JP4570243B2 - コンテナからの粉状体排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテナに積載されたインナーバッグから流出した粉状体を誘導排出するコンテナからの粉状体排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉状体、例えばカーボン、シリカ、穀物粉等を遠隔地に輸送する場合には、コンテナに積載された軟弱なインナーバッグ内に該粉状体を注入収納した後、該コンテナを目的地まで船舶、貨車、トレーラーを用いて輸送し、その後、目的地においてコンテナの後扉を開放した後、インナーバッグの流出口から流出した粉状体を排出装置により誘導しながら、例えば、受入れタンクに排出するようにしている。
【0003】
ここで、前述した粉状体の排出作業は、例えば、前述のようにコンテナの後扉を開放した後、排出装置を該コンテナの後側まで搬送するとともに、該排出装置の本体フレームをコンテナの後側から取り付け、その後、コンテナを前側が上昇するよう傾斜させることにより、インナーバッグの流出口から粉状体を流出させるとともに、該流出した粉状体を、本体フレームに前部が固定された排出装置の誘導排出手段により誘導しながら排出することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような排出装置を用いると、排出装置のコンテナへの取り付け時に誘導排出手段がインナーバッグを傷付けて内部の粉状体を周囲に撒き散らしたり、あるいは、誘導排出時に誘導排出手段とインナーバッグの流出口との間隔が開き過ぎて粉状体が周囲に撒き散らされたりするおそれがあった。
【0005】
その理由は、軟弱なインナーバッグ内の粉状体は輸送時の振動によって隙間、特にコンテナの後扉との間の隙間を埋めるよう流動しているため、該後扉の開放時にインナーバッグは後方に向かって膨んでいるが、この膨らみ量は、コンテナの後扉の内面形状が製造会社により種々に異なっている、例えば、内面形状が平坦であったり、上下方向に延びる突条が複数本横方向に離れて形成されていたり、あるいは、横方向に延びる突条が複数本上下方向に離れて形成されているため、コンテナ毎に異なっている。
【0006】
このため、前記膨らみ量がかなり大きい場合には、前述した排出装置のコンテナへの取り付け時に誘導排出手段の前端がインナーバッグにぶつかって傷付け、一方、前記膨らみ量がかなり小さい場合には、誘導排出時に誘導排出手段とインナーバッグの流出口との間隔が開き過ぎてしまうのである。
【0007】
この発明は、粉状体が周囲に撒き散らされる事態を防止することができるコンテナからの粉状体排出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、後扉が開放したコンテナを前側が上昇するよう傾斜させることにより、該コンテナに積載されたインナーバッグ内から流出口を通じて流出した粉状体を誘導排出するコンテナからの粉状体排出装置であって、コンテナの後端に後側から着脱可能に取り付けられる本体フレームと、該本体フレームに前部が支持され、インナーバッグの流出口から流出した粉状体を流入口から受け入れて誘導排出する誘導排出手段と、前記本体フレームと誘導排出手段との間に設けられ、誘導排出手段の前部を前後方向に移動させる前後動手段とを備え、粉状体の誘導排出に先立ち、インナーバッグの流出口が設けられている部位における後方への膨らみ量に応じて、前後動手段により誘導排出手段の前部を前方に移動させることにより、誘導排出手段の流入口とインナーバッグの流出口とを適正位置関係に修正するとともに、前記誘導排出手段を、前記流入口が前端に設けられ、後方に向かうに従い断面積が狭くなる誘導通路が内部に形成されたスパウトと、該スパウトの後端に連結された蛇腹式のダクトとから構成し、さらに、前記スパウトを下端部を中心として前後に揺動できるよう本体フレームに支持させるとともに、粉状体の誘導排出時に該スパウトの揺動を規制して排出位置に保持することができる保持部材をさらに設け、粉状体の誘導排出後、前記保持部材を外してスパウトを排出位置から後方に揺動させるようにしたコンテナからの粉状体排出装置により達成することができる。
【0009】
コンテナを目的地まで輸送すると、該コンテナの後扉を開放するが、このとき、該コンテナに積載されているインナーバッグは軟弱なものであるため、前述の輸送時に粉状体が後扉との隙間を埋めようと流動することで、インナーバッグは後方に膨らんでいる。次に、排出装置を該コンテナの後側まで搬送した後、該排出装置の本体フレームをコンテナにその後側から取り付ける。
【0010】
このとき、前述したインナーバッグの後方への膨らみ量は前述した理由からコンテナ毎に異なっているため、排出装置の誘導排出手段の前端を、前記膨らみ量が最大のときでも、インナーバッグに接触しない位置まで後方に移動させておく。この結果、排出装置のコンテナへの取り付け時に誘導排出手段の前端がインナーバッグにぶつかって傷付けるようなことはなくなり、粉状体が周囲に撒き散らされる事態を防止することができる。
【0011】
次に、誘導排出手段の前部を、インナーバッグの流出口が設けられている部位における後方への膨らみ量に応じて、前後動手段により前方に移動させ、該誘導排出手段の流入口とインナーバッグの流出口とを適正位置関係に修正する。その後、コンテナを前側が上昇するよう傾斜させることにより、インナーバッグの流出口から流出した粉状体を誘導排出手段を通じて誘導排出する。
【0012】
このとき、誘導排出手段の流入口とインナーバッグの流出口とは前述のように適正位置関係に修正されているため、誘導排出手段の流入口とインナーバッグの流出口との間隔が開き過ぎることはなく、この結果、粉状体が周囲に撒き散らされる事態が防止される。さに、インナーバッグの流出口を広く取ることができるため、粉状体の排出が容易となるとともに、粉状体の受け入れ口の位置変更にある程度対処することができる。また、粉状体の誘導排出後、スパウト内面には若干の粉状体が付着しているが、保持部材を外してスパウトを後方に揺動させることで、付着した粉状体を容易に取り除くことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、11はトラクターであり、このトラクター11は車輪12が駆動回転されることで自走することができる。13はコンテナ14が載置された荷台15を有するトレーラーであり、この荷台15の前端部はカプラー16を介して前記トラクター11の後端部に連結される。また、荷台15の後端部にはフリー回転する車輪17が設けられ、この結果、前記トラクター11が走行すると、トレーラー13はこのトラクター11に牽引されながら走行する。
【0014】
前記コンテナ14内には軟弱なプラスチック薄膜、例えばポリエチレン薄膜からなる四角袋状のインナーバッグ18が積載され、このインナーバッグ18の上辺は複数の吊り具19によりコンテナ14の上端内面から吊り下げられている。また、このインナーバッグ18内にはカーボン、シリカ、穀物粉等の粉状体20が満杯となるまで収納されている。
【0015】
22は観音開き式であるコンテナ14の後扉であり、これらの後扉22はコンテナ14の輸送時には閉止されているが、コンテナ14が目的地、即ち、粉状体20を貯蔵する受入れタンク23の近傍まで輸送されると、開放される。24はトラクター11に設けられたダンプ機構であり、このダンプ機構24は、前記インナーバッグ18内から粉状体20を排出するとき、揺動することでトレーラー13の前端を持ち上げ、コンテナ14を前側が上昇するよう傾斜させる。
【0016】
図1、2、3において、27は、前述のようにコンテナ14が傾斜したとき、インナーバッグ18内の粉状体20を前記受入れタンク23に誘導排出する粉状体排出装置であり、この排出装置27は上下方向に延びコンテナ14の後面とほぼ同一形状の垂直フレーム28を有する。
【0017】
この垂直フレーム28の上端でその両側端にはそれぞれ前方に向かって延びるガイドフレーム29が固定され、これらガイドフレーム29内にはスライダー30が摺動可能に挿入されている。これらスライダー30の前端にはガイドフレーム29から下方に向かって突出する係止片31が固定されている。
【0018】
34はコンテナ14の各コーナーに固定されたコーナーブロックであり、各コーナーブロック34の上、下面および側面には前後方向長が長い長円形のコーナースポット35が、また、各コーナーブロック34の前面または後面には横方向長が長い長円形のコーナースポット36がそれぞれ形成されている。
【0019】
そして、後扉22が開放されたコンテナ14の直後に排出装置27を搬送した後、垂直フレーム28をコンテナ14の後端に接触させながら排出装置27を下降させると、前記係止片31がコンテナ14の後端部上面に設けられたコーナースポット35内に上方から挿入される。その後、前記垂直フレーム28に設けられた移動機構37により係止片31を後方に向かってコーナースポット35の後端に当接するまで移動させる。
【0020】
前記垂直フレーム28の下端部でその両側端部には係止部材38がそれぞれ設けられ、これら係止部材38の前端部には略長円形をした係止部39が設けられている。ここで、各係止部39は前記コーナースポット36より若干小型であるため、該係止部39が横向きとなっているときには、コーナースポット36内に挿入可能である。そして、係止部39をコーナースポット36に挿入した後、係止部材38を 1/4回転させると、係止部39はコーナースポット36に係止され、これにより、垂直フレーム28の下端部はコンテナ14に取り付けられる。
【0021】
前記係止部材38の直上の垂直フレーム28には後方に向かって延びる矩形板状の支持プレート41がそれぞれ固定されている。前述した垂直フレーム28、ガイドフレーム29、支持プレート41は全体として、略上下方向に延び、コンテナ14の後端に後側から着脱可能に取り付けられる本体フレーム42を構成する。そして、前記本体フレーム42の下端部、詳しくは前記支持プレート41間には誘導排出手段45が設置されている。
【0022】
図1、2、3、4において、前記誘導排出手段45は横方向に細長い略四角ボックス状のスパウト47を有し、このスパウト47の前端は開口して矩形の流入口48となっている。また、前記スパウト47の後壁47aは両側端から中央に向かうに従い徐々に後方に向かうよう傾斜しており、この結果、スパウト47の内部に形成されている誘導通路49の後部は後方に向かうに従い断面積が徐々に狭くなっている。
【0023】
また、前記スパウト47の底壁47bの前端部は頂壁47cより若干前方に突出しているが、この突出部47dは、排出装置27がコンテナ14の装着されたとき、コンテナ14の床面14aとインナーバッグ18の底壁との間に侵入することで、粉状体20の誘導排出時に該粉状体20がインナーバッグ18とスパウト47との隙間から落下するのを防止している。50は前記スパウト47の後壁47aの中央部から後方に向かいながら斜め下方に延びる断面四角形の連結筒であり、この連結筒50の頂壁には開閉可能な点検口51が設けられている。
【0024】
52はスパウト47の後端、詳しくは連結筒50の後端に連結された蛇腹式のダクトであり、このダクト52は通常折り畳まれているが、粉状体20の誘導排出直前に引き伸ばされ、その後端が受入れタンク23の受入れ口53に連結される。前述したスパウト47、ダクト52は全体として、インナーバッグ18の後面下部に設けられた四角筒状の流出口55から流出した粉状体20を流入口48から受け入れて、前記受入れタンク23の受入れ口53に誘導排出する前記誘導排出手段45を構成する。
【0025】
そして、誘導排出手段45を前述のようにスパウト47、ダクト52から構成すれば、インナーバッグ18の流出口55の幅を広く取ることができるため、粉状体20の排出が容易となるとともに、粉状体20の受入れ口53の位置変更にもある程度対処することができる。
【0026】
図3、5において、57は本体フレーム42と誘導排出手段45との間、詳しくは支持プレート41とスパウト47との間に設置された前後動手段であり、この前後動手段57は前記支持プレート41の内側面に摺接する摺接プレート58を有する。この摺接プレート58の下端部でその後端部には支持プレート41に固定された揺動ピン59が貫通しており、この結果、該摺接プレート58は揺動ピン59を中心として前後に揺動することができる。60は摺接プレート58、支持プレート41の上端部でその前端部に着脱可能に挿入された保持部材としての固定ピンであり、この固定ピン60が摺接プレート58、支持プレート41双方に挿入されているときには、摺接プレート58はその揺動が規制され、支持プレート41と重なり合った位置に固定される。
【0027】
前記摺接プレート58の内側面でその前、後端にはスパウト47に向かって延びるブラケット62がそれぞれ固定され、これらのブラケット62には前後方向に延びる一対のガイドロッド63の前、後端がそれぞれ固定されている。64はガイドロッド63間において前後方向に延びるねじ軸であり、このねじ軸64の前、後端部はそれぞれブラケット62に回転可能に支持されている。これらガイドロッド63、ねじ軸64とスパウト47との間には摺接プレート58と同一形状の可動プレート65が設けられ、この可動プレート65には前記ガイドロッド63が摺動可能に挿入されるとともに、ねじ軸64がねじ込まれた複数の可動ブロック66が固定されている。
【0028】
前記可動プレート65の上、下端にはそれぞれスパウト47に向かって延びるブラケット68が固定され、これらのブラケット68には上下方向に延びる一対のガイドロッド69の上下端がそれぞれ固定されている。70はガイドロッド69間において上下方向に延びるねじ軸であり、このねじ軸70の上下端部はそれぞれブラケット68に回転可能に支持されている。71は前記スパウト47の両側壁47eにそれぞれ固定された複数の可動ブロックであり、これらの可動ブロック71には前記ガイドロッド69が摺動可能に挿入されるとともに、ねじ軸70がねじ込まれている。
【0029】
この結果、前記ねじ軸64が回転すると、可動プレート65、スパウト47はガイドロッド63にガイドされながら一体となって前後方向に移動する。前述した摺接プレート58、ブラケット62、ガイドロッド63、ねじ軸64は全体として、本体フレーム42と誘導排出手段45との間に設けられ、該誘導排出手段45の前部、即ちスパウト47を前後方向に移動させる前述の前後動手段57を構成する。また、前記ねじ軸70が回転すると、可動ブロック71、スパウト47はガイドロッド69にガイドされながら一体となって上下方向に移動する。前述した可動プレート65、ブラケット68、ガイドロッド69、ねじ軸70、可動ブロック71は全体として、本体フレーム42と誘導排出手段45との間に設けられ、該誘導排出手段45の前部、即ちスパウト47を上下方向に移動させる上下動手段72を構成する。
【0030】
そして、前述のように誘導排出手段45の前部、即ちスパウト47はこれら前後動手段57、上下動手段72を介して本体フレーム42に支持されるが、このスパウト47は固定ピン60が支持プレート41、摺接プレート58の双方に挿入されているときには、揺動が規制されて図2に実線で示す所定の排出姿勢に保持される。一方、固定ピン60が支持プレート41、摺接プレート58から抜き出されると、スパウト47は下端部、即ち揺動ピン59を中心として前記排出姿勢と図2に仮想線で示す開放姿勢との間を前後に揺動することができる。
【0031】
図2、3において、75はスパウト47の上面前端に固定され該スパウト47の幅とほぼ等長の上吸引ボックスであり、この上吸引ボックス75は両端が閉止された四角パイプから構成されている。そして、この上吸引ボックス75の前面、即ちインナーバッグ18の後面に対向する面には複数の長円形をした貫通孔76が形成され、一方、その後面には図示していない真空源に連結されているホースが接続される接続口77が形成されている。
【0032】
79はスパウト47の下面前端にブラケット80を介して固定され前記上吸引ボックス75とほぼ等長の下吸引ボックスであり、この下吸引ボックス79も両端が閉止された四角パイプから構成されている。そして、この下吸引ボックス79の前面にも上吸引ボックス75の貫通孔76と同様の貫通孔81が形成され、一方、その後面には前記真空源に連結されているホースが接続される接続口82が形成されている。前述した上吸引ボックス75、下吸引ボックス79は全体として、前記誘導排出手段45の流入口48の周囲、ここでは上下にそれぞれ配置され、流出口55から飛散した粉状体20を吸引する吸引手段83を構成する。
【0033】
次に、この発明の一実施形態の作用について説明する。
まず、粉状体20が満杯に収納されているインナーバッグ18を積載したコンテナ14を荷台15に搭載した後、図1に仮想線で示すようにトレーラー13とトラクター11とをカプラー16により連結する。その後、トラクター11を走行させることでトレーラー13、コンテナ14を目的地、ここでは受入れタンク23の近傍まで牽引輸送する。
【0034】
次に、コンテナ14の後扉22を開放してインナーバッグ18の後面を露出させた後、該インナーバッグ18の後面下部に折り畳まれていた流出口55を後側に引き出す。このとき、軟弱なインナーバッグ18内の粉状体20は輸送時の振動によって隙間、特にコンテナ14の後扉22との間の隙間を埋めるよう流動しているため、前記後扉22の開放時にインナーバッグ18の後面下部は後方に向かって膨んでいる。なお、インナーバッグ18の後面上部は該コンテナ14の両側壁14bを橋渡している複数本の落下防止バー86によってその膨らみがある範囲に抑えられている。
【0035】
ここで、前記インナーバッグ18の後面下部の膨らみ量は、コンテナ14の後扉22の内面形状が製造会社により種々に異なっている、例えば、内面形状が平坦であったり、上下方向に延びる突条が複数本横方向に離れて形成されていたり、あるいは、横方向に延びる突条が複数本上下方向に離れて形成されているため、コンテナ14毎に異なっているのが実状である。
【0036】
次に、フォークリフト、移動ブロック等によって排出装置27を持ち上げながらコンテナ14の後側まで搬送し、垂直フレーム18をコンテナ14の後端に接触させるとともに、排出装置27の係止片31をコンテナ14の後端部上面に形成されたコーナースポット35の直上に位置させる。その後、排出装置27を下降させると、係止片31が前記コーナースポット35内に上方から挿入係止される。次に、移動機構37により係止片31をスライダー30と共に後方に向かってコーナースポット35の後端に当接するまで移動させる。これにより、本体フレーム42の上端部がコンテナ14に取り付けられる。
【0037】
次に、係止部39をコンテナ14の下端部後面に形成されたコーナースポット36に挿入した後、係止部材38を 1/4回転させ、係止部39をコーナースポット36に係止させる。これにより、本体フレーム42の下端部はコンテナ14に取り付けられる。このようにして排出装置27がコンテナ14にその後側から取り付けられる。次に、前述のように引き出された流出口55をスパウト47の誘導通路49内に押し込む。
【0038】
ここで、前述したインナーバッグ18の後面下部の後方への膨らみ量は、前述した理由からコンテナ14毎に異なっているため、排出装置27のコンテナ14への取り付け前に前後動手段57のねじ軸64を回転させ、誘導排出手段45(スパウト47)の前端が、前記膨らみ量が最大のときでも、インナーバッグ18に接触しない位置まで、スパウト47を後方に移動させておく。この結果、排出装置27のコンテナ14への取り付け時に誘導排出手段45(スパウト47)の前端がインナーバッグ18にぶつかって傷付けるようなことはなくなり、粉状体20が周囲に撒き散らされる事態を防止することができる。
【0039】
次に、ねじ軸70を回転させ、スパウト47の底壁47bがコンテナ14の床面14aとインナーバッグ18の底面との間に位置するまで、スパウト47を上下方向に移動させる。次に、ねじ軸64を回転することで、スパウト47を、インナーバッグ18の流出口55が設けられている部位における後方への膨らみ量に応じて、前方に移動させ、該スパウト47の流入口48とインナーバッグ18の流出口55とを適正位置関係に修正する。
【0040】
このとき、スパウト47を前述のように高さ調節しているので、該スパウト47の突出部47dはコンテナ14の床面14aとインナーバッグ18の底面との間に侵入し、この結果、誘導排出手段45の流入口48の下端、即ち突出部47dがコンテナ14の後面に衝突していずれかが破損したり、あるいは、前記下端(突出部47d)がインナーバッグ18にぶつかって該インナーバッグ18を破損するような事態が防止される。
【0041】
次に、ダクト52を引き伸ばしてその後端を受入れタンク23の受入れ口53に接続するとともに、上、下吸引ボックス75、79の接続口77、82にホースを接続し、貫通孔76、81を通して外気の吸引を開始する。次に、図6に示すインナーバッグ18の後面下部に形成された切れ目85を塞いでいる目張りテープ89を引き剥して切れ目85を開くが、このときには、スパウト47の点検口51を開放した後、前記目張りテープ89に一端が固着されている剥がしロープ87を点検口51を通じて引っ張る。これにより、目張りテープ89は作業者の手を汚すことなく、遠隔操作によって確実にインナーバッグ18から引き剥がされる。
【0042】
そして、前述のように切れ目85が開くと、インナーバッグ18内の粉状体20は流出口55から流出するが、このように流出した粉状体20は流入口48からスパウト47の誘導通路49、ダクト52を通じて受入れタンク23に誘導排出される。このとき、スパウト47の流入口48とインナーバッグ18の流出口55とは前述のように適正位置関係に修正されているため、スパウト47の流入口48とインナーバッグ18の流出口55との間隔が開き過ぎることはなく、この結果、粉状体20が周囲に撒き散らされる事態が防止される。
【0043】
なお、前述のような粉状体20の誘導排出時、スパウト47と流出口55との間から微量の粉状体20が漏れ出て周囲に浮遊するが、このような粉状体20は上、下吸引ボックス75、79の貫通孔76、81から外気と共に吸引されて容易かつ確実に回収され、作業環境が良好となる。
【0044】
次に、ダンプ機構24を揺動させてトレーラー13の前端を持ち上げ、コンテナ14を前側が上昇するよう傾斜させる。これにより、インナーバッグ18の流出口55から粉状体20が次々と流出するが、このように流出した粉状体20は前述と同様に誘導排出手段45を通じて受入れタンク23に誘導排出される。
【0045】
ここで、前述のようにコンテナ14を傾斜させてもインナーバッグ18の後端下部のコーナーには略三角錐状の粉状体20が残留してしまうため、インナーバッグ18の後端下部のコーナーに結合された引き上げロープ88を引っ張って前記コーナーを持ち上げ、残留している粉状体20の排出を図る。
【0046】
このようにしてインナーバッグ18内から粉状体20が全て誘導排出されると、ダンプ機構24を揺動させ、トレーラー13、コンテナ14を図1に仮想線で示す初期位置に復帰させる。このとき、スパウト47の内面には若干の粉状体20が付着しているため、この粉状体20を取り除く必要がある。この場合には、固定ピン60を引き抜いた後、スパウト47をその下端部、即ち、揺動ピン59を中心として図2に仮想線で示す開放姿勢まで揺動させる。この結果、スパウト47の流入口48が斜め上方を向き、作業者はスパウト47の誘導通路49を容易に清掃することができる。
【0047】
なお、前述の実施形態においては、粉状体20を誘導排出するとき、トラクター11に設置されたダンプ機構24によってトレーラー13、コンテナ14のみを傾斜させるようにしたが、この発明においては、コンテナを輸送する輸送車両全体を傾斜させることで、コンテナを傾斜させるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、粉状体が周囲に撒き散らされる事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す一部が破断されたコンテナ近傍の側面図である。
【図2】 排出装置近傍の一部破断側面図である。
【図3】 一部が破断された図2のI−I矢視図である。
【図4】 スパウトの一部破断斜視図である。
【図5】 図3のII−II矢視断面図である。
【図6】 インナーバッグの後部近傍の斜視図である。
【符号の説明】
14…コンテナ 14a…床面
18…インナーバッグ 20…粉状体
22…後扉 27…排出装置
42…本体フレーム 45…誘導排出手段
47…スパウト 48…流入口
49…誘導通路 52…ダクト
55…流出口 57…前後動手段
60…保持部材 72…上下動手段
83…吸引手段

Claims (1)

  1. 後扉が開放したコンテナを前側が上昇するよう傾斜させることにより、該コンテナに積載されたインナーバッグ内から流出口を通じて流出した粉状体を誘導排出するコンテナからの粉状体排出装置であって、コンテナの後端に後側から着脱可能に取り付けられる本体フレームと、該本体フレームに前部が支持され、インナーバッグの流出口から流出した粉状体を流入口から受け入れて誘導排出する誘導排出手段と、前記本体フレームと誘導排出手段との間に設けられ、誘導排出手段の前部を前後方向に移動させる前後動手段とを備え、粉状体の誘導排出に先立ち、インナーバッグの流出口が設けられている部位における後方への膨らみ量に応じて、前後動手段により誘導排出手段の前部を前方に移動させることにより、誘導排出手段の流入口とインナーバッグの流出口とを適正位置関係に修正するとともに、前記誘導排出手段を、前記流入口が前端に設けられ、後方に向かうに従い断面積が狭くなる誘導通路が内部に形成されたスパウトと、該スパウトの後端に連結された蛇腹式のダクトとから構成し、さらに、前記スパウトを下端部を中心として前後に揺動できるよう本体フレームに支持させるとともに、粉状体の誘導排出時に該スパウトの揺動を規制して排出位置に保持することができる保持部材をさらに設け、粉状体の誘導排出後、前記保持部材を外してスパウトを排出位置から後方に揺動させるようにしたことを特徴とするコンテナからの粉状体排出装置。
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