JP3008312U - 粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレーム - Google Patents

粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレーム

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JP3008312U JP1994003427U JP342794U JP3008312U JP 3008312 U JP3008312 U JP 3008312U JP 1994003427 U JP1994003427 U JP 1994003427U JP 342794 U JP342794 U JP 342794U JP 3008312 U JP3008312 U JP 3008312U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として圃場において収穫した籾等穀類を穀
類乾燥施設のある場所まで収容、移動する際に、コンバ
インから籾等穀類を直接受け取ることができるよう、ト
ラック荷台上に搬送袋を開口させた状態にすることを狙
いとする粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレームの新規
な構造を提供する。 【構成】 略粒状物搬送袋Pの背丈に相当する長さに形
成された縦杆3,3,……と、該縦杆3,3,……の略
中間辺りに一端を取着した突張り杆2,2,……と、そ
れら各縦杆3,3,……に取着された突張り杆2,2,
……の他端部をまとめて連結する連結部材1とからな
り、各突張り杆2,2,……が、縦杆における夫々が対
応する取着部31,31,……から連結部材1までを直
線で結んだ長さ以上のものに規制して形成されてなる粒
状物搬送袋用内装式立ち上げフレーム。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
この考案は、主として、圃場において収穫した籾等穀類をライスセンターや 農家の作業場等、穀類乾燥施設のある場所まで収容、移動する際に、コンバイン から籾等穀類を直接受け取ることができるよう、トラック荷台上に搬送袋を開口 させた状態にすることを狙いとする外、その他の粒状物、例えば木材チップやプ ラスチックスペレット等を大量に袋詰めして所望する場所まで移送する際に、そ れら粒状物を詰め込むために、床面等の平坦支持面上に搬送袋を自立状にするこ とをも可能とする粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレームの新規な構造を提供し ようとするものである。
【0002】
【従来技術】
コンバイン等で収穫した穀類、例えば籾は、一昔前までであれば、稲刈りと 平行して脱穀した籾を、コンバイン袋等と呼ばれている籾詰め専用袋に直接袋詰 めした上、農道に止めてあるトラックに人が担ぎ上げて積み込み、所定の乾燥、 籾摺り場まで運搬するようにしたものであったが、圃場が整備されて大規模圃場 となり、コンバインが大型化して単位圃場当りの収穫量が増えてくるにつれ、従 前までの袋詰めでは作業効率が悪く、最近ではトラックに箱型容器や大容量の収 容袋を予め積んでおき、コンバインに溜め込んだ籾をスロワー等を介して直接そ れら箱型容器や大型収容袋内に連続して投入するようにした方法が採用されるよ うになってきた。
【0003】 その中、箱型容器、即ち籾コンテナと呼ばれて使用されているものは、トラ ック荷台上への上げ下ろしを始め、収穫時以外の保管等といった面での取り扱い が極めて悪い上、構造安全上から1回当たりの収容量が限られてしまうこと、ま た、収穫時以外の用途がないにも係わらずそれなりに高価なものであること等々 様々な理由から、次第に利用する農家が限られ、現在の農家では、殆どがトラッ ク荷台上に積み込んだ大型搬送袋へ、コンバインからの籾等穀類を直接受け取る 方式を採用するようになっ来ている。
【0004】 これは、上記の箱型容器に比べ、先ず何よりも安価で経済的であること、不 使用時の取り扱い、即ち保管、管理が容易であること等といった利便性に起因し ているものと予想されるが、これら大型搬送袋の場合、トラック荷台上にそれ自 体を拡げておこうとすると、少なくとも三隅をバランス良く吊り下げ状としてお かなければならないことから、軽量鉄骨製あるいは鋼管等をフレームとして枠組 みし、その内部に搬送袋を吊り下げ状にするものが提供されているが、これらは 、大型搬送袋の積み降ろしに邪魔になる外、不使用時の取り扱い、管理に不便を 来すこと等の理由で実用的ではなく、最近では、実開平3−38800号公報に 掲載された考案「ホルダー付き穀類収納袋」等の例に散見されるよう、袋自体の 側面に自立用のリブを添設させた構造の搬送袋が提案、実用化され、それなりの 実績を上げている。
【0005】 上記の最近実用化された自立性の搬送袋の場合、専用の袋が、従前までの袋 に比較してかなり高価なものになること、使用前にリブとなるべきパイプ材等を 少なくとも3本、搬送袋の外側に装着する手間を要する上、不使用時、袋を折り 畳んでしまう際には、それらパイプ材等を搬送袋の外周から取り外さなければな らないという繁雑を伴うこと等の欠点を有している。 そこで、この考案では、先ず、従前からの袋に比較してなるべく構造上複雑 にならない搬送袋で自立性が確保できるようにしたものとすること、搬送袋への 脱着が簡便なものであること、生籾等粒状物の排出に支障を来さないものとする こと、製造容易で安価に提供できるものとすること、組立て、分解および保管、 管理に便利な上、他の粒状物用にも使用できるものとすること等の課題を掲げ、 鋭意開発、研究を進めた結果、以下に詳述するとおりの、全く従前までのこの種 器具とは異なる極めて簡便且つ有用な搬送袋用内装式立ち上げフレームの実現化 に成功したものである。
【0006】
【考案の構成】 図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この 考案の粒状物用搬送袋内装式立ち上げフレームは、基本的に次のような構成を要 旨とするものである。 即ち、粒状物搬送袋の略最大容積時における内壁面であって、少なくとも3 カ所のバランスさせた平面配置となる配置箇所に立設可能となる、略粒状物搬送 袋の背丈に相当する長さに形成された縦杆と、該縦杆の略中央辺りに一端を取着 した突張り杆と、それら各縦杆に取着された突張り杆の他端部をまとめて連結す る連結部材とからなり、各突張り杆が、何れも略最大容積時における粒状物搬送 袋内壁面に立設状とされた状態の縦杆における夫々が対応する取着部から連結部 材までを直線で結んだ長さ以上のものに規制して形成されてなる粒状物搬送袋用 内装式立ち上げフレームとするものである。
【0007】 また、この基本的な構成を他の表現によって示すと、粒状物搬送袋の略最大 容積時における平面形の略中心部に配置させる連結部材と、該連結部材から平面 配置においてバランスする少なくとも3方向に放射状配置される突張り杆と、そ れら突張り杆の連結部材連結側と反対側の端部に取着される縦杆とからなり、各 縦杆への突張り杆の取着部の位置が、縦杆略中央辺りに規制されると共に、各突 張り杆が、何れも略最大容積時における粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状 態の縦杆における夫々が対応する取着部から連結部材までを直線で結んだ長さ以 上のものに規制して形成されてなる粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレームとす ることもできる。
【0008】 この考案の搬送袋用内装式立ち上げフレームは、全体が粒状物搬送袋の中に 完全に収まる大きさに形成されるものであり、少なくとも3本バランス良く配さ れた縦杆を、粒状物搬送袋内壁面に立設状にして配してしまいさえすれば、それ まで全く自立性もなく、当然上端開口縁を拡げた状態に保持しておれない粒状物 搬送袋が、略その最大容積時の状態に近い形にまで拡げられた上、自立状に保た れてしまうという機能を果たすものであり、これらの作用は、連結部材でまとめ て支持され、放射状に伸びる少なくとも3本以上の突張り杆個々が、取着されて いる夫々の縦杆を外側に押しやるようにする弾発力によって実現されるものであ る。
【0009】 連結部材は、粒状物搬送袋が略その最大容積になるよう拡げられた状態にお ける内部空間内、望ましくはその略中心辺りに配されるようにするものであり、 突張り杆の各基部を脱着自在に、あるいは一つの軸部を中心にして交叉、連結さ れて回動自在に、あるいはまた、脱着自在であってしかも回動自在に連結させた 構造からなるものとし、それらは突張り杆根元を嵌入できるパイプ材を各中心で 軸着あるいは熔着した構造のものとしたり、逆に突張り杆の根元中空部に挿入で きる棒材を交叉状に形成したものとしたり、パイプ材や棒材ではなく、プラスチ ックス材等からなる固まりで、突張り杆根元を連結できる複数の穴または突起を 形成したもの等として形成することができる。
【0009】 突張り杆は、粒状物搬送袋の内壁面に添設され、その最大容積時の平面形内 においてバランス良く立設状とされる縦杆の略中間辺り、最適には縦杆全長の中 間辺り1/3部分の辺りに設けられた取着部の夫々に、各1本ずつが各々その先 端部を取り付けるようにすると共に、夫々の他端側は、全てを一まとめにして連 結部材に脱着自在あるいは一体的に支持されるようにするものであり、プラスチ ックス製、グラスファイバー製、鋼材製等の適宜弾力性のある素材からなるパイ プ材あるいは棒状材、板体等から形成される。
【0010】 そして、この突張り杆は、その全体長さが、何れも略最大容積時における粒 状物搬送袋内壁面に立設状とされた状態の縦杆における夫々が対応する取着部か ら連結部材までを直線で結んだ長さ以上の長さ、例えば1〜3倍程度の長さ、該 突張り杆の構成素材の弾性変形強さにもよるが、望ましくは 1.5〜2倍程度の長 さで、略最大容積時における粒状物搬送袋内壁面に縦杆を押しやる力として不足 を来さない最適な長さのものに規制して形成されていなければならず、この構成 によって、連結部材を共通して放射状に突出する各突張り杆相互が互いに反発し 合う状態を実現する弓なり状(下方側に弓なり状となるものだけではなく、上方 側に弓なり状となるものも包含される。)となり、それらが保有する弾発力で縦 杆を外方に押しやる力となり、夫々に連結されている縦杆は、立設状のまま、そ の全長で粒状物搬送袋内壁面所定箇所の底部から開口部全体に亘って押し当られ 、恰も粒状物搬送袋の内壁面に一体化されたリブ材のように機能して空の粒状物 搬送袋を押し拡げ、自立状に保持されたものとする。
【0011】
【関連する他の考案】
上記した基本的なこの考案に関連した考案として、突張り杆が、連結部材か ら上下斜め方向に一対、対称形に突出させるようにした、次のような構成の考案 が存在する。 即ち、粒状物搬送袋の略最大容積時における平面形の略中心部に配置させる 連結部材と、該連結部材から平面配置においてバランスすると共に、斜め上方側 に少なくとも3方向と斜め下方側に少なくとも3方向となる上下が対称であって 放射状平面配置される突張り杆と、それら突張り杆の連結部材連結側と反対側の 端部に取着される縦杆とからなり、各縦杆への突張り杆の取着位置が、各縦杆毎 、上位側突張り杆のそれと下位側突張り杆のそれとを縦杆軸線方向に所定間隔離 反する如く規制して形成されると共に、各突張り杆が、何れも略最大容積時にお ける粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状態の縦杆における夫々が対応する取 着部から連結部材までを直線で結んだ長さに少なくとも相当するか、それ以上の ものに規制して形成されてなるようにした粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレー ムとするものである。
【0012】 突張り杆は、連結部材から同一方向に上位側突張り杆と下位側突張り杆とに 分岐した状態であって、平面配置状で放射状となる如く(したがって、上位側突 張り杆の放射状平面配置と下位側突張り杆の放射状平面配置とは、連結部材を水 平面として上下に対称形となる)として形成されるようにし、それら上下一対の 上位側突張り杆および下位側突張り杆は、その連結部材へ連結された側と反対側 の端部を、所定距離、望ましくは縦杆全長の1/4〜1/2程度の間隔、最適に は1/3程度の間隔を空けて形成した縦杆の上下取付部に取り付けるように規制 して形成されると共に、それら上下の突張り杆は、何れもその長さが、略最大容 積時における粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状態の縦杆における夫々が対 応する取着部から連結部材までを直線で結んだ長さに少なくとも相当するか、そ れ以上のもの、例えば1〜2倍程度の長さ、該突張り杆の構成素材の弾性変形強 さにもよるが、望ましくは 1.3〜1.6 倍程度の長さで、略最大容積時における粒 状物搬送袋内壁面に縦杆を押しやる力として不足を来さない最適な長さのものに 規制して形成されるようにしなければならない。 以下、図面に示すこの考案の実施例を、具体的に説明し、この考案の技術的 思想理解の一助に供するものである。
【0010】
【実施例1】 図1の全体斜視図に示されたものは、この考案の基本的な構成を具体化して なる最も代表的な実施例であり、粒状物搬送袋Pを略最大容積に拡げた状態の平 面矩形状の隅角部に夫々1本ずつ、都合4本の縦杆3,3,……が立設状に配さ れ、それら4本の縦杆3,3,……で囲まれる空間の略中央部辺りに位置させた 連結部材1との間に、該連結部材1から平面配置で放射状となるようにして突出 させた突張り杆2,2,……を配し、それらの各自由端を、対応する縦杆1,1 ,……に形成されている取着部11,11,……に接続するようにした構造から なるものである。
【0011】 連結部材1は、粒状物搬送袋Pを略最大容積に拡げた状態の平面矩形状にお ける対角線の交叉部の交叉角度となるような交叉状態に、10〜15糎前後の鋼 管を組み合わせて形成した十字形のものからなり、夫々対角線方向に向けた中空 部に、後述の突張り杆2,2,……の各基端側を差し込み、連結し、必要に応じ て抜け止め用にビス止めするようにする。
【0012】 この連結部材1は、この実施例のもののように、差込み用の中空部が、水平 面状に揃った構造のものとして形成する外、鋼管等の短管材を上下に直交状に重 ねて熔着、一体化した構造のものや、平面形では全体が四角や円形等の固まり状 のもので、それらの周囲から、平面配置で先の対角線上に相当する方向に差込み 用の中空部を形成したり、あるいは、それらから対角線方向に突起を形成するよ うにしたものとして形成することも可能であり、突起を形成したものでは、後述 する突張り杆2,2,……基端の中空部を該突起に嵌合し、適宜ネジ止めする等 して連結部材1から放射状に伸びる突張り杆2,2,……が抜け落ちてしまわな いような構造のものとすることもできる。
【0013】 突張り杆2は、グラスファイバー製の棒材からなるものとした事例であり、 各突張り杆2の基端側は、連結部材1の各中空部に嵌合して一体化され、抜け出 してしまわないようにするものであり、この実施例では、独立した4本の各突張 り杆2,2,……が、平面配置で連結部材1から放射状に伸びる構成を実現する ようにした上、それらの長さが、夫々、略最大容積時における粒状物搬送袋P内 壁面に立設状とされた状態の縦杆3,3,……における夫々が対応する取着部3 1,31,……から連結部材1までを直線で結んだ長さ以上となる 1.5倍程度の 長さのものとし、略最大容積時における粒状物搬送袋P内壁面に縦杆3,3,… …を押しやるために弓なり状に湾曲変形させて得られる弾発力に不足を来さない 長さのものに規制して形成されている。
【0014】 なお、図示にはしていないが、連結部材1を短管2本を上下に交叉させて十 字形に一体化した構造のものとして、1の対角線に沿って貫通した中空部を有す るものの場合には、同対角線方向に伸びる突張り杆2,2を1本状の長いものに 形成し、それを上記貫通状の中空部を有する短管の何れか一方の端部から貫通さ せてしまい、その中央が短管部分に位置するようにした上、左右への移動が生じ ないよう適宜ビス止めしてしまえば、実質的に1本の突張り杆2が、連結部材1 を支持部として突出すべき左右2本の突張り杆2,2の機能を兼用するものとす ることができる。 更に、これら突張り杆2,2,……は、上記した如くに粒状物搬送袋P内壁 面に立設状とされる縦杆3,3,……に取着されて、該縦杆を外側に押出す弾発 力が発生し得るよう、弓なり状に湾曲した状態を実現しなければならないことに なるため、それらの湾曲使用操作が円滑に行えるようにするには、予め、これら 突張り杆2,2,……を、使用段階における湾曲形状よりも浅めの湾曲形に湾曲 させたものとしておくと都合の良いものとなる。
【0015】 縦杆3は、金属製、プラスチックス製等適宜素材の直線状の管体あるいは棒 状体から形成され、その中間辺り適所、望ましくは全長の1/3程度の部分に収 まる位置、最適には、図示のように上端から1/3程度下がった位置に取着部3 1を形成し、該取着部31に、前記した突張り杆2の連結部材1連結側と反対の 端部を取着してしまうものであり、その取着構造は、ピン止め、ボルト止め等の 枢着構造となるようにし、該端部と縦杆3とのなす角度が自由に変更可能な構造 のものとするのが望ましい。、 そして、これら縦杆の少なくとも上端は、粒状物搬送袋Pの上端縁辺りの隅 角部に形成されたリングあるいは帯体、ポケット等に嵌入されるか、フックやク リップ等に掛止あるいは挾着されて、粒状物搬送袋Pの上端縁が下に下がってし まわないようにした組み合わせ構造で使用される。
【0016】
【実施例2】 図2の全体斜視図には、上記した基本的な構成からなる考案に関連した考案 に基づいて具体化してなる代表的な実施例を示したものであり、突張り杆2,2 ,……が、連結部材1から同一方向に向けて上位側突張り杆22と下位側突張り 杆21とに分岐した上下一対のものとして形成されるようにした事例の粒状物搬 送袋用内装式立ち上げフレームである。 即ち、突張り杆2である上位側突張り杆22と下位側突張り杆21とは、上 下に重なり状であって、平面配置では、夫々一対の上位側突張り杆22と下位側 突張り杆21とからなる突張り杆2,2,……が放射状となる如くして形成され るものであり、したがって、上位側突張り杆22,22,……の放射状平面配置 と下位側突張り杆21,21,……の放射状平面配置とは、連結部材1を水平面 として上下に対称形のものとして形成されることになる。
【0017】 それら上下一対の上位側突張り杆22および下位側突張り杆21は、その連 結部材1へ連結された側と反対側の端部を、上記した縦杆1に予め形成されてい る取着部32,31に夫々枢着され、図示した如く、上位側突張り杆22は下方 側に、また下位側突張り杆21は上方側に弓なり状に湾曲変形するようにしてあ る。
【0018】 但し、この湾曲変形する方向は、この実施例の方向に限定される訳ではなく 、双方が上下同一方向に弓なり湾曲変形するようにしたものも、この考案の技術 的思想の範囲に包含されている。 なお、連結部材1は、上記実施例1で開示した構造の中の何れかを基本とし て形成されるものであり、それらに突張り杆2である上下一対の上位側突張り杆 22および下位側突張り杆21の各基端部が、上下に重なり状に連結できるよう にした構造が加味されれば足りるものである。
【0019】
【作 用】
上記のような構成からなるこの考案の粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレー ムは、先ず、トラック荷台等の平坦面上に粒状物搬送袋Pを、その底部が露にな るようにして拡げておき、その底部上に、この考案のフレームの各突張り杆2, 2,……を大きく湾曲変形させ、縦杆3,3,……相互の位置が、粒状物搬送袋 Pを略最大容積時の状態に拡げたときの平面形内に充分収まる程度にまで窄めら れた状態にして載せる。 この窄められた状態を維持するために、その状態の縦杆3,3,……の外周 を、適宜紐等を回して仮止めするようにしておくと以降の取り扱いが円滑なもの となって便利である。
【0020】 その後、粒状物搬送袋Pの開口縁側を上方にたくしあげていき、粒状物搬送 袋Pの上端縁の内側に形成されているポケット状その他の構造からなる止め部( 図示せず)を、各縦杆3,3,……の上端から引っ掛けてしまい、また、粒状物 搬送袋Pの底部にも止め部が形成されているものであれば、それに縦杆3,3, ……の下端を取り付けた上、それまで窄められていた縦杆3,3,……相互の制 約を解除してしまうと、連結部材1から所定方向に放射状に伸びた突張り杆2, 2,……が、それ自体が固有する弾性変形で、それまで大きく湾曲変形していた 状態を復元させる方向に弾発力を発生しで各縦杆3,3,……を外方に押しやる ように作用し、該縦杆3,3,……夫々は、立設状のままで粒状物搬送袋Pの内 壁面に当接し、該粒状物搬送袋Pを略最大容積時の状態近くにまで拡げられ、そ の上端を開口状としたまま自立させられることになる。
【0021】 この状態の粒状物搬送袋Pは、その袋の形状に従う略最大容積時の状態に維 持されて自立状となっていることから、そこに生籾等の粒状物をスロワその他の 搬入器具で投入していくと、該袋P内部に据え置かれたこの考案のフレームを埋 めるようにして粒状物が順調に溜められていく。 そして、なおも粒状物の投入を続けていき、該袋P内に所定量の粒状物が溜 まったところで、袋Pの開口部を閉じ、トラック等に載せたままで所定箇所まで 移動し、適宜吊り上げ装置によって粒状物搬送袋Pを吊り上げ、粒状物を放出す べきところまで移動する。 その際、粒状物搬送袋Pは、内部の粒状物の重量で縦長に変形した状態とな るが、突張り杆2,2,……自体が弾性素材からなるものとして形成されている ことから、それ自体が変形して粒状物搬送袋Pの変形にうまく追随でき、粒状物 搬送袋Pは勿論のこと、フレーム自体にも何等支障を来すことはない。
【0022】
【効 果】
以上のとおりの構成からなるこの考案の粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレ ームは、従前までの袋外部あるいは外側から袋を支える方式と全く異なり、粒状 物を収容すべき粒状物搬送袋Pの内部にフレーム全体を所定の如く収めてしまう と、連結部材1を中心としてバランス良く配された突張り杆2,2,……が縦杆 3,3,……を立設状としたまま押し拡げ、該袋Pを略最大容積時の状態に自立 させることができるものである。
【0023】 したがって、従前までの、特に袋Pの外周にリブとなるパイプ等を添わせる 構造のもののように、袋Pがパイプから離れて内側に弛んでしまう現象を防止す るために、パイプを挿通する帯環を多数袋Pの外側縦方向に縫合、形成するとい う構成が全く不要となり、それだけ製造が容易で安価に提供できると共に、組立 、分解作業も、従前までのもののような多数の帯環とパイプとの関係がなく、単 に粒状物搬送袋Pの内部の略中心辺りにこの考案のフレームを配し、少なくとも 縦杆3,3,……の上端に脱着自在に掛止する、粒状物搬送袋Pの上端内壁面部 分に形成された止め部(最低で3箇所)の脱着だけという簡単な操作で、粒状物 搬送袋Pから該フレーム全体の脱着が可能になるという極めて作業性の良いフレ ームを実現できるという秀れた特徴を有している。
【0024】 この特徴は、特に各実施例に示すこの考案を代表する構成からなるものによ って顕著に表れ、これらの実施例において、突張り杆2,2,……の長さをやや 長めのものにするか、調整可能な構造のものに形成しておけば、各種サイズの袋 Pに対してもある程度自由に対応可能となり、一層実用的なフレームとすること ができるものである。 しかも、このフレームは、穀類用として限定されるものではなく、他の粒状 物、例えば木材チップやプラスチックスペレット等用の搬送袋を自立させる目的 でも採用可能であり、それだけ汎用性に富む器具となる。
【0025】 加えて、このフレームは、連結部材1と突張り杆2,2,……、および、場 合によっては、突張り杆2,2,……と縦杆3,3,……とも、容易に分離され る構造を採用したフレームとして実現することも可能であり、その構造によるも のの場合、単に粒状物搬送袋Pに対する脱着作業が簡便なものになるだけではな く、不使用時に連結部材1と突張り杆2,2,……とを分解して格納しておくこ とができ、取り扱い上からも極めて便利なものになるという特徴を発揮する上、 部材点数も極めて少ないものとして形成可能であるため、特に経済的なものとし て製造できる上、組立て作業においても、また分解して保管する手順においても 全く繁雑さがなく、また、何んらかの理由で各部材を補充しなければならない場 合の部品管理の面でも極めて有利なものになるという秀れた特徴を発揮する。
【0026】 叙上の如く、この考案の粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレームは、空の粒状 物搬送袋を自立状とする本来の目的部分の達成は勿論のこと、その取り扱い作業 性、保管、管理性、経済性等の効果の面において、従前までのものに比較して遥 かに合理的且つ実用的なものであって、農作業における生籾等穀粒の搬送の効率 化を始め、他の粒状物の搬送作業効率を高める点においても大いに寄与するもの になることが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案を代表する幾つかの実施例によるもの
である。
【図 1】粒状物搬送袋との関係を合わせて示す全体斜
視図である。
【図 2】図1のものと同様にして示す他の実施例によ
るものの全体斜視図である。
【符号の説明】
1 連結部材 11 同ネジ止め部 2 突張り杆 21 同下位側突張り杆 22 同上位側突張り杆 3 縦杆 31 同下位の取着部 32 同上位の取着部 P 粒状物搬送袋

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状物搬送袋の略最大容積時における内
    壁面であって、少なくとも3カ所のバランスさせた平面
    配置となる配置箇所に立設可能となる、略粒状物搬送袋
    の背丈に相当する長さに形成された縦杆と、該縦杆の略
    中間辺りに一端を取着した突張り杆と、それら各縦杆に
    取着された突張り杆の他端部をまとめて連結する連結部
    材とからなり、各突張り杆が、何れも略最大容積時にお
    ける粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状態の縦杆に
    おける夫々が対応する取着部から連結部材までを直線で
    結んだ長さ以上のものに規制して形成されてなる粒状物
    搬送袋用内装式立ち上げフレーム。
  2. 【請求項2】 粒状物搬送袋の略最大容積時における平
    面形の略中心部に配置させる連結部材と、該連結部材か
    ら平面配置においてバランスする少なくとも3方向に放
    射状平面配置される突張り杆と、それら突張り杆の連結
    部材連結側と反対側の端部に取着される縦杆とからな
    り、各縦杆への突張り杆の取着部の位置が、縦杆略中間
    辺りに規制されると共に、各突張り杆が、何れも略最大
    容積時における粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状
    態の縦杆における夫々が対応する取着部から連結部材ま
    でを直線で結んだ長さ以上のものに規制して形成されて
    なる粒状物搬送袋用内装式立ち上げフレーム。
  3. 【請求項3】 粒状物搬送袋の略最大容積時における平
    面形の略中心部に配置させる連結部材と、該連結部材か
    ら平面配置においてバランスすると共に、斜め上方側に
    少なくとも3方向と斜め下方側に少なくとも3方向とな
    る上下が対称であって放射状平面配置される突張り杆
    と、それら突張り杆の連結部材連結側と反対側の端部に
    取着される縦杆とからなり、各縦杆への突張り杆の取着
    位置が、各縦杆毎、上位側突張り杆のそれと下位側突張
    り杆のそれとを縦杆軸線方向に所定間隔離反する如く規
    制して形成されると共に、各突張り杆が、何れも略最大
    容積時における粒状物搬送袋内壁面に立設状とされた状
    態の縦杆における夫々が対応する取着部から連結部材ま
    でを直線で結んだ長さに少なくとも相当するかそれ以上
    のものに規制して形成されてなる粒状物搬送袋用内装式
    立ち上げフレーム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3395954B2 (ja) 1997-12-22 2003-04-14 株式会社三洋 トラック搭載用粉粒体搬送容器、およびそれ用の骨格枠、ならびにそれらの折り畳み格納方法

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JP3395954B2 (ja) 1997-12-22 2003-04-14 株式会社三洋 トラック搭載用粉粒体搬送容器、およびそれ用の骨格枠、ならびにそれらの折り畳み格納方法

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