JPH08251355A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH08251355A
JPH08251355A JP7055624A JP5562495A JPH08251355A JP H08251355 A JPH08251355 A JP H08251355A JP 7055624 A JP7055624 A JP 7055624A JP 5562495 A JP5562495 A JP 5562495A JP H08251355 A JPH08251355 A JP H08251355A
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JP7055624A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Takeyama
佳伸 竹山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、読み取り速度を上げ、読み取り領
域を増大させ、発熱を抑え、色にじみのない画像を再現
することを目的とする。 【構成】 この発明は、プレスキャン時に原稿画像を判
別する手段17と、この手段17により原稿画像が2値
画像であると判別された場合に本スキャン時に光電変換
素子の駆動用クロック信号を高速のクロック信号に切り
換える手段18と、原稿画像判別手段18により原稿画
像が白黒画像であると判別された場合に本スキャン時に
予め定められた色の画像情報を選択する手段19とを備
え、この信号選択手段19により選択された画像情報を
記憶装置に格納するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機や電子
ファイル等に用いられ、高品質な画像読み取りの可能な
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置は、一般に、原稿を走査し
てその反射光もしくは透過光を結像レンズにより集光し
て読み取りセンサに入射させ、この読み取りセンサによ
り原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像
情報として得、この画像情報を色別に複数のメモリに格
納している。原稿から読み取りセンサへの反射光もしく
は透過光を色分解する方式は、原稿からの反射光もしく
は透過光を3色に同時に色分解して3つの読み取りセン
サに入射させる方式や、原稿からの反射光もしくは透過
光を回転式フィルタにより3色に順次に色分解して1つ
の読み取りセンサに入射させる方式がある。
【0003】読み取りセンサは、読み取り画像データが
多値データ、あるいは高階調なデータの不要な2値デー
タであるか否かに関係なく、充分な信号が得られるよう
に低速なクロックで駆動される。読み取りセンサからの
画像情報は、モノクロ画像の読み取りでは2値化されて
メモリに格納され、カラー画像の読み取りでは多値化さ
れてメモリに格納される。
【0004】特開平5ー122436号公報には、1次
元イメージセンサからなる読み取りセンサにより画像の
読み取りを行う画像読取装置において、読み取り領域と
非読み取り領域とで1次元イメージセンサの駆動クロッ
クを使い分けて高速化を図るようにしたものが記載され
ている。また、特開平4ー160863号公報には、複
数の撮像系で各色の画像読み取りを行い、モノクロ画像
の読み取り可能なカラー画像読取装置において、モノク
ロ画像読み取り時に複数の撮像系を択一的に指示し、読
み取り画像データのドロップアウトを防止するようにし
たものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高品質な画像読み取り
の可能な画像読取装置は、その性格上、読み取り速度が
遅く、画像データが多値(複数ビット)であるので、読
み取り領域が小さくなり、または大容量のメモリを必要
とする。また、複数の撮像系を有する場合には駆動素子
数が多いので、発熱すると同時に各素子間(各撮像系の
読み取りセンサや信号処理回路の間)のバラツキ量が多
くなる。
【0006】上記画像読取装置では、読み取りセンサ
は、読み取り画像データが多値データあるいは高階調な
データの不要な2値データであるか否かに関係なく、充
分な信号が得られるように低速なクロックで駆動される
ので、読み取り画像データが多値データあるいは高階調
なデータの不要な2値データである時においても、その
読み取り速度を上げることが困難である。また、読み取
り画像データは、多値データあるいは高階調なデータの
不要な2値データである時においても、メモリに格納さ
れる時に多値化されるので、大きな領域を読み取ること
ができない。
【0007】また、原稿画像が白黒画像である場合に
は、色分解方式によっては回転式フィルタを用いて原稿
を3回走査するので、読み取り速度を上げることが困難
である。また、3つの読み取りセンサを用いて原稿画像
を1回の走査で読み取る場合にも、3つの読み取りセン
サを同時に駆動するので、駆動素子が大きく発熱すると
同時に各色間の読み取りバラツキにより読み取り画像の
色にじみ(白黒画像であるのに着色すること)が現れ
る。
【0008】本発明は、読み取り速度を上げて読み取り
領域を増大させることができ、発熱を抑えることができ
ると共に、色にじみのない画像の再現が可能となる画像
読取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、本スキャンにて原稿を走査
してその反射光もしくは透過光を結像レンズにより集光
して光電変換素子に入射させ、この光電変換素子により
原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情
報として得、この画像情報を色別に複数の記憶装置に格
納し、かつ、本スキャンの前のプレスキャンにて原稿を
走査してその反射光もしくは透過光を前記結像レンズに
より集光して前記光電変換素子に入射させ、前記光電変
換素子により原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気
信号を画像情報として得る画像読取装置において、プレ
スキャン時に前記光電変換素子からの画像情報により原
稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるかを判別
し、かつ、原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれで
あるかを判別する原稿画像判別手段と、この原稿画像判
別手段により原稿画像が2値画像であると判別された場
合に本スキャン時に前記光電変換素子の駆動用クロック
信号を高速のクロック信号に切り換えるクロック信号切
換手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像が白黒
画像であると判別された場合に本スキャン時に前記光電
変換素子からの予め定められた色の画像情報を選択する
信号選択手段とを備え、この信号選択手段により選択さ
れた画像情報を前記記憶装置に格納するものである。
【0010】請求項2記載の発明は、本スキャンにて原
稿を走査し、光源により原稿を照明してその反射光もし
くは透過光を結像レンズにより集光して光電変換素子に
入射させ、この光電変換素子により原稿の反射率もしく
は透過率に応じた電気信号を画像情報として得、この画
像情報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、本スキ
ャンの前のプレスキャンにて原稿を走査してその反射光
もしくは透過光を前記結像レンズにより集光して前記光
電変換素子に入射させ、前記光電変換素子により原稿の
反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情報とし
て得る画像読取装置において、プレスキャン時に前記光
電変換素子からの画像情報により原稿画像が多値画像と
2値画像のいずれであるかを判別し、かつ、原稿画像が
カラー画像と白黒画像のいずれであるかを判別する原稿
画像判別手段と、この原稿画像判別手段により原稿画像
が2値画像であると判別された場合に本スキャン時に前
記光源の光量を多値画像読み取り時より低下させる光源
光量制御手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像
が白黒画像であると判別された場合に本スキャン時に前
記光電変換素子からの予め定められた色の画像情報を選
択する信号選択手段とを備え、この信号選択手段により
選択された画像情報を前記記憶装置に格納するものであ
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像読取装置において、前記原稿画像判別手段
は、前記光電変換素子からの黒基準のピーク値と前記光
電変換素子からの画像情報の画素濃度レベルとの大小を
比較する第1の比較手段と、前記光電変換素子からの白
基準の最小値と前記光電変換素子からの画像情報の画素
濃度レベルとの大小を比較する第2の比較手段と、この
第2の比較手段の出力信号と前記第1の比較手段の出力
信号により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであ
るかを検出する検出手段と、白基準を読み取った時の前
記光電変換素子の各色間の感度バラツキを補正した後で
前記光電変換素子からの各色の画像情報の差分を求める
演算手段と、この演算手段で求めた差分を予め定められ
た値と比較する第3の比較手段とを有し、この第3の比
較手段の比較結果により原稿画像がカラー画像と白黒画
像のいずれであるかを判別するものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像読取装置において、前記原稿画像判別手段は、前記光
電変換素子からの黒基準の平均値を前記第1の比較手段
のリファレンス電圧とし、前記光電変換素子からの白基
準の平均値を前記第2の比較手段のリファレンス電圧と
する加算平均化手段を有するものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の画像読取装置において、前記原稿画像判
別手段は、前記光電変換素子からの黒基準のピーク値と
前記光電変換素子からの画像情報の画素濃度レベルとの
大小を比較する第1の比較手段と、前記光電変換素子か
らの白基準の最小値と前記光電変換素子からの画像情報
の画素濃度レベルとの大小を比較する第2の比較手段
と、この第2の比較手段の出力信号と前記第1の比較手
段の出力信号により原稿画像が多値画像と2値画像のい
ずれであるかを検出する検出手段と、白基準を読み取っ
た時の前記光電変換素子の各色間の感度バラツキを補正
した後で前記光電変換素子からの各色の画像情報の比率
を求める演算手段と、この演算手段で求めた比率を予め
定められた値と比較する第4の比較手段と、前記光電変
換素子からの画像情報のレベルを検出し、このレベルが
設定値に達していない場合に前記第4の比較手段が比較
動作を行わないようにする出力検出手段とを有し、前記
第4の比較手段の比較結果により原稿画像がカラー画像
と白黒画像のいずれであるかを判別するものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3、4また
は5記載の画像読取装置において、前記検出手段は前記
第1の比較手段の出力信号と前記第2の比較手段の出力
信号とにより画素濃度レベルが白基準と黒基準との間の
多値レベルである画素の数を計数する計数手段からな
り、この計数手段の計数結果により原稿画像が多値画像
と2値画像のいずれであるかを検出するものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項3、4また
は5記載の画像読取装置において、前記原稿画像判別手
段は、画素濃度が多値レベルの時の前記第1の比較手段
及び前記第2の比較手段の出力信号を積分して前記検出
手段へ出力する積分器を有し、前記検出手段により連続
した多値レベルの画素を検出するものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項3、4、
5、6または7記載の画像読取装置において、前記原稿
画像判別手段は、前記第3の比較手段もしくは前記第4
の比較手段の比較結果によりカラー画像の画像情報を判
別して該カラー画像の画像情報の画素の数を計数する第
2の計数手段を有し、この第2の計数手段の計数結果に
より原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれであるか
を判別するものである。
【0017】請求項9記載の発明は、本スキャンにて原
稿を走査してその反射光もしくは透過光を結像レンズに
より集光して光電変換素子に入射させ、この光電変換素
子により原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号
を画像情報として得、この画像情報を色別に複数の記憶
装置に格納し、かつ、本スキャンの前のプレスキャンに
て原稿を走査してその反射光もしくは透過光を前記結像
レンズにより集光して前記光電変換素子に入射させ、前
記光電変換素子により原稿の反射率もしくは透過率に応
じた電気信号を画像情報として得る画像読取装置におい
て、外部入力により原稿画像が多値画像と2値画像のい
ずれであるか、カラー画像と白黒画像のいずれであるか
を指示する画像データ指示手段と、この画像データ指示
手段により原稿画像が2値画像であると指示された場合
に本スキャン時に前記光電変換素子の駆動用クロック信
号を高速のクロック信号に切り換えるクロック信号切換
手段と、前記画像データ指示手段により原稿画像が白黒
画像であると指示された場合に本スキャン時に前記光電
変換素子からの予め定められた色の画像情報を選択する
信号選択手段とを備え、この信号選択手段により選択さ
れた画像情報を前記記憶装置に格納するものである。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像読取装置において、前記画像データ指示手段により
原稿画像が2値画像であると指示された場合にプレスキ
ャンを行わないものである。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装置に
おいて、前記光電変換素子は3つのラインセンサからな
り、前記信号選択手段は前記原稿画像判別手段により原
稿画像が白黒画像であると判別された場合もしくは前記
画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像であると
指示された場合に前記3つのラインセンサのうち予め設
定された色のラインセンサを選択して該ラインセンサの
みを駆動させるものである。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装置に
おいて、前記光電変換素子からの画像情報をデジタル化
するA/D変換手段と、このA/D変換手段の前段に設
けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が多値画像
であると判別された場合もしくは前記画像データ指示手
段により原稿画像が多値画像であると指示された場合に
前記光電変換素子からの画像情報を前記A/D変換手段
に入力する第1のスイッチ手段と、前記原稿画像判別手
段により原稿画像が2値画像であると判別された場合も
しくは前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画
像であると指示された場合に前記第1のスイッチ手段に
より前記光電変換素子からの画像情報が入力されて該画
像情報を2値化する2値化手段と、この2値化手段から
の2値の画像情報を多ビット化する多ビット化手段と、
前記A/D変換手段の後段に設けられ前記原稿画像判別
手段により原稿画像が多値画像であると判別された場合
もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が多値
画像であると指示された場合に前記A/D変換手段から
の画像情報を出力し、前記原稿画像判別手段により原稿
画像が2値画像であると判別された場合もしくは前記画
像データ指示手段により原稿画像が2値画像であると指
示された場合に前記多ビット化手段からの画像情報を出
力する第2のスイッチ手段と、前記光電変換素子に入射
する光の色分解を行う回転式フィルタとを有し、前記原
稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像であると判別
された場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿
画像が白黒画像であると指示された場合に前記信号選択
手段により前記回転式フィルタを予め定められた位置で
固定させ、前記第2のスイッチ手段からの画像情報を前
記記憶装置に格納するものである。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装置に
おいて、前記光電変換素子からの画像情報をデジタル化
するA/D変換手段と、このA/D変換手段の前段に設
けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が多値画像
であると判別された場合もしくは前記画像データ指示手
段により原稿画像が多値画像であると指示された場合に
前記光電変換素子からの画像情報を前記A/D変換手段
に入力する第1のスイッチ手段と、前記原稿画像判別手
段により原稿画像が2値画像であると判別された場合も
しくは前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画
像であると指示された場合に前記第1のスイッチ手段に
より前記光電変換素子からの画像情報が入力されて該画
像情報を2値化する2値化手段と、前記光電変換素子か
らの画像情報に同期したクロックをn(n:自然数)分
周する分周手段と、この分周手段からのクロックに同期
して前記2値化手段からの2値の画像情報をnビット単
位で出力する直並列変換手段と、前記A/D変換手段の
後段に設けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が
多値画像であると判別された場合もしくは前記画像デー
タ指示手段により原稿画像が多値画像であると指示され
た場合に前記A/D変換手段からの画像情報を出力し、
前記原稿画像判別手段により原稿画像が2値画像である
と判別された場合もしくは前記画像データ指示手段によ
り原稿画像が2値画像であると指示された場合に前記直
並列変換手段からの画像情報を出力する第2のスイッチ
手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像が多値画
像であると判別された場合もしくは前記画像データ指示
手段により原稿画像が多値画像であると指示された場合
には前記光電変換素子からの画像情報に同期したクロッ
クを出力し、前記原稿画像判別手段により原稿画像が2
値画像であると判別された場合もしくは前記画像データ
指示手段により原稿画像が2値画像であると指示された
場合には前記分周手段からのクロックを出力する第3の
スイッチ手段と、この第3のスイッチ手段からのクロッ
クが入力され前記記憶装置のアドレス指定を行うアドレ
スカウンタと、前記光電変換素子に入射する光の色分解
を行う回転式フィルタとを有し、前記原稿画像判別手段
により原稿画像が白黒画像であると判別された場合もし
くは前記画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像
であると指示された場合に前記信号選択手段により前記
回転式フィルタを予め定められた位置で固定させ、前記
記憶装置が1つのメモリアドレスに対してnビットのメ
モリセルを有していて前記第2のスイッチ手段からn画
素の画像情報を前記記憶装置に格納するものである。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項12また
は13記載の画像読取装置において、前記2値化手段の
リファレンス電圧を本スキャン開始時に読み取った黒基
準の平均値と白基準の平均値を元に作成するようにした
ものである。
【0023】請求項15記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、11、12または13記
載の画像読取装置において、前記光電変換素子からの画
像情報をデジタル化するA/D変換手段の後段に設けら
れ、前記原稿画像判別手段により原稿画像が多値画像で
あると判別された場合もしくは前記画像データ指示手段
により原稿画像が多値画像であると指示された場合に前
記A/D変換手段からの1ラインの画像情報を所定ライ
ン数副走査方向に積算平均化して新たな1ラインの画像
情報とする積算平均化手段を有するものである。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の画像読取装置において、前記原稿画像判別手段により
原稿画像が2値画像であると判別された場合もしくは前
記画像データ指示手段により原稿画像が2値画像である
と指示された場合に本スキャン時に原稿を照明するため
の光源の光量を多値画像読み取り時より低下させる光源
光量制御手段を備えたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明では、原稿画像判別手段
は、プレスキャン時に光電変換素子からの画像情報によ
り原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるかを判
別し、かつ、原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれ
であるかを判別する。クロック信号切換手段は原稿画像
判別手段により原稿画像が2値画像であると判別された
場合に本スキャン時に光電変換素子の駆動用クロック信
号を高速のクロック信号に切り換え、信号選択手段は原
稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像であると判別
された場合に本スキャン時に光電変換素子からの予め定
められた色の画像情報を選択し、この選択された画像情
報が記憶装置に格納される。これにより、原稿画像を自
動的に判別して原稿画像に応じた読み取り時間の短縮及
び色にじみのない画像の再現が可能となる。
【0026】請求項2記載の発明では、原稿画像判別手
段は、プレスキャン時に光電変換素子からの画像情報に
より原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるかを
判別し、かつ、原稿画像がカラー画像と白黒画像のいず
れであるかを判別する。光源光量制御手段は原稿画像判
別手段により原稿画像が2値画像であると判別された場
合に本スキャン時に光源の光量を多値画像読み取り時よ
り低下させ、信号選択手段は原稿画像判別手段により原
稿画像が白黒画像であると判別された場合に本スキャン
時に光電変換素子からの予め定められた色の画像情報を
選択し、この選択された画像情報が記憶装置に格納され
る。これにより、原稿画像を自動的に判別して原稿画像
に応じた読み取り時間の短縮及び色にじみのない画像の
再現が可能となると同時に、光源による装置の発熱を抑
えて電力の省力化を図ることが可能となる。
【0027】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の画像読取装置において、原稿画像判別手段は、
第1の比較手段により光電変換素子からの黒基準のピー
ク値と光電変換素子からの画像情報の画素濃度レベルと
の大小を比較し、第2の比較手段により光電変換素子か
らの白基準の最小値と光電変換素子からの画像情報の画
素濃度レベルとの大小を比較し、検出手段で第2の比較
手段の出力信号と第1の比較手段の出力信号により原稿
画像が多値画像と2値画像のいずれであるかを検出す
る。さらに、原稿画像判別手段は、演算手段により白基
準を読み取った時の光電変換素子の各色間の感度バラツ
キを補正した後で光電変換素子からの各色の画像情報の
差分を求め、第3の比較手段により演算手段で求めた差
分を予め定められた値と比較し、この第3の比較手段の
比較結果により原稿画像がカラー画像と白黒画像のいず
れであるかを判別する。これにより、安価で簡単な構成
にて、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれである
か、カラー画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタ
イムで判別することができる。
【0028】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
画像読取装置において、原稿画像判別手段は、加算平均
化手段により、光電変換素子からの黒基準の平均値を第
1の比較手段のリファレンス電圧とし、光電変換素子か
らの白基準の平均値を第2の比較手段のリファレンス電
圧とする。これにより、原稿画像が多値画像と2値画像
のいずれであるかをリアルタイムでかつ安定に判別する
ことができる。
【0029】請求項5記載の発明では、請求項1、2、
3または4記載の画像読取装置において、原稿画像判別
手段は、第1の比較手段により光電変換素子からの黒基
準のピーク値と光電変換素子からの画像情報の画素濃度
レベルとの大小を比較し、第2の比較手段により光電変
換素子からの白基準の最小値と光電変換素子からの画像
情報の画素濃度レベルとの大小を比較し、検出手段によ
り第2の比較手段の出力信号と第1の比較手段の出力信
号により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれである
かを検出する。さらに、原稿画像判別手段は、白基準を
読み取った時の光電変換素子の各色間の感度バラツキを
補正した後で光電変換素子からの各色の画像情報の比率
を演算手段により求め、第4の比較手段により演算手段
で求めた比率を予め定められた値と比較し、出力検出手
段により光電変換素子からの画像情報のレベルを検出し
てこのレベルが設定値に達していない場合に第4の比較
手段が比較動作を行わないようにし、第4の比較手段の
比較結果により原稿画像がカラー画像と白黒画像のいず
れであるかを判別する。これにより、簡単な構成で、原
稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるか、カラー
画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタイムでかつ
精度良く判別することができる。
【0030】請求項6記載の発明では、請求項3、4ま
たは5記載の画像読取装置において、計数手段からなる
検出手段は、第1の比較手段の出力信号と第2の比較手
段の出力信号とにより画素濃度レベルが白基準と黒基準
との間の多値レベルである画素の数を計数し、この計数
結果により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであ
るかを検出する。これにより、原稿画像が多値画像と2
値画像のいずれであるかをリアルタイムで安定にかつ効
率良く判別することができる。
【0031】請求項7記載の発明では、請求項3、4ま
たは5記載の画像読取装置において、原稿画像判別手段
は、画素濃度が多値レベルの時の第1の比較手段及び第
2の比較手段の出力信号を積分器により積分して検出手
段へ出力し、検出手段により連続した多値レベルの画素
を検出する。これにより、原稿画像が多値画像と2値画
像のいずれであるかをリアルタイムで安定にかつ精度良
く判別することができる。
【0032】請求項8記載の発明では、請求項3、4、
5、6または7記載の画像読取装置において、原稿画像
判別手段は、第2の計数手段にて第3の比較手段もしく
は第4の比較手段の比較結果によりカラー画像の画像情
報を判別して該カラー画像の画像情報の画素の数を計数
し、この第2の計数手段の計数結果により原稿画像がカ
ラー画像と白黒画像のいずれであるかを判別する。これ
により、簡単な構成で、原稿画像がカラー画像と白黒画
像のいずれであるかをリアルタイムで精度良くかつ効率
良く判別することができる。
【0033】請求項9記載の発明では、画像データ指示
手段は外部からの入力により原稿画像が多値画像と2値
画像のいずれであるか、カラー画像と白黒画像のいずれ
であるかを指示する。クロック信号切換手段は画像デー
タ指示手段により原稿画像が2値画像であると指示され
た場合に本スキャン時に光電変換素子の駆動用クロック
信号を高速のクロック信号に切り換え、信号選択手段は
画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像であると
指示された場合に本スキャン時に光電変換素子からの予
め定められた色の画像情報を選択し、この選択された画
像情報が記憶装置に格納される。これにより、安価で簡
単な構成にて、原稿画像に応じた読み取り時間の短縮及
び色にじみのない画像の再現が可能となる。
【0034】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の画像読取装置において、画像データ指示手段により原
稿画像が2値画像であると指示された場合にプレスキャ
ンを行わない。これにより、原稿読み取り作業時間の短
縮が可能となる。
【0035】請求項11記載の発明では、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装
置において、信号選択手段は原稿画像判別手段により原
稿画像が白黒画像であると判別された場合もしくは画像
データ指示手段により原稿画像が白黒画像であると指示
された場合に3つのラインセンサからなる光電変換素子
のうち予め設定された色のラインセンサを選択して該ラ
インセンサのみを駆動させる。これにより、ラインセン
サを駆動する駆動素子の発熱を抑えることができる。
【0036】請求項12記載の発明では、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装
置において、光電変換素子からの画像情報はA/D変換
手段によりデジタル化され、このA/D変換手段の前段
に設けられた第1のスイッチ手段は原稿画像判別手段に
より原稿画像が多値画像であると判別された場合もしく
は画像データ指示手段により原稿画像が多値画像である
と指示された場合に光電変換素子からの画像情報をA/
D変換手段に入力する。原稿画像判別手段により原稿画
像が2値画像であると判別された場合もしくは画像デー
タ指示手段により原稿画像が2値画像であると指示され
た場合には第1のスイッチ手段により光電変換素子から
の画像情報が2値化手段に入力されて2値化され、この
2値化手段からの2値の画像情報は多ビット化手段によ
り多ビット化される。A/D変換手段の後段に設けられ
た第2のスイッチ手段は、原稿画像判別手段により原稿
画像が多値画像であると判別された場合もしくは画像デ
ータ指示手段により原稿画像が多値画像であると指示さ
れた場合にはA/D変換手段からの画像情報を出力し、
原稿画像判別手段により原稿画像が2値画像であると判
別された場合もしくは画像データ指示手段により原稿画
像が2値画像であると指示された場合には多ビット化手
段からの画像情報を出力する。光電変換素子に入射する
光の色分解が回転式フィルタにより行われ、原稿画像判
別手段により原稿画像が白黒画像であると判別された場
合もしくは画像データ指示手段により原稿画像が白黒画
像であると指示された場合には信号選択手段により回転
式フィルタが予め定められた位置で固定されて第2のス
イッチ手段からの画像情報が記憶装置に格納される。こ
れにより、高速の高価なA/D変換手段を必要とせずに
安定した画像を得ることができる。
【0037】請求項13記載の発明では、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読取装
置において、光電変換素子からの画像情報がA/D変換
手段によりデジタル化され、このA/D変換手段の前段
に設けられた第1のスイッチ手段は原稿画像判別手段に
より原稿画像が多値画像であると判別された場合もしく
は画像データ指示手段により原稿画像が多値画像である
と指示された場合に光電変換素子からの画像情報をA/
D変換手段に入力する。原稿画像判別手段により原稿画
像が2値画像であると判別された場合もしくは画像デー
タ指示手段により原稿画像が2値画像であると指示され
た場合には第1のスイッチ手段により光電変換素子から
の画像情報が2値化手段に入力されて2値化され、光電
変換素子からの画像情報に同期したクロックが分周手段
によりn(n:自然数)分周されて直並列変換手段が分
周手段からのクロックに同期して2値化手段からの2値
の画像情報をnビット単位で出力する。A/D変換手段
の後段に設けられた第2のスイッチ手段は、原稿画像判
別手段により原稿画像が多値画像であると判別された場
合もしくは画像データ指示手段により原稿画像が多値画
像であると指示された場合にA/D変換手段からの画像
情報を出力し、原稿画像判別手段により原稿画像が2値
画像であると判別された場合もしくは画像データ指示手
段により原稿画像が2値画像であると指示された場合に
直並列変換手段からの画像情報を出力する。第3のスイ
ッチ手段は、原稿画像判別手段により原稿画像が多値画
像であると判別された場合もしくは画像データ指示手段
により原稿画像が多値画像であると指示された場合には
光電変換素子からの画像情報に同期したクロックを出力
し、原稿画像判別手段により原稿画像が2値画像である
と判別された場合もしくは画像データ指示手段により原
稿画像が2値画像であると指示された場合には分周手段
からのクロックを出力する。アドレスカウンタは、第3
のスイッチ手段からのクロックが入力され、記憶装置の
アドレス指定を行う。光電変換素子に入射する光の色分
解が回転式フィルタにより行われ、原稿画像判別手段に
より原稿画像が白黒画像であると判別された場合もしく
は画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像である
と指示された場合には信号選択手段により回転式フィル
タが予め定められた位置で固定され、第2のスイッチ手
段からのn画素の画像情報が1つのメモリアドレスに対
してnビットのメモリセルを有する記憶装置に格納され
る。これにより、高速の高価なA/D変換手段を必要と
せず、読み取り領域が大きくなり、安定した画像を得る
ことができる。
【0038】請求項14記載の発明では、請求項12ま
たは13記載の画像読取装置において、2値化手段のリ
ファレンス電圧を本スキャン開始時に読み取った黒基準
の平均値と白基準の平均値を元に作成する。これによ
り、光電変換素子の駆動クロックを高速なクロックに切
り換えた場合や光源変動が生じた場合等でも、常に適切
な画像情報の2値化を行うことができ、安定した画像を
得ることができる。
【0039】請求項15記載の発明では、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、11、12または1
3記載の画像読取装置において、光電変換素子からの画
像情報がA/D変換手段によりデジタル化され、このA
/D変換手段の後段に設けられた積算平均化手段は原稿
画像判別手段により原稿画像が多値画像であると判別さ
れた場合もしくは画像データ指示手段により原稿画像が
多値画像であると指示された場合にA/D変換手段から
の1ラインの画像情報を所定ライン数副走査方向に積算
平均化して新たな1ラインの画像情報とする。これによ
り、原稿画像に応じた読み取り時間の短縮及び色にじみ
のない画像の再現が可能となり、また、原稿画像が多値
画像である場合はより良い読み取り品質を保ことがで
き、原稿画像が2値画像である場合は更なる読み取り時
間の短縮が可能となる。
【0040】請求項16記載の発明では、請求項15記
載の画像読取装置において、光源光量制御手段は原稿画
像判別手段により原稿画像が2値画像であると判別され
た場合もしくは画像データ指示手段により原稿画像が2
値画像であると指示された場合に本スキャン時に原稿を
照明するための光源の光量を多値画像読み取り時より低
下させる。これにより、原稿画像に応じた読み取り時間
の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能となると同
時に、原稿画像が2値画像である場合は光源による装置
の発熱を抑えることができて電力の省力化が可能であ
り、更なる高速読み取りが可能となる。
【0041】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す。図1にお
いて、1は原稿、2はコンタクトガラスからなる原稿
台、3はミラー、4は光源、5はモータ、6は結像レン
ズ、7は3つのラインセンサを有するカラーセンサから
なる光電変換素子、8はサンプルホールド回路、9はA
/D変換回路、10は暗出力補正回路、11はシェーデ
ィング補正回路、12は線密度変換回路、13はインタ
ーフェイス、14は光源駆動回路、15はモータ駆動制
御回路、16はCCD駆動回路、17は原稿画像判別手
段、18はクロック信号切換手段、19はセンサ信号選
択手段である。ここで、カラーセンサ7は次段へのデー
タバスインターフェイス部を含むものとする。
【0042】この第1実施例は請求項1、3記載の発明
の実施例である。コンタクトガラス2上にセットされた
原稿1は光源4からの照明光が当てられ、その反射光が
ミラー3で反射されて結像レンズ6によりカラーセンサ
7の面上に結像される。コンタクトガラス2がモータ5
によりx方向へ駆動されることにより副走査が行われ
る。カラーセンサ7は3つのCCDからなるラインセン
サを有する。これらのラインセンサは、CCD駆動回路
16により各々独立した信号で駆動されて結像レンズ6
からの光を赤、緑、青に色分解して電気信号に光電変換
すると共に主走査を行ってその電気信号を時系列で赤、
緑、青の画像信号として出力する。ここで、光源4及び
カラーセンサ7は原稿1の画像が多値画像であっても充
分な画像信号が得られるような光蓄積時間に設定駆動さ
れる。
【0043】カラーセンサ7からの画像信号は、サンプ
ルホールド回路8によりカラーセンサ7の転送クロック
成分が取り除かれ、A/D変換回路9によりデジタル信
号に変換されて暗出力補正回路10へ出力される。暗出
力補正回路10は、予め補正メモリに記憶させておいた
データを補正メモリから画素毎に読み出してA/D変換
回路9からの画像信号と演算することにより、画像信号
に対してカラーセンサ7の画素毎の暗出力を補正してシ
ェーディング補正回路11へ出力する。
【0044】シェーディング補正回路11は、暗出力補
正回路10からの画像信号に対して光源4を含む照明
系、結像レンズ6を含む結像系による明るさのバラツ
キ、カラーセンサ7の感度バラツキ等を補正し、この補
正も暗出力補正回路10による暗出力補正と同様に予め
補正メモリに記憶させておいたデータを補正メモリから
画素毎に読み出して暗出力補正回路10からの画像信号
と演算することで行う。シェーディング補正回路11か
らの画像信号は、線密度変換回路12により主走査方向
の密度変換が必要に応じて行われ、インターフェイス1
3を介して出力装置あるいは記憶装置へ送られる。
【0045】図2はカラーセンサ7からの1ラインの画
像信号の一例を示す。図2において、DS(E)はカラ
ーセンサ7において感光部がなくて転送部のみの画素の
出力を示し、DS(S)はカラーセンサ7において感光
部が光シールドされた画素の出力を示し、このDS
(S)に続いて原稿1の読み取りデータがある。図2の
iに示すようなカラーセンサ7からの画像信号はサンプ
ルホールド回路8によりカラーセンサ7の転送クロック
成分が取り除かれて図2のiiに示すようなアナログ画像
信号となる。
【0046】このサンプルホールド回路8からのアナロ
グ画像信号は図示しない別のサンプルホールド回路によ
りDS(E)の値がサンプルホールドされてA/D変換
回路9の上限のリファレンス電圧VrefTとされ、また、
カラーセンサ7で白基準板を読み込んだ時の出力信号の
ピークが図示しないピークホールド回路により検出保持
されてA/D変換回路9の下限のリファレンス電圧Vre
fBとされることで、A/D変換回路9のダイナミックレ
ンジが決定される。
【0047】本実施例は、原稿1の読み取り(ファイン
スキャン:本スキャン)を以上のように行うが、このフ
ァインスキャンの前にプレスキャンを行う。このプレス
キャンでは、コンタクトガラス2上にセットされた原稿
1は光源4からの照明光が当てられ、その反射光がミラ
ー3で反射されて結像レンズ6によりカラーセンサ7の
面上に結像される。コンタクトガラス2がモータ5によ
りx方向へ駆動されることにより副走査が行われる。カ
ラーセンサ7からの画像信号は、サンプルホールド回路
8によりカラーセンサ7の転送クロック成分が取り除か
れ、A/D変換回路9によりデジタル信号に変換されて
原稿画像判別手段17に入力される。
【0048】原稿画像判別手段17は、プレスキャン時
に多値/2値判別部で原稿画像が多値画像と2値画像の
いずれであるかを判別し、カラー/白黒判別部で原稿画
像がカラー画像と白黒画像のいずれであるかを判別す
る。すなわち、多値/2値判別部は、プレスキャン開始
時にカラーセンサ7で黒基準及び白基準が読み込まれる
が、その黒基準のピーク値(最大値)及び白基準の最小
値を図示しない回路によりA/D変換回路9からの入力
信号より得るとともに、プレスキャン時にサンプルホー
ルド回路8からの赤、緑、青の各色の画像信号がそれぞ
れ図示しない増幅器で増幅されてA/D変換回路9を介
して入力され、このA/D変換回路9からの入力信号を
上記黒基準のピーク値及び白基準の最小値とそれぞれ大
小を比較することで、原稿画像が多値画像と2値画像の
いずれであるかを判別する。
【0049】また、カラー/白黒判別部は、プレスキャ
ン開始時にカラーセンサ7で読み込まれた白基準に対す
るA/D変換回路9からの赤、緑、青の各色の画像信号
が同一となるように上記図示しない増幅器のゲイン調整
でラインセンサの感度のバラツキを補正した後に、A/
D変換回路9からの画像信号の各色間の各対応する画素
のバラツキを求め、このバラツキ量を予め定められた値
と比較して原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれで
あるかを判別する。
【0050】図3は上記原稿画像判別手段17の多値/
2値判別部を示し、図4はその判別の様子を示す。比較
器20、21は、それぞれ黒基準のピーク値(最大値)
及び白基準の最小値がリファレンス電圧として上記図示
しない回路により与えられ、A/D変換回路9からの画
像信号と黒基準のピーク値(最大値)及び白基準の最小
値との大小を比較する。この比較器20、21の比較結
果は排他的オア回路からなるゲート22に入力され、ラ
ッチ回路23はサンプルホールド回路8のホールドパル
スよりも位相の遅れた画素に同期したクロックでゲート
22の出力信号をラッチする。Dフリップフロップから
なる検出器24は、プレスキャン毎にクリアされてラッ
チ回路23の出力信号によりトリガーされ、原稿画像が
多値画像と2値画像のいずれであるかを判別する。
【0051】図4に斜線で示す領域は黒基準のピーク値
より大きくて白基準の最小値より小さい画像の中間調領
域を示している。ここで、画像信号がAの時にはt1の
タイミングで比較器20の出力信号が高レベル(以下H
という)になって比較器21の出力信号が低レベル(以
下Lという)になり、ゲート22の出力信号がHになっ
てラッチ回路23の出力信号がHになり、検出器24の
出力信号S1がHになることにより、原稿画像が多値画
像であると判別される。
【0052】画像信号がBの時にはt1、t2、t3の
タイミングで比較器20の出力信号がHになって比較器
21の出力信号がLになり、ゲート22の出力信号がH
になってラッチ回路23の出力信号がHになり、検出器
24の出力信号S1がHになることにより、原稿画像が
多値画像であると判別される。画像信号がCの時にはt
0〜t4全てのタイミングでゲート22の出力信号がL
になり、ラッチ回路23の出力信号がLのままで検出器
24の出力信号S1がLであることにより、原稿画像が
2値画像であると判別される。
【0053】原稿画像判別手段17は、原稿画像が2値
画像であると判別すると、クロック信号換手段18へ信
号を出力する。クロック信号換手段18は原稿画像判別
手段17の出力信号により原稿画像が2値画像であると
判別された場合ファインスキャン時にCCD駆動回路1
6を制御してCCD駆動回路16からカラーセンサ7へ
のクロックをカラーセンサ7の駆動可能な高速のクロッ
クに切り換える。したがって、ファインスキャン時には
カラーセンサ7は高速のクロックで駆動されて原稿1の
高速読み取りを行う。
【0054】図5(1)は本実施例の通常読み取り時の
タイミングを示し、図5(2)は本実施例の高速読み取
り時のタイミングを示す。図5において、tおよびth
は1ラインの走査時間、つまり、カラーセンサ7の光蓄
積時間を示す。図5(1)に示す通常読み取り時では、
カラーセンサ7から画像信号が充分に得られるようにカ
ラーセンサ7がCCD駆動回路16により低速のクロッ
クで駆動されてt=(低速のクロックの周期×読み出し
画素数+α)としているが、図5(2)に示す本実施例
の高速読み取り時では、th≒(高速のクロックの周期
×読み出し画素数)としている。但し、高速なクロック
はカラーセンサ7が読み出し可能なクロックである。
【0055】図6は上記原稿画像判別手段17のカラー
/白黒判別部を示す。ラインバッファ25〜27は、そ
れぞれA/D変換回路9からの赤、緑、青の画像信号R
Data、GData、BDataが入力され、同一画素のデー
タが同時に順次読み出される。演算器28〜30は入力
端子Aに入力された画像データから入力端子Bに入力さ
れた画像データを減算し、その絶対値を出力する。
【0056】つまり、演算器28はラインバッファ25
からの赤の画像データよりラインバッファ26からの緑
の画像データを減算してその絶対値を出力し、演算器2
9はラインバッファ26からの緑の画像データよりライ
ンバッファ27からの青の画像データを減算してその絶
対値を出力し、演算器30はラインバッファ27からの
青の画像データよりラインバッファ25からの赤の画像
データを減算してその絶対値を出力する。比較器31〜
33はそれぞれ演算器28〜30の出力信号を予め設定
された値Vrと比較し、ゲート34は比較器31〜33
の出力信号のオアをとる。
【0057】比較器31〜33は演算器28〜30の出
力信号がVrより大きい時に出力信号がHとなり、ゲー
ト34の出力信号S2がHになることにより原稿1の画
像をカラー画像と判別する。ここで、予め設定された値
Vrはカラーセンサ7で白基準を読み込んだ時に設定さ
れるA/D変換回路9のダイナミックレンジの下位数ビ
ットの値に設定される。例えば、A/D変換回路9が8
ビットの画像データをA/D変換するA/D変換回路で
ある場合にはその下位3ビット分をVrとすると、カラ
ーセンサ7の最大出力を1とした時、同一画素の各ライ
ンセンサ出力のバラツキが8/256以内であれば原稿
1の画像を白黒画像と判別することになる。
【0058】図7は上記条件(A/D変換回路9を8ビ
ットのA/D変換回路としてVrを8ビットの下位3ビ
ット分とする条件)での原稿画像判別の様子の一例を模
式的に示す。図7においてR,G,Bはそれぞれある画
素におけるカラーセンサ7の赤、緑、青の画像信号レベ
ルである。図7(i)に示す画素の場合は|R−G|、
|G−B|はVrより小さいが、|B−R|>Vrとな
り、図7(ii)に示す画素の場合は|G−B|、|B−
R|がともにVrより大きくなり、これらの画素を有す
る原稿はカラー画像であると判別される。図7(iii)
に示す画素の場合は|R−G|、|G−B|、|B−R
|がすべてVrより小さくなり、このように各色間の全
ての差分がVrより小さい画素だけの原稿の画像は白黒
画像であると判別される。
【0059】原稿画像判別手段17は、プレスキャン時
に原稿の画像が白黒画像であると判別すると、インター
フェイス13およびセンサ信号選択手段19に信号を出
力する。センサ信号選択手段19は、原稿画像判別手段
17からの信号により原稿の画像が白黒画像である場合
には本スキャン時にカラーセンサ7の各ラインセンサの
うち予め定められた色の読み取り用ラインセンサ、ここ
では緑読み取り用ラインセンサ(原稿1の画像の緑の色
成分を読み取るラインセンサ)を選択し、つまり、本モ
ード時に緑の画像データを得るために赤、青のデータバ
スを切り離して緑のデータバスのみで緑読み取り用ライ
ンセンサからの緑の画像データを次段のサンプルホール
ド回路8へ伝達するようにカラーセンサ7のデータバス
を制御する。また、インターフェイス13は、原稿画像
判別手段17からの信号により原稿の画像が白黒画像で
ある場合には本スキャン時に緑のデータバスの画像デー
タを赤および青のデータバスに分配し、緑データ用記憶
装置に緑の画像データが格納されると共に赤データ用記
憶装置および青データ用記憶装置に緑の画像データがそ
れぞれ格納される。
【0060】このように、第1実施例は、請求項1記載
の発明の実施例であって、本スキャンにて原稿1を走査
してその反射光を結像レンズ6により集光して光電変換
素子としてのカラーセンサ7に入射させ、この光電変換
素子7により原稿1の反射率に応じた電気信号を画像情
報として得、この画像情報を色別に複数の記憶装置に格
納し、かつ、本スキャンの前のプレスキャンにて原稿1
を走査してその反射光を結像レンズ6により集光して光
電変換素子7に入射させ、光電変換素子7により原稿1
の反射率に応じた電気信号を画像情報として得る画像読
取装置において、プレスキャン時に光電変換素子7から
の画像情報により原稿画像が多値画像と2値画像のいず
れであるかを判別し、かつ、原稿画像がカラー画像と白
黒画像のいずれであるかを判別する原稿画像判別手段1
7と、この原稿画像判別手段17により原稿画像が2値
画像であると判別された場合に本スキャン時に光電変換
素子7の駆動用クロック信号を高速のクロック信号に切
り換えるクロック信号切換手段18と、原稿画像判別手
段17により原稿画像が白黒画像であると判別された場
合に本スキャン時に光電変換素子7からの予め定められ
た色の画像情報を選択する信号選択手段としてのセンサ
信号選択手段19とを備え、この信号選択手段19によ
り選択された画像情報を記憶装置に格納するので、原稿
画像を自動的に判別して原稿画像に応じた読み取り時間
の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能となる。
【0061】また、第1実施例は、請求項3記載の発明
の実施例であって、原稿画像判別手段17は、光電変換
素子7からの黒基準のピーク値と光電変換素子7からの
画像情報の画素濃度レベルとの大小を比較する第1の比
較手段としての比較器20と、光電変換素子7からの白
基準の最小値と光電変換素子7からの画像情報の画素濃
度レベルとの大小を比較する第2の比較手段としての比
較器21と、この第2の比較手段21の出力信号と第1
の比較手段20の出力信号により原稿画像が多値画像と
2値画像のいずれであるかを検出する検出手段としての
検出器24と、白基準を読み取った時の光電変換素子7
の各色間の感度バラツキを補正した後で光電変換素子7
からの各色の画像情報の差分を求める演算手段としての
演算器28〜30と、この演算手段28〜30で求めた
差分を予め定められた値と比較する第3の比較手段とし
ての比較器31〜33とを有し、この第3の比較手段3
1〜33の比較結果により原稿画像がカラー画像と白黒
画像のいずれであるかを判別するので、安価で簡単な構
成にて、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれである
か、カラー画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタ
イムで判別することができる。
【0062】本発明の第2実施例は、請求項4記載の発
明の一実施例であり、上記第1実施例において、原稿画
像判別手段17に加算平均化手段を設けたものである。
プレスキャン開始時にはカラーセンサ7で黒基準及び白
基準が読み込まれるが、加算平均化手段は、その黒基準
の平均値及び白基準の平均値をA/D変換回路9からの
入力信号より得て黒基準のピーク値の平均値を比較器2
0にリファレンス電圧として与えるとともに、白基準の
最小値の平均値を比較器21にリファレンス電圧として
与える。
【0063】このように、第2実施例は、請求項4記載
の発明の一実施例であって、原稿画像判別手段17はカ
ラーセンサ7からの黒基準のピーク値の平均値を比較器
20のリファレンス電圧とし、カラーセンサ7からの白
基準の最小値の平均値を比較器21のリファレンス電圧
とする加算平均化手段を有するので、原稿画像が多値画
像と2値画像のいずれであるかをリアルタイムでかつ安
定に判別することができる。
【0064】図8は本発明の第3実施例における原稿画
像判別手段の多値/2値判別部を示す。この第3実施例
は、請求項6記載の発明の実施例であり、上記第1実施
例において、多値/2値判別部における検出器24をカ
ウンタ35で構成したものである。このカウンタ35
は、プレスキャン時に原稿画像が多値画像であってラッ
チ回路23の出力信号がHとなることでイネーブルとな
り、ラッチ回路23へのクロックと同じクロックをカウ
ントすることにより原稿画像の多値レベル(カラーセン
サ7からの画像信号が図4の斜線部に収まるレベル)の
画素数をカウントする。このカウンタ35は、カウント
値(原稿画像の多値レベルの画素数)が予め設定された
数より少ない場合には原稿画像が多値画像ではない、ま
たはカウント値がノイズによるものであるとみなして原
稿画像を2値画像であると判別して出力信号S1をLと
し、カウント値が予め設定された数より多い場合には原
稿画像が多値画像であると判別して出力信号S1をHと
する。
【0065】このように、第3実施例は、請求項6記載
の発明の実施例であって、上記第1実施例において、検
出器24が、比較器20の出力信号と比較器21の出力
信号とにより画素濃度レベルが白基準と黒基準との間の
多値レベルである画素の数を計数する計数手段としての
カウンタ35からなり、この計数手段35の計数結果に
より原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるかを
検出するので、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれ
であるかをリアルタイムで安定にかつ効率良く判別する
ことができる。
【0066】図9は本発明の第4実施例における原稿画
像判別手段の多値/2値判別部を示す。この第4実施例
は、請求項7記載の発明の実施例であり、上記第1実施
例において、多値/2値判別部における検出器24の前
に積分器36を挿入したものである。この積分器36は
ラッチ回路23の出力信号を積分して検出器24へ出力
し、検出器24はプレスキャン時に多値レベルの画素が
連続して積分器36の出力信号がスレッシュレベルVt
に達した時に出力信号S1がHに反転して原稿画像が多
値画像であると判別する。
【0067】多値レベルの画素が3画素以上続いた時に
原稿画像が多値画像であると判別する場合の様子を図1
0に示す。A/D変換回路9からの画像信号がAの時に
はラッチ回路23の出力信号がクロック1サイクル分し
かHとならず、積分器36の出力信号が検出器24のス
レッシュレベルVtに達することができない。A/D変
換回路9からの画像信号がBの時にはラッチ回路23の
出力信号がクロック3サイクル分Hとなり、積分器36
の出力信号が検出器24のスレッシュレベルVtに達し
て検出器24の出力信号がHとなる。A/D変換回路9
からの画像信号がCの時にはラッチ回路23の出力信号
が常にLであり、検出器24の出力信号がLのままであ
る。ここで、積分器36の時定数及びスレッシュレベル
Vtは、原稿画像が多値画像であることを判別するのに
必要な連続画素数に応じて予め設定しておく。
【0068】このように、第4実施例は、請求項7記載
の発明の実施例であって、原稿画像判別手段17は、画
素濃度が多値レベルの時の比較器20及び比較器21の
出力信号を積分して検出器24へ出力する積分器36を
有し、検出器24により連続した多値レベルの画素を検
出するので、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれで
あるかをリアルタイムで安定にかつ精度良く判別するこ
とができる。
【0069】図11は本発明の第5実施例における原稿
画像判別手段17のカラー/白黒判別部を示す。この第
5実施例は、請求項5記載の発明の実施例であり、上記
第1実施例において、原稿画像判別手段17として図1
1に示すものを用いるようにしたものである。ラインバ
ッファ37〜39は図6に示すラインバッファ25〜2
7と同様にそれぞれA/D変換回路9から赤、緑、青の
各色の画像データRData、GData、BDataが入力さ
れ、互いに同一画素の画像データが同時に順次に読み出
される。最大センサ出力検出器40は、ラインバッファ
37〜39から出力される各色の画像データを1画素毎
に予め設定された基準値Vthと比較し、3色の画像デー
タがともに基準値Vthを越えない場合に比較器41〜4
3に比較禁止を指示して比較器41〜43を比較動作を
行わないように制御する。
【0070】演算器44〜46は入力端子Aに入力され
た画像データを入力端子Bに入力された画像データで割
算し、その値を出力する。つまり、演算器44はライン
バッファ37からの赤の画像データをラインバッファ3
8からの緑の画像データで割算してその値を出力し、演
算器45はラインバッファ38からの緑の画像データを
ラインバッファ39からの青の画像データで割算してそ
の値を出力し、演算器46はラインバッファ39からの
青の画像データをラインバッファ40からの赤の画像デ
ータで割算してその値を出力する。比較器41〜43
は、ウインドコンパレータであり、それぞれ演算器44
〜46の出力信号を予め設定された下限値Vr1、上限値
Vr2と比較する。
【0071】比較器41〜43は、演算器44〜46の
出力信号が下限値Vr1以上で且つ上限値Vr2以下の場合
に出力信号がLとなり、演算器44〜46の出力信号が
下限値Vr1以下の場合または演算器44〜46の出力信
号が上限値Vr2以上の場合に出力信号がHとなる。ゲー
ト48は比較器41〜43の出力信号のオアをとり、ゲ
ート48の出力信号S2がHになると原稿画像がカラー
画像であると判別される。
【0072】最大センサ出力検出器40が比較器41〜
43に比較禁止を指示した場合には比較器41〜43の
出力信号が強制的にLとされる。ここで、予め設定され
た基準値Vthは原稿1の画像濃度が低濃度である時に原
稿画像がカラー画像であると判別することを制限する値
であり、基準値Vthを元に各色間に許されるバラツキ量
をΔVとすると、下限値Vr1および上限値Vr2は以下の
ように設定される。
【0073】Vr1=(Vth−ΔV)/Vth、Vr2=(V
th+ΔV)/Vth 説明を簡単にするため、A/D変換回路9が8ビットの
画像データをA/D変換するA/D変換回路である場
合、基準値Vthをその8ビットの下位4ビット分の32
とし、バラツキ量ΔVを8ビットの下位2ビット分の4
とした時の原稿画像判別を模式的に図12に示す。この
時、Vr1=0.875、Vr2=1.125となる。ここ
で、図12中の各色の数値はある画素におけるカラーセ
ンサ7の各色の出力レベルR,G,Bの値を表わすもの
とする。
【0074】図12(i)の場合の各色のカラーセンサ
7の出力レベルR,G,Bの間の比率をPaとすると、
R,G,Bの各間ともVr1<Pa<Vr2であり、ゲート
48の出力信号S2がLであって原稿画像が白黒画像で
あると判別される。図12(ii)の場合の各色のカラー
センサ7の出力レベルR,G,Bの間の比率をPbとす
ると、GB間でPb<Vr1、BR間でPb>Vr2であり、
ゲート48の出力信号S2がHであって原稿画像がカラ
ー画像であると判別される。
【0075】図12(iii)の場合の各色のカラーセン
サ7の出力レベルR,G,Bの間の比率をPcとする
と、RG間でPc>Vr2、GB間でPc<Vr1であるが、
最大出力レベルのBがVth以下であって最大センサ出力
検出器40の出力信号により全ての比較器41〜43が
Lの出力信号を出力する。このため、ゲート48の出力
信号S2がLになって原稿画像が白黒画像であると判別
される。本実施例では、説明を簡単にするため、比較器
41〜43の比較値Vr1、Vr2は固定し、かつ、各色で
共通して設けたが、比較器41〜43の比較値Vr1、V
r2は画素濃度レベルの絶対レベルに応じて複数設け、ま
た、各色間で異なる比較値とした方がより精度の良い原
稿画像判別を行える。
【0076】このように、第5実施例は、請求項5記載
の発明の実施例であって、原稿画像判別手段17は、カ
ラーセンサ7からの黒基準のピーク値とカラーセンサ7
からの画像情報の画素濃度レベルとの大小を比較する第
1の比較手段としての比較器20と、カラーセンサ7か
らの白基準の最小値とカラーセンサ7からの画像情報の
画素濃度レベルとの大小を比較する第2の比較手段とし
ての比較器21と、この第2の比較手段21の出力信号
と第1の比較手段20の出力信号により原稿画像が多値
画像と2値画像のいずれであるかを検出する検出手段と
しての検出器24と、白基準を読み取った時のカラーセ
ンサ7の各色間の感度バラツキを補正した後でカラーセ
ンサ7からの各色の画像情報の比率を求める演算手段と
しての演算器44〜46と、この演算手段44〜46で
求めた比率を予め定められた値Vr1、Vr2と比較する第
4の比較手段としての比較器41〜43と、カラーセン
サ7からの画像情報のレベルを検出し、このレベルが設
定値に達していない場合に第4の比較手段41〜43が
比較動作を行わないようにする出力検出手段としての最
大センサ出力検出器40とを有し、第4の比較手段41
〜43の比較結果により原稿画像がカラー画像と白黒画
像のいずれであるかを判別するので、簡単な構成で、原
稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるか、カラー
画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタイムでかつ
精度良く判別することができる。
【0077】図13は本発明の第6実施例における原稿
画像判別手段のカラー/白黒判別部を示す。この第6実
施例は、請求項8記載の発明の実施例であり、上記第1
実施例において、原稿画像判別手段17のカラー/白黒
判別部として図13に示すものを用いるようにしたもの
である。この図13に示すカラー/白黒判別部は図6に
示すカラー/白黒判別部においてゲート34の出力側に
計数手段49を設けたものであり、図13において図6
と同じ構成要素には同一符号を付してある。
【0078】計数手段49は、プレスキャン時にゲート
34の出力信号により画素クロックに同期したクロック
CLKをカウントすることにより、比較器31〜33で
検出されたカラーの画素数をカウントし、そのカウント
数が予め設定された数より少ないかどうかで原稿画像が
白黒画像であるかカラー画像であるかを判別する。つま
り、計数手段49は、カラーの画素数カウント値が予め
設定された数より少ない場合には出力信号CoutがLの
ままであって原稿画像をカラー画像と判別しない、又は
ノイズによるものとみなして原稿画像を白黒画像と判別
し、カラーの画素数カウント値が予め設定された数に達
した場合には出力信号CoutがHになって原稿画像をカ
ラー画像と判別する。本発明の第7実施例は、請求項8
記載の発明の実施例であり、上記第5実施例において、
ゲート48の出力側に第6実施例と同様に上記計数手段
49を設けたものである。
【0079】上記第6実施例及び第7実施例は、請求項
8記載の発明の実施例であって、原稿画像判別手段17
は、第3の比較手段31〜33もしくは第4の比較手段
41〜43の比較結果によりカラー画像の画像情報を判
別して該カラー画像の画像情報の画素の数を計数する第
2の計数手段49を有し、この第2の計数手段49の計
数結果により原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれ
であるかを判別するので、簡単な構成で、原稿画像がカ
ラー画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタイムで
精度良くかつ効率良く判別することができる。
【0080】上記各実施例は、原稿画像判別手段17を
A/D変換器9の後段に設けてA/D変換器9からのデ
ジタル画像信号を原稿画像判別手段17で用いる例であ
るが、上記各実施例は、原稿画像判別手段17をA/D
変換器9の前段に設けてサンプルホールド回路8からの
アナログ画像信号を原稿画像判別手段17で用いるよう
にしても、上記各実施例と同様なことを行うことができ
る。
【0081】図14は本発明の第8実施例を示す。この
第8実施例は請求項9、10記載の発明の実施例であ
る。第8実施例では、上記第1実施例において、原稿画
像判別手段17の代りに画像データ指示手段50を設け
たものであり、図1と同じ構成要素には同一符号を付し
てある。画像データ指示手段50は外部入力信号により
原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであるか、カラ
ー画像と白黒画像のいずれであるかを指示する。画像デ
ータ指示手段50は、外部入力信号により原稿画像が2
値画像であることを指示されると、クロック切換手段1
8に信号を出力する。クロック信号換手段18は画像デ
ータ指示手段50の出力信号により原稿画像が2値画像
であると指示された場合にはファインスキャン時にCC
D駆動回路16を制御してCCD駆動回路16からカラ
ーセンサ7へのクロックをカラーセンサ7の駆動可能な
高速のクロックに切り換える。したがって、ファインス
キャン時にはカラーセンサ7は高速のクロックで駆動さ
れて原稿1の高速読み取りを行う。
【0082】また、画像データ指示手段50は、外部入
力信号により原稿の画像が白黒画像であると指示される
と、インターフェイス13およびセンサ信号選択手段1
9に信号を出力する。センサ信号選択手段19は、画像
データ指示手段50からの信号により原稿の画像が白黒
画像である場合には本スキャン時にカラーセンサ7の各
ラインセンサのうち予め定められた色の読み取り用ライ
ンセンサ、ここでは緑読み取り用ラインセンサを選択
し、つまり、本モード時に緑の画像データを得るために
赤、青のデータバスを切り離して緑のデータバスのみで
緑読み取り用ラインセンサからの緑の画像データを次段
のサンプルホールド回路8へ伝達するようにカラーセン
サ7のデータバスを制御する。
【0083】また、インターフェイス13は、画像デー
タ指示手段50からの信号により原稿の画像が白黒画像
である場合には本スキャン時に緑のデータバスの画像デ
ータを赤および青のデータバスに分配し、緑データ用記
憶装置に緑の画像データが格納されると共に赤データ用
記憶装置および青データ用記憶装置に緑の画像データが
それぞれ格納される。また、本実施例は、簡易読み取り
モードを有し、この簡易読み取りモードでは画像データ
指示手段50は外部入力信号により原稿画像が2値画像
であることを指示された場合プレスキャンを実行させず
にすぐにファインスキャンを行わせる。
【0084】このように、第8実施例は、請求項9記載
の発明の実施例であって、本スキャンにて原稿1を走査
してその反射光もしくは透過光を結像レンズ6により集
光して光電変換素子としてのカラーセンサ7に入射さ
せ、この光電変換素子7により原稿1の反射率に応じた
電気信号を画像情報として得、この画像情報を色別に複
数の記憶装置に格納し、かつ、本スキャンの前のプレス
キャンにて原稿1を走査してその反射光を結像レンズ6
により集光して光電変換素子7に入射させ、光電変換素
子7により原稿1の反射率に応じた電気信号を画像情報
として得る画像読取装置において、外部入力により原稿
画像が多値画像と2値画像のいずれであるか、カラー画
像と白黒画像のいずれであるかを指示する画像データ指
示手段50と、この画像データ指示手段50により原稿
画像が2値画像であると指示された場合に本スキャン時
に光電変換素子7の駆動用クロック信号を高速のクロッ
ク信号に切り換えるクロック信号切換手段18と、画像
データ指示手段50により原稿画像が白黒画像であると
指示された場合に本スキャン時に光電変換素子7からの
予め定められた色の画像情報を選択する信号選択手段と
してのセンサ信号選択手段19とを備え、この信号選択
手段19により選択された画像情報を記憶装置に格納す
るので、安価で簡単な構成にて、原稿画像に応じた読み
取り時間の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能と
なる。
【0085】また、第8実施例は、請求項10記載の発
明の実施例であって、簡易読み取りモードで画像データ
指示手段50により原稿画像が2値画像であると指示さ
れた場合にプレスキャンを行わないので、原稿読み取り
作業時間の短縮が可能となる。なお、請求項9記載の発
明は、上記第1実施例以外の各実施例において上記8実
施例と同様に適用することができる。
【0086】図15は本発明の第9実施例を示す。図1
5において、図1と同じ構成要素には同一符号を付して
ある。この第9実施例は、請求項12、14記載の発明
の実施例であり、回転式色分解フィルタを用いた画像読
取装置の例である。第9実施例では、上記第1実施例に
おいて、回転により各色の色分解フィルタ51r,51
b,51gが切り換わる回転式色分解フィルタ51と、
フィルタ制御回路52が追加され、カラーセンサ7の代
りにモノクロセンサとしてのCCDからなる光電変換素
子53が用いられる。データバスは一色分であり、イン
ターフェイス13は本スキャン時に色分解フィルタ51
r,51b,51gのうち使用するものの色に対応して
データバスを切り換えて外部の緑データ用記憶装置、赤
データ用記憶装置および青データ用記憶装置の1つに接
続する。
【0087】本スキャン時及びプレスキャン時にはフィ
ルタ制御回路52が回転式色分解フィルタ51の回転制
御を行って色分解フィルタ51r,51b,51gを順
次に光路に位置させ、原稿1の画像の各色成分が読み取
られる。プレスキャン時に原稿画像判別手段17が原稿
画像を白黒画像であると判別すると、フィルタ制御回路
52は本スキャン時に原稿画像判別手段17からセンサ
信号選択手段18を介して入力される信号により回転式
色分解フィルタ51の回転制御を行って色分解フィルタ
51r,51b,51gのうち予め定められた色の色分
解フィルタ、ここでは緑の色分解フィルタ51gを光軸
上に固定させる。また、インターフェイス13は原稿画
像判別手段17からの信号により原稿画像判別手段17
が原稿画像を白黒画像であると判定した場合には本スキ
ャン時にデータバスを外部の緑データ用記憶装置、赤デ
ータ用記憶装置および青データ用記憶装置に接続し、こ
れらの記憶装置の全てに緑の画像データを格納させる。
【0088】また、図16は上記A/D変換回路24の
構成を示す。A/D変換回路24はスイッチ手段54,
55、A/D変換器56、2値化回路57及び分配器5
8により構成される。スイッチ手段54は、原稿画像判
別手段17からの信号により原稿画像判別手段17が原
稿画像を多値画像であると判別した場合にサンプルホー
ルド回路8の出力信号をA/D変換器56へ出力し、原
稿画像判別手段17が原稿画像を2値画像であると判別
した場合にサンプルホールド回路8の出力信号を2値化
回路57へ出力する。
【0089】A/D変換器56はサンプルホールド回路
8からスイッチ手段54を介して入力されたアナログ画
像信号をn(nは自然数)ビットのデジタル画像信号に
デジタル化してスイッチ手段55へ出力し、スイッチ手
段55は原稿画像判別手段17からの信号により原稿画
像判別手段17が原稿画像を多値画像であると判別した
場合にA/D変換器56からのnビットのデジタル画像
信号を次段へ出力する。
【0090】2値化回路57はサンプルホールド回路8
からスイッチ手段54を介して入力されたアナログ画像
信号をスレッシュレベルで1ビットのデジタル画像信号
にデジタル化し、分配器58は2値化回路57からの1
ビットのデジタル画像信号をA/D変換器56の出力信
号と同じnビットのデジタル画像信号に変換する。スイ
ッチ手段55は原稿画像判別手段17からの信号により
原稿画像判別手段17が原稿画像を2値画像であると判
別した場合に分配器58からのnビットのデジタル画像
信号を次段へ出力する。
【0091】2値化回路57は、図示しない回路によ
り、ファインスキャンの開始時にモノクロセンサ53で
読み取られた黒基準及び白基準に対するサンプルホール
ド回路8の出力信号(もしくはA/D変換回路9の出力
信号)の各平均値(黒基準の平均値及び白基準の平均
値)がスレッシュレベルの下限値及び上限値として設定
される。
【0092】暗出力補正回路10及びシェーディング補
正回路11は、原稿画像判別手段17からの信号により
原稿画像判別手段17が原稿画像を多値画像であると判
別した場合には画像信号の暗出力補正及びシェーディン
グ補正を行うが、原稿画像判別手段17が原稿画像を2
値画像であると判別した場合には画像信号の暗出力補正
及びシェーディング補正を実施せずにA/D変換回路9
からの画像信号をそのまま線密度変換回路12へ出力す
る。
【0093】この第9実施例は、請求項12記載の発明
の実施例であって、光電変換素子としてのモノクロセン
サ53からの画像情報をデジタル化するA/D変換手段
としてのA/D変換器56と、このA/D変換手段56
の前段に設けられ原稿画像判別手段17により原稿画像
が多値画像であると判別された場合に光電変換素子53
からの画像情報をA/D変換手段56に入力する第1の
スイッチ手段54と、原稿画像判別手段17により原稿
画像が2値画像であると判別された場合に第1のスイッ
チ手段54により光電変換素子53からの画像情報が入
力されて該画像情報を2値化する2値化手段としての2
値化回路57と、この2値化手段57からの2値の画像
情報を多ビット化する多ビット化手段としての分配器5
8と、A/D変換手段56の後段に設けられ原稿画像判
別手段17により原稿画像が多値画像であると判別され
た場合にA/D変換手段56からの画像情報を出力し、
原稿画像判別手段17により原稿画像が2値画像である
と判別された場合に多ビット化手段58からの画像情報
を出力する第2のスイッチ手段55と、光電変換素子5
3に入射する光の色分解を行う回転式フィルタ51とを
有し、原稿画像判別手段17により原稿画像が白黒画像
であると判別された場合に信号選択手段としてのセンサ
信号選択手段18によりフィルタ制御回路52を介して
回転式フィルタ51を予め定められた位置で固定させ、
第2のスイッチ手段55からの画像情報を記憶装置に格
納するので、高速の高価なA/D変換手段を必要とせず
に安定した画像を得ることができる。
【0094】また、第9実施例は、請求項14記載の発
明の実施例であって、2値化手段57のリファレンス電
圧を本スキャン開始時に読み取った黒基準の平均値と白
基準の平均値を元に作成するようにしたので、光電変換
素子の駆動クロックを高速なクロックに切り換えた場合
や光源変動が生じた場合等でも、常に適切な画像情報の
2値化を行うことができ、安定した画像を得ることがで
きる。なお、請求項12記載の発明は、上記第8実施例
において、上記第9実施例と同様に適用することができ
る。
【0095】図17は本発明の第10実施例におけるA
/D変換回路9を示す。図17において、図1及び図1
6と同じ構成要素には同一符号を付してあり、説明を簡
単にするため、暗出力補正回路10からインターフェイ
ス13までを省いてA/D変換回路9からの画像信号を
外部記憶装置59に書き込むものとする。この第10実
施例は、請求項13記載の発明の実施例である。第10
実施例では、上記第9実施例において、分配器58の代
りに直並列変換器60が用いられ、分周器61は画素デ
ータ(ホールドパルス)に同期したクロックCLKをn
分周する。
【0096】直並列変換器60は、原稿画像判別手段1
7が原稿画像を2値画像であると判別した場合に2値化
回路57から順次に入力される1ビットの画像データを
分周器61からのクロックSnに同期してn画素単位で
(nビットづつ)スイッチ手段55へ出力する。スイッ
チ手段62は、原稿画像判別手段17からの信号により
原稿画像判別手段17が原稿画像を多値画像であると判
別した場合にはクロックCLKをアドレスカウンタ63
へ出力し、原稿画像判別手段17が原稿画像を2値画像
であると判別した場合には分周器61からのクロックC
LKnをアドレスカウンタ63へ出力する。アドレスカ
ウンタ63はスイッチ手段62からのクロックCLKn
をカウントして外部記憶装置59のメモリアドレスを指
定し、外部記憶装置59はスイッチ手段55からのnビ
ットの画像データをアドレスカウンタ63により指定さ
れた1つのメモリアドレスに格納する。
【0097】原稿画像が2値画像である場合の図17に
示す回路の動作を図18に示すタイミングチャートを用
いて説明する。ここでは、説明を簡単にするため、n=
4とする。原稿画像が2値画像である場合には、サンプ
ルホールド回路8からのアナログ画像信号はスイッチ手
段54を通って2値化回路57により2値化される。直
並列変換器60は、2値化回路57から順次に入力され
る1ビットの画像データをクロックCLKにより順次に
取り込み、この取り込んだ画像データを分周器61から
のクロックSnに同期して同時に出力する。分周器61
は、クロックCLKをn(=4)分周したクロック信号
CLKnとn分周毎の同期信号Snを生成し、クロック
信号CLKnをスイッチ手段62へ出力して同期信号S
nを直並列変換器60へ出力する。
【0098】アドレスカウンタ63はスイッチ手段62
からのクロックCLKnをカウントして外部記憶装置5
9のメモリアドレスを指定する。直並列変換器60は、
2値化回路57からクロックCLKにより順次に取り込
だ画像データD0〜D3、D4〜D7・・・を同期信号
SnのタイミングP0、P1・・・において一度に出力
し、外部記憶装置59はスイッチ手段55からのnビッ
トの画像データD0〜D3、D4〜D7・・・をアドレ
スカウンタ63により指定されたメモリアドレスA0、
A1・・・に4画素分づつ格納する。
【0099】また、原稿画像が2値画像であってその画
像データを外部記憶装置59から読み出す場合には、外
部記憶装置59はメモリアドレスが同様に指定されてそ
こから画像データを4画素分づつ読み出し、この画像デ
ータがnビットの並直列変換回路で1ビットの画像デー
タに変換される。この画像データは、必要に応じてnビ
ットの分配器等で出力機器(プリンタ、ディスプレイ
等)のビット数に変換され、出力機器へ出力される。
【0100】また、2値化回路57は、図示しない回路
により、ファインスキャンの開始時にモノクロセンサ5
3で読み取られた黒基準及び白基準に対するサンプルホ
ールド回路8の出力信号(もしくはA/D変換回路9の
出力信号)の各平均値(黒基準の平均値及び白基準の平
均値)がスレッシュレベルの下限値及び上限値として設
定される。
【0101】この第10実施例は、請求項13記載の発
明の実施例であって、光電変換素子53からの画像情報
をデジタル化するA/D変換手段としてのA/D変換器
56と、このA/D変換手段56の前段に設けられ原稿
画像判別手段17により原稿画像が多値画像であると判
別された場合に光電変換素子53からの画像情報をA/
D変換手段56に入力する第1のスイッチ手段54と、
原稿画像判別手段17により原稿画像が2値画像である
と判別された場合に第1のスイッチ手段54により光電
変換素子53からの画像情報が入力されて該画像情報を
2値化する2値化手段としての2値化回路57と、光電
変換素子53からの画像情報に同期したクロックをn
(n:自然数)分周する分周手段としての分周器61
と、この分周手段61からのクロックに同期して2値化
手段57からの2値の画像情報をnビット単位で出力す
る直並列変換手段としての直並列変換回路60と、A/
D変換手段56の後段に設けられ原稿画像判別手段17
により原稿画像が多値画像であると判別された場合にA
/D変換手段56からの画像情報を出力し、原稿画像判
別手段17により原稿画像が2値画像であると判別され
た場合に直並列変換手段60からの画像情報を出力する
第2のスイッチ手段55と、原稿画像判別手段17によ
り原稿画像が多値画像であると判別された場合には光電
変換素子53からの画像情報に同期したクロックを出力
し、原稿画像判別手段17により原稿画像が2値画像で
あると判別された場合には分周手段61からのクロック
を出力する第3のスイッチ手段62と、この第3のスイ
ッチ手段62からのクロックが入力され記憶装置59の
アドレス指定を行うアドレスカウンタ63と、光電変換
素子53に入射する光の色分解を行う回転式フィルタ5
1とを有し、原稿画像判別手段17により原稿画像が白
黒画像であると判別された場合に信号選択手段19によ
り回転式フィルタ51を予め定められた位置で固定さ
せ、記憶装置59が1つのメモリアドレスに対してnビ
ットのメモリセルを有していて第2のスイッチ手段55
からn画素の画像情報を記憶装置59に格納するので、
高速の高価なA/D変換手段を必要とせず、読み取り領
域が大きくなり(読み取り画素数が多くなり)、安定し
た画像を得ることができる。なお、請求項13記載の発
明は、上記第1実施例や第8実施例において、上記第1
0実施例と同様に適用することができる。
【0102】図19は本発明の第11実施例を示す。図
19において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し
てある。第11実施例は、請求項15記載の発明の実施
例であり、上記第1実施例において、ライン積算処理制
御手段64を設け、さらにA/D変換回路9の後段に積
算平均化手段65を設けたものである。積算平均化手段
65は、原稿画像判別手段17からの信号により原稿画
像判別手段17がプレスキャン時に原稿画像が多値画像
であると判別した場合には、ファインスキャン時にA/
D変換回路9からの1ライン分の画像データを積算して
平均化する。
【0103】また、ライン積算処理制御手段64は、原
稿画像判別手段17からの信号により原稿画像判別手段
17がプレスキャン時に原稿画像が多値画像であると判
別した場合には、ファインスキャン時にモータ駆動制御
回路15に対して原稿1が予め設定された走査速度の1
/nで走査されるようにモータ5を制御させる。この場
合、クロック切換手段18は、第1実施例とは異なり、
CCD駆動回路16にカラースキャナ7の駆動クロック
を切り換えさせることはしない。また、積算平均化手段
65は、原稿画像判別手段17からの信号により原稿画
像判別手段17がプレスキャン時に原稿画像が2値画像
であると判別した場合には、ファインスキャン時にA/
D変換回路9からの画像データを平均化することなく暗
出力補正回路10へ出力する。
【0104】図20は積算平均化手段65の入出力信号
のタイミングを示す。図20において、信号aは積算平
均化手段65の入力信号であり、L1、L2・・・L1
7はそれぞれ1ライン分の画像信号である。信号b、c
は積算平均化手段65の1ライン分の画像信号を積算す
る積算回数を4回とした時の制御信号であり、信号d、
eは積算平均化手段65の1ライン分の画像信号を積算
する積算回数を8回とした時の制御信号である。
【0105】積算平均化手段65は、原稿画像判別手段
17からの信号により原稿画像判別手段17がプレスキ
ャン時に原稿画像が多値画像であると判別した場合にこ
れらの制御信号を画像信号の積算に用い、原稿画像判別
手段17がプレスキャン時に原稿画像が2値画像である
と判別して画像信号の積算を行わない時にはこれらの制
御信号を用いずにA/D変換回路9からの画像データを
暗出力補正回路10へ出力する。
【0106】次に、積算平均化手段65が画像信号の積
算を4回行う場合について説明する。積算平均化手段6
5は、信号bがLになると、入力されたラインデータ
(1ライン分の画像データ)L1のみをメモリに書き込
む。次に、積算平均化手段65は、信号bがHになって
ラインデータL2が入力されるタイミングで、メモリに
書き込んだラインデータL1を読み出すと同時に、この
ラインデータL1を入力信号L2の対応するドット位置
のデータに積算して再びメモリに書き込む。
【0107】積算平均化手段65は、ラインデータL3
が入力されるタイミングにおいても、ラインデータL2
が入力されるタイミングと同様にメモリに書き込んだラ
インデータ(L1+L2)を読み出すと同時に、このラ
インデータ(L1+L2)を入力信号L3の対応するド
ット位置のデータに積算して再びメモリに書き込む。積
算平均化手段65は、信号cがLになると、メモリに書
き込んだラインデータ(L1+L2+L3)を読み出す
と同時に、このラインデータ(L1+L2+L3)を入
力信号L4の対応するドット位置のデータに積算するこ
とで、ラインデータ(L1+L2+L3+L4)を平均
化して新たな1ラインの画像データL’1として暗出力
補正回路10へ出力する。
【0108】そして、積算平均化手段65は、再び信号
bがLになると、入力されたラインデータ(1ライン分
の画像データ)L5のみをメモリに書き込み、以後は上
述の動作を繰り返して行う。従って、次に積算平均化手
段65から出力されるラインの画像データL’2はライ
ンデータL5〜L8を積算により平均化した1ラインの
画像データとなり、その次に積算平均化手段65から出
力されるラインの画像データL’3はラインデータL9
〜L12を積算により平均化した1ラインの画像データ
となる。
【0109】また、積算平均化手段65が画像信号の積
算を8回行う場合も同様である。積算平均化手段65
は、ラインデータL1〜L8を積算平均化して1ライン
の画像データL”1として出力し、ラインデータL9〜
L16を積算平均化して1ラインの画像データL”2と
して出力する。ここで、積算平均化手段65がメモリに
書き込む画像データは1ライン分の画像データが積算平
均化手段65に入力される毎に更新されていくので、積
算平均化手段65のメモリ容量は1ライン分あれば十分
である。なお、データバス(ビット数)は、画像データ
の積算時に増加するので、積算回数に応じて予め余分に
容易しておく。積算平均化手段65が画像信号の積算を
16回行う場合にはデータバスは4ビット余分に必要と
なる。
【0110】このように、第11実施例は、請求項15
記載の発明の実施例であって、光電変換素子としてのカ
ラーセンサ7からの画像情報をデジタル化するA/D変
換手段としてのA/D変換回路9の後段に設けられ、原
稿画像判別手段17により原稿画像が多値画像であると
判別された場合にA/D変換手段9からの1ラインの画
像情報を所定ライン数副走査方向に積算平均化して新た
な1ラインの画像情報とする積算平均化手段65を有す
るので、原稿画像に応じた読み取り時間の短縮及び色に
じみのない画像の再現が可能となり、また、原稿画像が
多値画像である場合はより良い読み取り品質を保ことが
でき、原稿画像が2値画像である場合は更なる読み取り
時間の短縮が可能となる。なお、請求項15記載の発明
は、上記第1実施例以外の他の実施例において、上記第
11実施例と同様に適用することができる。
【0111】図21は本発明の第12実施例を示す。図
21において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し
てある。第12実施例は、請求項2記載の発明の実施例
であり、上記第1実施例において、クロック切換手段1
8の代りに光源制御手段66を設けたものである。光源
制御手段66は、原稿画像判別手段17からの信号によ
り原稿画像判別手段17がプレスキャン時に原稿画像を
2値画像であると判別した場合にはファインスキャン時
に光源4が予め設定された光量(多値画像読み取り時に
使用する光量より低い光量)で原稿1を照明するように
光源駆動回路14を制御する。
【0112】このように、第12実施例は、請求項2記
載の発明の実施例であって、本スキャンにて原稿1を走
査し、光源4により原稿1を照明してその反射光を結像
レンズ6により集光して光電変換素子としてのカラーセ
ンサ7に入射させ、この光電変換素子7により原稿の反
射率に応じた電気信号を画像情報として得、この画像情
報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、本スキャン
の前のプレスキャンにて原稿1を走査してその反射光を
結像レンズ6により集光して光電変換素子7に入射さ
せ、光電変換素子7により原稿の反射率に応じた電気信
号を画像情報として得る画像読取装置において、プレス
キャン時に光電変換素子7からの画像情報により原稿画
像が多値画像と2値画像のいずれであるかを判別し、か
つ、原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれであるか
を判別する原稿画像判別手段17と、この原稿画像判別
手段17により原稿画像が2値画像であると判別された
場合に本スキャン時に光源4の光量を多値画像読み取り
時より低下させる光源光量制御手段66と、原稿画像判
別手段17により原稿画像が白黒画像であると判別され
た場合に本スキャン時に光電変換素子7からの予め定め
られた色の画像情報を選択する信号選択手段としてのセ
ンサ信号選択手段19とを備え、この信号選択手段19
により選択された画像情報を記憶装置に格納するので、
原稿画像を自動的に判別して原稿画像に応じた読み取り
時間の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能となる
と同時に、光源による装置の発熱を抑えて電力の省力化
を図ることが可能となる。
【0113】図22は本発明の第13実施例を示す。図
22において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し
てある。第13実施例は、請求項16記載の発明の実施
例であり、上記第1実施例において、光源光量制御手段
66を付加したものである。この光源光量制御手段66
は上記第11実施例のものと同様である。
【0114】このように、第13実施例は、請求項16
記載の発明の実施例であって、原稿画像判別手段17に
より原稿画像が2値画像であると判別された場合に本ス
キャン時に原稿1を照明するための光源4の光量を多値
画像読み取り時より低下させる光源光量制御手段66を
備えたので、原稿画像に応じた読み取り時間の短縮及び
色にじみのない画像の再現が可能となると同時に、原稿
画像が2値画像である場合は光源による装置の発熱を抑
えることができて電力の省力化が可能であり、更なる高
速読み取りが可能となる。
【0115】図23は本発明の第14実施例を示す。図
23において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し
てある。第14実施例は、請求項11記載の発明の実施
例であり、3つのラインセンサを用いた画像読取装置の
例である。第14実施例では、上記第1実施例におい
て、カラーセンサ7の代りに色分解光学素子67及び3
つのラインセンサ68r,68g,68bが用いられ、
ラインセンサ68r,68g,68bはモノクロセンサ
としてのCCDからなる光電変換素子が用いられる。
【0116】結像レンズ6からの光束は、色分解光学素
子67により赤、緑、青の成分に分解され、ラインセン
サ68r,68g,68b上に結像される。ラインセン
サ68r,68g,68bはCCD駆動回路16r,1
6g,16bにより駆動されて色分解光学素子67から
の光を光電変換し、サンプルホールド回路8はラインセ
ンサ68r,68g,68bから画像信号が入力され
る。
【0117】プレスキャン時に原稿画像判別手段17が
原稿画像を白黒画像であると判定すると、センサ信号選
択手段18は本スキャン時に原稿画像判別手段17から
の信号により予め定められた色の読み取り用ラインセン
サ、ここでは緑の光束が入射するラインセンサ48gの
みが駆動されて他のラインセンサ48r,48bが駆動
されないようにCCD駆動回路16r,16g,16b
を制御する。また、インターフェイス13は第1実施例
と同様に原稿画像判別手段17からの信号により原稿の
画像が白黒画像である場合には本スキャン時に緑のデー
タバスの画像データを赤および青のデータバスに分配
し、緑データ用記憶装置に緑の画像データが格納される
と共に赤データ用記憶装置および青データ用記憶装置に
緑の画像データがそれぞれ格納される。クロック信号換
手段18は原稿画像判別手段17の出力信号によりプレ
スキャン時に原稿画像が2値画像であると判別された場
合本スキャン時にCCD駆動回路16r、16g、16
bを制御してCCD駆動回路16r、16g、16bか
らラインセンサ68r,68g,68bへのクロックを
ラインセンサ68r,68g,68bの駆動可能な高速
のクロックに切り換える。
【0118】このように、第14実施例は、請求項11
記載の発明の実施例であって、光電変換素子は3つのラ
インセンサ68r,68g,68bからなり、信号選択
手段としてのセンサ信号選択手段19は原稿画像判別手
段17により原稿画像が白黒画像であると判別された場
合に3つのラインセンサ68r,68g,68bのうち
予め設定された色のラインセンサを選択して該ラインセ
ンサのみを駆動させるので、ラインセンサを駆動する駆
動素子の発熱を抑えることができる。
【0119】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば原稿からの反射光の代りに原稿の
透過光を結像レンズ6により集光して光電変換素子に入
射させるようにしてもよい。また、各請求項の発明は、
任意に組み合わせて実施することが可能であり、例えば
上記各実施例のうちの適用していない実施例に適用する
ことができる。
【0120】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、本スキャンにて原稿を走査してその反射光もしくは
透過光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射
させ、この光電変換素子により原稿の反射率もしくは透
過率に応じた電気信号を画像情報として得、この画像情
報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、本スキャン
の前のプレスキャンにて原稿を走査してその反射光もし
くは透過光を前記結像レンズにより集光して前記光電変
換素子に入射させ、前記光電変換素子により原稿の反射
率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情報として得
る画像読取装置において、プレスキャン時に前記光電変
換素子からの画像情報により原稿画像が多値画像と2値
画像のいずれであるかを判別し、かつ、原稿画像がカラ
ー画像と白黒画像のいずれであるかを判別する原稿画像
判別手段と、この原稿画像判別手段により原稿画像が2
値画像であると判別された場合に本スキャン時に前記光
電変換素子の駆動用クロック信号を高速のクロック信号
に切り換えるクロック信号切換手段と、前記原稿画像判
別手段により原稿画像が白黒画像であると判別された場
合に本スキャン時に前記光電変換素子からの予め定めら
れた色の画像情報を選択する信号選択手段とを備え、こ
の信号選択手段により選択された画像情報を前記記憶装
置に格納するので、原稿画像を自動的に判別して原稿画
像に応じた読み取り時間の短縮及び色にじみのない画像
の再現が可能となる。
【0121】請求項2記載の発明によれば、本スキャン
にて原稿を走査し、光源により原稿を照明してその反射
光もしくは透過光を結像レンズにより集光して光電変換
素子に入射させ、この光電変換素子により原稿の反射率
もしくは透過率に応じた電気信号を画像情報として得、
この画像情報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、
本スキャンの前のプレスキャンにて原稿を走査してその
反射光もしくは透過光を前記結像レンズにより集光して
前記光電変換素子に入射させ、前記光電変換素子により
原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情
報として得る画像読取装置において、プレスキャン時に
前記光電変換素子からの画像情報により原稿画像が多値
画像と2値画像のいずれであるかを判別し、かつ、原稿
画像がカラー画像と白黒画像のいずれであるかを判別す
る原稿画像判別手段と、この原稿画像判別手段により原
稿画像が2値画像であると判別された場合に本スキャン
時に前記光源の光量を多値画像読み取り時より低下させ
る光源光量制御手段と、前記原稿画像判別手段により原
稿画像が白黒画像であると判別された場合に本スキャン
時に前記光電変換素子からの予め定められた色の画像情
報を選択する信号選択手段とを備え、この信号選択手段
により選択された画像情報を前記記憶装置に格納するの
で、原稿画像を自動的に判別して原稿画像に応じた読み
取り時間の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能と
なると同時に、光源による装置の発熱を抑えて電力の省
力化を図ることが可能となる。
【0122】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の画像読取装置において、前記原稿画像判別
手段は、前記光電変換素子からの黒基準のピーク値と前
記光電変換素子からの画像情報の画素濃度レベルとの大
小を比較する第1の比較手段と、前記光電変換素子から
の白基準の最小値と前記光電変換素子からの画像情報の
画素濃度レベルとの大小を比較する第2の比較手段と、
この第2の比較手段の出力信号と前記第1の比較手段の
出力信号により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれ
であるかを検出する検出手段と、白基準を読み取った時
の前記光電変換素子の各色間の感度バラツキを補正した
後で前記光電変換素子からの各色の画像情報の差分を求
める演算手段と、この演算手段で求めた差分を予め定め
られた値と比較する第3の比較手段とを有し、この第3
の比較手段の比較結果により原稿画像がカラー画像と白
黒画像のいずれであるかを判別するので、安価で簡単な
構成にて、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであ
るか、カラー画像と白黒画像のいずれであるかをリアル
タイムで判別することができる。
【0123】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の画像読取装置において、前記原稿画像判別手段は、
前記光電変換素子からの黒基準の平均値を前記第1の比
較手段のリファレンス電圧とし、前記光電変換素子から
の白基準の平均値を前記第2の比較手段のリファレンス
電圧とする加算平均化手段を有するので、原稿画像が多
値画像と2値画像のいずれであるかをリアルタイムでか
つ安定に判別することができる。
【0124】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の画像読取装置において、前記原稿
画像判別手段は、前記光電変換素子からの黒基準のピー
ク値と前記光電変換素子からの画像情報の画素濃度レベ
ルとの大小を比較する第1の比較手段と、前記光電変換
素子からの白基準の最小値と前記光電変換素子からの画
像情報の画素濃度レベルとの大小を比較する第2の比較
手段と、この第2の比較手段の出力信号と前記第1の比
較手段の出力信号により原稿画像が多値画像と2値画像
のいずれであるかを検出する検出手段と、白基準を読み
取った時の前記光電変換素子の各色間の感度バラツキを
補正した後で前記光電変換素子からの各色の画像情報の
比率を求める演算手段と、この演算手段で求めた比率を
予め定められた値と比較する第4の比較手段と、前記光
電変換素子からの画像情報のレベルを検出し、このレベ
ルが設定値に達していない場合に前記第4の比較手段が
比較動作を行わないようにする出力検出手段とを有し、
前記第4の比較手段の比較結果により原稿画像がカラー
画像と白黒画像のいずれであるかを判別するので、簡単
な構成で、原稿画像が多値画像と2値画像のいずれであ
るか、カラー画像と白黒画像のいずれであるかをリアル
タイムでかつ精度良く判別することができる。
【0125】請求項6記載の発明によれば、請求項3、
4または5記載の画像読取装置において、前記検出手段
は前記第1の比較手段の出力信号と前記第2の比較手段
の出力信号とにより画素濃度レベルが白基準と黒基準と
の間の多値レベルである画素の数を計数する計数手段か
らなり、この計数手段の計数結果により原稿画像が多値
画像と2値画像のいずれであるかを検出するので、原稿
画像が多値画像と2値画像のいずれであるかをリアルタ
イムで安定にかつ効率良く判別することができる。
【0126】請求項7記載の発明によれば、請求項3、
4または5記載の画像読取装置において、前記原稿画像
判別手段は、画素濃度が多値レベルの時の前記第1の比
較手段及び前記第2の比較手段の出力信号を積分して前
記検出手段へ出力する積分器を有し、前記検出手段によ
り連続した多値レベルの画素を検出するので、原稿画像
が多値画像と2値画像のいずれであるかをリアルタイム
で安定にかつ精度良く判別することができる。
【0127】請求項8記載の発明によれば、請求項3、
4、5、6または7記載の画像読取装置において、前記
原稿画像判別手段は、前記第3の比較手段もしくは前記
第4の比較手段の比較結果によりカラー画像の画像情報
を判別して該カラー画像の画像情報の画素の数を計数す
る第2の計数手段を有し、この第2の計数手段の計数結
果により原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれであ
るかを判別するので、簡単な構成で、原稿画像がカラー
画像と白黒画像のいずれであるかをリアルタイムで精度
良くかつ効率良く判別することができる。
【0128】請求項9記載の発明によれば、本スキャン
にて原稿を走査してその反射光もしくは透過光を結像レ
ンズにより集光して光電変換素子に入射させ、この光電
変換素子により原稿の反射率もしくは透過率に応じた電
気信号を画像情報として得、この画像情報を色別に複数
の記憶装置に格納し、かつ、本スキャンの前のプレスキ
ャンにて原稿を走査してその反射光もしくは透過光を前
記結像レンズにより集光して前記光電変換素子に入射さ
せ、前記光電変換素子により原稿の反射率もしくは透過
率に応じた電気信号を画像情報として得る画像読取装置
において、外部入力により原稿画像が多値画像と2値画
像のいずれであるか、カラー画像と白黒画像のいずれで
あるかを指示する画像データ指示手段と、この画像デー
タ指示手段により原稿画像が2値画像であると指示され
た場合に本スキャン時に前記光電変換素子の駆動用クロ
ック信号を高速のクロック信号に切り換えるクロック信
号切換手段と、前記画像データ指示手段により原稿画像
が白黒画像であると指示された場合に本スキャン時に前
記光電変換素子からの予め定められた色の画像情報を選
択する信号選択手段とを備え、この信号選択手段により
選択された画像情報を前記記憶装置に格納するので、安
価で簡単な構成にて、原稿画像に応じた読み取り時間の
短縮及び色にじみのない画像の再現が可能となる。
【0129】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の画像読取装置において、前記画像データ指示手段
により原稿画像が2値画像であると指示された場合にプ
レスキャンを行わないので、原稿読み取り作業時間の短
縮が可能となる。
【0130】請求項11記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読
取装置において、前記光電変換素子は3つのラインセン
サからなり、前記信号選択手段は前記原稿画像判別手段
により原稿画像が白黒画像であると判別された場合もし
くは前記画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像
であると指示された場合に前記3つのラインセンサのう
ち予め設定された色のラインセンサを選択して該ライン
センサのみを駆動させるので、ラインセンサを駆動する
駆動素子の発熱を抑えることができる。
【0131】請求項12記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読
取装置において、前記光電変換素子からの画像情報をデ
ジタル化するA/D変換手段と、このA/D変換手段の
前段に設けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が
多値画像であると判別された場合もしくは前記画像デー
タ指示手段により原稿画像が多値画像であると指示され
た場合に前記光電変換素子からの画像情報を前記A/D
変換手段に入力する第1のスイッチ手段と、前記原稿画
像判別手段により原稿画像が2値画像であると判別され
た場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像
が2値画像であると指示された場合に前記第1のスイッ
チ手段により前記光電変換素子からの画像情報が入力さ
れて該画像情報を2値化する2値化手段と、この2値化
手段からの2値の画像情報を多ビット化する多ビット化
手段と、前記A/D変換手段の後段に設けられ前記原稿
画像判別手段により原稿画像が多値画像であると判別さ
れた場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画
像が多値画像であると指示された場合に前記A/D変換
手段からの画像情報を出力し、前記原稿画像判別手段に
より原稿画像が2値画像であると判別された場合もしく
は前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画像で
あると指示された場合に前記多ビット化手段からの画像
情報を出力する第2のスイッチ手段と、前記光電変換素
子に入射する光の色分解を行う回転式フィルタとを有
し、前記原稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像で
あると判別された場合もしくは前記画像データ指示手段
により原稿画像が白黒画像であると指示された場合に前
記信号選択手段により前記回転式フィルタを予め定めら
れた位置で固定させ、前記第2のスイッチ手段からの画
像情報を前記記憶装置に格納するので、高速の高価なA
/D変換手段を必要とせずに安定した画像を得ることが
できる。
【0132】請求項13記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の画像読
取装置において、前記光電変換素子からの画像情報をデ
ジタル化するA/D変換手段と、このA/D変換手段の
前段に設けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が
多値画像であると判別された場合もしくは前記画像デー
タ指示手段により原稿画像が多値画像であると指示され
た場合に前記光電変換素子からの画像情報を前記A/D
変換手段に入力する第1のスイッチ手段と、前記原稿画
像判別手段により原稿画像が2値画像であると判別され
た場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像
が2値画像であると指示された場合に前記第1のスイッ
チ手段により前記光電変換素子からの画像情報が入力さ
れて該画像情報を2値化する2値化手段と、前記光電変
換素子からの画像情報に同期したクロックをn(n:自
然数)分周する分周手段と、この分周手段からのクロッ
クに同期して前記2値化手段からの2値の画像情報をn
ビット単位で出力する直並列変換手段と、前記A/D変
換手段の後段に設けられ前記原稿画像判別手段により原
稿画像が多値画像であると判別された場合もしくは前記
画像データ指示手段により原稿画像が多値画像であると
指示された場合に前記A/D変換手段からの画像情報を
出力し、前記原稿画像判別手段により原稿画像が2値画
像であると判別された場合もしくは前記画像データ指示
手段により原稿画像が2値画像であると指示された場合
に前記直並列変換手段からの画像情報を出力する第2の
スイッチ手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像
が多値画像であると判別された場合もしくは前記画像デ
ータ指示手段により原稿画像が多値画像であると指示さ
れた場合には前記光電変換素子からの画像情報に同期し
たクロックを出力し、前記原稿画像判別手段により原稿
画像が2値画像であると判別された場合もしくは前記画
像データ指示手段により原稿画像が2値画像であると指
示された場合には前記分周手段からのクロックを出力す
る第3のスイッチ手段と、この第3のスイッチ手段から
のクロックが入力され前記記憶装置のアドレス指定を行
うアドレスカウンタと、前記光電変換素子に入射する光
の色分解を行う回転式フィルタとを有し、前記原稿画像
判別手段により原稿画像が白黒画像であると判別された
場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が
白黒画像であると指示された場合に前記信号選択手段に
より前記回転式フィルタを予め定められた位置で固定さ
せ、前記記憶装置が1つのメモリアドレスに対してnビ
ットのメモリセルを有していて前記第2のスイッチ手段
からn画素の画像情報を前記記憶装置に格納するので、
高速の高価なA/D変換手段を必要とせず、読み取り領
域が大きくなり、安定した画像を得ることができる。
【0133】請求項14記載の発明によれば、請求項1
2または13記載の画像読取装置において、前記2値化
手段のリファレンス電圧を本スキャン開始時に読み取っ
た黒基準の平均値と白基準の平均値を元に作成するよう
にしたので、光電変換素子の駆動クロックを高速なクロ
ックに切り換えた場合や光源変動が生じた場合等でも、
常に適切な画像情報の2値化を行うことができ、安定し
た画像を得ることができる。
【0134】請求項15記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8、9、11、12また
は13記載の画像読取装置において、前記光電変換素子
からの画像情報をデジタル化するA/D変換手段の後段
に設けられ、前記原稿画像判別手段により原稿画像が多
値画像であると判別された場合もしくは前記画像データ
指示手段により原稿画像が多値画像であると指示された
場合に前記A/D変換手段からの1ラインの画像情報を
所定ライン数副走査方向に積算平均化して新たな1ライ
ンの画像情報とする積算平均化手段を有するので、原稿
画像に応じた読み取り時間の短縮及び色にじみのない画
像の再現が可能となり、また、原稿画像が多値画像であ
る場合はより良い読み取り品質を保ことができ、原稿画
像が2値画像である場合は更なる読み取り時間の短縮が
可能となる。
【0135】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の画像読取装置において、前記原稿画像判別手段
により原稿画像が2値画像であると判別された場合もし
くは前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画像
であると指示された場合に本スキャン時に原稿を照明す
るための光源の光量を多値画像読み取り時より低下させ
る光源光量制御手段を備えたので、原稿画像に応じた読
み取り時間の短縮及び色にじみのない画像の再現が可能
となると同時に、原稿画像が2値画像である場合は光源
による装置の発熱を抑えることができて電力の省力化が
可能であり、更なる高速読み取りが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】同第1実施例におけるカラーセンサの1ライン
出力の一例を示す波形図である。
【図3】同第1実施例における原稿画像判別手段の多値
/2値判別部を示すブロック図である。
【図4】同原稿画像判別手段の原稿画像判別の様子を模
式的に示す図である。
【図5】同第1実施例の動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図6】同原稿画像判別手段のカラー/白黒判別部を示
すブロック図である。
【図7】同原稿画像判別手段の原稿画像判別の様子の一
例を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第3実施例における原稿画像判別手段
の多値/2値判別部を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4実施例における原稿画像判別手段
の多値/2値判別部を示すブロック図である。
【図10】同第4実施例で多値レベルの画素が3画素以
上続いた時に原稿画像が多値画像であると判別する場合
の様子を示す図である。
【図11】本発明の第5実施例における原稿画像判別手
段のカラー/白黒判別部を示すブロック図である。
【図12】同原稿画像判別手段の原稿画像判別を模式的
に示す図である。
【図13】本発明の第6実施例における原稿画像判別手
段のカラー/白黒判別部を示すブロック図である。
【図14】本発明の第8実施例を示す概略図である。
【図15】本発明の第9実施例を示す概略図である。
【図16】同第9実施例のA/D変換回路を示すブロッ
ク図である。
【図17】本発明の第10実施例におけるA/D変換回
路を示すブロック図である。
【図18】同第10実施例で原稿画像が2値画像である
場合の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図19】本発明の第11実施例を示す概略図である。
【図20】同第11実施例における積算平均化手段の入
出力信号のタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図21】本発明の第12実施例を示す概略図である。
【図22】本発明の第13実施例を示す概略図である。
【図23】本発明の第14実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 原稿台 4 光源 5 モータ 6 結像レンズ 7 カラーセンサ 9 A/D変換回路 17 原稿画像判別手段 18 クロック切換手段 19 センサ信号選択手段 20,21,31〜33,41〜43 比較器 24 検出器 28〜30,44〜46 演算器 35 カウンタ 36 積分器 40 最大センサ出力検出器 49 計数手段 50 画像データ指示手段 51 色分解フィルタ 52 フィルタ制御回路 53 モノクロセンサ 54,55,62 スイッチ手段 56 A/D変換器 57 2値化回路 58 分配器 59 外部記憶装置 60 直並列変換器 61 分周器 63 アドレスカウンタ 64 ライン積算処理制御手段 65 積算平均化手段 66 光源制御手段 67 色分解光学素子 68 ラインセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 H04N 1/40 E F

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本スキャンにて原稿を走査してその反射光
    もしくは透過光を結像レンズにより集光して光電変換素
    子に入射させ、この光電変換素子により原稿の反射率も
    しくは透過率に応じた電気信号を画像情報として得、こ
    の画像情報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、本
    スキャンの前のプレスキャンにて原稿を走査してその反
    射光もしくは透過光を前記結像レンズにより集光して前
    記光電変換素子に入射させ、前記光電変換素子により原
    稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情報
    として得る画像読取装置において、プレスキャン時に前
    記光電変換素子からの画像情報により原稿画像が多値画
    像と2値画像のいずれであるかを判別し、かつ、原稿画
    像がカラー画像と白黒画像のいずれであるかを判別する
    原稿画像判別手段と、この原稿画像判別手段により原稿
    画像が2値画像であると判別された場合に本スキャン時
    に前記光電変換素子の駆動用クロック信号を高速のクロ
    ック信号に切り換えるクロック信号切換手段と、前記原
    稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像であると判別
    された場合に本スキャン時に前記光電変換素子からの予
    め定められた色の画像情報を選択する信号選択手段とを
    備え、この信号選択手段により選択された画像情報を前
    記記憶装置に格納することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】本スキャンにて原稿を走査し、光源により
    原稿を照明してその反射光もしくは透過光を結像レンズ
    により集光して光電変換素子に入射させ、この光電変換
    素子により原稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信
    号を画像情報として得、この画像情報を色別に複数の記
    憶装置に格納し、かつ、本スキャンの前のプレスキャン
    にて原稿を走査してその反射光もしくは透過光を前記結
    像レンズにより集光して前記光電変換素子に入射させ、
    前記光電変換素子により原稿の反射率もしくは透過率に
    応じた電気信号を画像情報として得る画像読取装置にお
    いて、プレスキャン時に前記光電変換素子からの画像情
    報により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれである
    かを判別し、かつ、原稿画像がカラー画像と白黒画像の
    いずれであるかを判別する原稿画像判別手段と、この原
    稿画像判別手段により原稿画像が2値画像であると判別
    された場合に本スキャン時に前記光源の光量を多値画像
    読み取り時より低下させる光源光量制御手段と、前記原
    稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像であると判別
    された場合に本スキャン時に前記光電変換素子からの予
    め定められた色の画像情報を選択する信号選択手段とを
    備え、この信号選択手段により選択された画像情報を前
    記記憶装置に格納することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像読取装置にお
    いて、前記原稿画像判別手段は、前記光電変換素子から
    の黒基準のピーク値と前記光電変換素子からの画像情報
    の画素濃度レベルとの大小を比較する第1の比較手段
    と、前記光電変換素子からの白基準の最小値と前記光電
    変換素子からの画像情報の画素濃度レベルとの大小を比
    較する第2の比較手段と、この第2の比較手段の出力信
    号と前記第1の比較手段の出力信号により原稿画像が多
    値画像と2値画像のいずれであるかを検出する検出手段
    と、白基準を読み取った時の前記光電変換素子の各色間
    の感度バラツキを補正した後で前記光電変換素子からの
    各色の画像情報の差分を求める演算手段と、この演算手
    段で求めた差分を予め定められた値と比較する第3の比
    較手段とを有し、この第3の比較手段の比較結果により
    原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれであるかを判
    別することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像読取装置において、前
    記原稿画像判別手段は、前記光電変換素子からの黒基準
    の平均値を前記第1の比較手段のリファレンス電圧と
    し、前記光電変換素子からの白基準の平均値を前記第2
    の比較手段のリファレンス電圧とする加算平均化手段を
    有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の画像読取
    装置において、前記原稿画像判別手段は、前記光電変換
    素子からの黒基準のピーク値と前記光電変換素子からの
    画像情報の画素濃度レベルとの大小を比較する第1の比
    較手段と、前記光電変換素子からの白基準の最小値と前
    記光電変換素子からの画像情報の画素濃度レベルとの大
    小を比較する第2の比較手段と、この第2の比較手段の
    出力信号と前記第1の比較手段の出力信号により原稿画
    像が多値画像と2値画像のいずれであるかを検出する検
    出手段と、白基準を読み取った時の前記光電変換素子の
    各色間の感度バラツキを補正した後で前記光電変換素子
    からの各色の画像情報の比率を求める演算手段と、この
    演算手段で求めた比率を予め定められた値と比較する第
    4の比較手段と、前記光電変換素子からの画像情報のレ
    ベルを検出し、このレベルが設定値に達していない場合
    に前記第4の比較手段が比較動作を行わないようにする
    出力検出手段とを有し、前記第4の比較手段の比較結果
    により原稿画像がカラー画像と白黒画像のいずれである
    かを判別することを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】請求項3、4または5記載の画像読取装置
    において、前記検出手段は前記第1の比較手段の出力信
    号と前記第2の比較手段の出力信号とにより画素濃度レ
    ベルが白基準と黒基準との間の多値レベルである画素の
    数を計数する計数手段からなり、この計数手段の計数結
    果により原稿画像が多値画像と2値画像のいずれである
    かを検出することを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】請求項3、4または5記載の画像読取装置
    において、前記原稿画像判別手段は、画素濃度が多値レ
    ベルの時の前記第1の比較手段及び前記第2の比較手段
    の出力信号を積分して前記検出手段へ出力する積分器を
    有し、前記検出手段により連続した多値レベルの画素を
    検出することを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】請求項3、4、5、6または7記載の画像
    読取装置において、前記原稿画像判別手段は、前記第3
    の比較手段もしくは前記第4の比較手段の比較結果によ
    りカラー画像の画像情報を判別して該カラー画像の画像
    情報の画素の数を計数する第2の計数手段を有し、この
    第2の計数手段の計数結果により原稿画像がカラー画像
    と白黒画像のいずれであるかを判別することを特徴とす
    る画像読取装置。
  9. 【請求項9】本スキャンにて原稿を走査してその反射光
    もしくは透過光を結像レンズにより集光して光電変換素
    子に入射させ、この光電変換素子により原稿の反射率も
    しくは透過率に応じた電気信号を画像情報として得、こ
    の画像情報を色別に複数の記憶装置に格納し、かつ、本
    スキャンの前のプレスキャンにて原稿を走査してその反
    射光もしくは透過光を前記結像レンズにより集光して前
    記光電変換素子に入射させ、前記光電変換素子により原
    稿の反射率もしくは透過率に応じた電気信号を画像情報
    として得る画像読取装置において、外部入力により原稿
    画像が多値画像と2値画像のいずれであるか、カラー画
    像と白黒画像のいずれであるかを指示する画像データ指
    示手段と、この画像データ指示手段により原稿画像が2
    値画像であると指示された場合に本スキャン時に前記光
    電変換素子の駆動用クロック信号を高速のクロック信号
    に切り換えるクロック信号切換手段と、前記画像データ
    指示手段により原稿画像が白黒画像であると指示された
    場合に本スキャン時に前記光電変換素子からの予め定め
    られた色の画像情報を選択する信号選択手段とを備え、
    この信号選択手段により選択された画像情報を前記記憶
    装置に格納することを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像読取装置において、
    前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画像であ
    ると指示された場合にプレスキャンを行わないことを特
    徴とする画像読取装置。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の画像読取装置において、前記光電変換素
    子は3つのラインセンサからなり、前記信号選択手段は
    前記原稿画像判別手段により原稿画像が白黒画像である
    と判別された場合もしくは前記画像データ指示手段によ
    り原稿画像が白黒画像であると指示された場合に前記3
    つのラインセンサのうち予め設定された色のラインセン
    サを選択して該ラインセンサのみを駆動させることを特
    徴とする画像読取装置。
  12. 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の画像読取装置において、前記光電変換素
    子からの画像情報をデジタル化するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段の前段に設けられ前記原稿画像判別
    手段により原稿画像が多値画像であると判別された場合
    もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が多値
    画像であると指示された場合に前記光電変換素子からの
    画像情報を前記A/D変換手段に入力する第1のスイッ
    チ手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像が2値
    画像であると判別された場合もしくは前記画像データ指
    示手段により原稿画像が2値画像であると指示された場
    合に前記第1のスイッチ手段により前記光電変換素子か
    らの画像情報が入力されて該画像情報を2値化する2値
    化手段と、この2値化手段からの2値の画像情報を多ビ
    ット化する多ビット化手段と、前記A/D変換手段の後
    段に設けられ前記原稿画像判別手段により原稿画像が多
    値画像であると判別された場合もしくは前記画像データ
    指示手段により原稿画像が多値画像であると指示された
    場合に前記A/D変換手段からの画像情報を出力し、前
    記原稿画像判別手段により原稿画像が2値画像であると
    判別された場合もしくは前記画像データ指示手段により
    原稿画像が2値画像であると指示された場合に前記多ビ
    ット化手段からの画像情報を出力する第2のスイッチ手
    段と、前記光電変換素子に入射する光の色分解を行う回
    転式フィルタとを有し、前記原稿画像判別手段により原
    稿画像が白黒画像であると判別された場合もしくは前記
    画像データ指示手段により原稿画像が白黒画像であると
    指示された場合に前記信号選択手段により前記回転式フ
    ィルタを予め定められた位置で固定させ、前記第2のス
    イッチ手段からの画像情報を前記記憶装置に格納するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の画像読取装置において、前記光電変換素
    子からの画像情報をデジタル化するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段の前段に設けられ前記原稿画像判別
    手段により原稿画像が多値画像であると判別された場合
    もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が多値
    画像であると指示された場合に前記光電変換素子からの
    画像情報を前記A/D変換手段に入力する第1のスイッ
    チ手段と、前記原稿画像判別手段により原稿画像が2値
    画像であると判別された場合もしくは前記画像データ指
    示手段により原稿画像が2値画像であると指示された場
    合に前記第1のスイッチ手段により前記光電変換素子か
    らの画像情報が入力されて該画像情報を2値化する2値
    化手段と、前記光電変換素子からの画像情報に同期した
    クロックをn(n:自然数)分周する分周手段と、この
    分周手段からのクロックに同期して前記2値化手段から
    の2値の画像情報をnビット単位で出力する直並列変換
    手段と、前記A/D変換手段の後段に設けられ前記原稿
    画像判別手段により原稿画像が多値画像であると判別さ
    れた場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画
    像が多値画像であると指示された場合に前記A/D変換
    手段からの画像情報を出力し、前記原稿画像判別手段に
    より原稿画像が2値画像であると判別された場合もしく
    は前記画像データ指示手段により原稿画像が2値画像で
    あると指示された場合に前記直並列変換手段からの画像
    情報を出力する第2のスイッチ手段と、前記原稿画像判
    別手段により原稿画像が多値画像であると判別された場
    合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が多
    値画像であると指示された場合には前記光電変換素子か
    らの画像情報に同期したクロックを出力し、前記原稿画
    像判別手段により原稿画像が2値画像であると判別され
    た場合もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像
    が2値画像であると指示された場合には前記分周手段か
    らのクロックを出力する第3のスイッチ手段と、この第
    3のスイッチ手段からのクロックが入力され前記記憶装
    置のアドレス指定を行うアドレスカウンタと、前記光電
    変換素子に入射する光の色分解を行う回転式フィルタと
    を有し、前記原稿画像判別手段により原稿画像が白黒画
    像であると判別された場合もしくは前記画像データ指示
    手段により原稿画像が白黒画像であると指示された場合
    に前記信号選択手段により前記回転式フィルタを予め定
    められた位置で固定させ、前記記憶装置が1つのメモリ
    アドレスに対してnビットのメモリセルを有していて前
    記第2のスイッチ手段からn画素の画像情報を前記記憶
    装置に格納することを特徴とする画像読取装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載の画像読取装
    置において、前記2値化手段のリファレンス電圧を本ス
    キャン開始時に読み取った黒基準の平均値と白基準の平
    均値を元に作成するようにしたことを特徴とする画像読
    取装置。
  15. 【請求項15】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、11、12または13記載の画像読取装置にお
    いて、前記光電変換素子からの画像情報をデジタル化す
    るA/D変換手段の後段に設けられ、前記原稿画像判別
    手段により原稿画像が多値画像であると判別された場合
    もしくは前記画像データ指示手段により原稿画像が多値
    画像であると指示された場合に前記A/D変換手段から
    の1ラインの画像情報を所定ライン数副走査方向に積算
    平均化して新たな1ラインの画像情報とする積算平均化
    手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の画像読取装置におい
    て、前記原稿画像判別手段により原稿画像が2値画像で
    あると判別された場合もしくは前記画像データ指示手段
    により原稿画像が2値画像であると指示された場合に本
    スキャン時に原稿を照明するための光源の光量を多値画
    像読み取り時より低下させる光源光量制御手段を備えた
    ことを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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