JP3936696B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル複写機、電子ファイル装置などに適用される高品質な画像を取り込み可能な画像読取り装置に関するものである。
従来、一行の読取り走査ラインのデータを複数のCCDで同時に読み取り、平均化することによりS/N比を改善したものがある(特開平4−337967号)。また、A/D変換前にガンマ補正を行い、低レベル部を伸長させることにより低レベル部の階調を維持するようにしたものがある(特開平5−284354号)。さらに、読取り走査ラインの画素データを演算処理することによりS/N比を向上させたものがある(実開平5−76170号)。
特開平4−337967号公報 特開平5−284354号公報 実開平5−76170号公報
画像読取り装置は、その性格上、暗部における画像データが不安定でノイズが目立ち、階調がきれいに再現されない。そこで、従来はノイズを低減するために、光源の光量の増大、読取りセンサ(CCD)の冷却、複雑かつ大規模な信号処理等を実施することにより電力あるいはコストを費やしている。また、安定した読取りデータを得るために、読取り動作を遅くしたりしている。最近の高速化に伴い、CCD出力が偶数画素と、奇数画素とに分けられているものが多いが、レジスタのばらつきによる暗部での縦筋が生じている。また、明部の中の黒線等の副走査方向のフレア光により線が細くなることがある。上記従来の手段では、いずれも読み取った原稿の画像データに拘わらず、明部が多い場合でも、CCDは十分な信号が得られるように低速クロックで駆動したり、原稿全面にわたって積算平均化を行う等、読取り速度を上げることも困難である。そこで、本発明は、人間の視覚が暗部で解像度を低下させても画質の低下として捉えにくいことを利用して、読み取る原稿の画像に連続した暗部があるか否か、明部の中に主走査方向の黒筋があるか否かを判別すると共に、連続した暗部がある場合には読取り速度を下げることなく、階調をきれいに、かつ縦筋を発生させず、明部の中の黒線を確実に読み取ることができる画像読取り装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、第1の発明においては、原稿画像の複数の読取り走査ラインごとの画素データを保持するデータ保持手段と、プレスキャン時に、原稿画像の副走査方向に明部で挾まれた暗部を有する走査ラインを判別する原稿画像判別手段と、白基準板内に設けた読み取り解像度に対応した黒線を設け、読取り動作ごとに前記白基準板に設けられた黒線を読んだときの画像データと黒基準板を読んだときの画像データとの濃度差と、前記白基準板の連続した明部を読んだときの画像データとの比率を前記明部の濃度レベルの減算比率として算出すると共に、前記減算比率を補正用記憶部に格納し、前記原稿画像判別手段の判別結果に従い、本スキャン時に、該当ラインのデータから予め設定された比率の隣接した明部の画素の濃度レベルを減算するライン間演算手段とを具備させた。第2の発明においては、ライン間演算手段は、減算された暗部の画素データが黒基準データより小さい場合に、暗部の画素データを黒基準データに変更する用に構成した。第の発明においては、原稿画像判別手段が、原稿画像の主走査方向の同一の読み取り位置で明部が連続した後の最初の暗部を有するライン、又は暗部を有するラインの後に明部が連続する場合の最後の暗部ラインを判別し、ライン間演算手段が、原稿画像判別手段の判別結果に従い、本スキャン時に、該当ラインの暗部の画素データから予め設定された比率の隣接した明部の画素データの濃度レベルを減算するように構成した。第の発明においては、ライン間演算手段に、原稿画像判別手段が暗部又は明部と比較する基準値を任意に設定可能な外部支持入力手段を設けた。
以上のように、第1の発明においては、読取り原稿画像データに副走査方向の連続した明部の中に1ラインの暗部があるか否かを判別する原稿画像判別手段と、この原稿画像判別手段が暗部を判別した場合に、画像読取り装置内の白基準板内の読取り解像度に対応する一の黒線を設け、読取り動作ごとに明部の減算比率を求め、この減算比率を補正用記憶素子に格納し、明部データに該減算比率を減算するライン間演算値手段とを設けることにより、原稿画像の明部に挟まれた暗部を自動的に判別し、原稿画像の明部にあっても黒細線の再現を確実に行うことができ、フレアの影響のない黒線の忠実な再現が可能になる。第2の発明においては、減算された暗部データの最小値を黒基準データと同一とすることで、白黒の反転することのない安定した黒を再現できる。第の発明においては、読取り画像データに副走査方向の連続した明部から最初に現れる暗部のライン又は、暗部を有するラインの後に明部が連続する場合の最後の暗部ラインを判別する原稿画像判別手段と、この原稿画像判別手段が前述の条件に該当する暗部を判別した場合に、そのラインの画像信号から予め設定された比率の明部データを減算するライン間演算手段とを設けることにより、原稿画像データを自動的に判別し、フレア光の影響を受けずに原稿画像の明部と暗部との境を明瞭に再現することが可能である。第発明においては、外部指示入力手段を設けて、原稿画像判別手段が暗部又は明部を判別する比較値(基準値)を任意に設定できるので、原稿の紙の種類、使用環境が変わった場合でも良好に暗部又は明部の判別ができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1において、画像読取り装置20は、原稿1が載置されるコンタクトガラス2と、原稿1からの反射光を所定位置に導くミラー3と、原稿1を主走査する光を照射する光源4と、原稿1を副走査するためにコンタクトガラス2を移動させるモータ5と、ミラー3により導かれた反射光を集光して像を結ばせる結像レンズ6と、結像した画像を光電変換するCCD7と、CCD7の転送クロック成分を取り除くサンプルホールド回路8と、画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路9と、予め補正メモリに記憶されたデータを画素ごとに読み出して演算することによりCCD7の画素ごとの暗出力を補正する暗出力補正回路10と、予め記憶されているデータを補正メモリから読み出して画素ごとに演算することにより、照明系、結像系における明るさのばらつきやCCD7の感度のばらつき等を補正するシェーディング補正回路11と、必要に応じて主走査方向の密度変換を行う線密度変換回路12と、信号を出力装置あるいは記憶装置へ出力するインターフェイス13と、光源4を駆動させる光源駆動回路14と、モータ5を駆動するモータ駆動制御回路15と、多値画像においてもCCD7の十分な出力を得るような光蓄積時間に設定してこれを駆動するCCD駆動回路16と、原稿画像の読取り走査ラインごとに画素の黒色濃度レベル(以下画素レベルという)が黒基準レベル近傍の連続した複数(n)の画素(暗部)を判別する原稿画像判別手段17と、原稿画像判別手段17の判別結果に従い、読み取った走査ラインの画像信号を所定数(n)の画素ごとに積算平均化し、平均化した濃度レベルの新たな画素信号を同数(n個)出力する積算平均化手段18とを備えている。
この画像読取り装置20は、コンタクトガラス2上に載置された原稿1に光源4で照明光を当て、その反射光をミラー3及び結像レンズ6を介してCCD7に導き、CCD7の面上に原稿画像を結像させる。光源4は主走査のために光源駆動回路14で駆動され、またコンタクトガラス2は副走査のためにモータ5でX方向に移動する。CCD7の出力信号はサンプルホールド回路8でセンサの転送クロック成分を取り除き、その出力をA/D変換回路9でデジタル信号に変換する。A/D変換出力は、暗出力補正回路10において補正メモリに予め記憶されたデータを画素ごとに読み出し、演算することによりCCD7の画素ごとの暗出力が補正され、シェーディング補正回路11で照明系、結像系による明るさのばらつき、CCD7の感度のばらつき等を補正する。これも暗出力の補正と同様に予め記憶されているデータを補正メモリから読み出して画素ごとに演算して行う。線密度変換回路12により主走査方向の密度変換を必要に応じて行い、インターフェイス13を通じて出力装置あるいは記憶装置へ出力信号を送る。
図2に示すように、CCD7のラインごとの出力信号(i)は、感光部がなく転送部のみの画素の出力DS(E)と、感光部が光シールドされた画素の出力DS(S)と、これに続く読み取った原稿画像データDの信号とから成る。このCCD7の出力信号(i)はサンプルホールド回路8により転送クロック成分が取り除かれてアナログ信号(ii)に変換される。このサンプルホールド回路8の出力信号(ii)を、図示しない別のサンプルホールド回路により信号DS(E)を検出保持し、A/D変換回路9の上限のリファレンス電圧として保持し、また白色基準板を読み込んだときの出力のピーク電圧を図示しないサンプルホールド回路で検出保持し、A/D変換回路9の下限のリファレンス電圧とすることによって、A/D変換回路9のダイナミックレンジが決定される。
原稿画像判別手段17においては、先ず図示しない増幅器で増幅したサンプルホールド回路8の出力信号を、予め設定された基準電圧と比較して、原稿の暗部(黒基準レベル近傍の黒色濃度を有する暗レベルの範囲内の画素)であるか否かの判別を行う。基準電圧値とは、黒基準レベルよりも僅かに大きい値(デジタル値で数デジット分であり、例えば白レベルを256デジットとした場合には5デジット程度)であり、個々のシステムごとに実験的に決定される。図3に示すように、原稿画像判別手段17の比較器17aは、予め設定されたリファレンス電圧値Vref を基準に画像データ信号の大小を比較する。この比較結果は、ラッチ回路17bによりクロックCLKでラッチされる。クロックCLKは、遅延回路17dでサンプルホールド回路8のホールドパルスより位相が遅れており、画素データの信号に同期した周期を有する。ラッチ回路17bは画素データ信号をラッチすることより暗レベルの画素データ信号を検出して、「H」を出力する。計数器17cは、ラッチ回路17bの出力信号を受けて、「H」の信号がn個連続したら、「H」の出力信号Cout を発生し、暗部であることを判別する。本実施形態では、暗レベルが3画素以上続いた場合を暗部と判別する。例えば、図4に示すように、画像データ信号が細線Aのように変化した場合、ラッチ回路17bの出力はクロックの1サイクル分が「H」となり、計数器17cの出力Cout は「L」となる。画像データ信号が太線Bのように変化した場合、ラッチ回路17bの出力はt1からt3の間のクロック3サイクル分が「H」となり、計数器出力Coutが「H」となる。暗部が連続する間、計数器17cの出力Coutは「H」が連続する。ここで、計数器17cには、暗部と判別するのに必要な連続画素数が予め設定されている。
積算平均化手段18は原稿画像判別手段17の出力Coutを受ける。積算平均化手段18は、原稿画像判別手段17の出力Coutにより暗部と判別された連続するn個の画素データの積算平均化を行い、新たな画素データとしてn個出力する。この積算平均化手段18においては、図5に示すように、信号の入出力タイミングが、クロックCLKに基づく。積算平均化手段18には、1走査ラインにおける1画素ごとの画像データ信号D1,D2,・・・が連続的にデータ信号aとしてクロックCLKと同期して取り込まれる。この画像データ信号D1,D2,・・・に基づき、積算回数n=3としたときに、暗レベルの画素が連続して3画素になると制御信号bが生成され、同時に2画素分の期間継続する制御信号cが生成される。この制御信号b,cに基づいて積算処理が実行される。積算を行わない場合、つまり原稿画像判別手段17により暗部が判別されなかった場合には制御信号b,cは生成されず、A/D変換回路9の出力は積算平均化手段17からそのまま直接暗出力補正回路10に出力される。一方、積算が行われる場合(図5において、画素D1からD3までが暗レベル)には、図6に示すように、画素データD1は積算平均化手段18の遅延素子18aと記憶素子18bとに書き込まれる。遅延素子18aは順次画素データを取り込み、また記憶素子18bは原稿画像判別手段17の比較器17aの出力Coutが「H」の期間のみ画素データを取り込む。画素データD2の入力タイミングで、記憶素子18bから画素データD1が読み出されると同時に画素データD2に積算され、再び記憶素子18bに書き込まれる。そして、第3の画素データD3が暗部と判別されて信号bが「H」となると、画素データD3がD1+D2に積算されて記憶素子18bに書き込まれ、この後平均化回路18cにより平均化されてラッチ回路18dによりラッチされ、新たな画素データND1が暗出力補正回路10側に出力される。ここで、データD4が暗部と判別されずに連続する暗部データが途絶えると、制御信号cによりND1が第2,第3の画素データとして引き続き繰り返して出力される。また、画素データD5からD8までの4つの画素データが連続して暗部と判別されると、第3の画素データD7の読み出し時に記憶素子18aの画素データD5+D6に積算されて記憶素子1に書き込まれ、新たに平均化されたデータND2が出力され、さらにデータD8の読み出し時にデータD6+D7に積算されて記憶素子18bに書き込まれ、新たに平均化されたND3が第2,第3の画素データとして引き続き繰り返して出力される。以降、上述の動作が繰り返される。また、暗部と判別されない画素データD4は、遅延素子18aで例えば2画素分遅延して選択手段18eにより選択され、そのまま出力される。このとき、記憶素子18bは、画素データを取り込まない。なお、本実施形態では暗部判別の条件数nを3に設定したが、これ以外の数を設定した場合も同様に処理される。また、データバス(ビット数)は積算時に増加するが、積算される値がごく小さい(黒レベル近傍)ので予め余分に用意する必要がない。
他の実施形態を図7に示す。本実施形態においては、積算平均化手段27に、複数ライン分(ここでは3ライン)のライン記憶素子27a,27b,27cを備え、副走査方向に暗レベルの画素データが連続した場合に、暗部と判別して、積算平均化を行う。即ち、ライン記憶素子27aに書き込まれた第1ラインデータL1は、次の第2ラインデータL2の読み込みと同時にライン記憶素子27bに書き込まれ、その次の第3ラインデータL3の読み込みと同時に記憶素子27cに書き込まれる。従って、3つのラインデータの読み込みが完了すると、ライン記憶素子27aにはラインデータL3が、ライン記憶素子27bにはラインデータL2が、ライン記憶素子27cにはラインデータL1が記憶される。これと同時に、CCD7で読み出されたラインデータは、副走査方向に暗レベルの画素データが複数(例えば、左記の実施形態と同様に3つ)連続した場合に、暗部と判別して、積算平均化回路27dで3つのライン分の積算平均化データが順次求められる。
記憶素子27cからの生のラインデータは、比較器27eにより一画素ごとに黒基準レベル近傍の基準値Vrefと比較される。また、積算平均化データは、比較器27fで基準値Vref2と比較される。これらの比較結果から、切替出力回路27gは、生のラインデータの画素レベルが比較器27eの基準値Vrefよりも大きい場合には生の画素データを、また比較器27eの基準値Vrefよりも小さい場合にはライン積算平均化データを、暗部と判別されたライン群の先頭ラインの画素データとして出力する。
例えば、図8に示すように、注目ラインにおいて、任意の画素レベルがDl1<Vref、Dm1<Vref、Dn1>Vrefであり、Dl1,Dl2,Dl3の積算平均化データをD1a、同じくDm1,Dm2,Dm3のそれをDma,同じくDn1,Dn2,Dn3のそれをDnaとして、比較結果がDla<Vref2、Dma>Vref2、Dna<Vref2であったとする。このとき、主走査方向の同一位置の画素データDl1,Dl2,Dl3は暗部と判別され、注目ラインのデータとして平均化されたDlaが出力されるが、主走査方向の同一位置のDn1,Dn2,Dn3は暗部と判別されても生の画素データDn1が基準値Vrefよりも大きいために画素データDn1がそのまま出力される。また、画素データDmは暗部と判別されないのてでDm1がそのまま出力される。これによって、原稿画像判別手段を図1の画像読取り装置に適用すれば、その出力画像データの主副両走査方向の暗部のばらつきが低減される。
図9に他の実施形態を示す。なお、以下の図において図1に示す構成部分と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。この画像読取り装置においては、先の積算平均化手段18に代えて、CCD駆動制御手段19を設けると共に、本(ファイン)スキャンの前に予備スキャンを行い、予備スキャン時に原稿画像判別手段17が原稿画像の暗部を判別する。そして、暗部を判別すると、CCD駆動制御手段19に信号を出力し、CCD駆動制御手段19がCCD駆動制御手段16の駆動クロックを所定の周波数に低下させて画像の読み取りを行う。
図10にCCD駆動制御信号(一部)の例を示す。aは、CCDの電荷を転送レジスタに転送するための転送パルスであり、周期Tintが光蓄積時間になる。bは転送レジスタの電荷を読み出すための駆動クロックCLKである。ここで、CCDの画素数をhとすると、周期Tintの期間が必要とされるクロック数は最低h×CLKとなる。cは、CCD駆動制御手段19により周波数を低下させた駆動クロックである。
暗部が判別されない通常の場合、図10の信号a,bを用いて駆動する。実際の装置には、他にリセットパルス、転送レジスタが複数ある場合は転送レジスタに駆動クロックを夫々必要とするが、ここでは説明を省略する。原稿画像判別手段17が暗部と判別したラインを読み取るとき、CCD駆動制御手段19は駆動クロックの周波数を低下させたクロックcを生成し、画像データを読み出す。なお、CLKの周波数はTintの期間でCCD有効画素のデータが全て読み出せるように設定されている。
図11に他の実施形態の画像読取り装置を示す。この画像読取り装置20においては、先のものと異なるCCD駆動制御手段21と、ビット演算手段22とを備えている。予備スキャン時に原稿画像判別手段17が画像の暗部を判別すると、CCD駆動制御手段21に信号を出力し、CCD駆動制御手段21がCCDの駆動クロックを所定の周波数に低下させて画像の読み取りを行う。このとき、CCD駆動制御手段21は、図10に示すように、周波数を先の実施形態のものよりさらに低下させた駆動クロックeと、周期を変更させた転送パルスdを生成する。このとき、転送パルスの周期Tint2=Tint×2k(kは正の整数)となるように制御する。ここではk=1としている。そして、ビット演算手段22は駆動信号d,eによって得られた画像信号を初期の駆動条件a,bで得られるデータに正規化すべく、2k(ここではk=1)で除算する。
図12に他の実施形態の画像読取り装置を示す。この画像読取り装置においては、判別法が先の実施形態と異なる原稿画像判別手段23と、積算平均化手段18の代わりに少なくとも5つのラインデータ保持装置を有するライン間演算手段24とを備えている。そして、本スキャン前に予備スキャンを行い、予備スキャン時に原稿画像判別手段23は原稿の暗部を判別する。原稿画像判別手段23が原稿内の副走査方向に連続した明部に挟まれた暗レベルのデータラインを暗部と判別すると、このデータラインのアドレスを記憶すると共に、暗部と隣接したデータラインのデータを保持する。本スキャンにおいて原稿画像判別手段23は当該データラインに到達すると、ライン間演算手段24に信号を出力し、ライン間演算手段24が当該暗部と副走査方向に隣り合う明部のラインデータに所定の比率を乗算した値を当該データラインのデータから減算して画像の読み取りを行う。
この画像読取り装置においては、便宜上5つのデータラインごとに処理することとする。図13に示すように、ラインデータ群aは、データラインL1,L2,L4,L5が明部でL3のみ暗部とする。ラインデータ群aからデータラインの周期の1/3程度の時定数を有する図示しない積分器により信号bが生成される。信号bは白基準レベル近傍の基準値Vh、及び黒基準レベル近傍の基準値Vlにより2値化された後、データラインとの同期信号によってラッチされて信号cが生成される。信号cは、図14に示すように、計数器23a,23bにイネーブル信号として供給される。信号cと同時に5ライン期間のゲート信号dが生成され、ラッチ回路23c,23d,23e,23fのイネーブル信号として供給される。計数器23a,23bは信号aに同期したライン期間のほぼ中央で発生する図示しないパルスを計数し、計数器23aが2パルス、計数器23bが1パルス計数すると、ラッチ信号dを出力する。ラッチ回路23c,23d,23eの出力e,f,gは、ゲート23gが「H」となって明部に挟まれた1ラインの暗部を判別する。ここで、暗部が2ライン以上連続した場合、ラッチ回路23fによりゲート23gが「L」となり、判別されない。
図15に白基準板25を示す。白基準板25を読み取り動作開始ごとに読み取り、白基準板内の黒線25aを読み取り、このデータから白(明部)からのフレア光率を求め、このフレア光率を画像読み取り時に明部に挟まれた暗部から減算する値を求めるための明部に乗算する比率とする。求めた比率は各画素データごとにフレア補正データとして保持し、ライン間演算処理が必要となったときにその都度読み出せるようにする。
明部に乗算する比率の求め方は、先ず白基準板の連続した白(明部)を読んだときの画像データをW、読取り装置内に別途設けられている黒基準板を読んだときの画像データをB、白基準板に設けられた黒線を読んだときの画像データをBfとすると、比率Perは、Per=(Bf−B)/Wとなる。
また、この比率を乗算したデータを減算した結果、画像データが黒基準レベルより小さい場合、その画像データを黒基準レベルとする。減算された画像データを、一つの画素データごとに黒基準レベルと比較し、画素データ>黒基準レベルの場合は画素データをそのまま出力し、画素データ<黒基準レベルの場合、黒基準レベルを代わりに出力する。
他の実施形態の原稿画像判別手段について説明する。この原稿画像判別手段においては、原稿の明部が連続した後の暗部を有するライン、又は暗部の後に明部が連続する場合の最後の暗部のラインを判別する。暗部のラインを判別すると、原稿画像判別手段は判別が行われたラインのアドレスを記憶すると共に、暗部と隣接したラインのデータを保持する。本スキャンにおいて、原稿画像判別手段23は該当ラインに到達すると、ライン間演算手段24に信号を出力し、ライン間演算手段24は原稿画像判別手段23がプレスキャン時に保持したラインデータに所定の比率を乗算したデータを暗部を有する該当ラインのデータから減算して画像の読取りを行う。
また、原稿画像判別手段の明部並びに暗部を判別するための基準値を外部から設定できる。
第1実施形態に係る画像読取り装置のブロック図である。 画像データ信号のタイムチャートである。 原稿画像判別手段の回路図である。 画像データ信号のタイムチャートである。 原稿画像判別手段における画像データ信号の入出力状態を示すタイムチャートである。 積算平均化手段の回路図である。 第2実施形態に係る原稿画像判別手段の回路図である。 ラインデータの概念図である。 第3実施形態に係る画像読取り装置のブロック図である。 CCD用駆動クロックのタイムチャートである。 第4実施形態に係る画像読取り装置のブロック図である。 第5実施形態に係る画像読取り装置のブロック図である。 原稿画像判別手段における画像データ信号の入出力状態を示すタイムチャートである。 原稿画像判別手段の回路図である。 白基準板の平面図である。
符号の説明
1 原稿
7 CCD
8 サンプルホールド回路
16 CCD駆動回路
17 原稿画像判別手段
18 積算平均化手段
18a 遅延素子
18b 記憶素子
17a 比較器
18e 選択手段
19,21 CCD駆動制御手段
20 画像読取り装置
23 原稿画像判別手段
23a,23b 計数器
23c,23d,23e,23f ラッチ回路
23g ゲート
24 ライン間演算手段
25 白基準板
25a 黒線
27 積算平均化手段
27a,27b,27c ライン記憶素子
27d 積算平均化回路
27e 比較器
27f 比較器

Claims (4)

  1. 原稿面を走査することにより反射又は透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、電気信号による画像データを得る画像読取り装置において、原稿画像の複数の読取り走査ラインごとの画素データを保持するデータ保持手段と、プレスキャン時に、原稿画像の副走査方向に明部で挾まれた暗部を有する走査ラインを判別する原稿画像判別手段と、白基準板内に設けた読み取り解像度に対応した黒線を設け、読取り動作ごとに前記白基準板に設けられた黒線を読んだときの画像データと黒基準板を読んだときの画像データとの濃度差と、前記白基準板の連続した明部を読んだときの画像データとの比率を前記明部の濃度レベルの減算比率として算出すると共に、前記減算比率を補正用記憶部に格納し、前記原稿画像判別手段の判別結果に従い、本スキャン時に、該当ラインのデータから前記記憶部に格納された減算比率の隣接した明部の画素の濃度レベルを減算するライン間演算手段とを有することを特徴とする画像読取り装置。
  2. 前記ライン間演算手段は、減算された暗部の画素データが黒基準データより小さい場合に、暗部の画素データを黒基準データに変更することを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  3. 前記原稿画像判別手段は、原稿画像の主走査方向の同一の読み取り位置で明部が連続した後の最初の暗部を有するライン、又は暗部を有するラインの後に明部が連続する場合の最後の暗部ラインを判別し、前記ライン間演算手段は、原稿画像判別手段の判別結果に従い、本スキャン時に、該当ラインの暗部の画素データから予め設定された比率の隣接した明部の画素データの濃度レベルを減算することを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  4. 前記ライン間演算手段には、原稿画像判別手段が暗部又は明部と比較する基準値を任意に設定可能な外部支持入力手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
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