JPH10108020A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10108020A
JPH10108020A JP8274179A JP27417996A JPH10108020A JP H10108020 A JPH10108020 A JP H10108020A JP 8274179 A JP8274179 A JP 8274179A JP 27417996 A JP27417996 A JP 27417996A JP H10108020 A JPH10108020 A JP H10108020A
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gain
circuit
image
deviation
signal
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Yoshinobu Takeyama
佳伸 竹山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は画像信号を増幅する増幅手段の利得を
適切に調整設定して、高品位な画像の読み取りを行う画
像読取装置を提供する。 【解決手段】画像読取装置1は、本スキャンの前に、白
基準板21及び地肌読取領域Jを読み取るプレスキャン
を行い、白基準板21読取時のCCDセンサアレイ6の
出力画像信号のピーク値をA/D変換回路8の基準値と
するとともに、地肌読取領域J読取時の画像信号を増幅
器7で増幅し、ピーク検出器13がそのピーク値を検出
保持して判定回路14に出力する。判定回路14はA/
D変換回路8からの基準値とピーク検出器13からのピ
ーク値の偏差を演算して、当該偏差が基準偏差を超えて
いるか否か比較判定し、その判定結果と偏差を利得可変
回路15に出力する。利得可変回路15は判定回路14
が上記偏差が基準偏差より大きいと判定すると、ピーク
検出器13からのピーク値がA/D変換回路8の基準値
と等しくなるように、増幅器7の利得を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、詳細には、画像信号を増幅する増幅手段の利得を適
切に設定して、高品位な画像の読み取りを行う画像読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿に光源からの光を照射し、その反射
光あるいは透過光をCCD(Charge Coupled Device )
等の光電変換素子を用いて電気信号に変換して、原稿の
画像を読み取る画像読取装置においては、光源の発光光
量の経時変動、温度上昇に伴なう変動等、また、光電変
換素子の画素毎の感度の変動等による読取濃度の変動等
があり、これらに伴う画質の低下を防止するために、従
来から、原稿の画像の読取前に白基準板を走査して、白
基準データを取得し、この白基準データに基づいて原稿
の画像のシェーディング補正を行うことが行われてい
る。
【0003】また、カラー等の多階調な原稿の画像を読
み取るカラー画像読取装置においては、階調数を多く取
って高解像度の画像を読み取るために、光電変換素子の
出力のダイナミックレンジを広くとる必要がある。
【0004】そこで、従来、反射率の低い原稿や地肌を
有した原稿等を読み取る際には、光源の光量を増大させ
たり、光蓄積時間を長くすることが行われている(特開
平6−30196号公報及び特開平3−217161号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、反射率の低い原稿
や地肌を有した原稿等を読み取る際に、光源の光量を増
大させたり、光蓄積時間を長くしていたため、色再現性
が劣化したり、S/N比が劣化するという問題があっ
た。すなわち、光源の光量をフィードバック制御等によ
り増大させると、光源の色温度が変わって色再現性が劣
化し、光蓄積時間を長くすると、光電変換素子の暗時出
力成分も増大して、S/N比が劣化するという問題があ
った。また、厳密には、原稿の白(地肌)と画像読取装
置内に設けた白基準板の白とでは、異なり、原稿の地肌
を白くしたいことが多いが、白基準板のみを読み取って
画像処理を行うと、原稿の地肌を適切に白色にすること
ができず、画像が劣化するという問題があった。
【0006】本発明は、読取原稿の多くが、端部に地肌
(白基準)を有していることを利用し、上記課題を解決
するものである。
【0007】すなわち、請求項1記載の発明は、原稿の
読取領域を本スキャンする前に、原稿の読取領域に設け
られた地肌読取領域と白基準板をプレスキャンし、地肌
読取領域の画像信号のピーク値とA/D変換手段の基準
値との偏差を算出して、当該偏差が予め設定された基準
偏差より大きいと、ピーク値が基準値と等しくなるよう
に画像信号を増幅する増幅手段の利得を変化させること
により、原稿の読取領域を読み取る本スキャン時のダイ
ナミックレンジを広げ、階調数を多くとれるようにし
て、色再現性が良好で、高品位な画像の読み取りを行う
ことのできる画像読取装置を提供することを目的として
いる。
【0008】請求項2記載の発明は、増幅手段の利得調
整処理の強制動作を指示する白基準指示手段を設け、白
基準指示手段により利得調整処理の強制動作指示が行わ
れると、プレスキャン時の地肌読取領域の画像信号のピ
ーク値とA/D変換手段の基準値との偏差が予め設定さ
れた基準偏差より大きいか否かにかかわらず、増幅手段
の利得調整処理を行うことにより、原稿の地肌を取り除
いた読取動作を行うことができ、高品位な画像の読み取
りを行うことのできる画像読取装置を提供することを目
的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、プレスキャン時
に、地肌読取領域の画像信号の平均値とA/D変換手段
の基準値との偏差を算出し、当該偏差が基準偏差より大
きいか否かを判定することにより、原稿の地肌をより一
層適切に取り除いた読取動作を行うことができ、より一
層高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取
装置を提供することを目的としている。
【0010】請求項4記載の発明は、増幅手段の利得を
増大させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立っ
て、光電変換手段に出力する駆動信号の位相を通常駆動
時の所定の位相よりも所定量遅延させることにより、増
幅後の画像信号のサンプリングが確実に行え、安定した
高品位な画像の読み取りを行うことのできる画像読取装
置を提供することを目的としている。
【0011】請求項5記載の発明は、増幅手段の利得を
増大させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立っ
て、地肌読取領域以外の原稿の読取領域においては、光
電変換手段に出力する駆動信号の周波数を所定の周波数
よりも所定量低い周波数に変化させ、地肌読取領域にお
いては、所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化さ
せることにより、画像信号のサンプリングを確実に行う
ことができるとともに、光蓄積時間をほぼ一定にするこ
とができ、暗時出力成分を増大させることなく、より一
層安定した高品位な画像の読み取りを行うことのできる
画像読取装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項6記載の発明は、地肌読取領域を、
白基準板に隣接して設けることにより、プレスキャン時
に、白基準板の読取条件とほぼ同じ読取条件より地肌読
取領域の読み取りを行うことができ、増幅手段の利得の
調整処理が必要であるか否かをより一層確実に、かつ、
適切に行って、より安定した高品位な画像の読み取りを
行うことのできる画像読取装置を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、光源から原稿に光を照射して原稿面を走
査し、当該原稿に照射された光の反射光あるいは透過光
を光電変換手段に入射させて、当該光電変換手段により
前記原稿面での光の反射率または透過率に応じたアナロ
グの電気信号に変換した画像信号を得る画像読取装置に
おいて、前記光電変換手段を駆動させるための所定周波
数の駆動信号を生成して前記光電変換手段に出力する駆
動信号発生手段と、前記光電変換手段の出力する前記画
像信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の利得を変
化させる利得可変手段と、前記増幅手段の増幅した前記
アナログの前記画像信号を所定の基準値に基づいてデジ
タルの画像信号に変換するA/D変換手段と、前記原稿
の読取領域外に配設された白基準板と、前記原稿の前記
読取領域内に設けられ前記原稿の地肌を読み取るための
地肌読取領域と、前記原稿の前記地肌読取領域の前記画
像信号のピーク値を検出保持するピーク検出手段と、前
記ピーク検出手段の検出保持した前記ピーク値と前記A
/D変換手段の前記基準値との偏差を算出して、当該偏
差が予め設定された所定の基準偏差より大きいか否かを
判定する判定手段と、を備え、前記読取領域を走査して
当該原稿の画像を読み取る本スキャンの前に前記白基準
板と前記地肌読取領域をプレスキャンし、前記判定手段
が、前記地肌読取領域の前記画像信号の前記ピーク値と
前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当
該偏差が前記基準偏差よりも大きいと判定すると、前記
利得可変手段が、前記ピーク値が前記基準値と等しくな
るように前記増幅手段の利得を変化させる利得調整処理
を行った後、前記読取領域の読取動作を行うことによ
り、上記目的を達成している。
【0014】上記構成によれば、原稿の読取領域を本ス
キャンする前に、原稿の読取領域に設けられた地肌読取
領域と白基準板をプレスキャンし、地肌読取領域の画像
信号のピーク値とA/D変換手段の基準値との偏差を算
出して、当該偏差が予め設定された基準偏差より大きい
と、ピーク値が基準値と等しくなるように画像信号を増
幅する増幅手段の利得を変化させるので、原稿の読取領
域を読み取る本スキャン時のダイナミックレンジを広
げ、階調数を多くとることができ、色再現性が良好で、
高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0015】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記画像読取装置は、前記利得調整処理の強制動
作を指示する白基準指示手段を、さらに備え、前記白基
準指示手段により前記利得調整処理の強制動作が指示さ
れると、前記利得可変手段は、前記判定手段の判定結果
にかかわらず、前記増幅手段の前記利得調整処理を行う
ものであってもよい。
【0016】上記構成によれば、増幅手段の利得調整処
理の強制動作を指示する白基準指示手段を設け、白基準
指示手段により利得調整処理の強制動作指示が行われる
と、プレスキャン時の地肌読取領域の画像信号のピーク
値とA/D変換手段の基準値との偏差が予め設定された
基準偏差より大きいか否かにかかわらず、増幅手段の利
得調整処理を行うので、原稿の地肌を取り除いた読取動
作を行うことができ、高品位な画像の読み取りを行うこ
とができる。
【0017】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記判定手段は、前記地肌読取領域の前記画像信号
の平均値と前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を
算出し、当該偏差が前記基準偏差より大きいか否かを判
定してもよい。
【0018】上記構成によれば、プレスキャン時に、地
肌読取領域の画像信号の平均値とA/D変換手段の基準
値との偏差を算出し、当該偏差が基準偏差より大きいか
否かを判定するので、原稿の地肌をより一層適切に取り
除いた読取動作を行うことができ、より一層高品位な画
像の読み取りを行うことができる。
【0019】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の位相を変
化させる位相可変機能を備え、前記判定手段の判定結果
により前記増幅手段の利得を増大させる際、前記利得可
変手段が前記増幅手段の利得を増大させるに先立って、
前記駆動信号の位相を前記所定の位相よりも所定量遅ら
せるものであってもよい。
【0020】上記構成によれば、増幅手段の利得を増大
させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立って、光
電変換手段に出力する駆動信号の位相を通常駆動時の所
定の位相よりも所定量遅延させるので、増幅後の画像信
号のサンプリングを確実に行うことができ、安定した高
品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0021】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の周波数を
変化させる周波数可変機能を備え、前記判定手段の判定
結果により前記増幅手段の利得を増大させる際、前記利
得可変手段が前記増幅手段の利得を増大させるに先立っ
て、前記地肌読取領域以外の前記原稿の読取領域におい
ては、前記駆動信号の周波数を前記所定の周波数よりも
所定量低い周波数に変化させ、前記地肌読取領域におい
ては、前記所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化
させるものであってもよい。
【0022】上記構成によれば、増幅手段の利得を増大
させる際、増幅手段の利得を増大させるに先立って、地
肌読取領域以外の原稿の読取領域においては、光電変換
手段に出力する駆動信号の周波数を所定の周波数よりも
所定量低い周波数に変化させ、地肌読取領域において
は、所定の周波数よりも所定量高い周波数に変化させる
ので、画像信号のサンプリングを確実に行うことができ
るとともに、光蓄積時間をほぼ一定にすることができ、
暗時出力成分を増大させることなく、より一層安定した
高品位な画像の読み取りを行うことができる。
【0023】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記地肌読取領域は、前記白基準板に隣接して設け
られていてもよい。
【0024】上記構成によれば、地肌読取領域を、白基
準板に隣接して設けているので、プレスキャン時に、白
基準板の読取条件とほぼ同じ読取条件より地肌読取領域
の読み取りを行うことができ、増幅手段の利得の調整処
理が必要であるか否かをより一層確実に、かつ、適切に
行って、より安定した高品位な画像の読み取りを行うこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0026】図1〜図3は、本発明の画像読取装置の第
1の実施の形態を示す図である。図1は、本発明の画像
読取装置の第1の実施の形態の画像読取装置1の要部構
成図であり、図1において、画像読取装置1は、コンタ
クトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CC
Dセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出
力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変
換回路11、インターフェース12、ピーク検出器1
3、判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生
回路16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆
動制御回路19等を備えている。
【0027】コンタクトガラス2上には、原稿20がセ
ットされ、この原稿20のセットされる領域外、すなわ
ち、コンタクトガラス2の光源3と反対側の読取領域Y
A外には、白基準板21が設けられている。このコンタ
クトガラス2の読取領域YAの白基準板21側の端部に
は、副走査方向に所定幅にわたって地肌読取領域Jが設
けられており、地肌読取領域Jは、原稿20の先端部あ
るいは後端部の地肌部分を読み取る領域である。地肌読
取領域Jは、図2に示すように、複走査ライン分を有し
た前半部JAと後半部JBとに区分されており、これら
前半部JA及び後半部JBの機能については、後述す
る。
【0028】コンタクトガラス2は、モータ18により
図1中矢印方向に移動され、コンタクトガラス2上に固
定された白基準板21及びコンタクトガラス2上にセッ
トされた原稿20は、コンタクトガラス2とともに図1
中矢印方向に移動する。
【0029】上記光源3は、コンタクトガラス2を介し
て白基準板21及び原稿20の地肌読取領域J及び地肌
読取領域J以外の読取領域YAに光を投射し、白基準板
21及び原稿20で反射された光は、ミラー4及び結像
レンズ5を介してCCDセンサアレイ6上に集光され
る。
【0030】CCDセンサアレイ(光電変換手段)6
は、複数の光電変換素子が主走査方向に1走査線幅(1
ライン幅)にわたって配設されており、駆動信号発生回
路16からの駆動信号に基づいて動作して、入射される
光に対応するアナログの電気信号に変換して画像信号と
して増幅器7に出力する。このCCDセンサアレイ6と
増幅器7との間には、図示しないサンプルホールド回路
が設けられており、CCDセンサアレイ6の出力は、こ
のサンプルホールド回路によりその転送クロック成分が
取り除かれた後、増幅器7に入力される。増幅器7(増
幅手段)は、CCDセンサアレイ6から入力されるアナ
ログの画像信号を予め設定された増幅率(利得)で増幅
し、A/D変換回路8及びピーク検出回路13に出力す
る。
【0031】A/D変換回路(A/D変換手段)8は、
増幅器7から入力されるアナログの画像信号を所定の下
限値と上限値の間で決定されるダイナミックレンジに基
づいて、原稿20を読み取ったときに増幅器7から入力
される画像信号を所定ビット数のデジタルの画像信号に
変換し、暗出力補正回路9に出力する。このA/D変換
回路8の下限値と上限値は、以下のように決定される。
すなわち、CCDセンサアレイ6の1ライン分の出力
は、図3に示すようなものとなり、CCDセンサアレイ
6は、まず、感光部がなく転送部のみの画素の出力DS
(E)を出力し、続いて、感光部が光シールドされた画
素の出力DS(S)を出力する。そして、CCDセンサ
アレイ6は、原稿の画像を読み取ったときの出力(読取
データ)を出力する。このCCDセンサアレイ6の出力
が、図3の信号iで示されており、このCCDセンサア
レイ6の出力を、図示しないサンプルホールド回路によ
り転送クロック成分を取り除いたアナログ信号が、図3
の信号iiである。A/D変換回路8は、サンプルホー
ルド回路のサンプルホールドしたCCDセンサアレイ6
の出力信号iiのうち、上記感光部がなく転送部のみの
画素の出力DS(E)を、図示しない別のサンプルホー
ルド回路によりサンプルホールドして、A/D変換回路
8の上限値とし、原稿の読取領域外に設けられた白基準
板21を読み込んだときの出力のピーク値を、上記同様
に図示しないピークホールド回路で検出保持して、A/
D変換回路8の下限値(基準値)とする。この上限値と
下限値によりA/D変換回路8のダイナミックレンジが
決定され、A/D変換回路8は、この下限値をA/D変
換の基準値とする。
【0032】暗出力補正回路9は、A/D変換回路8か
ら入力される画像信号に、図示しない補正メモリに予め
記憶されているデータを画素毎に読み出して演算し、C
CDセンサアレイ6の画素毎の暗出力を補正して、シェ
ーディング補正回路10に出力する。
【0033】シェーディング補正回路10は、照明系、
結像系による明るさのバラツキ、CCDセンサアレイ6
の感度バラツキ等等を補正するもので、図示しない補正
メモリに予め記憶されているシェーディング補正データ
を読み出して、画素毎に暗出力補正回路9から入力され
る画像信号の画素データと演算して、シェーディング補
正して、線密度変換回路11に出力する。シェーディン
グ補正回路10は、上記補正メモリに、後述するプレス
キャン時に白基準板21を読み取ったときの画像信号を
記憶する。
【0034】線密度変換回路11は、シェーディング補
正回路10から入力され画像信号に対して、必要に応じ
て主走査方向の密度変換を行って、インターフェース1
2に出力する。
【0035】インターフェース12には、例えば、記憶
装置、記録出力装置あるいは外部装置等が接続され、イ
ンターフェース12は、線密度変換回路11から入力さ
れる画像信号を当該接続された記憶装置や外部装置等に
出力する。
【0036】上記ピーク検出器(ピーク検出手段)13
は、増幅器7から入力されるCCDセンサアレイ6の出
力するアナログの画像信号のピーク値を検出保持し、保
持したピーク値を判定回路14に出力する。特に、ピー
ク検出器13は、原稿20の読み取りを行う前に、予め
白基準板21及び地肌読取領域Jを走査するプレスキャ
ン時に、CCDセンサアレイ6がこの地肌読取領域Jを
読み取ったときの増幅器7から入力される画像信号のピ
ーク値を検出保持して、判定回路14に出力する。
【0037】判定回路(判定手段)14には、上述のよ
うに、ピーク検出器13からプレスキャン時の地肌読取
領域Jを読み取ったときのピーク値が入力されるととも
に、プレスキャン開始時に読み取る原稿20の読取領域
外に設けられた白基準板21のピーク値であるA/D変
換回路8の基準値がA/D変換回路8から入力され、判
定回路14は、この基準値とピーク値の偏差を算出し
て、当該偏差が予め設定されている基準偏差を超えてい
るか否か比較判定して、当該判定結果と当該偏差を利得
可変回路15に出力する。
【0038】利得可変回路(利得可変手段)15は、判
定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、上記基準
値とピーク値が同じ値になるように、すなわち、偏差が
「0」になるように、増幅器7の利得を可変制御する。
すなわち、利得可変回路15は、判定回路14が上記偏
差が上記基準偏差よりも大きいと判定していると、原稿
20の地肌読取領域Jのピーク値がA/D変換回路8の
基準値と等しくなるように、増幅器7の利得を変化さ
せ、ピーク値が基準値と等しくなると、増幅器7の利得
の変化を停止する。
【0039】上記駆動信号発生回路(駆動信号発生手
段)16は、所定周波数の駆動信号をCCDセンサアレ
イ6に出力し、CCDセンサアレイ6は、駆動信号発生
回路16から入力される駆動信号に基づいて光電変換し
て、画像信号を増幅器7に出力する。
【0040】光源駆動回路17は、光源3の駆動を制御
し、特に、光源3の光量を制御する。
【0041】そして、光源駆動回路17及び駆動信号発
生回路16は、多値画像においても十分なCCDセンサ
アレイ6の出力が得られる光蓄積時間となるように光源
3の光量及び駆動信号の周期を設定して、光源3及びC
CDセンサアレイ6の駆動を行う。
【0042】次に、本実施の形態の作用を説明する。画
像読取装置1は、原稿20がコンタクトガラス2上にセ
ットされ、読取の開始が指示されると、原稿20の画像
の読取(本スキャン)を行う前に、プレスキャンを行
う。このプレスキャンにおいては、少なくとも白基準板
21及び地肌読取領域Jを走査する。
【0043】すなわち、画像読取装置1は、プレスキャ
ン時、モータ駆動制御回路19によりモータ18を駆動
させて、少なくとも白基準板21と地肌読取領域Jを光
源3からの光の照射位置に移動させ、白基準板21及び
地肌読取領域Jの走査を行わせる。このとき、光源駆動
回路17により光源3の光量調整を行う。
【0044】そして、画像読取装置1は、プレスキャン
において、まず、白基準板21を読み取り、白基準板2
1を読み取ったときのCCDセンサアレイ6の出力する
画像信号は、増幅器7で増幅されて、A/D変換回路8
及びピーク検出器13に出力され、A/D変換回路8
は、このときのピーク値を基準値としてA/D変換を行
い、また、このときのA/D変換回路8の出力をシェー
ディング補正回路10がシェーディング補正データとし
て補正メモリに記憶する。A/D変換回路8は、この決
定した基準値を保持するとともに、判定回路14に出力
する。
【0045】画像読取装置1は、プレスキャン時、次
に、地肌読取領域Jを読み取って、この地肌読取領域J
を読み取ったときのCCDセンサアレイ6の出力する画
像信号を増幅器7で増幅してA/D変換回路8及びピー
ク検出器13に出力し、ピーク検出器13は、地肌読取
領域Jを読み取ったときの増幅器7からの画像信号のピ
ーク値を検出保持して、判定回路14に出力する。判定
回路14は、A/D変換回路8から入力される基準値と
ピーク検出器13から入力されるピーク値の偏差を演算
して、当該偏差が予め設定されている基準偏差を超えて
いるか否か比較判定して、その判定結果と偏差を利得可
変回路15に出力する。
【0046】利得可変回路15は、判定回路14が上記
偏差が基準偏差よりも大きいと判定すると、原稿20の
地肌読取領域Jのピーク値がA/D変換回路8の基準値
と等しくなるように、増幅器7の利得を変化させ、ピー
ク値が基準値と等しくなると、増幅器7の利得の変化を
停止する。
【0047】すなわち、画像読取装置1は、図2に示し
た地肌読取領域Jの前半部JAを読み取っている間に、
ピーク検出器13にピーク値を検出させ、図2に示した
地肌読取領域Jの後半部JBを読み取っている間、ピー
ク検出器13に検出したピーク値を保持させて、判定回
路14に判定処理を行わせるとともに、利得可変回路1
5により増幅器7の利得の調整を行わせて、ピーク値が
基準値と等しくなるように、増幅器7の利得を調整制御
する。
【0048】上記プレスキャンが完了すると、各種補正
データの作成を行った後、上記増幅器7の利得を原稿2
0の読取動作が完了するまで維持して、原稿20の読取
領域YAを読み取る本スキャンを行う。
【0049】すなわち、画像読取装置1は、モータ駆動
制御回路19によりモータ18を駆動させて、コンタク
トガラス2を順次移動させ、コンタクトガラス2上の原
稿20を順次走査し、CCDセンサアレイ6の出力する
アナログの画像信号を増幅器7で増幅して、A/D変換
回路8に出力する。A/D変換回路8は、増幅器7から
入力されるアナログの画像信号を基準値に基づいてデジ
タルの画像信号に変換して、暗出力補正回路9に出力
し、暗出力補正回路9は、A/D変換回路8から入力さ
れるデジタルの画像信号に暗出力補正を行ってシェーデ
ィング補正回路10に出力する。シェーディング補正回
路10は、暗出力補正の行われたデジタルの画像信号に
シェーディング補正を施して、線密度変化回路11に出
力し、線密度変換回路11は、シェーディング補正の施
された画像信号に必要に応じて主走査方向の線密度変換
を行って、インターフェース12を介して図示しない記
憶装置や外部装置等に出力する。
【0050】したがって、本実施の形態によれば、原稿
20の画像を読み取る前に、プレスキャンを行って、白
基準板21のピーク値である基準値と原稿20の読取領
域YAの一部に設けられた地肌読取領域Jに位置する原
稿20の地肌部分のピーク値との偏差が所定の基準偏差
よりも大きいと、ピーク値が基準値に一致するまで増幅
器7の利得を調整するので、原稿20を読み取ったとき
のダイナミックレンジを広げることができ、階調数を多
くとることができる。その結果、原稿20のカラー画像
を高品位で読み取ることができる。
【0051】また、白基準板21を読み取ったときのピ
ーク値をA/D変換回路8の基準値としているので、ど
のような画像の原稿20であっても、高品位に、かつ、
確実に原稿20の読み取りを行うことができる。
【0052】さらに、白基準板21に隣接して読取領域
YAの先端部に地肌読取領域Jを設けているので、白基
準板21の読み取りと地肌読取領域Jの読み取りとの間
の環境温度変化等によるCCDセンサアレイ6の出力変
動を考慮する必要がなく、簡単に、かつ、適切に増幅器
7の利得調整制御を行うことができるとともに、一般の
原稿20では、原稿20の先端部に地肌部分があるの
で、この地肌部分を適切に読み取って、利得調整制御を
行うことができる。
【0053】図4は、本発明の画像読取装置の第2の実
施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の
実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、
本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態
と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。
【0054】図4において、画像読取装置30は、上記
第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタク
トガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCD
センサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力
補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換
回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、
判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路
16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制
御回路19等を備えているとともに、白基準選択部31
を備えており、白基準選択部31は、画像読取装置30
の操作部等に設けられている。
【0055】白基準選択部31は、プレスキャン時に、
利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制御を行
うかどうかの白基準選択の指示を行うものであり、白基
準選択部31は、その選択指示内容を利得可変回路15
に出力する。画像読取装置30のオペレータは、この白
基準選択部31を操作することにより、増幅器7の利得
の調整制御を行うかどうかの指示を行う。
【0056】利得可変回路15は、白基準選択部31か
ら白基準選択の指示があると、判定回路14からの判定
結果と偏差に基づいて、ピーク検出器13からのピーク
値がA/D変換回路8からの基準値と一致するように増
幅器7の利得を調整制御し、白基準選択部31から白基
準選択の指示がないときには、判定回路14の判定結果
のいかんにかかわらず、増幅器7の利得の調整制御を行
わない。
【0057】したがって、本実施の形態によれば、白基
準選択部31の選択操作により、利得可変回路15によ
る増幅器7の利得の調整制御を行うか否かを設定するこ
とができ、白基準となる地肌を有していない原稿20に
対しても、読み取りを安定して行わせることができる。
その結果、全ての原稿20に対して適切に、かつ、高品
位に画像を読み取ることができる。
【0058】図5は、本発明の画像読取装置の第3の実
施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記第1の
実施の形態と同様の実施の形態に適用したものであり、
本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態
と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。
【0059】図5において、画像読取装置40は、上記
第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタク
トガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCD
センサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力
補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換
回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、
判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路
16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制
御回路19等を備えているとともに、白基準指示部41
を備えており、白基準指示部41は、画像読取装置40
の操作部等に設けられている。
【0060】白基準指示部(白基準指示手段)41は、
利得可変回路15に判定回路14の判定結果に基づいて
増幅器7の利得の調整制御を行わせるか、判定回路14
の判定結果にかかわらず増幅器7の利得の調整制御を行
わせるかを指示するものであり、白基準指示部41は、
その選択指示内容を利得可変回路15に出力する。画像
読取装置40のオペレータは、この白基準指示部41を
操作することにより、判定回路14の判定結果に基づい
て増幅器7の利得の調整制御を行うかどうかの指示を行
う。
【0061】利得可変回路15は、白基準指示部41か
ら白基準指示があると、判定回路14の判定結果のいか
んにかかわらず、判定回路14からの偏差に基づいて、
ピーク検出器13からのピーク値がA/D変換回路8か
らの基準値と一致するように増幅器7の利得を調整制御
し、白基準指示部41から白基準指示がないときには、
判定回路14からの判定結果と偏差に基づいて、ピーク
検出器13からのピーク値がA/D変換回路8からの基
準値と一致するように増幅器7の利得を調整制御する。
【0062】なお、本実施の形態においては、地肌読取
領域Jを読み取ったときのピーク値を、A/D変換回路
8の基準値としている。
【0063】したがって、本実施の形態によれば、白基
準指示部41の選択操作により、判定回路14からの判
定結果に基づいて利得可変回路15による増幅器7の利
得の調整制御を行うか、判定回路14からの判定結果の
いかんにかかわらず利得可変回路15による増幅器7の
利得の調整を行うかを設定することができ、原稿20の
地肌を取り除いた読取動作を行わせることができる。そ
の結果、より高品位な画像の読み取りを行うことができ
る。
【0064】図6〜図8は、本発明の画像読取装置の第
4の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上記
第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したもので
あり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施
の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0065】図6において、画像読取装置50は、上記
第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタク
トガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCD
センサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力
補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換
回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、
判定回路14及び利得可変回路15、駆動信号発生回路
16、光源駆動回路17、モータ18及びモータ駆動制
御回路19等を備えているとともに、地肌判別回路51
を備えている。
【0066】地肌判別回路51には、A/D変換回路8
のデジタル変換した画像信号が入力され、地肌判別回路
51は、プレスキャン時、原稿20の地肌読取領域Jの
画像信号に基づいて原稿20の当該地肌読取領域Jが地
肌であるかどうかを判別して、判別結果を利得可変回路
15に出力する。
【0067】すなわち、地肌判別回路51は、例えば、
図7に示すように構成されており、2個のラッチ回路5
2、53及びビットコンパレータ54を備えている。ラ
ッチ回路52には、A/D変換回路8からA/D変換回
路8のデジタル変換した画像信号(A/D変換出力)が
入力されるとともに、CCDセンサアレイ6の駆動信号
に同期したクロックCLKが入力されており、いま、A
/D変換出力が4ビットであるとすると、ラッチ回路5
2は、クロックCLKによりA/D変換出力の上位3ビ
ットをラッチしてラッチ出力Aをラッチ回路53及びビ
ットコンパレータ54に出力する。ラッチ回路53に
は、ラッチ回路52のラッチ出力Aが入力されるととも
に、クロックCLKが入力され、ラッチ回路53は、ク
ロックCLKに基づいてラッチ出力Aをラッチして、ラ
ッチ出力Bとしてビットコンパレータ54に出力する。
ビットコンパレータ54には、上記ラッチ回路52のラ
ッチ出力Aとラッチ回路53のラッチ出力Bが入力さ
れ、ビットコンパレータ54は、ラッチ出力Aとラッチ
出力Bを比較して、ラッチ出力Aとラッチ出力Bが等し
い(A=B)とき、「H」を、ラッチ出力Aとラッチ出
力Bが異なる(A≠B)とき、「L」を利得可変回路1
5に出力する。いま、A/D変換回路8の3ビットの出
力を、D1、D2、D3、ラッチ回路52のラッチ出力
Aを、A1、A2、A3、ラッチ回路53のラッチ出力
Bを、B1、B2、B3とすると、A/D変換回路8の
3ビット出力が、原稿20の地肌の画像データであると
すると、地肌を走査した場合には、どの時点において
も、A/D変換回路8の3ビットの出力D1、D2、D
3は、不変であるので、A=Bとなり、地肌判別回路5
1は、「H」を利得可変回路15に出力する。また、例
えば、プレスキャン時の地肌読取領域Jの原稿20が地
肌部分ではないとすると、このときのA/D変換回路8
の3ビット出力D1、D2、D3は、図8に示すよう
に、異なった出力値となり、時刻T1から時刻T3の期
間にラッチ回路52のラッチ出力A1、A2、A3とラ
ッチ回路53のラッチ出力B1、B2、B3が同じでな
いもの、すなわち、A≠Bとなる出力値が出現し、地肌
でないことを判別することができる。なお、A/D変換
回路8のデジタルの4ビットの画像信号のうち、最小位
ビットは、ノイズ等の影響により変動する可能性がある
ため、地肌判別に使用しておらず、また、この最小位ビ
ットを地肌判別に用いなくても、判別結果に影響を与え
ることはない。
【0068】利得可変回路15は、地肌判別回路51か
ら地肌であることを示す「H」が入力されると、判定回
路14の判定結果に応じて、増幅器7の利得の調整制御
を行い、地肌判別回路51から地肌でないことを示す
「L」が入力されると、判定回路14の判定結果のいか
んにかかわらず、増幅器7の利得の調製制御を行わな
い。
【0069】したがって、本実施の形態によれば、地肌
判別回路51により、プレスキャン時に、原稿20の地
肌読取領域Jを読み取った画像信号が原稿20の地肌の
画像信号であるかどうかを判別し、地肌を有していない
原稿20については、判定回路14からの判定結果のい
かんにかかわらず利得可変回路15による増幅器7の利
得の調整制御を行うことなく、通常の読取動作を行い、
地肌であるときのみ、判定回路14からの判定結果に基
づいて利得可変回路15による増幅器7の利得の調整制
御を行うことができる。その結果、地肌を取り除いた読
取動作を安定して、かつ、地肌部分の取り除きを指示す
る操作を行うことなく、高品位な画像の読み取りを行う
ことができる。
【0070】図9〜図13は、本発明の画像読取装置の
第5の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、上
記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用したもの
であり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実
施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、
その詳細な説明を省略する。
【0071】図9において、画像読取装置60は、上記
第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタク
トガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CCD
センサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出力
補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変換
回路11、インターフェース12、ピーク検出器13、
判定回路14、光源駆動回路17、モータ18及びモー
タ駆動制御回路19等を備えているとともに、駆動信号
発生回路61及び利得可変回路62を備えている。
【0072】駆動信号発生回路61には、判定回路14
からプレスキャン開始時に読み取る原稿20の読取領域
YA外に設けられた白基準板21のピーク値であるA/
D変換回路8の基準値とピーク検出器13の検出したピ
ーク値との偏差が予め設定されている基準偏差を超えて
いるか否か、すなわち、増幅器7の利得の調整制御が必
要か否かの判定結果が入力され、駆動信号発生回路61
は、判定回路14から増幅器7の利得の調整制御が必要
である旨の判定結果が入力されると、予め設定されてい
る通常の位相よりも所定量遅れた位相の駆動信号をCC
Dセンサアレイ6に出力するとともに、利得可変回路6
2に出力する。
【0073】すなわち、駆動信号発生回路61は、例え
ば、図10に示すように、遅延素子63とマルチプレク
サ64等を備えている。遅延素子63及びマルチプレク
サ64には、駆動信号が入力され、マルチプレクサ64
には、さらに、図9の判定回路14からの判定結果が入
力される。
【0074】遅延素子63は、図11(a)及び図11
(b)に示すように、駆動信号を所定量dだけ送らせて
マルチプレクサ64に出力する。マルチプレクサ64
は、通常、11(a)に示す通常の駆動信号をCCDセ
ンサアレイ6に出力するが、判定回路14から増幅器7
の利得の増大が必要であるとの判定結果が入力される
と、図11(d)に示すTG信号が「H」の期間、図1
1(a)に示す通常の駆動信号から図11(b)に示す
通常の駆動信号よりも所定量dだけ遅延された駆動信号
を選択してCCDセンサアレイ6に出力する。
【0075】再び、図9において、CCDセンサアレイ
6は、この位相の遅れた駆動信号に基づいて動作し、光
電変換して画像信号を増幅器7に出力する。
【0076】利得可変回路12は、駆動信号発生回路6
1からの位相が変化されたことを認識すると、判定回路
14からの判定結果と偏差に基づいて、増幅器7の利得
を調整制御、すなわち、増幅器7の利得を増大させる調
整制御を行う。すなわち、通常、増幅器7は、利得が増
大されると、その周波数帯域が低下し、CCDセンサア
レイ6の出力波形が劣化するが、CCDセンサアレイ6
の駆動信号の位相を遅らせると、CCDセンサアレイ6
の出力波形の劣化を補正することができる。
【0077】したがって、本実施の形態によれば、判定
回路14が増幅器7の利得の増大が必要であると判定す
ると、CCDセンサアレイ6の駆動信号の位相を遅らせ
るので、増幅後の画像信号のサンプリングを確実に行う
ことができ、安定した高品位な画像を読み取ることがで
きる。
【0078】また、本実施の形態の場合、駆動信号発生
回路61の代わりに、図12に示すような駆動信号発生
回路70を設け、判定回路14が増幅器7の利得の調整
制御が必要であると判定したとき、駆動信号発生回路7
0が、地肌読取領域Jでは、通常の周波数よりも所定量
低い周波数の駆動信号をCCDセンサアレイ6に出力
し、地肌読取領域J以外の読取領域YAにおいては、通
常の周波数よりも所定量高い周波数の駆動信号をCCD
センサアレイ6に出力するようにしてもよい。そして、
駆動信号発生回路70が周波数の異なる駆動信号を出力
した後、利得可変回路62が増幅器7の利得の調製制御
を行う。
【0079】この場合の駆動信号発生回路70は、図1
2に示すように、発振器71、分周器72、73、プリ
セット器74、インバータ75、カウンタ76、77、
ラッチL1、L2、L3及びゲートG1、G2、G3、
G4、G5、G6等を備えており、発振器71は、所定
周波数のパルスを分周器72、プリセット器74及びラ
ッチL3に出力する。プリセット器74には、判定回路
14からの増幅器7の利得の増大が必要であるか否かの
判定結果と図示しないTG信号発生器からの光蓄電時間
を示すTG信号(図13(a)参照)が入力され、プリ
セット器74は、判定回路14から増幅器7の利得の増
大が必要でない旨の「L」の判定結果が入力されると、
TG信号が「H」の期間に、予め設定されたプリセット
値PLを分周器72に出力する。このプリセット値PL
は、初期値である初期プリセット値PSよりも小さな値
である。分周器72は、プリセット値PLにより決定さ
れるクロック数をカウントすると、リップルキャリー信
号RCを分周器73に出力するとともに、リップルキャ
リー信号RCをフィードバックして、その都度、プリセ
ット値PLをロードする。分周器73は、分周器72か
ら入力されるリップルキャリー信号RCを分周してクロ
ックCLK1及びクロックCLK2を生成し、クロック
CLK1をカウンタ76及びゲートG3に出力するとと
もに、クロックCLK2をカウンタ77、ゲートG4及
びゲートG5に出力する。ここで、クロックCLK1
が、地肌読取領域(無効画素域)Jの画像信号の処理に
用いる駆動信号を生成するために用いるクロックで、ク
ロックCLK2が、地肌読取領域J以外の読取領域(有
効画素域)YAの画像信号の処理に用いる駆動信号を生
成するために用いるクロックであり、クロックCLK1
の周波数は、図13の(b)と図13の(e)に示すよ
うに、クロックCLK2の周波数よりも大きい(クロッ
クCLK1の周波数>クロックCLK2の周波数)であ
る。また、分周器73には、TG信号がインバータ75
を介して入力されており、分周器73は、TG信号が
「H」の期間、分周動作を停止する。
【0080】カウンタ76には、上記分周器73からの
クロックCLK1が入力されるとともに、インバータ7
5で反転されたTG信号が入力され、カウンタ76は、
図13に示すように、TG信号が「H」になると、出力
をクリアし、TG信号が「L」になると、クロックCL
K1のカウントを開始して、読取領域(有効画素域)Y
Aまでの地肌読取領域Jの画素数に達すると、図13
(c)に示すリップルキャリー信号RC1をラッチL1
に出力する。ラッチL1は、図13(d)に示すよう
に、通常、「L」の出力信号Q1をゲートG1、ゲート
G2及びカウンタ77に出力し、カウンタ76からリッ
プルキャリー信号RC1が入力されると、出力信号Q1
を「H」に切り換えて出力する。ゲートG1には、ラッ
チL2の出力信号Q2がさらに入力され、ゲートG2に
は、さらに、ラッチL2の出力信号Q2が入力される。
ゲートG1の出力は、ゲートG3に出力され、ゲートG
3には、さらに、分周器73からのクロックCLK1及
びラッチL3からの反転出力信号/Q3が入力される。
ゲートG2の出力は、ゲートG4に入力され、ゲートG
4には、さらに、分周器73からのクロックCLK2及
びラッチL3からの反転出力信号/Q3が入力される。
ゲートG5には、分周器73からのクロックCLK2が
入力されるとともに、ラッチL3の出力信号Q3が入力
され、ゲートG3、ゲートG4及びゲートG5の出力
は、ゲートG6に出力され、ゲートG6は、その出力を
駆動信号としてCCDセンサアレイ6に出力する。
【0081】上記カウンタ77には、上述のように、分
周器73からクロックCLK2が入力されるとともに、
ラッチL1の出力信号Q1が入力され、カウンタ77
は、図13に示すように、ラッチL1から「H」の出力
信号Q1が入力されると、分周器73からのクロックC
LK2により地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素
域)YAの画素数のカウントを開始し、地肌読取領域J
以外の読取領域YAの画素数をカウントすると、図13
(f)に示すリップルキャリー信号RC2をラッチL2
に出力する。ラッチL2は、図13(g)に示すよう
に、通常、「L」の出力信号Q2をゲートG1及びゲー
トG2に出力し、カウンタ77からリップルキャリー信
号RC2が入力されると、出力信号Q2を「H」に切り
換えて、ゲートG1及びゲートG2に出力する。
【0082】したがって、カウンタ76が地肌読取領域
(無効画素域)Jの画素数をカウントするまでは、ゲー
トG3がアクティブとなって、図13(h)に示すよう
に、分周器73からのクロックCLK1がゲートG3及
びゲートG6を介して、駆動信号CLKDとしてCCD
センサアレイ6に出力され、カウンタ76が地肌読取領
域(無効画素域)Jの画素数をカウントした後、カウン
タ77が地肌読取領域J以外の読取領域(有効画素域)
YAの画素数をカウントするまでは、図11(c)及び
図13(h)に示すように、ゲートG4がアクティブと
なって、分周器73からのクロックCLK2がゲートG
4及びゲートG6を介して駆動信号CLKDとしてCC
Dセンサアレイ6に出力される。そして、カウンタ77
が地肌読取領域J以外の読取領域YAの画素数をカウン
トしてリップルキャリー信号RC2をラッチL2に出力
し、ラッチL2の出力信号Q2が「H」に切り換わる
と、再び、ゲートG3がアクティブとなって、分周器7
3からのクロックCLK1がゲートG3及びゲートG6
を介して駆動信号CLKDとしてCCDセンサアレイ6
に出力される。また、ラッチL1及びラッチL2には、
TG信号がインバータ75で反転されて入力されてお
り、ラッチL1及びラッチL2は、TG信号によりクリ
アされて、上記動作を1ライン走査毎に切り返し行う。
そして、TG信号が「H」の期間は、分周器73からク
ロックCLK1は出力されるが、分周器73動作しない
ので、駆動信号CLKDは、「H」あるいは「L」の一
定値に保たれる。
【0083】また、駆動信号発生回路70は、判定回路
14から増幅器7の利得の増大調整が不必要である旨の
「H」の判定結果が入力されると、ラッチL3が「H」
の出力信号Q3をゲートG5に出力するとともに、
「L」の反転出力信号/QをゲートG3及びゲートG4
に出力し、ゲートG5のみがアクティブとなる。したが
って、判定回路14が増幅器7の利得の増大調整が不必
要であると判定したときには、分周器73は、初期プリ
セット値PSをロードしたときのクロックCLK2をゲ
ートG5に出力し、このクロックCLK2がゲートG5
及びゲートG6を介して駆動信号CLKDとしてCCD
センサアレイ6に出力される。このときのクロックCL
K2は、その周波数が、初期プリセット値PSにより、
利得可変時のクロックCLK2よりも高く、クロックC
LK1よりも低くなっている。
【0084】したがって、増幅器7の帯域が利得の増大
により低下して、CCDセンサアレイ6の出力波形が劣
化するのを、地肌読取領域J以外の読取領域YA(すな
わち、原稿20の有効読取領域)でCCDセンサアレイ
6の駆動信号CLKDの周波数を低くすることで対応す
ることができ、地肌読取領域JでCCDセンサアレイ6
の駆動信号CLKDの周波数を高くすることで、光蓄積
時間をほぼ一定に保って、暗時出力成分が増大するのを
防止することができる。
【0085】その結果、図13に示したように、判定回
路14が利得可変回路62による増幅器7の利得の増大
調整が必要と判定すると、駆動信号発生回路70が、地
肌読取領域(無効画素域)Jでは、通常の周波数よりも
高い周波数の駆動信号CLKDを、地肌読取領域J以外
の読取領域(有効画素域)YAでは、通常の周波数より
も低い周波数の駆動信号CLKDを出力した後、利得可
変回路62により増幅器7の利得を増大調整するので、
画像信号のサンプリングを確実に行えるとともに、光蓄
積時間をほぼ一定に保つことができ、暗時出力成分を増
大させることなく、安定して高品位な画像を読み取るこ
とができる。
【0086】図14及び図15は、本発明の画像読取装
置の第6の実施の形態を示す図である。本実施の形態
は、上記第1の実施の形態と同様の実施の形態に適用し
たものであり、本実施の形態の説明においては、上記第
1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0087】図14において、画像読取装置80は、上
記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、コンタ
クトガラス2、光源3、ミラー4、結像レンズ5、CC
Dセンサアレイ6、増幅器7、A/D変換回路8、暗出
力補正回路9、シェーディング補正回路10、線密度変
換回路11、インターフェース12、判定回路14、利
得可変回路15、光源駆動回路17、モータ18及びモ
ータ駆動制御回路19等を備えているとともに、積算平
均化回路81及びピーク検出器82を備えている。
【0088】積算平均化回路81には、A/D変換回路
8のデジタル変換した画像信号が入力され、積算平均化
回路81は、プレスキャン時、A/D変換回路8から入
力される地肌読取領域Jの1ライン分の画像信号を所定
ライン数分(n回分)積算平均して、積算平均値をピー
ク検出器82に出力する。
【0089】ピーク検出器82は、D/A変換機能を備
え、積算平均化回路81から入力される積算平均値をア
ナログ変換して、変換結果を保持し、判定回路14に出
力する。
【0090】すなわち、積算平均化回路81は、図15
(a)に示すように、L1、L2、L3、・・・、Ln
からなるデジタルの画像信号が入力されると、図15の
(b)及び(c)に示す制御信号a、bにより、プレス
キャンにおける地肌読取領域Jの画像信号の積算処理を
行い、地肌読取領域J以外のプレスキャン及び本スキャ
ン時には、積算処理を行わない。
【0091】いま、積算するライン数(n)を4(n=
4)とすると、積算平均化回路81は、制御信号bが
「L」になると、画像信号L1のラインデータのみを積
算平均化回路81内のメモリ(図示略)に書き込み、図
15(b)に示すように、次に制御信号bが「H」にな
る画像信号L2のタイミングで、メモリに書き込んだ画
像信号L1を読み出すとともに、画像信号L2の対応す
るドット位置データに積算して、積算結果L1+L2
を、再度メモリに書き込む。同様に、積算平均化回路8
1は、画像信号L3のタイミングにおいても、画像信号
L2の場合と同様に、メモリに書き込んだ積算結果L1
+L2を読み出して、画像信号L3の対応するドット位
置データに積算して、積算結果L1+L2+L3を、再
度、メモリに書き込む。そして、、図15(c)に示す
ように、制御信号cが「L」になると、積算平均化回路
81は、上記同様に、メモリに書き込んだ積算結果L1
+L2+L3を読み出して、画像信号L4の対応するド
ット位置データに積算して、積算結果L1+L2+L3
+L4を、平均化して新たな1ラインデータL’1とし
てピーク検出器82に出力する。その後、再度、制御信
号bが「L」になると、積算平均化回路81は、画像信
号L5から画像信号L8について、上記同様の積算処理
及び平均化処理を行って新たな画像信号L’2を生成し
て、ピーク検出器82に出力する。積算平均化回路81
は、以下、同様に、A/D変換回路8からの画像信号を
積算・平均化して新たな画像信号L’3、L’4、・・
・、L’mを、積算平均値として順次ピーク検出器82
に出力する。
【0092】そして、ピーク検出器82は、上述のよう
に、積算平均化回路81から入力される積算平均値を
L’1、L’2、L’3、・・・、L’mをアナログ変
換して、変換結果を保持し、判定回路14に出力する。
【0093】判定回路14は、このアナログ変換された
積算平均値L’1、L’2、L’3、・・・、L’mに
基づいて、上記第1の実施の形態と同様に、増幅器7の
利得の制御調整が必要であるかの判別を行って、利得可
変回路15に出力し、利得可変回路15は、判定回路1
4の判定結果に基づいて増幅器7の利得の調整制御を行
う。
【0094】したがって、本実施の形態の画像読取装置
80によれば、A/D変換回路8のデジタル変換した画
像信号を積算平均化回路81により積算平均化して、こ
の積算平均化された画像信号をピーク検出器82で検出
し、ピーク検出器82の検出した積算平均値とA/D変
換回路8の基準値に基づいて判定回路14が増幅器7の
利得の調整制御が必要であるか否かを判定するので、判
定回路14による判定を確実に行うことができ、安定し
た高品位な画像を読み取ることができる。
【0095】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0096】例えば、上記各実施の形態においては、コ
ンタクトガラス2上に固定的にセットされた原稿20を
コンタクトガラス2を移動させて原稿2の画像を読み取
る画像読取装置に適用しているが、読取機構としては、
上記のものに限るものではなく、例えば、コンタクトガ
ラス上を原稿を搬送しつつ、読み取るものやコンタクト
ガラス上に固定的にセットされた原稿に光源やミラー及
びレンズ等の読取機構を搭載した走行体を移動させて原
稿の画像を読み取る画像読取装置に対しても、同様に適
用することができる。
【0097】また、上記実施の形態の大部分の実施の形
態においては、A/D変換回路8の基準値として、プレ
スキャン時に白基準板21を読み取ったときの画像信号
のピーク値を採用しているが、A/D変換回路8の基準
値としては、これに限るものではなく、例えば、プレス
キャン時に地肌読取領域Jを読み取った画像信号のピー
ク値をA/D変換回路8の基準値としてもよい。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、原稿の読取領域を本スキャンする前に、原稿の読
取領域に設けられた地肌読取領域と白基準板をプレスキ
ャンし、地肌読取領域の画像信号のピーク値とA/D変
換手段の基準値との偏差を算出して、当該偏差が予め設
定された基準偏差より大きいと、ピーク値が基準値と等
しくなるように画像信号を増幅する増幅手段の利得を変
化させるので、原稿の読取領域を読み取る本スキャン時
のダイナミックレンジを広げ、階調数を多くとることが
でき、色再現性が良好で、高品位な画像の読み取りを行
うことができる。
【0099】請求項2記載の発明の画像読取装置によれ
ば、増幅手段の利得調整処理の強制動作を指示する白基
準指示手段を設け、白基準指示手段により利得調整処理
の強制動作指示が行われると、プレスキャン時の地肌読
取領域の画像信号のピーク値とA/D変換手段の基準値
との偏差が予め設定された基準偏差より大きいか否かに
かかわらず、増幅手段の利得調整処理を行うので、原稿
の地肌を取り除いた読取動作を行うことができ、高品位
な画像の読み取りを行うことができる。
【0100】請求項3記載の発明の画像読取装置によれ
ば、プレスキャン時に、地肌読取領域の画像信号の平均
値とA/D変換手段の基準値との偏差を算出し、当該偏
差が基準偏差より大きいか否かを判定するので、原稿の
地肌をより一層適切に取り除いた読取動作を行うことが
でき、より一層高品位な画像の読み取りを行うことがで
きる。
【0101】請求項4記載の発明の画像読取装置によれ
ば、増幅手段の利得を増大させる際、増幅手段の利得を
増大させるに先立って、光電変換手段に出力する駆動信
号の位相を通常駆動時の所定の位相よりも所定量遅延さ
せるので、増幅後の画像信号のサンプリングを確実に行
うことができ、安定した高品位な画像の読み取りを行う
ことができる。
【0102】請求項5記載の発明の画像読取装置によれ
ば、増幅手段の利得を増大させる際、増幅手段の利得を
増大させるに先立って、地肌読取領域以外の原稿の読取
領域においては、光電変換手段に出力する駆動信号の周
波数を所定の周波数よりも所定量低い周波数に変化さ
せ、地肌読取領域においては、所定の周波数よりも所定
量高い周波数に変化させるので、画像信号のサンプリン
グを確実に行うことができるとともに、光蓄積時間をほ
ぼ一定にすることができ、暗時出力成分を増大させるこ
となく、より一層安定した高品位な画像の読み取りを行
うことができる。
【0103】請求項6記載の発明の画像読取装置によれ
ば、地肌読取領域を、白基準板に隣接して設けているの
で、プレスキャン時に、白基準板の読取条件とほぼ同じ
読取条件より地肌読取領域の読み取りを行うことがで
き、増幅手段の利得の調整処理が必要であるか否かをよ
り一層確実に、かつ、適切に行って、より安定した高品
位な画像の読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適
用した画像読取装置の要部構成図。
【図2】図1の白基準板及び地肌読取領域部分の拡大正
面図。
【図3】図1のCCDセンサアレイの1ライン分の出力
(i)と当該出力から転送クロック成分を取り除いたア
ナログ信号(ii)を示す図。
【図4】本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適
用した画像読取装置の要部構成図。
【図5】本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適
用した画像読取装置の要部構成図。
【図6】本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を適
用した画像読取装置の要部構成図。
【図7】図6の地肌判別回路の詳細な回路図。
【図8】図7の各部の信号波形を示すタイミング図。
【図9】本発明の画像読取装置の第5の実施の形態を適
用した画像読取装置の要部構成図。
【図10】図9の駆動信号発生回路の詳細な回路図。
【図11】通常の駆動信号(a)、利得増大時の駆動信
号(b)、(c)及びTG信号(d)を示す図。
【図12】図9の画像読取装置の駆動信号発生回路の他
の例の詳細な回路図。
【図13】図12の各部の信号波形を示すタイミング
図。
【図14】本発明の画像読取装置の第6の実施の形態を
適用した画像読取装置の要部構成図。
【図15】図14の積算平均化回路による画像信号の積
算平均化処理を説明するための信号波形を示すタイミン
グ図。
【符号の説明】
1、30、40、50、60、70、80 画像読取装
置 2 コンタクトガラス 3 光源 4 ミラー 5 結像レンズ 6 CCDセンサアレイ 7 増幅器 8 A/D変換回路 9 暗出力補正回路 10 シェーディング補正回路 11 線密度変換回路 12 インターフェース 13 ピーク検出器 14 判定回路 15、62 利得可変回路 16、61 駆動信号発生回路 17 光源駆動回路 18 モータ 19 モータ駆動制御回路 20 原稿 21 白基準板 31 白基準選択部 41 白基準指示部 51 地肌判別回路 52、53 ラッチ回路 54 ビットコンパレータ 63 遅延素子 64 マルチプレクサ 71 発振器 72、73 分周器 74 プリセット器 75 インバータ 76、77 カウンタ L1、L2、L3 ラッチ G1、G2、G3、G4、G5、G6 ゲート 81 積算平均化回路 82 ピーク検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から原稿に光を照射して原稿面を走査
    し、当該原稿に照射された光の反射光あるいは透過光を
    光電変換手段に入射させて、当該光電変換手段により前
    記原稿面での光の反射率または透過率に応じたアナログ
    の電気信号に変換した画像信号を得る画像読取装置にお
    いて、前記光電変換手段を駆動させるための所定周波数
    の駆動信号を生成して前記光電変換手段に出力する駆動
    信号発生手段と、前記光電変換手段の出力する前記画像
    信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の利得を変化
    させる利得可変手段と、前記増幅手段の増幅した前記ア
    ナログの前記画像信号を所定の基準値に基づいてデジタ
    ルの画像信号に変換するA/D変換手段と、前記原稿の
    読取領域外に配設された白基準板と、前記原稿の前記読
    取領域内に設けられ前記原稿の地肌を読み取るための地
    肌読取領域と、前記原稿の前記地肌読取領域の前記画像
    信号のピーク値を検出保持するピーク検出手段と、前記
    ピーク検出手段の検出保持した前記ピーク値と前記A/
    D変換手段の前記基準値との偏差を算出して、当該偏差
    が予め設定された所定の基準偏差より大きいか否かを判
    定する判定手段と、を備え、前記読取領域を走査して当
    該原稿の画像を読み取る本スキャンの前に前記白基準板
    と前記地肌読取領域をプレスキャンし、前記判定手段
    が、前記地肌読取領域の前記画像信号の前記ピーク値と
    前記A/D変換手段の前記基準値との偏差を算出し、当
    該偏差が前記基準偏差よりも大きいと判定すると、前記
    利得可変手段が、前記ピーク値が前記基準値と等しくな
    るように前記増幅手段の利得を変化させる利得調整処理
    を行った後、前記読取領域の読取動作を行うことを特徴
    とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記画像読取装置は、前記利得調整処理の
    強制動作を指示する白基準指示手段を、さらに備え、前
    記白基準指示手段により前記利得調整処理の強制動作が
    指示されると、前記利得可変手段は、前記判定手段の判
    定結果にかかわらず、前記増幅手段の前記利得調整処理
    を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段は、前記地肌読取領域の前記
    画像信号の平均値と前記A/D変換手段の前記基準値と
    の偏差を算出し、当該偏差が前記基準偏差より大きいか
    否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の
    位相を変化させる位相可変機能を備え、前記判定手段の
    判定結果により前記増幅手段の利得を増大させる際、前
    記利得可変手段が前記増幅手段の利得を増大させるに先
    立って、前記駆動信号の位相を前記所定の位相よりも所
    定量遅らせることを特徴する請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記駆動信号発生手段は、前記駆動信号の
    周波数を変化させる周波数可変機能を備え、前記判定手
    段の判定結果により前記増幅手段の利得を増大させる
    際、前記利得可変手段が前記増幅手段の利得を増大させ
    るに先立って、前記地肌読取領域以外の前記原稿の読取
    領域においては、前記駆動信号の周波数を前記所定の周
    波数よりも所定量低い周波数に変化させ、前記地肌読取
    領域においては、前記所定の周波数よりも所定量高い周
    波数に変化させることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】前記地肌読取領域は、前記白基準板に隣接
    して設けられていることを特徴とする請求項1から請求
    項5のいずれかに記載の画像読取装置。
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