JP3222032B2 - 非軸対称物の巻き回し方法 - Google Patents

非軸対称物の巻き回し方法

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JP3222032B2
JP3222032B2 JP06568695A JP6568695A JP3222032B2 JP 3222032 B2 JP3222032 B2 JP 3222032B2 JP 06568695 A JP06568695 A JP 06568695A JP 6568695 A JP6568695 A JP 6568695A JP 3222032 B2 JP3222032 B2 JP 3222032B2
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毅之 大▲野▼
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平行でない二軸を有す
る非軸対称物の周りにフィラメントワインディング(F
W法)により、線状又は帯状の被巻回物を捻れることな
く巻回する非軸対称物の巻き回し方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】平行でない二軸を有する非軸対称物とし
て、例えば、図3(a)に示す如く、主管軸xと枝管軸
yを有するT字管継手成形用の芯型aを用いて、芯型a
の周りに被巻回物bの巻回を行う場合、まず芯型aを主
管軸xの周りに回転させてその周りに被巻回物bを巻回
し、次いで、図3(b)に示す如く、芯型aを枝管軸y
の周りに回転させてその周りに被巻回物bを巻回するF
W法が一般に行われている。しかし、このようにいちい
ち回転軸を入れ替えるFW法では、回転軸の入れ替え作
業が煩雑であり、極めて生産性が悪いという問題点があ
る。
【0003】そこで、例えば、Society of
Manufacturing Engineers E
M90−662−1〜14には、図4(a)に示す如
く、まず芯型cを主管軸pのm周りに回転させてその周
りに被巻回物bを巻回し、次いで、図3(b)に示す如
く、主管軸pの回転を停止し、芯型cの枝管軸qの周り
にガイドdを周回させることによりその周りに被巻回物
bを巻回する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このSW法で
は、芯型cの枝管軸qの周りにガイドdを周回させると
きに、被巻回物bに捻れが生じ、被巻回物bが捻じれた
まま巻回される部分が発生して、製品強度が低下したり
外観上問題であるなど製品価値を減少させるという問題
点がある。
【0005】本発明は、このような上記問題点を解決
し、平行で無い二軸を有する非軸対称物の周りにFW法
により、線状又は帯状の被巻回物を捻じれることなく巻
回する非軸対称物の巻回し方法を提供することを目的と
してなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、平行で無い二
軸を有する非軸対称物をいずれか一方の軸を片持ちで把
持しそれを回転軸として周方向に回転させつつ線状又は
帯状の被巻回物をガイドを経て巻回する非軸対称物の巻
き回し方法であって、回転軸である一方の軸の周りに被
巻回物を巻回するときには、ガイドを一方の軸の周りに
回転させることなく巻回を行い、回転軸でない他方の軸
の周りに被巻回物を巻回するときには、ガイドを、他方
の軸の周りに周回させるとともに、回転軸をガイドの周
回数と同周回数だけガイドと反対方向に回転させること
を特徴とする非軸対称物の巻回し方法である。
【0007】本発明において、平行で無い二軸を有する
非軸対称物としては、例えば、FW法により繊維強化樹
脂(FRP)製のT字型管継手やエルボ型管継手を形成
するための芯型が挙げられる。
【0008】本発明において、線状又は帯状の被巻回物
としては、例えば、多数本のフィラメントを集束したロ
ービング、フィラメント束のストランドを、2次元ラン
ダムに配してバインダーにより接着したコンティニアス
ストランドマット、ストランド束を円(スワール)状に
配してニードルパンチにより結合したスワールマット、
ロービングを平織り、朱子織りした、ロービングクロス
等の連続強化繊維や、これらの連続強化繊維に熱硬化性
樹脂等が含浸された熱硬化性樹脂含浸強化繊維等からな
る線状または帯状のものが挙げられる。
【0009】本発明において、ガイドを、他方の軸の周
りに周回させるとともに、回転軸をガイドと反対方向に
回転させるということは、ガイドを、他方の軸の周りに
周回させる周回方向が被巻回物の供給側からみて反時計
回りの場合には、回転軸を回転させる回転方向は被巻回
物の供給側からみて時計回りであり、前者が時計回りの
場合には、後者は反時計回りであることを意味する。
【0010】
【作用】本発明の非軸対称物の巻き回し方法は、平行で
無い二軸を有する非軸対称物をいづれか一方の軸を片持
ちで把持しそれを回転軸として周方向に回転させつつ線
状又は帯状の被巻回物をガイドを経て巻回する非軸対称
物の巻き回し方法であって、回転軸である一方の軸の周
りに被巻回物を巻回するときには、ガイドを一方の軸の
周りに回転させることなく巻回を行い、回転軸でない他
方の軸の周りに被巻回物を巻回するときには、ガイド
を、他方の軸の周りに周回させるとともに、回転軸をガ
イドの周回数と同周回数だけガイドと反対方向に回転さ
せることにより、被巻回物が枝管形成部の周りに周回さ
れることによる捻れが、回転軸をガイドの周回数と同周
回数だけ反対方向に回転させることにより解消されるの
で、平行でない二軸を有する非軸対称物の周りに、線状
又は帯状の被巻回物を捻じれることなく巻回することが
出来る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1及び図2は本発明の非軸対称物の巻き回
し方法の工程を順次示す説明図である。図1及び図2に
おいて、1はT字管継ぎ手成形用の芯型、4は線状又は
帯状の被巻回物、2は被巻回物4の巻物であるボビン、
3はガイドである。芯型1は主管形成部11と枝管形成
部12を備えている。
【0012】図1に示す如く、まず芯型1を主管形成部
11を回転軸として被巻回物4の供給側(図1中、紙面
左側)から見て反時計回り方向(図1中、矢印mにて示
す)に回転させつつ、被巻回物4をボビン2より繰り出
してガイド3を経て、主管形成部11の回りに巻回す
る。尚、主管形成部11の回転方向は場合により時計回
りであっても構わないし、また、ガイド3は必要に応じ
て主管形成部11の軸方向に沿ってトラバースさせても
よい。
【0013】次に、図2(a)〜(c)に示す如く、ガ
イド3を枝管形成部12の回りに被巻回物4の供給側
〔図2(a)〜(c)中、紙面上側〕から見て反時計回
り方向〔図2(a)〜(c)中、矢印nにて示す〕に周
回させることにより、枝管形成部12の周りに被巻回物
4を巻回していく。この際、ガイド3の回転に同調させ
るようにして、芯型1の主管形成部11を回転軸として
ガイドの周回数と同周回数だけ時計回りに回転させる。
【0014】これにより、ガイド3が枝管形成部12の
周りに周回されることによる捻じれが、主管形成部11
がガイドの周回数と同周回数だけ時計回り方向に回転さ
れることにより解消されるので、平行でない2軸を有す
る芯型1の周りに、線状又は帯状の被巻回物4を捻じれ
ることなく巻回することが出来る。
【0015】
【実施例】即ち、更に詳細に説明すると、図2(a)
は、被巻回物4を枝管形成部12の周りに反時計回り方
向に1周巻回した後の状態を示すが、このとき、ガイド
3は、枝管形成部12の周りに一回周回されるととも
に、主管形成部11が時計回り方向に1回転されている
この場合に、被巻回物4が枝管形成部12の周りに周回
されることによる1回転分の捻じれは、主管形成部11
が時計回り方向に1回転されたことにより解消されてい
る。。
【0016】図2(c)は、図2(b)に示す状態より
は、更に、被巻回物4を枝管形成部12の周りに反時計
周り方向に半周巻回した後の状態を示すが、この時、ガ
イド3は、枝管形成部12の周りに半回周回されるとと
もに主管形成部11は時計周り方向に半回回転されてい
る。
【0017】この場合に、被巻回物4が枝管形成部12
の周りに周回されることによる1回転分の捻じれは主管
形成部11が時計方向に1回転されたことにより解消さ
れている。このように、順次枝管形成部12の周りへ被
巻回物4の捻じれを巻き込むことにより、巻回していく
ことが出来る。尚、この場合、ボビン2は、主管形成部
11や枝管形成部12の周りに回転させることは無い
が、ガイド3は必要に応じて枝管形成部12の軸方向に
沿ってトラバースさせてもよい。
【発明の効果】
【0018】以上説明した通り、本発明の被巻回物の巻
き回し方法は、上記の如き構成とされているので、平行
でない二軸を有する非軸対象物の周りに、線状または帯
状の被巻回物を捻じれることなく巻回することができ
る。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非軸対象物の巻き回し方法の一例にお
ける前半の工程を説明する図である。
【図2】本発明の非軸対象物の巻き回し方法の一例にお
ける後半の工程を説明する正面図であり、(a)は枝管
形成部の周りに被巻回物を1周巻回した状態を示す正面
図、(b)は1周半巻回した状態を示す正面図、(c)
は2周巻回した状態を示す正面図である。
【図3】従来のFW法の一例を示す説明図であり、
(a)は芯型の主管形成部を回転軸としてその周りに被
巻回物を巻回する状態を示す正面図、(b)は芯型の枝
管形成部を回転軸としてその周りに被巻回物を巻回する
状態を示す正面図である。
【図4】従来のFW法の別の例を示す説明図であり、
(a)は芯型の主管形成部を回転軸としてその周りに被
巻回物を巻回する状態を示す正面図、(b)は芯型の主
管形成部の回転を止めて、ガイドにより被巻回物を枝管
形成部の周りに巻回する状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 芯型 2 ボビン 3 ガイド 4 被巻回物 11 主管形成部 12 枝管形成部 m,n 反時計周り方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行でない二軸を有する非軸対称物をい
    ずれか一方の軸を片持ちで把持し、それを回転軸として
    周方向に回転させつつ線状又は帯状の被巻回物をガイド
    を経て巻回する非軸対称物の巻き回し方法であって、回
    転軸である一方の軸の周りに被巻回物を巻回するときに
    は、ガイドを一方の軸の周りに回転させることなく巻回
    を行い、回転軸でない他方の軸の周りに被巻回物を巻回
    するときには、ガイドを、他方の軸の周りに周回させる
    とともに、回転軸をガイドの周回数と同周回数だけガイ
    ドと反対方向に回転させることを特徴とする非軸対称物
    の巻回し方法。
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