JP3222581B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP3222581B2
JP3222581B2 JP29293092A JP29293092A JP3222581B2 JP 3222581 B2 JP3222581 B2 JP 3222581B2 JP 29293092 A JP29293092 A JP 29293092A JP 29293092 A JP29293092 A JP 29293092A JP 3222581 B2 JP3222581 B2 JP 3222581B2
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置に関し、特
に、印刷開始時でのインキの供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷装置の一つとして孔版印刷装
置が知られており、この印刷装置は、製版によって画像
に応じた孔を形成されている印刷原紙をインキ通過構造
を備えた版胴に捲装し、版胴内からインキを滲出させて
原紙に密着している用紙に対しインキを転移させる構造
を備えている。図10は、上述した印刷装置の一例を示
す模式図であり、この印刷装置40においては、正逆回
転可能な多孔性円筒状版胴41を備え、この版胴41の
内部にインキ供給機構42が配置されている。インキ供
給機構42は、版胴41の内側に位置して版胴周壁内面
との間に僅かな隙間を持たせて配置されているインキ供
給ローラ42Aと、このインキ供給ローラ42Aの周面
との間にインキ担持のための僅かな隙間を持たせて配置
されているドクターローラ42Bと、このインキ供給ロ
ーラ42Aとドクターローラ42Bとで形成されるイン
キ溜り42Cに向けインキを吐出するインキ供給パイプ
42Dとを備えている。インキ供給ローラ42Aおよび
ドクターローラ42Bは、版胴41の回転軸として兼用
されるインキ供給パイプ42Dに固定されている側板
(図示されず)によってに回転自在に支持されており、こ
のうち、インキ供給ローラ42Aは図示しない駆動機構
を介して版胴41と連動し、そして、ドクターローラ4
2Bはインキ供給ローラ42Aに連動できるようになっ
ている。また、版胴41の周壁をはさんでインキ供給ロ
ーラ42Aに対向する位置には、印刷用紙を版胴に向け
押圧するプレスローラ43が接離可能に配置されてい
る。
【0003】このようなインキ供給機構42では、ドク
ターローラ42Bにより混練されたインキがインキ供給
ローラ42Aとの間の隙間を介して一定の厚さによりイ
ンキ供給ローラ42A上に塗膜されるようになってお
り、また、インキ供給ローラ42Aからは、その周面に
担持されているインキが、版胴41の内周面との間に供
給される。そして、インキ供給ローラ42A上に担持さ
れたインキは、図11において、版胴41の多孔性金属
ベース41Aおよびスクリーン層41Bを介して印刷原
紙44の穿孔部から滲出し、印刷用紙(図示されず)に転
移する。
【0004】また、上述した印刷装置の構造は、版胴内
周面とインキ供給ローラ42Aとの間に僅かな隙間を設
け、プレスローラ43による押圧時に両者が圧接する関
係を設定され、これによって、版胴の穿孔部にのみイン
キ供給ローラ42Aからのインキの供給が行えるように
なっている。従って、インキ供給ローラ42Aが常時圧
接している場合に起こる、版胴の非穿孔部周面へのイン
キの堆積による汚損や版胴端版からのインキの漏れ出
し、さらには、非印刷時でのインキ供給ローラ42Aか
らのインキの集約によるインキ塊の生成によってインキ
の供給が不均一になること等を防止することができる。
【0005】一方、印刷装置の構造としては、印刷用紙
がインキに粘着されて版胴41の周面に貼り付いたまま
巻き上げられてしまうのを防止する構造もある。すなわ
ち、この構造は、図12に示すように、版胴中心とプレ
スローラ43の中心とを結んだ線上から、版胴41の回
転方向において下流側にオフセットした位置にインキ供
給ローラ42Aが配置されて構成されている。
【0006】なお、図9において、符号45は、製版装
置を示しており、製版装置45は、支持体に熱可塑性樹
脂を重合した構成の印刷原紙44を穿孔処理するサーマ
ルヘッド45A、プラテンローラ45Bおよびカッター
45Cを備えている。穿孔処理された印刷原紙44は、
カッター45Dによって裁断されて版胴41に向け給送
され、版胴41に設けられているクランプ機構46によ
り先端を挾持される。また、図10において符号47
は、印刷用紙を収容している給紙装置を示し、この給紙
装置47は、繰り出した印刷用紙Pをレジストローラ4
8により版胴41上の印刷原紙との整合を採ったうえで
給送するようになっており、給送された印刷用紙Pは、
プレスローラ43によって版胴41に向け押圧されなが
ら通過して剥離爪49Aにより剥離されて搬送装置49
により排紙部50に排出される。また、符号51は版胴
41上から印刷原紙を排出するための排版装置を示して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製版された
印刷原紙を版胴41に捲装して印刷を開始する場合に
は、例えば、印刷原紙の交換時に印刷装置が放置された
りすると版胴の穿孔部でインキが硬化し、インキの通り
が悪化して印刷原紙へのインキの滲出に時間がかかるこ
とがある。このため、印刷当初では印刷原紙全域にイン
キが充分に行き渡らないので印刷用紙へのインキの転移
が不十分になりやすい。従って、このような状態では、
かすれた状態の画像しか得られず何枚か印刷して初めて
正常な印刷物が得られるという事態が生じていた。
【0008】そこで、従来では、所謂、版付けといわれ
る処理が行われていた。この処理は、新しい印刷原紙を
捲装した直後に、正規の印刷処理とは別に予め超低速で
1枚だけ印刷を行い、この印刷された印刷用紙の画像濃
度を検査して適正な画像濃度でない場合には、この操作
を繰り返すようになっている。
【0009】しかし、このような版付け処理は、正規の
印刷とは別に行われるために、印刷用紙の無駄が生じた
り、あるいは印刷時間が長くなるなどの問題があった。
【0010】また、印刷開始時での印刷不良が起こる場
合としては、印刷装置が長時間放置された後の印刷開始
がある。この場合には、版胴41に使用済みの印刷原紙
が捲装されたまま次の印刷開始までの間放置されている
ことが多く、放置時間も、夜間や休日などを含めて10
時間ないし数十時間にも及ぶ。従って、放置後に新しい
印刷原紙を捲装して印刷を行った場合には、版胴の穿孔
部でのインキの通りがさらに悪化していることから、最
初の印刷用紙には全く画像が印刷されないことが多く、
極端な場合にはインキの通りが改善されてインキの滲出
が良好になるまでに10枚以上の印刷を要することもあ
り、無駄な印刷用紙の消費も含めて長期放置後の画像立
上りが悪いという状態が発生していた。
【0011】このような印刷用紙の無駄な消費を抑える
ためには、印刷前に版胴や印刷原紙にインキを供給する
必要がある。このため、版胴41を空転させてインキ供
給ローラ42Aからのインキの供給を行わせることが考
えられるが、版胴内周面とインキ供給ローラとの間に隙
間を形成された構造では、プレスローラ43が版胴41
に向け押圧移動して初めて印刷原紙へのインキの滲出が
可能になる。従って、プレスローラ43を押圧した場合
には、印刷原紙から滲出したインキによりプレスローラ
43の表面が汚損されてしまい、印刷時での印刷用紙の
裏汚れの原因となる。
【0012】そこで、従来では、未製版の印刷原紙を版
胴に捲装し、この印刷原紙に対してプレスローラを押圧
させ、この状態で、例えば、10回転程度、版胴を回転
させて版胴表面と印刷原紙との対向面にインキを行き渡
らせてから、未製版印刷原紙と製版済みの印刷原紙とを
交換して印刷を開始する方法が提案されている。しか
し、このような方法によると、未製版の印刷原紙の消費
が増え、また、製版装置の動作や版胴の回転動作に費や
す時間が多くなることによって、印刷時間が長大化して
しまう問題があった。
【0013】一方、画像立上りが悪くなるのは、インキ
供給ローラ42Aをオフセットした位置に設けた構造に
おいても発生する。すなわち、インキ供給ローラ42A
をオフセットした場合には、印刷用紙の排紙性能が向上
するものの、プレスローラ43とインキ供給ローラ42
Aとのニップ部ではインキに加える圧力が低下する。こ
れは、プレスローラ43により押圧される版胴の位置が
インキ供給ローラ42Aの対向位置からずれているの
で、極端にいえば、プレスローラ43からの押圧力が版
胴周壁の押圧変形に用いられてしまい、インキを版胴の
穿孔部に摺り込むための圧力が低くなるためである。従
って、版胴の穿孔部へのインキの摺り込み効率の悪化に
よるインキの供給能力が低下することにより画像立上り
が悪くなり、1枚目からの印刷が不可能になる。
【0014】そこで、印刷用紙を給紙する前に、インキ
供給ローラやインキ供給補助ローラを版胴内周面に圧接
させた状態で版胴をアイドリング回転させ、版胴周壁お
よび印刷原紙へのインキの供給を行うようにすることも
提案されている(例えば、特開昭61ー188180号
公報)。しかし、このような方法では、プレスローラが
オフセットしていることにより穿孔部へのインキの摺り
込み効率が悪いことが原因して、1枚目からの印刷を可
能にするに足るインキの供給が行なえるまでの所要時間
が長くなり、この時間を含めた印刷工程全般での時間が
多大になる虞れがあった。また、この画像立上りに関し
てはインキへの環境温度の影響があり、インキは温度に
よって硬度が変化するので、この温度によっても上述し
た所要時間が極端に長くなることもあった。
【0015】そこで、本発明の目的とするところは、上
述した従来の印刷装置における問題に鑑み、正規の印刷
開始までの印刷原紙や印刷用紙の無駄な消費を抑えると
ともに画像立上りを改善して印刷に要する時間の無駄を
少なくすることのできる印刷装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、周方向の一部に穿孔を形成
されるとともにその表面にインキ透過可能なスクリーン
層を重合した多孔性円筒状版胴と、この版胴の内部に配
置されていて版胴内周面との間に僅かな隙間を設定され
て回転可能なインキ供給ローラを有しているインキ供給
機構と、上記版胴の周壁をはさんだ上記インキ供給機構
と対向する位置に設けられていて上記版胴に対して接離
可能なプレスローラとを備え、上記版胴状に捲装された
製版済みの印刷原紙およびこれに重合される印刷用紙と
を上記プレスローラにより版胴の表面に向け押圧して上
記インキ供給機構のインキ供給ローラからのインキを版
胴および印刷原紙の穿孔を介して印刷用紙に向け滲出さ
せて印刷する印刷装置において、上記インキ供給ローラ
を上記版胴の内周面に対して接離可能に支持する手段
と、印刷終了を検知する印刷終了検知センサと、印刷開
始検知センサと、上記印刷終了検知センサがオンした時
点からの経過時間を計時するタイマと、インキ温度検知
センサと、上記インキ供給ローラの接離駆動手段と、上
記版胴の回転駆動手段と、上記印刷終了検知センサ、印
刷開始検知センサ、タイマおよびインキ温度検知センサ
が入力側に、そして、上記インキ供給ローラの駆動手段
および上記版胴の駆動手段が接続側にそれぞれ接続さ
れ、印刷開始が検知されたとき、それまでの非印刷経過
時間およびインキ温度に応じて、上記インキ供給ローラ
を上記版胴の内周面に圧接させた状態で所定時間の間、
上記インキ供給ローラを上記版胴の回転に連動させる制
御部とを備えて入ることを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明は、上記インキ供給ロ
ーラが、初期態位を版胴内周面から離間した状態に設定
され、制御部により、印刷開始の時点で版胴内周面に圧
接する態位を設定された場合、所定時間を経過するまで
の間版胴内周面への圧接を維持され、プレスローラの押
圧によって版胴に捲装されている印刷原紙から印刷用紙
への印刷を所定回数実行した後に初期態位に復帰される
ことを特徴としている。
【0018】請求項3記載の発明は、版胴内周面とイン
キ供給ローラとの圧接位置が、上記版胴の中心と上記プ
レスローラの中心とを結んだ線上に設定されていること
を特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明は、周方向の一部に穿
孔を形成されるとともにその表面にインキ透過可能なス
クリーン層を重合した多孔性円筒状版胴と、この版胴の
内部に配置されて回転可能なインキ供給ローラを有して
いるインキ供給機構と、上記版胴の周壁をはさんだ上記
インキ供給機構と対向する位置に設けられていて上記版
胴に対して接離可能なプレスローラとを備え、上記版胴
状に捲装された製版済みの印刷原紙およびこれに重合さ
れる印刷用紙とを上記プレスローラにより版胴の表面に
向け押圧して上記インキ供給機構のインキ供給ローラか
らのインキを版胴および印刷原紙の穿孔を介して印刷用
紙に向け滲出させて印刷する印刷装置において、上記イ
ンキ供給ローラは、上記版胴の回転中心を支点として版
胴内周面に沿って圧接した状態で変位可能に設けられ、
初期態位として上記版胴の中心と上記プレスローラの中
心とを結んだ線上から外れたオフセット位置に配置され
た状態を設定され、印刷開始時に、上記オフセット位置
からオフセットがない位置に変位して所定時間の間、版
胴の回転に連動し、所定時間経過後に行なわれるプレス
ローラによる印刷用紙の押圧動作が所定回数繰り返され
ると、上記初期態位に復帰することを特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明は、周方向の一部に穿
孔を形成されるとともにその表面にインキ透過可能なス
クリーン層を重合した多孔性円筒状版胴と、この版胴の
内部に配置されて回転可能なインキ供給ローラを有して
いるインキ供給機構と、上記版胴の周壁をはさんだ上記
インキ供給機構と対向する位置に設けられていて上記版
胴に対して接離可能なプレスローラとを備え、上記版胴
状に捲装された製版済みの印刷原紙およびこれに重合さ
れる印刷用紙とを上記プレスローラにより版胴の表面に
向け押圧して上記インキ供給機構のインキ供給ローラか
らのインキを版胴および印刷原紙の穿孔を介して印刷用
紙に向け滲出させて印刷する印刷装置において、上記イ
ンキ供給ローラは、上記版胴の回転中心から上記版胴内
周面側に偏寄した位置を支点として設定され、上記版胴
の回転中心と上記プレスローラの中心とを結んだ線上か
らはずれたオフセット位置で上記版胴内周面との間に隙
間を設定される初期態位の位置と上記オフセットがない
位置で上記版胴内周面に圧接する加圧位置とに選択的に
変位可能に設けられ、印刷開始時に、所定時間の間、上
記か圧位置に変位し、所定時間経過後に行なわれるプレ
スローラによる印刷用紙の押圧動作が所定回数繰り返さ
れると、上記初期態位の位置に復帰することを特徴とし
ている。
【0021】請求項6記載の発明は、インキ供給ローラ
が、印刷用紙の通紙枚数が増加するに従い初期態位への
復帰量を調整されることを特徴としている。
【0022】請求項7記載の発明は、インキ供給ローラ
および版胴の動作態位は制御部によって設定され、この
制御部は、印刷終了からの経過時間およびインキ温度に
応じて、経過時間が長くなるに従いあるいはインキ温度
が低くなるに従い、版胴内周面へのインキ供給ローラか
らのインキの摺り込み量を多くする状態を設定すること
を特徴としている。
【0023】
【作用】本発明によれば、印刷開始に際して、温度、放
置時間に応じて設定された所定時間の間、インキ供給ロ
ーラを版胴内周面に圧接させた状態を維持し、この状態
で版胴を回転させる。従って、インキ供給ローラが版胴
内周面に圧接しながら版胴と連動することにより、版胴
の穿孔部にインキを摺り込んでインキが滲出させる状態
が設定される。
【0024】また本発明によれば、オフセットされた位
置に配置されている状態を初期態位に設定されているイ
ンキ供給ローラは、印刷開始に際して上記オフセットが
ない位置でプレスローラと対向する位置に配置されて版
胴への圧接態位を設定される。従って、所定時間の間、
版胴に連動してインキの強制的な摺り込みを行なうと共
に、プレスローラが押圧動作をした場合には、版胴の穿
孔部と印刷原紙との間でのインキの滲出に必要な圧力が
プレスローラによる押圧力によって効果的に得られる。
【0025】さらに本発明によれば、放置時間およびイ
ンキ温度が所定条件にない場合には、版胴内周面に圧接
されるインキ供給ローラは、インキの摺り込みおよび版
付けをを終えた時点で開始される印刷の回数に応じて、
初期態位への復帰量が設定され、インキの滲出状態の改
善度合いに応じてインキの過剰な供給状態を抑えること
ができる。
【0026】
【実施例】以下、図面において本発明の詳細を説明す
る。なお、図1以降の図面で、図10に示したものと同
じ構成部品については同符号を用いて示す。
【0027】図1は、本発明による印刷装置の要部をな
すインキ供給機構を示している。すなわち、インキ供給
機構10は、インキ供給ローラ10A、ドクターローラ
10Bおよび版胴41の回転軸と兼用されているインキ
供給パイプ10Cを備えている。インキ供給ローラ10
Aは、版胴41の中心とプレスローラ43の中心とを結
んだ線上に位置して、版胴41の回転方向においてプレ
スローラ43に対するオフセットがない状態で配置さ
れ、そして、版胴41の内周面に対して0.3〜1.0mm程度
の隙間をもたせて周面が対向させられている。また、ド
クターローラ10Bは、インキ供給ローラ10Aの周面
と所定のインキ担持隙間を設定されて配置され、インキ
供給ローラ10Aを回転駆動するための駆動モータ11
に連結されたギヤ12およびギヤ群13、14、15を
介して連動するようになっている。
【0028】インキ供給ローラ10A、ドクターローラ
10Bおよび駆動モータ11そしてギヤ群は、第1の側
板16によって支持されており、第1の側板16は、版
胴41の中心とプレスローラ43の中心とを結んだ線に
平行して摺動できるようになっている。すなわち、第1
の側板16には、上記中心間を結ぶ線に平行する長孔1
6A、16Bが形成され、この長孔16A、16Bに
は、第2の側板17に固定されているガイドピン18が
挿通されており、また、その長孔の内の一方を形成され
ている片部には、上記中心間を結ぶ線に平行する状態で
ラック16Cが形成されている。
【0029】第2の側板17は、例えば、版胴41の回
転軸に固定されており、第1の側板16を摺動変位させ
るための駆動手段19が取り付けられている。駆動手段
19は、第1の側板16に形成されているラック16C
に噛み合うギヤ19A、このギヤ19Aに噛み合うピニ
オンギヤ19Bおよびこのピニオンギヤ19Bが回転軸
に固定されている摺動用駆動モータ19Cとで構成され
ている。この駆動モータ19Cは、版胴内周面から上記
隙間を以ってインキ供給ローラ10Aが離れている状態
を初期態位に設定されている第1の側板を、後述する制
御部20による回転方向、回転量の設定に応じて版胴内
周面に向け接離させるよになっている。また、駆動モー
タ19Cの駆動量は、ギヤ19Aと一体に回転するエン
コーダ19Dとセンサ19Eとによって検出されるよう
になっている。
【0030】一方、制御部20は、図2に示すように、
印刷工程全般でのシーケンス処理のための演算制御を実
行するマイクロコンピュータにより主要部を構成されて
おり、印刷終了検知センサ21、スタートスイッチ2
2、タイマ23およびインキ温度センサ24が図示しな
いI/Oインターフェースを介して入力側に接続され、
そして、インキポンプ25、摺動用駆動モータ19Cお
よび版胴41の回転駆動モータ26がI/Oインターフ
ェースを介して出力側に接続されている。
【0031】制御部20は、印刷開始の際に、インキ温
度および放置時間に応じて版胴41からのインキの滲出
状態を設定するために、インキ供給ローラ10Aを版胴
41に圧接させておく時間およびこの状態での版胴41
の回転数を設定するようになっている。このため、入力
側に接続されている各センサのうち、印刷終了検知セン
サ21は、印刷が終了した時点を検知すると共にこの時
点からタイマ23を起動させてスタートスイッチ22が
オンされるまでの放置時間を計時させるようになってお
り、また、インキ温度センサ24は、インキ溜りに設け
られてインキの硬度を判別するために用いられている。
【0032】そして、制御部20では、スタートスイッ
チ22がオンされた場合、第1の側板16を初期態位か
ら版胴内周面側に変位させてインキ供給ローラ10Aを
版胴内周面に圧接させる。このとき、印刷開始までの放
置時間を判別して、この放置時間が所定時間内であり、
かつ、インキ温度が所定温度以上である場合には、現段
階で版胴41に捲装されている印刷原紙を排版して製版
済みの印刷原紙を給版するとともに、印刷用紙を1枚だ
け給紙して、所謂、版付けを行い、そして、版付けが終
了した時点で第1の側板16を初期態位に復帰させる。
このような処理は、インキの硬化がさほどなく、再度の
印刷においても版胴41の穿孔部でのインキの通りが良
くインキの滲出が良好に行なわれる状態であるといえる
ので、改めて版胴41の穿孔部へのインキの摺り込みを
要しない処理として実行される。
【0033】一方、放置時間が所定時間内ではなく、イ
ンキ温度が所定温度以上でない場合には、インキ供給ロ
ーラ10Aを版胴内周面に圧接させた状態でプレスロー
ラ43を押圧させないまま、版胴41のアイドリング回
転を行わせる。この処理は、放置時間およびインキ温度
によって、インキがかなり硬化して穿孔部での通りが悪
い場合を対象として行なわれる処理であり、版胴41の
穿孔部への強制的なインキの摺り込みを行ない、かつ、
その摺り込みをインキの滲出に影響するインキの通りが
良くなるまでの間、継続させるようになっている。この
処理によって、インキの滲出が円滑に行なえる状態にな
ると、印刷原紙の排版および給版を行なう印刷原紙の交
換が行なわれ、版付けが開始される。また、制御部20
では、上述したように、インキの強制的な摺り込みを継
続しているときに印刷用紙への印刷が行なわれるときに
は、印刷枚数に応じてインキ供給ローラ10Aの初期態
位への復帰状態を制御する。このような印刷枚数に応じ
た復帰制御は、印刷が進行するに従い、インキの滲出状
態が改善されることによりインキの供給が過剰にならな
いようにするためであり、例えば、図4に示すように、
インキの滲出状態が改善されたと想定できる印刷枚数に
応じて初期態位への復帰量、換言すれば、版胴内周面と
の間の隙間が設定される。
【0034】次に作用について説明する。
【0035】図3は、上記制御部20での動作を示すフ
ローチャートであり、このフローチャートに基づいて、
動作手順を説明すると次のとおりである。すなわち、図
示しない操作パネルにおいて印刷開始のためのスタート
スイッチ22がオンされると(ST1)、摺動用駆動モータ
19Cが駆動されて第1の側板16を初期態位から版胴
内周面側に変位させてインキ供給ローラ10Aを版胴内
周面に圧接させる(ST2)。インキポンプ25を駆動して
インキ溜りに向けインキを供給したうえで(ST3)、スタ
ートスイッチ22がオンされた時点までの放置時間およ
びインキ温度を判別する(ST4)。この判別において、い
ずれも所定条件を満たしている場合には、版胴41に捲
装されている印刷原紙の交換を行い(ST5、ST6)、1枚だ
け印刷用紙を給紙して版付けを実行する(ST7)。この版
付けが終了した時点で摺動用駆動モータ19Cを復帰駆
動して第1の側板16を初期態位に復帰させ(ST8)、設
定された枚数の印刷のための処理を実行する(ST9)。そ
して、所定枚数の印刷が終了した時点で印刷終了検知セ
ンサ21からの信号によりタイマ23を起動させて放置
時間を計時する(ST10)。
【0036】一方、ステップST4において、放置時間
およびインキ温度に関し、所定条件でない場合、つま
り、放置時間が所定時間以上に経過しているとき、ある
いは、インキ温度が所定温度以下である場合には、版付
けの前に版胴41をアイドリング回転させる(ST11)。こ
の場合、放置時間およびインキ温度に応じて版胴の回転
数および、版胴内周面に圧接させられているインキ供給
ローラ10Aの離間時期を変更するようになっている。
そして、この条件下において、プレスローラ43を押圧
させない状態で版胴41を回転させ(ST12)、版胴41の
回転数を判別して設定回転数に達した時点で版胴41の
回転を停止させる(ST13)。そして、版胴41が停止した
時点で、印刷原紙の交換および版付けを行い、印刷を開
始する(ST14〜ST17)。印刷が開始されると、印刷用紙の
給紙枚数を判別して、インキ供給ローラ10Aの初期態
位への復帰量を設定する(ST18)。
【0037】本実施例によれば、放置時間およびインキ
温度に応じて、版付けの前に、版胴へのインキの供給、
つまり、版胴の穿孔部へのインキの強制的なすり込みが
行えるので、版付けの回数を少なくすることができる。
【0038】ところで、上述した実施例では、図5に示
すように、インキ供給ローラ10Aが、版胴中心とプレ
スローラ43の中心とを結ぶ線上で摺動させる場合を対
象としたが、本発明は、このような構造に限らない。例
えば、インキ供給ローラ10Aを上記線上からオフセッ
トした構造を対象とすることも可能である。
【0039】すなわち、図6は、図12に示したオフセ
ットを設定した場合のインキ供給機構の構造を示してお
り、図1に示した実施例の構造と異なる点のみを説明す
ると、次ぎのとおりである。すなわち、第1の側板16
を版胴41の回転軸を中心にして揺動可能に設け、回転
軸側に相当する基端側の周縁部にラック16Cが形成さ
れ、そして揺動端側にインキ供給ローラ10Aを始めと
するインキ供給機構10が設けられている。この構造で
は、回転軸を中心にしてインキ供給ローラ10Aが、版
胴内周面と同じ曲率を以って揺動することができ、第1
の側板16は、図7において実線で示すように、プレス
ローラ43の中心と版胴41の中心とを結ぶ線上からオ
フセットした位置にインキ供給ローラ10Aを配置する
態位を初期態位に設定されている。そして、この初期態
位からインキ供給ローラ10Aをオフセットがない位
置、つまり、図7において二点鎖線で示すように、上記
線上でプレスローラ43に対向させてインキ供給ローラ
10Aを位置させる状態に変位することができ、この変
位は、図1に示した摺動用駆動モータ19Cの回転制御
と同じように、図3に示したフローチャートの手順で設
定される。
【0040】従って、このような構造においては、オフ
セットがない位置、つまり、プレスローラ43と対向す
る位置にインキ供給ローラ10Aが変位した場合、所定
時間の間、版胴41の回転に連動して回転し、版胴41
の穿孔部にインキを強制的に摺り込むことができる。し
かも、インキの摺り込みによって版胴41でのインキの
滲出状態が良好にされて印刷を行なう場合には、インキ
供給ローラ10Aが上記線上でプレスローラ43に対向
している状態を維持されているので、プレスローラ43
が押圧動作を行なった際の押圧力を版胴41および印刷
原紙でのインキの滲出のための加圧力として最も効果的
に得ることができ、これによって、1枚目の印刷から良
好な画像が得られる。
【0041】ところで、図6に示した構造では、インキ
供給ローラ10Aが第1の側板16の初期態位およびこ
の態位から変位した場合のいずれにおいても、版胴内周
面に圧接した状態であるが、側板16を揺動させた際
に、インキ供給ローラ10Aを版胴内周面に接離させる
ようにすることも可能である。図8は、この場合の構造
を示しており、版胴41の回転軸には、偏心板30が一
体に設けられており、この偏心板30に第1の側板16
が回転自在に支持されている。そして、第1の側板16
は、版胴の回転軸を回転中心とするのでなく、偏心板3
0の中心を揺動支点として設定されており、偏心板30
の回転中心(図中、符号S1で示す中心)は、版胴41の
回転中心(図中、符号S2で示す中心)に対して版胴内周
面に向け偏寄した位置に設定されている。また、第1の
側板16に形成されているラック16Cは、偏心板30
の回転中心を基準にした弧状に形成されている。そし
て、第1の側板16は、図6に示した構造と同様に、図
9において実線で示すように、版胴中心とプレスローラ
中心とを結ぶ線上からオフセットした位置で版胴内周面
から離間した状態でインキ供給ローラ10Aを配置する
態位を初期態位として設定されている。この初期態位か
らインキ供給ローラ10Aをオフセットがない位置、つ
まり、図9において二点鎖線で示すように、上記線上で
プレスローラ43に対向させてインキ供給ローラ10A
を位置させる状態に変位することができ、この変位は、
図1に示した摺動用駆動モータ19Cの回転制御と同じ
ように、図3に示したフローチャートの手順で設定され
る。
【0042】この構造では、図6に示した構造と同様
に、オフセットのない位置、つまり、プレスローラ43
と対向する位置にインキ供給ローラ10Aが変位した場
合には、版胴内周面に圧接した状態とされ、所定時間の
間、版胴41の回転に連動することによって、インキの
強制的な摺り込みが可能になる。また、インキ供給ロー
ラ10が上記線上でプレスローラ43と対向している状
態を維持されているので、図6に示した構造と同様に、
インキの摺り込みが終了した時点で印刷が行なわれた場
合には、プレスローラ43の押圧力をインキの滲出用加
圧力として有効に作用させることができ、1枚目からの
印刷が可能になる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷開始に際し、それまで放置されていた時間およびイン
キ温度に応じて、インキ供給ローラを版胴内周面に圧接
させる態位を設定すると共に版胴のアイドリング回転を
行わせてから、版付けを実行するようにしたので、版付
けの前に予め、版胴の穿孔部に対してプレスローラの押
圧動作を設定しなくてもインキ供給ローラを圧接させる
ことによって穿孔部へ強制的にインキを摺り込むことが
できる。従って、摺り込みを所定時間継続することによ
って穿孔部でのインキの通りが改善されることによりイ
ンキの滲出状態が良くされるので、版付けの回数を低減
させることができ、しかも、版付けに用いられる印刷原
紙および印刷用紙の消費、さらには、版付けに要する時
間を少なくすることができる。
【0044】また、本発明によれば、プレスローラの押
圧を行わせなくても、インキ供給ローラを版胴内周面に
圧接させた態位を設定できることにより、インキの摺り
込みによるインキの通りを良くして供給能力を大きくす
ることができるので、版付け前の版胴のアイドリングに
要する回転数および回転時間を短いものとすることがで
きる。
【0045】さらに本発明によれば、インキ供給ローラ
の初期態位として、プレスローラと版胴との対向位置か
らオフセットされている状態とされている場合には、印
刷開始に際して、インキ供給ローラを版胴中心とプレス
ローラ中心とを結ぶ線上でオフセットのない状態にして
版胴内周面と圧接させることができるので、インキの摺
り込み後に行なわれる版付けおよび印刷時には、プレス
ローラが押圧動作した際の押圧力を版胴および印刷原紙
間でのインキの滲出用圧力として最大限に作用させるこ
とができる。従って、印刷に際して、プレスローラの押
圧時にインキの滲出作用を最大限に発揮させることがで
きるので、1枚目からの印刷においても良好な画像を得
ることができ、これによって、画像立上りを改善するこ
とが可能になる。
【0046】そしてまた本発明によれば、版胴内周面へ
のインキ供給ローラの圧接によってインキの摺り込みを
行ってインキの滲出状態を改善した後に行なわれる印刷
時には、印刷枚数に応じてインキ供給ローラを版胴内周
面から離すことができる。従って、摺り込みによるイン
キの滲出状態が向上されたことによって、印刷枚数が増
加するに従いインキの供給が過剰になるような場合で
も、インキの供給量を抑えることができるので、画像濃
度が異常に高くなるような事態を未然に防止することが
できる。
【0047】そしてさらに本発明によれば、インキ温度
および放置時間に応じて所定時間の間だけ、版胴内周面
へのインキ供給ローラの圧接を維持するようになってい
るので、過剰なインキ供給による画像のにじみやファー
ストプリントタイムが長くなるのを未然に防止すること
ができ、画像立上りに要する時間が必要最小限にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による印刷装置の要部構成を示す
模式図、(B)は(A)中、符号Bで示す矢視図である。
【図2】図1に示した要部に用いられる制御部の構成を
説明するためのブロック図である。
【図3】図2に示した制御部の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】図2に示した制御部での作用を説明するための
線図である。
【図5】図1に示した要部の動作を説明するための模式
図である。
【図6】図1に示した要部の一部変形例を示す模式図で
ある。
【図7】図5に示した変形例の動作を説明するための模
式図である。
【図8】図1に示した要部の他の変形例を示す模式図で
ある。
【図9】図8に示した変形例の動作を説明するための模
式図である。
【図10】印刷装置の従来構造を説明するための模式図
である。
【図11】図10に示した版胴の構造を説明するための
一部断面図である。
【図12】図10に示した版胴内に位置するインキ供給
ローラの構造の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 インキ供給機構 10A インキ供給ローラ 10B ドクターローラ 16 第1の側板 16C ラック 17 第2の側板 19 外1の側板の駆動手段 19A ギヤ 19B ピニオンギヤ 19C 摺動用駆動モータ 20 制御部 21 印刷終了検知センサ 22 スタートスイッチ 23 タイマ 24 インキ温度センサ 26 版胴モータ 41 版胴 43 プレスローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 15/00 - 15/46 B41L 13/00 - 13/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周方向の一部に穿孔を形成されるとともに
    その表面にインキ透過可能なスクリーン層を重合した多
    孔性円筒状版胴と、この版胴の内部に配置されていて版
    胴内周面との間に僅かな隙間を設定されて回転可能なイ
    ンキ供給ローラを有しているインキ供給機構と、上記版
    胴の周壁をはさんだ上記インキ供給機構と対向する位置
    に設けられていて上記版胴に対して接離可能なプレスロ
    ーラとを備え、上記版胴状に捲装された製版済みの印刷
    原紙およびこれに重合される印刷用紙とを上記プレスロ
    ーラにより版胴の表面に向け押圧して上記インキ供給機
    構のインキ供給ローラからのインキを版胴および印刷原
    紙の穿孔を介して印刷用紙に向け滲出させて印刷する印
    刷装置において、 上記インキ供給ローラを上記版胴の内周面に対して接離
    可能に支持する手段と、 印刷終了を検知する印刷終了
    検知センサと、 印刷開始検知センサと、 上記印刷終了検知センサがオンした時点からの経過時間
    を計時するタイマと、 インキ温度検知センサと、 上記インキ供給ローラの接離駆動手段と上記版胴の回転
    駆動手段と、 上記印刷終了検知センサ、印刷開始検知センサ、タイマ
    およびインキ温度検知センサが入力側に、そして、上記
    インキ供給ローラの駆動手段および上記版胴の駆動手段
    が接続側にそれぞれ接続され、印刷開始が検知されたと
    き、それまでの非印刷経過時間およびインキ温度に応じ
    て、上記インキ供給ローラを上記版胴の内周面に圧接さ
    せた状態で所定時間の間、上記インキ供給ローラを上記
    版胴の回転に連動させる制御部とを備えてなる印刷装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、上記イ
    ンキ供給ローラは、初期態位を版胴内周面から離間した
    状態に設定され、制御部により、印刷開始の時点で版胴
    内周面に圧接する態位を設定された場合、所定時間を経
    過するまでの間版胴内周面への圧接を維持され、プレス
    ローラの押圧によって版胴に捲装されている印刷原紙か
    ら印刷用紙への印刷を所定回数実行した後に初期態位に
    復帰される印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の印刷装置におい
    て、版胴内周面とインキ供給ローラとの圧接位置が、上
    記版胴の中心と上記プレスローラの中心とを結んだ線上
    に設定されている印刷装置。
  4. 【請求項4】周方向の一部に穿孔を形成されるとともに
    その表面にインキ透過可能なスクリーン層を重合した多
    孔性円筒状版胴と、この版胴の内部に配置されて回転可
    能なインキ供給ローラを有しているインキ供給機構と、
    上記版胴の周壁をはさんだ上記インキ供給機構と対向す
    る位置に設けられていて上記版胴に対して接離可能なプ
    レスローラとを備え、上記版胴状に捲装された製版済み
    の印刷原紙およびこれに重合される印刷用紙とを上記プ
    レスローラにより版胴の表面に向け押圧して上記インキ
    供給機構のインキ供給ローラからのインキを版胴および
    印刷原紙の穿孔を介して印刷用紙に向け滲出させて印刷
    する印刷装置において、 上記インキ供給ローラは、上記版胴の回転中心を支点と
    して版胴内周面に沿って圧接した状態で変位可能に設け
    られ、初期態位として上記版胴の中心と上記プレスロー
    ラの中心とを結んだ線上から外れたオフセット位置に配
    置された状態を設定され、印刷開始時に、上記オフセッ
    ト位置からオフセットがない位置に変位して所定時間の
    間、版胴の回転に連動し、所定時間経過後に行なわれる
    プレスローラによる印刷用紙の押圧動作が所定回数繰り
    返されると、上記初期態位に復帰することを特徴とする
    印刷装置。
  5. 【請求項5】周方向の一部に穿孔を形成されるとともに
    その表面にインキ透過可能なスクリーン層を重合した多
    孔性円筒状版胴と、この版胴の内部に配置されて回転可
    能なインキ供給ローラを有しているインキ供給機構と、
    上記版胴の周壁をはさんだ上記インキ供給機構と対向す
    る位置に設けられていて上記版胴に対して接離可能なプ
    レスローラとを備え、上記版胴状に捲装された製版済み
    の印刷原紙およびこれに重合される印刷用紙とを上記プ
    レスローラにより版胴の表面に向け押圧して上記インキ
    供給機構のインキ供給ローラからのインキを版胴および
    印刷原紙の穿孔を介して印刷用紙に向け滲出させて印刷
    する印刷装置において、 上記インキ供給ローラは、上記版胴の回転中心から上記
    版胴内周面側に偏寄した位置を支点として設定され、上
    記版胴の回転中心と上記プレスローラの中心とを結んだ
    線上からはずれたオフセット位置で上記版胴内周面との
    間に隙間を設定される初期態位の位置と上記オフセット
    がない位置で上記版胴内周面に圧接する加圧位置とに選
    択的に変位可能に設けられ、印刷開始時に、所定時間の
    間、上記か圧位置に変位し、所定時間経過後に行なわれ
    るプレスローラによる印刷用紙の押圧動作が所定回数繰
    り返されると、上記初期態位の位置に復帰することを特
    徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項1または4または5記載の印刷装置
    において、インキ供給ローラが、印刷用紙の通紙枚数が
    増加するに従い初期態位への復帰量を調整される印刷装
    置。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の印刷装置におい
    て、インキ供給ローラおよび版胴の動作態位は制御部に
    よって設定され、この制御部は、印刷終了からの経過時
    間およびインキ温度に応じて、経過時間が長くなるに従
    いあるいはインキ温度が低くなるに従い、版胴内周面へ
    のインキ供給ローラからのインキの摺り込み量を多くす
    る状態を設定する印刷装置。
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