JP3221195U - 飲食店舗システム - Google Patents

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達也 ▲吉▼田
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Abstract

【課題】ひとと犬とが同じテーブルで良好に食事を楽しむことができる飲食店舗システムを提供する。【解決手段】飲食店舗システムは、ひとの食事に用いられる第1食器群と、犬DGの食事に用いられる第2食器群と、第1食器群および第2食器群の食器を支持するテーブル23と、テーブルに組み合わせられて、ひとの臀部を支持する座面を有するチェアと、テーブルに組み合わせられて、犬を支持し前方に開放される座面および背板の間に空隙を形成するドッグチェア26とを備える。【選択図】図5

Description

本考案は、食事に用いられる食器群と、食器群の食器を支持するテーブルと、テーブルに組み合わせられるチェアとを備える飲食店舗システムに関する。
特許文献1はペット用食卓椅子(ドッグチェア)を開示する。ペット用食卓椅子は、床面から指定の高さに座面を維持し、犬を支持する座材(シート)を備える。座面の後端から鉛直方向に背板は広がる。背板の左右両端から座面の左右縁に沿って左右の壁板が広がる。
実用新案登録第3157317号公報
飲食店舗ではドッグチェアはたくさんの犬たちに利用される。利用にあたっていわゆるカフェマットの使用が求められる。カフェマットは、座面に敷かれることで、地面を歩いてきた犬の足の汚れから座面を保護する役割を担う。前述のようにドッグチェアで座面の後端に背板が接続されてしまうと、カフェマットの大きさが精度よく座面の大きさに合わせ込まれない限り、座面上に満遍なくカフェマットを敷き詰めることができない。カフェマットに凹凸が生じ、犬は居心地よく座面に座ることができない。これでは犬は食事を楽しむことができないかもしれない。
本考案は、ひとと犬とが同じテーブルで良好に食事を楽しむことができる飲食店舗システムを提供することを目的とする。
本考案の第1側面によれば、ひとの食事に用いられる第1食器群と、犬の食事に用いられる第2食器群と、前記第1食器群および前記第2食器群の食器を支持するテーブルと、前記テーブルに組み合わせられて、ひとの臀部を支持する座面を有するチェアと、前記テーブルに組み合わせられて、犬を支持し前方に開放される座面および背板の間に空隙を形成するドッグチェアとを備える飲食店舗システムが提供される。
ひとの食事は、第1食器群の食器に盛られてテーブル上に提供されることができる。犬の食事は、第2食器群の食器に盛られてデーブル上に提供されることができる。テーブルには、チェアとドッグチェアとで飼い主とともに犬は席に着くことができる。飼い主は犬といっしょに食事することができる。座面の前方は開放され、座面の後方も背板との隙間で開放されるので、座面に犬用のカフェマットが敷かれても、カフェマットは座面上に満遍なく平らに広がることができる。犬は、テーブルの縁と背板との間に挟まれる空間で、四つ足で立ったり尻を落として座ったりするので、前方から足を垂れる赤ん坊と違って、座面から前方への滑り落ちを防止するチェアベルトが設置されず座面が前方に開放されても、飼い主は犬の滑り落ちを心配しなくて済む。
飲食店舗システムは、交換可能に前記座面に敷かれるカフェマットを備えてもよい。カフェマットは座面上に満遍なく平らに広がることができる。カフェマットは、地面を歩いてきた犬の足の汚れから座面を保護する役割を担う。カフェマットは、ドッグチェアを利用する犬ごとに交換されるので、飼い主はドッグチェアに清潔感を抱くことができる。
ドッグチェアは、床上でシートを支持するフロントレッグの間で、前記座面の前端に前方から接する鉛直面よりも背板側に構成部材を収めてもよい。座面の前端に前方から接する鉛直面よりも前側に突出する構成部材がないので、ドッグチェアの占有空間は低減されることができる。ベビーチェアから相違して、座面の前端に前方から接する鉛直面よりも座面の下方から突出する足置きが設置されず座面が前方に開放されても、飼い主は犬の滑り落ちを心配しなくても済む。
以上のように開示の飲食店舗システムによれば、ひとと犬とが同じテーブルで良好に食事を楽しむことができる
は提供される。
本考案の一実施形態に係る飲食店舗システムを含む建造物の外観を概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係る飲食店舗システムを採用するキッチンおよびホールの構造を概略的に示す遠近法図である。 ドッグチェアの拡大斜視図である。 ドッグチェアの拡大側面図である。 使用状態のドッグチェアの拡大側面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の一実施形態を説明する。
図1は本考案の一実施形態に係る飲食店舗システムを含む建造物の外観を概略的に示す。建造物11は、鉄筋コンクリートや鉄筋鉄骨コンクリートその他の材質から形成される柱、梁、床、壁および天井を有する躯体12と、躯体12に組み込まれる窓枠13や扉枠14とを備える。窓枠13にはガラス板が嵌め込まれる。扉枠14には開き戸が開閉自在に組み込まれる。開き戸は垂直軸線回りに回転可能にヒンジで縦枠に連結される。
図2に示されるように、建造物11には飲食店舗システムMが組み込まれる。飲食店舗システムMは、躯体12に組み付けられてキッチン15を区画する第1構造体16と、躯体12に組み付けられて、キッチン15から分離されたホール17を区画する第2構造体18とを備える。第1構造体16および第2構造体18は、それぞれ、間仕切り19や置き床21、天井板22などを含む。ここでは、キッチン15は間仕切り19でホール17から分離される。その他、キッチン15はカウンターでホール19から分離されるオープンキッチンに構成されてもよい。
飲食店舗システムMは、ホール17内に設置される1以上のテーブル23を備える。個々のテーブル23は、置き床21の床面から所定の高さに脚23aで支持される天板23bを備える。テーブル23には、ひとHBの臀部を支持する座面を有するチェア25と、犬DGを支持する座面26aを有するドッグチェア26とが組み合わせられる。チェア25の座面は置き床21の床面から所定の高さに位置する。チェア25の座面にひとHBの臀部は支持される。ドッグチェア26の詳細は後述される。
個々のテーブル23にはロースター27が設置される。ロースター27は、バーナーの上方で金網27aを保持する開口27bと、金網27aの上方で金網27aを取り囲み開口27bの内壁に配置される排気口27cとを備える。金網27aの上に置かれた食材はバーナーで焼かれることができる。排気口27cは金網27a上の空間に向き合わせられる。金網27a上の空間から排気口27cに空気は流入する。
飲食店舗システムMは、少なくともキッチン15およびホール17で流通する第1食器28および第2食器29を備える。第1食器28および第2食器29は個々のテーブル23に載せられる。第1食器28はひとHBに対する食事の提供に用いられる。第1食器28は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。
第2食器29は犬DGに対する食事の提供に用いられる。第2食器29は皿および椀、ボウル、箸、スプーン、フォークその他を含む。ひとHBに専用の第1食器28と犬DGに専用の第2食器29とは分別される。ひとHB専用の第1食器28は犬DGの食事には用いられない。犬DG専用の第2食器29はひとHBの食事には用いられない。ここでは、第1食器28は第2食器29から色分けされる。第1食器28の皿や椀、ボウルは例えば白色に着色される一方で、第2食器29の皿や椀、ボウルは例えば赤色に着色される。第2食器29は例えば床面に置かれる犬DG用の食事台31に載せられてもよい。
キッチン15には、ガスコンロ32といった調理器具や冷蔵庫その他の電化製品が設置される。ガスコンロ32で食材の調理は実施される。ガスコンロ32の上方には換気扇ユニット33が設置される。換気扇ユニット33でシロッコファンが回転すると、ガスコンロ32上の空間から空気は換気口34に流入する。ガスコンロ32で熱せられ食材の調理匂いを含む空気は換気口34に吸い込まれる。
第1食器28の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第1食器28はキッチン15からホール17に運ばれる。第1食器28には、テーブル23に着くひとに提供される食物が支持される。食後の第1食器28は例えばキッチン15内の洗い場で洗浄される。こうして第1食器28は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
同様に、第2食器29の皿や椀、ボウルにはキッチン15で食物が盛りつけられる。第2食器29はキッチン15からホール17に運ばれる。第2食器29には、ひとに連れられてきた犬に提供される食物が支持される。食後の第2食器29は例えばホール17内の洗い場で洗浄される。こうして第2食器29は少なくともキッチン15およびホール17で流通する。
図3に示されるように、ドッグチェア26は、置き床21の表面(床面)に平行に水平面内に広がる座面26aを形成するシート36を備える。シート36は支持体37で床上に支持される。シート36には、座面26a上の空間を後方から覆う背もたれ38が結合される。座面26a上の空間の左右両側で背もたれ38およびシート36には肘掛け39が結合される。
シート36は例えば決められた剛性を有する板材から形成される。板材の素材は木や金属、樹脂、あるいは、いずれかの組み合わせであればよい。シート36は矩形の輪郭を有する。座面26aの前端41aおよび後端41bは相互に平行に線形に規定される。座面26aの側端41cは、前端41aおよび後端41bに直交し、相互に平行に線形に規定される。
座面26aの地上高さHgは床面から450mm以上600mm以下に設定される。座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpは座面26aの地上高さHgの数値よりも小さく設定される。座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpは例えば150mm以上450mm以下に設定される。
支持体37は、床面から鉛直方向に立ち上がって、座面26aの後端41bでシート36の左右両側に結合される1対のリアレッグ42と、床面からリアレッグ42に向かって傾きながら立ち上がって、リアレッグ42よりも前方でシート36の左右両側に結合されるフロントレッグ43とを備える。リアレッグ42およびフロントレッグ43は例えば予め決められた剛性を有する棒材から形成される。棒材の素材は木や金属、樹脂、あるいは、いずれかの組み合わせであればよい。
背もたれ38は、個々のリアレッグ42の延長上で座面26aから鉛直方向に上向きに延びる背柱44と、座面26aの後端41bに平行に延びて背柱44の上端同士を相互に接続するトップレール45と、相互に背柱44を接続し、座面26a上の空間の後端に沿って鉛直面内に広がる背板46とを備える。背柱44およびトップレール45は予め決められた剛性を有する棒材から形成される。棒材の素材は木や金属、樹脂、あるいは、いずれかの組み合わせであればよい。ここでは、背柱44およびリアレッグ42は1本の棒材から形成される。
背板46は座面26aとの間に空隙47を形成する。背板46の下端は座面26aの後端41bに平行に仕切られる。空隙の高さ(座面26aと背板46との間隔)は一般的なカフェマットの厚みを受け入れる大きさに設定される。空隙47の働きで座面26aは平面のまま後端に行き着く。こうして座面26aは後方に開放される。
肘掛け39は、背柱44の上端から座面26aに平行に前方に延びる腕材48と、個々のフロントレッグ43の延長上で座面26aから上向きに延び、上端で腕材48の前端に結合される腕支持材49とを備える。腕材48および腕支持材49は予め決められた剛性を有する棒材から形成される。棒材の素材は木や金属、樹脂、あるいは、いずれかの組み合わせであればよい。ここでは、腕支持材49およびフロントレッグ43は1本の棒材から形成される。
ドッグチェア26では、背板46の前方で座面26a上の空間には構成部材は配置されない。すなわち、座面26aは前方に向かって開放される。座面26aは前端41aと後端41bとの間で平面に維持される。
シート36の下方でフロントレッグ43の間には構成部材は配置されない。すなわち、図4に示されるように、フロントレッグ43の間では、座面26aの前端41aに前方から接する鉛直面Vpよりも背板46側に全ての構成部材は収められる。鉛直面Vpよりも前方に足置きのような水平板は突出しない。
フロントレッグ43は、座面26aの前端41aおよび後端41bに平行に前後に座面26aを二等分する補助鉛直面Qpよりも前方に配置される。フロントレッグ43の下端は、座面26aの前端41aに前方から接する鉛直面Vpよりも前方で床面(置き床21)に接触する。
ひとHBの食事は、第1食器28に盛られてテーブル23上に提供される。犬DGの食事は、第2食器29に盛られてデーブル23上に提供される。テーブル23には、チェア25とドッグチェア26とで飼い主HBとともに犬DGは席に着く。図5に示されるように、ドッグチェア26の使用にあたって座面26a上には交換可能にカフェマット51が敷かれる。犬DGはカフェマット51上で座面26aに支持される。犬DGは、座面26aに四つ足で立ってもよく、尻を落として座ってもよい。犬DGはテーブル23上の第2食器29から食物を摂取することができる。飼い主HBは犬DGといっしょに食事を楽しむことができる。
ドッグチェア26では座面26aの前方は開放され、座面26aの後方も背板46との隙間(空隙47)で開放されるので、座面26aに犬用のカフェマット51が敷かれても、カフェマット51は座面26a上に満遍なく平らに広がることができる。犬DGは、テーブル23の縁と背板46との間に挟まれる空間で、四つ足で立ったり尻を落として座ったりするので、前方から足を垂れる赤ん坊と違って、座面26aから前方への滑り落ちを防止するチェアベルトが設置されず座面26aが前方に開放されても、飼い主HBは犬DGの滑り落ちを心配しなくて済む。
本実施形態では、座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpは450mm以下に設定される。こうして座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpが設定されると、犬DGの大きさはいわゆる小型犬の大きさに限定されることができる。したがって、ドッグチェア26の強度は小型犬の体重に合わせて設定されることができる。着席可能な犬種を確保しながら、できる限りドッグチェア26の軽量化は実現される。例えば距離Dpは犬DGの体長BDを制限する。テーブル23の高さと犬DGの体高DHとに基づき座面26aの地上高さHgは決定されることができる。少なくとも犬DGの体高DHと地上高さHgとの和がテーブル23の高さよりも高ければ、犬DGは天板23b上の食物を食すことができる。
例えば、座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpが450mmに設定されると、座面26aには、カニンヘンダックス、スムースコートチワワ、タイニープードル、チワワ、ティーカッププードル、トイプードル、トイマンチェスターテリア、パピヨン、ブリュッセルグリフォン、プチブラバンソン、ベルジアングリフォン、ボロニーズ、ポメラニアン、豆柴、マルチーズ、ヨークシャーテリア、ロングコートチワワ、イタリアングレイハウンド、ウェルシュテリア、ウエストハイランドホワイトテリア、キャバリア、ケアンテリア、シーズー、シーリハムテリア、シェットランドシープドッグ、柴犬、ジャックラッセルテリア、スキッパーキ、スコティッシュテリア、チベタンスパニエル、チャイニーズクレステッドドッグ、チン、ノーフォークテリア、ノーリッチテリア、パグ、ビションフリーゼ、ペキニーズ、ボストンテリア、マンチェスターテリア、ミニチュアシュナウザー、ミニチュアダックス、ミニチュアピンシャー、ミニチュアプードル、ラサアプソ、レークランドテリア、ワイアーフォックステリア、その他の小型犬(ウエブサイト「みんなの犬図鑑」に基づく分類。以下、同様)が支持されることができる。その他、これら以外であっても、同程度の大きさであれば、アメリカンコッカースパニエル、アメリカンスタッフォードシャーテリア、イングリッシュコッカースパニエル、ウィペット、ウェルシュコーギーペンブローク、ウェルシュコーギーカーディガン、コーイケルホンディエ、スタッフォードシャーブルテリア、日本スピッツ、バセットハウンド、ビーグル、フレンチブルドッグ、ブルドッグ、プチバセットグリフォンバンデーン、ミディアムプードル、ミニチュアブルテリアといった中型犬が支持されることができる。ただし、これらはあくまで小型犬や中型犬の例示に過ぎない。
本実施形態では、座面26aの前端41aと後端41bとの距離Dpは150mm以上に設定される。距離Dpが150mmを下回ると、ほとんどの犬種の犬は距離Dpに収まることができない。したがって、ドッグチェア26は犬DGの着席に用いられることができない。
ドッグチェア26は、フロントレッグ43の間で、座面26aの前端41aに前方から接する鉛直面Vpよりも背板46側に構成部材を収める。座面26aの前端41aに前方から接する鉛直面Vpよりも前側に突出する構成部材がないので、ドッグチェア26の占有空間は低減される。ベビーチェアから相違して、座面26aの前端41aに前方から接する鉛直面Vpよりも座面26aの下方から突出する足置きが設置されず座面26aが前方に開放されても、飼い主HBは犬DGの滑り落ちを心配しなくても済む。
11…飲食店舗システムを含む建造物、23…テーブル、25…チェア、26…ドッグチェア、26a…座面、28…(第1食器群の)第1食器、29…(第2食器群の)第2食器、36…シート、41a…(座面の)前端、43…フロントレッグ、46…背板、47…空隙、51…カフェマット、DG…犬、HB…ひと、Vp…鉛直面。

Claims (3)

  1. ひとの食事に用いられる第1食器群と、
    犬の食事に用いられる第2食器群と、
    前記第1食器群および前記第2食器群の食器を支持するテーブルと、
    前記テーブルに組み合わせられて、ひとの臀部を支持する座面を有するチェアと、
    前記テーブルに組み合わせられて、犬を支持し前方に開放される座面および背板の間に空隙を形成するドッグチェアと、
    を備えることを特徴とする飲食店舗システム。
  2. 請求項1に記載の飲食店舗システムにおいて、交換可能に前記座面に敷かれるカフェマットを備えることを特徴とする飲食店舗システム。
  3. 請求項1または2に記載の飲食店舗システムにおいて、前記ドッグチェアは、床上でシートを支持するフロントレッグの間で、前記座面の前端に前方から接する鉛直面よりも背板側に構成部材を収めることを特徴する飲食店舗システム。
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