JP3222006B2 - 乗客コンベヤの安全装置 - Google Patents

乗客コンベヤの安全装置

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JP3222006B2
JP3222006B2 JP02563694A JP2563694A JP3222006B2 JP 3222006 B2 JP3222006 B2 JP 3222006B2 JP 02563694 A JP02563694 A JP 02563694A JP 2563694 A JP2563694 A JP 2563694A JP 3222006 B2 JP3222006 B2 JP 3222006B2
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正之 風間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エスカレーターや動
く歩道等における各種の安全スイッチによる非常停止の
原因を、利用者(乗客)を保護するための安全スイッチ
動作と、設備の故障・異常に起因する安全スイッチ動作
と、非常停止ボタン動作とに3区別して運営管理センタ
ー及び監視センターに発報する乗客コンベヤの安全装置
に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来の乗客コンベヤの安全装置を構成す
る従来のエスカレーター設備について図3、図4及び図
5を参照しながら説明する。図3は、エスカレーターの
概略全体構成を示す図である。また、図4は、従来のエ
スカレーター制御盤を示すブロック図である。さらに、
図5は、図4に示すエスカレーター制御盤の詳細な回路
を示す図である。
【0003】図3において、1は上の階と下の階の床、
2はエスカレーターの手摺、3はエスカレーターのステ
ップ、4は内部にモータ、ステップ駆動輪、ステップ緊
張装置、ステップレール等を含むトラス、5は上の階の
床1に設置された上部機械室、6は下の階の床1に設置
された下部機械室、7はトラス4の下側に設置された三
角部屋である。
【0004】図4において、8は上部機械室5、下部機
械室6あるいは三角部屋7のいずれかに設けられたエス
カレーター制御盤、9は専用の信号線を通じてエスカレ
ーター制御盤8に直接接続された運営管理センターであ
る。
【0005】図5において、10は電源装置、11は正
常運転確認保持リレーコイル(A)、12は各種安全ス
イッチ動作検出リレーコイル(B)、13は非常停止動
作検出リレーコイル(C)である。「K」は運転開始時
運転状態検出接点であって、運転開始時は電気的に導通
し、運転休止時は非導通である。なお、非常停止しても
電気的に導通を保持する。「S1」は利用者保護各種安
全スイッチ接点であって、正常運転時は電気的に導通
し、スイッチ動作で非導通となる。「S2」は設備異常
検出各種安全スイッチ接点であって、正常運転時は電気
的に導通し、スイッチ動作で非導通となる。
【0006】さらに、同図において、「E・STOP」
は非常停止ボタン接点であって、正常運転時は不動作で
電気的に導通し、動作で非導通となる。「E」は運転開
始時のリレーコイル(C)13の誤動作防止接点であっ
て、運転開始前は電気的に非導通で、運転開始後は導通
する。「A」は正常運転確認保持リレーコイル(A)1
1の接点であって、リレーコイルが励磁されているとき
は電気的に導通し、消磁されているときは非導通であ
る。「B」は各種安全スイッチ動作検出リレーコイル
(B)12の接点であって、リレーコイルが励磁されて
いるときは電気的に非導通であり、消磁されているとき
は導通する。「C」は非常停止動作検出リレーコイル
(C)13の接点であって、リレーコイルが励磁されて
いるときは電気的に導通し、消磁されているときは非導
通である。なお、接点Cは専用の信号線を通じて運営管
理センター9に接続されている。
【0007】つぎに、前述した従来のエスカレーター制
御盤の動作を説明する。利用者保護各種安全スイッチ接
点S1、設備異常検出各種安全スイッチ接点S2あるい
は非常停止ボタン接点E・STOPのいずれかが動作す
ると、各種安全スイッチ動作検出リレーコイル(B)1
2が消磁される。すると、接点Bが導通し、非常停止動
作検出リレーコイル(C)13が励磁され、接点Cが導
通して非常停止信号として運営管理センター9に送出さ
れる。
【0008】このエスカレーター制御盤8は、非常停止
信号を一点送出する。すなわち、利用者保護各種安全ス
イッチ、設備異常検出各種安全スイッチ及び非常停止ボ
タンの各動作をまとめて検出し、一信号で運営管理セン
ター9に送出している。
【0009】運営管理センター9側では、エスカレータ
ー制御盤8から送出された非常停止信号を受信するが、
各動作をまとめて検出して一信号で送出するため、非常
停止原因が解らない。従って、全ての故障に、つまり非
常停止信号を受信すると、エスカレーターの運転を復旧
するために、エスカレーター技術者が出動する必要が生
じる。
【0010】また、非常停止原因が解らないため、エス
カレーター設備を詳細に点検する必要があり、正常運転
に復旧するまでに時間がかかることになる。
【0011】さらに、遠隔地に設置されているエスカレ
ーター、特に、屋外型エスカレーターは、他のエスカレ
ーターに比べ、非常停止回数が多く、その原因は利用者
保護各種安全スイッチのいたずら等によるものが95%
以上を占めている。従って、エスカレーター技術者でな
くても運営管理センター9に在籍している設備運営管理
者等が復旧できるケースが多いのにもかかわらず、非常
停止原因が解らないため、それを実施できない。
【0012】他の従来のエスカレーター制御盤の構成を
図6を参照しながら説明する。図6は、他の従来のエス
カレーター制御盤の詳細な回路を示す図である。
【0013】図6において、エスカレーター制御盤8A
は、図3に示す上部機械室5、下部機械室6あるいは三
角部屋7のいずれかに設備されている。また、10は電
源装置、14はm個の利用者保護各種安全スイッチ動作
検出リレーコイル(A1−1〜A1−m)、15はn個
の設備異常検出各種安全スイッチ動作検出リレーコイル
(A2−1〜A2−n)、16は非常停止ボタン動作検
出リレーコイル(E)である。
【0014】また、同図において、「S1−1〜S1−
m」は利用者保護各種安全スイッチ接点であって、正常
運転時は電気的に非導通であり、スイッチ動作で導通す
る。「S2−1〜S2−n」は設備異常検出各種安全ス
イッチ接点であって、正常運転時は電気的に非導通であ
り、スイッチ動作で導通する。「E・STOP」は、非
常停止ボタン接点であって、正常運転時は不動作で電気
的に非導通であり、動作で導通する。
【0015】さらに、同図において、「A1−1〜A1
−m」はm個の利用者保護各種安全スイッチ動作検出リ
レーコイル14の接点であって、リレーコイルが励磁さ
れているときは電気的に導通し、消磁されているときは
非導通である。「A2−1〜A2−n」はn個の設備異
常検出各種安全スイッチ動作検出リレーコイル15の接
点であって、リレーコイルが励磁されているときは電気
的に導通し、消磁されているときは非導通である。
「E」は非常停止ボタン動作検出リレーコイル16の接
点であって、リレーコイルが励磁されているときは電気
的に導通し、消磁されているときは非導通である。
【0016】つづいて、前述した他の従来のエスカレー
ター制御盤の動作を説明する。例えば、利用者保護各種
安全スイッチ接点S1−1が動作すると、利用者保護各
種安全スイッチ動作検出リレーコイル(A1−1)14
が励磁される。すると、接点A1−1が導通して非常停
止信号として専用の信号線を通じて運営管理センター9
に送出される。他の設備異常検出各種安全スイッチ接点
S2−1〜nあるいは非常停止ボタン接点E・STOP
が動作する場合も同様である。
【0017】このエスカレーター制御盤8Aは、非常停
止信号を多点信号で送出する。ここで、「多点信号」と
は信号内容別に並列に送出される信号をいう。すなわ
ち、利用者保護各種安全スイッチ、設備異常検出各種安
全スイッチ及び非常停止ボタンの各動作をスイッチ毎に
検出し、多点信号で運営管理センター9に送出してい
る。
【0018】この方式では、多点信号のため、エスカレ
ーター制御盤8Aと運営管理センター9を接続する信号
線の本数が多くなり、その配線、配管工事の費用が増加
することになる。従って、運営管理センター9から相当
離れた遠隔地にエスカレーター設備を設置することが困
難となる。
【0019】また、利用者保護各種安全スイッチの動作
による非常停止信号を受信した運営管理センター9側で
は、非常停止原因は解るが、エスカレーター技術者がい
ないため、利用者保護各種安全スイッチの動作原因を推
測できない。従って、運営管理センター9の設備運営管
理者等は、現地のエスカレーター設備のところまで行っ
て、その状態を確認した上で、正常運転に復旧すること
になる。しかし、利用者保護各種安全スイッチの動作状
況がエスカレーター技術者でないと復旧できない場合
は、今度はエスカレーター技術者を派遣要請するため
に、全体の復旧時間が長くなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
エスカレーター制御盤では、各種動作をまとめて検出し
非常停止信号として一信号を運営管理センター9に送出
するため、運営管理センター9側では非常停止原因が解
らないという問題点があった。また、非常停止原因が解
らないので、正常運転に復旧するまでに長時間を要する
という問題点があった
【0021】他の従来のエスカレーター制御盤では、各
種動作をスイッチ毎に検出し非常停止信号として多点信
号を運営管理センター9に送出するため、運営管理セン
ター9側では非常停止原因は解るが、いたずら等による
ものかどうかの動作原因が解らないという問題点があっ
た。また、動作原因が解らないので、全体の復旧時間が
長くなるという問題点があった。さらに、多点信号を送
出するための信号線の本数が多くなり、その配線等の工
事費用が高くなるという問題点があった。
【0022】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、非常停止信号を非常停止原因及び
動作原因に区別して送出することができる乗客コンベヤ
の安全装置を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る乗客コンベヤの安全装置は、乗客コンベヤに設置され
た非常停止ボタンが押されると、運営管理センターに前
記非常停止ボタンが押されたことによる非常停止を発報
し、第1の所定時間以上復旧できない場合は、監視セン
ターに前記非常停止ボタンが押されたことを発報し、前
記乗客コンベヤに設置された利用者保護安全スイッチが
動作すると、前記運営管理センターに前記利用者保護安
全スイッチが動作したことによる非常停止を発報し、前
記第1の所定時間より短い第2の所定時間以上復旧でき
ない場合は、前記監視センターに前記利用者保護安全ス
イッチが動作したことを発報し、前記乗客コンベヤに設
置された設備異常検出安全スイッチが動作すると、前記
運営管理センター及び前記監視センターに前記設備異常
検出安全スイッチが動作したことを発報する制御盤を備
えたものである
【0024】この発明の請求項2に係る乗客コンベヤの
安全装置は、前記制御盤が、設備運営管理者がいる前記
運営管理センターに電話回線を通じて接続された第1の
出力回路と、乗客コンベヤ技術者がいる前記監視センタ
ーに電話回線を通じて接続された第2の出力回路とを有
し、前記非常停止ボタンが押されたことによる非常停
止、前記利用者保護安全スイッチが動作したことによる
非常停止、及び前記設備異常検出安全スイッチが動作し
たことを、前記第1の出力回路から前記運営管理センタ
ーへ発報し、前記非常停止ボタンが押されたこと、前記
利用者保護安全スイッチが動作したこと、及び前記設備
異常検出安全スイッチが動作したことを、前記第2の出
力回路から前記監視センターへ発報するものである
【0025】
【作用】この発明の請求項1に係る乗客コンベヤの安全
装置においては、制御盤によって、乗客コンベヤに設置
された非常停止ボタンが押されると、運営管理センター
に前記非常停止ボタンが押されたことによる非常停止が
発報され、第1の所定時間以上復旧できない場合は、監
視センターに前記非常停止ボタンが押されたことが発報
され、前記乗客コンベヤに設置された利用者保護安全ス
イッチが動作すると、前記運営管理センターに前記利用
者保護安全スイッチが動作したことによる非常停止が発
報され、前記第1の所定時間より短い第2の所定時間以
上復旧できない場合は、前記監視センターに前記利用者
保護安全スイッチが動作したことが発報され、前記乗客
コンベヤに設置された設備異常検出安全スイッチが動作
すると、前記運営管理センター及び前記監視センターに
前記設備異常検出安全スイッチが動作したことが発報さ
れる。
【0026】この発明の請求項2に係る乗客コンベヤの
安全装置においては、前記非常停止ボタンが押されたこ
とによる非常停止、前記利用者保護安全スイッチが動作
したことによる非常停止、及び前記設備異常検出安全ス
イッチが動作したことが、第1の出力回路から運営管理
センターへ発報され、前記非常停止ボタンが押されたこ
と、前記利用者保護安全スイッチが動作したこと、及び
前記設備異常検出安全スイッチが動作したことが、第2
の出力回路から監視センターへ発報される
【0027】
【実施例】実施例1. この発明の実施例1の構成を図1及び図2を参照しなが
ら説明する。図1は、この発明の実施例1を示すブロッ
ク図であり、運営管理センター9は上述した従来装置の
ものと同様である。また、図2は、図1のエスカレータ
ー制御盤の詳細な回路を示す図である。なお、各図中、
同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0028】図1において、8Bは図3に示す上部機械
室5、下部機械室6又は三角部屋7に設置され、エスカ
レーターの起動、停止を制御し、各種安全スイッチ、非
常停止ボタン等の動作を検出するエスカレーター制御盤
である。また、17はエスカレーター制御盤8Bに接続
され、エスカレーター制御盤8Bから送出された非常停
止信号(発報信号)を、例えばパルス位相変調(120
0bps)して電話回線18にのせ運営管理センター9
及び監視センター19へ伝送する通信装置である。
【0029】図2において、10は電源装置、21は
スカレーターの電源異常を検出するリレーコイル
(P)、22はエスカレーターの非常停止を検出するリ
レーコイル(A)、23は非常停止ボタンの動作を検出
するリレーコイル(B)、24は利用者保護各種安全ス
イッチの動作を検出するリレーコイル(E)、25は設
備異常検出各種安全スイッチの動作を検出するリレーコ
イル(I)、26はエスカレーターに車椅子用運転装置
が付加されている場合、その装置が故障していることを
検出するリレーコイル(K)である。
【0030】同図において、27は非常停止ボタンの瞬
時動作を検出して保持するリレーコイル(BH)、28
は利用者保護各種安全スイッチの短時間動作信号を判別
し、保持するタイムリレーコイル(H)、29は利用者
保護各種安全スイッチの長時間動作信号を判別するタイ
ムリレーコイル(HH)、30は利用者保護各種安全ス
イッチの動作による非常停止の復旧時間を判別するタイ
ムリレーコイル(KT1)、31は非常停止ボタンの動
作による非常停止の復旧時間を判別するタイムリレーコ
イル(KT2)である。さらに、32は通信装置17及
び電話回線18を通じて運営管理センター9に各種の非
常停止信号を送出する出力回路、33は通信装置17及
電話回線18を通じてエスカレーターメーカーの監視
センター19に各種の非常停止信号を送出する出力回路
である。
【0031】また、同図において、「ES」はエスカレ
ーターが非常停止し再起動するまでを電気的に導通して
いる接点である。「E・STOP」は非常停止ボタン接
点であって、正常運転時は非動作で電気的に非導通であ
り、動作で導通する。「S1」はHGS(手摺ブラシが
押されると動作するインレット安全装置)、SSS(ス
カートガードが押されると動作するスカートガード安全
装置)、CRS(ステップが浮き上がると動作する踏段
異常走行検出装置)、NSS(ゴム手摺ニュアル下部が
押し上げられると動作する安全装置)等の利用者保護各
種安全スイッチ接点であって、正常運転時は電気的に非
導通であり、スイッチ動作で導通する。「S2」はSR
S(ステップが沈下すると動作する安全装置)、DCS
(ドライブチェーンが伸びたり、切断すると動作するド
ライブチェーン安全装置)、SCS(ステップチェーン
が伸びたり、切断すると動作するステップチェーン安全
装置)、SLS(ステップリンクが伸びたり、切断する
と動作するステップリンク安全装置)、HGD(過速を
検出する調速機)等の設備異常検出各種安全スイッチ接
点であって、正常運転時は電気的に非導通であり、スイ
ッチ動作で導通する。「WS」は車椅子用運転装置の故
障を検出する接点であって、正常運転(車椅子運転時も
含む)時は電気的に非導通であり、故障が発生したとき
は導通する。なお、各種の安全スイッチ、非常停止ボタ
ンは、手摺2やステップ3の付近、トラス4の中に設置
されている。
【0032】同図において、「P」、「A」、「B」、
「E」、「I」、「K」、「BH」、「H」、「H
H」、「KT1」及び「KT2」は、対応するリレーコ
イル21、22、23、24、25、26、27、2
8、29、30及び31の接点であって、リレーコイル
が励磁されているときは電気的に導通し、消磁されてい
るときは非導通となる。また、「II」はリレーコイル
25の接点であって、リレーコイルが励磁されていると
きは電気的に非導通であり、消磁されているときは導通
する。
【0033】つぎに、前述した実施例1の動作を説明す
る。まず、概略的には、非常停止の原因を、利用者保護
各種安全スイッチの動作と、設備異常検出各種安全スイ
ッチの動作と、非常停止ボタンの動作の3区分とする。
【0034】そして、3区分で検出した信号を、安全ス
イッチの瞬間動作時間、安全スイッチの短時間復帰動作
時間(スイッチ自身が自動復帰するまでの時間)、安全
スイッチの復旧時間(人手によりスイッチが復帰するま
での時間)、エスカレーターの非常停止から正常運転す
るまでの復旧時間などの時間的要素を加えてシーケンス
を組み、非常停止信号(発報信号)として出力する。さ
らに、通信装置17によりパルス信号に変換し、電話回
線18を通じて運営管理センター9及び監視センター1
9に伝送する。
【0035】例えば、電源装置10等の電源異常が発生
すると、リレーコイル21が励磁される。そうすると、
出力回路33の接点Pが導通し、エスカレーター制御盤
8Bは、監視センター19に電源異常を発報する。
【0036】例えば、非常停止ボタンが押されると、接
点E・STOPが導通しリレーコイル23が励磁され
る。その時、エスカレーターは非常停止し、接点ESが
導通しリレーコイル22が励磁される。接点A及びBが
導通し、リレーコイル27が励磁され接点BHが導通す
る。そうすると、出力回路32の接点Aの導通により運
営管理センター9に非常停止ボタンが押されたことが発
報される。それにより、運営管理センター9の設備運営
管理者がエスカレーターの設置現場に行き復旧を試み
る。いたずら等による場合は直ぐに復旧し平常運転に戻
り、リレーコイル22が消磁され、つづいてリレーコイ
ル31も消磁される。
【0037】30分以上復旧できない場合は、設定時間
が30分のタイムリレーコイル31が励磁され、出力回
路33の接点KT2が導通し監視センター19にその旨
が発報される。そして、エスカレーター技術者(保守
員)が復旧のために出動する。
【0038】例えば、利用者保護各種安全スイッチが動
作すると、接点S1が導通しリレーコイル24が励磁さ
れる。その時、エスカレーターは非常停止し、接点ES
が導通しリレーコイル22が励磁される。接点E及びA
が導通し、設定時間が例えば3秒のタイムリレーコイル
28、設定時間が例えば30秒のタイムリレーコイル2
9、及び設定時間が例えば10分のタイムリレーコイル
30が励磁される。そうすると、出力回路32の接点A
の導通により運営管理センター9に利用者保護各種安全
スイッチが動作したことが発報される。それにより、運
営管理センター9の設備運営管理者がエスカレーターの
設置現場に行き復旧を試みる。いたずら等による場合は
直ぐに復旧し平常運転に戻る
【0039】10分以上復旧できない場合は、設定時間
が10分のタイムリレーコイル30が励磁され、出力回
路33の接点KT1が導通し監視センター19にその旨
が発報される。そして、エスカレーター技術者(保守
員)が復旧のために出動する。
【0040】また、利用者保護各種安全スイッチが長時
間(例えば30秒)継続動作し、元に復旧しないとき
、出力回路32及び33の接点HHが導通し、運営管
理センター9及び監視センター19にその旨が発報され
る。この場合も、エスカレーター技術者(保守員)が復
旧のために出動する。
【0041】例えば、設備異常検出各種安全スイッチが
動作すると、接点S2が導通しリレーコイル25が励磁
される。その時、エスカレーターは非常停止し、接点E
Sが導通しリレーコイル22が励磁される。接点I及び
Aが導通し、接点IIが非導通となるので、出力回路3
2及び33の接点Iの導通により運営管理センター9及
び監視センター19にその旨が発報される。この場合
も、エスカレーター技術者(保守員)が復旧のために出
動する。
【0042】例えば、車椅子用運転装置が故障すると、
接点WSが導通しリレーコイル26が励磁される。そう
すると、出力回路32及び33の接点Kが導通し、運営
管理センター9及び監視センター19にその旨が発報さ
れる。
【0043】すなわち、この実施例1は、エスカレータ
ーにおける非常停止の原因を、利用者を保護するための
安全スイッチの動作と、設備の故障、異常に起因する安
全スイッチの動作と、非常停止ボタンの動作とに3区別
して非常停止信号を発報するものである。また、上記利
用者を保護するための安全スイッチの動作を、シーケン
スを組んで、その安全スイッチが短時間に復旧した場合
と、その安全スイッチの動作が継続している場合とに区
別して非常停止信号を発報するものである。さらに、上
記利用者を保護するための安全スイッチの動作が継続し
ている場合を、シーケンスを組んで、その安全スイッチ
が動作してから復旧作業者が非常停止しているエスカレ
ーターの現場に到着し、その安全スイッチが復旧するま
での経過時間内に復旧したときと、まだその安全スイッ
チが動作しているときとに区別して非常停止信号を発報
するものである。
【0044】この発明の実施例1は、前述したように、
遠隔地に設置されたエスカレーターを非常停止及び動作
の原因毎に遠隔監視できるため、利用者保護各種安全ス
イッチのいたずら等による非常停止の運転復旧を運営管
理センター9側の設備運営管理者でも実施でき、非常停
止してから平常運転に復帰するまでの時間を短縮するこ
とができる。
【0045】また、利用者保護各種安全スイッチの動作
でも、復旧作業に時間がかかれば、自動的にエスカレー
ターメーカーの監視センター19に発報するので、エス
カレーター技術者(保守員)の出動が早く確実に実施さ
れる。
【0046】ところで前述した説明では、エスカレータ
ーの場合について述べたが、動く歩道等のその他の乗客
コンベヤにも利用できることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る乗客コンベヤ
の安全装置は、以上説明したとおり構成されているの
で、非常停止信号を非常停止の原因及び動作の原因に区
別して送出することができ、ひいては非常停止時間を短
縮することができるという効果を奏する。
【0048】この発明の請求項2に係る乗客コンベヤの
安全装置は、以上説明したとおり構成されているので、
配線等の工事費用を安くすることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1のエスカレーター制御盤を
示す回路図である。
【図3】エスカレーターの全体構成を示す図である。
【図4】従来の乗客コンベヤの安全装置に係るエスカレ
ーター制御盤を示すブロック図である。
【図5】従来のエスカレーター制御盤を示す回路図であ
る。
【図6】他の従来のエスカレーター制御盤を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 床 2 手摺 3 ステップ 4 トラス 5 上部機械室 6 下部機械室 7 三角部屋 8B エスカレーター制御盤 9 運営管理センター 17 通信装置 18 電話回線 19 監視センター

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客コンベヤに設置された非常停止ボタ
    ンが押されると、運営管理センターに前記非常停止ボタ
    ンが押されたことによる非常停止を発報し、第1の所定
    時間以上復旧できない場合は、監視センターに前記非常
    停止ボタンが押されたことを発報し、 前記乗客コンベヤに設置された利用者保護安全スイッチ
    が動作すると、前記運営管理センターに前記利用者保護
    安全スイッチが動作したことによる非常停止を発報し、
    前記第1の所定時間より短い第2の所定時間以上復旧で
    きない場合は、前記監視センターに前記利用者保護安全
    スイッチが動作したことを発報し、 前記乗客コンベヤに設置された設備異常検出安全スイッ
    チが動作すると、前記運営管理センター及び前記監視セ
    ンターに前記設備異常検出安全スイッチが動作したこと
    を発報 する制御盤を備えたことを特徴とする乗客コンベ
    ヤの安全装置。
  2. 【請求項2】 前記制御盤は、 設備運営管理者がいる前記運営管理センターに電話回線
    を通じて接続された第1の出力回路と、 乗客コンベヤ技術者がいる前記監視センターに電話回線
    を通じて接続された第2の出力回路と を有し、 前記非常停止ボタンが押されたことによる非常停止、前
    記利用者保護安全スイッチが動作したことによる非常停
    止、及び前記設備異常検出安全スイッチが動作したこと
    を、前記第1の出力回路から前記運営管理センターへ発
    報し、前記非常停止ボタンが押されたこと、前記利用者
    保護安全スイッチが動作したこと、及び前記設備異常検
    出安全スイッチが動作したことを、前記第2の出力回路
    から前記監視センターへ発報する ことを特徴とする請求
    項1記載の乗客コンベヤの安全装置。
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