JP3222499B2 - デジタルスキャナ - Google Patents
デジタルスキャナInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿を読み取るデジタル
スキャナに関する。
スキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルスキャナには、原稿を等
速で走行体の移動により副走査しながら、原稿を蛍光灯
からなる光源により照明してその反射光像をCCD(電
荷結合素子)等の光電変換素子により画像信号に変換す
るタイプのものがある。ここに、蛍光灯はインバータ回
路(蛍光灯安定器)を介して駆動されて点滅される。C
CD等の光電変換素子は原稿からの反射光像を電荷に変
換して所定の時間蓄積し、その電荷量を画像信号に変換
して出力するものが用いられている。また、一般には、
光電変換素子からの画像信号をオートゲインコントロー
ル(AGC)用増幅器により一定の電圧になるように制
御してA/D変換器によりA/D変換している。
速で走行体の移動により副走査しながら、原稿を蛍光灯
からなる光源により照明してその反射光像をCCD(電
荷結合素子)等の光電変換素子により画像信号に変換す
るタイプのものがある。ここに、蛍光灯はインバータ回
路(蛍光灯安定器)を介して駆動されて点滅される。C
CD等の光電変換素子は原稿からの反射光像を電荷に変
換して所定の時間蓄積し、その電荷量を画像信号に変換
して出力するものが用いられている。また、一般には、
光電変換素子からの画像信号をオートゲインコントロー
ル(AGC)用増幅器により一定の電圧になるように制
御してA/D変換器によりA/D変換している。
【0003】このデジタルスキャナでは、光電変換素子
の光蓄積時間内に走行体が移動するので、光電変換素子
からの画像信号にぼけが生じ、つまり、原稿画像と対比
して光電変換素子からの画像信号で表せられる画像の解
像度が低下する(MTFが悪くなる)ことが知られてい
る。
の光蓄積時間内に走行体が移動するので、光電変換素子
からの画像信号にぼけが生じ、つまり、原稿画像と対比
して光電変換素子からの画像信号で表せられる画像の解
像度が低下する(MTFが悪くなる)ことが知られてい
る。
【0004】そこで、上記デジタルスキャナにおいて
は、蛍光灯の点灯時間を光電変換素子の光蓄積時間より
短くして走行体の移動による影響を少なくすることによ
ってMTFを改善している。
は、蛍光灯の点灯時間を光電変換素子の光蓄積時間より
短くして走行体の移動による影響を少なくすることによ
ってMTFを改善している。
【0005】図2には光電変換素子の1ライン副走査時
間に対する有効光蓄積時間の割合とMTFとの関係を示
す。この図2から分かるように光電変換素子の1ライン
副走査時間に対する有効光蓄積時間の割合が大きくなる
に従ってMTFが低下する。
間に対する有効光蓄積時間の割合とMTFとの関係を示
す。この図2から分かるように光電変換素子の1ライン
副走査時間に対する有効光蓄積時間の割合が大きくなる
に従ってMTFが低下する。
【0006】さらに、デジタルスキャナを用いた複写機
において、原稿の地肌濃度を検出してコピーに地肌濃度
の影響が出ないようにするものとして、原稿の地肌濃度
を検出してA/D変換器のリファレンス電圧を可変する
ものが知られている。
において、原稿の地肌濃度を検出してコピーに地肌濃度
の影響が出ないようにするものとして、原稿の地肌濃度
を検出してA/D変換器のリファレンス電圧を可変する
ものが知られている。
【0007】また、特開昭60ー10590号公報には
調光を目的として光源の光量を制御するものが記載さ
れ、特開昭62ー111561号公報には調光によって
光量を制御するものが記載されている。
調光を目的として光源の光量を制御するものが記載さ
れ、特開昭62ー111561号公報には調光によって
光量を制御するものが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記デジタルスキャナ
では、蛍光灯を点滅させるので、インバータ回路の出力
信号が蛍光灯の消灯時にすぐにオフにならなくて残光が
あり、低デューティ比のパルス信号によりインバータ回
路を介して蛍光灯を駆動して点滅させた場合にそのパル
ス信号と蛍光灯の光量とが一致しない。また、蛍光灯と
してφ8のような細管のものを使用した場合、特に蛍光
灯を点滅させることにより蛍光灯の端部劣化が激しくな
るので、蛍光灯の寿命が短くなる。また、蛍光灯は管温
により光量が変化するから、一般には画像信号をAGC
用増幅器により一定の電圧になるように制御してA/D
変換器によりA/D変換しているので、AGC用増幅器
が高価であり、AGC用増幅器のゲインの可変範囲を広
くすることも非常に困難であった。
では、蛍光灯を点滅させるので、インバータ回路の出力
信号が蛍光灯の消灯時にすぐにオフにならなくて残光が
あり、低デューティ比のパルス信号によりインバータ回
路を介して蛍光灯を駆動して点滅させた場合にそのパル
ス信号と蛍光灯の光量とが一致しない。また、蛍光灯と
してφ8のような細管のものを使用した場合、特に蛍光
灯を点滅させることにより蛍光灯の端部劣化が激しくな
るので、蛍光灯の寿命が短くなる。また、蛍光灯は管温
により光量が変化するから、一般には画像信号をAGC
用増幅器により一定の電圧になるように制御してA/D
変換器によりA/D変換しているので、AGC用増幅器
が高価であり、AGC用増幅器のゲインの可変範囲を広
くすることも非常に困難であった。
【0009】同様に、上記デジタルスキャナを用いた複
写機では、原稿の地肌濃度を検出してA/D変換器のリ
ファレンス電圧を可変するので、A/D変換器のリファ
レンス電圧が低いときに画像信号のS/Nが悪化すると
いう問題があった。
写機では、原稿の地肌濃度を検出してA/D変換器のリ
ファレンス電圧を可変するので、A/D変換器のリファ
レンス電圧が低いときに画像信号のS/Nが悪化すると
いう問題があった。
【0010】本発明は上記欠点を改善し、高精度かつ安
価で光源を長寿命にできるデジタルルスキャナを提供す
ることを目的とする。
価で光源を長寿命にできるデジタルルスキャナを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、1ラインの走査時間とは無関係
に光蓄積時間を制御することのできる光電変換素子と、
原稿を照明する光源と、原稿を副走査しながら原稿から
の光像を前記光電変換素子に入射させて画像信号に変換
する副走査手段とを有するデジタルスキャナにおいて、
前記光電変換素子の出力信号に応じて前記光電変換素子
の光蓄積時間を制御する光蓄積時間制御手段を備え、前
記光電変換素子の光蓄積時間を制御するための画素アド
レスに比例した出力信号を出すカウンタと、このカウン
タの出力信号と前記光電変換素子の光蓄積時間を決める
ための値とを比較してその比較結果により前記光電変換
素子の光蓄積時間を制御するコンパレータとを前記光蓄
積時間制御手段が有するものであり、請求項2の発明
は、請求項1記載のデジタルスキャナにおいて、前記光
蓄積時間制御手段が前記値を可変することによって前記
光電変換素子の光蓄積時間を制御するものであり、請求
項3の発明は、請求項1または2記載のデジタルスキャ
ナにおいて、1ラインの走査時間と、前記光電変換素子
の光蓄積時間が異なるものである。
め、請求項1の発明は、1ラインの走査時間とは無関係
に光蓄積時間を制御することのできる光電変換素子と、
原稿を照明する光源と、原稿を副走査しながら原稿から
の光像を前記光電変換素子に入射させて画像信号に変換
する副走査手段とを有するデジタルスキャナにおいて、
前記光電変換素子の出力信号に応じて前記光電変換素子
の光蓄積時間を制御する光蓄積時間制御手段を備え、前
記光電変換素子の光蓄積時間を制御するための画素アド
レスに比例した出力信号を出すカウンタと、このカウン
タの出力信号と前記光電変換素子の光蓄積時間を決める
ための値とを比較してその比較結果により前記光電変換
素子の光蓄積時間を制御するコンパレータとを前記光蓄
積時間制御手段が有するものであり、請求項2の発明
は、請求項1記載のデジタルスキャナにおいて、前記光
蓄積時間制御手段が前記値を可変することによって前記
光電変換素子の光蓄積時間を制御するものであり、請求
項3の発明は、請求項1または2記載のデジタルスキャ
ナにおいて、1ラインの走査時間と、前記光電変換素子
の光蓄積時間が異なるものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、原稿が光源により照明さ
れ、副走査手段が原稿を副走査しながら原稿からの光像
を光電変換素子に入射させて画像信号に変換する。そし
て、光蓄積時間制御手段が光電変換素子の出力信号に応
じて光電変換素子の光蓄積時間を制御する。光蓄積時間
制御手段では光電変換素子の光蓄積時間を制御するため
の画素アドレスに比例した出力信号がカウンタにより出
され、このカウンタの出力信号と光電変換素子の光蓄積
時間を決めるための値とがコンパレータにより比較され
てその比較結果により光電変換素子の光蓄積時間を制御
する。
れ、副走査手段が原稿を副走査しながら原稿からの光像
を光電変換素子に入射させて画像信号に変換する。そし
て、光蓄積時間制御手段が光電変換素子の出力信号に応
じて光電変換素子の光蓄積時間を制御する。光蓄積時間
制御手段では光電変換素子の光蓄積時間を制御するため
の画素アドレスに比例した出力信号がカウンタにより出
され、このカウンタの出力信号と光電変換素子の光蓄積
時間を決めるための値とがコンパレータにより比較され
てその比較結果により光電変換素子の光蓄積時間を制御
する。
【0013】請求項2の発明では、請求項1記載のデジ
タルスキャナにおいて、光蓄積時間制御手段が前記値を
可変することによって光電変換素子の光蓄積時間を制御
する。
タルスキャナにおいて、光蓄積時間制御手段が前記値を
可変することによって光電変換素子の光蓄積時間を制御
する。
【0014】請求項3の発明では、請求項1または2記
載のデジタルスキャナにおいて、1ラインの走査時間
と、光電変換素子の光蓄積時間が異なる。
載のデジタルスキャナにおいて、1ラインの走査時間
と、光電変換素子の光蓄積時間が異なる。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】まず、本発明の一実施例の概略について説明
する。この実施例は、1ラインの走査時間とは無関係に
光蓄積時間を制御することのできる光電変換素子として
光蓄積時間(電荷蓄積時間)を制御信号TCによって可
変できるCCDを用いた例であり、制御信号TCの幅を
制御することによってCCDの出力信号電圧を制御でき
る。図4は制御信号TCおよびライン同期信号ψSGの
関係を示す。図4において、t0は主走査時間(ライン
同期信号ψSGの周期)、t1は制御信号TCの光蓄積
時間、t2は制御信号TCのディレイ時間を示す。
する。この実施例は、1ラインの走査時間とは無関係に
光蓄積時間を制御することのできる光電変換素子として
光蓄積時間(電荷蓄積時間)を制御信号TCによって可
変できるCCDを用いた例であり、制御信号TCの幅を
制御することによってCCDの出力信号電圧を制御でき
る。図4は制御信号TCおよびライン同期信号ψSGの
関係を示す。図4において、t0は主走査時間(ライン
同期信号ψSGの周期)、t1は制御信号TCの光蓄積
時間、t2は制御信号TCのディレイ時間を示す。
【0018】この実施例は、制御信号TCを使用して副
走査方向のMTFの改善を計り、蛍光灯からなる光源の
光量補正やAE機構(地肌除去機構)を実現したもので
あり、CCDが受光量(lx・sex)に比例した出力
信号を出す。したがって、光源光量の変化や原稿の地肌
濃度による反射光量の変化が、CCDの光蓄積時間をそ
の光量の変化量に反比例させて変えることにより補正さ
れる。
走査方向のMTFの改善を計り、蛍光灯からなる光源の
光量補正やAE機構(地肌除去機構)を実現したもので
あり、CCDが受光量(lx・sex)に比例した出力
信号を出す。したがって、光源光量の変化や原稿の地肌
濃度による反射光量の変化が、CCDの光蓄積時間をそ
の光量の変化量に反比例させて変えることにより補正さ
れる。
【0019】今、CCDの出力信号をA/D変換したA
/D変換データをD0、制御したい目標値をDaとする
と、 の計算をし、t1'をCCDの新たな光蓄積時間にすれ
ば副走査方向のMTFを改善できる。
/D変換データをD0、制御したい目標値をDaとする
と、 の計算をし、t1'をCCDの新たな光蓄積時間にすれ
ば副走査方向のMTFを改善できる。
【0020】そこで、t1=t0−t2を上式(1)に代
入すると、 という計算を行い、t2を可変しても良いことが分か
る。このように、本実施例では計算により制御値を決定
できるので、オープンループ制御が可能である。
入すると、 という計算を行い、t2を可変しても良いことが分か
る。このように、本実施例では計算により制御値を決定
できるので、オープンループ制御が可能である。
【0021】次に、本実施例を詳細に説明する。図1は
本実施例の回路構成を示し、図3は本実施例の機構部を
示す。
本実施例の回路構成を示し、図3は本実施例の機構部を
示す。
【0022】プリントスイッチがオンされると、蛍光灯
からなる光源11が点灯して蛍光灯11及びミラー12
〜14からなる走査部がホームポジション(HP)から
副走査方向へ等速で移動を開始する。原稿台15の端部
にはスケール16が隣接して配置され、このスケール1
6の下側に基準白色濃度を有する基準白板17が配置さ
れている。そして、蛍光灯11は移動しながら光を基準
白板17,原稿台15上の原稿等へ照射し、その反射光
がミラー12〜14,シェーディング補正板18及びレ
ンズ19を介してCCD20に結像されて画像信号に光
電変換される。CCD20はライン同期信号ψSGによ
りインバータ33を介して駆動される。
からなる光源11が点灯して蛍光灯11及びミラー12
〜14からなる走査部がホームポジション(HP)から
副走査方向へ等速で移動を開始する。原稿台15の端部
にはスケール16が隣接して配置され、このスケール1
6の下側に基準白色濃度を有する基準白板17が配置さ
れている。そして、蛍光灯11は移動しながら光を基準
白板17,原稿台15上の原稿等へ照射し、その反射光
がミラー12〜14,シェーディング補正板18及びレ
ンズ19を介してCCD20に結像されて画像信号に光
電変換される。CCD20はライン同期信号ψSGによ
りインバータ33を介して駆動される。
【0023】走査部12〜14が基準白板17を読み取
る位置に達すると、シェーディング補正用データ取り込
み動作に入る。この際に、まず、図5に示すようにゲー
ト16が図示しない制御部からのゲート信号Gate1によ
り開いて有効主走査領域(原稿読み取り領域外)の画像
信号が複数ライン分CCD20から増幅器21を介して
A/D変換器22でA/D変換されてデジタルデータD
0となり、このデジタルデータD0がゲート16を通っ
て演算部23に入力される。演算部23は、その入力さ
れた複数ライン分の画像信号のピーク値を検出してそれ
らの平均値を算出する等の演算を行い、その演算結果D
1をROM24へ出力する。ROM24は演算部23か
らのデータD1と目標値Daから D2=Da/D1・・・(3) なる計算を行い、その結果D2をROM25へ出力す
る。
る位置に達すると、シェーディング補正用データ取り込
み動作に入る。この際に、まず、図5に示すようにゲー
ト16が図示しない制御部からのゲート信号Gate1によ
り開いて有効主走査領域(原稿読み取り領域外)の画像
信号が複数ライン分CCD20から増幅器21を介して
A/D変換器22でA/D変換されてデジタルデータD
0となり、このデジタルデータD0がゲート16を通っ
て演算部23に入力される。演算部23は、その入力さ
れた複数ライン分の画像信号のピーク値を検出してそれ
らの平均値を算出する等の演算を行い、その演算結果D
1をROM24へ出力する。ROM24は演算部23か
らのデータD1と目標値Daから D2=Da/D1・・・(3) なる計算を行い、その結果D2をROM25へ出力す
る。
【0024】この時、セレクタ26は図示しない制御部
からの選択信号Selにより初期値Dbを選択してデータ
D4としてROM25へ出力しており、ROM25が D3=(1−D2)Dmax+D2D4・・・(4) なる計算を行ってラッチ回路27へ出力する。ここに、
Dmaxは主走査時間t0をカウンタ29のカウント値に
なおした値ものであり、データD4はライン同期信号ψ
SGのディレイ時間t2に対応する値となる。カウンタ
29はライン同期信号ψSGによりクリアされ、上記画
像信号における画素信号に同期した画素クロックをカウ
ントして画素アドレスに比例したカウント値を出力す
る。ラッチ回路27は図示しない制御部からオア回路2
8を介して入力されるゲート信号Gate2によりライン同
期信号ψSGに同期してROM25の出力データD3を
ラッチし、セレクタ26が選択信号Selによりラッチ回
路27からの出力データを選択する。コンパレータ30
はセレクタ26の出力データをカウンタ29のカウント
値Dcと比較し、この比較結果により高レベルの時間が
変化する上記制御信号TCとしてCCD20に出力す
る。このコンパレータ30からの高レベルの時間が変化
する制御信号TCは、図4に示すようなパルス信号であ
り、高レベルの時間が光蓄積時間t 1 となる。CCD2
0の光蓄積時間t1がコンパレータ30からの制御信号
TCによりCCD20の出力信号電圧に比例するように
制御されて副走査方向のMTFが補正され、画像の解像
度が向上する。CCD20からの画像信号は増幅器2
1,A/D変換器22を介してシェーディング回路31
へ送られ、シェーディング補正回路31はA/D変換器
22からの画像信号によりシェーディング補正用データ
を作成してメモリに記憶する。
からの選択信号Selにより初期値Dbを選択してデータ
D4としてROM25へ出力しており、ROM25が D3=(1−D2)Dmax+D2D4・・・(4) なる計算を行ってラッチ回路27へ出力する。ここに、
Dmaxは主走査時間t0をカウンタ29のカウント値に
なおした値ものであり、データD4はライン同期信号ψ
SGのディレイ時間t2に対応する値となる。カウンタ
29はライン同期信号ψSGによりクリアされ、上記画
像信号における画素信号に同期した画素クロックをカウ
ントして画素アドレスに比例したカウント値を出力す
る。ラッチ回路27は図示しない制御部からオア回路2
8を介して入力されるゲート信号Gate2によりライン同
期信号ψSGに同期してROM25の出力データD3を
ラッチし、セレクタ26が選択信号Selによりラッチ回
路27からの出力データを選択する。コンパレータ30
はセレクタ26の出力データをカウンタ29のカウント
値Dcと比較し、この比較結果により高レベルの時間が
変化する上記制御信号TCとしてCCD20に出力す
る。このコンパレータ30からの高レベルの時間が変化
する制御信号TCは、図4に示すようなパルス信号であ
り、高レベルの時間が光蓄積時間t 1 となる。CCD2
0の光蓄積時間t1がコンパレータ30からの制御信号
TCによりCCD20の出力信号電圧に比例するように
制御されて副走査方向のMTFが補正され、画像の解像
度が向上する。CCD20からの画像信号は増幅器2
1,A/D変換器22を介してシェーディング回路31
へ送られ、シェーディング補正回路31はA/D変換器
22からの画像信号によりシェーディング補正用データ
を作成してメモリに記憶する。
【0025】この補正が終了した後に、AE(地肌除去
機構)モードが選択されていなくてAEモード信号AE
MODEが立ち上がっていない場合には、ゲート16が
ゲート信号Gate1により閉じられ、CCD20からの画
像信号が増幅器21,A/D変換器22を介してシェー
ディング回路31へ送られる。シェーディング補正回路
31はA/D変換器22からの画像信号D0を上記シェ
ーディング補正用データによりシェーディング補正し、
画像処理装置32へ出力して所定の処理を行った後にプ
リンタへ出力することにより記録させる。
機構)モードが選択されていなくてAEモード信号AE
MODEが立ち上がっていない場合には、ゲート16が
ゲート信号Gate1により閉じられ、CCD20からの画
像信号が増幅器21,A/D変換器22を介してシェー
ディング回路31へ送られる。シェーディング補正回路
31はA/D変換器22からの画像信号D0を上記シェ
ーディング補正用データによりシェーディング補正し、
画像処理装置32へ出力して所定の処理を行った後にプ
リンタへ出力することにより記録させる。
【0026】また、AEモードが選択された場合には、
図7に示すようなタイミングで、制御部からのAEモー
ド信号AEMODE,ゲート信号Gate1,Gate2が立ち
上がった場合には、ゲート16がゲート信号Gate1によ
り画像信号における原稿の地肌部分について複数ライン
分中の各一部を検出するようにオンして複数ライン中の
各一部を通過させ、演算部23はゲート16からの画像
信号から各ライン分のピーク値を選択してデータD1と
して出力する。このデータD1はROM24,25によ
り上述の(4)式と同様に D3=(1−D2)Dmax+D2D4 なる計算を行ってラッチ回路27へ出力する。
図7に示すようなタイミングで、制御部からのAEモー
ド信号AEMODE,ゲート信号Gate1,Gate2が立ち
上がった場合には、ゲート16がゲート信号Gate1によ
り画像信号における原稿の地肌部分について複数ライン
分中の各一部を検出するようにオンして複数ライン中の
各一部を通過させ、演算部23はゲート16からの画像
信号から各ライン分のピーク値を選択してデータD1と
して出力する。このデータD1はROM24,25によ
り上述の(4)式と同様に D3=(1−D2)Dmax+D2D4 なる計算を行ってラッチ回路27へ出力する。
【0027】ゲート信号Gate2はAEモードで原稿読み
取り期間中には常にアクティブハイであり、ライン同期
信号ψSGがオア回路28を介してラッチ回路27に入
力されてROM25の出力信号D3が各ライン分の前に
ラッチされることで更新される。これにより、原稿の地
肌濃度の影響によるCCD20の受光量の補正がリアル
タイムで行われる。
取り期間中には常にアクティブハイであり、ライン同期
信号ψSGがオア回路28を介してラッチ回路27に入
力されてROM25の出力信号D3が各ライン分の前に
ラッチされることで更新される。これにより、原稿の地
肌濃度の影響によるCCD20の受光量の補正がリアル
タイムで行われる。
【0028】このラッチ回路27の出力信号は選択信号
Selによりセレクタ26で選択されてコンパレータ30
にてカウンタ29のカウント値Dcと比較されて制御信
号TCが生成され、CCD20はコンパレータ30から
の制御信号TCにより光蓄積時間が制御されて副走査方
向のMTFが補正され、画像の解像度が向上する。
Selによりセレクタ26で選択されてコンパレータ30
にてカウンタ29のカウント値Dcと比較されて制御信
号TCが生成され、CCD20はコンパレータ30から
の制御信号TCにより光蓄積時間が制御されて副走査方
向のMTFが補正され、画像の解像度が向上する。
【0029】また、CCD20の光蓄積時間t1が制御
信号TCにより可変されると、図2に示すようにMTF
が変化して画像の解像度が変化するが、制御部にてラッ
チ回路27のラッチタイミングをCCD20の光蓄積時
間t1/1ライン走査時間が30%以下となるように制
御することによりMTFの変化の影響が無視される。た
だ、この副走査方向のMTFはCCD20に原稿画像を
結像させるレンズの性能を受けるし、プリンタの分解能
が悪ければ走査部の解像力をあまり良くしても意味が無
いというような、システム的な考え方によっても変るの
で、CCD20の光蓄積時間t1/1ライン走査時間を
何%以下にするかということは、これらのことも考慮し
て決まることである。
信号TCにより可変されると、図2に示すようにMTF
が変化して画像の解像度が変化するが、制御部にてラッ
チ回路27のラッチタイミングをCCD20の光蓄積時
間t1/1ライン走査時間が30%以下となるように制
御することによりMTFの変化の影響が無視される。た
だ、この副走査方向のMTFはCCD20に原稿画像を
結像させるレンズの性能を受けるし、プリンタの分解能
が悪ければ走査部の解像力をあまり良くしても意味が無
いというような、システム的な考え方によっても変るの
で、CCD20の光蓄積時間t1/1ライン走査時間を
何%以下にするかということは、これらのことも考慮し
て決まることである。
【0030】この実施例によれば、CCD20の出力信
号に応じてCCD20の光蓄積時間を制御するので、蛍
光灯11を点滅させる必要が無くて蛍光灯11の寿命を
長くでき、AGC用増幅器を用いる必要が無くなって安
価になるとともに、画像信号のS/Nが向上して高精度
にできる。また、1ライン周期とは無関係にCCD20
の光蓄積時間t1を制御信号TCにより制御するので、
CCD20の出力信号を1本の信号線で制御することが
できて構成をシンプルにでき、光蓄積時間t1を制御す
るための信号TCを有効画像領域外(原稿画像読み取り
領域外)で変更することができる。しかも、制御信号T
Cのパルス幅とCCD20の出力信号とが比例している
ので、CCD20の光蓄積時間t1 のオープンループ制
御が可能になって制御系の速度が遅くてもよく、アナロ
グ処理回路の入力信号電圧を一定にできてS/Nを高く
できる。そして、CCD20の出力信号電圧の可変範囲
が広いので、蛍光灯11の光量やCCD20の感度差の
補正を無調整化することができる。また、制御信号TC
がパルス信号であるので、制御ステップを容易に細かく
することができる。さらに、1ラインの周期が一定であ
るので、外部同期信号によって制御できる。
号に応じてCCD20の光蓄積時間を制御するので、蛍
光灯11を点滅させる必要が無くて蛍光灯11の寿命を
長くでき、AGC用増幅器を用いる必要が無くなって安
価になるとともに、画像信号のS/Nが向上して高精度
にできる。また、1ライン周期とは無関係にCCD20
の光蓄積時間t1を制御信号TCにより制御するので、
CCD20の出力信号を1本の信号線で制御することが
できて構成をシンプルにでき、光蓄積時間t1を制御す
るための信号TCを有効画像領域外(原稿画像読み取り
領域外)で変更することができる。しかも、制御信号T
Cのパルス幅とCCD20の出力信号とが比例している
ので、CCD20の光蓄積時間t1 のオープンループ制
御が可能になって制御系の速度が遅くてもよく、アナロ
グ処理回路の入力信号電圧を一定にできてS/Nを高く
できる。そして、CCD20の出力信号電圧の可変範囲
が広いので、蛍光灯11の光量やCCD20の感度差の
補正を無調整化することができる。また、制御信号TC
がパルス信号であるので、制御ステップを容易に細かく
することができる。さらに、1ラインの周期が一定であ
るので、外部同期信号によって制御できる。
【0031】図6は上記演算部23の構成を示す。演算
部23はピークホールド回路34,平均値回路35,セ
レクタ36により構成され、ピークホールド回路34は
ライン同期信号ψSGによりクリアされ、ゲート16か
らのデータD0のピークホールドを行う。このピークホ
ールド回路34の出力信号は平均値回路35により平均
化され、セレクタ36はAEモード信号AEMODEに
よりピークホールド回路34の出力信号と平均値回路3
5の出力信号とのいずれかを選択してデータD1として
出力する。
部23はピークホールド回路34,平均値回路35,セ
レクタ36により構成され、ピークホールド回路34は
ライン同期信号ψSGによりクリアされ、ゲート16か
らのデータD0のピークホールドを行う。このピークホ
ールド回路34の出力信号は平均値回路35により平均
化され、セレクタ36はAEモード信号AEMODEに
よりピークホールド回路34の出力信号と平均値回路3
5の出力信号とのいずれかを選択してデータD1として
出力する。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光電変換
素子の出力信号に応じて光電変換素子の光蓄積時間を制
御するので、高精度かつ安価で光源を長寿命にできる。
素子の出力信号に応じて光電変換素子の光蓄積時間を制
御するので、高精度かつ安価で光源を長寿命にできる。
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示すブロック図
である。
である。
【図2】光電変換素子の1ライン副走査時間に対する有
効光蓄積時間の割合とMTFとの関係を示す特性曲線図
である。
効光蓄積時間の割合とMTFとの関係を示す特性曲線図
である。
【図3】上記実施例の機構部を示す断面図である。
【図4】上記実施例の制御信号およびライン同期信号の
関係を示すタイミングチャートである。
関係を示すタイミングチャートである。
【図5】上記実施例のタイミングチャートである。
【図6】上記実施例の演算部を示すブロック図である。
【図7】上記実施例のタイミングチャートである。
16 ゲート 20 CCD 22 A/D変換器 23 演算部 24,25 ROM 26 セレクタ 27 ラッチ回路 28 オア回路 29 カウンタ 30コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/024 - 1/036 H04N 1/04 - 1/207
Claims (3)
- 【請求項1】1ラインの走査時間とは無関係に光蓄積時
間を制御することのできる光電変換素子と、原稿を照明
する光源と、原稿を副走査しながら原稿からの光像を前
記光電変換素子に入射させて画像信号に変換する副走査
手段とを有するデジタルスキャナにおいて、前記光電変
換素子の出力信号に応じて前記光電変換素子の光蓄積時
間を制御する光蓄積時間制御手段を備え、前記光電変換
素子の光蓄積時間を制御するための画素アドレスに比例
した出力信号を出すカウンタと、このカウンタの出力信
号と前記光電変換素子の光蓄積時間を決めるための値と
を比較してその比較結果により前記光電変換素子の光蓄
積時間を制御するコンパレータとを前記光蓄積時間制御
手段が有することを特徴とするデジタルスキャナ。 - 【請求項2】請求項1記載のデジタルスキャナにおい
て、前記光蓄積時間制御手段が前記値を可変することに
よって前記光電変換素子の光蓄積時間を制御することを
特徴とするデジタルスキャナ。 - 【請求項3】請求項1または2記載のデジタルスキャナ
において、1ラインの走査時間と、前記光電変換素子の
光蓄積時間が異なることを特徴とするデジタルスキャ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23344791A JP3222499B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | デジタルスキャナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23344791A JP3222499B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | デジタルスキャナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575798A JPH0575798A (ja) | 1993-03-26 |
JP3222499B2 true JP3222499B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=16955188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23344791A Expired - Fee Related JP3222499B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | デジタルスキャナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3222499B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2866311B2 (ja) * | 1994-08-29 | 1999-03-08 | 大井電気株式会社 | メッセージデコーダの発音装置 |
JPH08307601A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-22 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 画像読取装置 |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP23344791A patent/JP3222499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0575798A (ja) | 1993-03-26 |
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