸縮機構34および第2伸縮機構36のそれぞれのレージトング機構42a,42bが固定回動軸44を介して取り付けられている。また、縦桟38a〜38gおよび第2支柱32のそれぞれの上端部には、扉本体14をガイドレール20に対して伸縮可能に吊り下げるための吊下具50が取り付けられている。吊下具50は、ガイドレール20に沿って転がるローラー50aを有している。
振れ防止機構16は、伸張状態における扉本体14の振れを防止するものであり、扉本体14の伸縮方向に並んで扉本体14に設けられた第1部分52、第2部分54および第3部分56を有している。本実施形態では、第1支柱30および縦桟38b,38d,38fの下端部に第1部分52が組み込まれており、縦桟38a,38c,38e,38gの下端部に第2部分54が組み込まれており、縦桟38b,38d,38fおよび第2支柱32の下端部に第3部分56が組み込まれている。したがって、第1部分52、第2部分54および第3部分56は、扉本体14の伸張に伴って互いに離間する方向へ移動し、扉本体14の収縮に伴って互いに近接する方向へ移動する。
図2に示すように、第1部分52は、上下方向へ移動可能に構成されたストッパー部58と、ストッパー部58に下方に向かう力を付与する付勢手段60と、離脱防止部62とを有している。
ストッパー部58は、鉄等の金属やプラスチック等で形成された部分であり、縦桟38b,38dの内部に収容された直方体状の本体部58aと、本体部58aの下端部から下方に突出して形成された直方体状の突出部58bとを有している。突出部58bの前後方向長さは、本体部58aの前後方向長さよりも短く定められており、突出部58bは、本体部58aの下部における前後方向中央部に配置されている。
図3に示すように、ストッパー部58が縦桟38b,38dの内部を下方へ移動したとき、ストッパー部58は、扉本体14から下方に突出して、通路12に設けられた振れ防止部18に水平方向(前後方向)から対向する対向位置P1に配置される。図6に示すように、ストッパー部58が対向位置P1(図3)から上方へ移動したとき、ストッパー部58は、対向位置P1から離脱されて縦桟38b,38dの内部に収容される。このときのストッパー部58の位置が離脱位置P2である。
図2に示すように、ストッパー部58の上部には、ストッパー部58を左右方向に貫通するガイド孔64が上下方向に長い長孔状に形成されている。ストッパー部58の中央部および下部には、ストッパー部58を前後方向に貫通する貫通孔66が上下方向に長い長孔状に形成されている。貫通孔66の上下方向長さは、対向位置P1(図3)と離脱位置P2(図6)との間を移動するストッパー部58の移動距離よりも長くなるように定められている。ストッパー部58が収容される縦桟38b,38dの下端部の右側の側壁には、後述する第2部分54の出力部76が挿通される貫通孔68が上下方向に長い長孔状に形成されている。
付勢手段60は、ストッパー部58に対して下方に向かう力を付与するものである。本実施形態の付勢手段60は、ストッパー部58に対して下方に向かう力を重力により付与するものであり、ストッパー部58の重力が作用する部分の全体が付勢手段60となっている。つまり、ストッパー部58に対して下方に向かう力を付与するようにストッパー部58の重量が定められている。
離脱防止部62は、扉本体14からストッパー部58が離脱することを防止する部分であり、筒状のカラー70と雄ネジ部材72とを有している。図4(A)に示すように、縦桟38bの下端部の前側の側壁には、貫通孔66の前側の開口に対向するネジ孔74aが形成されており、縦桟38bの下端部の後側の側壁には、貫通孔66の後側の開口に対向する貫通孔74bが形成されている。カラー70は、貫通孔66の内側においてネジ孔74aと貫通孔74bとの間に配置されている。雄ネジ部材72の軸部72aは、貫通孔74bおよびカラー70に挿通されて、ネジ孔74aに螺合されている。
図2に示すように、第2部分54は、第1部分52に右側から近接したときにストッパー部58に下方から接触する出力部76と、第3部分56に左側から近接したときに第3部分56で押される入力部78とを有している。また、第2部分54は、入力部78が第3部分56から受けた押圧力で回動されて出力部76を上方向に移動させる回動部80と、回動部80を縦桟38cに対して回動可能に取り付ける取付部82とを有している。さらに、図3に示すように、第2部分54は、第1部分52から離間したときに回動部80の回動を制限することによって出力部76を第1部分52のガイド孔64に対して位置決めする位置決め手段84を有している。
図2に示すように、出力部76および入力部78は、ストッパー部58を持ち上げるL字状のガイドレバー86の一部として構成されている。つまり、1本の棒材86aが長さ方向の中央部でL字状に曲げられることによってガイドレバー86が形成されており、ガイドレバー86の中央部より左側の部分が出力部76となっており、ガイドレバー86の中央部より右側の部分が入力部78となっている。図4(B)に示すように、縦桟38cの下端部の左側の側壁には、出力部76が挿通される貫通孔88が上下方向に長い長孔状に形成されており、縦桟38cの下端部の右側の側壁には、入力部78が挿通される貫通孔90が上下方向に長い長孔状に形成されている。
図2に示すように、回動部80は、扉本体14の主面に対して直交する方向(前後方向)に延びる回動中心を有する円筒状の部分である。回動部80は、ガイドレバー86の中央部における曲げられた部分の内側に溶接等によって接合されている。
図4(B)に示すように、取付部82は、軸部82aを有する雄ネジ部材である。縦桟38cの下端部の前側の側壁には、回動部80の前側の開口に対向するネジ孔92aが形成されており、縦桟38cの下端部の後側の側壁には、回動部80の後側の開口に対向する貫通孔92bが形成されている。取付部82の軸部82aは、貫通孔92bおよび回動部80に挿通されて、ネジ孔92aに螺合されている。
図3に示すように、位置決め手段84は、位置決め部94と、位置決め部94が当たることによって回動部80およびガイドレバー86の回動を制限するガイドストッパー96と、固定部98とを有している。
位置決め部94は、回動部80の外周面における左側を向いた部分に接合された板状の部材である。ガイドストッパー96は、縦桟38cの内部に配置された直方体状の部材である。ガイドストッパー96の上面が、位置決め部94が当たるストッパー面96aとなっている。図4(C)に示すように、ガイドストッパー96には、前後方向に延びる貫通孔100が形成されている。
図4(C)に示すように、固定部98は、軸部98aを有する雄ネジ部材である。縦桟38cの下端部の前側の側壁には、貫通孔100の前側の開口に対向するネジ孔102aが形成されており、縦桟38cの下端部の後側の側壁には、貫通孔100の後側の開口に対向する貫通孔102bが形成されている。固定部98の軸部98aは、貫通孔102bおよび貫通孔100に挿通されて、ネジ孔102aに螺合されている。
図3に示すように、第1部分52、第2部分54および第3部分56が互いに離間しているとき、ガイドレバー86は、その中央部における曲げられた部分を頂点とする山状に配置されている。つまり、ガイドレバー86の重量バランスは、出力部76の先端が重力で下がるように定められている。したがって、位置決め手段84の位置決め部94は、特別な操作をしなくてもストッパー面96aに当たり、出力部76が第1部分52のガイド孔64に対して位置決めされる。
図1(B)に示す第3部分56は、第2部分54の入力部78(図3)を押圧する部分である。本実施形態では、縦桟38b,38d,38fの下端部に組み込まれた第1部分52のストッパー部58(図3)が第3部分56となっている。また、第2支柱32の下端部が第3部分56となっている。
図6に示す第3部分56を例に挙げて説明すると、縦桟38dの下端部の左側の側壁には、第2部分54の入力部78が収容される収容孔104が上下方向に長い長孔状に形成されている。収容孔104の上下方向長さは、入力部78の長さよりも長く定められている。したがって、縦桟38cに組み込まれた第2部分54に対して縦桟38dに組み込まれたストッパー部58が右側から近づくと、第2部分54の入力部78がストッパー部58で押圧されながら、収容孔104に収容される。つまり、ストッパー部58が入力部78を押圧する第3部分56として機能する。
図2に示すように、振れ防止部18は、振れ防止機構16と協働して伸張状態における扉本体14の振れを防止するものであり、通路12の路面12aよりも下方に設けられた2つの振れ防止壁106a,106bを有している。本実施形態では、昇降装置24を構成する床材26に左右方向に延びる長孔26aが形成されている。長孔26aの長さ方向に延びる2つの内側面には、四角形の断面を有する棒状のガイド棒108a,108bが接合されており、ガイド棒108a,108bの互いに対向する内側面が振れ防止壁106a,106bとなっている。ストッパー部58が下方へ移動したとき、ストッパー部58の突出部58bは、2つの振れ防止壁106a,106bで挟まれた空間に配置される。つまり、2つの振れ防止壁106a,106bで挟まれた位置が上記の対向位置P1となっている。
図1(A),(B)に示すように、ガイドレール20は、収縮状態の扉本体14(図5(B))を吊り下げる第1レール部20aと、第1レール部20aの一方端側に設けられ、第1レール部20aと協働して伸張状態の扉本体14(図1(B))を吊り下げる第2レール部20bとを有している。支持部22は、第1支柱30の左側に近接して床材26から上方に延びて設けられた棒状の第1部分22aと、第2支柱32の右側に近接して床材26から上方に延びて設けられた棒状の第2部分22bと、第1部分22aの上端部と第2部分22bの上端部との間に架け渡された棒状の第3部分22c(図1(A))とを有している。
図1(A)に示すように、ガイドレール20の第2レール部20bが、支持部22の第3部分22cに接合されている。図1(B)に示すように、扉本体14を構成する第1支柱30が、ヒンジ部40を介して支持部22の第1部分22aに取り付けられている。そして、ガイドレール20の第1レール部20aが、その他方端において第1支柱30の上端部に接合されている。したがって、図5(A)中の二点鎖線で示すように、第1支柱30(図5(B))および第1レール部20aをヒンジ部40を中心として水平方向に回動させることによって、収縮状態の扉本体14(図5(B))を水平方向に回動させることができる。
(伸縮扉10の作動)
図1(A),(B)に示すように、伸縮扉10を用いて通路12を閉じるとき、作業者は、扉本体14を伸張させて通路12の幅方向の全長にわたって扉本体14を配置する。扉本体14を伸張させると、第1部分52、第2部分54および第3部分56は互いに離間する方向に移動し、第2部分54の出力部76が第1部分52のガイド孔64から離脱する。すると、ストッパー部58が重力により下方に移動して、図2に示す対向位置P1に配置され、扉本体14の振れが防止される。
図5(A),(B)に示すように、伸縮扉10で閉じられた通路12を開くとき、作業者は、扉本体14を収縮させて、扉本体14の全体をガイドレール20の第1レール部20aで吊り下げる。その後、作業者は、扉本体14および第1レール部20aをヒンジ部40を中心として水平方向に回動させて、これらを通路12の側縁に沿って配置する。
図3に示す伸張状態の扉本体14を収縮させると、第1部分52、第2部分54および第3部分56が互いに近接する方向に移動するため、第2部分54の出力部76が第1部分52のガイド孔64に挿し込まれる。第1部分52、第2部分54および第3部分56がさらに近接すると、図6に示すように、第2部分54の入力部78が第3部分56に押圧され、第2部分54の回動部80が回動されて出力部76が上方向に移動される。これにより、出力部76からストッパー部58に対して上方向の力が付与され、ストッパー部58が持ち上げられて対向位置P1から離脱される。
(伸縮扉10の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図2に示すように、扉本体14が伸張状態にあるとき、第1部分52のストッパー部58は、付勢手段60から下方に向かう力を受けて、振れ防止部18に対して水平方向から対向する対向位置P1に配置される。したがって、扉本体14の振れを簡単に抑制することができる。また、図6に示すように、扉本体14が収縮するとき、ストッパー部58が対向位置P1から自動的に離脱されるので、振れ防止部18を通路12の路面12aよりも下方に配置することが可能であり、振れ防止部18が人や荷物の通行の妨げになることを防止することができる。
図1(B)に示すように、振れ防止機構16の第1部分52、第2部分54および第3部分56は、扉本体14の縦桟38a〜38gに組み込まれているので、縦桟38a〜38gが振れ防止機構16のハウジングとして機能する。したがって、振れ防止機構16の部品点数を少なくして、製造コストを低く抑えることができる。
図2に示す付勢手段60は、ストッパー部58に対して下方に向かう力を重力により付与するように構成されているので、ストッパー部58に付勢するための特別な部品(バネ等)は不要であり、製造コストを低く抑えることができる。
図2に示すように、第2部分54の出力部76および入力部78が、L字状のガイドレバー86(すなわち中央部で曲げられた1本の棒材86a)の一部として構成されているので、出力部76および入力部78を1本の棒材86aを用いて安価に製造することができる。また、入力部78、回動部80および出力部76が、梃子の力点、支点および作用点となるので、入力部78および出力部76の長さを変えることによって、ストッパー部58を持ち上げる力や距離を簡単に調整することができる。
図6に示すように、ストッパー部58のガイド孔64に棒状の出力部76が挿し込まれるので、出力部76がストッパー部58から離脱することを防止でき、ストッパー部58を上方に移動させるための動作を安定させることができる。
図3に示すように、第2部分54が第1部分52から離間したとき、位置決め手段84によって出力部76をガイド孔64に対して位置決めすることができるので、第2部分54が第1部分52に近接したときには、出力部76をガイド孔64に確実に挿し込むことができる。また、位置決め手段84は、回動部80の回動を制限するものであり、簡単な構造で構成できることから、安価に製造することができる。
図2に示すように、振れ防止壁106a,106bが通路12の路面12aよりも下方に設けられているので、振れ防止部18の路面12aから上方に突出する部分を小さくすることができ、または、無くすことができ、振れ防止部18が人や荷物の通行の妨げになることを防止することができる。
図5(A),(B)に示すように、第1レール部20aがヒンジ部40を中心として水平方向に回動されるので、収縮状態の扉本体14および第1レール部20aを通路12の側縁に沿って配置することが可能であり、通路12を広く利用することができる。
(変形例)
なお、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、荷物を搬送する昇降装置24の出入口が、伸縮扉10が設けられる通路12となっているが、通路12は、昇降装置24の出入口に限定されるものではなく、例えば、駐車場の出入口や道路が通路12となってもよい。
図6に示すように、第1部分52のストッパー部58を第3部分56として用いているが、第3部分56は、ストッパー部58とは別に設けられてもよい。例えば、図6に示す縦桟38dの下端部に設けられた収容孔104を無くして、縦桟38dの下端部の左側の側壁を第3部分56として用いてもよい。
図1(B)に示すように、第1部分52、第2部分54および第3部分56が縦桟38a〜38gに組み込まれているが、これらは、縦桟38a〜38gとは別に設けられてもよい。例えば、これらは、縦桟38a〜38gに取り付けられたハウジングに組み込まれてもよい。
図2に示すように、付勢手段60が、ストッパー部58に対して下方に向かう力を重力により付与するように構成されているが、付勢手段60は、当該力を弾性部材(バネ、ゴム等)の弾性力により付与するように構成されてもよい。
図2に示すように、出力部76および入力部78が、L字状に曲げられた1本の棒材86aの一部として構成されているが、これらは、L字状に形成された1枚の板材の一部として構成されてもよい。
図6に示すように、出力部76が挿し込まれるガイド孔64が貫通孔として形成されているが、ガイド孔64は、有底孔として形成されてもよい。また、ガイド孔64に代えて、ストッパー部58の側面に切り欠き部や突起部を形成し、これらの部分に出力部76を下方から接触させるようにしてもよい。
図3に示すように、出力部76がガイド孔64に対して位置決め手段84を用いて位置決めされているが、位置決め手段84は省略されてもよい。この場合でも、ガイドレバー86の重量バランス等を調整することによって、出力部76をガイド孔64に対して位置決めすることができる。
図2に示すように、振れ防止部18の振れ防止壁106a,106bが通路12の路面12aよりも下方に設けられているが、振れ防止壁106a,106bは、路面12aよりも上方に設けられてもよい。また、振れ防止壁106a,106bを構成するガイド棒108a,108bは省略されてもよいし、ガイド棒108a,108bに代えて、上方に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状部材が用いられてもよい。
10…伸縮扉、12…通路、14…扉本体、16…振れ防止機構、18…振れ防止部、
20…ガイドレール、20a…第1レール部、20b…第2レール部、22…支持部、
24…昇降装置、26…床材、30…第1支柱、32…第2支柱、
38a〜38g…縦桟、40…ヒンジ部、52…第1部分、54…第2部分、
56…第3部分、58…ストッパー部、60…付勢手段、76…出力部、
78…入力部、80…回動部、84…位置決め手段。

Claims (8)

  1. 通路の幅方向に伸びて前記通路を閉じる伸張状態と前記通路の幅方向に縮んで前記通路を開く収縮状態とを切り換え可能に構成された扉本体と、
    前記伸張状態における前記扉本体の振れを防止する振れ防止機構とを備える伸縮扉において、
    前記振れ防止機構は、前記扉本体の伸縮方向に並んで前記扉本体に設けられ、前記扉本体の伸張に伴って互いに離間する方向へ移動し、前記扉本体の収縮に伴って互いに近接する方向へ移動する第1部分、第2部分および第3部分を有しており、
    前記第1部分は、上下方向へ移動可能に構成され、下方へ移動したときに前記通路に設けられた振れ防止部に水平方向から対向する対向位置に配置され、上方へ移動したときに前記対向位置から離脱されるストッパー部と、前記ストッパー部に下方に向かう力を付与する付勢手段とを有しており、
    前記第2部分は、前記第1部分に近接したときに前記ストッパー部に下方から接触する出力部と、前記第3部分に近接したときに前記第3部分で押される入力部と、前記入力部が前記第3部分から受けた押圧力で回動されて前記出力部を上方向に移動させる回動部とを有していることを特徴とする、伸縮扉。
  2. 前記扉本体は、伸縮方向に並んで上下方向に延びて配置された複数の棒状の縦桟を有しており、前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、前記縦桟に組み込まれている、請求項1に記載の伸縮扉。
  3. 前記付勢手段は、前記ストッパー部に対して下方に向かう力を重力により付与するように構成されている、請求項1または2に記載の伸縮扉。
  4. 前記出力部および前記入力部は、中央部で曲げられた1本の棒材の一部として構成されており、
    前記回動部は、前記扉本体の主面に対して直交する方向に延びる回動中心を有して前記棒材の長さ方向中央部に接合されている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の伸縮扉。
  5. 前記ストッパー部は、棒状の前記出力部が挿し込まれるガイド孔を有している、請求項4に記載の伸縮扉。
  6. 前記第2部分は、前記第1部分から離間したときに前記回動部の回動を制限することによって前記出力部を前記ガイド孔に対して位置決めする位置決め手段を有している、請求項5に記載の伸縮扉。
  7. 前記振れ防止機構と協働して前記伸張状態における前記扉本体の振れを防止する振れ防止部を備え、
    前記振れ防止部は、前記通路の路面よりも下方に設けられて、前記対向位置に配置された前記ストッパー部に水平方向から対向する振れ防止壁を有している、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の伸縮扉。
  8. 前記扉本体を伸縮可能に吊り下げるガイドレールと、
    前記ガイドレールを支持する支持部とを備え、
    前記ガイドレールは、前記収縮状態の前記扉本体を吊り下げる第1レール部と、前記第1レール部の一方端側に設けられ、前記第1レール部と協働して前記伸張状態の前記扉本体を吊り下げる第2レール部とを有しており、
    前記第1レール部は、その他方端側に設けられたヒンジ部を中心として水平方向に回動可能に構成されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の伸縮扉。
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