JP3221410B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JP3221410B2
JP3221410B2 JP26220498A JP26220498A JP3221410B2 JP 3221410 B2 JP3221410 B2 JP 3221410B2 JP 26220498 A JP26220498 A JP 26220498A JP 26220498 A JP26220498 A JP 26220498A JP 3221410 B2 JP3221410 B2 JP 3221410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー機能と送信
機能を少なくとも有する通信端末装置に関するものであ
り、特に、各機能ごとに設定を記憶させることのできる
通信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリなどの送受信機能ととも
に、コピー機能やプリンタ機能など、複数の機能を備え
た通信端末装置が開発されている。例えばファクシミリ
の送信機能やコピー機能では、共通の画像読取手段を用
いる。画像の読取の際には、画像読取手段に対して解像
度や濃度、倍率などの各種のパラメータを設定すること
ができる。しかし、例えば送信機能を利用する場合には
高解像度が設定されることが多いが、送信機能を利用す
る場合には通信時間を考慮して低い解像度が設定される
ことが多い。このように、実行する機能によって、利用
される設定が異なることがある。
【0003】近年の複数の機能を備えた通信端末装置で
は、各機能ごとに設定を保存しておくことができるよう
に構成された装置も開発されている。この構成によっ
て、例えばコピー機能に対して高解像度を設定してお
き、また送信機能に対しては低解像度を設定しておくこ
とができる。そして、機能の選択を変更するのみで、そ
の機能に応じた設定により選択した機能を実行すること
ができる。
【0004】利用者は、上述のように各機能に対して予
め設定されている初期設定の状態から、さらに各種の設
定を変更し、所望の設定によって各機能を実行させるこ
とができる。このような変更された設定は、そのときだ
けの一時的な設定であることが多い。あるいは、複数の
利用者で使用している場合には、各利用者ごとに異なる
設定である。コピー機能の場合は、一連の処理を実行し
た後も同じ設定で何度もコピーを行う場合があるので、
そのときの設定は例えばクリアキーを押下するか、ある
いは、所定の時間経過後でないと初期値に戻さない。し
かし送信機能の場合には、通常、送信原稿の読み取り完
了後に設定を初期値に戻すことが多い。
【0005】また、上述のように各機能によって利用す
る設定が異なるため、例えば送信機能において利用者が
設定したパラメータは、コピー機能に切り換えて実行し
てもそのまま保存される。同様にコピー機能において利
用者が設定したパラメータは、送信機能に切り換えて実
行してもそのまま保持される。
【0006】利用者による操作の具体例として、例えば
利用者Aがコピー機能を利用して原稿のコピーを取ろう
としたとする。このとき装置は、送信機能になっている
とする。利用者Aは、装置が送信機能になっていること
に気付かず、例えば解像度をコピー機能時に利用する高
解像度に設定してしまう。その後、利用者Aが送信機能
になっていることに気付いた場合には、気付いた時点で
コピー機能に切り換えればよい。コピー機能において設
定されている解像度を確認し、必要に応じて再び解像度
を設定してコピー機能を実行させることにより、所望の
原稿のコピーを得ることができる。
【0007】利用者Aがコピーを終えた時点で、送信機
能に対する設定は、利用者Aが行った解像度の設定のま
まとなっている。すなわち、誤って設定した高解像度が
設定されている。利用者Aがコピーを取った後、別の利
用者B(あるいは同じ利用者A)が原稿を送信しようと
して送信機能に切り換え、原稿の画像を送信する。送信
機能では、初期状態として低解像度が設定されているの
で、この原稿画像の送信も低解像度で行われることが期
待されている。しかし、先の誤操作によって高解像度の
設定によって送信が行われ、長時間の通信を行うことと
なる。
【0008】このように、コピー機能を利用する際に通
信機能で行った誤設定が、そのままリセットされずに保
持されてしまうため、次に送信機能を利用する際の障害
となる場合があるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、誤操作による設定のまま期
待しない設定での送信がなるべく行われないようにした
通信端末装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、コピー機能と
送信機能を有する通信端末装置において、各機能ごとに
設定を記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶されて
いる設定に従って各機能を実行する制御手段を有し、制
御手段は、コピー機能を実行した場合に記憶手段に記憶
されている送信機能の設定を初期化することを特徴とす
るものである。これによって上述のように誤って送信機
能で各種の設定を行っても、コピー機能の実行によって
送信機能の設定が初期化されるので、次に送信機能を利
用するときには初期化された設定によって実行すること
ができる。
【0011】また制御手段は、コピー機能の実行直後に
おいて設定されているコピー機能の設定を維持する。こ
れによって、コピー機能実行後に再びコピー機能を利用
する際には、直前のコピー機能実行時の設定をそのまま
利用することができる。
【0012】また本発明は、コピー機能と送信機能を有
する通信端末装置において、各機能ごとに設定を記憶す
る記憶手段と、記憶手段に記憶されている設定に従って
各機能を実行する制御手段を有し、制御手段は、送信機
能またはコピー機能を実行した場合に、前記記憶手段に
記憶されている送信機能の設定を初期化し、コピー機能
の設定は初期化しないことを特徴とするものである。こ
れにより、送信機能およびコピー機能のいずれを実行し
た場合も、次に送信機能を実行する際には設定が初期化
されており、誤操作による設定に従った送信機能の実行
を防止することができる。
【0013】なお、送信機能の実行によりコピー機能の
設定を初期化するように構成することも同様に可能であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通信端末装置の
実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は主制
御部、2は表示部、3は操作部、4は機能切換キー、5
は画質キー、6はスタートキー、7はオールクリアキ
ー、8は読取部、9は記録部、10はNCU、11はモ
デム、12は画像メモリ、13はRAM、14は設定記
憶部、15はROM、16はバスである。本発明の通信
端末装置においては種々の機能を有する構成とすること
ができるが、ここでは少なくともファクシミリ送信機能
およびコピー機能を有しているものとする。もちろんこ
のほか、ファクシミリ受信機能を有しているし、プリン
タ機能などの他の機能を有していてよい。また、各機能
ごとに各種の設定が可能なように構成されている。
【0015】主制御部1は、装置全体を制御し、各部を
動作させる。例えばファクシミリ送信機能や、コピー機
能など、各種の機能を、その機能に対する設定に従って
実行する。また、例えば操作部3から機能の切換や各種
の設定の変更の指示を受けると、その指示の格納や指示
に従った各部の制御なども行う。特に本発明では、送信
機能やコピー機能の実行によって、送信機能の設定を初
期化する処理を行う。
【0016】表示部2は、使用者に対するメッセージ
や、装置の状態を示すメッセージ、操作ガイダンスな
ど、種々の情報を表示することができる。操作部3は、
使用者からの情報の入力や、装置に対する各種の指示を
行う際に用いられる。これら表示部2および操作部3を
用いて、各種の機能設定を行うことができる。
【0017】この例では、操作部3に設けられているキ
ーとして、機能切換キー4、画質キー5、スタートキー
6、オールクリアキー7等を例示している。機能切換キ
ー4は、少なくとも送信機能とコピー機能を切り換える
ためのキーである。画質キー5は、例えば解像度や、写
真か否か等を選択するためのキーである。スタートキー
6は、機能切換キー4によって選択されている機能を実
行させるためのキーである。オールクリアキー7は、機
能切換キー4によって選択されている機能における設定
を初期化するためのキーである。もちろん操作部3には
これらの他、テンキーなど、種々のキーを有している。
なお各種のキーは、押しボタンやキーボードのように機
械的に上下動するキースイッチに限らず、表示部2上に
配置されたタッチパネルのような電気的なスイッチや、
画面上に表示されている仮想的なボタンをポインティン
グデバイスで指示するものなど、様々な入力手法を適用
することができる。
【0018】読取部8は、送信機能において相手先の通
信端末装置に送信する原稿上の画像、あるいはコピー機
能において複写する原稿上の画像を読み取る。読取部8
としては、例えばイメージスキャナなどの画像入力機器
で構成することができる。記録部9は、コピー機能にお
いて読取部8で読み取った画像や、ファクシミリ受信機
能を有している場合は受信した画像、その他装置からの
メッセージなど、種々の情報を被記録媒体上に形成す
る。この記録部9としては、例えば電子写真方式やイン
クジェット方式、感熱方式など、種々の記録方式を適用
することができる。
【0019】NCU10は、回線を制御して相手先の通
信端末装置との通信を行う。モデム11は、送受信する
画像データの変復調を行う。画像メモリ12は、送信機
能において送信する画像データや、受信機能を有してい
る場合には受信した画像データ、その他処理中の画像デ
ータなどを蓄積する。コピー機能の場合にも、読取部8
で読み取った画像データを一時的に蓄積しておくことが
できる。
【0020】RAM13は、主制御部1や他の各部の処
理においてデータの保存等に用いられる。特に、RAM
13の一部に設定記憶部14が設けられている。設定記
憶部14は、各機能ごとの設定を保持する。例えば操作
部3において利用者が機能切換キー4によって機能を選
択し、画質キー5を操作すると、画質キー5の操作によ
って指示された画質を、選択されている機能の画質の設
定として設定記憶部14に書き込まれる。また、送信機
能およびコピー機能が実行されると、次の送信機能実行
のための送信機能の設定として、初期設定が格納され
る。
【0021】ROM15は、主制御部1の動作を規定し
たプログラムや、固定的なデータなどを格納している。
特に、各機能ごとの初期設定を格納しておくことができ
る。この初期設定は、例えば電源が投入された時や、操
作部3においてオールクリアキー7が操作されたとき、
送信機能およびコピー機能が実行されたとき、各機能の
実行後に所定時間経過したときなどのタイミングで、R
AM13の設定記憶部14に転送される。
【0022】バス16は、主制御部1,表示部2,操作
部3,読取部8,記録部9,NCU10,モデム11,
画像メモリ12,RAM13,ROM15等を互いに接
続し、各部相互間のデータ転送を可能にしている。もち
ろん、これらのほか、外部記憶装置など、各種の機器が
バス16に接続されていてもよい。
【0023】次に、本発明の通信端末装置の実施の一形
態における動作の一例について説明する。ここでは送信
機能とコピー機能を切り換えて実行するものとし、送信
機能が選択された状態をファックスモード、コピー機能
が選択された状態をコピーモードとして示している。
【0024】図2は、本発明の通信端末装置の実施の一
形態におけるコピーモードの動作の一例を示すフローチ
ャートである。操作部3の機能切換キー4によってコピ
ー機能が選択されると、コピーモードの処理が開始す
る。S21において、操作部3におけるキー操作がある
か否かを監視する。キー操作があると、それぞれ、操作
されたキーに従った処理を行う。
【0025】スタートキー6が操作された場合は、S2
2においてこれを検出した後、S23において、設定記
憶部14に記憶されているコピー機能に対する設定に従
い、コピー機能を実行する。このコピー機能の実行開始
時、あるいはコピー機能の実行中に、S24において、
設定記憶部14内の送信機能に対する設定を初期化す
る。この時点では、コピー機能に対する設定は初期化し
ない。その後、S21に戻ってキー入力待ちの状態とな
る。
【0026】オールクリアキー7が操作された場合に
は、S25においてこれを検出した後、S26におい
て、設定記憶部14内のコピー機能に対する設定を初期
化する。その後、S21に戻ってキー入力待ちの状態と
なる。
【0027】画質キー5を含む設定変更キーが操作され
た場合には、S27においてこれを検出した後、S28
において、設定記憶部14に記憶されているコピー機能
に対する設定を、キー操作の内容に従って変更する。設
定内容としては、画質の他にも、例えば用紙選択やコピ
ー部数、倍率、電子ソートや両面などの各種機能選択な
ど、種々の設定が含まれる。その後、S21に戻ってキ
ー入力待ちの状態となる。
【0028】機能切換キー4が操作された場合には、S
29においてこれを検出した後、ファックスモードに移
行する。また、他のキーが操作された場合には、S30
においてその操作されたキーに対応する処理を行ってS
21に戻る。
【0029】なお上述の説明では、コピー機能の実行に
より送信機能の設定を初期化したが、この初期化のタイ
ミングはコピー機能の実行開始から終了までの間に限ら
ず、例えば1回でもコピー機能を実行した後に機能切換
キーで送信機能に切り換えるタイミングで行ってもよ
い。
【0030】図3は、本発明の通信端末装置の実施の一
形態におけるファックスモードの動作の一例を示すフロ
ーチャートである。操作部3の機能切換キー4によって
送信機能が選択されると、ファックスモードの処理が開
始する。S41において、操作部3におけるキー操作が
あるか否かを監視する。キー操作があると、それぞれ、
操作されたキーに従った処理を行う。
【0031】スタートキー6が操作された場合は、S4
2においてこれを検出した後、S43において、設定記
憶部14に記憶されている送信機能に対する設定に従
い、送信機能を実行する。送信機能は、例えばNCU1
0によって送信先の通信端末装置に対して発呼し、回線
が接続されたら読取部8から原稿の画像を読み取ってモ
デム11を介して送信する。あるいはメモリ送信機能が
設定されている場合には、先に読取部8から原稿の画像
を読み取って画像メモリ12に格納しておき、その後、
NCU10によって送信先の通信端末装置を発呼し、画
像メモリ12に格納されている画像データをモデム11
を介して送信する。
【0032】送信機能の実行とともに、S44におい
て、設定記憶部14内の送信機能に対する設定を初期化
する。この初期化は、次の送信機能の開始を指示できる
ようになるまでの間で行えばよい。例えばメモリ送信機
能が設定されていない場合には送信が終了するまで、メ
モリ送信機能が設定されている場合には読取部8による
読取が終了するまでに行えばよい。送信機能に対する設
定の初期化後、S41に戻ってキー入力待ちの状態とな
る。
【0033】オールクリアキー7が操作された場合に
は、S45においてこれを検出した後、S46におい
て、設定記憶部14内の送信機能に対する設定を初期化
する。その後、S41に戻ってキー入力待ちの状態とな
る。
【0034】画質キー5を含む設定変更キーが操作され
た場合には、S47においてこれを検出した後、S48
において、設定記憶部14に記憶されている送信機能に
対する設定を、キー操作の内容に従って変更する。設定
内容としては、画質の他にも、例えば送信先の通信端末
装置の電話番号、メモリ送信機能などの各種機能選択な
ど、種々の設定が含まれる。その後、S41に戻ってキ
ー入力待ちの状態となる。
【0035】機能切換キー4が操作された場合には、S
49においてこれを検出した後、コピーモードに移行す
る。また、他のキーが操作された場合には、S50にお
いてその操作されたキーに対応する処理を行ってS41
に戻る。
【0036】利用者の具体的な操作をもとに、上述の動
作を説明する。スタートキー6を操作するまでは、コピ
ー機能、送信機能のいずれの機能においても設定を変更
することができる。例えば、機能切換キー4が送信機能
に切り換えられていれば、各種の送信機能に対する設定
を行うことができる。また、コピー機能が選択されてい
る場合には、各種のコピー機能に対する設定を行うこと
ができる。
【0037】機能切換キー4の切換えにより、例えば送
信機能からコピー機能に切り換えた場合には、送信機能
が選択されていたときに行われた設定はそのまま保持さ
れ、コピー機能の設定が可能となる。同様に、例えばコ
ピー機能から送信機能に切り換えられた場合にも、コピ
ー機能が選択されていたときに行われた設定はそのまま
保持され、送信機能の設定が可能となる。
【0038】例えば写真モードでコピーを取りたい利用
者Aが操作する場合を考える。機能切換キー4は送信機
能が選択されているものとする。この状態で、利用者A
は送信機能が選択されていることに気付かず、画質キー
5を操作して画質を写真モードに設定したとする。しか
し利用者Aはコピーを取りたいのであるから、この操作
は誤りである。利用者Aは機能が異なることに気付き、
機能切換キー4を操作してコピー機能に切り換える。そ
して、画質キー5を再び操作し、画質を写真モードに設
定する。この時点では、送信機能に対する画質の設定お
よびコピー機能に対する画質の設定は、写真モードに設
定されている。
【0039】各種の設定を行った後、利用者Aはスター
トキー6を操作し、コピー機能を実行する。これによっ
て利用者Aは、写真モードにより原稿のコピーを取るこ
とができる。このとき、図2のS24に示したように、
送信機能に対する設定を初期化する。これによって、利
用者Aが誤って送信機能が選択された状態で設定した画
質の設定は解除され、例えば低画質のモードに初期化さ
れる。
【0040】コピー機能においては、前回の設定がその
まま利用される場合が多い。例えば本の各ページをコピ
ーする場合には、本をプラテン上に載置し、スタートキ
ー6を操作してコピーを取り、本のページをめくって再
びプラテン上に載置するという動作を繰り返すことにな
る。各ページのコピーを取るごとに設定をやり直すのは
非常に手間のかかる操作である。そのためコピー機能で
は、コピー機能実行後もコピー機能に対する設定をその
まま保持させる。これによって、続けて次のコピーを取
るときにも、設定を変更せずにコピー機能を実行させる
ことができる。
【0041】利用者Aによるコピー機能実行の後、例え
ば別の利用者Bがファクシミリ送信をする場合を考え
る。この場合、利用者Bは機能切換キー4を操作し、送
信機能を選択する。利用者Bが送信機能を選択した時に
は、すでに送信機能の設定は初期化されており、先の利
用者Aが誤って設定した画質の設定はすでに解除されて
いる。そのため、利用者Bが利用者Aの操作による影響
を受けることはなく、利用者Aが設定した写真モードの
まま送信されてしまうことはない。
【0042】利用者Bは、送信先の通信端末装置の電話
番号などをテンキーやワンタッチキーなどによって指定
し、また必要な設定を行った後、スタートキー6を操作
し、送信機能を実行して原稿を送信する。送信機能の実
行開始後、次の送信機能の実行が指定可能となるまで
に、図3のS44で示したように送信機能の設定を初期
化する。送信機能の場合、変更された設定のままで送信
機能を繰り返すことは少なく、先の送信機能の設定が残
っていると誤送信の原因となる。例えば画質の設定につ
いて、通常は通信料金などの関係から低解像度に設定さ
れているが、例えば高解像度に設定を変更して送信を行
った場合、次の送信も高解像度で送信するとは限らな
い。そのため、送信機能に対する設定は1通信ごとに初
期化している。
【0043】ここでは、送信機能の実行によってコピー
機能の設定は初期化していない。しかし通常は送信機能
の前後でコピー機能を同じ設定で引き続き利用すること
は少ないと考えられるので、送信機能の実行時には送信
機能の設定とともにコピー機能の設定も初期化するよう
に構成してもよい。なお、コピー機能の設定は、従来か
ら行われているように、所定の時間が経過すると初期化
されるように構成しておくことができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コピー機能の実行によって送信機能の設定を
初期化するので、期待しない設定によって送信機能を実
行する失敗がなくなり、通信料金の無駄を少なくするこ
とができる。また、コピー機能の実行によってコピー機
能の設定は初期化しないので、連続したコピー機能の実
行には支障がない。
【0045】例えば利用者Aが送信機能において設定を
変更した後、コピー機能に切り換えてコピーを取り、さ
らに利用者Bが送信機能を利用して画像を送信する場合
でも、利用者Aの行った送信機能に対する設定の変更は
解除され、利用者Bは利用者Aの操作による影響を受け
ずに画像を送信することができる。これによって利用者
Bが誤って時間のかかる設定で送信機能を実行すること
が少なくなり、通信料金を無駄にしなくて済むという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信端末装置の実施の一形態を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の通信端末装置の実施の一形態における
コピーモードの動作の一例を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の通信端末装置の実施の一形態における
ファックスモードの動作の一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…主制御部、2…表示部、3…操作部、4…機能切換
キー、5…画質キー、6…スタートキー、7…オールク
リアキー、8…読取部、9…記録部、10…NCU、1
1…モデム、12…画像メモリ、13…RAM、14…
設定記憶部、15…ROM、16…バス。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コピー機能と送信機能を有する通信端末
    装置において、各機能ごとに設定を記憶する記憶手段
    と、該記憶手段に記憶されている設定に従って各機能を
    実行する制御手段を有し、該制御手段は、コピー機能を
    実行した場合に前記記憶手段に記憶されている送信機能
    の設定を初期化することを特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、コピー機能の実行直後
    において設定されているコピー機能の設定を維持するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 【請求項3】 コピー機能と送信機能を有する通信端末
    装置において、各機能ごとに設定を記憶する記憶手段
    と、該記憶手段に記憶されている設定に従って各機能を
    実行する制御手段を有し、該制御手段は、送信機能また
    はコピー機能を実行した場合に、前記記憶手段に記憶さ
    れている送信機能の設定を初期化し、コピー機能の設定
    は初期化しないことを特徴とする通信端末装置。
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