JP3222321U - 腰掛けおよびスタッキングスツール - Google Patents
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Abstract
【課題】リードの把持から飼い主を解放し、ゆったりと弛緩した状態での入店待ちの実現に貢献することができる腰掛けを提供する。【解決手段】腰掛け37は、背板を支持し、第1地点で水平面に支持される下端を有する左右の支柱38と、水平面に平行な横軸回りに回転自在に個々に支柱に連結されて、第1地点より後方に位置する第2地点で水平面に支持される下端を有する左右の補助柱41と、補助柱の上端に横軸に平行な連結軸線回りに回転自在に連結される前端、および、横軸よりも上方で支柱38に沿って変位自在に支柱に支持される後端を有するシート46と、支柱、補助柱およびシートの少なくともいずれかに連結されて、首輪67aから延びるリード67を繋ぎ止めるリードフック49とを備える。【選択図】図5
Description
本考案は、飲食店で入店待ちに重宝される腰掛けおよびスタッキングスツールに関する。
ショッピングモールやレストラン街の飲食店ではしばしば入店待ちの行列が見受けられる。店舗の外壁に沿ってエントランスに続くように腰掛けが配列される。入店待ちのお客様は腰掛けに腰掛けて入店を待つことができる。腰掛けは店外に配置されることから、閉店後には店内に仕舞い込まれなければならない。その結果、折り畳みイスやスタッキングスツールといった簡易な構造の腰掛けが重宝される。
1つのテーブルで飼い主も犬も食事することができる飲食店は提案される。飼い主は犬を連れて来店する。犬にはリードが着用される。飼い主は、一般のお客様と同様に、腰掛けに腰掛けて入店を待つことができる。しかしながら、入店待ちの間、飼い主はリードを握り続けなければならない。気を抜くことができない。
本考案は、リードの把持から飼い主を解放し、ゆったりと弛緩した状態での入店待ちの実現に貢献することができる腰掛けを提供することを目的とする。
本考案の第1側面によれば、背板を支持し、第1地点で水平面に支持される下端を有する左右の支柱と、前記水平面に平行な横軸回りに回転自在に個々に前記支柱に連結されて、前記第1地点より後方に位置する第2地点で前記水平面に支持される下端を有する左右の補助柱と、前記補助柱の上端に前記横軸に平行な連結軸回りに回転自在に連結される前端、および、前記横軸よりも上方で前記支柱に沿って変位自在に前記支柱に支持される後端を有するシートと、前記支柱、前記補助柱および前記シートの少なくともいずれかに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックとを備える腰掛けが提供される。
利用者はシートに腰掛ける。利用者の臀部はシートに受け止められる。シートは支柱および補助柱で水平面上方に支持される。利用者はリードフックにペットのリードを繋ぎ止めることができる。こうして利用者はリードの把持から解放されることができる。利用者はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。シートの後端が支柱に沿って持ち上げられると、補助柱は横軸回りで回転して対応する支柱に引き寄せられる。補助柱は支柱に重ねられることができる。こうして腰掛けは折り畳まれることができる。こうした折り畳みイスは店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうした折り畳みイスが入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリードの把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、腰掛けには飼い主の体重が作用することから、リードフックの移動は良好に阻止されることができる。リードフックの配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
前記リードフックは、前記シートの側面に位置し、または、前記シートの下方で前記支柱の前面または外側面あるいは前記補助柱の前面に位置してもよい。腰掛けの折り畳みにあたってリードフックは他部材に干渉しない。リードフックが固定されても、通常とおりに腰掛けは折り畳まれることができる。
本考案の第2側面によれば、背板を支持し、第1地点で水平面に支持される下端を有する左右の支柱と、前記支柱の間に配置されて、前記水平面に平行な横軸回りに回転自在に前記支柱に連結され、水平方向に広がる座面を形成するシートと、前記シートおよび前記支柱に連結されてリンク機構を形成し、前記第1地点より後方に位置する第2地点で前記水平面に支持される下端を有し、前記リンク機構の変形に応じて前記支柱に接近して前記支柱に向かって前記シートを折り畳む左右の補助柱と、前記支柱、前記補助柱および前記シートの少なくともいずれかに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックとを備える腰掛けが提供される。
利用者はシートに腰掛ける。利用者の臀部はシートに受け止められる。シートは支柱および補助柱で水平面上方に支持される。利用者はリードフックにペットのリードを繋ぎ止めることができる。こうして利用者はリードの把持から解放されることができる。利用者はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。シートの前端が背板に向かって持ち上げられると、リンク機構の変形に応じてシートは折り畳まれることができる。補助柱は支柱に重ねられることができる。こうした折り畳みイスは店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうした折り畳みイスが入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリードの把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、腰掛けには飼い主の体重が作用することから、リードフックの移動は良好に阻止されることができる。リードフックの配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
前記リードフックは、前記シートの側面に位置し、または、前記シートの下方で前記支柱の前面または外側面あるいは前記補助柱の外側面に位置してもよい。腰掛けの折り畳みにあたってリードフックは他部材に干渉しない。リードフックが固定されても、通常とおりに腰掛けは折り畳まれることができる。
本考案の第3側面によれば、円形の輪郭を有するシートと、決められた高さで前記シートを支持し、前記輪郭から外側に延びて水平面から並列に立ち上がる4つのレッグと、前記シートの側面または前記レッグに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックとを備えるスタッキングスツールが提供される。
利用者はシートに腰掛ける。利用者の臀部はシートに受け止められる。シートはレッグで水平面上方に支持される。利用者はリードフックにペットのリードを繋ぎ止めることができる。こうして利用者はリードの把持から解放されることができる。利用者はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。1つのスタッキングスツールは他のスタッキングスツールに積み重ねられることができる。積み重ねにあたってシートは重ねられる。このとき、上下のスタッキングスツールではシートの輪郭の中心回りでレッグの位置はずらされる。こうしたスタッキングスツールは店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうしたスタッキングスツールが入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリードの把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、スタッキングスツールには飼い主の体重が作用することから、リードフックの移動は良好に阻止されることができる。リードフックの配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
以上のように本発明によれば、リードの把持から飼い主を解放し、ゆったりと弛緩した状態での入店待ちの実現に貢献することができる腰掛けは提供される。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の一実施形態を説明する。
図1は本考案の一実施形態に係る店舗を含む建造物の外観を概略的に示す。建造物11は、鉄筋コンクリートや鉄筋鉄骨コンクリートその他の材質から形成される柱、梁、床、壁および天井を有する躯体12と、躯体12に組み込まれる窓枠13とを備える。窓枠13にはガラス板が嵌め込まれる。躯体12には、ペットを収容する店舗内の空間に店舗外の空間を接続するエントランス14が形成される。エントランス14では扉枠に開き戸が開閉自在に組み込まれる。開き戸は垂直軸線回りに回転可能にヒンジで縦枠に連結される。
図2に示されるように、建造物11には飲食店舗システムMが組み込まれる。飲食店舗システムMは、躯体12に組み付けられてキッチン15を区画する第1構造体16と、躯体12に組み付けられて、キッチン15から分離されたホール17を区画する第2構造体18とを備える。第1構造体16および第2構造体18は、それぞれ、間仕切り19や置き床21、天井板22などを含む。ここでは、キッチン15は間仕切り19でホール17から分離される。その他、キッチン15はカウンターでホール19から分離されるオープンキッチンに構成されてもよい。
飲食店舗システムMは、ホール17内に設置される1以上のテーブル23を備える。個々のテーブル23は、置き床21の床面から所定の高さに脚24で支持される天板25を備える。天板25の天面には、座席を収容する座席スペースを形成する線形の第1辺25aと、第1辺25aに向き合って、座席を収容する座席スペースを形成する線形の第2辺25bとが規定される。座席スペースはひとりひとりに割り当てられる。1つの座席スペースは標準的な大人に十分な大きさに形成される。ここでは、第1辺25aと第2辺25bとは相互に平行に位置する。天面の輪郭は、第1辺25aおよび第2辺25bから等距離に位置する中間線に直交し、第1辺25aから第2辺25bまで延びる側辺25cをさらに含む。したがって、天面の輪郭は矩形である。矩形の角は面取りされてもよい。
テーブル23には、第1辺25aに沿って個々の座席スペースごとに配置されるチェア26と、第2辺25bに沿って複数の座席スペースに共通に配置されるベンチシート27とが組み合わせられる。チェア26およびベンチシート27は、床面から決められた高さに位置し、ひとHBの臀部を支持する座面を有する。チェア26およびベンチシート27にひとHBは着席することができる。
テーブル23には、第1辺25aに沿って特定の座席スペースに配置されるドッグチェア28が組み合わせられる。ドッグチェア28は、犬DGを支持する座面28aを有する。ドッグチェア28の座面28aは置き床21の表面(床面)から所定の高さに位置する。
ドッグチェア28は、床面に平行に水平面内に広がる座面28aを形成するシート29aを備える。シート29aはレッグ29bで床上に支持される。シート29aには、座面28a上の空間を後方から覆う背もたれ29cが結合される。座面28a上の空間の左右両側で背もたれ29cおよびシート29aには肘掛け29dが結合される。
個々のテーブル23にはロースター31が設置される。ロースター31は、バーナーの上方で金網31aを保持する開口31bと、金網31aの上方で金網31aを取り囲み開口31bの内壁に配置される排気口31cとを備える。金網31aの上に置かれた食材はバーナーで焼かれることができる。排気口31cは金網31a上の空間に向き合わせられる。金網31a上の空間から排気口31cに空気は流入する。
飲食店舗システムMは、少なくともキッチン15およびホール17で流通する第1食器32および第2食器33を備える。第1食器32および第2食器33は個々のテーブル23に載せられる。第1食器32はひとHBに対する食事の提供に用いられる。第1食器32は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。
第2食器33は犬DGに対する食事の提供に用いられる。第2食器33は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。ひとHBに専用の第1食器32と犬DGに専用の第2食器33とは分別される。ひとHB専用の第1食器32は犬DGの食事には用いられない。犬DG専用の第2食器33はひとHBの食事には用いられない。ここでは、第1食器32は第2食器33から色分けされる。第1食器32の皿や椀、ボウルは例えば白色に着色される一方で、第2食器33の皿や椀、ボウルは例えば赤色に着色される。第2食器33は例えば床面に置かれる犬DG用の食事台34に載せられてもよい。
キッチン15には、ガスコンロ35といった調理器具や冷蔵庫その他の電化製品が設置される。ガスコンロ35で食材の調理は実施される。ガスコンロ35の上方には換気扇ユニット36が設置される。換気扇ユニット36でシロッコファンが回転すると、ガスコンロ35上の空間から空気は換気口37に流入する。ガスコンロ35で熱せられ食材の調理匂いを含む空気は換気口37に吸い込まれる。
第1食器32の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第1食器32はキッチン15からホール17に運ばれる。第1食器32には、テーブル23に着くひとHBに提供される食物が支持される。食後の第1食器32は例えばキッチン15内の洗い場で洗浄される。こうして第1食器32は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
同様に、第2食器33の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第2食器33はキッチン15からホール17に運ばれる。第2食器33には、ひとHBに連れられてきた犬DGに提供される食物が支持される。食後の第2食器33は例えばホール17内の洗い場で洗浄される。こうして第2食器33は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
図1に示されるように、飲食店舗システムMは、店舗の外壁に沿ってエントランス14に続くように1列に配列される腰掛け37を備える。入店待ちのお客様は腰掛け37に腰掛けて入店を待つことができる。図3に示されるように、第1実施形態に係る腰掛け37は、左右の支柱38と、横軸39回りに回転自在に個々に支柱38に連結される左右の補助柱41とを備える。横軸39は水平面(床面または地面)に平行に位置する。補助柱41の上端は座面高さを決定する。
左右の支柱38の上端には1つの背板42が支持される。支柱38の下端は第1地点Pfで水平面に支持される。左右の支柱38は、下端と横軸39との間で横軸39に平行に延びるクロスバー43で相互に結合される。左右の支柱38は背板42およびクロスバー43で相互に平行な位置関係に保持される。支柱38は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。
補助柱41は上端および下端の中間位置で支柱38に連結される。左右の補助柱41は、下端と横軸39との間で横軸39に平行に延びる下クロスバー44と、上端と横軸39との間で横軸39に平行に延びる上クロスバー45とで相互に結合される。左右の補助柱41は2つのクロスバー44、45の働きで相互に平行な位置関係に保持される。補助柱41の下端は、第1地点Pfより後方に位置する第2地点Psで水平面に支持される。補助柱41は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。
補助柱41の上端にシート46は連結される。シート46は、個々に補助柱41の上端に結合される前端から後方に並列に延びる左右のシートパイプ46aと、シートパイプ46aに取り付けられて、ひとの臀部を受け止めるシート本体46bと、シート本体46bに覆い被さって座面を形成するクッション材46cとを備える。シートパイプ46aの前端は、連結軸線47回りに回転自在に補助柱41の上端に連結される。連結軸線47は横軸39に平行に位置する。シートパイプ46aの後端は横軸39よりも上方で支柱38に沿って変位自在に支柱38に支持される。支柱38には、横軸39に平行に延びてシートパイプ46aの後端を下方から支持する支持パイプ48が結合される。支持パイプ48はシートパイプ46aの後端を下方から受け止めてシート本体46bの最下位置を規定する。シートパイプ46aは例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。シート本体46bは例えばステンレスやアルミニウムの板材や樹脂体から成型されればよい。クッション材46cは柔軟な素材を内包する布袋体や樹脂袋体で形成されればよい。支持パイプ48は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。クッション材46cは省略されてもよい。
シート46と横軸39との間で支柱38の外側面には首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフック49が取り付けられる。リードフック49は、図4に示されるように、一部にゲート52を有する環状体53に形成される。リードフック49は、環状体53に結合されて、支柱38に固定される上下の固定片54を備える。固定片54は例えば取り付け面に直交する軸心を有するねじ55で支柱38にねじ止めされればよい。その他、固定片54は、支柱38に溶接で固着されてもよく、支柱38に巻き付けられる締結バンドで支柱38に固定されてもよい。
環状体53は、ゲート52の下端から空間56を囲みながらゲート52の上端まで延びる本体57と、ゲート52の上端で本体57に連結されるゲート部材58とを備える。本体57は、例えば金属製の長尺材が折り曲げられて形作られる。本体57には、取り付け面に直交してゲート52の下端に下方から接する仮想平面HRよりも下方に膨らむ係り体57aが含まれる。
ゲート部材58は、ゲート52の上端で本体57に嵌め込まれる連結軸59で本体57に連結される。ゲート部材58は連結軸59回りで揺動する。揺動に応じてゲート部材58はゲート52を開閉する。リードの持ち手はゲート52から環状体53内に進入して保持される。持ち手(輪)と環状体(輪)53とは鎖状に連結される。
ゲート部材58の下端には、連結軸59から遠ざかるにつれて環状体53の内方に変位する傾斜面61が形成される。したがって、ゲート部材58は、閉じ位置から連結軸59回りで環状体53の内方に向かって変位するものの、連結軸59回りで閉じ位置から環状体53の外方に向かって変位することはできない。
ゲート部材58には、連結軸59に近い一端で開口する収容空間62が区画される。収容空間62には弦巻ばね63が収容される。弦巻ばね63には、収容空間62の開口62aから外側に延びるリンク部材64が連結される。リンク部材64の先端は連結軸59から内方に(空間56側に)ずれた位置で本体57に支持される。本体57には、ゲート52の上端で連結軸59から内方に(空間56側に)ずれた位置に、リンク部材64の先端を受け入れる溝65が形成される。ゲート部材58が連結軸59回りで揺動して空間56内に進入すると、リンク部材64は弦巻ばね63を収縮させる。弦巻ばね63は閉じ位置に向かってゲート部材58を駆動する弾性力を発揮する。こうして弦巻ばね63の働きでゲート部材58は閉じ位置に保持されることができる。
店舗の外壁に沿ってエントランス14に続くように腰掛け37は配列される。図5に示されるように、ひとHBはシート46に腰掛ける。ひとHBの臀部はシート46に受け止められる。シート46は支柱38および補助柱41で水平面上方に支持される。入店待ちのひとHBは腰掛け37に腰掛けて入店を待つことができる。
ひとHB(飼い主)は犬DGを連れて来店することができる。犬DGにはリード67が着用される。飼い主は、一般のお客様と同様に、腰掛け37に腰掛けて入店を待つことができる。このとき、飼い主はリードフック49に首輪67aから延びるリード67を繋ぎ止めることができる。こうして飼い主はリード67の把持から解放される。飼い主はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。
閉店後には腰掛け37は店内に仕舞い込まれる。図6に示されるように、シート46の後端が支柱38に沿って持ち上げられると、補助柱41は横軸39回りで回転して対応する支柱38に引き寄せられる。補助柱41は支柱38に重ねられることができる。こうして腰掛け37は折り畳まれることができる。
こうした折り畳みイスは店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうした折り畳みイスが入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリード67の把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、腰掛け37には飼い主の体重が作用することから、リードフック49の移動は良好に阻止されることができる。リードフック49の配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
なお、腰掛け37では、リードフック49は、図3(A)に示されるように、クッション材46cよりも前方に突き出すようにシート本体46bの前面に取り付けられてもよく、図3(B)に示されるように、シート46と横軸39との間で補助柱41の前面に取り付けられてもよく、図3(C)に示されるように、シート46と横軸39との間で支柱38の前面に取り付けられてもよい。
図7は本発明の第2実施形態に係る腰掛け71を概略的に示す。腰掛け71は、左右の支柱72と、左右の支柱72の間に配置されて、横軸73回りに回転自在に支柱72に連結されるシート74とを備える。横軸73は水平面(床面または地面)に平行に位置する。シート74は、水平方向に広がる座面74aを形成する。シート74は例えばステンレスやアルミニウムの板材や樹脂体、木材から成形されればよい。シート74は、シート本体に覆い被さって座面74aを形成するクッション材を備えてもよい。このとき、クッション材は例えば柔軟な素材を内包する布袋体や樹脂袋体で形成されればよい。
左右の支柱72の上端には共通に背板75が支持される。支柱72の下端は第1地点Pfで水平面に支持される。左右の支柱72は、下端と横軸73との間で横軸73に平行に延びるクロスバー76で相互に連結される。左右の支柱72は背板75およびクロスバー76で相互に平行な位置関係に保持される。支柱72は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。
補助柱77は支柱72よりも後方に配置され上端で支柱72に連結される。支柱72には、横軸73に平行な軸線回りで回転自在に補助柱77を支持する連結軸78が固定される。連結軸78は支柱72に対して軸方向に補助柱77の変位を拘束する。補助柱77の下端は、第1地点Pfより後方に位置する第2地点Psで水平面に支持される。
補助柱74は支柱72およびシート74に連結されてリンク機構81を形成する。リンク機構81は、横軸73で回転自在に支柱72に支持されて、横軸73から上方にずれた位置でシート74の側面に固定されるリンク金具82を備える。シート74の後端は補助柱77に形成される溝83に沿って変位可能に補助柱77に連結される。溝83の最上端でシート74の後端は最上位置に保持される。
左右の補助柱77は、下端と溝83との間で横軸73に平行に延びるクロスバー84で相互に連結される。左右の補助柱77は連結軸78およびクロスバー84の働きで相互に平行な位置関係に保持される。補助柱77は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。
シート74よりも下方で支柱72の外側面には首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフック85が取り付けられる。リードフック85は前述のリードフック49と同様に構成される。リードフック85は、図7(A)に示されるように、シート74から前方に突き出るようにシート74の前面に取り付けられてもよく、図7(B)に示されるように、補助柱77の外側面に取り付けられてもよく、図7(C)に示されるように、シート74よりも上方で支柱72の外側面に取り付けられてもよい。
ひとはシート74に腰掛ける。ひとの臀部はシート74に受け止められる。シート74は支柱72および補助柱77で水平面上方に支持される。入店待ちのひとは腰掛け71に腰掛けて入店を待つことができる。
ひと(飼い主)は犬DGを連れて来店することができる。犬DGにはリード67が着用される。飼い主は、一般のお客様と同様に、腰掛け71に腰掛けて入店を待つことができる。このとき、飼い主はリードフック85に首輪67aから延びるリード67を繋ぎ止めることができる。こうして飼い主はリード67の把持から解放される。飼い主はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。
閉店後には腰掛け71は店内に仕舞い込まれる。図8に示されるように、シート74の前端が背板75に向かって持ち上げられると、シート74は横軸73回りで回転する。シート74の後端は溝83に案内されて補助柱77に沿って下端に向かって変位する。リンク機構81の変形に応じて補助柱77は連結軸78回りで回転し対応する支柱72に引き寄せられる。こうして補助柱77は支柱72に重ねられることができる。リンク機構81の変形に応じてシート74は折り畳まれる。
こうした折り畳みイスは店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうした折り畳みイスが入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリード67の把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、腰掛け71には飼い主の体重が作用することから、リードフック85の移動は良好に阻止されることができる。リードフック85の配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
その他、リンク機構81は、図9に示されるように、横軸73よりも後方で横軸73に平行な軸線86a回りでシート74に回転自在に連結されて、連結軸78よりも下方で横軸73に平行な軸線86b回りで補助柱77に回転自在に連結されるリンク部材86を備えてもよい。リンク部材86がシート74の側面に重なる位置でシート74の後端は最上位置に保持される。
シート74の前端が背板75に向かって持ち上げられると、シート74は横軸73回りで回転する。シート74は支柱72に向かってリンク部材86を引き寄せる。リンク機構81の変形に応じて補助柱77は連結軸78回りで回転し対応する支柱72に引き寄せられる。こうして補助柱77は支柱72に重ねられることができる。リンク機構81の変形に応じてシート74は折り畳まれる。
その他、リンク機構81は、図10に示されるように、横軸73よりも後方で横軸73に平行な軸線回りでシート74に回転自在に補助柱87を連結する支軸88を備えてもよい。補助柱87には、連結軸78と支軸88との間で伸縮機構89が組み込まれる。伸縮機構89は例えば軸線方向に進退自在に外筒89aに差し込まれるシリンダー89bを備える。シリンダー89bが最大限に外筒89aに進入すると、シート74の後端は最上位置に保持される。補助柱87の下端は、第1地点Pfより後方に位置する第2地点Psで水平面に支持される。
シート74の前端が背板75に向かって持ち上げられると、シート74は横軸73回りで回転する。伸縮機構89は伸張する。シリンダー89bは外筒89aから出てくる。リンク機構81の変形に応じて補助柱87は連結軸78回りで回転し対応する支柱72に引き寄せられる。こうして補助柱87は支柱72に重ねられることができる。リンク機構81の変形に応じてシート74は折り畳まれる。
図11に示されるように、リンク機構81は、横軸73に平行な軸線回りで回転自在にシート74の後端に補助柱91を連結する連結軸92と、横軸73および連結軸92の上方で横軸73に平行な連結軸線93a、93b回りで支柱72および補助柱91に回転自在に連結されるリンク部材93とを備えてもよい。リンク部材93の上方で補助柱91の上端は支柱72に突き当てられる。補助柱91の下端は、第1地点Pfより後方に位置する第2地点Psで水平面に支持される。
シート74の前端が背板75に向かって持ち上げられると、シート74は横軸73回りで回転する。リンク機構81の変形に応じて補助柱91は連結軸92回りで回転し対応する支柱72に引き寄せられる。こうして補助柱91は支柱72に重ねられることができる。リンク機構81の変形に応じてシート74は折り畳まれる。
図12は本発明の第3実施形態に係るスタッキングスツール94を概略的に示す。スタッキングスツール94は、円形の輪郭を有するシート95と、決められた高さでシート95を支持し、輪郭から外側に延びて水平面から並列に立ち上がる4つのレッグ96とを備える。シート95は例えばステンレスやアルミニウムの板材や樹脂体、木材から成形されればよい。シート95は、シート本体に覆い被さって座面を形成するクッション材を備えてもよい。このとき、クッション材は例えば柔軟な素材を内包する布袋体や樹脂袋体で形成されればよい。レッグ96は例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材、木材の棒体から形成されればよい。
いずれかのレッグ96または複数のレッグ96には、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフック97が連結される。リードフック97は前述のリードフック49と同様に構成される。リードフック97は、リート95の輪郭から外側に突き出るようにシート95の側面に取り付けられてもよい。
飼い主はシート95に腰掛ける。飼い主の臀部はシート95に受け止められる。シート95はレッグ96で水平面上方に支持される。飼い主はリードフック97に犬DGのリード67を繋ぎ止めることができる。こうして飼い主はリードの把持から解放されることができる。飼い主はゆったりと弛緩した状態で腰掛け続けることができる。1つのスタッキングスツール94は他のスタッキングスツール94に積み重ねられることができる。積み重ねにあたってシート95は重ねられる。このとき、上下のスタッキングスツール94ではシート95の輪郭の中心回りでレッグ96の位置はずらされる。こうしたスタッキングスツール94は店外の入店待ちの腰掛けとして重宝される。こうしたスタッキングスツール94が入店待ちの腰掛けとして利用されることで、飼い主はリード67の把持から解放され、ゆったりと弛緩した状態で入店待ちすることができる。しかも、スタッキングスツール94には飼い主の体重が作用することから、リードフック97の移動は良好に阻止されることができる。リードフック97の配置にあたって店舗の外壁が傷つけられることもなく店舗の外壁から突起物(リードフック)が突き出ることもない。
37…腰掛け、38…支柱、39…横軸、41…補助柱、42…背板、46…シート、47…練結軸線、49…リードフック、67…リード、67a…首輪、71…腰掛け、72…支柱、73…横軸、74…シート、74a…座面、75…背板、77…補助柱、81…リンク機構、85…リードフック、94…スタッキングスツール、95…シート、96…レッグ、97…リードフック、Pf…第1地点、Ps…第2地点。
Claims (5)
- 背板を支持し、第1地点で水平面に支持される下端を有する左右の支柱と、
前記水平面に平行な横軸回りに回転自在に個々に前記支柱に連結されて、前記第1地点より後方に位置する第2地点で前記水平面に支持される下端を有する左右の補助柱と、
前記補助柱の上端に前記横軸に平行な連結軸線回りに回転自在に連結される前端、および、前記横軸よりも上方で前記支柱に沿って変位自在に前記支柱に支持される後端を有するシートと、
前記支柱、前記補助柱および前記シートの少なくともいずれかに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックと
を備えることを特徴とする腰掛け。 - 請求項1に記載の腰掛けにおいて、前記リードフックは、前記シートの側面に位置し、または、前記シートの下方で前記支柱の前面または外側面あるいは前記補助柱の前面に位置することを特徴とする腰掛け。
- 背板を支持し、第1地点で水平面に支持される下端を有する左右の支柱と、
前記支柱の間に配置されて、前記水平面に平行な横軸回りに回転自在に前記支柱に連結され、水平方向に広がる座面を形成するシートと、
前記シートおよび前記支柱に連結されてリンク機構を形成し、前記第1地点より後方に位置する第2地点で前記水平面に支持される下端を有し、前記リンク機構の変形に応じて前記支柱に接近して前記支柱に向かって前記シートを折り畳む左右の補助柱と、
前記支柱、前記補助柱および前記シートの少なくともいずれかに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックと
を備えることを特徴とする腰掛け。 - 請求項3に記載の腰掛けにおいて、前記リードフックは、前記シートの側面に位置し、または、前記シートの下方で前記支柱の前面または外側面あるいは前記補助柱の外側面に位置することを特徴とする腰掛け。
- 円形の輪郭を有するシートと、
決められた高さで前記シートを支持し、前記輪郭から外側に延びて水平面から並列に立ち上がる4つのレッグと、
前記シートの側面または前記レッグに連結されて、首輪から延びるリードを繋ぎ止めるリードフックと
を備えることを特徴とするスタッキングスツール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019001680U JP3222321U (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 腰掛けおよびスタッキングスツール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019001680U JP3222321U (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 腰掛けおよびスタッキングスツール |
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JP3222321U true JP3222321U (ja) | 2019-07-25 |
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Family Applications (1)
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JP2019001680U Active JP3222321U (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 腰掛けおよびスタッキングスツール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3222321U (ja) |
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2019
- 2019-05-13 JP JP2019001680U patent/JP3222321U/ja active Active
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