JP3223364U - アジテータ車 - Google Patents
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Abstract
【課題】流動体の運搬中に、ホッパーの投入口から流動体が外部へ漏洩することを効率よく防止することが可能なアジテータ車を提供する。【解決手段】アジテータ車は、撹拌ドラムとホッパー30を備える。撹拌ドラムは、流動体を受け入れる受入口を後部に有し、受入口を通じて内部に供給された流動体を撹拌しつつ収容する。ホッパー30は、撹拌ドラムの内部に供給される流動体を、受入口に案内する。ホッパー30は、ホッパー本体31および漏洩防止片37を備える。ホッパー本体31は、受入口に連通する連通口36、および、上方に向けて開口する投入口32を有し、投入口32から連通口36へ延びる流動体の案内流路33を形成する。漏洩防止片37は、投入口32の縁部のうち少なくとも後端側の縁部から、案内流路33の内側へ向けて突出する。【選択図】図2
Description
本開示は、流動体を撹拌しつつ運搬するアジテータ車に関する。
流動体の硬化または分離を防止しつつ、流動体を建設現場等へ運搬するために、流動体を撹拌しつつ運搬するアジテータ車(ミキサー車等と言われる場合もある)が使用される。アジテータ車は、撹拌ドラムとホッパーを備える場合がある。撹拌ドラムは、流動体を撹拌しつつ収容する。ホッパーは、撹拌ドラム内に供給される流動体を、撹拌ドラムの受入口に案内する。
例えば、特許文献1に記載のホッパーは、流動体が挿入される投入口を開閉するホッパーカバーを備える。特許文献1に記載のホッパーカバーは、ホッパーに雨水およびゴミ等が侵入することを防止するために設けられている。
アジテータ車を前方に発進させた場合等に、撹拌ドラム内に収容されていた流動体が後方へ移動し、ホッパーの投入口から外部へ漏洩してしまう場合がある。特許文献1に記載のホッパーカバーが設けられている場合でも、ホッパーカバーと投入口の縁部の隙間から流動体が漏洩し、アジテータ車の通行路の汚損等が発生していた。つまり、流動体の運搬中に、ホッパーの投入口から流動体が外部へ漏洩することを効率よく防止することは、従来のアジテータ車では困難であった。
本開示の典型的な目的は、流動体の運搬中に、ホッパーの投入口から流動体が外部へ漏洩することを効率よく防止することが可能なアジテータ車を提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供するアジテータ車は、流動体を受け入れる受入口を後部に有し、前記受入口を通じて内部に供給された流動体を撹拌しつつ収容する撹拌ドラムと、前記撹拌ドラムの内部に供給される流動体を、前記受入口に案内するホッパーと、を備えたアジテータ車であって、前記ホッパーは、前記受入口に連通する連通口、および、上方に向けて開口する投入口を有し、前記投入口から前記連通口へ延びる流動体の案内流路を形成するホッパー本体と、前記投入口の縁部のうち少なくとも後端側の縁部から、前記案内流路の内側へ向けて突出する漏洩防止片と、を備える。
本開示におけるアジテータ車によると、流動体の運搬中に、ホッパーの投入口から流動体が外部へ漏洩することが効率よく防止される。
<概要>
本開示で例示するアジテータ車は、撹拌ドラムとホッパーを備える。撹拌ドラムは、流動体を受け入れる受入口を後部に有し、受入口を通じて内部に供給された流動体を撹拌しつつ収容する。ホッパーは、撹拌ドラムの内部に供給される流動体を、受入口に案内する。ホッパーは、ホッパー本体と漏洩防止片を備える。ホッパー本体は、受入口に連通する連通口と、上方に向けて開口する投入口を有する。ホッパー本体は、投入口から連通口へ延びる流動体の案内流路を形成する。漏洩防止片は、投入口の縁部のうち少なくとも後端側の縁部から、案内流路の内側へ向けて突出する。
本開示で例示するアジテータ車は、撹拌ドラムとホッパーを備える。撹拌ドラムは、流動体を受け入れる受入口を後部に有し、受入口を通じて内部に供給された流動体を撹拌しつつ収容する。ホッパーは、撹拌ドラムの内部に供給される流動体を、受入口に案内する。ホッパーは、ホッパー本体と漏洩防止片を備える。ホッパー本体は、受入口に連通する連通口と、上方に向けて開口する投入口を有する。ホッパー本体は、投入口から連通口へ延びる流動体の案内流路を形成する。漏洩防止片は、投入口の縁部のうち少なくとも後端側の縁部から、案内流路の内側へ向けて突出する。
撹拌ドラムの受入口から後方に逆流する流動体の多くは、案内流路を形成するホッパー本体の壁面に沿って後方へ移動し、投入口の後端部から外部へ漏洩する。本開示のアジテータ車では、ホッパー本体の壁面に沿って移動してきた流動体が、投入口の縁部に設けられた漏洩防止片に接触することで、流動体の移動が停止する。従って、流動体が投入口から外部へ漏洩することが効率よく防止される。
撹拌しなければ硬化または分離が進行する流動体には、例えば、生コンクリートおよび流動化処理土等がある。流動化処理土は、建設残土、セメント、および水等を配合することで製造される。流動化処理土の比重は、生コンクリートの比重に比べて小さい。例えば、一般的な生コンクリートの比重が約2.20t/m3程度であるのに対し、流動化処理土の比重は約1.35〜2.00t/m3である。流動化処理土の粘度は、生コンクリートの粘度よりも低い。
流動体の粘度が低い程、流動体は運搬中にホッパーの投入口から外部へ漏洩し易くなる。従って、本開示で例示する技術は、粘度が低い流動体を運搬するアジテータ車に採用された場合に特に有用である。例えば、本開示で例示するアジテータ車は、流動化処理土を運搬するアジテータ車であってもよい。ただし、流動化処理土以外の流動体(例えば生コンクリート等)を運搬するアジテータ車に、本開示で例示する技術の少なくとも一部を採用してもよい。
ホッパー本体のうち、連通口が形成される壁面に、板状の閉塞板を連通口に着脱可能に装着する閉塞板装着部が設けられていてもよい。この場合、撹拌ドラムの受入口から後方に逆流する流動体が、閉塞板に接触することで、流動体の移動が停止する。従って、閉塞板装着部に閉塞板が装着されることで、流動体が投入口から漏洩する可能性がさらに低下する。
投入口を上方から閉鎖する閉鎖姿勢と、投入口を開放する開放姿勢を切替可能なホッパーカバーがさらに設けられていてもよい。この場合、ホッパーカバーと投入口の縁部の隙間に向かう流動体が、漏洩防止片によって遮断されると共に、漏洩防止片によって移動が遮断されなかった流動体は、ホッパーカバーに接触する。よって、流動体が投入口から漏洩する可能性がさらに低下する。
<実施形態>
以下、本開示における典型的な実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態のアジテータ車1の全体構成について説明する。図1における紙面左側をアジテータ車1の前側、紙面右側をアジテータ車1の後側、紙面手前側をアジテータ車1の左側、紙面奥側をアジテータ車1の右側とする。アジテータ車1は、車体10、撹拌ドラム20、およびホッパー30を備える。
以下、本開示における典型的な実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態のアジテータ車1の全体構成について説明する。図1における紙面左側をアジテータ車1の前側、紙面右側をアジテータ車1の後側、紙面手前側をアジテータ車1の左側、紙面奥側をアジテータ車1の右側とする。アジテータ車1は、車体10、撹拌ドラム20、およびホッパー30を備える。
車体10は、前部に設けられた運転席11と、運転席11から後方に延びる荷台12を備える。撹拌ドラム20は、ドラム本体21、回転軸22、受入口23、およびシューター24を備える。ドラム本体21は、流動体を内部に収容すると共に、収容された流動体を撹拌させる。ドラム本体21は、荷台12の上部に回転可能に載置されている。回転軸22は、ドラム本体21の前端部に固定されている。アクチュエータ29が回転軸22を回転させることで、ドラム本体21が回転軸22を中心として回転する。受入口23は、ドラム本体21の後部に形成された開口である。流動体は、受入口23を通じてドラム本体21の内部に供給される。シューター24は、ドラム本体21から流動体を排出する。詳細には、ドラム本体21が、回転軸22を中心として第1方向に回転することで、ドラム本体21の内部に収容されている流動体が撹拌される。ドラム本体21が、第1方向とは反対の第2方向に回転することで、ドラム本体21の内部からシューター24を通じて流動体が外部に排出される。ホッパー30は、ドラム本体21の内部に上方から供給される流動体を、ドラム本体21の受入口23に案内する。
本実施形態のアジテータ車1は、生コンクリートよりも粘度が低い流動体を撹拌しつつ運搬するために用いられる。詳細には、本実施形態のアジテータ車1は、比重が約1.35〜2.00t/m3である流動化処理土を撹拌しつつ運搬するために使用される。
図2および図3を参照して、本実施形態のホッパー30について詳細に説明する。図2に示すように、ホッパー30は、漏斗形状のホッパー本体31を備える。ホッパー本体31は、上方に向けて開口する投入口32を有する概略有底筒状に形成されており、流動体の案内流路33を形成する。流動体は、上方から投入口32に投入されて、案内流路33を通じてドラム本体21の内部に供給される。本実施形態のホッパー本体31の内部の壁面は、前側壁面34と後側壁面35を含む。前側壁面34は、平坦状に形成されており、且つ後方を向く。後側壁面35は、案内流路33の後方の周囲を取り囲むように、前側壁面32の左右の端部から後方へ延びる。前側壁面34の下部には、ドラム本体21の受入口23(図1参照)に連通する連通口36が形成されている。前述した案内流路33は、投入口32から連通口36へ延びる。つまり、流動体は、投入口32からホッパー30に投入され、案内流路33を通じて連通口36へ至る。
図2に示すように、ホッパー本体31における投入口32の縁部には、漏洩防止片37が設けられている。漏洩防止片37は、投入口32の縁部のうち少なくとも後端側から案内流路33の内側へ向けて突出する。従って、アジテータ車1を前方に発進させた場合等に、撹拌ドラム10内に収容されていた流動体がホッパー本体31の壁面に沿って後方へ逆流しても、流動体は漏洩防止片37に接触する。よって、流動体が投入口32から外部へ漏洩することが効率よく防止される。
本実施形態の漏洩防止片37の形状は、連続したフランジ状(板状)である。ただし、漏洩防止片37の形状は、ホッパー本体31を後方へ逆流してきた流動体の漏洩を防止できる形状であればよく、フランジ状に限定されない。また、本実施形態の漏洩防止片37は、投入口32の縁部のうち後端側の縁部に設けられている。従って、投入口32の縁部の全周に漏洩防止片37が設けられている場合に比べて、ホッパー本体31の内部の清掃が容易に行われる。しかし、漏洩防止片37の位置および範囲を変更することも可能である。例えば、投入口32の縁部の全周に漏洩防止片37が設けられている場合でも、投入口32から流動体が漏洩する可能性は低下する。また、本実施形態の漏洩防止片37は、投入口32の上端縁部に形成されている。しかし、漏洩防止片37は、投入口32の上端からやや下方に形成されていてもよい。
図2および図3に示すように、ホッパー本体31のうち、連通口36が形成される前側壁面34には、板状の閉塞板5(図3参照)を着脱可能に装着する閉塞板装着部38R,38Lが設けられている。作業者は、アジテータ車1によって流動体を運搬する際に、閉塞板装着部38R,38Lに閉塞板5を装着する。その結果、撹拌ドラム10内に収容されていた流動体が、運搬中等に受入口23(図1参照)および連通口36(図2参照)から後方に逆流しても、流動体の移動が閉塞板5によって停止する。よって、流動体が投入口32から漏洩する可能性がさらに低下する。
本実施形態の閉塞板装着部は、連通口36の右方に設けられた爪状の閉塞板装着部38Rと、連通口36の左方に設けられた爪状の閉塞板装着部38Lを含む。図3に示すように、左右の閉塞板装着部38R,38Lの距離は、閉塞板5の左右方向の幅に合わせて設定されている。作業者は、左右の爪状の閉塞板装着部38R,38Lの間に上方から閉塞板5をスライドさせて挿入することで、閉塞板装着部38R,38Lに閉塞板5を装着することができる。ただし、閉塞板装着部の具体的な構成を変更することも可能である。例えば、閉塞板装着部は、閉塞板5を回動可能に保持するヒンジ等であってもよい。作業者は、閉塞板5を回動させることで、連通口36に閉塞板5を装着する装着姿勢と、連通口36を開放する開放姿勢を切り替えてもよい。
本実施形態の閉塞板5は、作業者によって把持される把持部51を備える。作業者は、把持部51を把持することで、閉塞板装着部38R,38Lに対して閉塞板5を容易に着脱することができる。一例として、本実施形態の把持部51は、閉塞板5の左端から右端に延びる棒状の部材である。ただし、把持部51の構成も適宜変更できる。例えば、閉塞板5の本体のうち連通口36と重複しない位置に、作業者の指等が挿入される孔が、把持部として形成されていてもよい。
図2に示すように、本実施形態のアジテータ車1はホッパーカバー40を備える。ホッパーカバー40は、ホッパー30の投入口32を上方から閉鎖する閉鎖姿勢と、投入口32を開放する開放姿勢を切り替え可能に設けられている。従って、本実施形態のアジテータ車1では、ホッパーカバー40と投入口32の縁部の隙間に逆流する流動体が、漏洩防止片37によって遮断されると共に、漏洩防止片37によって移動が遮断されなかった流動体は、ホッパーカバー40に接触する。よって、流動体が投入口32から漏洩する可能性がさらに低下する。
本実施形態のホッパーカバー40は、回転軸41を備える。回転軸41は、左右方向に延びており、ホッパー本体30に対して回動可能に支持されている。回転軸41は、ホッパーカバー40の一部に固定されている。アクチュエータ42によって回転軸41が回転されることで、ホッパーカバー40の閉鎖姿勢と開放姿勢が自動的に切り換えられる。ただし、ホッパーカバー40の構成を変更することも可能である。例えば、作業者が手動でホッパーカバー40の姿勢を切り替えてもよい。また、ホッパーカバー40がスライドされることで、ホッパーカバー40の姿勢が切り替えられてもよい。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。例えば、上記実施形態で例示した複数の技術の一部のみを採用してもよい。一例として、アジテータ車1は、閉塞板装着部38R,38Lを備えずに漏洩防止片37を備えていてもよいし、漏洩防止片37を備えずに閉塞板装着部38R,38Lを備えていてもよい。また、アジテータ車1は、ホッパーカバー40を備えていなくてもよい。
1 アジテータ車
5 閉塞板
20 撹拌ドラム
23 受入口
30 ホッパー
31 ホッパー本体
32 投入口
33 案内流路
34 前側壁面
36 連通口
37 漏洩防止片
38R,38L 閉塞板装着部
40 ホッパーカバー
5 閉塞板
20 撹拌ドラム
23 受入口
30 ホッパー
31 ホッパー本体
32 投入口
33 案内流路
34 前側壁面
36 連通口
37 漏洩防止片
38R,38L 閉塞板装着部
40 ホッパーカバー
Claims (2)
- 流動体を受け入れる受入口を後部に有し、前記受入口を通じて内部に供給された流動体を撹拌しつつ収容する撹拌ドラムと、
前記撹拌ドラムの内部に供給される流動体を、前記受入口に案内するホッパーと、
を備えたアジテータ車であって、
前記ホッパーは、
前記受入口に連通する連通口、および、上方に向けて開口する投入口を有し、前記投入口から前記連通口へ延びる流動体の案内流路を形成するホッパー本体と、
前記投入口の縁部のうち少なくとも後端側の縁部から、前記案内流路の内側へ向けて突出する漏洩防止片と、
を備えたことを特徴とするアジテータ車。 - 請求項1に記載のアジテータ車であって、
前記ホッパー本体のうち、前記連通口が形成される壁面に設けられ、板状の閉塞板を前記連通口に着脱可能に装着する閉塞板装着部をさらに備えたことを特徴とするアジテータ車。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019002695U JP3223364U (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | アジテータ車 |
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JP2019002695U JP3223364U (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | アジテータ車 |
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JP3223364U true JP3223364U (ja) | 2019-10-03 |
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JP2019002695U Expired - Fee Related JP3223364U (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | アジテータ車 |
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JP (1) | JP3223364U (ja) |
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2019
- 2019-07-22 JP JP2019002695U patent/JP3223364U/ja not_active Expired - Fee Related
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