JP3434639B2 - 乗客コンベアの管理システム - Google Patents

乗客コンベアの管理システム

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JP3434639B2
JP3434639B2 JP00327596A JP327596A JP3434639B2 JP 3434639 B2 JP3434639 B2 JP 3434639B2 JP 00327596 A JP00327596 A JP 00327596A JP 327596 A JP327596 A JP 327596A JP 3434639 B2 JP3434639 B2 JP 3434639B2
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和夫 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、単一号機や複数
号機の屋外、屋内エスカレーターや動く歩道(移動歩
道)の故障対応作業において、管理員に故障号機の「停
止原因の状態」やそれらへの「故障対応優先度」を知ら
せ、現場における管理員の故障対応作業では「停止原因
の発生箇所」を知らせて停止原因の発生箇所の発見とそ
の状態確認を早期に実施できるようにして、運転復旧と
停止原因への対応が早期に実施できる乗客コンベアの管
理システムに関するものである。
【0002】また、管理員に対する保守員の支援として
「故障の状態や管理員の故障対応の状態」から保守員の
故障対応の支援が必要な状態であることを自動的に検出
及び判定し、保守会社の情報センターヘ「故障の状態や
管理員の故障対応の状態」の情報を電話回線で自動通報
して知らせ、保守員の故障対応による運転復旧が早期に
実施できる乗客コンベアの管理システムに関するもので
ある。
【0003】特に、距離や配線経路の問題から、屋外エ
スカレーターとそれを管理するための管理室とを接続す
る管理用専用線の配線が不能な場合でも、上記管理員や
保守員の故障対応による運転復旧が早期に実施できる乗
客コンベアの管理システムに関するものである。つま
り、車などで10分程度の範囲に設置され、かつ専用線
の配線ができない複数の屋外エスカレーターを、既設の
公衆回線を利用して管理するものである。
【0004】
【従来の技術】近年の社会動向と昇降機設備の社会ニー
ズは、次のようになっている。例えば、駅舎は鉄道輸送
需要の増大に対し、機能性と安全性の確保から橋上駅舎
にしてペデストリアンデッキ(駅舎に連結した駅前の大
型歩道橋)との連結化が図られ、駅舎の立体交差化と駅
舎間の連結化も推進されている。これらにより、駅舎の
高架・地下化及び通路の距離・高低差が増大して、駅舎
に関係する歩行動線は高低差が拡大している。一方、一
般道路では交通安全から歩道橋を設置することで、車道
を横断する歩行動線の高低差も拡大している。
【0005】これらの高低差が拡大した歩行動線では階
段だけでは対応できず、高低差対策として、人の通行量
が多く駅舎に近い場所にはエスカレーターが、高低差対
策及び身障者の福祉施策としてエレベーターと車イスエ
スカレーターの設置が不可欠となっている。
【0006】各種交通機能とその利用者が集散する駅前
広場の再開発事業でも、特に利用者の交通安全を確保す
る歩車分離を基本とすることから、橋上駅舎化及びペデ
ストリアンデッキの設置が含まれる整備工事となり、駅
及び近郊商業エリアの利用者への福祉と利便性の為、立
体的な歩行動線の移動手段としてペデストリアンデッキ
に屋外昇降機設備を設置している。
【0007】これら屋外昇降機設備はペデストリアンデ
ッキなどの屋外工作物に設置されることが多く、その施
設の機能を発揮する為、立体的な歩行動線の支えである
昇降機設備を安全で円滑に運用することが必要であり、
施設運用の維持管理ためにエスカレーター運営管理は重
要な位置付けとなっている。
【0008】従来のエスカレーターの管理システムにつ
いて図23を参照しながら説明する。図23は、従来の
エスカレーターの管理システムの概略構成を示す図であ
る。なお、以下の各図上で「エス」と表示している箇所
があるがそれはエスカレーターの意である。
【0009】図23において、1は例えば上記ペデスト
リアンデッキに設置された屋外エスカレーター、2は屋
外エスカレーター1の下部に設けられた排水槽である。
また、3は機械室に設置されたエスカレーター制御盤、
4は内部安全スイッチ故障管理装置である。また、5及
び6は屋外エスカレーター1の上下に設置されたインタ
ーホン、7及び8は同じく屋外エスカレーター1の上下
に設置されたITVである。なお、図示していないが屋
外エスカレーター1には管理員用故障表示器が設置され
ている。
【0010】さらに、同図において、9は管理員が常駐
し屋外エスカレーター1の近くに設置された管理室、1
0は上記該当号機及び図示していない他号機のエスカレ
ーター制御盤3に専用線を通じて接続されたエスカレー
ター監視盤、11はインターホン、12はITVモニタ
ーである。
【0011】ここで、屋外エスカレーター1の運営管理
の主要業務について説明する。上記運営管理には、運行
管理と、清掃管理と、保守管理と、書類管理とがある。
また、上記運行管理には、運転管理と、車イス運転管理
と、運行監視と、状態故障管理とがある。
【0012】そして、主要業務として、上記運転管理に
は、日常運転停止業務と、日常点検業務と、日常清掃業
務と、インターホンを使用した非常時の管理業務とがあ
る。また、上記車イス運転管理には、インターホンを使
用した車イス運転業務と、車イス運転対応とがある。ま
た、上記運行管理には、ITVモニター12を使用した
映像監視と、エスカレーター監視盤10を使用した運行
状態監視とがある。さらに、上記状態故障管理には、エ
スカレーター監視盤10を使用した故障監視と、状態故
障記録と、故障対応とがある。なお、上記清掃管理、保
守管理、書類管理については詳細な説明を省略する。
【0013】上記運営管理上では、次のような問題が発
生していた。まず、従来から潜在していてエスカレータ
ーの屋外設置により顕在化した問題点は以下のとおりで
ある。エスカレーター異常停止が悪戯により多発してお
り、上記ペデストリアンデッキは公共場所であることか
ら、復旧時間短縮の対策と対応は重要な課題となってい
る。現場故障データでは、異常停止の95%程度が悪戯
によるものと思われ、エスカレーター異常停止後は安全
スイッチが復帰してエスカレーター再起動できる故障で
あることが判明している。
【0014】エスカレーター異常停止の管理員の対応に
おいて、停止原因の発生箇所が不明であることから、管
理員は不安のまま再起動操作を実施しているという問題
がある。そのため、悪戯の多発現場では保守会社への故
障出動依頼が多発することがある。
【0015】次に、現在でも解決できていない監視技術
の問題点は以下のとおりである。監視技術の問題点は、
災害を配慮した監視と管理員の運転管理上のバックアッ
プを可能としたエスカレーター遠隔監視システムを要望
されているが、従来のエスカレーターの管理システムで
は、エスカレーター機器故障が原因の故障しか遠隔監視
できず、保守会社の情報センターによる災害を配慮した
監視は技術的に困難で解決されていない。
【0016】従来の管理システムでは、異常停止故障の
発生時は、管理室9のエスカレーター監視盤10に異常
停止を表示し、異常停止の原因が内部安全スイッチの作
動によるものであれば保守会社の情報センターに即時に
通報していた。
【0017】また、従来の管理員の故障対応では、管理
員が停止故障の屋外エスカレーター1に出向いて故障状
態の確認後、必要に応じて管理室9に戻り、保守会社の
保守員を呼出す動きを実施していた。しかし、管理室9
と屋外エスカレーター1の間が遠距離では屋外エスカレ
ーター1の状態確認と保守員の呼出しに時間がかかるた
め、復旧が大幅に遅れていた。そして、この対応状況
が、悪戯により多発していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
エスカレーターの管理システムでは、管理室9側のエス
カレーター監視盤10で一括異常停止表示や各安全スイ
ッチを個別に保持表示している。しかし、これらの表示
では、第1に、「停止原因の状態」が不明であることか
ら「緊急度が不明」である。第2に、発生した故障の内
容により、その故障に対応できる要員が管理員又は保守
員あるいは両方なのかが不明又は不明瞭である。上記第
1及び第2の状態から、複数の故障が同時に発生した場
合「故障号機への故障対応優先度」が不明となり、管理
員は対応に苦慮しているという問題点があった。
【0019】また、各屋外エスカレーター1に設置され
た管理員用故障表示器では、第3に、管理員が故障号機
への到着時は、停止原因の発生箇所が不明である。第4
に、各安全スイッチがコード番号表示であることや管理
員では故障対応できない安全スイッチも表示されてお
り、故障対応する管理員では使用しにくいものとなって
いる。上記第3及び第4の状態から、管理員の故障対応
で故障号機への到着時は、先ず停止原因の発生箇所を探
す作業を実施する。この作業では外部安全スイッチの全
スイッチの点検確認やその付近の状態確認をし、停止原
因の発生箇所を判明させるか又は推定し、エスカレータ
ー再起動しても事故が発生しないかを判定して、エスカ
レーター再起動操作を実施する。しかし、原因不明であ
ることが多いことから不安のエスカレーター再起動操作
を実施しているという問題点があった。さらに、この作
業内容により作業時間が長引き、運転復旧が遅れるとい
う問題点があった。
【0020】また、管理員が管理室9以外にいた場合
は、管理員に故障情報を伝達できない。この状態から、
管理員は、管理室9のエスカレーター監視盤10を見る
ことができない場合は、エスカレーターの異常停止故障
に気付くことができない。管理員は、エスカレーターの
日常点検や清掃などで屋外や他の機械室にいることが多
いため、エスカレーターの異常停止故障に気付くことが
できないため、故障の復旧が遅れるという問題点があっ
た。
【0021】また、保守会社の情報センターでの遠隔監
視では、情報センターにおける災害を配慮した監視は実
施できていないことから、停止原因の状態が不明であ
る。この状態から、保守員の故障対応のための出動は、
対応した管理員から保守員対応の支援依頼の要請の電話
連絡後となり、作業が大幅に遅れるという問題点があっ
た。また、管理員故障対応の復旧のフォローを人、つま
り情報センター員が判断して行っており、管理員がエス
カレーター異常停止故障に対応できない状態を異常状態
として検出していない。この状態から、人の判断ミスの
発生を防止できず、保守員の故障対応出動の遅れやエス
カレーターの故障復旧が遅れるという問題点があった。
また、エスカレーターの休止状態、例えば夜間などの停
止状態時の悪戯等による安全スイッチ作動故障のフォロ
ーを情報センター員が判断して行っている。この状態か
ら、人の判断ミスの発生を防止できず、朝のエスカレー
ター起動を確保するための保守員の故障対応出動の遅れ
やエスカレーターの故障復旧が遅れるという問題点があ
った。
【0022】さらに、管理室は、本来、運営管理上、屋
外エスカレーターと管理室を結ぶ管理用専用線の配線が
容易に実施できる屋外エスカレーターの設置場所近くが
望ましい。しかし、管理室にはトイレ、水道、電気、ガ
ス、空調などの設備が必要で、それら設備の設置スペー
スを確保することが難しい場所や、建築構造等の理由で
専用線の配線が実施できない場所等の場合は屋外エスカ
レーターの設置場所近くに管理室を確保することができ
ない。そこで、屋外エスカレーターの設置場所から離れ
た場所に管理室を確保すればよいかというと、あまり遠
方過ぎると専用線の配線が難しくなり、適当な場所に管
理室の設置ができないという問題点があった。
【0023】そこで、この発明は、前述した問題点を解
決するためになされたもので、エスカレーターや動く歩
道の故障対応作業において、管理員に故障号機の「停止
原因の状態」やそれらへの「故障対応優先度」を知ら
せ、現場における管理員の故障対応作業では「停止原因
の発生箇所」を知らせて停止原因の発生箇所の発見とそ
の状態確認を早期に実施できるようにして、運転復旧と
停止原因への対応が早期に実施できる乗客コンベアの管
理システムを得ることを目的とする。
【0024】また、この発明は、管理員に対する保守員
の支援として「故障の状態や管理員の故障対応の状態」
から保守員の故障対応の支援が必要な状態であることを
自動的に検出及び判定し、保守会社の情報センターヘ
「故障の状態や管理員の故障対応の状態」の情報を電話
回線で自動通報して知らせ、保守員の故障対応による運
転復旧が早期に実施できる乗客コンベアの管理システム
を得ることを目的とする。
【0025】さらに、この発明は、建築構造等の理由で
専用線の配線が実施できない近場や、専用線の配線が難
しい、屋外エスカレーターの設置場所から離れた場所で
も、運営管理が可能な屋外エスカレーターから所定の距
離範囲内に管理室が設置できる乗客コンベアの管理シス
テムを得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗客コン
ベアの管理システムは、乗客コンベアに設置された複数
の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第1スイッ
チ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の
区分に分けた乗客コンベアの管理システムであって、機
械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記安全
スイッチの個別の第1の情報を生成するとともに、前記
外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイッ
チの区分に応じた第2の情報を生成するインターフェー
ス盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情報に基づ
いて、前記外部第1スイッチ、及び外部第2スイッチの
配置を表す配置表示灯を点消灯する管理員用故障案内盤
と、前記機械室に設置され、前記第2の情報から、一定
時間内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づい
て、細区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障
情報のうち管理員が対応すべき故障情報である第3の情
報を出力するとともに、前記故障情報のうち保守員が対
応すべき故障情報である第4の情報を出力する故障検出
盤と、前記機械室に設置され、前記第3の情報を第1の
公衆回線を通じて外部の管理室の故障表示記録装置へ通
報する通報手段と、前記機械室に設置され、前記第4の
情報を第2の公衆回線を通じて情報センターへ通報する
送信機とを備えたものである。
【0027】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、乗客コンベアに設置された複数の安全スイ
ッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外部
第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分けた
乗客コンベアの管理システムであって、機械室に設置さ
れ、安全スイッチが作動すると、前記外部第1スイッ
チ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチの区分に応じ
た第1の情報を生成するインターフェース盤と、前記機
械室に設置され、前記第1の情報から、一定時間内の再
起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細区分し
た故障情報を生成し、前記細区分した故障情報のうち管
理員が対応すべき故障情報である第2の情報を出力する
故障検出盤と、前記機械室に設置され、前記第2の情報
を公衆回線を通じて外部の管理室の故障表示記録装置へ
通報する通報手段とを備えたものである。
【0028】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、乗客コンベアに設置された複数の安全スイ
ッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外部
第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分けた
乗客コンベアの管理システムであって、機械室に設置さ
れ、安全スイッチが作動すると、前記安全スイッチの個
別の第1の情報を生成するとともに、前記外部第1スイ
ッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチの区分に応
じた第2の情報を生成するインターフェース盤と、前記
機械室に設置され、前記第1の情報に基づいて、前記外
部第1スイッチ、及び外部第2スイッチの配置を表す配
置表示灯を点消灯する管理員用故障案内盤と、前記機械
室に設置され、前記第2の情報から、一定時間内の再起
動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細区分した
故障情報を生成し、前記細区分した故障情報のうち管理
員が対応すべき故障情報である第3の情報を出力する故
障検出盤と、前記機械室に設置され、前記第3の情報を
公衆回線を通じて外部の管理室の故障表示記録装置へ通
報する通報手段とを備えたものである。
【0029】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、乗客コンベアに設置された複数の安全スイ
ッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外部
第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分けた
乗客コンベアの管理システムであって、機械室に設置さ
れ、安全スイッチが作動すると、前記外部第1スイッ
チ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチの区分に応じ
た第1の情報を生成するインターフェース盤と、前記機
械室に設置され、前記第1の情報から、一定時間内の再
起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細区分し
た故障情報を生成し、前記細区分した故障情報のうち保
守員が対応すべき故障情報である第2の情報を出力する
故障検出盤と、前記機械室に設置され、前記第2の情報
を公衆回線を通じて情報センターへ通報する送信機とを
備えたものである。
【0030】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、乗客コンベアに設置された複数の安全スイ
ッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外部
第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分けた
乗客コンベアの管理システムであって、機械室に設置さ
れ、安全スイッチが作動すると、前記安全スイッチの個
別の第1の情報を生成するとともに、前記外部第1スイ
ッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチの区分に応
じた第2の情報を生成するインターフェース盤と、前記
機械室に設置され、前記第1の情報に基づいて、前記内
部スイッチの作動を表す作動表示灯を点消灯する保守員
用故障案内盤と、前記機械室に設置され、前記第2の情
報から、一定時間内の再起動の有無とスイッチの作動時
間に基づいて、細区分した故障情報を生成し、前記細区
分した故障情報のうち保守員が対応すべき故障情報であ
る第3の情報を出力する故障検出盤と、前記機械室に設
置され、前記第3の情報を公衆回線を通じて情報センタ
ーへ通報する送信機とを備えたものである。
【0031】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、前記通報手段が、ポケットベルへも通報す
るものである。
【0032】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、前記通報手段が、前記管理室の電話機へも
通報するものである。
【0033】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、前記通報手段が、前記管理室とは別の場所
に設置された第2管理室の電話機へも通報するものであ
る。
【0034】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、前記故障検出盤が、前記外部第1スイッチ
の情報は一定時間内の再起動の有無により「故障情報
1」と「故障情報2」の2区分に分け、前記外部第2ス
イッチの情報はスイッチの作動時間が数秒未満を「故障
情報3」の1区分、前記作動時間が数秒〜数十秒未満で
一定時間内の再起動の有無により「故障情報4」と「故
障情報5」の2区分、前記作動時間が数十秒以上を「故
障情報6」の1区分に分け、前記内部スイッチの情報は
「故障情報7」の1区分に分けた故障情報を生成するも
のである。
【0035】さらに、この発明に係る乗客コンベアの管
理システムは、前記外部第1スイッチを、管理員が確認
できる場所に設置された安全スイッチとし、前記外部第
2スイッチを、前記管理員が確認できる場所に設置さ
れ、何かが設備に挟まれたことで作動する安全スイッチ
とし、前記内部スイッチを、管理員が確認できない場所
に設置された安全スイッチとしたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1に係る乗客コン
ベアの管理システムについて以下説明する。図1は、こ
の発明の実施の形態1の全体構成の平面を示す図であ
る。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
し、各図上の「エス」はエスカレーターの略称である。
図1に示す管理システムは、管理室9への管理用専用線
が配線できない屋外エスカレーター1が1台から数台
(例えば、6台程度)の現場が3〜5つが設置、つまり
屋外エスカレーターが全部で例えば10台程度設置され
ている。現場の日常管理を実施するための管理室9と、
何らかの作業(清掃等)を実施するための第2管理室2
9が、交通手段(車、二輪車、電車等)を使い各現場か
ら10分程度の距離内に設置されている。また、管理員
の故障対応等をバックアップする保守会社情報センター
31が、現場から遠距離に設置されている。この管理シ
ステムは、一現場に屋外エスカレーターが少数台設置さ
れた場合でも、屋外エスカレーター少数台設置現場を複
数現場で運行管理することで、管理室を設置して管理員
を配置しても屋外エスカレーター一台当たりお管理費が
比較的押さえられるものとなり、管理費用面で容易な屋
外エスカレーターの設置を可能としている。
【0037】また、図2は、この発明の実施の形態1に
係るエスカレーターの管理システムの全体構成を示す図
である。図2において、1は上記ペデストリアンデッキ
に設置された屋外エスカレーター、2は屋外エスカレー
ター1の下部に設けられた排水槽、3は機械室に設置さ
れたエスカレーター制御盤である。また、5及び6は屋
外エスカレーター1の上下に設置されたインターホンで
ある。
【0038】また、同図において、20はエスカレータ
ー制御盤3に接続されたエスカレーターI/F盤、21
はエスカレーターI/F盤20に接続された管理員用の
故障案内盤である。23はエスカレーターI/F盤20
に接続されたエスカレーター故障検出盤、24はエスカ
レーター故障検出盤23に接続されたポケットベル呼出
/音声通報盤、25は同じくエスカレーター故障検出盤
23に接続された送信機、26はMDF(電話端子箱)
分電盤である。さらに、40はインターホン5及び6に
接続されたインターホン、41はインターホン40に接
続された通話送信機である。
【0039】また、同図において、9は管理員が常駐
し、例えば車で10分程度圏内に設置された複数の屋外
エスカレーターの略中央近くに設置された管理室であ
る。42は管理室9内に設置されたMDF(電話端子
箱)、43はMDF42に接続された故障表示記録装
置、44及び45は同じくMDF42に接続された電話
機A及びBである。
【0040】さらに、同図において、また、28は管理
員が管理室の外で携帯するポケットベル、46は同様に
管理員が携帯するPHS(パーソナル・ハンディホン・
システム)などの携帯電話機である。29は第2管理
室、48及び49は第2管理室29に設置された電話機
C及びDである。なお、上記各電話機44、45、4
6、48、49は、電話回線を通じてインターホン40
から連絡を受ける。インターホン呼が押されることによ
り通話送信機41が電話会社に電話し、電話回線で通報
先の電話機へインターホン40の音声アナログ信号を伝
送する。
【0041】次に、エスカレーターの安全スイッチにつ
いて図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、エ
スカレーター安全回路に直列に直接及び間接的に入って
いるものとそれ以外の回路に入っている安全スイッチの
名称、その略称、及びその機能を示す図である。また、
図4は、主要な安全スイッチの設置場所を示す側面図で
ある。
【0042】例えば、「非常停止釦」は、図3に示すよ
うに、その略称は「E・STOP」であり、その機能は
利用者が何かのときに非常停止操作するための釦であ
り、図4に示すように、屋外エスカレーター1の外部の
上下左右に4個設置されている。同様に、「ハンドガー
ドスイッチ」は、図3に示すように、その略称は「HG
S」であり、その機能は同図に記載のとおりであり、図
4に示すように、屋外エスカレーター1の外部の上下左
右に4個設置されている。同様に、「ドライブチェーン
スイッチ」は、図3に示すように、その略称は「DC
S」であり、その機能は同図に記載のとおりであり、図
4に示すように、屋外エスカレーター1の内部に例えば
1個設置されている。
【0043】ここで、エスカレーターの管理システムの
故障の情報区分について図5を参照しながら説明する。
図5は、この発明の実施の形態1に係るエスカレーター
の各安全スイッチと故障情報の区分の関係を示す図であ
る。
【0044】従来の警報監視では、発報多発への恐れと
発報を制約した場合の安全確保の困難さから、エスカレ
ーター遠隔監視は不可能であった。そのため、エスカレ
ーター遠隔監視を着手するにあたり、現在一般に無いエ
スカレーター故障情報処理の考え方が必要となったた
め、図5のような故障の情報区分の処理で解決を図っ
た。
【0045】屋外エスカレーター1に設置された複数の
安全スイッチを、図5に示すように、まず次のように3
区分した。つまり、エスカレーターの異常停止故障時に
管理員の故障対応で設置場所に基づき以下のように区分
する。
【0046】第1に、管理員が確認できる場所に設置さ
れた安全スイッチ、例えばE・STOPである。このス
イッチの区分を「外部第1スイッチ」という。
【0047】第2に、管理員が確認できる場所に設置さ
れ、何かが設備等に挟まれたことで作動する安全スイッ
チ、例えばHGS、SSS、CRSである。これらのス
イッチの区分を「外部第2スイッチ」という。
【0048】第3に、管理員では確認や対応ができない
場所に設置され、保守員が確認や復旧をすべき安全スイ
ッチ、例えばDCS、SRS、SLS等である。これら
のスイッチの区分を「内部スイッチ」という。
【0049】次に、上記3区分した各安全スイッチによ
る情報を、図5に示すように、故障の内容に基づき、以
下の故障の分類として5区分した。
【0050】「外部Eストップ故障」は、外部第1スイ
ッチの非常停止操作として、悪戯や非常事態の発生予防
時、非常事態の発生時、安全スイッチ未取付箇所の事故
拡大防止時に利用者が操作し、安全スイッチ取付箇所以
外で管理員対応の必要が発生しているのを検出した情報
であることから、外部第1スイッチ作動による「管理員
の緊急対応が必要な状態」の発生が懸念される故障と位
置付けた。(スイッチ作動時間に関係のない情報とし
て、区分した。)
【0051】「外部軽故障」は、外部第2スイッチの数
秒未満の瞬時動作を検出した情報としていることから、
外部第2スイッチ作動による「管理員の緊急対応が必要
な状態」の発生は殆ど無く、外部第2スイッチの悪戯に
よる故障と位置付けた。
【0052】「外部中故障」は、外部第2スイッチの数
秒から数十秒未満の動作を検出した情報としていること
から、外部第2スイッチ作動による「管理員の緊急対応
が必要な状態」の発生が懸念される故障と位置付けた。
【0053】「外部重故障」は、外部第2スイッチの数
十秒以上の動作を検出した情報としていることから、外
部第2スイッチ作動による「管理員と保守員の緊急対応
が必要な状態」が発生した故障と位置付けた。
【0054】「内部故障」は、内部スイッチの数秒未満
の瞬時動作を検出した情報としていることから、内部ス
イッチ作動による「管理員の対応と保守員の緊急対応が
必要な状態」が発生した故障と位置付けた。
【0055】最終的には、上記3区分した各安全スイッ
チによる情報を、図5に示すように、エスカレーター再
起動の有無の条件を加味して、以下の故障情報区分とし
て7区分した。
【0056】上記外部第1スイッチは、一定時間内のエ
スカレーター再起動の有無から2区分し、「故障情報
1」と「故障情報2」とした。
【0057】上記外部第2スイッチは、各スイッチの作
動時間が数秒未満のものを1区分として「故障情報3」
とし、作動時間が数秒〜数十秒未満のもので一定時間内
のエスカレーター再起動の有無から2区分して「故障情
報4」と「故障情報5」とし、作動時間が数十秒以上の
ものを1区分として「故障情報6」とした。
【0058】上記内部スイッチは、1区分として「故障
情報7」とした。
【0059】そして、故障の位置付けを基本とした故障
情報の区分とその検出及び通報は、下記のようにした。
尚、保守会社の情報センターへ通報する故障情報は、次
の故障情報2・5・6・7とした。
【0060】「故障情報1」は以下のとおりである。外
部Eストップ故障の「一定時間内での再起動の有」は、
異常停止発生から「管理員対応に必要な時間」と「状況
確認時間」(現場設定で数十分程度)の時間内に管理員
によるエスカレーター再起動が有る為、「故障状況確認
と再起動操作」が完了しているものとして、管理室9の
故障表示記録装置43と電話機A44、管理員のポケッ
トベル28や第2管理室29の電話機C48のみへの通
報とし、保守会社の情報センターへ発報させないものと
した。管理員への通報内容として、管理室9の故障表示
記録装置43にデータを通報し、次に管理室9の電話機
Aに管理員対応故障(非常停止釦・外部スイッチ故障)
の情報を「〇〇号機外部スイッチ故障の発生」の音声で
通報、次にポケットベル28にこの情報を数字で通報
し、第2管理室29の電話機Cへは再び音声で通報す
る。
【0061】「故障情報2」は以下のとおりである。外
部Eストップ故障の「一定時間内での再起動の無」は、
異常停止発生から管理室9の故障表示記録装置43と電
話機A44、管理員のポケットベル28や第2管理室2
9の電話機C48へ上記「故障情報1の管理員への通報
内容」の故障情報が通報されているにも拘らず、「管理
員対応に必要な時間」と「状況確認時間」の時間内に管
理員によるエスカレーター再起動が無い為、「故障状況
確認と再起動操作」が未完了であることから管理員の未
対応が想定されので、保守会社の情報センターへ発報と
した。保守会社の情報センターへの通報内容として、非
常停止釦未対応故障の情報が通報される。
【0062】「故障情報3」は以下のとおりである。外
部軽故障は、安全スイッチ作動時間が数秒未満とし、管
理室9の故障表示記録装置43と電話機A44、管理員
のポケットベル28や第2管理室29の電話機C48の
みへの通報とし、保守会社の情報センターへ発報させな
いものとした。管理員への通報内容として、管理室9の
故障表示記録装置43にデータを通報し、次に管理室9
の電話機Aに管理員対応故障(非常停止釦・外部スイッ
チ故障)の情報を「〇〇号機外部スイッチ故障の発生」
の音声で通報、次にポケットベル28にこの情報を数字
で通報し、第2管理室29の電話機Cへは再び音声で通
報する。
【0063】「故障情報4」は以下のとおりである。外
部中故障の「一定時間内での再起動の有」は、安全スイ
ッチ作動時間が数秒〜数十秒未満とし、異常停止発生か
ら「管理員対応に必要な時間」(現場設定で数十分程
度)の時間内に管理員によるエスカレーター再起動が有
るため、「故障状況確認と再起動操作」が完了している
ものとして、管理室9の故障表示記録装置43と電話機
A44、管理員のポケットベル28や第2管理室29の
電話機C48のみへの通報とし、保守会社の情報センタ
ーへ発報させないものとした。管理員への通報内容とし
て、管理室9の故障表示記録装置43にデータを通報
し、次に管理室9の電話機Aに管理員対応故障(非常停
止釦・外部スイッチ故障)の情報を「〇〇号機外部スイ
ッチ故障の発生」の音声で通報、次にポケットベル28
にこの情報を数字で通報し、第2管理室29の電話機C
へは再び音声で通報する。
【0064】「故障情報5」は以下のとおりである。外
部中故障の「一定時間内での再起動の無」は、安全スイ
ッチ作動時間が数秒〜数十秒未満とし、異常停止発生か
ら管理室9の故障表示記録装置43と電話機A44、管
理員のポケットベル28や第2管理室29の電話機C4
8へ上記「故障情報4の管理員への通報内容」の故障情
報が通報されているにも拘らず、「管理員対応に必要な
時間」の時間内に管理員によるエスカレーター再起動が
無いため、「故障状況確認と再起動操作」が未完了であ
ることから管理員の未対応が想定されので、保守会社の
情報センターへ発報とした。保守会社の情報センターへ
の通報内容として、外部スイッチ未対応故障の情報(休
止中の外部スイッチ故障を含む)が通報される。
【0065】「故障情報6」は以下のとおりである。外
部重故障は、安全スイッチ作動時間が数十秒以上とし、
異常停止発生から管理室9の故障表示記録装置43と電
話機A44、管理員のポケットベル28や第2管理室2
9の電話機C48へ上記「故障情報4の管理員への通報
内容」の故障情報が通報されているが、この故障情報の
検出時は再度故障情報を管理員へ通報し、保守員も迅速
な対応が必要なことから保守会社の情報センターへも発
報とした。管理員への通報内容として、管理室9の故障
表示記録装置43にデータを通報し、次に管理室9の電
話機Aに管理員保守員対応故障の情報(外部スイッチ重
故障)の情報を「〇〇号機外部スイッチ重故障の発生」
の音声で通報、次にポケットベル28にこの情報を数字
で通報し、第2管理室29の電話機Cへは再び音声で通
報する。保守会社の情報センターへの通報内容として、
外部スイッチ重故障の情報が通報される。
【0066】「故障情報7」は以下のとおりである。内
部故障は、安全スイッチ作動時間を瞬時とし、異常停止
発生から管理室9の故障表示記録装置43と電話機A4
4、管理員のポケットベル28や第2管理室29の電話
機C48へ故障情報が通報されているが、検出時は保守
員対応が必要なことから、即時に保守会社の情報センタ
ーへ発報とした。管理員への通報内容として、管理室9
の故障表示記録装置43にデータを通報し、次に管理室
9の電話機Aに保守員対応故障の情報(内部スイッチ故
障)の情報を「〇〇号機内部スイッチ故障の発生」の音
声で通報、次にポケットベル28にこの情報を数字で通
報し、第2管理室29の電話機Cへは再び音声で通報す
る。保守会社の情報センターへの通報内容として、内部
スイッチ故障の情報が通報される。
【0067】上記の故障情報の区分から、管理員対応故
障の情報(非常停止釦・外部スイッチ故障)や管理員保
守員対応故障の情報(外部スイッチ重故障)や保守員対
応故障の情報(内部スイッチ故障)を管理室9の電話機
Aと第2管理室29の電話機Cには音声で通報し、ポケ
ットベル28には同じ情報を数字で通報することで、管
理員は同時故障発生時でも対応優先度が解る。電話機B
45及び電話機D49は、通話送信機を通じてインター
ホンと通話するための電話機であるが、携帯電話機46
へは故障情報を音声通報する設定もできる。この場合、
例えば音声通報後に通話となる。
【0068】また、上記の故障情報の区分から、「機器
不良発生や保守員も迅速な対応が必要な異常停止故障」
の場合は保守会社の保守員に対応優先度が解る情報にし
て情報センターに通報させるものとなっていると共に、
悪戯等による異常停止故障は保守会社の情報センターへ
通報はさせないものとし、極力保守会社での受信件数と
出動件数を低減させるようにした。
【0069】つぎに、この実施の形態1の動作について
以下説明する。図6は、この実施の形態1の全体の情報
と故障対応を示す図である。この図6は、エスカレータ
ーの故障が発生してからの各機器間の情報の流れ、及び
機器から管理員と保守員が各情報を入手して故障対応す
るまでの流れを示したものである。以下、図6に示す情
報処理、表示の順に説明する。
【0070】まず、エスカレーター制御盤3の動作につ
いて図7を参照しながら説明する。図7は、この実施の
形態1のエスカレーター制御盤の安全回路を示す図であ
る。
【0071】図7のエスカレーターの安全回路におい
て、例えば、E・STOP(上左)が操作により作動す
ると上記安全回路が不導通となり、電動機主回路用電磁
接触器コイルが消磁し、エスカレーターの異常停止が発
生する。また、例えば、HGS(上左)が作動すると上
記と同様となる。また、DCSが作動すると上記と同様
となる。
【0072】エスカレーター制御盤3は、エスカレータ
ーI/F盤20への「情報A」として、エスカレーター
制御盤3内の安全回路の各安全スイッチの接点両端か
ら、各安全スイッチの作動情報として発生した電圧を出
力する。
【0073】エスカレーター制御盤3内の安全回路のE
・STOP(上左)のスイッチ接点が非導通となること
で、その両端の端子t1と端子t2の間に電圧が発生す
る。その電圧をE・STOP(上左)の作動情報として
出力する。同様に、HGS(上左)が非導通となること
で、その両端の端子t5と端子t6の間に電圧が発生す
る。同様に、DCSが非導通となることで、その両端の
端子t9と端子t10の間にも電圧が発生する。
【0074】上記安全回路の各安全スイッチ接点の最後
の端子tNは、安全回路の全安全スイッチの作動が無く
導通していれば電圧が発生する。その電圧を安全スイッ
チ非作動情報として出力する。
【0075】次に、エスカレーターI/F盤20の動作
について図8から図12までを参照しながら説明する。
図8から図11までは、この実施の形態1のエスカレー
ターI/F盤の回路を示す図である。また、図12は、
この実施の形態1のエスカレーターI/F盤のリレー名
称とその機能内容を示す図である。
【0076】図8のエスカレーターI/F盤20の信号
生成回路20Aは、エスカレーター制御盤3から各安全
スイッチの動作を検出し、安全スイッチ作動情報等を作
る回路である。
【0077】図8に示すように、例えば、E・STOP
(上左)の作動情報がエスカレーター制御盤3から電圧
発生として入力されると、リレーT1のコイルT1が励
磁され、そのメーク接点T1が導通してリレーTH1の
コイルTH1が励磁される。そして、そのメーク接点T
H1が導通しコイルTH1は自己保持する。また、ブレ
ーク接点TH1が非導通となることでコイルT1が消磁
すると、安全のためにエスカレーター制御盤3内の安全
回路からコイルT1が切り離される。その後、E・ST
OP(上左)の作動情報が無くなるが、コイルTH1は
自己保持している。
【0078】同様に、HGS(上左)による電圧が入力
されると、リレーT5のコイルT5(図示せず)が励磁
され、コイルTH5(図示せず)は自己保持する。同様
に、DCSにより、リレーT16のコイルT16(図示
せず)は自己保持する。
【0079】図8に示すように、E・STOP(上左)
が作動するとそのスイッチ接点が非導通となり、端子t
Nの電圧が無くなることでリレーSのコイルSは消磁す
る。そのブレーク接点Sが導通となることでリレーSH
のコイルSHが励磁される。また、そのメーク接点SH
が導通しコイルSHは自己保持する。そして、メーク接
点SHが導通し2秒後にリレーSTのコイルSTが励磁
される。その後、E・STOP(上左)の作動情報が無
くなるが、コイルSHは自己保持している。
【0080】E・STOP(上左)の操作により上記安
全回路が非導通となり、電動機主回路用電磁接触器コイ
ルが消磁し、同時にブレーキコイルも消磁してブレーキ
が閉じる。ブレーキが閉じることでブレーキスイッチが
非導通となりリレーBRのコイルBRは消磁する。ブレ
ーク接点BRが導通しリレーFOBのコイルFOBは励
磁される。そして、そのメーク接点FOBが導通しコイ
ルFOBは自己保持する。なお、HGS(上左)、及び
DCSも同様である。
【0081】コイルTH1と、コイルSHと、コイルF
OBの自己保持回路をキャンセルする方法は、「停止キ
ースイッチ」をOFF側に操作することで、リレーOF
FのコイルOFFを励磁してブレーク接点OFFを非導
通とする。
【0082】あるいは、「運転キースイッチ」を上昇又
は下降側に操作しエスカレーターを再起動することで、
リレーRUNSのブレーク接点RUNSを1秒間だけ非
導通とする。このブレーク接点RUNSは、エスカレー
ターが走行開始時の開始直後から1秒間だけ非導通とな
る。
【0083】なお、リレーBRTのブレーク接点BRT
は、安全スイッチ瞬時動作時の記憶をキャンセルするた
め、安全スイッチ瞬時動作後2秒経過すると非導通とな
る。また、リレーRUNLのメーク接点RUNLは、エ
スカレーターが走行中と停止直後1秒間は導通する。
【0084】図9のエスカレーターI/F盤回路20の
信号生成回路20Bは、安全スイッチ作動情報から、管
理員用の故障案内盤21への情報Cとエスカレーター故
障検出盤23への情報Eを作る回路である。
【0085】E・STOP(上左)が作動中は、コイル
Sは消磁し、そのブレーク接点Sが導通してしている。
E・STOPが押されなくなるとコイルSは励磁し、そ
のブレーク接点Sは非導通となる。E・STOP(上
左)を作動させて即釦を離してもブレーク接点STは2
秒間は導通する。コイルTH1は自己保持しており、そ
のメーク接点TH1が導通している。
【0086】これらの条件から、リレーOUSX1のコ
イルOUSX1は、E・STOP(上左)を作動させて
即釦を離しても最短2秒間は励磁され、E・STOPが
押され続ける間は励磁される。同様に、HGS(上左)
の場合は、リレーOUSX2のコイルOUSX2が励磁
される。同様に、DCSの場合は、リレーINSXのコ
イルINSXが励磁される。なお、図12に、各安全ス
イッチに対応した各リレー名称とその機能内容の関係を
示す。
【0087】図10のエスカレーターI/F盤回路20
の出力回路20Cは、管理員用の故障案内盤21で使用
する情報Cの一部とエスカレーター故障検出盤23で使
用する情報Eを出力する回路である。
【0088】メーク接点OUSX1が導通し、リレーO
X1のコイルOX1が励磁されることで、そのメーク接
点OX1が導通しコイルOX1は自己保持する。同様
に、メーク接点OUSX2が導通し、リレーOX2のコ
イルOX2が励磁されることで、そのメーク接点OX2
が導通しコイルOX2は自己保持する。同様に、メーク
接点INSXが導通し、リレーIXのコイルIXが励磁
されることで、そのメーク接点IXが導通しコイルIX
は自己保持する。
【0089】メーク接点FOBは異常停止の情報とし
て、エスカレーターの異常停止の発生で導通する。停止
キースイッチのOFF操作又はエスカレーターの再起動
により、非導通となる。
【0090】メーク接点OUSX1は、外部第1スイッ
チの作動情報として、E・STOPが押され続けている
間(最短でも2秒間)は導通する。E・STOPが押さ
れなくなると非導通となる。
【0091】メーク接点OUSX2は、外部第2スイッ
チの作動情報として、各外部スイッチ(HGS、SS
S、CRS)が作動している間(最短でも2秒間)は導
通する。上記各外部スイッチが復帰すると非導通とな
る。
【0092】メーク接点INSXは、内部スイッチの作
動情報として、各内部スイッチ(DCS、SRS、SL
S等)が作動している間(最短でも2秒間)は導通す
る。上記各内部スイッチが復帰すると非導通となる。
【0093】保守員の故障対応時に、保守員が視覚でエ
スカレーターI/F盤20の保守員用の故障案内盤20
Dの各LEDの点灯点滅を確認する。図11は、内部ス
イッチに対応した各LEDを点灯点滅させる保守員用の
故障案内盤20Dを示す図である。
【0094】ブレーク接点Sは、安全回路が正常に導通
時(作動した安全スイッチが復帰時)は非導通となる。
安全回路が非導通時(安全スイッチが作動中)は導通と
なる。図11のLED点灯点滅回路は、ブレーク接点S
が導通の時(安全スイッチが作動中)は、図上左側のメ
ーク接点(TH15、TH16等)が導通すると対応す
る右側のLED(SRS、DCS等)が点灯し、ブレー
ク接点Sが非導通の時(作動した安全スイッチが復帰
時)はLEDが点滅する回路となっている。上記LED
の点灯点滅の表示が「情報B」として保守員へ与えられ
る。
【0095】図6の「情報C」は、エスカレーターI/
F盤20で生成した情報等から、管理員用の故障案内盤
21のLEDを点灯点滅させるための出力情報である。
【0096】図13は、LEDを点灯させるためのLE
D点灯回路21aと、LEDを点灯点滅させるためのL
ED点灯点滅回路21bと、表示部21cとを備える管
理員用の故障案内盤21を示す図である。また、図14
は、図13の表示部21cを示す平面図である。なお、
図14の●印はLEDを示す。
【0097】LED点灯回路21aは、図上左側のメー
ク接点FOBが導通すると対応する右側の「異常停止」
のLEDを点灯させる。
【0098】ブレーク接点Sは、安全回路が正常に導通
時(作動した安全スイッチが復帰時)は非導通となる。
安全回路が非導通時(安全スイッチが作動中)は導通と
なる。LED点灯点滅回路21bは、ブレーク接点Sが
導通の時(安全スイッチが作動中)は、図上左側のメー
ク接点(TH1、TH2等)が導通すると対応する右側
のLED(E・STOP(上左)、E・STOP(上
右)等)を点灯し、ブレーク接点Sが非導通の時(作動
した安全スイッチが復帰時)はLEDを点滅させる。
【0099】また、E・STOP(上左)が作動する
と、「異常停止」のLEDが点灯し、メーク接点OX1
が導通して「外部」のLEDが点灯する。また、メーク
接点TH1が導通して「E・STOP」(上左)のLE
Dが点灯する。E・STOP(上左)の作動が復帰して
いればブレーク接点Sが非導通となり、「外部」のLE
Dと「E・STOP」(上左)のLEDが点滅する。
【0100】同様に、HGS(上左)が作動すると、
「異常停止」のLEDが点灯し、メーク接点OX2が導
通して「外部」のLEDが点灯する。また、メーク接点
TH5が導通して「HGS」(上左)のLEDが点灯す
る。HGS(上左)の作動が復帰していればブレーク接
点Sが非導通となり、「外部」のLEDと「HGS」
(上左)のLEDが点滅する。
【0101】同様に、DCSが作動すると、「異常停
止」のLEDが点灯し、メーク接点IXが導通して「内
部」のLEDが点灯する。DCSの作動が復帰していれ
ばブレーク接点Sが非導通となり、「内部」のLEDが
点滅する。
【0102】この故障案内盤21は、管理員の故障対応
作業時に、図14に示すように、「情報D」として、
「外部第1スイッチ」と「外部第2スイッチ」の「停止
原因の発生箇所」を知らせ、早期に停止原因の発生箇所
の発見とその状態確認を実施できることで、早期に運転
復旧を実施することができる。
【0103】図10のエスカレーターI/F盤20の出
力回路20Cから出力された「情報E」は、次の7点で
ある。すなわち、「異常停止」(メーク接点FOB)
と、「外部第1スイッチ」(メーク接点OUSX1)
と、「外部第2スイッチ」(メーク接点OUSX2)
と、「内部スイッチ」(メーク接点INSX)と、OU
SX1とOUSX2の自己保持接点(メーク接点OX1
とOX2によるOX)と、OUSX2の自己保持接点
(メーク接点OX2)と、内部スイッチの自己保持接点
(メーク接点IX)とである。
【0104】なお、安全スイッチの設置場所による区分
を「外部第1スイッチ」・「外部第2スイッチ」・「内
部スイッチ」としたが、上記外部第1スイッチに相当す
るものがE・STOPの1種類だけであるので、以後、
あるいは場合によって、上記外部第1スイッチを「非常
停止釦」と、それにともない上記外部第2スイッチを
「外部スイッチ」と表記する。
【0105】次に、エスカレーター故障検出盤23は、
エスカレーターI/F盤20からの「情報E」の基づ
き、故障情報を生成してポケットベル呼出/音声通報盤
24用の「情報F」と送信機25用の「情報O」を出力
する。
【0106】図15及び図16のエスカレーター故障検
出盤23の信号生成回路23Aは、エスカレーターI/
F盤20からの「情報E」として、次のエスカレーター
の故障情報(4点)、つまり異常停止(メーク接点FO
B)・非常停止釦(メーク接点OUSX1)・外部スイ
ッチ(メーク接点OUSX2)・内部スイッチ(メーク
接点INSX)が入力されており、以下の動作で各故障
情報を生成する。
【0107】メーク接点FOBが導通すると、リレーA
のコイルAが励磁される。また、メーク接点OUSX1
が導通すると、リレーBのコイルBが励磁される。ま
た、メーク接点OUSX2が導通すると、リレーEのコ
イルEが励磁される。さらに、メーク接点INSXが導
通すると、リレーIのコイルIが励磁される。
【0108】そして、メーク接点Aが導通し、さらにメ
ーク接点Bが導通することでリレーBHのコイルBHは
励磁され、そのメーク接点BHが導通することでコイル
BHは自己保持する。このリレーBHは、異常停止故障
が発生し、非常停止釦の作動を記憶するリレーである。
【0109】また、メーク接点Aが導通し、さらにメー
ク接点Eが導通することで、3秒後にリレーHのコイル
Hは励磁され、そのメーク接点Hが導通することでコイ
ルHは自己保持する。このリレーHは、異常停止故障が
発生し、3秒以上の外部スイッチの作動を記憶するリレ
ーである。
【0110】さらに、メーク接点Aが導通し、さらにメ
ーク接点Eが導通することで、30秒後にリレーHHの
コイルHHは励磁され、そのメーク接点HHが導通する
ことでコイルHHは自己保持する。このリレーHHは、
異常停止故障が発生し、30秒以上の外部スイッチの作
動を記憶するリレーである。
【0111】これらのリレーBH・H・HHの自己保持
回路をキャンセルする方法は、エスカレーターの停止キ
ースイッチのOFF操作又はエスカレーターの再起動に
よりメーク接点FOBを非導通し、メーク接点Aを非導
通にしてキャンセルする。
【0112】そして、メーク接点H又はメーク接点Eが
導通することで、25分後にリレーKTF1のコイルK
TF1は励磁される。このリレーKTF1は、「3秒以
上の外部スイッチの作動」があり、25分以上管理員の
対応がないことで、エスカレーターの停止キースイッチ
のOFF操作又はエスカレーターの再起動がないことを
示す、及び外部スイッチの作動が25分以上継続してい
ることを示すリレーである。
【0113】また、メーク接点BH又はメーク接点Bが
導通することで、35分後にリレーKTF2のコイルK
TF2は励磁される。このリレーKTF2は、「非常停
止釦の作動」があり、35分以上管理員の対応がないこ
とで、エスカレーターの停止キースイッチのOFF操作
又はエスカレーターの再起動がないことを示す、及び非
常停止釦の作動が35分以上継続していることを示すリ
レーである。
【0114】図16の信号生成回路23Aでは、メンテ
用キースイッチ(メーク接点BK1)・排水槽満水(メ
ーク接点S1)・排水ポンプ故障(メーク接点S2)・
メンテ用キースイッチ未復帰(メーク接点BK1、BK
2、・・・、によるBKN)の各リレー情報を生成して
いる。
【0115】図17のエスカレーター故障検出盤23の
出力回路23Bでは、メンテナンス用キースイッチがO
FF側にされることで、ブレーク接点BK1が導通し、
以下の接点が導通すると対応する各信号が出力される。
【0116】非常停止釦又は外部スイッチの作動で異常
停止故障が発生すると、メーク接点FOBと、メーク接
点OX1又はOX2とが導通して、管理員対応故障の情
報(非常停止釦又は外部スイッチの故障)が生成され
る。
【0117】30秒以上の外部スイッチの作動で異常停
止故障が発生すると、メーク接点FOBとメーク接点O
X2とが導通し、さらにメーク接点HHが導通すること
で、管理員と保守員の合同の対応故障の情報(外部スイ
ッチの重故障)が生成される。
【0118】内部スイッチの作動で異常停止故障が発生
すると、メーク接点FOBとメーク接点IXとが導通す
ることで、保守員対応故障の情報(内部スイッチの故
障)が生成される。
【0119】次に、ポケットベル呼出/音声通報盤24
は、エスカレーター故障検出盤23のメンテナンス用キ
ースイッチがOFF側にされることで、エスカレーター
故障検出盤23の「情報F」が入力され、電話回線を使
用して管理室9内の故障表示記録装置43に故障情報を
データ信号で伝達したり、電話機Aに故障情報を音声で
通報したり、管理員が携帯しているポケットベル28を
呼出したり、第2管理室29の電話機Cにも故障情報を
音声で通報する。
【0120】つまり、ポケットベル呼出/音声通報盤2
4は、通報先の管理室9内の故障表示記録装置43に電
話し、故障情報である「情報G」を通報する。この「情
報G」は、ポケットベル呼出/音声通報盤24が電話会
社に電話し、故障表示記録装置43に故障情報をパルス
位相変調(1200bps)して電話回線で伝達する情
報である。
【0121】故障表示記録装置(パーソナルコンピュー
ター)43は、情報入力時にその「情報G」をCRT等
の表示画面に故障発生日や時間、通報機番号、故障内容
を「情報H」として表示し、管理員へ伝達する。この故
障表示記録装置43は、情報入力時のアラーム音の鳴動
をさせないことも設定でき、又情報入力時にプリンター
で用紙に「故障発生日や時間、通報機番号、故障内容」
を自動印字し、故障内容を自動的にフロッピーディスク
に記憶できる。管理員は表示画面に表示された「情報
H」を見ることで故障号機とその故障内容が解り、故障
対応の優先度が解る。図18は、故障表示記録装置の表
示画面に故障情報を表示した例を示す。
【0122】次に、ポケットベル呼出/音声通報盤24
は、通報先の管理室9内の電話機Aに電話し、故障情報
である「情報I」を通報する。この「情報I」は、ポケ
ットベル呼出/音声通報盤24が電話会社に電話し、管
理室9内の電話機Aに故障情報を音声メッセージにして
電話回線で伝達する。管理員は音声メッセージの故障情
報である「情報J」を聞くことで、故障号機とその故障
内容が解り、故障対応の優先度が解る。図19は、音声
メッセージの例を示す。
【0123】次に、ポケットベル呼出/音声通報盤24
は、通報先のポケットベル28に電話し、故障情報であ
る「情報K」を通報する。この「情報K」は、ポケット
ベル呼出/音声通報盤24が電話会社に電話し、ポケッ
トベル28に故障情報を数字にして電波で伝達する情報
である。
【0124】ポケットベル28は、呼び出し時は、その
入力された「情報K」を液晶画面28aに数字で表示し
て情報を伝達する。管理員は、ポケットベル28の液晶
画面28aに数字で表示された「情報L」を見ること
で、故障号機とその故障内容が解り、故障対応の優先度
が解る。図20は、ポケットベル28の液晶画面28a
に数字で情報を表示した例を示す。同図では、A1号機
の内部スイッチ故障を表す意味で「0103」を示す。
なお、液晶画面の数字は、上位2桁が号機(A1、A2
等)、下位2桁が故障内容であるポケットベル呼出/音
声通報盤24の端子番号(t1、t2等)を示す。
【0125】次に、ポケットベル呼出/音声通報盤24
は、通報先の第2管理室29内の電話機Cに電話し、故
障情報である「情報M」を通報する。この「情報M」
は、ポケットベル呼出/音声通報盤24が電話会社に電
話し、地下等でポケットベル28に電波が届かない第2
管理室29内の電話機Cに故障情報を音声メッセージに
して電話回線で伝達する。管理員は音声メッセージの故
障情報である「情報N」を聞くことで故障号機とその故
障内容が解り、故障対応の優先度が解る。
【0126】なお、ポケットベル呼出/音声通報盤24
は、通報先の受信の応答確認として「応答者のPB信号
送出操作による応答確認」又は「電話機オフフックによ
る自動応答確認」がある場合は、次の通報先への通報を
停止する。
【0127】管理員は、管理室9の故障表示記録装置4
3を監視する作業以外に、屋外での作業が多いことや、
故障表示記録装置43の監視のみに管理員を配置できな
いことから、管理室9以外にいることが多く上記のよう
な故障信号受信用のポケットベル28や、送受話用の携
帯電話機46等の通報手段が必要となっている。
【0128】図21のエスカレーター故障検出盤23の
出力回路23Cでは、ブレーク接点BK1が導通し、以
下の接点が導通すると信号が出力される。
【0129】非常停止釦の作動が発生しても35分以上
管理員の対応がない異常状態、及び外部スイッチの作動
が35分以上継続した場合に、メーク接点KTF2が導
通して、非常停止釦未対応故障の「故障情報2」(休止
中の非常停止釦故障含む)が生成される。
【0130】3秒以上の外部スイッチの作動が発生して
も25分以上管理員の対応がない異常状態、及び外部ス
イッチの作動が25分以上継続した場合に、メーク接点
KTF1が導通して、外部スイッチ未対応中故障の「故
障情報5」(休止中の外部スイッチ故障含む)が生成さ
れる。
【0131】30秒以上の外部スイッチの作動が発生し
た場合に、メーク接点HHが導通して、外部スイッチ重
故障の「故障情報6」が生成される。
【0132】内部スイッチの作動が発生した場合に、メ
ーク接点Iが導通して、内部スイッチ故障の「故障情報
7」が生成される。
【0133】次に、送信機25は、エスカレーター故障
検出盤23のメンテ用キースイッチがOFF側にされる
ことで、エスカレーターの故障情報である「情報O」が
入力され、電話回線を使用して保守会社の情報センター
の機械発報受信装置32へ「情報P」を通報する。この
送信機25は、保守会社の情報センターの機械発報受信
装置32に「情報P」をパルス位相変調(1200bp
s)して電話回線で伝達する。
【0134】次に、機械発報受信装置・機械受信クライ
アント装置32は、送信機25からの「情報P」を機械
発報受信装置で受信し、機械受信クライアント装置の画
面に個別の情報と受信時間を文字で表示し、さらに記憶
する。故障発生現場名・故障発生号機・故障内容と状態
内容が解り、故障対応の優先度が解るようになってい
る。図22に、機械受信クライアント装置の画面の例を
示す。
【0135】保守会社の情報センターの情報センター員
は、機械受信クライアント装置の画面から視覚により得
た「情報Q」に基づき、電話機33、35を使って保守
会社の営業所34の保守員へ「情報R」を音声通報す
る。
【0136】この実施の形態1として屋外エスカレータ
ー1で説明したが、屋内エスカレーターや動く歩道につ
いても全て同様であるため、本発明の活用が図れる。
【0137】
【発明の効果】この発明に係る乗客コンベアの管理シス
テムは、以上説明したとおり、乗客コンベアに設置され
た複数の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第1ス
イッチ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイッ
チ」の区分に分けた乗客コンベアの管理システムであっ
て、機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前
記安全スイッチの個別の第1の情報を生成するととも
に、前記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内
部スイッチの区分に応じた第2の情報を生成するインタ
ーフェース盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情
報に基づいて、前記外部第1スイッチ、及び外部第2ス
イッチの配置を表す配置表示灯を点消灯する管理員用故
障案内盤と、前記機械室に設置され、前記第2の情報か
ら、一定時間内の再起動の有無とスイッチの作動時間に
基づいて、細区分した故障情報を生成し、前記細区分し
た故障情報のうち管理員が対応すべき故障情報である第
3の情報を出力するとともに、前記故障情報のうち保守
員が対応すべき故障情報である第4の情報を出力する故
障検出盤と、前記機械室に設置され、前記第3の情報を
第1の公衆回線を通じて外部の管理室の故障表示記録装
置へ通報する通報手段と、前記機械室に設置され、前記
第4の情報を第2の公衆回線を通じて情報センターへ通
報する送信機とを備えたので、管理員の故障対応作業時
に、故障号機の「停止原因の状態」が解り、複数の号機
で「故障の内容が違うものや同様のもの」の故障が同時
に発生しても、対応優先度が解るものとなっており、緊
急度の高い故障号機へ迅速に管理員が故障対応でき、ま
た、保守会社の情報センターでは、故障号機や故障内容
として保守員の迅速な対応が必要な故障なのか、迅速な
管理員対応が必要となる故障に管理員の故障対応がされ
ていない異常状態なのか、機器故障なのかが解ること
で、「保守員による管理員の故障対応への支援」と「保
守員の故障対応」が迅速にできるという効果を奏する。
さらに、建築構造等の理由で管理用専用線の配線が実施
できない近場や、専用線の配線が難しい、屋外エスカレ
ーターの設置場所から離れた場所でも、運営管理が可能
な屋外エスカレーターから所定の距離範囲内、例えば車
で10分程度の範囲内に管理室が設置できるという効果
を奏する。
【0138】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、乗客コンベアに設置
された複数の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第
1スイッチ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイ
ッチ」の区分に分けた乗客コンベアの管理システムであ
って、機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、
前記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部ス
イッチの区分に応じた第1の情報を生成するインターフ
ェース盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情報か
ら、一定時間内の再起動の有無とスイッチの作動時間に
基づいて、細区分した故障情報を生成し、前記細区分し
た故障情報のうち管理員が対応すべき故障情報である第
2の情報を出力する故障検出盤と、前記機械室に設置さ
れ、前記第2の情報を公衆回線を通じて外部の管理室の
故障表示記録装置へ通報する通報手段とを備えたので、
管理員の故障対応作業時に、前記故障表示記録装置によ
り故障号機や故障内容が解りることで、緊急度の高い故
障号機へ迅速に管理員が故障対応できるという効果を奏
する。さらに、建築構造等の理由で管理用専用線の配線
が実施できない近場や、専用線の配線が難しい、屋外エ
スカレーターの設置場所から離れた場所でも、運営管理
が可能な屋外エスカレーターから所定の距離範囲内、例
えば車で10分程度の範囲内に管理室が設置できるとい
う効果を奏する。
【0139】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、乗客コンベアに設置
された複数の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第
1スイッチ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイ
ッチ」の区分に分けた乗客コンベアの管理システムであ
って、機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、
前記安全スイッチの個別の第1の情報を生成するととも
に、前記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内
部スイッチの区分に応じた第2の情報を生成するインタ
ーフェース盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情
報に基づいて、前記外部第1スイッチ、及び外部第2ス
イッチの配置を表す配置表示灯を点消灯する管理員用故
障案内盤と、前記機械室に設置され、前記第2の情報か
ら、一定時間内の再起動の有無とスイッチの作動時間に
基づいて、細区分した故障情報を生成し、前記細区分し
た故障情報のうち管理員が対応すべき故障情報である第
3の情報を出力する故障検出盤と、前記機械室に設置さ
れ、前記第3の情報を公衆回線を通じて外部の管理室の
故障表示記録装置へ通報する通報手段を備えたので、管
理員の故障対応作業時に、前記故障表示記録装置により
故障号機や故障内容が解りることで、緊急度の高い故障
号機へ迅速に管理員が故障対応でき、また、故障号機の
「停止原因の発生箇所」を知らせ、早期に停止原因の発
生箇所の発見とその状態確認を実施できることで早期に
運転復旧を実施できるという効果を奏する。さらに、建
築構造等の理由で管理用専用線の配線が実施できない近
場や、専用線の配線が難しい、屋外エスカレーターの設
置場所から離れた場所でも、運営管理が可能な屋外エス
カレーターから所定の距離範囲内、例えば車で10分程
度の範囲内に管理室が設置できるという効果を奏する。
【0140】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、乗客コンベアに設置
された複数の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第
1スイッチ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイ
ッチ」の区分に分けた乗客コンベアの管理システムであ
って、機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、
前記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部ス
イッチの区分に応じた第1の情報を生成するインターフ
ェース盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情報か
ら、一定時間内の再起動の有無とスイッチの作動時間に
基づいて、細区分した故障情報を生成し、前記細区分し
た故障情報のうち保守員が対応すべき故障情報である第
2の情報を出力する故障検出盤と、前記機械室に設置さ
れ、前記第2の情報を公衆回線を通じて情報センターへ
通報する送信機を備えたので、保守会社の情報センター
では、故障号機や故障内容として保守員の迅速な対応が
必要な故障なのか、迅速な管理員対応が必要となる故障
に管理員の故障対応がされていない異常状態なのか、機
器故障なのかが解ることで、「保守員による管理員の故
障対応への支援」と「保守員の故障対応」が迅速にでき
るという効果を奏する。
【0141】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、乗客コンベアに設置
された複数の安全スイッチを設置場所に基づき「外部第
1スイッチ」、「外部第2スイッチ」、及び「内部スイ
ッチ」の区分に分けた乗客コンベアの管理システムであ
って、機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、
前記安全スイッチの個別の第1の情報を生成するととも
に、前記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内
部スイッチの区分に応じた第2の情報を生成するインタ
ーフェース盤と、前記機械室に設置され、前記第1の情
報に基づいて、前記内部スイッチの作動を表す作動表示
灯を点消灯する保守員用故障案内盤と、前記機械室に設
置され、前記第2の情報から、一定時間内の再起動の有
無とスイッチの作動時間に基づいて、細区分した故障情
報を生成し、前記細区分した故障情報のうち保守員が対
応すべき故障情報である第3の情報を出力する故障検出
盤と、前記機械室に設置され、前記第3の情報を公衆回
線を通じて情報センターへ通報する送信機とを備えたの
で、保守員の故障対応作業時に、故障号機の「停止原因
の発生箇所」を知らせ、早期に停止原因の発生箇所の発
見とその状態確認を実施できることで早期に運転復旧を
実施できるという効果を奏する。
【0142】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、前記通報手段が、ポ
ケットベルへも通報するので、管理員の外出時の故障対
応作業時に、ポケットベルにより故障号機や故障内容が
解りることで、緊急度の高い故障号機へ迅速に管理員が
故障対応できるという効果を奏する。
【0143】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、前記通報手段が、前
記管理室の電話機へも通報するので、管理員の故障対応
作業時に、電話機により故障号機や故障内容が解りるこ
とで、緊急度の高い故障号機へ迅速に管理員が故障対応
できるという効果を奏する。
【0144】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、前記通報手段が、前
記管理室とは別の場所に設置された第2管理室の電話機
へも通報するので、管理員の外出時の故障対応作業時
に、外出先の電話機により故障号機や故障内容が解りる
ことで、緊急度の高い故障号機へ迅速に管理員が故障対
応できるという効果を奏する。
【0145】また、この発明に係る乗客コンベアの管理
システムは、以上説明したとおり、前記故障検出盤が、
前記外部第1スイッチの情報は一定時間内の再起動の有
無により「故障情報1」と「故障情報2」の2区分に分
け、前記外部第2スイッチの情報はスイッチの作動時間
が数秒未満を「故障情報3」の1区分、前記作動時間が
数秒〜数十秒未満で一定時間内の再起動の有無により
「故障情報4」と「故障情報5」の2区分、前記作動時
間が数十秒以上を「故障情報6」の1区分に分け、前記
内部スイッチの情報は「故障情報7」の1区分に分けた
故障情報を生成するので、管理員又は保守員にそれぞれ
の必要な情報のみを伝えることができるという効果を奏
する。
【0146】さらに、この発明に係る乗客コンベアの管
理システムは、以上説明したとおり、前記外部第1スイ
ッチを、管理員が確認できる場所に設置された安全スイ
ッチとし、前記外部第2スイッチを、前記管理員が確認
できる場所に設置され、何かが設備に挟まれたことで作
動する安全スイッチとし、前記内部スイッチを、管理員
が確認できない場所に設置された安全スイッチとしたの
で、管理員又は保守員にそれぞれの必要な情報のみを伝
えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の全体構成の平面を
示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の全体構成を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る安全スイッチ
の名称等を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る安全スイッチ
の設置場所を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る安全スイッチ
及びその故障情報の分類を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の故障情報の流れを
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1のエスカレーター制
御盤の安全回路を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1のエスカレーターI
/F盤の信号生成回路を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1のエスカレーターI
/F盤の信号生成回路を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
I/F盤の出力回路を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
I/F盤の表示回路を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
I/F盤のリレー名称等を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態1の故障案内盤の回
路構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態1の故障案内盤の表
示部を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
故障検出盤の信号生成回路を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
故障検出盤の信号生成回路を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
故障検出盤の出力回路とポケットベル呼出/音声通報盤
とを示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態1の故障表示記録装
置の表示画面の例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態1の電話の音声メッ
セージ例を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態1のポケットベルの
表示例を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態1のエスカレーター
故障検出盤の出力回路と送信機とを示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態1に係る保守会社の
情報センターの機械受信クライアント装置の表示例を示
す図である。
【図23】 従来のエスカレーターの管理システムの全
体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 屋外エスカレーター、3 エスカレーター制御盤、
9 管理室、20 エスカレーターI/F盤、21 故
障案内盤、23 エスカレーター故障検出盤、24 ポ
ケットベル呼出/音声通報盤、25 送信機、28 ポ
ケットベル、29 第2管理室、40 インターホン、
41 通話送信機、43 故障表示記録装置、44 電
話機A、48 電話機C。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−139681(JP,A) 特開 平4−148793(JP,A) 特開 昭63−8188(JP,A) 実開 昭57−178071(JP,U) 特許3388069(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客コンベアに設置された複数の安全ス
    イッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外
    部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分け
    た乗客コンベアの管理システムであって、 機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記安
    全スイッチの個別の第1の情報を生成するとともに、前
    記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイ
    ッチの区分に応じた第2の情報を生成するインターフェ
    ース盤と、 前記機械室に設置され、前記第1の情報に基づいて、前
    記外部第1スイッチ、及び外部第2スイッチの配置を表
    す配置表示灯を点消灯する管理員用故障案内盤と、 前記機械室に設置され、前記第2の情報から、一定時間
    内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細
    区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障情報の
    うち管理員が対応すべき故障情報である第3の情報を出
    力するとともに、前記故障情報のうち保守員が対応すべ
    き故障情報である第4の情報を出力する故障検出盤と、 前記機械室に設置され、前記第3の情報を第1の公衆回
    線を通じて外部の管理室の故障表示記録装置へ通報する
    通報手段と、 前記機械室に設置され、前記第4の情報を第2の公衆回
    線を通じて情報センターへ通報する送信機とを備えたこ
    とを特徴とする乗客コンベアの管理システム。
  2. 【請求項2】 乗客コンベアに設置された複数の安全ス
    イッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外
    部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分け
    た乗客コンベアの管理システムであって、 機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記外
    部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチ
    の区分に応じた第1の情報を生成するインターフェース
    盤と、 前記機械室に設置され、前記第1の情報から、一定時間
    内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細
    区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障情報の
    うち管理員が対応すべき故障情報である第2の情報を出
    力する故障検出盤と、 前記機械室に設置され、前記第2の情報を公衆回線を通
    じて外部の管理室の故障表示記録装置へ通報する通報手
    段とを備えたことを特徴とする乗客コンベアの管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 乗客コンベアに設置された複数の安全ス
    イッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外
    部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分け
    た乗客コンベアの管理システムであって、 機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記安
    全スイッチの個別の第1の情報を生成するとともに、前
    記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイ
    ッチの区分に応じた第2の情報を生成するインターフェ
    ース盤と、 前記機械室に設置され、前記第1の情報に基づいて、前
    記外部第1スイッチ、及び外部第2スイッチの配置を表
    す配置表示灯を点消灯する管理員用故障案内盤と、 前記機械室に設置され、前記第2の情報から、一定時間
    内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細
    区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障情報の
    うち管理員が対応すべき故障情報である第3の情報を出
    力する故障検出盤と、 前記機械室に設置され、前記第3の情報を公衆回線を通
    じて外部の管理室の故障表示記録装置へ通報する通報手
    段とを備えたことを特徴とする乗客コンベアの管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 乗客コンベアに設置された複数の安全ス
    イッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外
    部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分け
    た乗客コンベアの管理システムであって、 機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記外
    部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイッチ
    の区分に応じた第1の情報を生成するインターフェース
    盤と、 前記機械室に設置され、前記第1の情報から、一定時間
    内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細
    区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障情報の
    うち保守員が対応すべき故障情報である第2の情報を出
    力する故障検出盤と、 前記機械室に設置され、前記第2の情報を公衆回線を通
    じて情報センターへ通報する送信機とを備えたことを特
    徴とする乗客コンベアの管理システム。
  5. 【請求項5】 乗客コンベアに設置された複数の安全ス
    イッチを設置場所に基づき「外部第1スイッチ」、「外
    部第2スイッチ」、及び「内部スイッチ」の区分に分け
    た乗客コンベアの管理システムであって、 機械室に設置され、安全スイッチが作動すると、前記安
    全スイッチの個別の第1の情報を生成するとともに、前
    記外部第1スイッチ、外部第2スイッチ、又は内部スイ
    ッチの区分に応じた第2の情報を生成するインターフェ
    ース盤と、 前記機械室に設置され、前記第1の情報に基づいて、前
    記内部スイッチの作動を表す作動表示灯を点消灯する保
    守員用故障案内盤と、 前記機械室に設置され、前記第2の情報から、一定時間
    内の再起動の有無とスイッチの作動時間に基づいて、細
    区分した故障情報を生成し、前記細区分した故障情報の
    うち保守員が対応すべき故障情報である第3の情報を出
    力する故障検出盤と、 前記機械室に設置され、前記第3の情報を公衆回線を通
    じて情報センターへ通報する送信機とを備えたことを特
    徴とする乗客コンベアの管理システム。
  6. 【請求項6】 前記通報手段は、ポケットベルへも通報
    することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3
    記載の乗客コンベアの管理システム。
  7. 【請求項7】 前記通報手段は、前記管理室の電話機へ
    も通報することを特徴とする請求項1、請求項2又は請
    求項3記載の乗客コンベアの管理システム。
  8. 【請求項8】 前記通報手段は、前記管理室とは別の場
    所に設置された第2管理室の電話機へも通報することを
    特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の乗客
    コンベアの管理システム。
  9. 【請求項9】 前記故障検出盤は、前記外部第1スイッ
    チの情報は一定時間内の再起動の有無により「故障情報
    1」と「故障情報2」の2区分に分け、前記外部第2ス
    イッチの情報はスイッチの作動時間が数秒未満を「故障
    情報3」の1区分、前記作動時間が数秒〜数十秒未満で
    一定時間内の再起動の有無により「故障情報4」と「故
    障情報5」の2区分、前記作動時間が数十秒以上を「故
    障情報6」の1区分に分け、前記内部スイッチの情報は
    「故障情報7」の1区分に分けた故障情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載の乗客コンベアの管理システム。
  10. 【請求項10】 前記外部第1スイッチは、管理員が確
    認できる場所に設置された安全スイッチであり、 前記外部第2スイッチは、前記管理員が確認できる場所
    に設置され、何かが設備に挟まれたことで作動する安全
    スイッチであり、 前記内部スイッチは、管理員が確認できない場所に設置
    された安全スイッチであることを特徴とする請求項1か
    ら請求項9までのいずれかに記載の乗客コンベアの管理
    システム。
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