JP2021116605A - 防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造 - Google Patents

防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造 Download PDF

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【課題】引き戸式の戸体2が開閉する出入り口部位と、袖部3とが左右に隣接する状態で設けられた引き戸装置1において、袖部の框枠が火災時の熱により熱膨張した場合に、該袖部3を、躯体側からの脱落が防止できる強固な固定支持をしながら、框材の熱膨張による変形を吸収できるようにする。【解決手段】袖部3の框枠において、戸尻側縦框材7は左右方向の変位が規制され、下側横框材5は上下方向の変位が規制されるよう躯体側に支持固定する一方、上側横框材4については上側横枠材に対して上動が許容されるよう支持し、戸先側縦框材14については躯体側に支持されないものとして左右方向の変位が許容される構成にする。【選択図】図6

Description

本発明は、建造物において、出入り口等が形成される開口部の開閉をするために設けられる防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造の技術分野に関するものである。
一般に、ビル等の建造物に設けられる出入り口の開閉をするため、戸体を左右方向に開閉移動自在に設けた引き戸装置を建て付けることがあるが、このような引き戸装置の中には、前記開口部に、戸体が左右方向に移動することで開閉する出入り口部と、該出入り口部の戸尻側に隣接し、開放姿勢の戸体が重合する袖部(嵌め殺し戸)とが設けられたものとし、そして戸体を開放移動した際に、該戸体が袖部に対して前後に重合するように構成したものがある。このような引き戸装置において、袖部に設けられる袖板(鏡板)を、例えばガラス板のような透光性素材で構成することにより、出入り口部位を、恰も袖部までもが透光性を有した広いイメージの開口部構造にすることがあり、このような袖部のある引き戸装置に防火性能を付与させようとした場合、該袖部についても防火性能を付与させることが要求される。
ところでこのような袖部は、上下と左右(戸先側、戸尻側)の四方(四周)の框材が枠組みされた状態で躯体側に支持される框枠と、該框枠に組み込まれる袖板とにより構成されるのが一般的であり、このような袖部について防火性能を備えたものにするため、各框材については耐熱、防火性能の優れた金属製素材(例えば鋼材やステンレス材)を用い、袖板については例えば耐熱、防火性能を備えながら透光性のある防火ガラスを用いて形成することが提唱される。
そしてこのように袖部に防火性能が備えられたものとする場合に、袖部は、火災発生時の熱を受けて熱膨張することになるが、この場合、縦框材については、上下両端部側が天井部と床部とに支持される構造になっているため、縦框材が熱膨張したときの上下変位を吸収する余裕が事実上なく、この結果、縦框材は、熱膨張したときに撓み変形しやすく、そして該撓み変形することで縦框材と袖板との間に隙間が発生する等して防火性能が損なわれてしまうという惧れがある。
一方、このような袖部を形成するにあたり、上側の横框材を、躯体側に設けられる冂形状をした上側横枠材(無目、上枠)に上方向に変位可能な状態で嵌入する構成にしたもの(例えば特許文献1参照。)があり、この技術を防火用の袖部構造に採用して前記縦框材が熱膨張したときの上下変位を吸収できるようにすることが提唱される。
特開平8−284544号公報
しかしながら前記従来のものは、単純に框材を躯体側部材に嵌入しただけのものであるから、袖部自体の躯体側への取付け強度が十分でないものとなり、この結果、火災発生時においての高温で過酷、異常な環境下に曝された際において、袖部自体が早期のうちに撓んだり躯体側から外れたりする等の不具合が発生する惧れがあって必要な防火性能の維持をすることが難しいという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部に、戸体が左右方向に移動することで開閉する出入り口部と、該出入り口部の戸尻側に隣接し、開放姿勢の戸体が重合する袖部とが設けられる防火用引き戸装置において、前記袖部を、上下両側の横框材、戸先側、戸尻側の縦框材で枠組みされた框枠に、袖板を組み込むことで構成し、該袖部を開口部に組み込むにあたり、上側横框材は、開口部に設けられる上側横枠材に対し、火災時の熱を受けて戸先側縦框材が膨張することに伴う上側横框材の上動変位を許容する間隙を存する状態で組み込まれ、下側横框材は躯体側に支持固定されていて上下方向の変位が規制され、戸尻側縦框材は躯体側に支持固定されていて左右方向の変位が規制され、戸先側縦框材は躯体側には支持されない設定になっていて戸先側への変位が許容されることを特徴とする防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造である。
請求項2の発明は、上側横框材に、上方に立ち上がる立ち上がり片部を備えた支持部材を設け、上側横枠材には、前記立ち上がり片部の上動変位を許容する状態で該立ち上がり片部を支持する支持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造である。
請求項3の発明は、下側横框材の躯体側への支持固定は、床面に設けられる下レール材へのビス固定であり、戸尻側縦框材の躯体側への支持固定は、開口部に設けられる戸尻側縦枠材へのビス固定であることを特徴とする請求項1または2記載の防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造である。
請求項1の発明とすることにより、袖部は、下側横框材が上下方向の変位が規制され、戸尻側縦框材が左右方向の変位が規制されるよう躯体側へ支持固定されることで、火災発生時において簡単に開口部から脱落しない強固な取り付けがなされながら、上側横框材については上側横枠材に対して上動変位が許容され、戸先側縦框材については戸先側への変位が許容されたものとなっている結果、袖部は、火災時において躯体側への確りとした支持固定と熱膨張による変位の許容とができることになって高い防火性能の維持ができることになる。
請求項2の発明とすることにより、上側横框材は、上側横枠材に対する上動変位が許容されながら、該上側横框材に設けた支持部材の立ち上がり片部が上側横枠材から上動変位を許容される状態で支持されるため、上側横框材の平常時、火災時の支持も確実にできることになって、袖部が不安定状態になることが回避される。
請求項3の発明とすることにより、袖部の下側横框材、戸尻側縦框材の躯体側への支持固定がビス固定でよいことになって、袖部の躯体側への取り付け作業が容易化する。
引き戸装置の正面図である。 引き戸装置の横断面図である。 戸体部位の縦断面図である。 戸体部位の要部拡大縦断面図である。 袖部部位の縦断面図である。 袖部部位の要部拡大縦断面図である。 袖部部位の要部拡大横断面図である。 袖部を組み込む状態を示す斜視図である。 (A)(B)は袖部の戸尻側縦框材部位を組み込む状態を示す要部拡大横断面図、下側横框材部位を組み込む状態を示す要部拡大縦断面図である。 袖部の上側框材部位を組み込む状態を示す要部拡大縦断面図である。 袖部の上側框材部位が上動変位した状態を示す要部拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は建造物の開口部に設けられる引き戸装置であって、本実施の形態の引き戸装置1は、引き戸方式の戸体2が左右方向に開閉移動することにより開閉する出入り口部Eと、開放姿勢の戸体2が前後方向に重合する袖部3とが左右に隣接する状態で設けられる片引き式のものであるが、中央部に左右両開き状の出入り口部が設けられ、その左右両側に隣接する状態で袖部が設けられた引き分け式の引き戸装置であっても同様にして本発明を実施することができる。尚、2aは戸体2の把手である。
尚、本実施の形態において、「前後」、「左右」の方向性についての記載は、本実施の形態を説明する必要上、便宜的に定義したものであって、本実施の形態の記載に拘泥されるものでないことは勿論である。
前記開口部は、天井面部Hに上片部4aがビス4bを介して取付けられる上側横枠材(無目)4と、床面部Fと、戸先側、戸尻側の左右の縦枠材6、7とを備えて構成され、戸体2は、四周が枠組み形成された框枠8と、該框枠8に組み込まれる防火ガラス板等の戸板9と、框枠8の上側部位に設けたハンガーローラ10とを備えて構成され、該ハンガーローラ10が、前記上側横枠材4における上片部4aの前後方向中間部位から垂設された中間縦片部4cにビス11aを介して取り付けられたハンガーレール11に案内されることで戸体2が左右方向に開閉移動して出入り口部Eの開閉をするようになっている。
尚、図中、11bは床面部F側に設けた振れ止め体であって、該振れ止め体11bは、框枠8の下側部位に設けた下方開口状の開口部8aに遊嵌して戸体2の前後方向の振れ止めをするものである。
一方、前記袖部3は、上下両側の横框材12、13、戸先側、戸尻側となる左右の縦框材14、15によって四周が枠組み形成された框枠Xに、防火ガラス等の透光性素材を用いて構成される袖板16が組み込まれることで防火性能を備えたものとなっている。
そしてこれら框材のうち、上側横框材12は、四角筒形状をした框本体部12aの前後端縁部から縁部材12b、12cが垂設され、そして該縁部材12b、12c間にシーリング材16aを介して袖板16が嵌合取り付けされるようになっているが、後側の縁部材12cはビス12dを介して框本体部12aに対して着脱自在に設けられる押縁材となっていて袖板16の着脱作業ができるように構成されている。また上側横框材12と上側横枠材4との関係については後述する。
また下側横框材13は、下側が開口した冂字形の框本体部13aと、該框本体部13aの上方に設けられる前後一対の縁部材13b、13cとを備え、そして該縁部材13b、13c間にシーリング材16aを介して袖板16が嵌合取付けされるようになっているが、後側縁部材13cはビス13dを介して着脱自在に設けられる押縁材となっていて袖板16の着脱作業ができるように構成している。さらに下側横框材13の框本体部13aは、前記床面部Fにビス5bを介して固定した凵字形の下レール材5aにビス13eを介して支持固定されていて、上下方向への変位は規制される構成になっている。
これに対し、戸先側の縦框材14は、ロ字形をした框本体部14aと、該框本体部14aの左右方向内側に設けられる前後一対の縁部材14b、14cとを備え、そして該縁部材14b、14c間にシーリング材16aを介して袖板16が嵌合取付けされるようになっているが、該戸先側縦框材14は、戸先側端縁部が躯体側には支持されることがない遊端状態(自由状態)となっていて、戸先側への変位が許容される構成になっている。
一方、戸尻側の縦框材15は、ロ字形をした框本体部15aと、該框本体部15aの左右方向内側に設けられる前後一対の縁部材15b、15cとを備え、そして該縁部材15b、15c間にシーリング材16aを介して袖板16が嵌合取付けされるようになっているが、これら縁部材15b、15cは框本体部15aと一体化された構成になっている。
そしてこのように構成される戸尻側縦框材15は、戸尻側縦枠7に形成される凹溝状の嵌合溝7aに嵌合する框本体部15aがビス15dを介して戸尻側縦枠7に支持固定されることで、左右方向への変位が規制される構成になっている。
さらに前記上側横枠材上側片部4aの前端縁部からは前側片部4dが垂設されるが、該前側片部4dの上下方向中間部位と前記中間縦片部4cの下端縁部とは下側片部4eによって連結されている。また上側横枠材4の後端面側は点検蓋4fがビス4gを介して縦枠材6、7に設けた支持金具4oに着脱自在に設けられており、点検蓋4fを外すことで上側横枠材4内の点検整備ができるようになっている。
次に、前述した上側横框材12と上側横枠材4との関係について詳述する。まず、前記下側片部4eは、板面が上下方向を向いた縦段差状部4hをあいだに介する状態で前半部4iが高く後半部4jが低い段差形状に形成されている。さらに該前半部4iの下側には前側挟持片部4kが配されるが、該前側挟持片部4kは、板面が左右方向を向いた横段差状部4lをあいだに介する状態で前側に位置する上半部4mと後側に位置する下半部4nとを備えたもので形成される。そして前側挟持片部4kは、上半部4mの上端縁が下側片部前半部4iに当接する状態で前側片部4dに固着(溶着)することで、横段差状部4lが下側片部前半部4iとのあいだに間隙Sを存し、かつ後半部4jと略同高さ(本実施の形態では後半部4jよりも僅かに下位置)に位置する状態で配されたものに設定されると共に、下半部4nが縦段差部4hの下方位置において縦段差状部4hより前側に位置する状態で設けられている。
さらに前記上側横框材12の框本体部12aに設けられる上端面部12eは、前記横段差状部4lが上方位置に離間する状態、つまり上方に前記間隙Sよりも大きく離間する状態で配されているが、該上端縁部12eには、L字形をした支持部材17の横板状の下片部17aがボルト17bを介して取り付けられる。該支持部材17は、縦板状(上方)に立ち上がる立ち上がり片部(上片部)17cが前側挟持片部4kの下半部4nに後側から当接するよう設定されており、該立ち上がり片部17cは、上端縁17dが横段差状部4lと略同高さに位置する状態で、縦段差状部4hよりも前側に位置(偏倚)するよう設定されている。そしてこのように構成することにより、支持部材17は、立ち上がり片部17cが前側挟持片部下半部4nに対して上下方向に摺動する状態で縦段差状部4hの前側を上動して上端縁17dが下側片部前半部4iに近接対向するよう移動できるようになっている。
一方、下側片部後半部4jには、逆L字形をした後側挟持片部18の横板状の上片部18aがボルト18bを介して固定されるが、該後側挟持片部18の縦板状の下片部18cは、支持部材17の立ち上がり片部17cに上下方向摺動自在に当接しており、これによって支持部材17は、立ち上がり片部17cが前後を前側挟持片部4kの下半部4nおよび後側挟持片部18の下片部18cに挟持される状態で上方移動が許容されるようになっており、この前後挟持される状態での支持部材17の上方移動の許容を含む状態で、上側横框材12は、上側横框材框本体部12eが前側挟持片部下半部4nの下端縁に当接するまで前記間隙Sの範囲を上動変位できる構成になっている。尚、この上側横框材12の上動移動については、例えば、立ち上がり片部17cの上端縁17dが下側片部前半部4iに当接するまでと設定することもできる。
次に、このように構成される袖部3を開口部に取り付けるための手順について説明する。袖部3としては、袖板16が組み込まれる前の框枠Xの状態のものを組み込んだ後、袖板16を組み込むことになり、そのため、上下両横框材12、13については、着脱縁部材12c、13cが取り外されたものとする一方、上側横枠材4については、後側挟持片部18が取り外されたものとする。そして前記袖板16、着脱縁部材12c、13cがない状態の框枠Xを、支持部材17の立ち上がり片部17cが前側挟持片部下半部4nに対して後側から対向する状態で、下側横框材13の框本体部13aを下レール材5aに外嵌すると共に、戸尻側縦框15を戸尻側縦枠材7の嵌合溝7aに内嵌する。
しかる後、支持部材立ち上がり片部17cを前側挟持片部下半部4nに当接せしめた状態で、下側横框材框本体部13aを下レール材5aにビス13eを介して固定すると共に、戸尻側縦框15を戸尻側縦枠材7にビス15dを介して固定し、さらに後側挟持片部18を、下側片部18cが支持部材立ち上がり片部17cに後側から当接する状態にしてボルト18bを介して上側横框材下側片部4eの後半部4jに固定する。このようにすることで、開口部側への取り付けがなされた前記框枠Xに、袖板16を左右方向に行って来いの往復移動をさせて組み込んだ後、着脱縁部材12c、13cを対応する横框材12、13にビス12d、13dを介して固定することで、袖部3の躯体側への取り付けができることになる。
叙述の如く構成された本実施の形態において、躯体開口部に、戸体2が左右方向に移動することで開閉する出入り口部Eと、該出入り口部Eの戸尻側に隣接し、開放姿勢の戸体2が前後に重合する袖部3とが設けられたものにおいて、前記袖部3は、上下両側の横框材12、13、戸先側、戸尻側の縦框材14、15によって四周枠組みがなされた框枠Xに、袖板16を組み込むことで構成されたものが開口部に組み込まれることになるが、この場合に、下側横框材13については、下側横枠材5に設けた下レール材5a支持固定されていて上下方向の変位が規制され、戸尻側縦框材については、戸尻側縦枠材7に支持固定されていて左右方向の変位が規制されていることで、袖部3は、火災発生時において簡単に開口部から脱落しない強固な取り付け固定がなされながら、上側横框材12については、上側横枠材4に対して上下方向に間隙Sを存する状態で組み込まれているため、火災時の熱を受けて躯体側に固定されることがない戸先側縦框材14が熱膨張することを受けた上側横框材12の上動変位が前記間隙Sにより許容されることになると共に、該戸先側縦框材12自体は躯体側には支持されない設定になっていて戸先側への変位が許容されることとなり、この結果、袖部3は、火災時において躯体側への確りとした支持固定と熱膨張による変位の許容とができることになって高い防火性能の維持ができることになる。
しかもこのものでは、上側横框材12に設けられた支持部材17の上方に立ち上がる立ち上がり片部17cが、上側横枠材4に設けた前後の挟持片部4k、18によって、該立ち上がり片部17cの上動変位を許容する挟持状態で前後方向の支持がなされるため、上側横框材12の平常時だけでなく火災時においての上側横框材12の支持も確実にできることになって、袖部3が不安定状態になることが回避される。
さらにまた、下側横框材13の躯体側への支持固定は、床面部F側に設けられる下レール材5aへのビス13eを介しての固定であり、戸尻側縦框材15の躯体側への支持固定は、戸尻側縦枠材7へのビス15dを介しての固定であるため、これら下側横框材13、戸尻側縦框材15の躯体側への支持固定がビス固定となって、袖部3の躯体側への取り付けが強固なものにできながら、取り付け作業の容易化が図れることになる。
本発明は、建造物における出入り口の開閉をするために設けられる防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造として利用することができる。
1 引き戸装置
2 戸体
3 袖部
4 上側横枠材
4k前側挟持片部
5 下側横枠材
5a 下レール材
6 戸先側縦枠材
7 戸尻側縦枠材
12 上側横框材
13 下側横框材
14 戸先側縦框材
15 戸尻側縦框材
16 袖板
17 支持部材
17c立ち上がり片部
18 後側挟持片部
E 出入り口部
H 天井面部
F 床面部
S 間隙

Claims (3)

  1. 開口部に、戸体が左右方向に移動することで開閉する出入り口部と、該出入り口部の戸尻側に隣接し、開放姿勢の戸体が重合する袖部とが設けられる防火用引き戸装置において、
    前記袖部を、上下両側の横框材、戸先側、戸尻側の縦框材で枠組みされた框枠に、袖板を組み込むことで構成し、該袖部を開口部に組み込むにあたり、
    上側横框材は、開口部に設けられる上側横枠材に対し、火災時の熱を受けて戸先側縦框材が膨張することに伴う上側横框材の上動変位を許容する間隙を存する状態で組み込まれ、
    下側横框材は躯体側に支持固定されていて上下方向の変位が規制され、
    戸尻側縦框材は躯体側に支持固定されていて左右方向の変位が規制され、
    戸先側縦框材は躯体側には支持されない設定になっていて戸先側への変位が許容されることを特徴とする防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造。
  2. 上側横框材に、上方に立ち上がる立ち上がり片部を備えた支持部材を設け、上側横枠材には、前記立ち上がり片部の上動変位を許容する状態で該立ち上がり片部を支持する支持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造。
  3. 下側横框材の躯体側への支持固定は、床面に設けられる下レール材へのビス固定であり、戸尻側縦框材の躯体側への支持固定は、開口部に設けられる戸尻側縦枠材へのビス固定であることを特徴とする請求項1または2記載の防火用引き戸装置における袖部の取り付け構造。
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