JP3221196U - 飲食店舗システム - Google Patents

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Abstract

【課題】良好に加熱調理器の排煙を実現しながら、テーブルを挟んで向き合う人達の視線を遮ることなく楽しい会話の確立に貢献することができる飲食店舗システムを提供する。【解決手段】飲食店舗システムは、座席スペースを形成するテーブル23と、個々の座席スペースに配置されるシートと、全ての座席スペースでシートにひとHBが着席する際に、テーブルを挟んで両側から向き合うひとの間で眼を相互に接続する視線51、56、63から外れた空間に配置され、テーブルに支持される加熱調理器31に向き合う吸込口から加熱調理器で熱せられた空気を吸い込む吸引管42とを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、テーブルに支持される加熱調理器に向き合わせられる吸込口から、加熱調理器で熱せられた空気を吸い込む吸引管を備える飲食店舗システムに関する。
特許文献1は、加熱調理部付きテーブルに個別に吸込口を割り当てる排気装置を開示する。排気装置は、テーブルの加熱調理部に向き合わせられる吸引端を有し、加熱調理部で熱せられた熱気流を吸い込むパイプを備える。パイプは、天井裏に配置される排気ダクトから鉛直方向に下方に線形に延びる。
特開2003−294286号公報
例えばテーブルで向き合う2つの座席スペースが形成される場合に、特許文献1に記載されるようにパイプが水平方向にテーブルの中央に位置すると、テーブルを挟んで両側から向き合うひとの間で目を結ぶ視線はパイプで遮られる。会話にあたってひと同士は目を合わせることができない。表情さえ見ることができない。非言語コミュニケーションが欠落することから、良好なコミュニケーションの確立に支障を来す。
本考案は、良好に加熱調理器の排煙を実現しながら、テーブルを挟んで向き合うひとたちの間で楽しい会話の確立に貢献することができる飲食店舗システムを提供することを目的とする。
本考案の第1側面によれば、座席スペースを形成するテーブルと、個々の前記座席スペースに配置されるシートと、全ての前記座席スペースで前記シートにひとが着席する際に、前記テーブルを挟んで両側から向き合うひとの間で眼を相互に接続する視線から外れた空間に配置され、前記テーブルに支持される加熱調理器に向き合わせられる吸込口から前記加熱調理器で熱せられた空気を吸い込む吸引管とを備える飲食店舗システムが提供される。
例えば焼肉店ではテーブル上に加熱調理器が置かれる(あるいはテーブルの天板に加熱調理器は埋め込まれる)。ひとは加熱調理器で食物を調理する。加熱調理器で熱せられた空気は加熱調理器から上昇していく。熱せられた空気は吸引管の吸込口から吸引管に吸い込まれる。こうして加熱調理器の排煙は実現される。吸引管は、テーブルを挟んで両側から向き合うひとの間で目を相互に接続する視線から外れた空間に配置されることから、ひと同士は吸引管に邪魔されずに目を合わせることができる。相手の表情を確認することができる。非言語コミュニケーションが確保される。ひと同士は吸引管に邪魔されずに良好に会話を楽しむことができる。
前記吸引管は、下端の前記吸込口から鉛直方向に上方に延び、上方に配置される排気ダクトに接続されてもよい。吸入管は排気ダクトまで線形に延びるので、構造の複雑化は回避されることができる。
前記吸込口は、天板の輪郭のうち、前記座席スペースを形成する2辺から等距離の中間線に直交し、前記視線に外接する2つの鉛直面で挟まれる空間の外側に配置されてもよい。4人席や6人席であっても、向き合うひと同士の間に吸引管は配置されないので、テーブルに着いたひとたちはだれとでも良好に会話を楽しむことができる。
飲食店舗システムでは、前記鉛直面で挟まれる空間の外側で前記テーブルの天板の一端を含む空間に前記吸引管が配置され、前記吸引管を含む前記座席スペースに、ひとの臀部を支持する座面を有するチェアが配置され、前記チェアを含む前記座席スペースに隣接する前記座席スペースに、犬を支持する座面を有するドッグチェアが配置されてもよい。ひとを挟んで加熱調理器と犬とは反対側に配置されるので、犬は火元から遠ざけられることができる。犬と火元との間にはひとが介在するので、犬が火元に触れる機会は著しく減少する。ひとは安心して食事を楽しむことができる。
前記テーブルの天板は矩形の輪郭を有してもよい。テーブルの輪郭は矩形なので、天板の天面で直交二軸のx軸方向およびy軸方向は簡単に特定されることができる。したがって、テーブルに対して吸引管は簡単に位置決めされることができる。
以上のように開示の飲食店舗システムによれば、良好に加熱調理器の排煙を実現しながら、テーブルを挟んで向き合うひとたちの間で楽しい会話は確立されることができる。
本考案の一実施形態に係る飲食店舗システムを含む建造物の外観を概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係る飲食店舗システムを採用するキッチンおよびホールの構造を概略的に示す遠近法図である。 換気装置の構造を概略的に示す断面図である。 吸引管の配置を概略的に示す平面図である。 吸引管に対してドッグチェアの配置を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の一実施形態を説明する。
図1は本考案の一実施形態に係る飲食店舗システムを含む建造物の外観を概略的に示す。建造物11は、鉄筋コンクリートや鉄筋鉄骨コンクリートその他の材質から形成される柱、梁、床、壁および天井を有する躯体12と、躯体12に組み込まれる窓枠13や扉枠14とを備える。窓枠13にはガラス板が嵌め込まれる。扉枠14には開き戸が開閉自在に組み込まれる。開き戸は垂直軸線回りに回転可能にヒンジで縦枠に連結される。
図2に示されるように、建造物11には飲食店舗システムMが組み込まれる。飲食店舗システムMは、躯体12に組み付けられてキッチン15を区画する第1構造体16と、躯体12に組み付けられて、キッチン15から分離されたホール17を区画する第2構造体18とを備える。第1構造体16および第2構造体18は、それぞれ、間仕切り19や置き床21、天井板22などを含む。ここでは、キッチン15は間仕切り19でホール17から分離される。その他、キッチン15はカウンターでホール19から分離されるオープンキッチンに構成されてもよい。
飲食店舗システムMは、ホール17内に設置される1以上のテーブル23を備える。個々のテーブル23は、置き床21の床面から所定の高さに脚24で支持される天板25を備える。天板25の天面には、座席を収容する座席スペースを形成する線形の第1辺25aと、第1辺25aに向き合って、座席を収容する座席スペースを形成する線形の第2辺25bとが規定される。座席スペースはひとりひとりに割り当てられる。1つの座席スペースは標準的な大人に十分な大きさに形成される。ここでは、第1辺25aと第2辺25bとは相互に平行に位置する。天面の輪郭は、第1辺25aおよび第2辺25bから等距離に位置する中間線に直交し、第1辺25aから第2辺25bまで延びる側辺25cをさらに含む。したがって、天面の輪郭は矩形である。ただし、矩形の角は面取りされてもよい。
テーブル23には、第1辺25aに沿って個々の座席スペースごとに配置されるチェア26と、第2辺25bに沿って複数の座席スペースに共通に配置されるベンチシート27とが組み合わせられる。チェア26およびベンチシート27は、床面から決められた高さに位置し、ひとHBの臀部を支持する座面を有する。チェア26およびベンチシート27にひとHBは着席することができる。
テーブル23には、第1辺25aに沿って特定の座席スペースに配置されるドッグチェア28が組み合わせられる。ドッグチェア28は、犬DGを支持する座面28aを有する。ドッグチェア28の座面28aは置き床21の表面(床面)から所定の高さに位置する。
ドッグチェア28は、床面に平行に水平面内に広がる座面28aを形成するシート29aを備える。シート29aはレッグ29bで床上に支持される。シート29aには、座面28a上の空間を後方から覆う背もたれ29cが結合される。座面28a上の空間の左右両側で背もたれ29cおよびシート29aには肘掛け29dが結合される。
個々のテーブル23には加熱調理器31が設置される。加熱調理器31は、卓上に設置されて、ガスバーナーで金網上の食材を加熱するガスコンロや、電熱線で金網上の食材を加熱する電気コンロのほか、卓上に設置されて、木炭で金網上の食材を加熱する七輪であってもよく、テーブル23の天板25に埋め込まれて、ガスバーナーで金網上の食材を加熱するロースターであってもよい。加熱調理器31は、後述されるように、天板25の輪郭の図心からずれて側辺25cに向かって偏って配置される。ここでは、加熱調理器31には、加熱調理器31のガスバーナーにガスを供給するガスホース31aが接続される。
飲食店舗システムMは、少なくともキッチン15およびホール17で流通する第1食器32および第2食器33を備える。第1食器32および第2食器33は個々のテーブル23に載せられる。第1食器32はひとHBに対する食事の提供に用いられる。第1食器32は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。
第2食器33は犬DGに対する食事の提供に用いられる。第2食器33は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。ひとHBに専用の第1食器32と犬DGに専用の第2食器33とは分別される。ひとHB専用の第1食器32は犬DGの食事には用いられない。犬DG専用の第2食器33はひとHBの食事には用いられない。ここでは、第1食器32は第2食器33から色分けされる。第1食器32の皿や椀、ボウルは例えば白色に着色される一方で、第2食器33の皿や椀、ボウルは例えば赤色に着色される。第2食器33は例えば床面に置かれる犬DG用の食事台34に載せられてもよい。
キッチン15には、ガスコンロ35といった調理器具や冷蔵庫その他の電化製品が設置される。ガスコンロ35で食材の調理は実施される。ガスコンロ35の上方には換気扇ユニット36が設置される。換気扇ユニット36でシロッコファンが回転すると、ガスコンロ35上の空間から空気は換気口37に流入する。ガスコンロ35で熱せられ食材の調理匂いを含む空気は換気口37に吸い込まれる。
第1食器32の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第1食器32はキッチン15からホール17に運ばれる。第1食器32には、テーブル23に着くひとHBに提供される食物が支持される。食後の第1食器32は例えばキッチン15内の洗い場で洗浄される。こうして第1食器32は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
同様に、第2食器33の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第2食器33はキッチン15からホール17に運ばれる。第2食器33には、ひとHBに連れられてきた犬DGに提供される食物が支持される。食後の第2食器33は例えばホール17内の洗い場で洗浄される。こうして第2食器33は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
飲食店舗システムMは、加熱調理器31で熱せられる空気を吸い込んで、吸い込んだ空気を店舗外に排出する換気装置41を備える。換気装置41は、個々の加熱調理器31ごとに設置されて、下端の吸込口42aから鉛直方向に上方に延びる吸引管42と、吸引管42の上端に接続されて、天井板22に沿って水平方向に延びる排気ダクト43とを備える。吸引管42は、起立するひとHBの身長よりも高い位置(例えば2000mmの高さの位置)で湾曲してもよい。吸引管42の吸込口42aはテーブル23に支持される加熱調理器31に上方から向き合わせられる。吸込口42aは、加熱調理器31から立ち上る熱気流の上端に配置されればよい。吸引管42は例えば直径100mm〜200mm程度の円筒管で構成される。吸引管42は例えば金属材料から成形される。
図3に示されるように、排気ダクト43には、吸引管42を伝って吸込口42aで吸引力を生成する第1送風機44が接続される。第1送風機44は例えば吸引管42から店舗外まで強制的に空気の流れを生成する。空気の流れは例えば電力の供給に応じて回転軸線回りで回転する軸流れファンに基づき生成される。第1送風機44の働きに応じて、加熱調理器31から立ち上がる熱気流は吸引管42の吸込口42aから吸い込まれる。熱気流には食材の焼き煙も含まれるので、吸引管42は排煙を実現することができる。排気ダクト43は、天井板22よりも下方でホール17内に配置されてもよく、天井板22の上方で天井裏の空間に配置されてもよい。
換気装置41は、ホール17内に室外空気を導入する第1給気路45を備える。第1給気路45には、第1給気路45に沿って強制的に空気の流れを生成する第2送風機46が接続される。空気の流れは例えば電力の供給に応じて回転軸線回りで回転する軸流れファンに基づき生成される。第2送風機46は、排気ダクト43から放出される空気量に応じて空気の流量を調整する。換気装置41は、排気ダクト43から放出される空気量に応じて調整された空気量でホール17内に室外空気を導入することで、犬DGを落ち着かせる空気圧にホール17内の空間を維持する。
換気装置41は、キッチン15内に室外空気を導入する第2給気路47を備える。第2給気路47には、第2給気路47に沿って強制的に空気の流れを生成する第3送風機48が接続される。空気の流れは例えば電力の供給に応じて回転軸線回りで回転する軸流れファンに基づき生成される。第3送風機48は、換気扇ユニット36から店舗外に放出される空気量に応じて空気の流量を調整する。
例えば、図4(A)に示されるように、二人用テーブルの場合には、天板25の第1辺25aおよび第2辺25bに沿ってそれぞれ1つずつの座席スペースが確保される。吸引管42は、全ての座席スペースでシート(チェア26またはベンチシート27)にひとHBが着席する際に、テーブル23を挟んで両側から向き合うひとHBの間で眼を相互に接続する視線51から外れた空間52に配置される。ここでは、視線51の空間は、中間線53に直交し、シートに着席するひとHBの両眼に外接する2つの鉛直面で特定される。中間線53は、天板25の輪郭のうち、座席スペースを形成する第1辺25aおよび第2辺25bから等距離に位置する。
テーブル23単体で考えると、視線51は、中間線53に直交し中間線53を二等分する二等分鉛直面54から75mmの距離で離れ、二等分鉛直面54に平行に規定される2つの仮想平面で特定されることができる。このとき、二等分鉛直面54内にシートに着席するひとHBの中心軸(左右対称面)は含まれると想定される。左眼の目尻と右眼の目尻との距離は150mmに見積もられる。吸引管42は、2つの仮想平面51で挟まれる空間から外れた空間52に配置される。吸引管42は1つの二人用テーブルに1つ配置されればよい。
図4(B)に示されるように、四人用テーブルの場合には、天板25の第1辺25aおよび第2辺25bに沿ってそれぞれ2つの座席スペースが確保される。吸引管42は、全ての座席スペースでシート(チェア26またはベンチシート27)にひとHBが着席する際に、テーブル23を挟んで両側から向き合うひとHBの間で眼を相互に接続する視線56から外れた空間57に配置される。ここでは、個々のひとHBは、向き合う2人のひとHBとの間で眼を相互に接続する視線56を形成する。したがって、視線56の空間は、中間線58に直交し、片側2人の眼のうち一方の側辺25cに最も近い眼の目尻に外接する鉛直面59aと、中間線58に直交し、他方の側辺25cに最も近い眼の目尻に外接する鉛直面59bとで特定される。中間線58は、天板25の輪郭のうち、座席スペースを形成する第1辺25aおよび第2辺25bから等距離に位置する。
テーブル23単体で考えると、視線56の空間は、中間線58に直交し中間線53を四等分する四等分鉛直面61のうち、一方の側辺25cに近い四等分鉛直面61から一方の側辺25cに向かって75mmの距離で離れ四等分鉛直面61に平行に規定される仮想平面と59a、他方の側辺25cに近い四等分鉛直面61から他方の側辺25cに向かって75mmの距離で離れ四等分鉛直面61に平行に規定される仮想平面59bとで特定されることができる。このとき、個々の座席スペースを二等分する四等分鉛直面61内にシートに着席するひとHBの中心軸(左右対称面)は含まれると想定される。ひとHBごとに左眼の目尻と右眼の目尻との距離は150mmに見積もられる。吸引管42は、2つの仮想平面59a、59bで挟まれる空間から外れた空間57に配置される。吸引管42は1つの四人用テーブルに1つ配置されればよい。ただし、空間57ごとに計2つの吸引管42が配置されてもよい。
図4(C)に示されるように、六人用テーブルの場合には、天板25の第1辺25aおよび第2辺25bに沿ってそれぞれ3つの座席スペースが確保される。吸引管42は、全ての座席スペースでシート(チェア26またはベンチシート27)にひとHBが着席する際に、テーブル23を挟んで両側から向き合うひとHBの間で眼を相互に接続する視線63から外れた空間64に配置される。ここでは、個々のひとHBは、向き合う3人のひとHBとの間で眼を相互に接続する視線63を形成する。したがって、視線63の空間は、中間線65に直交し、片側3人の眼のうち一方の側辺25cに最も近い眼の目尻に外接する鉛直面66aと、中間線65に直交し、他方の側辺25cに最も近い眼の目尻に外接する鉛直面66bとで特定される。中間線65は、天板25の輪郭のうち、座席スペースを形成する第1辺25aおよび第2辺25bから等距離に位置する。
テーブル23単体で考えると、視線63の空間は、中間線65に直交し中間線65を六等分する六等分鉛直面67のうち、一方の側辺25cに近い六等分鉛直面67から一方の側辺25cに向かって75mmの距離で離れ六等分鉛直面67に平行に規定される仮想平面66aと、他方の側辺25cに近い六等分鉛直面67から他方の側辺25cに向かって75mmの距離で離れ六等分鉛直面67に平行に規定される仮想平面66bとで特定されることができる。このとき、個々の座席スペースを二等分する六等分鉛直面67内にシートに着席するひとHBの中心軸(左右対称面)は含まれると想定される。ひとHBごとに左眼の目尻と右眼の目尻との距離は150mmに見積もられる。吸引管42は、2つの仮想平面66a、66bで挟まれる空間から外れた空間64に配置される。吸引管42は1つの六人用テーブルに2つ配置されればよい。
食事にあたってテーブル23上に加熱調理器31が置かれる。ひとHBは加熱調理器31で食材を調理する。加熱調理器31で熱せられた空気は加熱調理器31から上昇していく。熱せられた空気は吸引管42の吸込口42aから吸引管42に吸い込まれる。こうして加熱調理器31の排煙は実現される。ただし、テーブル23の天板25に加熱調理器31は埋め込まれてもよい。
吸引管42は、テーブル23を挟んで両側から向き合うひとHBの間で目を相互に接続する視線51、56、63から外れた空間に配置されることから、ひとHB同士は吸引管42に邪魔されずに目を合わせることができる。相手の表情を確認することができる。非言語コミュニケーションが確保される。ひとHB同士は吸引管42に邪魔されずに良好に会話を楽しむことができる。
吸引管42は、下端の吸込口42aから鉛直方向に上方に延び、上方に配置される排気ダクト43に接続される。吸入管42は排気ダクト43まで線形に延びるので、構造の複雑化は回避されることができる。
吸込口42aは、天板25の輪郭のうち、座席スペースを形成する第1辺25aおよび第2辺25bから等距離の中間線58、65に直交し、視線56、63に外接する2つの鉛直面59a、59b、66a、66bで挟まれる空間の外側に配置される。四人用テーブルや六人用テーブルであっても、向き合うひとHB同士の間に吸引管42は配置されないので、テーブル23に着いたひとHBたちはだれとでも良好に会話を楽しむことができる。
本実施形態では、テーブル23の天板25は矩形の輪郭を有する。テーブル23の輪郭は矩形なので、天板25の天面で直交二軸のx軸方向およびy軸方向は簡単に特定されることができる。したがって、テーブル23に対して吸引管42は簡単に位置決めされることができる。
加えて、本実施形態では、テーブル23を挟んで両側から向き合うひとHBの間で眼を相互に接続する視線63から外れた空間52、57、64に配置されることから、加熱調理器31はテーブル23の側端25cに近接して配置されることができる。加熱調理器31のガスホース31aはテーブル23の側端25cから下方に延びるので、ガスホース31aと第1食器32および第2食器33との接触は回避されることができる。天板25上の空間は効率的に利用されることができる。
図5に示されるように、飲食店舗システムMでは、鉛直面59a、59b、66a、66bで挟まれる空間に外側から接し、テーブル23の天板25の側端25cを含む空間57、63に吸引管42が配置される場合に、吸引管42を含む座席スペースに、ひとHBの臀部を支持する座面を有するチェア26が配置される一方で、チェア26を含む座席スペースに隣接する座席スペースに、犬DGを支持する座面を有するドッグチェア28が配置されてもよい。こうした配置によれば、ひとHBを挟んで加熱調理器31と犬DGとは反対側に配置されるので、犬DGは火元から遠ざけられることができる。犬DGと火元との間にはひとHBが介在するので、犬DGが火元に触れる機会は著しく減少する。ひとHBは安心して食事を楽しむことができる。
23…テーブル、26…シート(チェア)、27…シート(ベンチシート)、28…シート(ドッグチェア)、31…加熱調理器、42…吸引管、42a…吸込口、43…排気ダクト、51…視線および鉛直面、52…(視線から外れた)空間、53…中間線、56…視線、57…(視線から外れた)空間、58…中間線、59a…鉛直面、59b…鉛直面、63…視線、64…(視線から外れた)空間、65…中間線、66a…鉛直面、66b…鉛直面、DG…犬、HB…ひと、M…飲食店舗システム。

Claims (5)

  1. 座席スペースを形成するテーブルと、
    個々の前記座席スペースに配置されるシートと、
    全ての前記座席スペースで前記シートにひとが着席する際に、前記テーブルを挟んで両側から向き合うひとの間で眼を相互に接続する視線から外れた空間に配置され、前記テーブルに支持される加熱調理器に向き合わせられる吸込口から前記加熱調理器で熱せられた空気を吸い込む吸引管と
    を備えることを特徴とする飲食店舗システム。
  2. 請求項1に記載の飲食店舗システムにおいて、前記吸引管は、下端の前記吸込口から鉛直方向に上方に延び、上方に配置される排気ダクトに接続されることを特徴とする飲食店舗システム。
  3. 請求項1または2に記載の飲食店舗システムにおいて、前記吸込口は、天板の輪郭のうち、前記座席スペースを形成する2辺から等距離の中間線に直交し、前記視線に外接する2つの鉛直面で挟まれる空間の外側に配置されることを特徴とする飲食店舗システム。
  4. 請求項3に記載の飲食店舗システムにおいて、
    前記鉛直面で挟まれる空間の外側で前記テーブルの天板の一端を含む空間に前記吸引管が配置され、
    前記吸引管を含む前記座席スペースに、ひとの臀部を支持する座面を有するチェアが配置され、
    前記チェアを含む前記座席スペースに隣接する前記座席スペースに、犬を支持する座面を有するドッグチェアが配置される
    ことを特徴とする飲食店舗システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲食店舗システムにおいて、前記テーブルの天板は矩形の輪郭を有することを特徴とする飲食店舗システム。
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