JP3222254B2 - カラーフィルタおよび液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルタおよび液晶表示装置

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JP3222254B2
JP3222254B2 JP7672293A JP7672293A JP3222254B2 JP 3222254 B2 JP3222254 B2 JP 3222254B2 JP 7672293 A JP7672293 A JP 7672293A JP 7672293 A JP7672293 A JP 7672293A JP 3222254 B2 JP3222254 B2 JP 3222254B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー液晶表示装置の
液晶セル内に設けることにより、好適なカラーフィルタ
とすることができ、更に詳しくはTN(ツイステッド・
ネマチック)型液晶表示、GH(ゲスト・ホスト)液晶
表示およびFLC(強誘電性液晶)方式等のカラー液晶
表示装置及びそれに使用されるカラーフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】顔料を樹脂に分散させた材料を用いたカ
ラーフィルタの作製方法としては、ポリイミド樹脂を主
成分とするカラーフィルタ(特開昭60−237403
号公報参照)がある。
【0003】またPVA(ポリビニルアルコール)誘導
体を主成分とするカラーフィルタ(特公昭60−129
707、特公昭60−129738、特公昭60−12
9739)も知られている。
【0004】アクリル系樹脂を主成分とするカラーフィ
ルタ(特開平2−144502、特開平2−19940
4、特開平3−53201)ポリアミド系樹脂を主成分
とするカラーフィルタ(特開昭62−212603、特
開平2−287304)などが知られているが、これら
のカラーフィルタにおけるカラーフィルタ層の透過率の
特性カーブはいずれも図2に示すような色特性であり、
カラーフィルタ層の透過率が低く画面が暗い為、十分な
表示特性を得る事が難しくバックライトの本数を増やす
ことで対応して来た。また、そのために電力の消費量も
多くバッテリーでの使用時間が短く問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来カラーフィルタの
カラーフィルタ層の透過率特性は、ほとんど問題となっ
ていなかった。その理由として液晶表示装置の用途が小
型TVやゲーム用TVなどでそれほど画面の明るさを必
要としていなかった。ところが、近年液晶表示装置の用
途の拡大によってラップトップコンピューター、大型T
Vなどに利用されるようになってきた為、明るい表示画
面が要求されるようになってきた。そのため、バックラ
イトの使用本数を増やすことによって表示画面を明るし
対応してきた。しかし、バックライトの使用本数を増や
すことは、電力の消費量の増加につながりバッテリーで
の使用時間が短くなる問題点がある。パネルメーカーで
は、この問題点を解決するため偏光フィルムの改良、液
晶の改良などでこれまで対応して来ている。そこで、そ
の様な工夫を必要としない液晶表示装置、ならびにそれ
に用いるような色分解用に用いる透過率特性を持つカラ
ーフィルタのカラーフィルタ層の透過率特性を工夫する
ことにより、以上の明度特性を向上することが求められ
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するためになされたものであって、基板上に顔料と分
散剤と樹脂を主成分とする赤、緑、青のカラーフィルタ
層が設けられているカラーフィルタにおいて、カラーフ
ィルタ層の膜厚と、カラーフィルタ層中の顔料と顔料に
対して1〜10重量部含まれる分散剤の合計重量%の積
が、全てのカラーフィルタ層において60μm%以下で
あり、かつ、赤のカラーフィルタ層の透過率が400〜
550nmにおいて2〜29%、620〜700nmに
おいて85%以上であり、緑のカラーフィルタ層の透過
率が、最も低い400、650nmにおいて2〜18
%、525〜555nmで70%以上、最も透過率の高
い波長で80%以上であり、青のカラーフィルタ層の透
過率が440〜480nmにおいて75%以上、最も透
過率の高い部分で84〜93%、580〜700nmで
は23%以下であることを特徴とするカラーフィルタを
提供するものである。
【0007】また、請求項2においては、対向する基板
間に、顔料と分散剤と樹脂を主成分とする赤、緑、青の
カラーフィルタ層と透明導電膜と、液晶が設けられ、基
板外側に偏光膜が設けられている液晶表示装置におい
て、カラーフィルタ層の膜厚と、カラーフィルタ層中の
顔料と顔料に対して1〜10重量部含まれる分散剤の合
計重量%の積が、全てのカラーフィルタ層において60
μm%以下であり、かつ、赤のカラーフィルタ層の透過
率が400〜550nmにおいて2〜29%、620〜
700nmにおいて85%以上であり、緑のカラーフィ
ルタ層の透過率が、最も低い400、650nmにおい
て2〜18%、525〜555nmで70%以上、最も
透過率の高い波長で80%以上であり、青のカラーフィ
ルタ層の透過率が440〜480nmにおいて75%以
上、最も透過率の高い部分で84〜93%、580〜7
00nmでは23%以下であることを特徴とする液晶表
示装置を提供するものである。
【0008】
【0009】
【0010】具体的には、色分解用のカラーフィルタ層
を形成する膜厚をたとえば1.3μm程度に薄くした
り、あるいは、カラーフィルタ層を形成するために用い
る顔料分散用着色組成物(特開平2−38439、特開
平2−38442など)中の顔料の添加量を少なくする
ことによって、透過率特性の高い色分解用カラーフィル
タ層を作製して明度の高い液晶表示装置ならびにそれに
用いられるカラーフィルタを提供するものである。
【0011】このとき、色分解用カラーフィルタ層を形
成する膜厚には関係なく、透過光量に対応する単位面積
当たりの顔料の量が適宜調整されれば、樹脂中の顔料濃
度を変えずに膜厚を薄くしたものであっても、膜厚を変
えずにその顔料濃度を薄くしたものであっても、その両
方により適宜調整するものであっても良い。
【0012】色分解用カラーフィルタを形成するレッ
ド、グリーン、ブルーの各カラーフィルタ層の膜厚を調
整、または、添加する顔料の量を少なくした感光性着色
組成物を用いることで、問題点を解決するものである。
そこで用いられるカラーフィルタ層は、溶剤を含む顔料
分散体により形成するが、そこに用いられる顔料分散体
およびその製造方法としては、以下の材料が適宜用いら
れる。
【0013】アクリル系樹脂と顔料とを良く混合するた
めに2本ロールを用いて良く練り合わせて、チップ化す
る。その後、分散剤と溶剤を用いてチップを溶解して、
ペーストを作製する。このペーストに光重合性モノマー
と光重合性開始剤を添加して感光性着色組成物とする。
この時用いられるアクリル系樹脂は、アクリル酸、メタ
クリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレート
などのアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレ
ート、環状のアクリレートまたはメタクリレート、ヒド
ロキシエチルアクリレートまたは、メタクリレートなど
の内から3〜5種類程度のモノマーを用いて、分子量
5,000〜100,000程度に合成した樹脂を用い
る。
【0014】顔料としては、赤色(Red)としてC.
I.No.9、97、122、123、149、16
8、177、180、192、215など、緑色(Gr
een)としてはC.I.No.7、36、青色(Bl
ue)としてはC.I.No.15、22、60、64
が一般的に用いられる。分散剤としては界面活性剤、顔
料の中間体、染料の中間体、ソルスパースなどの広範囲
のものが使用される。分散の際の組成の割合は、特に限
定されるものではないが分散用アクリル樹脂に対する顔
料の添加量は50〜150重量部程度であり、分散剤は
顔料の1〜10重量部程度である。また、カラーフィル
タの分光調整の為には任意の顔料を2〜3点混ぜ合わせ
て調整する。
【0015】光重合性モノマーとしては、2官能、3官
能、多官能モノマーがあり、2官能モノマーとして、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールシア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレートな
どがあり、3官能モノマーとして、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネ
ートなどがあり、多官能モノマーとして、ジトリメチロ
ールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタおよびヘキサアクリレートなどがあり、これ
らのモノマーは、昭和高分子(株)、東亞合成化学合成
(株)、日本化薬(株)などの市販品がある。光重合性
モノマーの添加量は、特に限定されるものではないが、
分散用アクリル樹脂の20〜150重量部程度である。
【0016】溶剤としては、トルエン、キシレン、エチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、ジグライ
ム、シクロヘキサノンなどが用いられるが、樹脂のモノ
マー組成、光重合性モノマー、光重合開始剤などによっ
て異なるので単一または複数の溶剤組成の溶剤を適宜選
択される。
【0017】また、光重合開始剤としては、ベンゾフェ
ノン、チオキサントン、イミダゾール、トリアジン系、
などが単独もしくは、混合で用いられる。光重合開始剤
の添加量は、特に限定されるものではないが、それぞれ
光重合性モノマーの3〜30重量部程度である。
【0018】本発明におけるカラーフィルタの作製方法
としては、特開平3−53201、特開平2−1994
03、特開平2−199404、特開平2−14450
2などを適宜選択することができる。
【0019】
【作用】請求項1および請求項2によってカラーフィル
タ層の透過光量に対する顔料を少なくすることとなり、
明度を高くすることができ、しかも、求められる波長以
外の透過率を必要性能以下にすることが出来るようにな
ったものである。
【0020】その結果、赤のカラーフィルタ層の透過率
が620〜700nmにおいて85%以上になるので、
赤のカラーフィルタ層の明度が向上し、品質が向上する
ものである。さらに他の波長における赤のカラーフィル
タ層の透過率が400〜550nmで低くすることが可
能になったため、コントラストが大きくとれるものとな
った。
【0021】また、緑のカラーフィルタ層の透過率が5
25〜555nmで70%以上になるので、緑のカラー
フィルタ層の明度が向上し、品質が向上するものであ
る。さらに緑のカラーフィルタ層の透過率が最も透過率
の高い波長で80%以上であるので、緑のカラーフィル
タ層の明度が向上し、品質が向上するものである。さら
に緑の透過率が最も低い高い波長で18%以下にするこ
とが可能になったため、コントラストが大きくとれるも
のとなった。
【0022】また、青のカラーフィルタ層の透過率が4
40〜480nmにおいて75%以上、最も透過率の高
い部分で84〜93%であるので、青のカラーフィルタ
層の明度が向上し、品質が向上するものである。青のカ
ラーフィルタ層の透過率が440〜480nmにおいて
75%以上であるので青のカラーフィルタ層の明度が向
上し、品質が向上するものである。さらに、青のカラー
フィルタ層の透過率が580〜700nmでは23%以
下であることになったため、コントラストが大きくとれ
るものとなった。
【0023】請求項3のカラーフィルタおよび請求項4
の液晶表示装置においては、基板上に顔料と樹脂を主成
分とする顔料分散体によって作製されたカラーフィルタ
において、赤のカラーフィルタ層の透過率が400〜5
50nmにおいて2〜29%、620〜700nmにお
いて85%以上であり、緑のカラーフィルタ層の透過率
が、最も低い400、650nmにおいて2〜18%、
525〜555nmで70%以上、最も透過率の高い波
長で80%以上であり、青のカラーフィルタ層の透過率
が440〜480nmにおいて75%以上、最も透過率
の高い部分で84〜93%、580〜700nmでは2
3%以下であるために、全ての色特性において満足すべ
き特性のものとなった。
【0024】
【実施例】本発明の方法に基づき、ガラス基板上に赤の
カラーフィルタ層、、緑のカラーフィルタ層、青のカラ
ーフィルタ層の3色からなるカラーフィルタを形成する
方法について説明する。
【0025】<実施例1> A)感光性着色組成物の作製 アクリル樹脂(メタクリル酸20部、メチルメタクリレ
ート10部、ブチルメタクリレート55部、ヒドロキシ
エチルメタクリレート15部をエチルセロソルブ300
gに溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリ
ル0.75部を加え70℃5時間反応より得られたアク
リル樹脂)を樹脂濃度10%になるようにエチルセロソ
ルブで希釈した。
【0026】この希釈樹脂94gに対して、顔料5.7
g、分散剤0.3g、を添加して3本ロールで十分混練
して赤、緑、青、黄、紫の着色樹脂を作製した。
【0027】(赤の着色樹脂) 顔料 リオトゲンレッドGD(東洋インキ製造(株)製C.I
ピグメントレッド168) 分散剤
【0028】
【化1】
【0029】(黄の着色樹脂) 顔料 パリオトールイエローD1819(B.A.S.F製
C.Iピグメントエロー139) 分散剤
【0030】
【化2】
【0031】(緑の着色樹脂) 顔料 リオノールグリーン2YS(東洋インキ製造(株)製
C.Iピグメントグリーン36) 分散剤 下記の銅フタロシアニン誘導体 CuPC〔SO2 N(C183722
【0032】(青の着色樹脂) 顔料 リオノールブルーES(東洋インキ製造(株)製C.
I.ピグメントブルー15:6) 分散剤 下記の銅フタロシアニン誘導体
【0033】
【化3】
【0034】(紫の着色樹脂) 顔料 リオノーゲンバイオレットHR(東洋インキ製造(株)
製C.I.ピグメントバイオレット23) 分散剤 青の着色樹脂の分散剤と同一
【0035】以上の様に形成された各着色樹脂を以下の
比率で混合して各カラーフィルタ層用着色組成物を形成
する。
【0036】(赤のカラーフィルタ層用着色組成物)赤
の着色樹脂と黄の着色樹脂を重量比で70:30に混合
する。 (緑のカラーフィルタ層用着色組成物)緑の着色樹脂と
黄の着色樹脂を重量比で80:20に混合する。 (青のカラーフィルタ層用着色組成物)青の着色樹脂と
紫の着色樹脂を重量比で95:5に混合する。
【0037】各着色組成物100gに対し、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(光硬化性モノマー)
5.64g、光重合開始剤ジエチルアミノベンゾフェノ
ン1.13gと2、2’−ビス(2ークロロフェニル)
−4、4’、5、5’−テトラフェニル−1、2−ビ
(1−H−イミダゾール)0.56g、エチルセロソル
ブ18.9gを加えてよく撹拌して、感光性着色組成物
とした。
【0038】B)カラーフィルタの作製(図3乃至図6
参照) まずガラスなどの透明基板1上に図3の様に上記青のカ
ラーフィルタ層用着色組成物である感光性着色樹脂2を
スピンコート(1400rpm,5sec)し乾燥させ
た。70℃20分間プリベーク後、ポリビニールアルコ
ール5%溶液をコートして酸素遮断膜とした。
【0039】70℃20分間の乾燥後、図4の様に所定
のマスク4を用いて露光(5mJ/cm2 )、2.5%
炭酸ナトリウム水溶液で現像後良く水洗した。柔らかい
スポンジでこすり基板に付着した顔料を除去し、さら
に、水洗乾燥後230℃で1時間ベークして図5の様に
パターンを形成した。同様に上記各カラーフィルタ層用
着色組成物を用いて緑、赤についても図6の様にパター
ンを形成した。各色の膜厚はすべて1.1μmで露光量
は緑、赤それぞれ10、3mJ/cm2 であった。
【0040】このカラーフィルタ層の上には必要に応じ
てオーバーコート材をコート、230℃で120分間乾
燥しオーバーコート層を形成した。完成したカラーフィ
ルタの色特性は図1を達成した。
【0041】その結果、カラーフィルタ層の膜厚は1.
1μmとなり、その中の顔料と分散剤の合計の重量%は
39.0%となり、その積は42.9μm%となり、そ
の分光特性は図1の様に良好なものとなった。もちろ
ん、カラーフィルタ層の膜厚を1.6μmに変えた場合
でも、その中の顔料と分散剤の合計の重量%を26.8
%の場合とすれば、その積は47.3μm%となり、そ
の分光はほぼ図1の様に良好なものとなる。
【0042】<実施例2>実施例1で作製したカラーフ
ィルタ上に低温スパッタ法により膜厚1500オングス
トロームの透明導電膜を設け、ついでポリイミドを透明
導電膜の上に400オングストロームの膜厚で形成し、
ラビング処理を行った。その後、対向電極の薄膜トラン
ジスタとシール剤で一部張り合わせることによって組み
立てた。つぎに、電極間に液晶を注入し液晶セルを組み
立て、図7の様に高い透過率を有するカラーフィルタ層
を液晶セル内部に持つカラー液晶表示装置が得られた。
【0043】<比較例1> A)感光性着色組成物の作製 実施例1と同様に青、緑、赤、黄、紫の着色樹脂を作製
した。各着色樹脂を実施例1と同じ比率で混合して、各
色のカラーフィルタ層用着色組成物を形成する。
【0044】各着色組成物100gに対し、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(光硬化性モノマー)
5.64g、光重合開始剤ジエチルアミノベンゾフェノ
ン1.13gと2、2’−ビス(2−クロロフェニル)
−4、4’、5、5’−テトラフェニル−1、2−ビ
(1−H−イミダゾール)0.56gを加えてよく撹拌
して、感光性着色組成物とした。
【0045】B)カラーフィルタの作製 まずガラスなどの透明基板1上に図3の様な青のカラー
フィルタ層用着色組成物である感光性着色樹脂2をスピ
ンコート(1100rpm,40sec)し乾燥させ
た。70℃20分間プリベーク後、ポリビニールアルコ
ール5%溶液をコートして酸素遮断膜とした。70℃2
0分間の乾燥後、図4の様に所定のマスク4を用いて露
光(5mJ/cm2 )後、2.5%炭酸ナトリウム水溶
液で現像後良く水洗した。柔らかいスポンジでこすり、
基板に付着した顔料を除去し、さらに、水洗乾燥後23
0℃で1時間ベークして図5の様にパターンを形成し
た。同様に緑、赤についてもパターンを図6の様に形成
した。各色の膜厚はすべて1.6μmで露光量は緑、赤
それぞれ10、3mJ/cm2 であった。
【0046】このカラーフィルタの上には必要に応じて
オーバーコート材をコート、230℃で120分間乾燥
しオーバーコート層を形成した。完成したカラーフィル
タの色特性は図2のものとなった。
【0047】その結果、カラーフィルタ層の膜厚は1.
6μmとなり、その中の顔料と分散剤の合計重量%は6
1.1μm%となり、その分光は図2の様に明度におい
て劣るものとなった。
【0048】<比較例2>比較例1で作製した基板11
にカラーフィルタ層12を設けたカラーフィルタ上に低
温スパッタ法により膜厚1500オングストロームの透
明導電膜13を設け、ついでポリイミド14を透明導電
膜の上に400オングストロームの膜厚で形成し、ラビ
ング処理を行った。
【0049】その後、保護膜17の設けられた対向基板
15上の対向電極16の薄膜トランジスタとシール剤
(図示せず)で一部張り合わせることによって組み立て
た。つぎに、電極間に液晶18を注入し外側に偏光膜1
9,20を張り合わせて液晶セルを組み立て、図2の透
過率を有するカラーフィルタ層を液晶セル内部に持つカ
ラー液晶表示装置が得られた。
【0050】
【発明の効果】本発明は透過率の高い顔料分散タイプの
カラーフィルタである。カラーフィルタ層の色特性は
赤、緑、青の三色からなっており透過面積としては全色
1/3にカットされる。従来の液晶ディスプレイでは特
に画面の明るさについては要求されていなかった。しか
し、ラッフトップコンピュータ、大型TVなどの液晶デ
ィスプレイでは、画面を明るくし、表示特性を向上する
必要があった。そのためにバックライト、偏光フィル
ム、液晶などの改良で対応してきた。しかし、十分に画
面を明るくできないため透過率の高い色分解用カラーフ
ィルタが必要であった。本発明者らは、透過率の高い顔
料分散カラーフィルタを提供するために、顔料の添加量
の調整、または、カラーフィルタ層の膜厚を調製するこ
とによって達成された。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のカラーフィルタの分光曲線である。
【図2】従来のカラーフィルタの分光曲線である。
【図3】本発明のカラーフィルタ製造過程の内、感光性
着色樹脂形成後の断面図である。
【図4】本発明のカラーフィルタ製造過程の内、露光時
の断面図である。
【図5】本発明のカラーフィルタ製造過程の内、青のカ
ラーフィルタ層形成後の断面図である。
【図6】本発明のカラーフィルタの完成断面図である。
【図7】本発明の液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 感光性着色樹脂 3 酸素遮断膜 4 マスク B 青色カラーフィルタ層 G 緑色カラーフィルタ層 R 赤色カラーフィルタ層 11 基板 12 カラーフィルタ層 13 透明導電膜 14 ポリイミド 15 対向基板 16 対向電極 17 保護膜 18 液晶 19 偏光膜 20 偏光膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 末政 清滋 審判官 伊藤 昌哉 審判官 北川 清伸 (56)参考文献 特開 平4−164901(JP,A) 特開 平3−53210(JP,A) 特開 平4−61196(JP,A) 特開 平2−199403(JP,A) 特開 平2−199404(JP,A) 特開 平6−214393(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に顔料と分散剤と樹脂を主成分とす
    赤、緑、青のカラーフィルタ層が設けられているカラ
    ーフィルタにおいて、カラーフィルタ層の膜厚と、カラ
    ーフィルタ層中の顔料と顔料に対して1〜10重量部含
    まれる分散剤の合計重量%の積が、全てのカラーフィル
    タ層において60μm%以下であり、かつ、赤のカラー
    フィルタ層の透過率が400〜550nmにおいて2〜
    29%、620〜700nmにおいて85%以上であ
    り、緑のカラーフィルタ層の透過率が、最も低い40
    0、650nmにおいて2〜18%、525〜555n
    mで70%以上、最も透過率の高い波長で80%以上で
    あり、青のカラーフィルタ層の透過率が440〜480
    nmにおいて75%以上、最も透過率の高い部分で84
    〜93%、580〜700nmでは23%以下である
    とを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】対向する基板間に、顔料と分散剤と樹脂を
    主成分とする赤、緑、青のカラーフィルタ層と透明導電
    膜と、液晶が設けられ、基板外側に偏光膜が設けられて
    いる液晶表示装置において、カラーフィルタ層の膜厚
    と、カラーフィルタ層中の顔料と顔料に対して1〜10
    重量部含まれる分散剤の合計重量%の積が、全てのカラ
    ーフィルタ層において60μm%以下であり、かつ、赤
    のカラーフィルタ層の透過率が400〜550nmにお
    いて2〜29%、620〜700nmにおいて85%以
    上であり、緑のカラーフィルタ層の透過率が、最も低い
    400、650nmにおいて2〜18%、525〜55
    5nmで70%以上、最も透過率の高い波長で80%以
    上であり、青のカラーフィルタ層の透過率が440〜4
    80nmにおいて75%以上、最も透過率の高い部分で
    84〜93%、580〜700nmでは23%以下であ
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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