JP3224162B2 - 2,3−ジクロロ−1−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールの製造方法 - Google Patents

2,3−ジクロロ−1−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールの製造方法

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JP3224162B2
JP3224162B2 JP10298393A JP10298393A JP3224162B2 JP 3224162 B2 JP3224162 B2 JP 3224162B2 JP 10298393 A JP10298393 A JP 10298393A JP 10298393 A JP10298393 A JP 10298393A JP 3224162 B2 JP3224162 B2 JP 3224162B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2,3−ジクロロ−1
−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールを製
造する方法に関する。
【0002】より詳細には、1,2−ジクロロエタンを
メタノールによりメチロール化し、2,3−ジクロロ−
1−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールを
製造する方法に関する。これらの生成物は、それ自体あ
るいは反応中間体として工業的に重要である。
【0003】
【従来の技術】2,3−ジクロロ−1−プロパノールは
苛性アルカリや石灰乳によって容易にエピクロロヒドリ
ンに変化するので、エポキシ樹脂や合成ゴムの原料であ
るエピクロロヒドリン前駆体として有用である。また3
−クロロ−1−プロパノールも有用な物質であり、反応
中間体としても工業的に重要である。
【0004】エピクロロヒドリンの前駆体である2,3
−ジクロロ−1−プロパノールは、現在工業的には、プ
ロピレンを高温で塩素化してアリルクロライドとし、こ
れを更に塩素と水でクロロヒドリン化する方法、あるい
は、プロピレンをパラジウム触媒の存在下、酢酸によっ
てアセトキシル化して酢酸アリルとし、これを加水分解
して得られるアリルアルコールを塩素化する方法等で製
造されている。また、特開昭63−297333号公報
にはアセトンを塩化ヨウ素触媒と塩化リチウム触媒の存
在下、塩素化して1,3−ジクロロアセトンとし、これ
をアルミニウムイソプロポキシド触媒の存在下イソプロ
パノールと反応させる方法が提案されている。
【0005】一方、3−クロロ−1−プロパノールの製
造法としては、1,3−プロパンジオールに塩化水素を
作用させて得られるクロロプロパノール混合物から数回
分溜する方法(0rganic Synthesis
Coll.Vol.1,533〜534(196
4))、アクロレインをアルコール中で塩化水素と反応
させ、生成する3−クロロプロピオンアルデヒドのアセ
タールをルテニウム触媒の存在下に還元処理する方法
(ベルギー国特許第634845号)、アクロレインに
塩化水素を付加させ3−クロロプロピオンアルデヒドと
し、これをアルカリ金属ボナラートで還元する方法(特
公昭52−42769号公報)、エピクロロヒドリンを
シリカゲルに担持したジンクボロハイドライドで還元処
理する事によりプロピレンクロロヒドリンとの混合物と
して得る方法(3−クロロ−1−プロパノールの収率6
0%、J.C.S.Chem.Comm.,1334
(1990))等が知られている。
【0006】しかしながら、これらの方法では反応が数
段階に渡るため、製造プロセスが長くなったり、高価な
触媒を使用したり、あるいは原料を塩素化するために大
量の塩素を消費したりする等の問題があり、簡単かつ経
済的に製造する方法が望まれている。
【0007】本発明者らは、このような問題を解決する
方法として、メタノールと、1,2−ジクロロエタンと
を原料として、パーオキシド及び/又はアゾ化合物の存
在下で光照射することにより、2,3−ジクロロ−1−
プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールを製造
する方法(特願平2−325516号)、メタノール
と、1,2−ジクロロエタンとを原料として、カルボニ
ル化合物の存在下で光照射することにより、2,3−ジ
クロロ−1−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパ
ノールを製造する方法(特願平3−250700号)等
を提案してきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】光照射により反応を生
起させるこれらの方法により、従来法に比べ、製造プロ
セスが格段に簡略化されたが、それでも尚、以下に挙げ
る解決すべき問題がある。即ち、本発明者らの知見によ
れば、パーオキシドの存在下に光照射をする方法は、メ
タノールからヒドロキシメチルラジカルを生成させるた
めに、メタノールと当モル量のパーオキシドが必要であ
ること、更にパーオキシドの取扱いが危険を伴うこと等
の問題を有する。一方、アゾ化合物の存在下に光照射を
する方法、並びにカルボニル化合物の存在下に光照射を
する方法は、その活性向上効果において、パーオキシド
の場合に比べはるかに小さいものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究を行った結果、1,2−ジク
ロロエタンとメタノールとを、ユウロピウム化合物、サ
マリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりなる群か
ら選択される少なくとも1種の化合物の存在下に光照射
して反応させると、1,2−ジクロロエタンがメタノー
ルによりメチロール化され、2,3−ジクロロ−1−プ
ロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールが一挙に
生成することを見いだし本発明を完成するに至った。
【0010】また、本発明者らは、ゼオライトの存在下
に上記反応を行うことにより、反応速度並びに2,3−
ジクロロ−1−プロパノール及び3−クロロ−1−プロ
パノールの収量が著しく増大することを見いだした。
【0011】即ち、本発明は、ユウロピウム化合物、サ
マリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりなる群か
ら選択される少なくとも1種の化合物の存在下での光照
射により、1,2−ジクロロエタンとメタノールとを反
応させることにより2,3−ジクロロ−1−プロパノー
ル及び3−クロロ−1−プロパノールを製造する方法で
ある。
【0012】また、ユウロピウム化合物、サマリウム化
合物及びイッテルビウム化合物よりなる群から選択され
る少なくとも1種の化合物、並びにゼオライトの存在下
での光照射により、1,2−ジクロロエタンとメタノー
ルとを反応させることにより2,3−ジクロロ−1−プ
ロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールを製造す
る方法である。
【0013】
【作用】本発明の方法で用いられるユウロピウム化合
物、サマリウム化合物又はイッテルビウム化合物の例と
しては、これらの金属粉の他にこれらの金属のIII価の
酸化物、III価の水酸化物、III価のフッ化物、II価及び
III価の塩化物、III価の臭化物、及びIII価のヨウ化
物、並びにIII価の硝酸塩、III価の硫酸塩、及びIII価
のリン酸塩等の鉱酸塩、並びにIII価の酢酸塩、III価の
プロピオン酸塩、及びIII価の蓚酸塩等の有機酸塩、並
びにIII価のメトキシド、III価のエトキシド、III価の
イソプロポキシド、及びIII価のブトキシド等のアルコ
キシド類、並びにトリス(アセチルアセトナート)塩、
トリス(ヘプタフルオロブタノイルピバロイルメタナー
ト)塩、及びトリス(ピバロイルトリフルオロアセトナ
ート)塩等のキレート化合物、並びにIII価の炭酸塩、I
II価の過塩素酸塩、及びIII価のタングステン酸塩等を
例示することができる。
【0014】ユウロピウム化合物、サマリウム化合物又
はイッテルビウム化合物は無水物あるいは水和物の何れ
でも差支えない。特に、鉱酸塩、有機酸塩、炭酸塩、ア
ルコキシド類及びキレート化合物が好まししい。
【0015】本発明においては、ユウロピウム化合物、
サマリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりなる群
から選択される1種又は複数種の化合物を使用すること
ができる。
【0016】本発明の方法におけるユウロピウム化合
物、サマリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりな
る群から選択され、反応に供される化合物の使用量は、
反応系内の液相1リットルあたり化合物の金属原子が、
トータルで0.01〜2000ミリグラム原子、好まし
くは、0.1〜1000ミリグラム原子である範囲に相
当する量で使用される。
【0017】本発明の方法で用いられるゼオライトは結
晶性アルミノケイ酸塩であり、例えば、シャバサイト、
エリオナイト、オフレタイト、A型ゼオライト、フェリ
エライト、モルデナイト、L型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、モービル社(Mobil)社の
ZSM−5型ゼオライト等がある。これらのゼオライト
はNa+型、NH4 +型、H+型のいずれのタイプを用いて
も良い。また、イオン交換法によりカルシウム、マンガ
ンあるいは稀土類等の多価イオンによりNa+が置換さ
れたものも使用できる。
【0018】ゼオライトは、前処理なしで、反応容器へ
仕込まれ、ユウロピウム化合物、サマリウム化合物及び
イッテルビウム化合物よりなる群より選択される1種以
上の化合物との共存下で光照射により反応に供されても
よい。あるいは、予めイオン交換法によりゼオライト中
のNa+がユウロピウム、サマリウム又はイッテルビウ
ムにより置換されて反応に供されても良い。
【0019】ゼオライトの使用量は、ユウロピウム化合
物、サマリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりな
る群より選択される少なくとも1種の化合物、1,2−
ジクロロエタン、並びにメタノールからなる混合液10
00重量部あたり0.01〜100重量部の範囲、好ま
しくは0.05〜50重量部の範囲である。
【0020】本発明における光照射のための照射光は紫
外光から可視光に至る広範囲の白色光又は単色光が用い
られるが、好ましくは、水銀灯、閃光ランプから発生す
る光あるいはレーザー光である。光照射の方法は反応容
器の外部に光源を設置してもよいし、反応容器の内部に
光源を設置してもよく、より効率的な方法を選択すれば
よい。
【0021】本発明で原料として用いられる1,2−ジ
クロロエタンは通常塩化ビニルの原料として製造されて
おり、エチレンの熱塩素化あるいはエチレンのオキシク
ロリネーションによって安価に製造されている。また本
発明において使用する1,2−ジクロロエタンの純度は
通常の塩化ビニル製造用に用いられるものであれば十分
である。
【0022】本発明の方法において、もう一方の原料で
あるメタノールは石油ガスや天然ガスを改質して得られ
る一酸化炭素と水素とから安価に製造されている。本発
明において使用されるメタノールの純度は水分を0.1
wt%以下含む程度の通常のホルマリン製造時に使用さ
れるものであれば十分である。
【0023】本発明において、1,2−ジクロロエタン
のメタノールに対するモル比は0.001〜100、好
ましくは0.01〜50である。0.001より小さく
ても100より大きくても十分な反応速度は得られな
い。
【0024】また、本発明の方法においては、原料であ
る1,2−ジクロロエタンのメタノールに対するモル比
を変化させることにより、生成物である2,3−ジクロ
ロ−1−プロパノールと3−クロロ−1−プロパノール
との生成比率を制御することが可能である。生成物の生
成比率を制御させる原料モル比は、用いる触媒の種類、
量、光源の強度、光源と反応器との距離、外部照射の場
合に用いる反応器の材質等の反応条件により異なるが、
1,2−ジクロロエタンのメタノールに対するモル比が
およそ2以下の場合には3−クロロ−1−プロパノール
が主生成物となり、2以上の場合には2,3−ジクロロ
−1−プロパノールが主生成物として得られる。
【0025】本発明の方法では、反応溶媒を用いなくと
も反応は進行するが、溶媒の存在下でも反応を行わせる
ことができる。反応溶媒としては、反応に悪影響をおよ
ぼさないものであればいずれのものでも用いることがで
きる。
【0026】反応温度は−30〜140゜Cであり、好
ましくは0〜100゜Cである。−30゜Cより低いと
反応速度が不十分となり、140゜Cより高いと副生物
の生成量が増加する。反応圧力は常圧でも加圧でも良
い。反応時間は光照射するための光源の強度、光源を設
置する位置、照射距離や反応に用いる原料の仕込み量や
ユウロピウム化合物、サマリウム化合物又はイッテルビ
ウム化合物の使用量等によって異なるが、通常10分〜
100時間の範囲である。反応時間が10分よりも短い
と十分な生成量が得られず、また100時間よりも長い
と反応に時間がかかりすぎるため経済的ではない。
【0027】本発明の方法は回分法、半回分法、連続法
の何れの方法によっても実施できるが、例えば回分法の
場合の例としては内部照射型の光反応装置にメタノー
ル、1,2−ジクロロエタン、ユウロピウム化合物、サ
マリウム化合物及びイッテルビウム化合物よりなる群か
ら選択される少なくとも1種の化合物、必要に応じてゼ
オライト、反応溶媒を仕込み、所定時間光照射すること
により反応は進行する。また連続法の場合の例としては
メタノール、1,2−ジクロロエタン、ユウロピウム化
合物、サマリウム化合物及びイッテルビウム化合物より
なる群から選択される少なくとも1種の化合物、必要に
応じてゼオライト、反応溶媒を光反応装置の一方に連続
的に供給し、他方から未反応のメタノール及び1,2−
ジクロロエタンを含む反応混合物を連続的に抜き出す事
により反応が行われる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0029】実施例1 二重円筒の内筒内に、300Wの高圧水銀灯を装着した
石英製ジャケットを有し、内筒と外筒との間に原料液又
は反応液を仕込むことができ、更に、窒素吹き込み口を
備えた内容積400mlのガラス製反応容器に、メタノ
ール107.3g(3.35mol)、1,2−ジクロ
ロエタン331.3g(3.35mol)及び三塩化ユ
ウロピウム六水和物0.697g(1.9mmol)を
仕込んだ。これは1,2−ジクロロエタンのメタノール
に対するモル比が1、ユウロピウム濃度が5ミリグラム
原子/液相1リットル、に相当する。窒素吹き込み口か
ら窒素ガスを導入し、系内を窒素置換した後、窒素雰囲
気下、攪拌しながら室温で5時間光照射し反応を行っ
た。
【0030】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−ジクロロ−1−プロパノ
ール(以下、2,3−DCPと略記する)が9.53m
mol、3−クロロ−1−プロパノール(以下、3−C
Pと略記する)が6.04mmol及びエチレングリコ
ール(以下、EGと略記する)が11.32mmol生
成していた。
【0031】実施例2 内径8mm、高さ20cm、内容積10mlのパイレッ
クスガラス製の反応管にメタノール2.5g(0.07
8mol)、1,2−ジクロロエタン1.0g(0.0
1mol)及び三塩化ユウロピウム六水和物0.015
g(0.041mmol)を仕込んだ。これは1,2−
ジクロロエタンのメタノールに対するモル比が0.12
8、ユウロピウム濃度が10ミリグラム原子/液相1リ
ットル、に相当する。次に反応管内を窒素置換し密封し
た後、反応管を20゜Cの恒温槽中で300Wの高圧水
銀灯の周りを回転させながら5時間反応を行った。反応
終了後反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.02mmol、3−CPが
0.07mmol及びEGが0.05mmol生成して
いた。
【0032】実施例3 実施例2においてメタノール仕込み量を2.8g(0.
087mol)、1,2−ジクロロエタン仕込み量を
0.5g(0.005mol)に変更した以外は実施例
2と同様に反応及び定量を行った。その結果、2,3−
DCPが0.01mmol、3−CPが0.09mmo
l及びEGが0.24mmol生成していた。
【0033】実施例4 実施例2において、メタノール仕込み量を1.6g
(0.050mol)、1,2−ジクロロエタン仕込み
量を2.5g(0.025mol)に変更した以外は実
施例2と同様に反応及び定量を行った。その結果、2,
3−DCPが0.05mmol、3−CPが0.08m
mol及びEGが0.02mmol生成していた。
【0034】実施例5 実施例2においてメタノール仕込み量を1.0g(0.
031mol)、1,2−ジクロロエタン仕込み量を
3.3g(0.033mol)に変更した以外は実施例
2と同様に反応及び定量を行った。その結果、2,3−
DCPが0.05mmol、3−CPが0.05mmo
1及びEGが0.02mmol生成していた。
【0035】実施例6 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物の仕込み
量を0.075g(0.20mmol)に変更した以外
は実施例2と同様に反応及び定量を行った。その結果、
2,3−DCPが0.01mmol、3−CPが0.0
2mmol及びEGが0.11mmol生成していた。
【0036】実施例7 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物の仕込み
量を0.004g(0.011mmol)に変更した以
外は実施例2と同様に反応及び定量を行った。その結
果、2,3−DCPが0.01mmol、3−CPが
0.03mmol及びEGが0.10mmol生成して
いた。
【0037】実施例8 実施例2においてパイレックスガラス製の反応管を石英
製の反応管に変更した以外は実施例2と同様に反応及び
定量を行った。その結果、2,3−DCPが0.10m
mol、3−CPが0.65mmol及びEGが1.9
6mmol生成していた。
【0038】実施例9 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物に代えて
酢酸ユウロピウム水和物を0.003g(0.010m
mol)使用した以外は実施例2と同様に反応及び定量
を行った。その結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.05mmol及びEGが0.04m
mol生成していた。
【0039】実施例10 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物に代えて
過塩素酸ユウロピウム六水和物を0.005g(0.0
14mmol)使用した以外は実施例2と同様に反応及
び定量を行った。その結果、2,3−DCPが0.01
mmol、3−CPが0.06mmol及びEGが0.
07mmol生成していた。
【0040】実施例11 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物に代えて
炭酸ユウロピウム水和物を0.002g(0.010m
mol)使用した以外は実施例2と同様に反応及び定量
を行った。その結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.07mmol及びEGが0.05m
mol生成していた。
【0041】比較例1 実施例2において三塩化ユウロピウム六水和物を使用し
なかった以外は実施例2と同様に反応及び定量を行っ
た。その結果、生成物は検出できなかった。
【0042】比較例2 実施例2において光照射しなかった以外は実施例2と同
様に反応及び定量を行った。その結果、生成物を検出で
きなかった。
【0043】比較例3 実施例2において1,2−ジクロロエタンを使用しなか
った以外は実施例2と同様に反応及び定量を行った。そ
の結果EGのみが0.24mmol生成していた。
【0044】実施例12 三塩化ユウロピウム六水和物に代えて、塩化サマリウム
六水和物0.693g(1.9mmol)を使用した以
外は、実施例1と同様に反応を行わせた。
【0045】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが9.53mmo
l、3−CPが11.32mmol及びEGが6.04
mmol生成していた。
【0046】実施例13 内径8mm、高さ20cm、内容積10mlの石英製の
反応管にメタノール1.6g(0.050mol)、
1,2−ジクロロエタン3.8g(0.038mol)
及び塩化サマリウム六水和物0.018g(0.05m
mol)を仕込んだ。これは1,2−ジクロロエタンの
メタノールに対するモル比が0.76、サマリウム濃度
が10ミリグラム原子/液相1リットルに相当する。次
に、反応管内を窒素置換し密封した後、反応管を20℃
の恒温槽中で、300Wの高圧水銀灯の回りを回転させ
ながら5時間反応を行った。
【0047】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.11mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0048】実施例14 実施例13においてメタノール仕込量を2.8g(0.
087mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を0.
5g(0.005mol)に変更した以外は実施例13
と同様に反応を行った。
【0049】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.27mmol及びEGが0.61m
mol生成していた。
【0050】実施例15 実施例13においてメタノール仕込量を1.6g(0.
050mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を2.
5g(0.025mol)に変更した以外は実施例13
と同様に反応を行った。
【0051】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.21mmol及びEGが0.25m
mol生成していた。
【0052】実施例16 実施例13においてメタノール仕込量を1.0g(0.
031mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を3.
3g(0.033mol)に変更した以外は実施例13
と同様に反応を行った。
【0053】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.04mmo
l、3−CPが0.06mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0054】実施例17 実施例13において塩化サマリウム六水和物の仕込量を
0.037g(0.10mmol)に変更した以外は実
施例13と同様に反応を行った。
【0055】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.09mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0056】実施例18 実施例13において塩化サマリウム六水和物の仕込量を
0.004g(0.010mmol)に変更した以外は
実施例13と同様に反応を行った。
【0057】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.01mmo
l、3−CPが0.04mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0058】実施例19 実施例13において石英製の反応管をパイレックスガラ
ス製の反応管に変更した以外は実施例13と同様に反応
を行った。
【0059】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.06mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0060】実施例20 実施例13において塩化サマリウム六水和物に代えて、
酢酸サマリウム(III)水和物を0.003g(0.0
10mmol)使用した以外は実施例13と同様に反応
を行った。
【0061】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.05mmol及びEGが0.04m
mol生成していた。
【0062】実施例21 実施例13において塩化サマリウム六水和物に代えて過
塩素酸サマリウム(III)六水和物を0.004g
(0.010mmol)使用した以外は実施例13と同
様に反応を行った。
【0063】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.01mmo
l、3−CPが0.06mmol及びEGが0.07m
mol生成していた。
【0064】実施例22 実施例13において塩化サマリウム六水和物に代えて、
炭酸サマリウム(III)水和物を0.005g(0.0
10mmol)使用した以外は実施例13と同様に反応
を行った。
【0065】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.07mmol及びEGが0.05m
mol生成していた。
【0066】比較例4 実施例13において塩化サマリウム六水和物を使用しな
かった以外は実施例13と同様に反応を行った。
【0067】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、生成物を検出できなかった。
【0068】比較例5 実施例13において光照射をしなかった以外は実施例1
3と同様に反応を行った。
【0069】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、生成物を検出できなかった。
【0070】比較例6 実施例13において1,2−ジクロロエタンを使用しな
かった以外は実施例2と同様に反応を行った。
【0071】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、EGが0.24mmol生成して
いた。
【0072】実施例23 内径8mm、高さ20cm、内容積10mlの石英製の
反応管にメタノール1.6g(0.050mo1)、
1,2−ジクロロエタン3.8g(0.038mol)
及び塩化イッテルビウム六水和物0.019g(0.0
50mmol)を仕込んだ。これは1,2−ジクロロエ
タンのメタノールに対するモル比が0.76、イッテル
ビウム濃度が10ミリグラム原子/液相1リットルに相
当する。次に反応管内を窒素置換し密封した後、反応管
を20℃の恒温槽中で、300Wの高圧水銀灯の回りを
回転させながら5時間反応を行った。
【0073】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.04mmo
l、3−CPが0.13mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0074】実施例24 実施例23においてメタノール仕込量を2.8g(0.
087mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を0.
5g(0.005mol)に変更した以外は実施例23
と同様に反応を行った。
【0075】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.63mmol及びEGが0.16m
mol生成していた。
【0076】実施例25 実施例23においてメタノール仕込量を1.6g(0.
050mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を2.
5g(0.025mol)に変更した以外は実施例23
と同様に反応を行った。
【0077】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.27mmol及びEGが0.09m
mol生成していた。
【0078】実施例26 実施例23においてメタノール仕込量を1.0g(0.
031mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を3.
3g(0.033mol)に変更した以外は実施例23
と同様に反応を行った。
【0079】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.06mmo
l、3−CPが0.07mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0080】実施例27 実施例23において塩化イッテルビウム六水和物の仕込
量を0.039g(0.100mol)に変更した以外
は実施例23と同様に反応を行った。
【0081】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.05mmo
l、3−CPが0.14mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0082】実施例28 実施例23において塩化イッテルビウム六水和物の仕込
量を0.004g(0.010mol)に変更した以外
は実施例23と同様に反応を行った。
【0083】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.05mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0084】実施例29 実施例23において石英製の反応管をパイレックスガラ
ス製の反応管に変更した以外は実施例23と同様に反応
を行った。
【0085】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.06mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0086】実施例30 実施例23において塩化イッテルビウム六水和物に代え
て、酢酸イッテルビウム(III)水和物を0.004g
(0.010mol)使用した以外は実施例23と同様
に反応を行った。
【0087】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.05mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0088】実施例31 実施例23において塩化イッテルビウム六水和物に代え
て、過塩素酸イッテルビウム(III)六水和物を0.0
05g(0.010mmol)使用した以外は実施例2
3と同様に反応を行った。
【0089】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.04mmol及びEGが0.07m
mol生成していた。
【0090】実施例32 実施例23において塩化イッテルビウム六水和物に代え
て、硝酸イッテルビウム(III)水和物を0.004g
(0.010mmol)使用した以外は実施例23と同
様に反応を行った。
【0091】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.02mmo
l、3−CPが0.07mmol及びEGが0.04m
mol生成していた。
【0092】実施例33 内径8mm、高さ20cm、内容積10mlの石英製の
反応管に三塩化ユウロピウム六水和物0.018g
(0.050mmol)を仕込み、メタノール2.0g
(0.062mol)に溶解させた。ここに200℃で
10時間乾燥した東ソー製ZSM−5型ゼオライト(T
SZ−841)粉末30mgを加え、超音波で十分分散
させた。次いで、1,2−ジクロロエタン1.0g
(0.010mol)を加え、反応管内を窒素置換し密
封した後、反応管を20℃の恒温槽中で、300Wの高
圧水銀灯の回りを回転させながら5時間反応を行った。
【0093】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.07mmol、3−CPが
0.06mmol及びEGが0.01mmol生成して
いた。
【0094】実施例34 実施例33においてTSZ−841に変えてY型ゼオラ
イトの粉末を30mg用いた以外は実施例33と同様に
反応を行った。
【0095】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.06mmol、3−CPが
0.05mmo1及びEGが0.01mmol生成して
いた。
【0096】実施例35 実施例33においてTSZ−841に変えてモルデナイ
トの粉末を30mg用いた以外は実施例33と同様に反
応を行った。
【0097】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.06mmo1、3−CPが
0.05mmo1及びEGが0.01mmol生成して
いた。
【0098】実施例36 実施例33においてTSZ−841に変えてモレキュラ
ーシーブ13Xの粉末を30mg用いた以外は実施例3
3と同様に反応を行った。
【0099】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.04mmol、3−CPが
0.04mmol生成していた。
【0100】実施例37 実施例33において三塩化ユウロピウム六水和物に変え
て、三塩化サマリウム六水和物0.015g(0.04
1mmol)を用いた以外は実施例33と同様に反応を
行った。
【0101】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.07mmol、3−CPが
0.12mmol及びEGが0.01mmol生成して
いた。
【0102】実施例38 実施例34において三塩化ユウロピウム六水和物に変え
て、三塩化サマリウム六水和物0.015g(0.04
1mmol)を用いた以外は実施例34と同様に反応を
行った。
【0103】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.06mmol、3−CPが
0.10mmo1生成していた。
【0104】実施例39 実施例35において三塩化ユウロピウム六水和物に変え
て、三塩化イッテルビウム六水和物0.016g(0.
041mmol)を用いた以外は実施例35と同様に反
応を行った。
【0105】反応終了後、ゼオライト粉末を濾過により
除去した反応液をガスクロマトグラフィーで定量した結
果、2,3−DCPが0.05mmol、3−CPが
0.09mmol生成していた。
【0106】比較例7 実施例33においてTSZ−841を使用しなかった以
外は実施例33と同様に反応を行った。
【0107】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.03mmol及びEGが0.01m
mol生成していた。
【0108】比較例8 実施例37においてTSZ−841を使用しなかった以
外は、実施例37と同様に反応を行った。
【0109】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.06mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0110】比較例9 実施例39においてモルデナイトの粉末を使用しなかっ
た以外は、実施例39と同様に反応を行った。
【0111】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.03mmo
l、3−CPが0.08mmol及びEGが0.02m
mol生成していた。
【0112】実施例40 二重円筒の内筒内に、300Wの高圧水銀灯を装着した
石英製ジャケットを有し、内筒と外筒との間に原料液又
は反応液を仕込むことができ、更に液導入口及び液出口
を備えた内容積190mlのガラス製二重円筒反応容器
(A)、液導入口及び液出口を有する蓋を備えた内容積
150mlの広口容器(B)、及びポンプをループ状に
テフロンチューブで接続した装置を用意した。広口容器
(B)の液出口は、ポンプを介してガラス製二重円筒反
応容器(A)の液導入口に接続され、ガラス製二重円筒
反応容器(A)の液出口は広口容器(B)の液導入口に
接続されている。系内を窒素ガスにより窒素置換した
後、メタノール93.40g(2.92mol)、1,
2−ジクロロエタン239.26g(2.42mol)
及び三塩化ユウロピウム六水和物1.541g(4.2
2mmol)からなる原料混合液を広口容器(B)に仕
込んだ。これは、1,2−ジクロロエタンのメタノール
に対するモル比が0.83、ユウロピウム濃度が10ミ
リグラム原子/液相1リットルに相当する。次に、チュ
ーブポンプにより原料混合液をガラス製二重円筒反応容
器(A)に送液し、内筒と外筒との間を原料混合液で満
たした。ガラス製二重円筒反応容器(A)で生じるオー
バーフローは広口容器(B)へと導入し、反応液をポン
プにより上記経路を循環させながら、ガラス製二重円筒
反応容器(A)内の反応温度を恒温槽にて7℃に保ち、
3時間光照射して、反応を行わせた。
【0113】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが7.62mmo
l、3−CPが12.82mmol及びEGが6.48
mmol生成していた。
【0114】実施例41 実施例40において、メタノール仕込量を67.98g
(2.12mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を
430.38g(4.35mol)に変更した以外は、
実施例40と同様に反応を行った。これは、1,2−ジ
クロロエタンのメタノールに対するモル比が2.05、
ユウロピウム濃度が10ミリグラム原子/液相1リット
ルに相当する。
【0115】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが7.78mmo
l、3−CPが8.69mmol及びEGが10.89
mmol生成していた。
【0116】実施例42 実施例40において、メタノール仕込量を30.87g
(0.96mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を
477.29g(4.82mol)に変更した以外は実
施例40と同様に反応を行った。これは、1,2−ジク
ロロエタンのメタノールに対するモル比が5.02、ユ
ウロピウム濃度が10ミリグラム原子/液相1リットル
に相当する。
【0117】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが6.30mmo
l、3−CPが3.34mmol及びEGが3.24m
mol生成していた。
【0118】実施例43 実施例40において、メタノール仕込量を25.82g
(0.81mol)、1,2−ジクロロエタン仕込量を
490.39g(4.96mol)に変更した以外は実
施例40と同様に反応を行った。これは、1,2−ジク
ロロエタンのメタノールに対するモル比が6.12、ユ
ウロピウム濃度が10ミリグラム原子/液相1リットル
に相当する。
【0119】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが13.29mm
ol、3−CPが2.31mmol及びEGが2.64
mmol生成していた。
【0120】実施例44 内径8mm、高さ20cm、内容積10mlの石英製の
反応管にメタノール1.27g(0.04mol)、
1,2−ジクロロエタン3.01g(0.03mo
l)、並びに触媒として三塩化ユウロピウム六水和物
0.015g(0.04mmol)及び二塩化ユウロピ
ウム水和物0.009g(0.04mmol)を仕込ん
だ。これは1,2−ジクロロエタンのメタノールに対す
るモル比が0.75、ユウロピウム濃度が20ミリグラ
ム原子/液相1リットルに相当する。次に、反応管内を
窒素置換し密封した後、反応管を20℃の恒温槽中で、
300Wの高圧水銀灯の回りを回転させながら5時間反
応を行った。
【0121】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.23mmo
l、3−CPが0.58mmol及びEGが0.23m
mol生成していた。
【0122】実施例45 実施例44において、触媒として三塩化ユウロピウム六
水和物0.015g(0.04mmol)及び三塩化サ
マリウム六水和物0.015g(0.04mmol)を
用いた以外は、実施例44と同様に反応を行わせた。
【0123】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.18mmo
l、3−CPが0.46mmol及びEGが0.25m
mol生成していた。
【0124】実施例46 実施例44において、触媒として三塩化ユウロピウム六
水和物0.015g(0.04mmol)及び三塩化イ
ッテルビウム六水和物0.016g(0.04mmo
l)を用いた以外は、実施例44と同様に反応を行わせ
た。
【0125】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、2,3−DCPが0.16mmo
l、3−CPが0.51mmol及びEGが0.21m
mol生成していた。
【0126】比較例10 実施例40において、三塩化ユウロピウム六水和物を使
用しなかった以外は、実施例40と同様に反応を行っ
た。
【0127】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、生成物を検出できなかった。
【0128】比較例11 実施例40において、光照射をしなかった以外は、実施
例40と同様に反応を行った。
【0129】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、生成物を検出できなかった。
【0130】比較例12 実施例40において、1,2−ジクロロエタンを使用し
なかった以外は、実施例40と同様に反応を行った。
【0131】反応終了後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーで定量した結果、EGが106.21mmol生成
していた。
【0132】
【発明の効果】本発明の方法により1,2−ジクロロエ
タンとメタノールとから1工程で2,3−ジクロロ−1
−プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールを併
産することができ、特に、ゼオライトの存在下に反応を
行わせた場合は、反応速度、収量が著しく向上し、産業
上の価値は極めて大きいものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 31/04 B01J 31/04 X C07C 29/34 C07C 29/34 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 平5−170681(JP,A) 特開 平5−85975(JP,A) 特開 平5−4934(JP,A) 特開 昭63−297333(JP,A) 特開 昭53−21111(JP,A) 特開 昭51−136608(JP,A) 特開 昭49−110612(JP,A) 特開 昭48−32812(JP,A) 特公 昭38−18663(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 31/36 C07C 29/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユウロピウム化合物、サマリウム化合物
    及びイッテルビウム化合物よりなる群から選択される少
    なくとも1種の化合物の存在下での光照射により、1,
    2−ジクロロエタンとメタノールとを反応させることを
    特徴とする2,3−ジクロロ−1−プロパノール及び3
    −クロロ−1−プロパノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 ユウロピウム化合物、サマリウム化合物
    及びイッテルビウム化合物よりなる群から選択される少
    なくとも1種の化合物、並びにゼオライトの存在下での
    光照射により、1,2−ジクロロエタンとメタノールと
    を反応させることを特徴とする2,3−ジクロロ−1−
    プロパノール及び3−クロロ−1−プロパノールの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 1,2−ジクロロエタンとメタノールの
    モル比を変化させることにより、2,3−ジクロロ−1
    −プロパノールと3−クロロ−1−プロパノールの生成
    比率を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の製造方法。
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