JP3221587B2 - 粒状物搬送袋内装式立ち上げフレーム - Google Patents

粒状物搬送袋内装式立ち上げフレーム

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JP3221587B2
JP3221587B2 JP29472693A JP29472693A JP3221587B2 JP 3221587 B2 JP3221587 B2 JP 3221587B2 JP 29472693 A JP29472693 A JP 29472693A JP 29472693 A JP29472693 A JP 29472693A JP 3221587 B2 JP3221587 B2 JP 3221587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、主として、圃場において収
穫した籾等穀類をライスセンターや農家の作業場等、穀
類乾燥施設のある場所まで収容、移動する際に、コンバ
インから籾等穀類を直接受け取ることができるよう、ト
ラック荷台上に搬送袋を開口させた状態にすることを狙
いとする外、その他の粒状物、例えば木材チップやプラ
スチックスペレット等を大量に袋詰めして所望する場所
まで移送する際に、それら粒状物を詰め込むために、床
面等の平坦支持面上に搬送袋を自立状にすることをも可
能にすると共に、付加価値を高めた粒状物搬送袋内装式
立ち上げフレームの新規な構造を提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来技術】コンバイン等で収穫した穀類、例えば籾
は、一昔前までであれば、稲刈りと平行して脱穀した籾
を、コンバイン袋等と呼ばれている籾詰め専用袋に直接
袋詰めした上、農道に止めてあるトラックに人が担ぎ上
げて積み込み、所定の乾燥、籾摺り場まで運搬するよう
にしたものであったが、圃場が整備されて大規模圃場と
なり、コンバインが大型化して単位圃場当りの収穫量が
増えてくるにつれ、従前までの袋詰めでは作業効率が悪
く、最近ではトラックに箱型容器や大容量の収容袋を予
め積んでおき、コンバインに溜め込んだ籾をスロワー等
を介して直接それら箱型容器や大型収容袋内に連続して
投入するようにした方法が採用されるようになってき
た。
【0003】その中、箱型容器、即ち籾コンテナと呼ば
れて使用されているものの大半は、鉄板製で下方形状を
ホッパー状のものとなし、最下部にスクリュウコンベア
の組み合わされた大きな容器からなるものであって、ト
ラック荷台上への上げ下ろしを始め、収穫時以外の保管
等といった面での取り扱いが極めて悪い上、構造安全上
から1回当たりの収容量が限られてしまうこと、また、
収穫時以外の用途がないにも係わらずそれなりに高価な
ものであること等々様々な理由から、次第に利用する農
家が限られてきている。
【0004】これに対し、コンバインからの籾等穀類を
トラック荷台上で直接受け取ることが出来る大型搬送袋
によるものは、上記の箱型容器に比べ、先ず何よりも安
価で経済的であること、不使用時の取り扱い、即ち保
管、管理が容易であること等といった利便性から、ここ
にきて採用する農家がどんどん増え始めている。しか
し、これら大型搬送袋の場合、トラック荷台上にそれ自
体を拡げておこうとすると、少なくとも三隅をバランス
良く吊り下げ状としておかなければならないことから、
軽量鉄骨製あるいは鋼管等をフレームとして枠組みし、
その内部に搬送袋を吊り下げ状にするものが提供されて
いるが、これらは、大型搬送袋の積み降ろしに邪魔にな
る外、不使用時の取り扱い、管理に不便を来すこと等の
理由で実用的ではなく、最近では、実開平3−3880
0号公報に掲載された考案「ホルダー付き穀類収納袋」
等の例に散見されるよう、袋自体の側面に自立用のリブ
を添設させた構造の搬送袋が提案、実用化され、それな
りの実績を上げている。
【0005】上記の最近実用化された自立性の搬送袋の
場合、先ず最大の欠点は、それまで各社から製造、販売
されてきて農家で所有している搬送袋をそのまま使用す
ることができない上、それ専用の袋では従前までの袋に
比較してかなり高価なものになること、仮にそれらに手
を加えて使えるようにしたとしても、使用前にリブとな
るべきパイプ材等を少なくとも3本、搬送袋の外側に装
着する手間を要する上、不使用時に袋を折り畳んでしま
う際には、それらパイプ材等を搬送袋の外周から取り外
さなければならないという繁雑を伴うこと、そして、こ
れら従前までのものでは、あくまで搬送袋に付加された
構造は袋自体を自立状とするだけで全く付加価値がない
こと等から、それらの欠点を解消したより実用的な搬送
袋の開発が望まれている。
【0006】この発明では、以上のような状況に対処す
べく、先ず、従前からの袋に比較してなるべく構造上複
雑にならない搬送袋で自立性が確保できるようにしたも
のとすること、搬送袋への脱着が簡便なものであるこ
と、生籾排出に支障を来さないものとすること、付加価
値を高めると共に、安価に提供できるものとすること、
保管、管理に便利な上、他の粒状物用にも使用できるも
のとすること等の課題を掲げ、鋭意開発、研究を進めた
結果、以下に詳述するとおりの、全く従前までのこの主
器具と異なる有用な搬送袋内装式立ち上げフレームの実
現化に成功したものであり、この発明を代表する実施例
の幾つかと共に、その構成を詳細に説示するものであ
る。
【0007】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明の穀類バラ輸送
用器具は、基本的に次のような構成を要旨とするもので
ある。 即ち、平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋
の内部底面を支持部とし、その平面配置が、前記支持部
を中心として少なくとも3方向以上の方向にバランスさ
せた配置状態であって、且つ、各先端部または先端部近
傍が、粒状物搬送袋の略最大容積時における上端開口縁
または上端開口縁辺り内周面適所にまで達する立ち上が
り長さに形成されると共に、それら各先端部または先端
部近傍には粒状物搬送袋への取着部が形成された複数本
の弾性素材製の立ち上げ杆から成る粒状物搬送袋内装式
立ち上げフレームとするものである。
【0008】上記した構成は、換言すると、粒状物搬送
袋の略最大容積時における上端開口縁または上端開口縁
辺り内周面適所にまで達する立ち上がり長さに形成され
ると共に、それら各先端部または先端部近傍には粒状物
搬送袋への取着部が形成された複数本の弾性素材製立ち
上げ杆の、各下端部相互を連結して平坦支持面上に置か
れた粒状物搬送袋の内部底面への支持部にすると共に、
それら各立ち上げ杆が、前記支持部を中心として少なく
とも3方向以上の方向にバランスさせた配置状態となる
如く形成されて成ることを特徴とする粒状物搬送袋内装
式立ち上げフレームとしてその構成を示すこともでき
る。
【0009】更に、他の表現でその構成を示すならば、
先端部または先端部近傍が、粒状物搬送袋の略最大容積
時における上端開口縁または上端開口縁辺りへの取着部
に形成されると共に、同下端部相互が連結されて平坦支
持面上に置かれた粒状物搬送袋の内部底面への支持部に
形成されてなる複数本の弾性素材製の立ち上げ杆を、前
記支持部を中心として少なくとも3方向以上の方向にバ
ランスさせた配置状態となる如く形成して成ることを特
徴とする粒状物搬送袋内装式立ち上げフレームとなる。
【0010】この発明の搬送袋内装式立ち上げフレーム
は、複数本の立ち上げ杆、およびその下端部に形成され
る支持部と同上端部に形成される取着部の全てが、粒状
物搬送袋の中に収まる大きさに形成されていなければな
らない。特に、立ち上げ杆は、その先端部または先端部
近傍が粒状物搬送袋の略最大容積時における上端開口縁
または上端開口縁辺りを取着して、空の粒状物搬送袋
が、略最大容積となるような状態に拡げて自立状とする
機能を果たさなければならないことから、支持部(即
ち、その袋の内側底部に支持された部分)からの長さ
は、粒状物搬送袋の略最大容積時の深さに相当するもの
でなければならず、しかも、空の粒状物搬送袋をバラン
ス良く拡げた状態にしなければならないことから、その
平面配置も、各立ち上げ杆が支持部を中心にして、少な
くとも3方向以上の方向にバランスさせた配置具合とな
るようにして形成されていなければならない。
【0011】また、この立ち上げ杆は、上記の如く、空
の粒状物搬送袋が略その最大容積になるときの状態にし
て自立状としなければならないものであることから、恰
も該粒状物搬送袋の上端開口部を、少なくとも3か所で
吊り下げているような状態に匹敵するよう、その先端部
または先端部近傍だけが、上端開口部または上端開口部
辺りの少なくとも3か所に取着して、下に下がろうとす
る粒状物搬送袋の開口部を所定の高さ位置に止どまるよ
う、袋内部から支えるだけの強度を有するものでなけれ
ばならず、しかも、その内部に生籾等の粒状物が溜まっ
てきて、袋自体がやや外側に膨らむ変形をするときに
も、その変形に追随でき、更に、内部の粒状物を排出す
るために吊り下げ状として縦長状態に変形するときに
も、抵抗なくその変形に追随できるよう、例えばグラス
フィバー製の棒あるいはパイプ等からなる弾性素材のも
ので、所定の強度を有しているものを採用しなければな
らない。
【0012】立ち上げ杆の各下端部は、粒状物搬送袋の
内側底部に収まる支持部に支持された構造となって、夫
々立ち上げ杆相互は連結状となるものであるが、その支
持部の構造は、各立ち上げ杆下端部を連結、支持できる
ものであれば、どのようなものでも採用可能である。立
ち上げ杆各上端には、略最大容積を示す状態に拡げた粒
状物搬送袋の開口部あるいはその近傍を取着できるよ
う、適宜取着部、例えば粒状物搬送袋の上端開口部周り
に予め形成されている鳩目金具部分に嵌合できる、例え
ばシャンク金具等を回動自在に取り付けたり、あるい
は、ロープその他の構造のものが取り付けられたものと
すれば十分である。
【0013】
【関連する他の発明】上記のような構造を基本的な構成
とするこの発明に関連して、この発明には、次のような
構成の発明も関連する発明として包含されている。即
ち、基本的には、上記した最も基本的な構成の全てを含
み、且つその支持部に放熱筒が脱着自在に組み込まれて
なるようにしたものであって、次のような構成のもので
ある。先端部または先端部近傍が、粒状物搬送袋の略最
大容積時における上端開口縁または上端開口縁辺りへの
取着部に形成されると共に、同下端部相互が、連結され
て平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋の内部底面への
支持部に形成されてなる複数本の弾性素材製の立ち上げ
杆を、前記支持部を中心として少なくとも3方向以上の
方向にバランスさせた配置状態となる如く形成する一
方、支持部に放熱筒を脱着自在に形成して成ることを特
徴とする粒状物搬送袋内装式立ち上げフレームである。
【0014】放熱筒は、その下端を前記した支持部に対
して脱着自在に取着して垂設され、必要に応じ、即ち、
搬送距離が長かったり、乾燥機の能力以上に収穫してし
まって乾燥処理が出来ず、その間に生籾からの放熱で、
粒状物搬送袋内部に熱がこもってムレ米あるいは肌ズレ
米となって品質を落とす虞がある場合や、粒状物搬送袋
内に止どまる時間はそれほど問題ではないが、乾燥機に
掛ける段階にある程度生籾全体の温度を下げておき、良
質米を得るために乾燥処理温度をそれほど上げたくない
とき、あるいはまた、乾燥処理後の米の品質管理のため
に温度を常温以下に保ちたいとき等といった事情に応じ
て、その上端に排気用ブロワを組み込み、粒状物搬送袋
内の熱気を積極的に放出する機能を果たすもので、その
必要のある際には、立ち上げ杆同様、生籾を受け入れる
前の段階に予め袋の中に垂設してしまっておくものであ
り、生籾や精米等の粒状物のサイズに応じたメッシュ体
あるいは多数の小孔の穿設されたプラスチックス製、薄
鋼板製、その他の筒体からなるものである。以下、図面
に示すこの発明の実施例を、具体的に説明し、この発明
の技術的思想を理解する一助とするものである。
【0015】
【実施例1】先ず、図1の全体斜視図、および図2の縦
断面図に示されている事例は、粒状物搬送袋Pの底部直
径の略2/3程度の直径に形成したリング状の支持部2
に対し、それを4等分した各位置に、夫々鋼管からなる
接続パイプ11,11,……を熔着する。この接続パイ
プ11,11,……は、支持部2の属する平面に対し、
その上端側が外側に向けて夫々30度程度拡がるような
傾斜構造に形成され、立ち上げ杆1の下端を受け入れ、
刺しピン12,12,……等の金具で仮着し、立ち上げ
杆1自体も、外側に向けて略30度程度傾斜して拡がる
構造を実現する。
【0016】その立ち上げ杆1,1,……の各上端に
は、同じく鋼管製の取着パイプ13,13,……が嵌合
され、図7の要部斜視図に示すとおり、取着パイプ1
3,13,……の上端側には、粒状物搬送袋Pに形成さ
れた帯環P1,P1,……に嵌合する取着金具14,1
4,……が夫々取り付けられている。この取着金具1
4,14,……は、立ち上げ杆1,1,……上端側に対
して遊嵌状態に組み合わされ、立ち上げ杆1,1,……
が袋の変形に追随していく際に、その追随が容易になし
得るようにした構造を採用している。
【0017】一方、支持部2には、放熱筒3を脱着自在
に取り付けるための交叉鋼板4が熔着、一体化され、多
数の小孔31,31,……の穿設された放熱筒3がそれ
に垂設されるようにしてあり、放熱筒3の上端は、立ち
上げ杆1の高さに略等しいか、それよりも更に上方に突
き出させ、ブロワ(図中、表示を省略)の組み込みに支
障を来さないよう配慮された構造に形成されている。な
お、図中、P3は、生籾R,R,……の詰まった粒状物
搬送袋Pを、図4〜6に示す使用状態における断面図の
状態に吊り上げる際に使用する吊りロープを示すもの
で、先の帯環P1,P1,……の中の2個ずつを使って
対称形に取着されている。
【0018】
【実施例2】図3の全体斜視図には、他の実施例が示さ
れている。即ち、この実施例では、支持部2が、先の例
の放熱筒3を脱着自在に取り付けるための交叉鋼板4の
機能を兼用する構造に形成したもので、平鋼板を中央で
交叉させ、添え板と共にネジ止めして平面十字形の支持
部となし、その各端部に接続パイプ11,11,……を
熔着した上、既に取着部13,13,……が上端に一体
化された立ち上げ杆1,1,……の下端をそれら接続パ
イプ11,11,……に遊嵌状に差し込んでなるものと
している。放熱筒3(図3にはその表示を省略)は、十
字形に形成された支持部2,2,……中央部の接続片2
1,21に嵌合させて垂設状とするものである。
【0019】この例では、先の例と異なり、立ち上げ杆
1,1,……の上下端部に取り付けられる接続パイプ1
1,11,……と取着パイプ13,13,……とは、逆
に取着パイプ13,13,……側が立ち上げ杆1,1,
……の上端部に一体化され、支持部2に熔着された取着
パイプ13,13,……に対して該立ち上げ杆1,1,
……の下端側が遊嵌され、粒状物搬送袋Pの形の変化に
対応して立ち上げ杆1,1,……の追随、変化が支障を
来さない構造を実現している。なお、各実施例とも、立
ち上げ杆1,1,……に対し、支持部2を別体の部材で
形成するようにした事例としているが、場合によって
は、立ち上げ杆1,1,……自体の下端側を屈曲して水
平状に延ばし、更に屈曲して立ち上げ杆1,1,……と
した、一対の立ち上げ杆1,1と支持部2になり得る部
分とが一体のU字形のものを数組、その水平部分で組み
合わせたような構造のものとすること等も当然この発明
の技術的思想の範囲に包含され、必ずしも実施例の如く
支持部2を別体のもので形成するものに限定される訳で
はない。
【0020】
【作 用】上記のような構成からなるこの発明の粒状
物搬送袋内装式立ち上げフレームは、先ず、トラック荷
台T等の平坦面上に粒状物搬送袋Pを、その底部が露に
なるようにして拡げておき、その底部上に、この発明の
フレームの支持部2を載せてから、粒状物搬送袋の開口
部側を立ち上げ杆1,1,の外側に添わせるようにして
たくしあげていき、立ち上げ杆1,1,……の各上端の
取着部13,13,……に組み込まれている取着金具1
4,14,……に夫々脱着自在に取り付けてしまう。こ
の段階、即ち、袋Pを立ち上げ杆1,1,……の外側に
添わせてたくしあげていく段階で、必要があれば放熱筒
3の下端を支持部2の中に組み込まれている交叉鋼板4
(実施例1の場合)、あるいは支持部2中央の接続片2
1(実施例2の場合)に接続、垂設するようにする。
【0021】実施例に示すもののように、この立ち上げ
杆1,1,……が外側に向けて拡がる傾斜構造のものに
形成されていることにより、粒状物搬送袋Pは、その開
口部を完全に開き、略最大容積の時の粒状物搬送袋Pの
状態に維持して、該袋P自体を自立状にするから、そこ
に生籾R,R,……を直接コンバイン等から投入してい
くと、袋P内部に据え置かれたこの発明のフレーム(実
施例のように放熱筒3を予め垂設したものはそれも含め
たフレーム)を埋めるようにして生籾R,R,……が順
調に溜まっていく。
【0022】なおも生籾の投入を続けていき、該袋P内
に所定量の生籾R,R,……が溜まり図4の状態となっ
たところで、袋Pの開口部を閉じ、トラック等に載せた
ままで乾燥機のある処理場に移動し、処理場では適宜吊
り上げ装置によって、粒状物搬送袋Pに取り付けられて
いる吊りロープP3,P3を使い、図5のように吊り上
げ、生籾R,R,……を放出するところまで移動する。
その際、粒状物搬送袋Pは、内部の生籾R,R,……の
重量でやや縦長に変形した状態となるが、立ち上げ杆
1,1,……自体が弾性素材からなるものとして形成さ
れていることから、図中の表示のとおり、それ自体が変
形して袋Pの変形にうまく追随していくから、粒状物搬
送袋Pは勿論のこと、フレーム自体にも何等支障を来す
ことはない。
【0023】そして、袋Pの底部の放出口P2を開放し
てその底部から生籾R,R,……を吐き出していくと、
更に袋P自体は細長状態となって図6のようになるが、
この状態に対しても、この発明のフレームは、粒状物搬
送袋P内部で何等支障なく追随、変形していくことがで
きる。完全に生籾R,R,……の放出を終え、その放出
口P2を閉じてから、トラック荷台等の平坦面上に、そ
れまで吊り上げていた粒状物搬送袋Pを静かに下ろして
いき、その底部が平坦面上に載置状となると、それまで
内側に窄んだ状態となっていた内部のフレーム、特に支
持部2に支持されている立ち上げ杆1,1,……は、そ
の弾性力で袋Pの上端開口部を元の正しく拡げた状態に
復帰させることとなる。その後、更に繰り返して圃場か
らの生籾R,R,……の袋詰めに使用していくか、ある
いは、使用を終了してしまうときには、先端取着金具1
4,14,……を袋Pから離脱すれば、粒状物搬送袋P
の内部から簡単に取り外すことができ、通常の袋と同じ
ように折り畳んでしまっておくことになる。
【0024】なお、予め放熱筒3が組み込まれているも
のでも、上記した吊り上げ時の作業に全く支障を来すこ
とはなく、したがって、生籾R,R,……を収納して移
動する際、および処理場で待機中の時、あるいは、処理
能力の限界で、翌日まで一時ストック状態としなければ
ならない場合、あるいはまた、積極的に良質米を得るた
めに乾燥処理温度を上げたくない時等には、図4中に示
されているとおり、該放熱筒3の上端に公知の排気ブロ
ワ5を簡単に接続して、粒状物搬送袋P内に溜まる熱気
を順次排出し、生籾R,R,……がムレてしまわないよ
うな工程を何時でも採用することができる。
【0025】
【効 果】以上のとおりの構成からなるこの発明の粒
状物搬送袋内装式立ち上げフレームは、従前までの袋外
部あるいは外側から袋を支える方式と全く異なり、本来
粒状物R,R,……を収容すべき袋Pの内部にフレーム
全体を納め、袋P底部に載っている部分を支持部2と
し、バランス良く配された立ち上げ杆1,1,……が、
その上端部あるいはその近傍に内側から袋上端開口部あ
るいはその辺りを取着するだけで、袋Pを略最大容積時
の状態に自立させ、しかも、立ち上げ杆1,1,自体の
存在でその下方側が内側に弛んでしまうことを簡単に防
止できるものとなる。したがって、従前までの、特に袋
Pの外周にリブとなるパイプ等を添わせる構造のものの
ように、袋Pがパイプから離れて内側に弛んでしまう現
象を防止するために、パイプを挿通する帯環を多数袋P
の外側縦方向に縫合、形成するという構成が全く不要と
なり、それだけ製造が容易で安価に提供できると共に、
組立、分解作業も、多数の帯環とパイプとの関係がな
く、単に袋Pの内部、略中心辺りにこの発明のフレーム
を配し、立ち上げ杆1,1,……の上端、限られた箇
所、(少なくとも3箇所)だけを粒状物搬送袋Pの上端
開口部またはその辺りに脱着する簡単な操作で、袋Pか
ら該フレームの脱着が可能になるという極めて作業性の
よいフレームを実現できるという秀れた特徴を有してい
る。
【0026】この特徴は、特に実施例に示すこの発明を
代表する構成からなるもので顕著に実現され、これらの
実施例によるもので、立ち上げ杆1,1,……と接続パ
イプ11,11,……、あるいは取着パイプ13,13
……との接続長さを調整可能にしておけば、製造元の異
なる各種サイズの袋Pに対してもある程度自由に対応可
能となり、一層実用的なフレームとすることができるも
のである。しかも、このフレームは、穀類用として限定
されるものではなく、他の粒状物、例えば木材チップや
プラスチックスペレット等用の搬送袋を自立させる目的
でも採用可能であり、それだけ汎用性に富む器具となっ
ている。
【0027】また、このフレームには、必要に応じて予
め放熱筒3の組み込みも可能な構造が採用され、それを
予め採用したフレームとして使用する場合、粒状物搬送
袋P内に溜まる熱気を簡単に袋P外に誘導して粒状物
R,R,……がムレてその品質を劣化させてしまうこと
を未然に防止できるという理想的な搬送袋Pの実現化に
荷担できる利点も有り、従前までであれば、全く別体の
グレンエアレーター(商品名)のような、袋P内に既に
一杯に生籾R,R,……が詰まった状態とした後で、そ
の上からグレンエアレーター(商品名)の下方筒管(集
気部分。無数のスリットや小孔、あるいはメッシュ部分
をステンレス太管に形成した構造のもの)を強制的(か
なりの技術と力とを要する)に差し込んで熱気の排出操
作をしなければならないという繁雑さがなくなると共
に、何よりも後から生籾R,R,……の中に差し込むた
め、集気部分である筒管を強度ある材料(高価となる)
で作る必要はなく、したがって、放熱専用機として従来
から販売されているものに比較して極めて安価に目的を
達成できるという秀れた特徴を発揮できるものとなる。
【0028】叙上の如く、この発明の粒状物搬送袋内装
式立ち上げフレームは、空の粒状物搬送袋を自立状とす
る本来の目的達成については勿論のこと、その取り扱い
作業性、経済性の点についても、従前までのものに比較
して遥かに合理的且つ実用的なものとすることができる
上、内部にこもる熱気の放出機能が簡単に実現されると
いう付加価値もあり、農作業の効率化を始め、他の粒状
物の搬送作業効率を高める点においても大いにその威力
を発揮するものとなることが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する実施例によるものである。
【図 1】この発明のフレームの全体斜視図である。
【図 2】同縦断面図である。
【図 3】他の実施例によるものの全体斜視図である。
【図 4】粒状物を一杯に充填した使用状態における縦
断面図である。
【図 5】吊り上げた状態における縦断面図である。
【図 6】粒状物搬送袋底部から粒状物を放出している
状態での縦断面図である。
【図 7】立ち上げ杆の上端部と粒状物搬送袋との取着
状態を説明する、一部に断面を服務要部斜視図である。
【符号の説明】
1 立ち上げ杆 11 同接続パイプ 12 同刺しピン 13 同取着パイプ 14 同取着金具 2 支持部 21 同接続片 3 放熱筒 31 同小孔 4 交叉鋼板 5 排気ブロワ P 粒状物搬送袋 P1 同帯環 P2 同放出口 P3 同吊りロープ R 粒状物(生籾)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−152582(JP,A) 実開 平4−62691(JP,U) 実開 平1−170687(JP,U) 実開 昭51−129643(JP,U) 実開 平5−29995(JP,U) 登録実用新案3008312(JP,U) 実公 昭37−30496(JP,Y1) 特表 平4−501400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/16 - 88/22 B65B 67/12 B65D 30/10 B65D 33/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋の
    内部底面を支持部とし、その平面配置が、前記支持部を
    中心として少なくとも3方向以上の方向にバランスさせ
    た配置状態であって、且つ、各先端部または先端部近傍
    が、粒状物搬送袋の略最大容積時における上端開口縁ま
    たは上端開口縁辺り内周面適所にまで達する立ち上がり
    長さに形成されると共に、それら各先端部または先端部
    近傍には粒状物搬送袋への取着部が形成された複数本の
    弾性素材製の立ち上げ杆から成る粒状物搬送袋内装式立
    ち上げフレーム。
  2. 【請求項2】 粒状物搬送袋の略最大容積時における上
    端開口縁または上端開口縁辺り内周面適所にまで達する
    立ち上がり長さに形成されると共に、それら各先端部ま
    たは先端部近傍には粒状物搬送袋への取着部が形成され
    た複数本の弾性素材製立ち上げ杆の、各下端部相互を連
    結して平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋の内部底面
    への支持部にすると共に、それら各立ち上げ杆が、前記
    支持部を中心として少なくとも3方向以上の方向にバラ
    ンスさせた配置状態となる如く形成されて成ることを特
    徴とする粒状物搬送袋内装式立ち上げフレーム。
  3. 【請求項3】 先端部または先端部近傍が、粒状物搬送
    袋の略最大容積時における上端開口縁または上端開口縁
    辺りへの取着部に形成されると共に、同下端部相互が連
    結されて平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋の内部底
    面への支持部に形成されてなる複数本の弾性素材製の立
    ち上げ杆を、前記支持部を中心として少なくとも3方向
    以上の方向にバランスさせた配置状態となる如く形成し
    て成ることを特徴とする粒状物搬送袋内装式立ち上げフ
    レーム。
  4. 【請求項4】 先端部または先端部近傍が、粒状物搬送
    袋の略最大容積時における上端開口縁または上端開口縁
    辺りへの取着部に形成されると共に、同下端部相互が、
    連結されて平坦支持面上に置かれた粒状物搬送袋の内部
    底面への支持部に形成されてなる複数本の弾性素材製の
    立ち上げ杆を、前記支持部を中心として少なくとも3方
    向以上の方向にバランスさせた配置状態となる如く形成
    する一方、支持部に放熱筒を脱着自在に形成して成るこ
    とを特徴とする粒状物搬送袋内装式立ち上げフレーム。
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