JP3224441B2 - 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 - Google Patents
熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法Info
- Publication number
- JP3224441B2 JP3224441B2 JP00790693A JP790693A JP3224441B2 JP 3224441 B2 JP3224441 B2 JP 3224441B2 JP 00790693 A JP00790693 A JP 00790693A JP 790693 A JP790693 A JP 790693A JP 3224441 B2 JP3224441 B2 JP 3224441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- meth
- acrylate
- composition
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
に関し、より詳しくは高度な耐候性、耐酸性および美粧
性の要求される、例えば自動車ボディーを塗装するのに
好適な熱硬化性被覆用組成物および被膜の形成方法に関
する。
装、例えば自動車ボディの塗装においては、ボディ表面
に電着塗装および中塗り塗装を行った後、その上に着色
顔料やメタリック顔料等の光輝剤を含有したベースコー
ト用塗料と上塗りのクリヤーコート用塗料をウェットオ
ンウェット方式で重ね塗りし、両塗料を同時に加熱硬化
させる、所謂2コート・1ベーク方式が一般に行われて
いる。
求に沿う塗装方法として、クリヤーコート層の厚膜化が
試みられている(例えば特開昭49−97026号公
報)。しかし、この厚膜化は作業性の面で垂直部に塗料
の垂れの問題が生じやすく、このため必ずしも成功して
いるとはいえない。その解決策としてクリヤーコートの
2コート化、すなわち二度塗りが試みられている。しか
し、その場合にも工程の繁雑化、クリヤーコート二層間
の剥離等の問題が生じている。
系共重合体を低分子化することによる美粧性の向上も試
みられている。しかし、この場合には得られる硬化塗膜
の塗膜の耐酸性および耐候性などといった塗膜性能が低
下するという問題点が生じている。
1ベーク方式の塗装に用いられる従来のクリヤーコート
用熱硬化被覆用組成物の上記のような問題点、すなわち
塗装工程の繁雑さ、低剥離強度、低耐溶剤性などの諸問
題を解消し、美粧性と塗膜性能に優れた塗膜の形成に用
いる熱硬化被覆用組成物およびこの熱硬化被覆用組成物
を用いた塗膜の形成方法を提供することにある。
被覆用組成物は、(A)(a)脂環式炭化水素置換基または芳
香族炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル3〜40重量%、(b) 芳香族ビニル単量体2〜60重
量%、(c) 炭素数が6以上の直鎖または分岐鎖状の脂肪
族炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル
5〜50重量%、(d) カルボキシル基含有ビニル単量体
0.3〜10重量%、(e) 水酸基含有(メタ)アクリル
酸エステル10〜60重量%、および(f) 上記(a) 〜
(e) 成分と共重合可能な他のビニル単量体0〜50重量
%を共重合して得られる水酸基価が50〜150mgKOH/
g 、酸価が2〜40mgKOH/g 、重量平均分子量が 2,000
〜30,000であるアクリル系共重合体40〜90重量%お
よび (B) アミノ樹脂10〜60重量%を必須成分として含有
することを特徴とする。
硬化性被覆用組成物に着色剤および/または光輝剤を配
合した組成物を被塗装物に塗布した後、加熱硬化させる
ことを特徴とする。更に、本発明の被膜の形成方法は、
着色剤および/または光輝剤を配合したベースコート用
組成物を被塗装物に塗布した後、上記熱硬化性被覆用組
成物をその上に重ねて塗布し、両組成物を同時に加熱硬
化させてもよい。
系共重合体(A) は、前記の共重合成分(a) 〜(f) (ただ
し、単量体(f) の使用は任意)を特定比率で共重合させ
て得られる共重合体であって、50〜150mgKOH/g の
水酸基価と、2〜40mgKOH/g の酸価と、 2,000〜30,0
00の重量平均分子量とを有するものである。
り小さいと、得られる硬化被膜の架橋密度が低く、従っ
て硬度や耐溶剤性が低いという問題を生ずる。また、水
酸基価が150mgKOH/g より大きいと、得られる被覆用
組成物に塗料固型分の低下や、硬化被膜の耐水性の低下
という不都合を生ずる。更に、共重合体(A) の酸価が2
mgKOH/g より小さいと、得られる硬化被膜の架橋密度が
低く、硬度や耐溶剤性が低下するという不都合を生じ、
40mgKOH/g を超えると耐水性が低下するので適当でな
い。
〜(e) により構成され、共重合成分(a) としては、脂環
式炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル
または芳香族炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル
酸エステルが用いられる。ここでいう脂環式とは、単環
構造、スピロ環構造のいずれでもよい。脂環式炭化水素
置換基を有する(メタ)アクリル酸エステルの具体例と
しては、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メ
タ)アクリレート、シクロオクチル(メタ)アクリレー
ト、アダマンチル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレート、エチルシクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート、メチルアダマンチル(メタ)アクリレート、4−
ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジヒドロ
ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリ
シクロデカニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、芳香族炭化水素置換を有する(メタ)アクリル酸
エステルの具体例としては、フェニル(メタ)アクリレ
ート、ナフチル(メタ)アクリレート、4−メチルフェ
ニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。共重合成分
(a) の使用量は3〜40重量%である。使用量が3重量
%未満のときは、得られる被覆組成物の美粧性が不満足
なものとなり、40重量%を超えるときは、得られる硬化
被膜の脆さが過度に高くなり、耐候性が低下する。
体が2〜60重量%、好ましくは7〜30重量%の量で
用いられる。2重量%未満のときは、得られる硬化塗膜
の美粧性が不満足なものになり、60重量%を超えると
塗膜の耐候性が低位となる。芳香族ビニル単量体の具体
例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、p−クロルスチレン等が挙げられ、中でもスチ
レン、α−メチルスチレンおよびビニルトルエンが好ま
しい。
鎖または分岐鎖状の脂肪族炭化水素置換基を有する(メ
タ)アクリル酸エステルが5〜50重量%の範囲で使用
される。使用量が5重量%未満では得られる硬化塗膜の
美粧性が不満足なものになり、50重量%を超えると得
られる硬化塗膜の硬度が不十分なものになり、かつその
耐溶剤性が不満足なものになる。共重合成分(c) の具体
例としては、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステ
アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
キシル基含有ビニル単量体は、分子内に1個以上のカル
ボキシル基を含むものであり、具体例としてはアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマール酸、クロトン
酸、マレイン酸、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モ
ノブチル、マレイン酸モノブチルなどが挙げられる。そ
の使用量は0.3〜10重量%の範囲であり、0.3重
量%未満であると硬化被膜の架橋密度が低く、耐溶剤性
が低位となり、10重量%を超えると、被膜の耐水性が
低下する。より好ましい範囲は1〜5重量%である。
タ)アクリル酸エステルが10〜60重量%の範囲で用
いられる。その使用量が10重量%未満では硬化塗膜の
架橋密度が低く、硬度、耐溶剤性が低下すると共に、耐
候性が低下する。使用量が60重量%を超えると、硬化
塗膜が脆くなり、可撓性が低下すると共に、耐水性が低
下する。共重合成分(e) の具体例としては、2ーヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、
6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
(e) 成分と共重合可能な他のビニル単量体であり、0〜
50重量%の範囲で用いられる。共重合成分(f) の量が
50重量%を超えると、形成する塗膜の美粧性や、耐候
性の低下を招くという不都合を生ずる。
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレー
トなどの炭素数が5以下の炭化水素置換基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のエチレン性不飽和ニトリル類;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;N−
メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチルア
クリルアミド、N−ブドキシメチルアクリルアミド等の
N−アルコキシ置換アミド類;グリシジル(メタ)アク
リレート、メタリルグリシジルエーテル等のエポキシ基
含有エチレン性不飽和単量体類;ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等のエチレン性不飽和塩基性単量体類等が
挙げられる。
共重合体(A) の重合方法としては、溶液重合法、塊状重
合法、乳化重合法等の公知の何れの重合法でもよいが、
とりわけ溶液重合法による重合体であることが好まし
い。溶液重合法による場合、有機溶剤および重合開始剤
の存在下に、前記共重合成分(a) 〜(f) の混合物を共重
合させる。有機溶剤としては、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール、トルエン、キシレン等の通常用い
られる有機溶剤が使用でき、また、重合開始剤もアゾビ
スイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、クメンヒド
ロペルオキシド等の通常用いられる重合開始剤が使用で
きる。また、必要に応じて2−メルカプトエタノール、
n−オクチルメルカプタン等の連鎖移動剤を使用するこ
とができる。
は 2,000〜30,000である。重量平均分子量が 2,000未満
であると、耐候性や耐溶剤性が低下し、重量平均分子量
が30,000を超えると、美粧性、特に艶感が低下するので
適当ではない。
る成分である。その具体例としては、アミノトリアジ
ン、尿素、ジシアンジアミドまたはN,N−エチレン尿
素のメチロール化物をシクロヘキサノールまたは炭素原
子数が1〜6のアルカノールでアルキルエーテル化した
ものが挙げられ、特にアミノトリアジンのメチロール化
物をブチルエーテル化して得られるブチルエーテル化メ
ラミン樹脂やメチルエーテル化して得られるメチルエー
テル化メラミン樹脂等が好適である。
量%の範囲である。10重量%未満では硬化塗膜の架橋
密度が低く、硬度、耐溶剤性等が不十分であり、60重
量%を超えると硬化塗膜が脆くなり耐候性が低下すると
ともに、塗膜のメタリック感、光沢性が不満足なものと
なり、物理的、化学的性能が全般に劣る。
(B) に対する外部酸触媒を0.05〜5重量%添加してもよ
い。この酸触媒としては、例えばパラトルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレン
スルホン酸およびこれらのアミン中和物が挙げられる。
してブロックトポリイソシアネートを40重量%までの
範囲で使用してもよい。40重量%を超えると硬化塗膜
の硬度、耐溶剤性が低下するため適当ではない。ブロッ
クトポリイソシアネートの具体例としては、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサンジイソシアネート等の脂肪族イ
ソシアネート類;イソホロンジイソシアネート、4,4'−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)等の脂
環族系ジイソシアネート類;キシリレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート類;ポリイソシアネートへのエチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリ
メチロールプロパン等の多価アルコール付加物;イソシ
アネート基と反応する官能基を有する低分子量のポリエ
ステル樹脂または水等のポリイソシアネートへの付加物
またはビュレット体;ジイソシアネート同士の重合体;
等の化合物のイソシアネート基を、低級1価アルコー
ル、メチルエチルケトオキシム、アセト酢酸エステル等
の公知のブロック剤でブロックしたもの等が挙げられ
る。
び/または光輝剤を配合して塗料を調製し、これを被塗
装物に塗装して加熱硬化させて被膜を形成することもで
きるし、あるいは顔料および/または光輝剤を配合した
ベースコート用塗料を被塗装物に塗装した後本発明の熱
硬化被覆用組成物をクリヤー塗料として塗装し、両塗料
を同時に加熱硬化して被膜を形成することができる。
ーボンブラック、キナクリドン、シアニンブルー等が挙
げられ、光輝剤としては、アルミニウムペースト、雲
母、リン片状酸化鉄等が挙げられる。
コート用塗料として使用する場合には、ベースコート用
塗料を下塗り塗料として用いウェットオンウェット方式
で塗り重ねる。この場合のベースコート用塗料として
は、公知のアクリル系共重合体樹脂をビヒクルとするも
のが好ましいが、アルキッド樹脂も使用できる。これら
のビヒクルに揮発性有機溶剤、硬化剤、顔料、光揮剤お
よび必要に応じてポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、セ
ルロース樹脂等の添加剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤等を添加したものがベースコート用塗料とし
て使用できる。
リヤーコート用塗料として使用する場合には、揮発性有
機溶剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防
止剤、垂れ防止剤等の添加剤を配合して使用される。
体的に説明するが、部および%は特に断りのない限り、
全て重量基準による。 参考例1 <ベースコート用塗料に用いるアクリル系共重合体樹脂
の合成>攪拌機、温度制御装置およびコンデンサーが配
設された容器に、トルエン40部とn−ブタノール10
部を仕込んだ。容器の内容物を攪拌しながら100℃ま
で温度を上昇させた。次いでこの溶剤混合物中に下記組
成のモノマーおよび重合開始剤の混合物を4時間かけて
滴下し、更に過酸化ベンゾイルを0.3部添加し、同温
度で2時間攪拌しながら重合添加率を上昇させた後、ト
ルエン50部を添加し重合を完了した。得られた共重合
体の重量平均分子量は60,000で、このアクリル系共重合
体溶液(不揮発分濃度50%)を以下「アクリルワニス
(D)」と称する。 スチレン 5部 メタクリル酸 2部 メチルメタクリレート 35部 エチルアクリレート 46部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 12部 過酸化ベンゾイル 1.5部 参考例2 <ベースコート用塗料組成物の製造>表1に示した組成
の各成分をステンレス容器に入れ十分に攪拌した後、表
2に示した希釈用混合溶剤で粘度を調整してベース用コ
ート塗料B−1およびB−2を調製した。
(株) 製)不揮発分60% *2) アルミニウムペースト(東洋アルミニウム (株)
製) *3) 赤色顔料(東ソー (株) 製) *4)混合溶剤(1)および(2)の組成は表2に示され
る通りである。 *5) フォードカップNo4 を用い、20℃で測定した。
容器に、ソルベッソ#100(商標、エッソ社製芳香族
石油誘導体)を表3に記載の量仕込み、攪拌しながら加
熱して120℃まで温度を上昇させた。次いで表3に記
載したモノマー混合物100部にアゾイソブチロニトリ
ル2部およびt−ブチルオキシイソプロピルカーボネー
ト4部を添加した混合物を3時間で滴下した。次いで、
この混合物にアゾイソブチロニトリル0.1部ずつ30
分間隔で4回添加した。反応混合物を120℃で更に2
時間攪拌しながら重合添加率を上昇させた後、n−ブタ
ノールを表3の量添加して重合を完了した。このように
して、P−1〜P−7の7種のアクリル系共重合体を得
た。
不揮発分含有量、および共重合体の酸価、水酸基価を併
せて表3に示した。
定。 *2)ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーにより
測定し、ポリスチレンを基準とした値で示す。 実施例1〜6および比較例1〜3 合成例1〜7で得たアクリル系共重合体溶液、アミノ樹
脂およびその他の添加剤を表4で示される割合で混合し
熱硬化被覆用組成物を調製した。この熱硬化被覆用組成
物を用いて以下の塗装試験を実施した。
m)に、自動車用カチオン系電着塗料を塗装し、180
℃で30分焼き付けた。次いでアルキッド樹脂とアミノ
樹脂とからなる中塗り塗料を塗装した後160℃で30
分焼き付けた後、塗膜をサンディングし、水研し、乾燥
した。この塗膜上に参考例2で製造したベースコート用
塗料と表3に示した熱硬化被覆用組成物(クリヤーコー
ト用塗料)とを表4に示した組み合わせでウェットオン
ウェット方式で重ね塗りした。但し、実施例6および比
較例3では、ベースコート用塗料を塗装せずに、白色の
熱硬化被覆用組成物を乾燥膜厚が30μmとなるように
塗装した。
た。中塗り塗膜上にベースコート用塗料を乾燥膜厚が2
0〜30μmになるようにスプレー塗装し、3分間放置
した後、クリヤーコート用塗料を乾燥膜厚が30μmに
なるように塗装した。未乾燥の重ね塗り塗膜を室温で放
置後、140℃の熱風乾燥機で25分間焼付けて硬化塗
膜を形成した。得られた塗膜の外観および性能の評価結
果を表5に示した。
ガソリン性、耐酸性、耐温水性および耐候性の評価は下
記の基準によった。表示級 評価 4 非常に良好 3 良好 2 不良 1 極めて不良
(株) 製)不揮発分60% *2) 酸化チタン(塩素化法、石原産業 (株) 製) *3) 表面調整剤(モンサント社製) *4) フォードカップNo4 を用い、20℃で測定した。
感を判定) *2) 60°G :スガ試験機 (株) 製デジタル変角光沢計
UGV-4Dを用いて測定。 *3) PGD値:東京光電 (株) 製の携帯鮮明度光沢計を
用いて測定。 *4) ユニ(三菱鉛筆 (株) 製)を使用。 *5) レギュラーガソリン(日本石油 (株) 製)に、室温
で24時間浸漬後、外観を目視で判定。 *6) 10%硫酸水溶液をスポットで垂らし、室温で24時
間浸漬後、外観を目視で判定。 *7) 50℃の温水に10日間浸漬後、外観を目視で判定。 *8) サンシャインウエザーオメーター1000時間後、50
℃、98%RHで耐湿試験240時間後外観を目視で判
定。比較例2ではクラックが発生していた。
被覆用組成物を用いた場合(実施例1〜6)には全て満
足できる外観および塗膜性能を有する塗膜が形成できた
が、比較例で使用した熱硬化被覆用組成物を用いて得た
塗膜では、その美粧性、すなわちメタリック感または色
むら、光沢、鮮映性および耐酸性などにおいて不満足な
ものであった。
発明の熱硬化被覆用組成物を用いることにより、優れた
美粧性、十分な塗膜性能、耐久性を有する塗膜が得られ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)(a)脂環式炭化水素置換基または芳香
族炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル
3〜40重量%、(b) 芳香族ビニル単量体2〜60重量
%、(c) 炭素数が6以上の直鎖または分岐鎖状の脂肪族
炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル5
〜50重量%、(d) カルボキシル基含有ビニル単量体
0.3〜10重量%、(e) 水酸基含有(メタ)アクリル
酸エステル10〜60重量%、および(f) 上記(a) 〜
(e) 成分と共重合可能な他のビニル単量体0〜50重量
%を共重合して得られる水酸基価が50〜150mgKOH/
g 、酸価が2〜40mgKOH/g 、重量平均分子量が 2,000
〜30,000であるアクリル系共重合体40〜90重量%お
よび (B) アミノ樹脂10〜60重量%を必須成分として含有
することを特徴とする熱硬化性被覆用組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱硬化性被覆用組成物に
着色剤および/または光輝剤を配合した組成物を被塗装
物に塗布した後、加熱硬化させることを特徴とする被膜
の形成方法。 - 【請求項3】 着色剤および/または光輝剤を配合した
ベースコート用組成物を被塗装物に塗布した後、請求項
1記載の熱硬化性被覆用組成物をその上に重ねて塗布
し、両組成物を同時に加熱硬化させることを特徴とする
被膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00790693A JP3224441B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00790693A JP3224441B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212116A JPH06212116A (ja) | 1994-08-02 |
JP3224441B2 true JP3224441B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=11678607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00790693A Expired - Lifetime JP3224441B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3224441B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5924813B2 (ja) * | 2012-04-04 | 2016-05-25 | 関西ペイント株式会社 | 複層塗膜形成方法 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP00790693A patent/JP3224441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06212116A (ja) | 1994-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3099099B2 (ja) | 塗料組成物及び塗装方法 | |
US4741932A (en) | Coating composition and method for forming a multi-layered coating | |
JP3329049B2 (ja) | 自動車用上塗塗料のクリヤーコート用熱硬化被覆組成物 | |
JP2923125B2 (ja) | 塗料組成物 | |
US4358510A (en) | Metallic painting | |
JP2741379B2 (ja) | クリヤーコート用塗料 | |
JPH0641496A (ja) | 塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物品 | |
JPH0565429A (ja) | 塗料の艶下げ方法、塗料および塗装品 | |
JP2001279164A (ja) | 塗料組成物 | |
JP3283940B2 (ja) | 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 | |
JP3224441B2 (ja) | 熱硬化被覆用組成物および被膜の形成方法 | |
CN110773402B (zh) | 多层涂层及其形成方法 | |
JP2766491B2 (ja) | 熱硬化性被覆組成物 | |
JPH07196982A (ja) | 熱硬化被覆組成物 | |
JP3356506B2 (ja) | 水性塗料組成物 | |
JP3166772B2 (ja) | 塗膜の形成方法 | |
JP2663131B2 (ja) | 塗膜の形成方法 | |
JP2968860B2 (ja) | 耐チッピング性アクリル系ベース塗料組成物 | |
JPH04371265A (ja) | 熱硬化被覆組成物 | |
JP2622964B2 (ja) | 積層塗膜の形成方法 | |
JP4478304B2 (ja) | 熱硬化型塗料組成物、その組成物を用いてなる被膜形成方法及びそれらのものから得られる塗装物品 | |
JP3167996B2 (ja) | 熱硬化型被覆組成物 | |
JP2652159B2 (ja) | 熱硬化被覆組成物 | |
JPH0291168A (ja) | 熱硬化型被覆組成物 | |
JP3467145B2 (ja) | アクリル系樹脂組成物および多層塗膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824 Year of fee payment: 12 |