JP3222726U - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物が2つのチャックテーブルのどちらに保持されて切削加工されたのかを目視で容易に識別できる切削装置を提供すること。【解決手段】互いに隣接して配設され、ウエーハ100をそれぞれ保持する第1、第2のチャックテーブル5a、5bと、第1、第2のチャックテーブル5a、5bの上方に配設され、各チャックテーブル5a、5bにそれぞれ保持されたウエーハ100を切削加工できる第1、第2の切削ユニット41、42と、第1、第2のチャックテーブル5a、5bの少なくとも一方に保持されたウエーハ100に、一方に保持されたウエーハ100と他方に保持されたウエーハ100とを識別するための識別痕を加工する識別痕加工制御手段74とを備えた。【選択図】図2

Description

本考案は、2つのチャックテーブルを備えた切削装置に関する。
従来、互いに隣接して配設され、被加工物をそれぞれ保持する2つのチャックテーブルと、各チャックテーブルに保持された被加工物をそれぞれ切削加工できる2つの切削ユニットとを備える切削装置が知られている(特許文献1参照)。この種の切削装置では、2つのチャックテーブルにそれぞれ保持された2つの被加工物に対して同時に切削加工を実施できるため、切削加工の生産性が高くなる利点がある。
特開2018−181931号公報
ところで、上記した切削装置では、カセットに入った複数の被加工物を、2つのチャックテーブルに交互に搬入(ロード)し、各チャックテーブルに保持された被加工物を切削加工した後、これら被加工物を搬出(アンロード)してカセットに収容する。このため、通常であれば、2つのチャックテーブルにそれぞれ保持された被加工物は、切削加工後に2つのチャックテーブルから交互にカセットに搬入される。
しかし、エラー発生などの理由により、被加工物ごとの処理時間は一定ではなく、カセットに搬入される順序が変わってしまうことがある。このため、切削加工後にカセットから被加工物を抜き出して検査する際に、対象の被加工物が2つのチャックテーブルのどちらに保持されて切削加工されたのかを識別することができないという問題がある。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであって、被加工物が2つのチャックテーブルのどちらに保持されて切削加工されたのかを目視で容易に識別できる切削装置を提供することを目的とする。
本考案は、互いに隣接して配設され、被加工物をそれぞれ保持する第1のチャックテーブル及び第2のチャックテーブルと、該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルの上方に配設され、該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルにそれぞれ保持された該被加工物を切削加工できる第1の切削ユニット及び第2の切削ユニットと、該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルの少なくとも一方に保持された該被加工物に、該一方に保持された該被加工物と他方に保持された該被加工物とを識別するための識別痕を加工する識別痕加工制御手段と、を備えることを特徴とする。
この構成において、該識別痕加工制御手段は、該第1のチャックテーブルに保持された該被加工物と、該第2のチャックテーブルに保持された該被加工物とに異なる該識別痕を加工してもよい。また、該識別痕加工制御手段は、該被加工物の外周余剰領域に該識別痕を加工してもよい。
また、該被加工物はテープを介して環状フレームに支持されており、該識別痕加工制御手段は、該被加工物の外周部と該環状フレームの内周部との間に露出する該テープに該識別痕を加工してもよい。また、切削加工前後の該被加工物を収容するカセットと、切削加工前の該被加工物を該第1のチャックテーブルまたは該第2のチャックテーブルに搬送するとともに、切削加工後の該被加工物を該カセットに搬送する搬送手段とを備えてもよい。
本考案によれば、識別痕を加工する識別痕加工制御手段を備えるため、識別痕によって、被加工物が2つのチャックテーブルのどちらで切削加工されたのかを目視で容易に識別することができる。
図1は、本実施形態に係る切削装置で切削加工される被加工物の一例を示す斜視図である。 図2は、切削装置の構成例を示す斜視図である。 図3は、チャックテーブルの周辺の構成例を示す斜視図である。 図4は、被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。 図5は、被加工物に加工された識別痕の別の一例を示す図である。 図6Aは、一方のチャックテーブルに保持された被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。 図6Bは、他方のチャックテーブルに保持された被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。
以下、本実施形態に係る切削装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る切削装置で切削加工される被加工物の一例を示す斜視図である。図2は、切削装置の構成例を示す斜視図である。図3は、チャックテーブルの周辺の構成例を示す斜視図である。
図1に示すウエーハ(被加工物)100は、円形板状の被加工物の一例であって、例えばシリコンを母材とする円板状の半導体ウエーハや、サファイア、SiC(炭化ケイ素)などを母材とする光デバイスウエーハである。ウエーハ100は、表面100aに格子状の分割予定ライン101によって区画された複数の領域にデバイス102が形成されたデバイス領域103と、デバイス領域103を囲繞しかつデバイス102が形成されていない外周余剰領域104とを有する。
ウエーハ100の表面100aと反対側の面である裏面100bには、ダイシングテープ(粘着テープ)105が貼着されている。このダイシングテープ105は、少なくともウエーハ100よりも大きいサイズを有し、ダイシングテープ105の外周縁には、中央が開口した環状フレーム106が固定される。環状フレーム106は、剛性を有する金属板等から形成される。ウエーハ100は、ダイシングテープ105介して環状フレーム106に支持され、カセット9(図2参照)内に収容されて切削装置1に搬入および搬出される。なお、本実施形態では、被加工物として円形板状のウエーハを例示したが、これに限るものではなく、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板であってもよい。また、被加工物の形状は、円形板状だけでなく矩形板状のものとしてもよい。
次に、本実施形態に係る切削装置について説明する。図2に示すように、切削装置1は、基台2上に隣接して配設される第1のチャックテーブル5aと第2のチャックテーブル5bとを備え、これら第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bに保持された2つのウエーハ100を切削機構3により同時に切削できるように構成されている。第1、第2のチャックテーブル5a、5bは、それぞれX軸方向に前後動される。この第1、第2のチャックテーブル5a、5bの移動方向の最前位置は、第1、第2のチャックテーブル5a、5bに対してウエーハ100が受け渡される受け渡し位置に設定されている。
切削機構3の前方には、ウエーハ100の受け渡し位置を挟んでカセット9が搬入および搬出される搬入搬出部6と、切削済み(切削加工後)のウエーハ100を洗浄する洗浄部7とが設けられている。受け渡し位置の上方には、搬入搬出部6に載置されたカセット9にウエーハ100を出し入れするプッシュプルアーム11と、第1、第2のチャックテーブル5a、5bと洗浄部7との間のウエーハ100の受け渡しを行うアッパーアーム12およびロアアーム13とが設けられている。本実施形態では、プッシュプルアーム11、アッパーアーム12およびロアアーム13を含んで搬送手段を構成する。また、第1のチャックテーブル5aの受け渡し位置の上方には、カセット9に対してウエーハ100を出し入れ可能にガイドする一対のガイドレール14が設けられている。
搬入搬出部6は、カセット9を載置する載置板17を有し、載置板17は昇降可能に構成されている。搬入搬出部6は、カセット9を載置した状態で載置板17を昇降させることにより、高さ方向におけるウエーハ100の出し入れ位置を調整している。
洗浄部7は、上面に円形の開口部18が形成され、開口部18の中央に切削済みのウエーハ100が保持される洗浄用テーブル19を有している。洗浄用テーブル19は、洗浄部7の上面の開口部18と基台2内部との間で昇降可能に構成されている。切削済みのウエーハ100は、洗浄用テーブル19の下降により基台2内に収容され、基台2内において高速回転されつつ、洗浄水が噴射されて洗浄される。
プッシュプルアーム11は、搬入搬出部6においてカセット9の高さ調整が行われた状態で、カセット9からウエーハ100を一対のガイドレール14に引き出す(搬出する)とともに、一対のガイドレール14上のウエーハ100をカセット9内に押し込む(搬入する)ように構成されている。一対のガイドレール14は、ウエーハ100の出し入れ時には相互に接近してウエーハ100をガイドすると共に、第1、第2のチャックテーブル5a、5bに対してX軸方向に位置決めを行う。また、一対のガイドレール14は、ウエーハ100の非出し入れ時には第1のチャックテーブル5aの載置面を空けるように相互に離間する。
アッパーアーム12は、一対のガイドレール14上のウエーハ100をピックアップして、第1、第2のチャックテーブル5a、5bに載置するとともに、切削済みのウエーハ100を第1、第2のチャックテーブル5a、5bからピックアップして洗浄用テーブル19に載置する。ロアアーム13は、洗浄済みのウエーハ100をピックアップして一対のガイドレール14に載置する。
また、基台2の上面中央には、第1、第2のチャックテーブル5a、5bの移動経路に沿って矩形状の開口部21a、21bが形成されている。この開口部21a、21bは、第1、第2のチャックテーブル5a、5bと共に移動可能な移動板22a、22bおよび蛇腹状の防水カバー23a、23bにより被覆されている。各移動板22a、22bの中央には、円形の開口部が形成され、この円形の開口部を介して第1、第2のチャックテーブル5a、5bの上部が外部に露出される。
各防水カバー23a、23bの下方には、図3に示すように、第1、第2のチャックテーブル5a、5bをそれぞれX軸方向に移動させる第1、第2のチャックテーブル移動機構24a、24bが設けられている。第1のチャックテーブル移動機構24aは、X軸方向に延在する支持台26a上に配置された互いに平行な一対のガイドレール27aと、一対のガイドレール27aにスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル28aとを有している。X軸テーブル28aの上部には、第1のチャックテーブル5aが設けられている。
第2のチャックテーブル移動機構24bは、第1のチャックテーブル移動機構24aに隣接して配置され、第1のチャックテーブル移動機構24aと同様な構成を有している。なお、各X軸テーブル28a、28bの背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールねじ31a、31bが螺合されている。そして、ボールねじ31a、31bの一端部には、それぞれ駆動モータ32a、32bが連結され、これら駆動モータ32a、32bによりボールねじ31a、31bが回転駆動される。
第1のチャックテーブル5aは、X軸テーブル28aの上面に固定されたZ軸回りに回転可能なθテーブル33aと、θテーブル33aの上面に固定されたテーブル支持部34aとを有している。また、テーブル支持部34aの上部には、ウエーハ100を吸着保持するワーク保持部35aが支持されている。ワーク保持部35aは、所定の厚みを有する円盤状であり、上面中央部分にはポーラスセラミック材により吸着面36aが形成されている。吸着面36aは、負圧によりダイシングテープ105を介してウエーハ100を吸着する面であり、テーブル支持部34aの内部の配管を介して吸引源に接続されている。
ワーク保持部35aの周囲には、テーブル支持部34aの四方から径方向外側に延びる一対の支持アームを介して4つのクランプ部37aが設けられている。この4つのクランプ部37aは、エアーアクチュエータにより駆動し、ウエーハ100の周囲の環状フレーム106を挟持固定する。また、第2のチャックテーブル5bは、第1のチャックテーブル5aと同様な構成を有している。
図1に戻り、切削機構3は、第1の切削ユニット41と第2の切削ユニット42とを備える。第1、第2の切削ユニット41、42は、それぞれ第1、第2のチャックテーブル5a、5bの上方に配設され、第1、第2のチャックテーブル5a、5bにそれぞれ保持されたウエーハ100を切削加工するものである。切削機構3は、第1、第2のチャックテーブル5a、5bの移動経路を挟んで基台2上に立設した一対の支柱部39を有している。一対の支柱部39の上部には、Y軸方向に延在する支持台47が設けられている。支持台47の前面には、第1、第2の切削ユニット41、42をY軸方向に移動させる切削ユニット移動機構43が設けられている。また、支持台47の背面には、図示しない撮像ユニットをY軸方向に移動させる撮像ユニット移動機構45が設けられている。
切削ユニット移動機構43は、支持台47の前面に配置された互いに平行な一対のガイドレール48と、一対のガイドレール48にスライド可能に設置されたモータ駆動の一対のY軸テーブル51、52とを有している。また、切削ユニット移動機構43は、各Y軸テーブル51、52の前面のそれぞれに配置された互いに平行な一対のガイドレール53、54と、各一対のガイドレール53、54のそれぞれにスライド可能に配置されたモータ駆動のZ軸テーブル55、56とを有している。一方のZ軸テーブル55には、第1の切削ユニット41が延設され、他方のZ軸テーブル56には、第2の切削ユニット42が延設されている。
なお、各Y軸テーブル51、52、各Z軸テーブル55、56の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールねじ57、58が螺合されている(Z軸テーブル用のボールねじは不図示)。そして、Y軸テーブル51、52用のボールねじ57、58、Z軸テーブル用のボールねじの一端部には、それぞれ駆動モータ61、62、63が連結され、これら駆動モータ61、62、63によりボールねじが回転駆動される。
第2の切削ユニット42は、Y軸回りに回転するスピンドルの先端に設けられた円盤状の切削ブレード66と、切削部分に切削水を噴射する図示しない噴射ノズルとを有している。第2の切削ユニット42は、スピンドルにより切削ブレード66を高速回転させ、複数のノズルから切削部分に切削水を噴射しつつ、第2のチャックテーブル5bに保持されたウエーハ100を切削加工する。また、第1の切削ユニット41は、第2の切削ユニット42と同様な構成を有している。本実施形態では、第1の切削ユニット41は、第1のチャックテーブル5aに保持されたウエーハ100を切削し、第2の切削ユニット42は、第2のチャックテーブル5bに保持されたウエーハ100を切削することにより、2つのチャックテーブルに保持された2枚のウエーハ100を同時に切削することができる。この場合、切削ユニット移動機構43により、例えば、第1のチャックテーブル5a上に第1、第2の切削ユニット41、42を移動させて、第1のチャックテーブル5aに保持されたウエーハ100を第1、第2の切削ユニット41、42で切削することもできる。
撮像ユニット移動機構45は、支持台47の背面に配置されたガイドレール68と、ガイドレール68にスライド可能に設置されたモータ駆動の図示しないY軸テーブルとを有している。また、Y軸テーブルには、図示しない撮像ユニットが支持されている。なお、Y軸テーブルの背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部に図示しないボールねじが螺合されている。そして、Y軸テーブル用のボールねじの一端部には、駆動モータ69が連結され、駆動モータ69によりボールねじが回転駆動される。
撮像ユニットは、CCD等の撮像素子を有しており、撮像素子によりウエーハ100の表面を撮像して撮像画像を基台2内の制御ユニット71に出力する。制御ユニット71は、予め記憶されたキーパターンと撮像画像に含まれるキーパターンとをマッチングさせることにより、アライメント処理を実施する。このアライメント処理によりθテーブル33a、33bが駆動されて第1、第2のチャックテーブル5a、5bのθ補正が行われると共に、X軸方向およびY軸方向のデータ補正が行われる。
第1、第2の切削ユニット42においては、上記したアライメント処理に基づいて切削ブレード66がウエーハ100の分割予定ライン101に位置合わせされ、Z軸テーブル55、56の移動により回転された切削ブレード66のウエーハ100に対する切り込み深さが調整される。その後、第1、第2のチャックテーブル移動機構24a、24bのX軸テーブル28a、28bが移動されることにより、第1、第2のチャックテーブル5a、5bに保持されたウエーハ100が切削される。
制御ユニット71は、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータで構成することができる。制御ユニット71は、全体制御手段72と記憶手段73とを有する。全体制御手段72は、上記したアライメント処理を含み、切削装置1の動作全般を制御する。記憶手段73は、アライメント処理時のキーパターン、各種のデータ及び動作プログラムを記憶する。記憶手段73は、例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子を用いることができるが、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置であってもよい。
ところで、第1、第2のチャックテーブル5a、5bに保持されたウエーハ100は、それぞれアライメント処理された後に、第1、第2の切削ユニット41、42で切削加工される。そして、プッシュプルアーム11、アッパーアーム12及びロアアーム13を含む搬送手段を用いて、洗浄部7で洗浄された後、カセット9に収容される。ここで、カセット9内のウエーハ100に対して、例えば、切削された切削溝の検査(カーフチェックなど)をする場合、対象のウエーハ100が第1、第2のチャックテーブル5a、5bのどちらに保持されて切削されたかが重要となる。しかしながら、切削されたウエーハ100は外観上差異がないため、見た目で識別することは困難である。例えば、制御ユニット71の記憶手段73には、カセット9の特定の段数に収容されたウエーハ100がどちらのチャックテーブルで保持されて切削されたかを記憶しているが、切削装置1と離れた場所での検査では、切削装置1までデータを確認に行くことも困難である。
このため、本構成では、制御ユニット71は、第1、第2のチャックテーブル5a、5bのどちらにウエーハ100が保持されて切削されたのかを識別するための識別痕(加工痕ともいう)を該ウエーハ100に加工するための識別痕加工制御手段74を備える。この識別痕加工制御手段74は、上記した識別痕をウエーハ100のデバイス102を傷つけない所定領域に加工する動作を制御する。識別痕加工制御手段74は、第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bの少なくとも一方に保持されたウエーハ100に、他方に保持されたウエーハ100と識別するための識別痕を加工する。具体的には、第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bの一方(例えば第1のチャックテーブル5a)に保持されたウエーハ100にのみ識別痕を加工し、他方(例えば第2のチャックテーブル5b)に保持されたウエーハ100には識別痕を加工しない。また、第1のチャックテーブル5aに保持されたウエーハ100と、第2のチャックテーブル5bに保持されたウエーハ100とに対して、それぞれ異なる識別痕を加工してもよい。
次に、加工される識別痕について説明する。図4は、被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。図5は、被加工物に加工された識別痕の別の一例を示す図である。これら図4、5では、一方のチャックテーブル(第1のチャックテーブル5a)に保持されたウエーハ100にのみ識別痕を加工するものとする。
ウエーハ100は、第1の切削ユニット41によって、分割予定ライン101に沿って切削されることにより、図4に示すように、分割予定ライン101上に切削溝107が形成される。これにより、ウエーハ100はデバイス102を含んだチップに分割されるが、各チップはダイシングテープ105に貼着されて保持されている。切削加工後に、識別痕加工制御手段74は、ウエーハ100の外周部と環状フレーム106の内周部との間に露出するダイシングテープ105に識別痕110を加工する。この識別痕110は、ダイシングテープ105の表面を切削し、ダイシングテープ105を分断しないようにすることが好ましい。また、本実施形態では、一方の分割予定ライン101の延びる方向と平行に識別痕110を形成し、切削溝107を加工した後に第1の切削ユニット41をY軸方向(図1)に加工送りすることで容易に識別痕110を加工できる。なお、識別痕110は、ウエーハ100の外周部と環状フレーム106の内周部との間に露出するダイシングテープ105の表面であれば、どこに加工してもよく、分割予定ライン101の延びる方向と交差するように識別痕110を加工してもよい。
図5の例では、識別痕加工制御手段74は、切削溝107の加工後に、ウエーハ100の外周余剰領域104に識別痕111を加工している。この識別痕111は、先に加工された直交する両方向の切削溝107と交差するように、ウエーハ100の外周余剰領域104に表面100a側からハーフカットにより加工される。この構成では、第1のチャックテーブル5aを所定角度(例えば45°)回転させることで簡単に識別痕111を加工できる。なお、識別痕111は、ウエーハ100の外周余剰領域104であれば、どこに加工してもよく、一方の切削溝107の延びる方向と平行に識別痕111を加工してもよい。また、ハーフカットの代わりにフルカットで識別痕111を加工してもよい。
また、第1のチャックテーブル5aに保持されたウエーハ100と、第2のチャックテーブル5bに保持されたウエーハ100とに対して、それぞれ異なる識別痕を加工してもよい。図6Aは、一方のチャックテーブルに保持された被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。図6Bは、他方のチャックテーブルに保持された被加工物に加工された識別痕の一例を示す図である。図6Aでは、第1のチャックテーブル5a、図6Bでは、第2のチャックテーブル5bに保持されたウエーハ100を示すものとする。
図6Aの例では、識別痕加工制御手段74は、切削溝107の加工後に、ウエーハ100の外周余剰領域104に1本の識別痕112を加工している。この識別痕112は、先に加工された一方の切削溝107の延びる方向と平行に、ウエーハ100の外周余剰領域104に表面100a側からハーフカットにより加工される。また、識別痕112は、一端は、ウエーハ100の外周部に露出するが、他端はウエーハ100の内部で停まっている。また、ハーフカットの代わりにフルカットで識別痕112を加工してもよい。
これに対して、図6Bの例では、識別痕加工制御手段74は、切削溝107の加工後に、ウエーハ100の外周余剰領域104に2本の識別痕113を加工している。この識別痕113は、本数が異なる以外は、上記した識別痕112と同一である。このため、識別痕の本数を数えることにより、どちらのチャックテーブルで保持されていたかを容易に識別することができる。上記した識別痕112、113は、お互いに異なっていれば他の構成(例えば、長さを変える)としてもよい。
以上、説明したように、本実施形態の切削装置1は、互いに隣接して配設され、ウエーハ100をそれぞれ保持する第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bと、第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bの上方に配設され、第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bにそれぞれ保持されたウエーハ100を切削加工できる第1の切削ユニット41及び第2の切削ユニット42と、第1のチャックテーブル5a及び第2のチャックテーブル5bの少なくとも一方に保持されたウエーハ100に、該一方に保持されたウエーハ100と他方に保持されたウエーハ100とを識別するための識別痕110、111、112、113を加工する識別痕加工制御手段74とを備えたため、識別痕110、111、112、113によって、ウエーハ100が2つのチャックテーブルのどちらで切削加工されたのかを目視で容易に識別することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、被加工物を矩形板状に形成し、その角部を切り欠くように識別痕を形成してもよい。
1 切削装置
5a 第1のチャックテーブル
5b 第2のチャックテーブル
9 カセット
11 プッシュプルアーム(搬送手段)
12 アッパーアーム(搬送手段)
13 ロアアーム(搬送手段)
24a 第1のチャックテーブル移動機構
24b 第2のチャックテーブル移動機構
41 第1の切削ユニット
42 第2の切削ユニット
71 制御ユニット
72 全体制御手段
73 記憶手段
74 識別痕加工制御手段
100 ウエーハ(被加工物)
101 分割予定ライン
102 デバイス
103 デバイス領域
104 外周余剰領域
105 ダイシングテープ
106 環状フレーム
107 切削溝
110、111、112、113 識別痕

Claims (5)

  1. 互いに隣接して配設され、被加工物をそれぞれ保持する第1のチャックテーブル及び第2のチャックテーブルと、
    該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルの上方に配設され、該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルにそれぞれ保持された該被加工物を切削加工できる第1の切削ユニット及び第2の切削ユニットと、
    該第1のチャックテーブル及び該第2のチャックテーブルの少なくとも一方に保持された該被加工物に、該一方に保持された該被加工物と他方に保持された該被加工物とを識別するための識別痕を加工する識別痕加工制御手段と、
    を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 該識別痕加工制御手段は、該第1のチャックテーブルに保持された該被加工物と、該第2のチャックテーブルに保持された該被加工物とに異なる該識別痕を加工することを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 該識別痕加工制御手段は、該被加工物の外周余剰領域に該識別痕を加工することを特徴とする請求項1または2に記載の切削装置。
  4. 該被加工物はテープを介して環状フレームに支持されており、
    該識別痕加工制御手段は、該被加工物の外周部と該環状フレームの内周部との間に露出する該テープに該識別痕を加工することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の切削装置。
  5. 切削加工前後の該被加工物を収容するカセットと、切削加工前の該被加工物を該第1のチャックテーブルまたは該第2のチャックテーブルに搬送するとともに、切削加工後の該被加工物を該カセットに搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の切削装置。
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