JP3223358U - 風呂蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自宅の風呂で気軽にサウナに類似する美容効果を得ることができる風呂蓋を提供する。【解決手段】本考案の風呂蓋は、風呂の上部に配置されるものであって、前記風呂蓋を前記風呂の上部に設置した状態で、当該風呂に入浴中の人が首を出せるように前記風呂蓋の端部に設けられた首開口部と、前記首開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた首開口蓋と、を有している。また、本考案の風呂蓋は、当該風呂に入浴中の人が手を出せるように前記風呂蓋に設けられた手開口部と、前記手開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた手開口蓋とを有していることが好ましい。【選択図】 図1

Description

本考案は、風呂蓋に関し、より詳細には、自宅のお風呂で気軽にサウナに類似する美容効果を得ることができる風呂蓋に関する。
従来から一般的に、風呂にお湯を張ったときには、そのお湯が冷めないようにするために、風呂の上部に風呂蓋を設置することが行われている。ここで用いられる風呂蓋としては、断熱性に優れた材質のものが利用されている。このような風呂蓋を用いることで、風呂のお湯の冷却速度を遅くすることができ、長期間に亘って温かいお風呂を楽しむことができる。従来から一般に用いられる風呂蓋としては、特開2017−000315号公報(特許文献1)に開示のものがある。
図7は、特許文献1に開示の風呂蓋の具体例を示す斜視図である。特許文献1に開示の風呂蓋は、図7に示すように、蓋内部空間に充填された硬質の発泡体に裏面が接着された第1面材と、該第1面材の表面に周端縁部のみを固着して中間域を非接着状態で重ね合わせた第2面材とを備えたことを特徴としている。このような風呂蓋を用いることにより、表面の外観を長期にわたって平坦面状に保つことができるという利点がある。
ところで、近年、女性を中心に、血行促進効果や老廃物の排出効果などが期待されるサウナが注目を集めている。サウナに入ることで体温が上がり、心身の緊張をほぐす副交感神経を活性化させることができる。また、サウナの効用として、酸化ストレス(酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が生体に悪影響を及ぼしている状態)を減少させることも期待されている。サウナを通じて汗をかくことで毛穴が開けば、血行も良くなり代謝を上げることができる。
特開2017−000315号公報
サウナは、温泉施設などの設備の一つとして設けられているが、一般家庭で気軽に導入できるものではない。このため、一般家庭でサウナに類似する効果が得られる入浴方式として半身浴が注目を集めている。しかしながら、半身浴を長時間に亘って継続すると、風呂のお湯が冷めてしまうので、家庭の風呂ではサウナに類似する効果が得られなかった。
本考案は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、家庭でも気軽にサウナに類似する美容効果が得られる風呂蓋を提供するところにある。
上記目的を達成するために、本考案の風呂蓋は、風呂の上部に配置されるものであって、前記風呂蓋を前記風呂の上部に設置した状態で、当該風呂に入浴中の人が首を出せるように前記風呂蓋の端部に設けられた首開口部と、前記首開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた首開口蓋と、を有することを特徴としている。
このように風呂蓋に首開口部を設けることによって、首開口部を通じて入浴中に首だけを風呂蓋の上部に出すことができる。これにより風呂の上部に風呂蓋を置いた状態のまま入浴することができるようになるので、風呂の熱気が風呂蓋によって外部に逃げにくくすることができ、以って風呂のお湯を長時間冷めにくくすることができる。特に外気の気温が低い冬場には、本考案の風呂蓋を用いることで、冷気が風呂の内部に入り込むことを防ぐことができ、冬場でも温かいお風呂を楽しむことができる。またこのような構造の風呂蓋を用いることによって風呂のお湯と風呂蓋との間の空間に熱気が籠もるので、当該空間にサウナに類似する熱気が充満し、サウナに類似する美容効果を得ることができる。
しかも、首開口部を閉じることができる首開口蓋が設けられているので、風呂に誰も入らないときにはこの首開口蓋を首開口部に嵌め込むことによって、風呂の外気が風呂の内部に流入することを防止することができる。これにより風呂に人が入っていない状態のときにも、従来の風呂蓋と同等の断熱効果を得ることができる。
また、近年、加速度的に高齢化が進む日本において、高齢者が入浴中に寝落ちして風呂で溺死することが懸念されているが、本考案の風呂蓋を用いることで、仮に入浴中に寝落ちしても頭が風呂蓋で止まって風呂の内部に入らないようにすることができる。これにより高齢者の入浴中の事故を防止することも可能となる。
さらに、この風呂蓋を用いて入浴をすることで、浴槽に入りながら体を洗った場合にも水しぶきが風呂蓋の外に飛散することを防止することができる。特に介護用の風呂を利用する場合には、居間やリビングに持ち運びできる風呂を設置した上で要介護者が入浴することになるが、本考案の風呂蓋を用いることで、居間やリビングに水しぶきが落ちることを効果的に防止することが可能となる。また本考案の風呂蓋を用いることによって、風呂の湯気が居間やリビングに拡散することを防ぐことができる。これにより室内の湿度が過剰に高まることを抑制することが可能となる。
しかも、要介護者の入浴においては、要介護者は全裸の状態で介護士に入浴を補助してもらうことになるが、本考案の風呂蓋を用いることで、要介護者の入浴中に自身の全裸の状態を介護士に見られなくなるので落ち着いて入浴することができる可能性もある。これらの効果と上記の入浴中の保温効果が相まって、要介護者の入浴においては特に冬場でも温かいお風呂を楽しむことができ、しかも風呂の外部から内部の様子が見られずに入浴することができる。
上記風呂蓋は、当該風呂に入浴中の人が手を出せるように前記風呂蓋に設けられた手開口部と、前記手開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた手開口蓋と、を有することが好ましい。
このように風呂蓋に手開口蓋を設けることで、手開口蓋を通じて入浴中に手を風呂蓋の上部に出すことができる。これにより入浴中に両手を風呂蓋の上において読書できるようになり、長時間の半身浴をさらに快適に楽しむことができる。しかも、手開口部に手開口蓋を嵌め込むことによって手開口部を閉じることができ、風呂の外気が風呂の内部に流入することを防止することができる。これにより、半身浴中に読書をしたくないときには、手開口部に手開口蓋を嵌め込むことで風呂の湯が冷めることを防止することができる。
本考案の風呂蓋の概略を示す斜視図である。 図1の風呂蓋を折り曲げた状態の斜視図である。 図1の風呂蓋の首開口部と手開口部とを開けた状態の斜視図である。 本考案の風呂蓋を風呂に設置する前の斜視図である。 本考案の風呂蓋を風呂に設置した後の斜視図である。 本考案の風呂蓋を用いて風呂に入っている状態を示す断面図である。 特許文献1に開示された風呂蓋を示す概略図である。
以下において、図面を参照しながら本考案の好ましい実施形態の特徴及び構造を説明する。
<実施形態1>
図1は、本考案の風呂蓋の概略を示す斜視図であり、図2は、図1の風呂蓋を折り曲げた状態の斜視図であり、図3は、図1の風呂蓋の首開口部と手開口部とを開けた状態の斜視図であり、図4及び図5は、図1の風呂蓋を風呂に設置する前後の斜視図であり、図6は、本考案の風呂蓋を用いて風呂に入っている状態を示す断面図である。本実施形態の風呂蓋1は、図4及び図5に示されるように、風呂4の上部に配置されるものであって、風呂蓋1を風呂4の上部に設置した状態で、当該風呂4に入浴中の人が首を出せるように風呂蓋1の端部に設けられた首開口部2aと、首開口部2を開閉可能に風呂蓋1に取り付けられた首開口蓋2とを有している。
(風呂蓋)
風呂蓋1は、断熱性を有する材質で構成されていることが好ましい。これにより風呂の外部の冷気が風呂のお湯に伝熱することを防ぐことができる。風呂蓋1は、風呂4の上部に設置したときに風呂4の上部を閉塞できる程度の大きさのものであれば、特に限定することなく用いることができる。図1においては、矩形状の風呂蓋1を開示しているが、風呂4の形状に応じて適宜変更可能である。例えば、風呂の上面形状が楕円形である場合には、風呂蓋1も上面視で楕円形とすることが好ましいし、風呂の上面形状がひょうたん型である場合には、風呂蓋1も上面視でひょうたん型とすることが好ましい。風呂蓋1の厚みは、断熱効果を発揮することができる程度であれば、特に限定することなく用いることができる。
風呂蓋1は、図2では上下交互に折り曲げる形状のものを採用しているが、このような形状のもののみに限られず、折り目が全くない1枚のシート状のものであってもよいし、中央のみを山折りできる形状のシートであってもよいし、蛇腹状に上下に折り曲げることができるものであってもよいし、丸め込めるシート状のものであってもよい。
(首開口部)
首開口部2aは、風呂蓋1の端部に矩形状に切り取って設けられた部分であり、風呂蓋1に取り付けられた首開口蓋2によって開閉可能とされている。風呂蓋1を風呂4の上部に設置した状態でも、図6に示すように、この首開口部2aを通じて首だけを風呂の外部に出すことができる。
首開口部2aの大きさは、人間の首を通過できる程度を確保する必要がある。首開口部2aの大きさがあまりに大きいと、入浴中に寝落ちしたときに風呂蓋1によって頭が支えられる効果を得られなくなるため、首の外形よりも大きく、かつ頭の外形よりも小さいことが好ましい。このような形状の首開口部2aとすることで、風呂の湯が冷めることを効果的に防止することができる。首開口部2aの形状は、図3に示すような矩形状のみに限られず、丸形状であってもよいし、楕円形状であってもよいし、三角形、五角形等の多角形であってもよい。取り扱いの簡便性や加工しやすさの観点からは図3に示す矩形状であることが好ましい。特に図3に示すように、首開口部2aの上端に首開口蓋2の上端と接続していることで、首開口蓋2を上側に開くことができ、開いた状態の首開口蓋2を風呂蓋1の上部に配置することができる上に、首開口蓋2が開いた状態でも安定するという利点がある。
(首開口蓋)
首開口蓋2は、首開口部2aを開閉可能に風呂蓋1に取り付けられたものである。本実施形態においては、首開口蓋2の一辺が首開口部2aの上部の一辺に取り付けられており、この首開口蓋2の取り付けられた一辺を中心として首開口蓋2を回転できるようになっている。このように首開口蓋2を取り付けることにより、風呂に入ってから風呂蓋1を風呂の上に置くときに首開口蓋2のみを開けることができ、風呂蓋1を閉めた状態でも頭だけを風呂の外に出すことができる。風呂蓋1に対する首開口蓋2の取付方法は、このような形態のみに限られず、例えば、首開口蓋2aが風呂蓋1に対してひも状のもので取り付けられていてもよいし、首開口部2aに首開口蓋2を嵌め込んで固定されるものであってもよいし、首開口蓋2と風呂蓋1とが別体となっていてもよい。
(手開口部)
手開口部3aは、風呂蓋1に取り付けられた手開口蓋3によって開閉可能とされており、この手開口部3aを通じて風呂の内部から風呂蓋1の上側に手を出すことができる。手開口部3aは、首開口部2aよりも30cm以上80cm以下離れた位置の風呂蓋1の左右に1つずつ合計2つ設けられることが好ましく、この2つの手開口部3aを結ぶ線分の垂直二等分線上に首開口部2aが配置される位置関係となることがより好ましい。このような位置関係で手開口部3aが配置されることにより、図6に示すように、左右それぞれ1つずつの手開口部3aから手を出して入浴中に読書を楽しむことができる。もちろん、読書のみに限られず、スマートフォンのアプリを通じて提供されるゲームや編み物を楽しむことも可能である。
(手開口蓋)
手開口蓋3は、手開口部3aを開閉可能に風呂蓋1に取り付けられたものであり、本実施形態においては、首開口蓋2と同様に、手開口蓋3の一辺が手開口部3aの上部の一辺に取り付けられている。この手開口蓋3の取り付けられた一辺を中心として手開口蓋3を回転できるようになっている。このように手開口蓋3を風呂蓋1に取り付けることで、図6に示すように、風呂4に入りながらユーザー5が手を風呂蓋1の上部に出すことができ、風呂蓋1を土台として本6を読むことも可能となる。また、風呂蓋1の下部から風呂蓋1の上側に手を出さないときには手開口蓋3によって手開口部3aを閉じることが好ましい。これにより風呂4の湯を冷めにくくすることができる。
上記説明は、本考案の好ましい実施形態を説明したものに過ぎず、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に適用される他の均等な構造的変更についても本考案の範囲に含まれるものとする。
1,11 風呂蓋
2 首開口蓋
2a 首開口部
3 手開口蓋
3a 手開口部
4 風呂
5 ユーザー
6 本

Claims (2)

  1. 風呂の上部に配置される風呂蓋であって、
    前記風呂蓋を前記風呂の上部に設置した状態で、当該風呂に入浴中の人が首を出せるように前記風呂蓋の端部に設けられた首開口部と、
    前記首開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた開口蓋と、を有する風呂蓋。
  2. 前記風呂蓋は、当該風呂に入浴中の人が手を出せるように前記風呂蓋に設けられた手開口部と、前記手開口部を開閉可能に前記風呂蓋に取り付けられた手開口蓋と、を有する請求項1に記載の風呂蓋。
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