JPH1045338A - T字形状物への巻装物の巻き回し方法 - Google Patents

T字形状物への巻装物の巻き回し方法

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JPH1045338A
JPH1045338A JP20706496A JP20706496A JPH1045338A JP H1045338 A JPH1045338 A JP H1045338A JP 20706496 A JP20706496 A JP 20706496A JP 20706496 A JP20706496 A JP 20706496A JP H1045338 A JPH1045338 A JP H1045338A
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JP
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branch pipe
main pipe
winding
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JP20706496A
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English (en)
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Tsuyoshi Ono
毅之 大▲野▼
Toshihide Nonaka
俊秀 野中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸を入れ換えることなく連続的に線状又
は帯状の巻装物2を捻じれることなく巻回することがで
き、且つ枝管部Aと主管部ABを繋ぐ部位Kに対称に巻
装物を配置することが可能である、芯型1への巻装物2
の巻き回し方法を提供する。本発明は、フィラメントワ
インディング法によるT形管継手の成形の際に有効な技
術である。 【解決手段】 芯型1の2つの軸のいずれとも45°傾
斜し、且つ両軸の交点を通る位置関係にある軸を回転軸
として該T字形状物を回転させ、当該T字形状物に線状
又は帯状の巻装物 2を巻き付ける。巻装物2が遊端側
主管部Cと、枝管部Aの間を通過した後に芯型1物の回
転方向を変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば繊維強化樹
脂製のT字型管継手を成形する場合の様な、T字形状物
に対して線状又は帯状の巻装物を巻き付ける方法に関す
るものである。本発明は、具体的には、フィラメントワ
インディング(FW法)によってT字型管継手を製造す
る場合の一工程に応用され、T字形状物の2つの軸周り
に連続的に巻装物を捻じれることなく巻回することがで
きるT字形状物の巻き回し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】T字型管継手の製造方法としては、フィ
ラメントワインディング法(FW法)を応用したものが
知られている。フィラメントワインディング法によるT
字型管継手の製造方法は、T字形状をした芯型を回転
し、この芯型に樹脂を含浸させた線状又は帯状の巻装物
を巻回し、巻装物の樹脂を硬化させるものである。そし
て旧来における芯型に巻装物を巻回する方法は、芯型を
主管部の軸(X)回りと枝管部の軸(Y)回りに個別に
回転させることにより行われてきた。すなわち旧来の方
法は、図13(a)に示す様に芯型aを主管部の軸
(X)を回転軸として回転させて、巻装物bを主管部に
巻回し、続いて図13(b)に示す様に枝管部の軸を回
転軸(Y)として芯型aを回転させ、巻装物bを枝管部
に巻回するものであった。しかしながら、上記した旧来
の方法は、枝管部に巻装物を巻回するのに際して、芯型
aを回転装置に装着し直して回転軸を入れ換える作業が
必要であり、極めて煩雑であって、生産性が悪いという
問題点があった。
【0003】これに対してSociety of Manufacturing E
ngineers EM90-662-1 〜4 には、図14(a)に示す様
に、まず芯型cを主管部の軸pの周りに回転させてその
周りに巻装物bを巻回し、次いで、図14(b)に示す
様に、主管部の軸p回りの回転を停止し、逆に芯型cの
枝管部の軸qの周りにガイドdを周回させることにより
その周りに巻装物bを巻回する方法が提案されている。
【0004】しかしこの方法では、芯型cの枝管部の軸
qの周りにガイドdを周回させるときに、巻装物bに捻
じれが生じ、巻装物bが捻じれたまま巻き付けられる部
分が発生して、製品価値を減少させるという問題点があ
る。
【0005】そこで本発明者らは、T字形状の芯型を、
片持ち状に支持し、主管部の軸と枝管部の軸の双方に対
して傾斜した軸を回転軸として回転させながら、主管部
と枝管部の双方に巻装物を巻回する方法を提案した(特
願平7−33649号)。特願平7−33649号に開
示した方法では、主管部の軸と枝管部の軸の双方に対し
て傾斜した軸を回転軸として回転させて、T字形状物を
触れ回り回転させる。そして巻装物を誘導するガイドを
随時所定の位置に移動させて巻装物をT字形状物に巻き
付けていく。なお、特願平7−33649号に開示した
方法では、T字形状物は、一方の回転方向のみに回転す
ることを前提としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特願平7−33649
号に開示した方法は、枝管部に巻装物を巻き付ける際
に、回転軸を入れ換える必要が無く、また巻装物を巻き
付ける際に巻装物が捩じれるといった不都合も無い。従
ってこの方法によると、T字形状物への巻装物の巻き回
し作業は円滑であり、且つ巻き上がりは綺麗である。
【0007】しかしながら、本出願人らが、先の発明を
開示した後にさらに研究を進めたところ、上記した発明
にはまだまだ改良すべき点が残っていることが判明し
た。すなわち上記した発明では、T字形状物を一方の回
転方向のみに回転することを前提としていたので、枝管
部および枝管部を挟んで支持側となる主管部と、遊端部
側となる主管部には、いずれも同一の方向に巻装物が巻
き付けられる。この様な条件下で芯型に巻装物を巻き付
けると、枝管部から支持側主管部へ巻装物が移行する場
合の入り口と、巻装物が支持側主管部から枝管部へ戻る
場合の戻り口がいずれも同一の位置となる。またこの入
り口と戻り口は、枝管部から遊端側主管部へ巻装物が移
行する場合についても、遊端側主管部から枝管部に移行
する場合についてもすべて同一の位置となってしまう。
【0008】より具体的に説明すると次の通りである。
例えば、図1の様に、図面左側から回転手段4によって
芯型1を片持ち状態に支持し、回転軸Zを中心として矢
印F方向(遊端部側から見て反時計方向 以下正方向)
に回転し、枝管部Aを基端として、枝管部Aから主管部
の支持側主管部Bに巻装物2を巻き付ける場合を想定す
る。この場合、巻装物2は、矢印E部分、すなわち枝管
部Aと支持側主管部Bを繋ぐ肩部から支持側主管部Bに
入る。また支持側主管部Bから枝管部Aに戻る場合につ
いても、同様に矢印E部分から枝管部Aに戻る。
【0009】さらに枝管部Aから遊端側主管部Cに巻装
物2を巻き付ける場合を想定すると、巻装物2は、矢印
E部分、すなわち枝管部Aと支持側主管部Bを繋ぐ肩部
から一旦支持側主管部Bに入り、主管部BCの中間部分
を一周して遊端側主管部Cに入る。また支持側主管部C
から枝管部Aに戻る場合についても、同様であり、主管
部BCの中間部分を一周して矢印E部分から枝管部Aに
入る。すなわち従来技術によると、枝管部Aと主管部B
Cを繋ぐ巻装物2は、常に矢印E部分、具体的には枝管
部Aと支持側主管部Bを繋ぐ肩部にあり、他方の肩部
K、つまり枝管部Aと遊端側主管部Cを繋ぐ肩部Kには
巻装物2は入らない。そのため従来技術のT字形状物へ
の巻装物の巻き回し方法によると、枝管部Aと主管部B
Cの接続部分の巻装物2の配置が非対称となる欠点があ
った。特にFW法によってT型管継手を製造する場合に
おいては、枝管と主管は、巻装物2によって接続される
ので、当該部分の巻回が非対称となる場合には、機械的
強度の低下を招く結果となる。
【0010】本発明は、特願平7−33649号と同様
の課題の解決を図るものであり、枝管部に巻装物を巻き
付ける際に、回転軸を入れ換える必要が無く、また巻装
物を巻き付ける際に巻装物が捩じれるといった不都合も
無いT字形状物への巻装物の巻き回し方法提供すること
を課題とするものである。またさらに本発明は、特願平
7−33649号に開示した発明に改良を加え、本発明
の特徴を活かしつつ、枝管部と主管部を繋ぐ部位に対称
に巻装物を配置することが可能である、T字形状物への
巻装物の巻き回し方法を提供することを課題とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】そして、上記した課題を
解決するための請求項1記載の発明は、T字形状物を、
片持ち状態に支持すると共に、該T字形状物の2つの軸
のいずれとも傾斜した位置関係にある軸を回転軸として
該T字形状物を回転させ、当該T字形状物に線状又は帯
状の巻装物を巻き付けることを特徴とするT字形状物へ
の巻装物の巻き回し方法である。
【0012】また同様の目的を達成するための請求項2
記載の発明は、T字形状物を、片持ち状態に支持すると
共に、該T字形状物の2つの軸のいずれとも傾斜した位
置関係にある軸を回転軸として該T字形状物を回転さ
せ、当該T字形状物に線状又は帯状の巻装物を巻き付け
るT字形状物への巻装物の巻き回し方法において、T字
形状物は正回転および逆回転が可能であり、T字形状物
を正逆方向に回転させつつ巻装物を巻き付けることを特
徴とするT字形状物への巻装物の巻き回し方法である。
【0013】本発明において、T字形状物としては、例
えば、FW法により繊維強化樹脂(FRP)製のT字型
管継手を形成するための芯型等が挙げられる。本発明に
おいて、線状又は帯状の巻装物としては、例えば、他数
本のフィラメントを集束したロービング、フィラメント
束のストランドを2次元ランダムに配してバインダーに
より接着したコンティニアスストランドマット、ストラ
ンド束を円(スワール)状に配してニードルパンチによ
り結合したスワールマット、ロービングを平織り、朱子
織りした、ロービングクロス等の連続強化繊維や、これ
らの連続強化繊維に熱硬化性樹脂等が含浸された熱硬化
性樹脂含浸強化繊維等からなる線状又は帯状のものが挙
げられる。
【0014】本発明のT字形状物の巻き回し方法は、T
字形状物を、片持ち状態に支持すると共に、該T字形状
物の2つの軸のいずれとも傾斜した位置関係にある軸を
回転軸として該T字形状物を回転させる。そのためT字
形状物は、双方の軸に対して回転成分を有した状態で回
転される。従って本発明ではT字形状物の2つの軸周り
に、いちいち回転軸を入れ換えることなく、T字形状物
のすべての部位に対して巻装物を巻回することができ
る。加えて、本発明のT字形状物の巻き回し方法は、T
字形状物を正逆方向に回転させつつ巻装物を巻回するの
で、枝管部と主管部との接続部位の任意の位置に巻装物
を配置することができる。
【0015】また上記した発明をさらに発展させた請求
項3記載の発明は、T字形状物は、支持側主管部と、遊
端側主管部と、枝管部を備え、巻装物が遊端側主管部
と、枝管部の間を通過した後にT字形状物の回転方向を
変換することを特徴とする請求項2記載のT字形状物へ
の巻装物の巻き回し方法である。
【0016】本発明のT字形状物への巻装物の巻き回し
方法では、巻装物が遊端側主管部と、枝管部の間を通過
した後にT字形状物の回転方向を変換するので、回転方
向の変換によって巻装物は枝管部又は遊端側主管部のい
ずれか一方に巻きつく。またこの際に巻装物が巻きつく
枝管部又は遊端側主管部は、回転方向を変換しなかった
場合に巻き付けられるべき枝管部又は遊端側主管部とは
異なるものである。
【0017】さらに上記した発明を発展させた請求項4
記載の発明は、回転軸は、T字形状物の2つの軸の交点
近傍を通り、且つ2つの軸に対して概ね45°の角度を
有することを特徴とする請求項2又は3に記載のT字形
状物への巻装物の巻き回し方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下さらに、本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明のT字形状物への巻装
物の巻き回し方法に使用する各部材の一例を示す正面図
である。本実施形態は、芯型1を回転手段4に支持して
正回転及び逆回転方向に回転し、芯型1に対してガイド
3を介して巻装物2を巻回するものである。
【0019】ここで芯型1は、一般にマンドレルと称さ
れるT字管継手成形用の芯型(T字形状物)であり、枝
管部Aと主管部B,Cとを具えている。芯型1は2つの
軸X、Yのいずれとも傾斜した位置関係にある軸Zを回
転軸として、回転手段4によって回転される。より具体
的には、芯型1の回転軸Zは、枝管部Aの軸Xと主管部
B,Cの軸Yの2つの軸X、Yの交点近傍を通り、両軸
X、Yに対して略45°の角度をなす。なお、芯型1の
回転軸Zの傾斜角度は、必ずしも枝管部Aの軸Xと主管
部B,Cの軸Yに対して略45°である必要はなく、例
えば一方の軸に対して30°から40°あるいは50°
から60°程度でも良いが、軸Xおよび軸Yに対する回
転軸Zの傾斜角度は出来るだけ近似したものであること
が望ましく、この点から回転軸Zの傾斜角度は、軸Xと
軸Yに対して略45°に傾斜している場合が最も望まし
いといえる。
【0020】また芯型1の回転軸Zの延長線が、枝管部
Aの軸Xと主管部B,Cの軸Yの交点から離れると、芯
型1の触れ回りが大きくなるので、芯型1の回転軸Z
は、本実施形態の様に、なるべく枝管部Aの軸Xと主管
部B,Cの軸Yの2つの軸X、Yの交点近傍を通ること
が望ましい。勿論本発明は、枝管部Aの軸Xと主管部
B,Cの軸Yの交点近傍を通る場合に限定されるもので
はなく、回転軸Zは、前記交点を外れたり、回転軸Z
と、軸X、Yとが食い違い関係にあっても良い。
【0021】また芯型1は、回転手段4に片持ち状態に
支持されている。従って芯型1の主管部B,Cの内、B
は支持側となり、Cは遊端側となる。回転手段4は、図
示しない直流モータ等によって回転され、回転方向を任
意に変更したり、回転を停止することができる。巻装物
2は線状又は帯状をしており、図示しない樹脂が含浸さ
れている。ガイド3は、図示しない産業用ロボットのア
ームに固定されたものであり、芯型1近辺の任意の位置
に移動させることができる。
【0022】本発明のT字形状物への巻装物2の巻き回
し方法は、前記した様に枝管部Aと主管部B,Cを繋ぐ
部位に対称に巻装物2の配置することを目的とするもの
であり、特徴的な作用として、枝管部Aと遊端側主管部
Cとの間の肩部Kに巻装物2を配することができる点に
ある。従って、以下の実施形態は、枝管部Aと遊端側主
管部Cとの間の肩部Kに巻装物2を配する方法に重点を
おいて説明する。
【0023】まず最初の例(第一の実施形態)では、枝
管部Aから巻装物2を巻き始め、続いて枝管部Aと遊端
側主管部Cとの間の肩部Kから遊端側主管部Cに巻装物
2を入れ、遊端側主管部Cを巻回した後、枝管部Aと遊
端側主管部Cとの間の肩部Kから枝管部Aに巻装物2を
戻して枝管部Aに再度巻装物2を巻き付ける構成を説明
する。すなわち第一の実施形態は、芯型1を正回転して
枝管部Aに巻装物2を巻き付け、続いて芯型1を逆回転
して遊端側主管部Cに巻装物2を巻き付け、さらに芯型
1を正回転して枝管部Aに巻き付けるものである。
【0024】図2は、上記した第一の実施形態を示す説
明図である。まず、枝管部Aの巻回工程を図2(a)
(b)を参照して説明する。この工程では、芯型1を、
図2(a)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、主管部C
が斜め右下方に向く状態から、図2(b)に示す様な枝
管部Aが斜め右下方、主管部Cが斜め右上方に向く状態
になるまで、Z軸の周りに180°回転させ、引き続い
て図2(a)に示す様な状態に戻るまで、Z軸の周りに
180°回転させる様にして、順次芯型1を連続回転さ
せつつ、枝管部Aの周りに巻装物2をカイド3を経て順
次巻き付けていく。即ち芯型1を、図の矢印Fの様に正
回転し、これに伴って芯型1の枝管部Aに、巻装物2を
巻き付けていく。
【0025】そして芯型1を図2(a)に示す様な状態
から図2(b)に示す様な状態まで回転させる際には、
ガイド3を、図2(a)に示す様に芯型1の上方から、
図2(b)に示す様に芯型1の枝管部Aと主管部Cの間
の右側方に移動させる様にして、枝管部Aの周りに巻装
物2をガイド3を経て巻回する。
【0026】また芯型1を図2(b)に示す様な状態か
ら図2(a)に示す様な状態に戻るまで回転させる際に
は、ガイド3を、図2(b)に示す様に芯型1の枝管部
Aと主管部Cの間の右側方から、図2(a)に示す様な
芯型1の上方に移動させる様にして、枝管部Aの周りに
巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0027】以上の様にして枝管部Aの周りに巻装物2
を何度も巻回した後、巻装物2を枝管部Aと遊端側主管
部Cとの間の肩部Kから遊端側主管部Cに巻装物2を入
れる。具体的には、枝管部Aの巻回が一旦終了し、巻装
物2が遊端側主管部Cと、枝管部Aの間を通過した後
に、図2(c)の様にガイド3を、遊端側主管部Cの回
転領域外に外し、同時に回転手段4の回転方向を逆転し
て、芯型1を前記とは逆の方向(矢印Rの方向)に回転
させる。
【0028】そして巻装物2を遊端側主管部Cに巻き付
ける。その後は、芯型1は逆回転(矢印Rの方向)を続
け、遊端側主管部Cの周りに巻装物2をガイド3を経て
巻回する。遊端側主管部Cの巻回工程では、芯型1を、
図2(c)に示す様に枝管部Aが斜め右上方、遊端側主
管部Cが斜め右下方に向く状態から、図2(d)に示す
様に枝管部Aが斜め右下方、遊端側主管部Cが斜め右上
方に向く状態になるまで、Z軸の周りに180°回転さ
せ、引き続いて図2(c)に示す様な状態に戻るまで、
Z軸の周りに180°回転させる様にして、順次連続回
転させつつ、遊端側主管部Cの周りにガイド3を経て巻
装物2を順次巻回していく。
【0029】そして、芯型1を図2(c)に示す様な状
態から図2(d)に示す様な状態まで回転させる際に
は、ガイド3を、図2(C)に示す様に芯型1の遊端側
主管部Cの下側の位置から、図2(d)に示す様な芯型
1の枝管部Aと遊端側主管部Cの間近辺に移動させる様
にして、主管部Cの周りに巻装物2をガイド3を経て巻
回する。
【0030】以上の様にして主管部Cの周りに巻装物2
を何度も巻回した後、巻装物2を枝管部Aと遊端側主管
部Cとの間の肩部Kから枝管部Aに戻す。具体的には、
遊端側主管部Cの巻回が終了し、巻装物2が遊端側主管
部Cと、枝管部Aの間を通過した後に、図2(e)の様
に、ガイド3を、枝管部Aの回転領域内に移動させ、同
時に回転手段4の回転方向を逆転して、芯型1を前記と
は逆の方向に回転させる。すなわち芯型1を正回転(矢
印Fの方向)させる。そして巻装物2を枝管部Aに巻き
付ける。その後は、芯型1は正回転を続け、枝管部Aの
周りに巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0031】以上の一連の工程により、枝管部Aを巻回
した巻装物2は、枝管部Aと遊端側主管部Cとの間の肩
部Kから遊端側主管部Cに入り、さらに巻装物2は、枝
管部Aと遊端側主管部Cとの間の肩部Kを経て遊端側主
管部Cから枝管部Aに戻る。以上の第一の実施形態は、
芯型1を正回転して枝管部Aに巻装物2を巻き付け、続
いて芯型1を逆回転して遊端側主管部Cに巻装物2を巻
き付け、さらに芯型1を正回転して枝管部Aに巻き付け
るものであるが、この実施形態から芯型1の回転方向の
正逆を入れ換えても、巻き上がり状態は同一となる。す
なわち、芯型1を逆回転して枝管部Aに巻装物2を巻き
付け、続いて芯型1を正回転して遊端側主管部Cに巻装
物2を巻き付け、さらに芯型1を逆回転して枝管部Aに
巻き付けても、巻き上がり状態は、先の例と同一であ
る。芯型の回転方向を「正逆正」と変換するか、「逆正
逆」と変換するかは、巻き付け作業の全体の流れを考慮
に入れ、巻き付け作業の連続性が維持される方を選択す
る。
【0032】次に、第二の実施形態として、枝管部Aか
ら巻装物2を巻き始め、続いて枝管部Aと支持側主管部
Bとの間の肩部Eから支持側主管部Bに巻装物2を入
れ、ただちに遊端側主管部Cと枝管部Aとの間の肩部K
から枝管部Aに巻装物2を戻す構成を説明する。すなわ
ち第二の実施形態は、芯型1を正回転して枝管部Aに巻
装物2を巻き付け、続いて芯型1を正回転して支持側主
管部Bに巻装物2を巻き付け、さらに芯型1を逆回転し
て遊端側主管部Cおよび枝管部Aに巻き付け作業を行う
ものである。
【0033】図3は、上記した第二実施形態を示す説明
図である。本実施形態では、芯型1を、図3(a)に示
す様に枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右
下方に向く状態から、図3(b)に示す様に枝管部Aが
斜め右下方であって遊端側主管部Cが斜め右上方に向く
状態になるまで、Z軸の周りに180°回転させ、引き
続いて図3(c)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊
端側主管部Cが斜め右下方に向く状態に戻るまで、Z軸
の周りに180°回転させる様にして、枝管部Aの周り
から遊端側主管部Cの周りに移行する様に巻装物2をガ
イド3を経て巻回していく。即ち芯型1を、図の矢印F
の様に正回転し、これに伴って芯型1の枝管部Aから支
持側主管部B、遊端側主管部Cにかけて巻装物2を巻き
付けていく。
【0034】また芯型1を図3(a)に示す状態から図
3(b)に示す状態に回転させる際には、ガイド3を、
芯型1の上方に止める様にして、枝管部Aの周りから主
管部Cの周りにかけて巻装物2をガイド3を経て巻回す
る。さらに芯型1を図3(b)に示す状態から図3
(c)に示す状態に回転させる際には、ガイド3を、芯
型1の上方から枝管部Aと主管部Cの間の右側方に移動
させる様にして、枝管部Aの周りから主管部Cの周りに
かけて巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0035】そして巻装物2が遊端側主管部Cと、枝管
部Aの間を通過した後に、図3(c)の様にガイド3
を、枝管部Aの回転領域内に移動させ、同時に回転手段
4の回転方向を逆転して、芯型1を前記とは逆の方向に
回転させる。すなわち芯型1を逆回転(矢印Rの方向)
させる。そして巻装物2を枝管部Aに巻き付ける。その
後は、芯型1は逆回転を続け、枝管部Aの周りに巻装物
2をガイド3を経て巻回する。
【0036】以上の一連の工程により、枝管部Aを巻回
した巻装物2は、枝管部Aと支持側主管部Bとの間の肩
部Eから支持側主管部Bに入り、ただちに遊端側主管部
Cと枝管部Aとの間の肩部Kから枝管部Aに巻装物2を
戻る。
【0037】以上の第二の実施形態は、芯型1を正回転
して枝管部Aに巻装物2を巻き付け、続いて芯型1を正
回転して支持側主管部Bに巻装物2を巻き付け、さらに
芯型1を逆回転して遊端側主管部Cおよび枝管部Aに巻
き付け作業を行うものであるが、この実施形態から芯型
1の回転方向の正逆を入れ換えても、巻き上がり状態は
同一となる。すなわち、芯型1を逆回転して枝管部Aに
巻装物2を巻き付け、続いて芯型1を逆回転して支持側
主管部Bに巻装物2を巻き付け、さらに芯型1を正回転
して遊端側主管部Cおよび枝管部Aに巻き付けても、巻
き上がり状態は、先の例と同一である。芯型の回転方向
を「正正逆」と変換するか、「逆逆正」と変換するか
は、巻き付け作業の全体の流れを考慮に入れ、巻き付け
作業の連続性が維持される方を選択する。
【0038】次に、第三の実施形態として、枝管部Aか
ら巻装物2を巻き始め、続いて枝管部Aと遊端側主管部
Cとの間の肩部Kから遊端側主管部Cに巻装物2を入
れ、遊端側主管部Cを巻回した後、枝管部Aと支持側主
管部Bとの間の肩部Eから枝管部Aに巻装物2を戻す構
成を説明する。すなわち第三の実施形態は、芯型1を正
回転して枝管部Aに巻装物2を巻き付け、続いて芯型1
を逆回転して遊端側主管部Cに巻装物2を巻き付け、さ
らに芯型1を逆回転して枝管部Aに巻装物2を巻き付け
るものである。
【0039】図4は、上記した第三の実施形態を示す説
明図である。本実施形態では、まず枝管部Aに対して図
4(a)(b)の様に巻装物2を巻回する。枝管部Aに
対する巻装物2を巻回する工程は、前記した最初の例
(図2の例)の場合と略同様である。すなわち芯型1
を、図4(a)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端
側主管部Cが斜め右下方に向く状態から、図4(b)に
示す様な枝管部Aが斜め右下方、遊端側主管部Cが斜め
右上方に向く状態になるまで、Z軸の周りに180°回
転させ、引き続いて図2(a)に示す様な状態に戻るま
で、Z軸の周りに180°回転させる様にして、順次連
続回転させつつ、枝管部Aの周りに巻装物2をカイド3
を経て順次、巻回していく。
【0040】そして枝管部Aの周りに巻装物2を何度も
巻回した後、巻装物2を枝管部Aと遊端側主管部Cとの
間の肩部Kから遊端側主管部Cに巻装物2を入れる。具
体的には、枝管部Aの巻回が終了し、巻装物2が遊端側
主管部Cと、枝管部Aの間を通過した後に、図4(c)
の様にガイド3を、遊端側主管部Cの回転領域外に外
し、同時に回転手段4の回転方向を逆転して、芯型1を
前記とは逆の方向に回転させる(矢印R方向)。
【0041】そして巻装物2を遊端側主管部Cに巻き付
ける。その後は、芯型1は逆回転を続け、遊端側主管部
Cの周りに巻装物2をガイド3を経て巻回する。遊端側
主管部Cの巻回工程では、芯型1を、図4(c)に示す
様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右下
方に向く状態から、図4(d)に示す様な枝管部Aが斜
め右下方であって遊端側主管部Cが斜め右上方に向く状
態になるまで、Z軸の周りに180°回転させ、引き続
いて図4(c)に示す様な状態に戻るまで、Z軸の周り
に180°回転させる様にして、順次連続回転させつ
つ、遊端側主管部Cの周りにガイド3を経て巻装物2を
順次巻回していく。
【0042】そして芯型1を図4(c)に示す様な状態
から図4(d)に示す様な状態まで回転させる際には、
ガイド3を、図4(c)に示す様に遊端側主管部Cの下
側から、図4(d)に示す様に枝管部Aと遊端側主管部
Cの間に移動させる様にして、遊端側主管部Cの周りに
巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0043】以上の様にして遊端側主管部Cの周りに巻
装物2を何度も巻回した後、巻装物2を枝管部Aと支持
側主管部Bとの間の肩部Eから枝管部Aに巻装物2を戻
す。具体的には、遊端側主管部Cの巻回が終了し、巻装
物2が遊端側主管部Cと、枝管部Aの間を通過した後
に、図4(f)の様にガイド3を、支持端側Bに移動さ
せ、図4(g)の様に巻装物2を枝管部Aに巻き付け
る。その後は、芯型1は逆回転を続け、枝管部Aの周り
に巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0044】以上の一連の工程により、枝管部Aを巻回
した巻装物2は、遊端側主管部Cとの間の肩部Kから遊
端側主管部Cに入り、枝管部Aと支持側主管部Bとの間
の肩部Eから枝管部Aに戻る。
【0045】以上の第三の実施形態は、芯型1を正回転
して枝管部Aに巻装物2を巻き付け、続いて芯型1を逆
回転して遊端側主管部Cに巻装物2を巻き付け、さらに
芯型1を逆回転して枝管部Aに巻装物2を巻き付けるも
のであるが、この実施形態から芯型1の回転方向の正逆
を入れ換えても、巻き上がり状態は同一となる。すなわ
ち、芯型1を逆回転して枝管部Aに巻装物2を巻き付
け、続いて芯型1を正回転して遊端側主管部Cに巻装物
2を巻き付け、さらに芯型1を正回転して枝管部Aに巻
装物2を巻き付けけても、巻き上がり状態は、先の例と
同一である 芯型の回転方向を「正逆逆」と変換するか、「逆正正」
と変換するかは、巻き付け作業の全体の流れを考慮に入
れ、巻き付け作業の連続性が維持される方を選択する。
【0046】以上は、本発明の代表的な実施形態であ
り、巻装物2を巻回する過程において芯型1の回転を変
更することにより、枝管部Aと遊端側主管部Cを繋ぐ肩
部分Kに巻装物2を配置することができる。なお、枝管
部Aと主管部B,Cの接続部分、すなわち肩部E,Kに
巻装物2を対称に配置するという観点からは、本発明の
方法だけによって芯型1に巻装物2を巻回すことはむし
ろ好ましい態様ではなく、通常の巻回し方法、すなわち
芯型1を一定方向に回転して巻装物2を巻回する方法と
本発明の方法とを適宜併用することが望ましい。
【0047】以下、参考の為に通常の通常の巻回し方
法、すなわち芯型1を一定方向に回転して巻装物2を枝
管部A、支持側主管部B、遊端側主管部C、枝管部Aの
順に巻回する方法を簡単に説明する。以下の参考例は、
枝管部Aと支持側主管部Bの接続部分(肩部)Eに重点
的に巻装物2を配置する構成といえる。これらの参考例
では、いずれも芯型1の回転方向は一定である。図5
は、枝管部Aに巻装物2を巻回した後、枝管部Aと支持
側主管部Bの間の肩部Eを経て支持側主管部Bに巻装物
2を巻回する場合を示すものである。すなわち、本方法
では、芯型1を、図5(a)に示す様な枝管部Aが斜め
右上方、遊端側主管部Cが斜め右下方に向く状態から、
図5(b)に示す様な枝管部Aが斜め右下方、枝管部C
が斜め右上方に向く状態になるまで、Z軸の周りに18
0°回転させ、引き続いて図5(c)に示す様な枝管部
Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右下方に向く状
態に戻るまで、枝管部Aの周りから支持側主管部Bの周
りに移行する様に巻装物2をガイド3を経て巻回してい
く。
【0048】この際に、ガイド3を、図5(a)〜
(c)に示す様に芯型1の上方をトラバースさせる様に
し、枝管部Aの周りから支持側主管部Bの周りにかけて
巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0049】次に、支持側主管部Bの巻回工程を図6を
参照して説明する。芯型1を、図6(a)に示す様な支
持側主管部Bが斜め左上方の向く状態から、図6(b)
に示す様な支持側主管部Bが斜め左下方に向く状態にな
るまで、Z軸の周りに180°回転させ、引き続いて図
6(a)に示す様な状態に戻るまで、Z軸の周りに18
0°回転させる様にして、順次連続回転させつつ、支持
側主管部Bの周りに巻装物2をガイド3を経て順次巻回
していく。
【0050】この際に、ガイド3を、図6(a)、
(b)に示す様に芯型1の上方をトラバースさせる様に
して、支持側主管部Bの周りに巻装物2をガイド3を経
て巻回する。
【0051】次に、図6に示す様な支持側主管部Bの巻
回工程から、図8に示す様な遊端側主管部Cの巻回工程
への移行工程を、図7を参照して説明する。芯型1を、
図7(a)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主
管部Cが斜め右下方に向く状態から、図7(b)に示す
様な枝管部Aが斜め右下方、遊端側主管部Cが斜め右上
方に向く状態になるまで、Z軸の周りに180°回転さ
せ、引き続いて図7(c)に示す様な枝管部Aが斜め右
上方、遊端側主管部Cが斜め右下方に向く状態に戻るま
で、支持側主管部Bの周りから遊端側主管部Cの周りに
移行する様に巻装物2をガイド3を経て巻回していく。
【0052】この際に、ガイド3を、図7(a)に示す
様な状態から図7(b)に示す様な状態になるまで回転
させる際には、芯型1の上方をトラバースさせる様にし
て、遊端側主管部Cの周りから遊端側主管部Cの周りに
かけて巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0053】また芯型1を、図7(b)に示す様な状態
から図7(c)に示す様な状態になるまで回転させる際
には、ガイド3を、図7(b)に示す様に芯型1の上方
から、図7(c)に示す様に芯型1の枝管部Aと遊端側
主管部Cの間の斜め右側方に移動させる様にして、遊端
側主管部Cの周りに移行する様に巻装物2をガイド3を
経て巻回する。
【0054】次に、枝管部Aの巻回工程を図8を参照し
て説明する。芯型1を、図8(a)に示す様に枝管部A
が斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右下方に向く状態
から、図8(b)に示す様に枝管部Aが斜め右下方、遊
端側主管部Cが斜め右上方に向く状態になるまで、Z軸
の周りに180°回転させ、引き続いて図8(a)に示
す様な状態に戻るまで、Z軸の周りに180°回転させ
る様にして、順次連続回転させつつ、遊端側主管部Cの
周りにガイド3を経て巻装物2を順次巻回していく。
【0055】この際に、芯型1を図8(a)に示す様な
状態から図8(b)に示す様な状態まで回転させる際に
は、ガイド3を、図8(a)に示す様に芯型1の枝管部
Aと遊端側主管部Cの間の右側方から、図8(b)に示
す様に芯型1の上方に移動させる様にして、遊端側主管
部Cの周りに巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0056】また芯型1を、図8(b)に示す様な状態
から図8(a)に示す様な状態まで回転させる際には、
ガイド3を、図8(b)に示す様に芯型1の上方から、
図8(a)に示す様に芯型1の枝管部Aと遊端側主管部
Cの間の右側方に移動させる様にして、遊端側主管部C
の周りに巻装物2をガイド3を経て巻回する。
【0057】次に、図8に示す様な遊端側主管部Cの巻
回工程から、枝管部Aの巻回工程へ戻る移行工程を、図
9を参照して説明する。芯型1を、図9(a)に示す様
な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右下方
に向く状態から、図9(b)に示す様な枝管部Aが斜め
右下方、枝管部Cが斜め右上方に向く状態になるまで、
Z軸の周りに180°回転させ、引き続いて図9(c)
に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜
め右下方に向く状態に戻るまで、Z軸の周りに180°
回転させる様にして、遊端側主管部Cの周りから枝管部
Aの周りに移行する様に巻装物2をガイド3を経て巻回
していく。
【0058】この際に、芯型1を、図9(a)に示す様
な状態から図9(b)に示す様な状態まで回転させる際
には、ガイド3を、芯型1の枝管部Aと遊端側主管部C
の間の右側方に位置に止める様にして、遊端側主管部C
の周りから枝管部Aの周りにかけて巻装物2をガイド3
を経て巻回する。尚、この時巻装物2は、遊端側主管部
Cから、枝管部Aと支持側主管部Bとの間の肩部Eを経
て枝管部Aに入る。次に、芯型1を、図9(b)に示す
状態から図9(c)に示す様な状態まで回転させる際に
は、ガイド3を、芯型1の枝管部Aと遊端側主管部Cの
間の右側方から芯型1の上方に移動させる様にして、遊
端側主管部Cの周りから枝管部Aの周りに移行する様に
ガイド3を経て巻装物2を巻回していく。以上の工程に
より、芯型1への巻装物2のガイド3を経た巻回を終了
する。
【0059】次に芯型1の枝管部A及び遊端側主管部C
の周りにその順序により巻装物2をガイド3を経て巻回
する場合の工程について説明する。
【0060】この場合における、芯型1の枝管部Aの巻
回工程から、遊端側主管部Cへの巻回工程への移行工程
を、図10を参照して説明する。芯型1を、図10
(a)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部
Cが斜め右下方に向く状態から、図10(b)に示す様
な枝管部Aが斜め右下方、枝管部Cが斜め右上方に向く
状態になるまで、Z軸の周りに180°回転させ、引き
続いて図10(c)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、
遊端側主管部Cが斜め右下方に向く状態に戻るまで、Z
軸の周りに180°回転させる様にして、枝管部Aの周
りから枝管部Cの周りに移行する様に巻装物2をガイド
3を経て巻回していく。
【0061】この際に、芯型1を図10(a)に示す状
態から図10(b)に示す状態に回転させる際には、ガ
イド3を、芯型1の上方に止める様にして、枝管部Aの
周りから遊端側主管部Cの周りにかけて巻装物2をガイ
ド3を経て巻回する。
【0062】又、芯型1を図10(b)に示す状態から
図10(c)に示す状態に回転させる際には、ガイド3
を、芯型1の上方から枝管部Aと遊端側主管部Cの間の
右側方に移動させる様にして、枝管部Aの周りから遊端
側主管部Cの周りにかけて巻装物2をガイド3を経て巻
回する。尚、この時巻装物2は、枝管部Aから、枝管部
Aと支持側主管部Bとの間の肩部Eを経て枝管部Aに入
る。
【0063】次に、芯型1の遊端側主管部Cの巻回工程
から、支持側主管部Bへの巻回工程への移行工程を、図
11を参照して説明する。芯型1を、図11(a)に示
す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右
下方に向く状態から、図11(b)に示す様な枝管部A
が斜め右下方、枝管部Cが斜め右上方に向く状態になる
まで、Z軸の周りに180°回転させ、引き続いて図9
(c)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部
Cが斜め右下方に向く状態に戻るまで、Z軸の周りに1
80°回転させる様にして、遊端側主管部Cの周りから
支持側主管部Bの周りに移行する様に巻装物2をガイド
3を経て巻回していく。
【0064】この際に、芯型1を図11(a)に示す様
な状態から図11(b)に示す様な状態まで回転させる
際には、ガイド3を、芯型1の枝管部5と遊端側主管部
Cの間の右側方から芯方1の上方に移動させる様にし
て、遊端側主管部Cの周りから支持側主管部Bの周りに
かけてガイド3を経て巻装物2を巻回する。
【0065】また図11(b)に示す様な状態から図1
1(c)に示す様な状態まで回転させる際には、ガイド
3を、芯型1の上方に止める様にして、遊端側主管部C
の周りから支持側主管部Bの周りに移行する様に巻装物
2をガイド3を経て巻回していく。
【0066】次に、芯型1の支持側主管部Bの巻回工程
から、枝管部Aへの巻回工程への移行工程を、図12を
参照して説明する。芯型1を、図12(a)に示す様な
枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部Cが斜め右下方に
向く状態から、図12(b)に示す様な枝管部Aが斜め
右下方、枝管部Cが斜め右上方に向く状態になるまで、
Z軸の周りに180°回転させ、引き続いて図12
(c)に示す様な枝管部Aが斜め右上方、遊端側主管部
Cが斜め右下方に向く状態に戻るまで、Z軸の周りに1
80°回転させる様にして、支持側主管部Bの周りから
枝管部Aの周りに移行する様に巻装物2をガイド3を経
て巻回していく。
【0067】そして芯型1を、図12(a)に示す様な
状態から図12(b)に示す様な状態まで回転させる際
には、ガイド3を、芯型1の上方から枝管部Aと遊端側
主管部Cの間の右側方に移動させる様にして、支持側主
管部Bの周りから枝管部Aの周りにかけて巻装物2をガ
イド3を経て巻回する。尚、この時巻装物2は、支持側
主管部Bから、枝管部Aと支持側主管部Bとの間の肩部
Eを経て枝管部Aに入る。
【0068】また図12(b)に示す様な状態から図1
2(c)に示す様な状態まで回転させる際には、ガイド
3を、芯型1の枝管部Aと遊端側主管部Cの間の右側方
から芯型1の上方に移動させる様にして、支持側主管部
Bの周りから枝管部Aの周りに移行する様に巻装物2を
ガイド3を経て巻回する。
【0069】
【発明の効果】本発明の巻装物の巻き回し方法は、上記
の様な構成とされているので、FW法により、T字形状
物の2つの軸周りに、いちいち回転軸を入れ換えること
なく連続的に線状又は帯状の巻装物2を捻じれることな
く生産性よく巻回することができる。また本発明の巻装
物の巻き回し方法によると、枝管部と主管部を繋ぐ部分
に対称に巻装物の配置が可能である。そのため本発明を
活用して成形されたT字形状物は、剛性が高いという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のT字形状物の巻き回し方法に使用する
各部材の一例を示す正面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態の工程を説明する説明
図である。
【図3】本発明の第二の実施形態の工程を説明する説明
図である。
【図4】本発明の第三の実施形態の工程を説明する説明
図である。
【図5】芯型の回転方向が一定である場合におけるT字
形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図であ
る。
【図6】芯型の回転方向が一定である場合におけるT字
形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図であ
る。
【図7】芯型の回転方向が一定である場合におけるT字
形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図であ
る。
【図8】芯型の回転方向が一定である場合におけるT字
形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図であ
る。
【図9】芯型の回転方向が一定である場合におけるT字
形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図であ
る。
【図10】芯型の回転方向が一定である場合におけるT
字形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図で
ある。
【図11】芯型の回転方向が一定である場合におけるT
字形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図で
ある。
【図12】芯型の回転方向が一定である場合におけるT
字形状物への巻装物の巻き回し方法を説明する説明図で
ある。
【図13】従来のFW法の一例を示す説明図である。
【図14】従来のFW法の一例を示す説明図である
【符号の説明】
1 芯型 2 巻装物 3 ガイド 4 回転手段 A 枝管部 B 支持側主管部 C 遊端側主管部 Z 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T字形状物を、片持ち状態に支持すると
    共に、該T字形状物の2つの軸のいずれとも傾斜した位
    置関係にある軸を回転軸として該T字形状物を回転さ
    せ、当該T字形状物に線状又は帯状の巻装物を巻き付け
    ることを特徴とするT字形状物への巻装物の巻き回し方
    法。
  2. 【請求項2】 T字形状物を、片持ち状態に支持すると
    共に、該T字形状物の2つの軸のいずれとも傾斜した位
    置関係にある軸を回転軸として該T字形状物を回転さ
    せ、当該T字形状物に線状又は帯状の巻装物を巻き付け
    るT字形状物への巻装物の巻き回し方法において、T字
    形状物は正回転および逆回転が可能であり、T字形状物
    を正逆方向に回転させつつ巻装物を巻き付けることを特
    徴とするT字形状物への巻装物の巻き回し方法。
  3. 【請求項3】 T字形状物は、支持側主管部と、遊端側
    主管部と、枝管部を備え、巻装物が遊端側主管部と、枝
    管部の間を通過した後にT字形状物の回転方向を変換す
    ることを特徴とする請求項2記載のT字形状物への巻装
    物の巻き回し方法。
  4. 【請求項4】 回転軸は、T字形状物の2つの軸の交点
    近傍を通り、且つ2つの軸に対して概ね45°の角度を
    有することを特徴とする請求項2又は3に記載のT字形
    状物への巻装物の巻き回し方法。
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