JP3222473U - ミラースクリーン、及び投影システム - Google Patents

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雅樹 久保田
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正寛 大狹
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Abstract

【課題】表示面積の大きさに制約がなく、様々な環境に適応可能となるミラースクリーン及び投影システムを提供する。【解決手段】ミラースクリーン130は、50%以上の可視光線透過率、及び95%以下のヘイズを有する透過スクリーン構造体32と、30%以上70%以下の可視光線透過率、及び30%以上70%以下の可視光線反射率を有するハーフミラー層38と、透過スクリーン構造体及びハーフミラー層を支持する透明部材36と、を備える。透過スクリーン構造体と透明部材は、光学透明接着剤34で貼合される。投影システム10は、ミラースクリーンと、ミラースクリーンの透過スクリーン構造体の側に配置された投影機20と、を備える。【選択図】図4

Description

本考案は、ミラースクリーン、及び投影システムに関する。
LCD(liquid crystal display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)等の表示装置とハーフミラーとが一体として構成された表示装置付きミラーが知られている。例えば、特許文献1の表示装置付きミラーは、表示装置をハーフミラーの裏面から貼合する構成である。
国際公開第2016/170997号
ところで、特許文献1の表示装置付きミラーは、表示装置をハーフミラーの裏面から貼合する構成であるため、表示画面の大きさに制約がある。表示装置付きミラーは、表示装置の温度や湿度に対する耐久性から、使用できる環境が限定される。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、表示画面の大きさに制約がなく、様々な環境に適応可能なミラースクリーン、及び投影システムを提供することを目的とする。
本考案のミラースクリーンは、50%以上の可視光線透過率、及び95%以下のヘイズを有する透過スクリーン構造体と、30%以上70%以下の可視光線透過率、及び30%以上70%以下の可視光線反射率を有するハーフミラー層と、透過スクリーン構造体及び前記ハーフミラー層を支持する透明部材と、を備える。
本考案の投影システムは、上述のミラースクリーンと、ミラースクリーンの透過スクリーン構造体の側に配置された投影機と、を備える。
本考案のミラースクリーン及び投影システムは、表示面積の大きさに制約がなく、様々な環境に適応可能となる。
図1は投影システムを説明するための図である。 図2は投影システムを説明するための図である。 図3は投影システムを説明するための図である。 図4は第1実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図5は透過スクリーン構造体の断面図である。 図6は第2実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図7は第3実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図8は第4実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図9は第5実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図10は第6実施形態のミラースクリーンの断面図である。 図11は投影システムの使用状態を示す断面図である。 図12は投影システムの使用状態を示す正面図である。 図13はミラースクリーンのパラメータ及び評価結果を示す表図である。
以下、添付図面に従って本考案に係るミラースクリーン、及び投影システムの好ましい実施形態を説明する。
図1から図3に示されるように、投影システム10は、投影機20と、ミラースクリーン30とを備える。観察者Uは、ミラースクリーン30に対して投影機20の反対側から、投影機20から投影された映像であって、ミラースクリーン30を透過した映像を観察できる。ここで、ミラースクリーン30を基準に、観察者Uの側を「前方」、投影機20の側を「後方」として説明する場合がある。
図1に示されるように、映像が投影機20から投影されていない場合、ミラースクリーン30は観察者Uの側(前方)の光を反射する。その結果、ミラースクリーン30は鏡として機能し、観察者Uの鏡像U1がミラースクリーン30に表示される。
図2に示されるように、映像が後方の投影機20からミラースクリーン30に投影される場合、ミラースクリーン30は観察者Uの鏡像U1を表示し、かつミラースクリーン30は投影機20から投影された文字映像Cを表示する。図2において、ミラースクリーン30には鏡像U1と文字映像Cとが同時に表示される。
図3に示されるように、映像が後方の投影機20からミラースクリーン30に投影されている場合、ミラースクリーン30は観察者Uの鏡像U1を表示し、かつミラースクリーン30は投影機20から投影された画像映像Iを表示する。図3において、ミラースクリーン30には鏡像U1と画像映像Iとが重ね合されて表示される。
上述のようにミラースクリーン30は、後方から投影された映像を前方の観察者に対して映像を表示する透過スクリーンとしての機能と、後方からの映像を透過し、かつ前方からの光を正反射し、前方の観察者に鏡像と映像とを表示するハーフミラーとしての機能とを備える。
次に、ミラースクリーン30の好ましい構成を説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態のミラースクリーン130を図4に基づいて説明する。ミラースクリーン130は、透過スクリーン構造体32と、光学透明粘接着剤34と、透明部材36と、ハーフミラー層38とを備える。
透過スクリーン構造体32は、50%以上の可視光線透過率、及び95%以下のヘイズを有する。透過スクリーン構造体32が95%以下のヘイズを有することにより、後方の投影機20からの映像が透過スクリーン構造体32に表示される。透過スクリーン構造体32が50%以上の可視光線透過率を有することにより、透過スクリーン構造体32に表示された投影機20からの映像が前方に透過する。
透過スクリーン構造体32は、95%以下の可視光線透過率を有することが好ましい。透過スクリーン構造体32の可視光線透過率は、好ましくは50%以上65%以下である。
透過スクリーン構造体32は、5%以上のヘイズを有することが好ましい。透過スクリーン構造体32のヘイズは、好ましくは20%以上90%以下である。
透過スクリーン構造体32は、例えば、対向する2つの主面を有し、略一定の厚みを有するシート形状である。透過スクリーン構造体32は、例えば、可撓性を有する。透過スクリーン構造体32は、正面視で四角形であるが、特に、形状は限定されない。正面視は、透過スクリーン構造体32を主面の側から見た場合を意味する。
透過スクリーン構造体32の可視光線透過率は、透過スクリーン構造体32が可視光線を通す割合であり、ISO9050:2003に準拠した方法により測定される。
また、透過スクリーン構造体32のヘイズは、透過スクリーン構造体32を透過する透過光のうち、拡散された透過光(拡散光)の割合であり、ISO14782:1999に準拠した方法により測定される。
図5に基づいて、透過スクリーン構造体32の構造の一例を説明する。図5に示されるように、透過スクリーン構造体32は、例えば、透明層32Aと、透明層32Aに分散された光散乱粒子32B及び光吸収粒子32Cと、透明層32Aと積層される透明基材32Dと、を備える。
透明層32Aは透明樹脂で構成され、透明樹脂としては、例えば、光硬化性樹脂(光硬化性アクリル樹脂、光硬化性エポキシ樹脂等)の硬化物、熱硬化性樹脂(熱硬化性アクリル樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂等)の硬化物、熱可塑性樹脂(ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ETFE、熱可塑性シリコーン等)が好適に使用される。なかでも、透明層32Aの透明樹脂として、光硬化性アクリル樹脂が、透明性の観点で好ましい。透明層32Aは、1μm以上100μm以下の厚みを有することが好ましく、5μm以上50μm以下の厚みを有することがより好ましい。
光散乱粒子32Bとして、酸化ジルコニウム(屈折率:2.4)、酸化チタン(屈折率:2.5〜2.7)、酸化アルミニウム(屈折率:1.76)等の高屈折率材料の粒子、ポーラスシリカ(屈折率:1.25以下)、中空シリカ(屈折率:1.25以下)等の低屈折率材料の粒子を適用できる。光散乱粒子32Bは、0.02μm以上1μm以下の平均一次粒子径を有することが好ましく、0.03μm以上0.8μm以下の平均一次粒子径を有することがより好ましい。平均一次粒子径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(例えば、マイクロトラック・ベル社製のマイクロトラックMT3000II)を用いて測定されるメジアン径である。具体的には、レーザー光を粒子に照射し、前方散乱光の回折光の輝度と大きさ、または側方および後方散乱光の情報から粒子径分布を求め、そのメジアン径を平均一次粒子径とする。
透明層32Aに含まれる光散乱粒子32Bの濃度は、透明層32Aの100質量%のうち、0.01質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上2.0質量%以下であることがより好ましい。同じ平均一次粒子径で比較すると、光散乱粒子32Bの量が多いほうがヘーズが高くなる傾向があるが、この範囲であるとヘーズが好ましい範囲に調整しやすい。
透過スクリーン構造体32は、図5に示されるように、光吸収粒子32Cを含んでもよい。光吸収粒子32Cはコントラストの低下を防止するので、透過スクリーン構造体32は良好な映像を維持できる。光吸収粒子32Cとして、カーボンブラック、チタンブラック等を適用できる。
透明層32Aに含まれる光吸収粒子32Cの濃度は、透明層32Aの100質量%のうち、0.01質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上2.0質量%以下であることがより好ましい。
透明基材32Dは透明樹脂で構成され、例えば、透明樹脂は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を適用できる。なかでも、透明基材32Dの透明樹脂として、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー、ポリメチルメタクリレートが、耐久性および透明性の観点で好ましい。透明基材32Dの厚みは、0.01mm以上0.5mm以下が好ましく、0.05mm以上0.2mm以下がより好ましい。透明基材32Dの耐久性を向上させるため、ハードコート層を、透明基材32Dに配置してもよい。ハードコート層は、例えば、オルガノポリシロキサンを含むシリコーン系ハードコート剤組成物から構成される。
図5の透過スクリーン構造体32は、透明層32Aの一方の側に積層された透明基材32Dを有しているが、透明基材32Dは透明層32Aの他方の側に積層できる。透明層32Aの耐久性を向上させるため、透明層32A上にハードコート層を配置してもよい。また、透過スクリーン構造体32は、透明基材32Dを備えない構成であってもよい。
図4に示されるように、光学透明粘接着剤34は、透過スクリーン構造体32と透明部材36とを貼合する。光学透明粘接着剤34として、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)を例示できる。これにより、可視光線の透過性を確保できる。OCAは、シート又はフィルムの形態で提供ができる。なお、光学透明粘接着剤34の厚みは、透過スクリーン構造体32と透明部材36とを貼合の強度が維持できる厚みであればよく、例えば、0.01mm以上1.5mm以下が好ましく、0.05mm以上1mm以下がより好ましい。
透明部材36は、透明な板形状の部材である。板形状は対向する2つの主面と2つの主面を繋ぐ側面とから構成される。透明部材36は、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、無アルカリガラス等の無機ガラス、もしくはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等からなる透明樹脂で構成される。透明部材36は正面視で四角形であるが、四角形以外の任意の形状であってもよい。正面視は、透過スクリーン構造体32を主面の側から見た場合を意味する。透明部材36の厚みは、例えば、0.01mm以上10mm以下が好ましく、0.05mm以上5mm以下がより好ましい。
透明部材36の一方の主面と透過スクリーン構造体32とが、光学透明粘接着剤34により貼合され、透明部材36が透過スクリーン構造体32を支持する。例えば、透過スクリーン構造体32が可撓性であり、透明部材36の剛性が透過スクリーン構造体32の剛性より大きい場合、透明部材36は、貼合により透過スクリーン構造体32に自己支持性を付与できる。
ハーフミラー層38が、透明部材36に対して光学透明粘接着剤34の反対側に配置される。ハーフミラー層38が透明部材36により支持される。ハーフミラー層38は、30%以上70%以下の可視光線透過率、及び30%以上70%以下の可視光線反射率を有する。ハーフミラー層38を上述の可視光線透過率、及び可視光線反射率の範囲とすることにより、観察者は、ミラースクリーン130に表示される鏡像、及び映像を視認できる。
ハーフミラー層38の可視光線透過率は、ハーフミラー層38が可視光線を通す割合であり、ISO9050:2003に準拠した方法により測定される。
ハーフミラー層38の可視光線反射率は、ハーフミラー層38に入射する入射光のうち、ハーフミラー層38により正反射された反射光の割合であり、JIS R3106 に準拠した方法により測定される。
ハーフミラー層38は、例えば、金属膜、誘電体の単層、多層膜、又はそれらの組み合わせにより形成される。ハーフミラー層38は、アルミニウム(Al)又は銀(Ag)を含む金属材料により形成されることが好ましい。ハーフミラー層38は、金属薄膜からなる、又は酸化物膜、金属薄膜、酸化物膜の順に積層された膜構成からなることが好ましい。金属薄膜の厚みは20nm以上55nm以下が好ましく、25nm以上50nm以下がより好ましい。
ハーフミラー層38は、透明部材36の他方の主面に蒸着、スパッタ等により形成される。ハーフミラー層38は薄膜であるため、透明部材36に形成することにより、透明部材36とハーフミラー層38との一体の構成物として、保管、搬送、及び組立等の取扱いができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のミラースクリーン230を図6に基づいて説明する。第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
ミラースクリーン230は、透過スクリーン構造体32と、透過スクリーン構造体32を透過スクリーン構造体32の厚み方向から挟む中間膜42、44と、中間膜42、44を中間膜42、44の厚み方向から挟む透明部材36と追加の透明部材40と、を備える。ハーフミラー層38は、透明部材36に対して中間膜44の反対側に配置される。
第2実施形態のミラースクリーン230は、いわゆる、透明部材36と、中間膜42、44と、追加の透明部材40とで構成される合わせガラスにおいて、中間膜42、44により、透過スクリーン構造体32を挟む構成である。
中間膜42、44としては、例えば、PVB(Poly vinyl butyral)樹脂又はEVA(Ethylene-vinyl acetate)樹脂が適用される。
第2実施形態のミラースクリーン230では、中間膜42、44が透過スクリーン構造体32を挟むので、透過スクリーン構造体32が外部に露出しない。そのため透過スクリーン構造体32の耐久性が向上する。
追加の透明部材40は、透明部材36と同様の構成を適用できる。追加の透明部材40と透明部材36とを同じ厚み及び同じ組成とすることができ、また、追加の透明部材40と透明部材36とを異なる厚み、及び組成とすることができる。追加の透明部材40と透明部材36との組み合わせのバリエーションは特に限定されない。
<第3実施形態>
第3実施形態のミラースクリーン330を図7に基づいて説明する。第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
ミラースクリーン330は、透過スクリーン構造体32と、第1光学透明粘接着剤46と、透明部材36と、第2光学透明粘接着剤48と、ハーフミラー層38が配置される透明支持部材50と、を備える。
第1光学透明粘接着剤46は、透過スクリーン構造体32と透明部材36とを貼合する。第2光学透明粘接着剤48は、透明部材36における第1光学透明粘接着剤46と反対側で、透明支持部材50におけるハーフミラー層38の側で、透明支持部材50と透明部材36とを貼合する。
第3実施形態では、ハーフミラー層38が透明支持部材50の一方面に、蒸着、スパッタ等により形成される。ハーフミラー層38は薄膜であるため、ハーフミラー層38を透明支持部材50に形成することにより、透明支持部材50とハーフミラー層38との一体の構成物として、保管、搬送、及び組立等の取扱いができる。透明支持部材50は、ハードコート層(不図示)を備えていてもよい。
透明支持部材50は、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、無アルカリガラス等の無機ガラス、もしくはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を適用できる。
透過スクリーン構造体32と、第1光学透明粘接着剤46と、透明部材36とにより構成される既存の透過スクリーンが、第2光学透明粘接着剤48を介して透明支持部材50とハーフミラー層38との一体の構成物を貼合することにより、ミラースクリーン330にできる。いわゆる、一体の構成物を後付することにより、透過スクリーンをミラースクリーン330にできる。
透明支持部材50とハーフミラー層38との一体の構成物を透明部材36に貼合する際、透明部材36とハーフミラー層38とが第2光学透明粘接着剤48を挟んで対向する位置にあることが好ましい。一体の構成物を透明部材36に貼合することにより、ハーフミラー層38に損傷が生じることを低減できる。
また、第3実施形態のミラースクリーン330では、第2光学透明粘接着剤48と透明支持部材50とが、ハーフミラー層38を挟むので、ハーフミラー層38が外部に露出しない。そのため、ハーフミラー層38の耐久性が向上する。
<第4実施形態>
第4実施形態のミラースクリーン430を図8に基づいて説明する。第1実施形態から第3実施形態と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
ミラースクリーン430は、透過スクリーン構造体32と、ハーフミラー層38と、光学透明粘接着剤34と、透明部材36と、を備える。
第4実施形態では、ハーフミラー層38が透過スクリーン構造体32に配置される。ハーフミラー層38は透過スクリーン構造体32の一方面に、蒸着、スパッタ等により形成される。ハーフミラー層38は薄膜であるため、透過スクリーン構造体32に形成することにより、透過スクリーン構造体32とハーフミラー層38との一体の構成物として、保管、搬送、及び組立等の取扱いができる。
なお、透過スクリーン構造体32が、図5に示される構造の場合、ハーフミラー層38は、透明基材32Dに対して透明層32Aと反対側の表面に配置される。
光学透明粘接着剤34が透過スクリーン構造体32におけるハーフミラー層38の側で、透過スクリーン構造体32と透明部材36とを貼合する。透過スクリーン構造体32とハーフミラー層38との一体の構成物が、透明部材36に貼合されるので、一体の構成物の平面度が向上し、鏡像、及び映像のゆがみを抑制できる。第4実施形態のミラースクリーン430は、少ない構成部品で構成される。ハーフミラー層38が外部に露出しないので、ハーフミラー層38の耐久性が向上する。
<第5実施形態>
第5実施形態のミラースクリーン530を図9に基づいて説明する。第1実施形態から第4実施形態と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
ミラースクリーン530は、ハーフミラー層38が配置された透過スクリーン構造体32と、透過スクリーン構造体32を透過スクリーン構造体32の厚み方向から挟む中間膜42、44と、中間膜42、44を中間膜42、44の厚み方向から挟む透明部材36と追加の透明部材40と、を備える。
第5実施形態では、ハーフミラー層38が透過スクリーン構造体32に配置される。ハーフミラー層38は透過スクリーン構造体32の一方の表面に、蒸着、スパッタ等により形成される。透過スクリーン構造体32とハーフミラー層38との一体の構成物として、保管、搬送、及び組立等の取扱いができる。
第5実施形態のミラースクリーン530は、いわゆる、透明部材36と、中間膜42、44と、追加の透明部材40とで構成される合わせガラスにおいて、中間膜42、44により、ハーフミラー層38が配置された透過スクリーン構造体32を挟む構成である。
第5実施形態のミラースクリーン530では、中間膜42、44が、ハーフミラー層38と透過スクリーン構造体32とを挟むので、ハーフミラー層38及び透過スクリーン構造体32が外部に露出しない。そのため、ハーフミラー層38及び透過スクリーン構造体32の耐久性が向上する。
なお、透過スクリーン構造体32が、図5に示される構造の場合、ハーフミラー層38は、透明基材32Dに対して透明層32Aと反対側の表面に配置される。
<第6実施形態>
第6実施形態のミラースクリーン630を図10に基づいて説明する。第1実施形態から第5実施形態と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
ミラースクリーン630は、透過スクリーン構造体32と、第1光学透明粘接着剤46と、ハーフミラー層38が配置される透明支持部材50と、第2光学透明粘接着剤48と、透明部材36と、を備える。
第1光学透明粘接着剤46は、透明支持部材50におけるハーフミラー層38と反対側で、透過スクリーン構造体32と透明支持部材50とを貼合する。第2光学透明粘接着剤48は、透明支持部材50におけるハーフミラー層38の側で、透明支持部材50と透明部材36とを貼合する。
第6実施形態では、ハーフミラー層38が透明支持部材50の一方面に、蒸着、スパッタ等により形成される。ハーフミラー層38を透明支持部材50に形成することにより、透明支持部材50とハーフミラー層38との一体の構成物として、保管、搬送、及び組立等の取扱いができる。透明支持部材50は、ハードコート層(不図示)を備えていてもよい。
第6実施形態では、透明支持部材50とハーフミラー層38との一体の構成物を透明部材36に貼合する際、透明部材36とハーフミラー層38とが第2光学透明粘接着剤48を挟んで対向する位置にあることが好ましい。一体の構成物を透明部材36に貼合することにより、ハーフミラー層38に損傷が生じることを低減できる。
また、第6実施形態のミラースクリーン630では、透明支持部材50と第2光学透明粘接着剤48とが、ハーフミラー層38を挟むので、ハーフミラー層38が外部に露出しない。そのため、ハーフミラー層38の耐久性が向上する。
次に、図11、及び図12に基づいて、投影機20とミラースクリーン30とを備える投影システム10の使用状態を説明する。
図11に示されるように、投影機20が設置される内部空間Sを形成するため、前側隔壁80、後側隔壁82、及び上部隔壁84が準備される。前側隔壁80は観察者Uに近い側の隔壁である。
前側隔壁80と後側隔壁82とが一定の距離をあけて設置される。前側隔壁80と後側隔壁82により形成される上部開口を塞ぐため上部隔壁84が設置される。これにより、投影機20が設置される内部空間Sが形成される。前側隔壁80は、内部空間Sと連通する開口を有する。開口には、第1実施形態のミラースクリーン130が設置される。第1実施形態のミラースクリーン130を設置する場合を示したが、ミラースクリーンの構成は限定されない。
投影機20が映像を投影していない場合、ミラースクリーン130は観察者Uの鏡像を表示する。投影機20が映像を投影している場合、ミラースクリーン130は観察者Uの鏡像と投影機20からの映像を表示する。投影システム10は、観察者Uの側の照度Bの内部空間Sの照度Aに対する比(B/A)が2以上の環境で使用することが好ましい。B/Aが2以上であれば、鏡像及び映像の視認性低下を防止できる。
投影システム10では、ミラースクリーン130に、LCD等の表示装置が貼合されていないので、耐熱性、耐久性を有し、環境に対する適用性が高い。
図12に示されるように、投影システム10は、複数のミラースクリーン30を並べて使用できる。したがって、映像を表示する範囲に制約がなく、投影範囲が大面積化できる。
以下、本考案の実施例について具体的に説明するが、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。
ミラースクリーンの特性であるミラー機能と映像視認性とを確認するため、以下の評価を行った。評価は第4実施形態のミラースクリーンを用いて行った。
(例1)
紫外線硬化性のアクリル樹脂モノマー(日立化成社製、ヒタロイド(登録商標)7981)の15gに、酸化ジルコニウム微粒子(平均1次粒子径:0.5μm)の15gを加え、脱気しながら10分間混練し、光散乱材料を得た。次いで、上記と同じ紫外線硬化性のアクリル樹脂モノマーの26gに対して、前記光散乱材料の0.08gを加え、さらに光吸収材料(カーボンブラックの酢酸ブチル分散液、固形分:30質量%、カーボンブラックの平均1次粒子径:30nm)0.08g(固形分:0.024g)を加え、脱気しながら10分間混練し、例1のペーストを得た。
透明なポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記す。)フィルム(東洋紡社製、コスモシャイン(登録商標)A4300、厚さ100μm)の表面に、例1のペーストを塗布し、紫外線を照射して、例1の透過スクリーン構造体32を得た。透明層Aの厚さは10μmであった。
上記で得られた透過スクリーン構造体32のPETフィルム側表面に、スパッタリング法により、AgPd膜を25nm成膜して、ハーフミラー層38を形成した。 上記で得られたハーフミラー層38付き透過スクリーン構造体32と、OCAフィルム(材質:アクリル系樹脂、パナック社製、厚さ: 25μm)と、透明部材36(材質:フロートガラス、AGC社製、厚さ:6mm)とをこの順に積層し、真空加熱圧着を行い、例1のミラースクリーンを作製した。
(例2〜7)
ハーフミラー層38の厚みを図13に示すとおりに変更した以外は例1と同様にして、例2〜7のミラースクリーンを作製した。
評価において、例1〜7の透過スクリーン構造体の可視光線透過率及びヘイズ、ハーフミラー層の可視光線透過率及び可視光線反射率、環境照度(B/A)、投影系の各種パラメータを変更し、ミラースクリーンの可視光線透過率及びヘイズ、ミラースクリーンのミラー機能と映像視認性とを確認した。
「ミラー機能」は、ミラースクリーンにより正反射された鏡像の視認性を意味する。A:視認できる、B:やや視認しづらい、C:視認できない、として評価した。
「映像視認性」は、後方から前方に投影された文字であって、ミラースクリーンに表示された文字の視認性を意味する。A:よく視認できる、B:視認できる、C:視認できない、として評価した。
図13はミラースクリーンのパラメータ及び評価結果を示す表図である。図13の表図によれば、ミラースクリーンのヘイズを測定した場合、光を入射する方向によって値が異なった。透過スクリーン構造体の側から光を入射し、ハーフミラー層の側で拡散光を測定した場合、ヘイズが小さくなった。ヘイズ成分となる拡散光がハーフミラー層で一部反射し、ミラースクリーンを透過しなかったからと考えられる。
図13の表図によれば、実施例に相当する例1−4のミラースクリーンのミラー機能、及び映像視認性はいずれもAであった。比較例に相当する例5は、ハーフミラー層の可視光線反射率が30%未満であったので、ミラー機能の評価がCであった。比較例に相当する例6は、ハーフミラー層の可視光線反射率が70%を超えていたので、映像視認性の評価がCであった。実施例に相当する例7は、ミラー機能、及び映像視認性がいずれもBと、ミラー機能及び映像視認性が例1−4よりやや劣っていた。観察者Uの側の照度Bと内部空間Sの照度Aに対する比が1と、ほぼ同じであったためと考えられる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、以上の例には限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10 投影システム、20 投影機、30 ミラースクリーン、32 透過スクリーン構造体、32A 透明層、32B 光散乱粒子、32C 光吸収粒子、32D 透明基材、34 光学透明粘接着剤、36 透明部材、38 ハーフミラー層、40 透明部材、42、44 中間膜、46 第1光学透明粘接着剤、48 第2光学透明粘接着剤、50 透明支持部材、80 前側隔壁、82 後側隔壁、84 上部隔壁、130、230、330、430、530、630 ミラースクリーン、U 観察者、U1 鏡像、C 文字映像、I 画像映像

Claims (10)

  1. 50%以上の可視光線透過率、及び95%以下のヘイズを有する透過スクリーン構造体と、
    30%以上70%以下の可視光線透過率、及び30%以上70%以下の可視光線反射率を有するハーフミラー層と、
    前記透過スクリーン構造体及び前記ハーフミラー層を支持する透明部材と、
    を備えるミラースクリーン。
  2. 前記透過スクリーン構造体は、95%以下の可視光線透過率、及び5%以上のヘイズを有する、
    請求項1に記載のミラースクリーン。
  3. 前記透過スクリーン構造体と前記透明部材とを貼合する光学透明粘接着剤を備え、
    前記ハーフミラー層が前記透明部材に対して前記光学透明粘接着剤の反対側に配置される、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  4. 前記透過スクリーン構造体を厚み方向から挟む中間膜と、前記中間膜を厚み方向から挟む前記透明部材及び追加の透明部材とを備え、
    前記ハーフミラー層が前記透明部材に対して前記中間膜の反対側に配置される、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  5. 前記ハーフミラー層が配置される透明支持部材と、
    前記透過スクリーン構造体と前記透明部材とを貼合する第1光学透明粘接着剤と、
    前記透明部材における前記第1光学透明粘接着剤と反対側で、前記透明支持部材における前記ハーフミラー層の側で、前記透明支持部材と前記透明部材とを貼合する第2光学透明粘接着剤とを備える、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  6. 前記ハーフミラー層が前記透過スクリーン構造体に配置され、
    前記透過スクリーン構造体における前記ハーフミラー層の側で、前記透過スクリーン構造体と前記透明部材とを貼合する光学透明粘接着剤を備える、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  7. 前記ハーフミラー層が配置された透過スクリーン構造体を厚み方向から挟む中間膜と、前記中間膜を厚み方向から挟み前記透明部材及び追加の透明部材とを備える、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  8. 前記ハーフミラー層が配置される透明支持部材と、
    前記透明支持部材における前記ハーフミラー層と反対側で、前記透過スクリーン構造体と前記透明支持部材とを貼合する第1光学透明粘接着剤と、
    前記透明支持部材における前記ハーフミラー層の側で、前記透明支持部材と前記透明部材とを貼合する第2光学透明粘接着剤とを備える、
    請求項1又は2に記載のミラースクリーン。
  9. 前記透過スクリーン構造体は、透明層と、前記透明層に分散された光散乱粒子と、を備える、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のミラースクリーン。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のミラースクリーンと、
    前記ミラースクリーンの前記透過スクリーン構造体の側に配置された投影機と、
    を備える投影システム。
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