JP3220975U - ハンガー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使い勝手の良好なハンガー装置を提供する。【解決手段】ハンガーを吊下げる第一吊部材5を支持した上脚部材21およびその下側に配置される下脚部材20と有する二本の脚部材3と、第一吊部材5の下部側に配置されて衣類等を保持する途中部材7と、途中部材7を脚部材3に取付ける取付手段8とを備え、脚部材3どうしは、それぞれの端部である継足部25,26を介して継足し可能とされ、上脚部材21および下脚部材20の外周に環状の係止溝が形成され、係止溝は、脚部材3の軸心方向に沿って等間隔に複数形成され、且つ継足部25,26においては、上脚部材21と下脚部材20の端部どうしで継目に係止溝が形成され、取付手段8は係止溝に係止する係止凸起を備える。【選択図】図8
Description
本考案は、例えば衣類やタオル等を配置するためのハンガー装置に関する。
特許文献1に、ハンガー装置(特許文献1では、回転式衣類掛用ハンガーとされる)が開示されている。このハンガー装置では、基枠に立設された二本の支持用棒と、支持用棒に取付手段を介して取付けられた保持部材と、保持部材に取付けられた湾曲円状上部枠とを備え、湾曲円状上部枠には、ハンガー掛部材が装着される。
また、支持用棒の外周には、支持用棒の軸心方向に沿って複数の溝部が配置されている。そして取付手段は、溝部に係合する環状凸部を有して支持用棒に外嵌する小筒体と、小筒体の一部を楔状に内嵌して、且つ支持用棒に外嵌する保持筒とを備え、前記保持部材は保持筒に連結されている。
保持筒に連結された保持部材を支持用棒上に固定するには、小筒体の環状凸部を所定の溝部に嵌合するようにし、支持用棒に予め外嵌した保持筒を小筒体の上から通し小筒体の上部に保持筒を外嵌することで、保持筒が保持部材とともに支持用棒上に固定される。
特許文献1に記載のハンガー装置は、支持用棒に取付手段を介して取付けられた保持部材と、保持部材に取付けられた湾曲円状上部枠とを備え、湾曲円状上部枠には、ハンガー掛部材が装着される。このような複雑な構成であっても、衣類等を掛ける部分は、支持用棒の上部に一段しかない。
また、支持用棒は継足し式ではなく、溝部も支持用棒の上端から、支持用棒の軸方向途中部分までしか形成されていないから、その分だけ、ハンガー掛部材(保持部材)の高さ位置が制限されていた。このため、特許文献1のハンガー装置では、衣類等の配置の仕方に対して、使い勝手が悪かった。
そこで本考案は、使い勝手の良好なハンガー装置の提供を目的とする。
本考案に係るハンガー装置は、少なくとも一本の脚部材と、前記脚部材の上部側に配置されハンガーを吊下げるための吊部材と、該吊部材に対して、前記脚部材の下部側に配置され対象物を保持する途中部材と、該途中部材を前記脚部材に取付ける取付手段とを備え、前記脚部材は、前記吊部材を支持する上脚部材と、該上脚部材の下側に配置される下脚部材とを備え、前記上脚部材と前記下脚部材は、それぞれの端部である継足部を介して継足し可能とされ、前記上脚部材および前記下脚部材の外周に環状の係止溝が形成されて、該係止溝は、前記脚部材の軸心方向に沿って等間隔に複数形成され、且つ前記継足部においては、前記上脚部材と前記下脚部材の端部どうしで継目に前記係止溝が形成され、前記取付手段は、前記係止溝に係止する係止凸起を備えたことを特徴としている。
上記構成の本考案のハンガー装置では、下脚部材の端部である継足部と上脚部材の端部である継足部によって下脚部材に上脚部材が継足でき、各継足部の継目、および上脚部材および下脚部材の軸心方向に沿った外周には、環状の係止溝が等間隔に形成されており、この係止溝に、取付手段の係止凸起が係止することで、途中部材の高さを決めることができ、特に、上脚部材および下脚部材を継足した場合でも、上脚部材および下脚部材の継足部の継ぎ目が係止溝となるため目立たず、継足部の外周に形成した係止溝に係止凸起が係合することで、継足部にも途中部材の位置決めができ、また、上脚部材に吊部材を有し、吊部材の位置を決めた状態で吊部材と途中部材の間隔を任意の幅にでき、吊部材と途中部材とによって衣類等の配置がなされて、便利な使用ができる。
本考案に係るハンガー装置は、支持台を備え、前記下脚部材は前記支持台に立設して二本設けられ、前記下脚部材のそれぞれに前記上脚部材が継足され、前記吊部材は、前記上脚部材の上端部に差渡された構成を採用できる。
上記構成のハンガー装置では、支持台に立脚された二本の下脚部材に上脚部材が継足されているから、支持台に対して下脚部材および上脚部材が確実に立設され、上脚部材における吊部材が、両側の上脚部材に差渡されているから、吊部材が確実に支持される。
本考案に係るハンガー装置は、前記吊部材の両端部に、前記ハンガーの摺動を阻止するハンガーストッパが配置された構成を採用できる。
上記構成のハンガー装置では、吊部材にハンガーを吊持した際に、ハンガーストッパによってハンガーの位置決めができ、また、ハンガーストッパにより、吊部材に複数のハンガーが並べられた状態を維持できる。
本考案に係るハンガー装置では、前記支持台は、前記下脚部材を載置する枠部材と、該枠部材の下部に配置されたキャスターとを備えた構成を採用できる。
上記構成のハンガー装置では、下脚部材が枠部材によって載置され、枠部材にはキャスターを備えているので、枠部材の運搬が楽である。
本考案に係るハンガー装置では、前記支持台は、前記枠部材に連結され二本の前記下脚部材の並ぶ方向、且つ上下方向に直交する前後方向のうち、前記枠部材から前方側に延設される第一支持部と、該第一支持部の下側に配置され、前記下脚部材に対して前後両方向で延長される第二支持部と、前記第一支持部と前記第二支持部の前後どうしを上下方向で連結する第三支持部と、を含む管部材で構成された構成を採用できる。
上記構成のハンガー装置では、吊部材に吊下げた衣類等や、途中部材で保持する衣類等(対象物)の荷重を第一支持部、第二支持部、第三支持部を含む管部材で支持するため、支持台の耐久性が増す。
本考案に係るハンガー装置では、前記支持台は、前記第一支持部と前記第二支持部との途中部分を上下に連結する補強材を備えた構成を採用できる。
上記構成のハンガー装置では、第一支持部と第二支持部との途中部分を補強材で上下に連結したから、さらに支持台の耐久性が増す。
本考案のハンガー装置によれば、使い勝手の良好なハンガー装置が提供できる。
以下、本考案の一実施形態に係るハンガー装置を、図1ないし図9を参照して説明する。図1ないし図4に示すように、ハンガー装置1は、床面に支持される支持台2と、支持台2に立設された二本の脚部材3,3と、脚部材3,3どうしの上端部側に架け渡すように配置されて、ハンガー4等を吊下げるための吊部材5(第一吊部材5)と、吊部材5に対して、脚部材3,3の下端部側に配置される途中部材7(第二吊部材6、かご装置32)と、途中部材7を脚部材3,3に取付ける取付手段8とを備える。
支持台2は、左右に所定距離だけ離間して、しかも前後方向に配置された上側の杆状の第一支持部9,9と、左右に所定距離だけ離間して、第一支持部9,9の下側に配置された杆状の第二支持部10,10と、第一支持部9,9と第二支持部10,10を前側で連結する湾曲した第三支持部11,11と、第二支持部10,10間の後端を左右方向で連結する杆状の第四支持部12とを備える。また、第一支持部9,9は、第二支持部10,10の略半分ほどの長さに設定されている。また、第一支持部9,9の後端には、脚部材3,3が連結される枠部材13,13が、上向きに形成されている。また、第一支持部9,9の途中と第二支持部10,10の途中部分には、両者を補強するための杆状の補強材14,14が連結されている。
なお、第一支持部9,9が左右に離間した所定距離とは、後述する途中部材7の左右端を収めるのに充分な距離であり、第二支持部10,10が左右に所定距離だけ離間した所定距離とは、途中部材7の前後端を収めるのに充分な距離である。すなわち、支持台2は、左右を第二支持部10,10、後方を第四支持部12で囲われた枠状体であり、その内部に途中部材7(かご装置32)が収められる。
また、図4に示すように、支持台2の下部(第二支持部10,10、第四支持部12)に、四つのキャスター15,16が配置されている。前方のキャスター15は第二支持部10,10の下部にそれぞれ配置され、後方のキャスター16は第四支持部12の左右方向にそれぞれ配置されている。なお、キャスター15,16は、第二支持部10,10、第四支持部12に取付金具17を介して車輪18が第二支持部10,10、第四支持部12に連結される構成で、車輪18は、取付金具17に対して水平方向に回転可能に構成されている。
二本の脚部材3,3は、第一支持部9,9の枠部材13,13(支持台2)に立設されている。脚部材3,3は、下脚部材20,20と上脚部材21,21とを備える。具体的には、枠部材13,13に連結される杆状の下脚部材20,20と、下脚部材20,20の上方に配置される杆状の上脚部材21,21とを備えている。上脚部材21,21は、さらに杆状の中脚部材22,22と、上端脚部材23,23とを備える。
ハンガー装置1では、図1、図5に示すように、枠部材13,13と下脚部材20,20どうしを連結する連結手段24が設けられ、例えば連結手段24は、枠部材13,13の上端に形成され枠部材13,13の径よりも小径のねじ24aと、下脚部材20,20の下端に形成されたねじ孔24bとを有する。
ハンガー装置1では、図6に示すように、下脚部材20,20の上端と、上脚部材21,21における中脚部材22,22の下端とを継足すための第一継足部25が設けられている。第一継足部25は、中脚部材22,22の下端に形成され、その径よりも小径のねじ25aと、下脚部材20,20の上端に形成されたねじ孔25bとを備え、ねじ25aとねじ孔25bが嵌合することで、下脚部材20,20と中脚部材22,22とが着脱自在に、上下方向で連結される。
ハンガー装置1では、図7に示すように、上脚部材21,21における中脚部材22,22の上端と、上脚部材21,21における上端脚部材23,23の下端とを継足すための第二継足部26が設けられている。第二継足部26は、上端脚部材23,23の下端の外周よりも小径のねじ26aと、中脚部材22,22の上端に形成されたねじ孔26bとを備え、ねじ26aとねじ孔26bが嵌合することで、上端脚部材23,23と中脚部材22,22とが着脱自在に、上下方向で連結される。また、上端脚部材23,23どうしの上端部は、杆状の第一吊部材(吊部材に相当する)5により差渡されて、上端脚部材23,23と第一吊部材5とは一体的に形成されている。
図8に示すように、脚部材3,3では、下脚部材20,20と上脚部材21,21が第一継足部25で継足され(継目が形成され)、上脚部材21,21では、中脚部材22,22と上端脚部材23,23が第二継足部26で継足され(継目が形成され)、脚部材3,3では、上端脚部材23,23と中脚部材22,22とがねじ25aで継足され(継目が形成され)、下脚部材20,20と枠部材13,13とがねじ24aで継足し可能である。なお、後述する組立て方法のように、下脚部材20,20の下端部分(脚片28)は、下脚部材20,20の軸心方向すなわち、上下方向の中心に対して回動自在に設けられ、ねじ24aに対して回動自在(フリー)に回転する構成である。
下脚部材20,20、中脚部材22,22は、それぞれ上下方向の杆状の脚片27,28によって一体的に形成されている。なお、本実施形態では、下脚部材20,20が中脚部材22,22よりも長く形成されている。また、下脚部材20,20、中脚部材22,22は、第一継足部25,第二継足部26を除いて中空断面とされる。
図4に示すように、第一吊部材5に、ハンガー4の摺動を阻止するハンガーストッパ30が配置されている。ハンガーストッパ30は複数個配置(図面では二個)され、この場合では、第一吊部材5の左右両側部分に配置されている。ハンガーストッパ30は環状に形成されて縮径可能に構成され、第一吊部材5の外周よりも大径のものを縮径させるような形態で第一吊部材5に係止されている。すなわち、ハンガーストッパ30は、第一吊部材5の左右方向に手動可能である。
そして、中脚部材22,22と下脚部材20,20の軸心方向(上下方向)に沿った外周、連結手段24、第一継足部25、第二継足部26の外周すなわち継目に、環状の係止溝31が形成される。前述のように、下脚部材20,20、中脚部材22,22は、それぞれ上下方向の脚片27,28により一体的に形成されているが、係止溝31は、下脚部材20,20、中脚部材22,22の脚片27,28ごとの上端、下端に配置されることで、軸心方向に沿って等間隔に形成されている。なお、係止溝31は、下脚部材20,20、中脚部材22,22の脚片27,28ごとの上端、下端を、内周面側にカットして形成されている。
ハンガー装置1では、第一吊部材5に対して、脚部材3,3の下部側に配置される途中部材7は、図4に示すように、第二吊部材6と、かご装置32が例示される。第二吊部材6は、脚部材3,3間に配置されて杆状に形成され、左右両端に、脚部材3,3の径よりも大径で、脚部材3,3に摺動自在な挿通部33,33が一体に形成されている。
図4および図9に示すように、かご装置32は、底面を形成する平面視して矩形のかご34と、かご34の四辺から立上げられる側壁35,36とを備え、左右両端の側壁35に、脚部材3,3の径よりも大径で、脚部材3,3に摺動自在な挿通部33,33が一体に形成されている。なお、第二吊部材6の挿通部33,33と、かご装置32の挿通部33,33とは同一の構成であるため、同一の符号を付す。
途中部材7を脚部材3,3に取付ける取付手段8は、挿通部33,33と、脚部材3,3との間の隙間に、下方から挿入される環状且つ楔状のスペーサ37と、前記係止溝31とを備えている。スペーサ37は、弾性を有し、一方が肉薄で他方が肉厚に形成され、また、一方と他方との間の内周に、係止溝31に外側から係合する筋状の係止凸起38が形成されている。また、スペーサ37は一体物として構成される。
上記構成のハンガー装置1において、組立て方法の一例を説明する。上端脚部材23,23の下端に形成されたねじ26aと、中脚部材22,22の上端に形成されたねじ孔26bによって構成された第二継足部26によって、上端脚部材23,23と中脚部材22,22とを取付ける。また、中脚部材22,22の下端に形成されたねじ25aと、下脚部材20,20の上端に形成されたねじ孔25bによって構成された第一継足部25によって、下脚部材20,20と中脚部材22,22とを取付ける。
そして、第二吊部材6の両端に形成された挿通部33,33を脚部材3,3に挿通し、スペーサ37を脚部材3,3に挿通する。このときスペーサ37は、肉薄側を上にして挿通する。また、かご装置32の側壁35に形成された挿通部33,33を脚部材3,3に挿通する。図4では、かご装置32は二個設けてあり、かご装置32の挿通部33,33を脚部材3,3に挿通するごとに、スペーサ37を脚部材3,3に挿通する。
このようにして、第二吊部材6、かご装置32、複数のスペーサ37を取付けた脚部材3,3を、枠部材13,13のねじ24aと、下脚部材20,20の下端に形成されたねじ孔24bとで構成される連結手段24によって、枠部材13,13(支持台2)に下脚部材20,20を取付ける。また、下脚部材20,20の下端部分は、下脚部材20,20の軸心方向に対して回動自在に設けられ、ねじ24aに対してフリーに回転する構成であるから、下脚部材20,20を枠部材13,13に容易に取付けられる。そして、キャスター15,16を下にして床面等に支持台2を置く。
支持台2に立脚された二本の下脚部材20,20に、上脚部材23,23が、第一継足部25、第二継足部26によって継足されている(連結されている)から、支持台2に対して、下脚部材20,20および上脚部材23,23が確実に立設された状態となる。また、上脚部材23,23における第一吊部材5が、両側の上脚部材23,23(上端脚部材23,23)に差渡されているから、第一吊部材5が確実に支持される。
また、第二吊部材6の高さ位置、かご装置32の高さ位置を合わせる。例えば、第二吊部材6の高さ位置を、所定箇所の係止溝31に合わせるとき、仮に、第二吊部材6を第一継足部25の係止溝31に合わせるものとする。このとき、取付手段8によって、第二吊部材6の高さ位置を合わせるために、第二吊部材6の挿通部33,33の高さ方向中間位置を、第一継足部25をめどに合わせ、挿通部33,33の下側からスペーサ37を、支持脚3,3と挿通部33,33の隙間に挿入して、係止凸起38を第一継足部25に対応する係止溝31に外側から嵌合する。
また、図4では、かご装置32は二個設けてある。これは、第二吊部材6の下側にあって、互いが上下方向に離間して配置される。この場合も上記第二吊部材6のときと同様、取付手段8の係止凸起38を係止溝31に嵌合することによって、支持脚3,3(下脚部材20)の所定位置に、二個のかご装置32を配置することができる。
例えば、上記のようにしてハンガー装置1を組立てると、衣服(対象物)を掛けたハンガー4を、第一吊部材5に係止することができ、また、例えばタオルを第二吊部材6に掛けることや、あるいは衣服を掛けたハンガー4を第二吊部材6に係止することもできる。かご装置32には、折畳んだタオルの大小を選択して設置することができる。
この例では、第一吊部材5の高さ方向位置を、第一継足部25に対応する係止溝31に合わせたが、第二吊部材6は、必ずしも第一継足部25に対応する係止溝31に合わせる必要はない。すなわち、上脚部材21,21(上端脚部材23,23)には第一吊部材5が差渡されており、第二吊部材6の高さ調節をすれば、第一吊部材5の位置を決めた状態で第二吊部材6の上下方向の間隔を任意の幅にでき、このため便利な使用ができる。
なお、ハンガーストッパ30は、環状に形成されて縮径可能に構成されているから、組立の際に第一吊部材5に嵌合しておいても、後付けしてもよい。何れにしても、ハンガーストッパ30は左右方向に手動可能であるから、衣服を掛けたハンガー4を第一吊部材5に係止した際に、所望の位置に操作できて、その分だけ便利である。また、ハンガーストッパ30によってハンガー4の位置決めができ、また、ハンガーストッパ30により、第一吊部材5に複数のハンガー4が並べられた状態を維持できる。
支持台2にはキャスター15,16が取付けられ、このキャスター15,16では、前方のキャスター15は第二支持部10,10の下部にそれぞれ配置され、後方のキャスター16は第四支持部12の左右方向にそれぞれ配置されている。つまり、前後方向に投影した場合、キャスター15とキャスター16との位置が左右方向でずれ、キャスター15とキャスター16とは、前後方向にもずれている。このため、衣服を掛けたハンガー4を第一吊部材5、第二吊部材6に複数配置した場合であっても、支持台2が床面等に対して確実に支持される。また、キャスター15,16によって、支持台2を移動させることができる。
また、第一吊部材5、第二吊部材6、あるいはかご装置32に積んで保持された衣類等(対象物)の荷重を、第一支持部9,9、第二支持部10,10、第三支持部11,11を含む管部材で支持するため、支持台2の耐久性が増している。また第一支持部9,9と第二支持部10,10との途中部分を補強材14,14で上下に連結したから、さらに支持台2の耐久性が増す。
上記構成のハンガー装置1では、下脚部材20,20と中脚部材22,22が第一継足部25によって連結され、中脚部材22,22と上端脚部材23,23とが第二継足部26によって連結されている。このように、脚部材3,3全体を継足すことで構成されているから、利便性が良好である。
また、第一継足部25の外周、第二継足部26の外周、上脚部材23,23(中脚部材22,22)の軸心方向に沿った外周、および下脚部材20,20の軸心方向に沿った外周には、環状の係止溝31が等間隔に形成されており、この係止溝31に、取付手段8の係止凸起38が係止することで、途中部材7における脚部材3,3の高さを決めることができる。
特に、上脚部材21,21(中脚部材22,2)および下脚部材20,20を、第一継足部25および第二継足部26によって継足した場合に、途中部材7を設置しても、取付手段8によって係止溝31により継ぎ目が目立たないか、隠すことができる。
本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。上記実施形態では、脚部材3,3は、第一継足部25および第二継足部26によって、下脚部材20,20、上脚部材21,21を連結した。しかしながら、下脚部材20,20、上脚部材21,21の高さ方向中間に、さらに継足部を設けることで、脚部材3,3の上下方向を長く形成してもよい。あるいは、上脚部材21,21のうち、中脚部材22を省略して、上脚部材21,21を上端脚部材23,23のみとすることもできる。
上記実施形態では、途中部材7の一部を第二吊部材6とした。しかしながら、第二吊部材6の代わりにかご装置32とすることもできるし、かご装置32の代わりに第二吊部材6とすることもできる。
上記実施形態では、第一継足部25として、中脚部材22,22の下端に形成され、その径よりも小径のねじ25aと、下脚部材20,20の上端に形成されたねじ孔25bとを備えていた。しかしながら、下脚部材20,20にねじ25aを形成し、中脚部材22,22にねじ孔25bを形成してもよい。
上記実施形態では、取付手段8のうち、スペーサ37は一体物として形成した。しかしながら、半割れ状のスペーサ部材を組合せてスペーサ37としてもよい。この場合では、組立工程においてスペーサ37は、予め脚部材3,3に設けず、スペーサ37の係止凸起38を所定の係止溝31に嵌合させてから、途中部材7の挿通部33,33をスペーサ37に外嵌することもできる。
なお、上記実施形態では、図8で示すように、上脚部材21,21を中脚部材22,22と上端脚部材23,23とから構成した。しかしながら、上脚部材21,21のうち中脚部材22,22を省き、下脚部材20,20に対し、上端脚部材23,23を、ねじ26aとねじ孔25bを用いて連結することもできる。この場合においても、ねじ26aとねじ孔25bとの継足し部分に継目が形成され、途中部材7が取付手段8を介して取付け可能である。
上記実施形態では、脚部材3,3は支持台2に対して二本で構成していた。しかしながら、第一吊部材5および途中部材7を備えていれば、脚部材3,3は一本(片側のみ)でもよく、途中部材7は支持台2に対して片持支持とされる。この場合では、例えば一本の脚部材3の上端に、第一吊部材5が水平方向に延長した構成を採用できる。また、上記実施形態と同様の取付手段8で対応可能である。またこの場合、第一吊部材5に設けられたハンガーストッパ30を左右方向に離間して形成することで、第一吊部材5に対するハンガー4の離脱が防止できる。
1…ハンガー装置、2…支持台、3,3…脚部材、4…ハンガー、5…第一吊部材、6…第二吊部材、7…途中部材、8…取付手段、9,9…第一支持部、10,10…第二支持部、11,11…第三支持部、12…第四支持部、13,13…枠部材、15,16…キャスター、20,20…下脚部材、21,21…上脚部材、22,22…中脚部材、23,23…上端脚部材、24…連結手段、25…第一継足部、26…第二継足部、27,28…脚片、30…ハンガーストッパ、31…係止溝、32…かご装置、33,33…挿通部、37…スペーサ、38…係止凸起
Claims (6)
- 少なくとも一本の脚部材と、前記脚部材の上部側に配置されハンガーを吊下げるための吊部材と、該吊部材に対して、前記脚部材の下部側に配置され対象物を保持する途中部材と、該途中部材を前記脚部材に取付ける取付手段とを備え、
前記脚部材は、前記吊部材を支持する上脚部材と、該上脚部材の下側に配置される下脚部材とを備え、前記上脚部材と前記下脚部材は、それぞれの端部である継足部を介して継足し可能とされ、
前記上脚部材および前記下脚部材の外周に環状の係止溝が形成されて、該係止溝は、前記脚部材の軸心方向に沿って等間隔に複数形成され、且つ前記継足部においては、前記上脚部材と前記下脚部材の端部どうしで継目に前記係止溝が形成され、
前記取付手段は、前記係止溝に係止する係止凸起を備えたことを特徴とするハンガー装置。 - 前記脚部材を立設するための支持台を備え、
前記下脚部材は前記支持台に立設して二本設けられ、
前記下脚部材のそれぞれに前記上脚部材が継足され、
前記吊部材は、前記二本の上脚部材の上端部間に差渡された請求項1に記載のハンガー装置。 - 前記吊部材の両端部に、前記ハンガーの摺動を阻止するハンガーストッパが配置された請求項2に記載のハンガー装置。
- 前記支持台は、前記下脚部材を載置する枠部材と、該枠部材の下部に配置されたキャスターとを備えた請求項2または請求項3に記載のハンガー装置。
- 前記支持台は、前記枠部材に連結され二本の前記下脚部材の並ぶ方向、且つ上下方向に直交する前後方向のうち、前記枠部材から前方側に延設される第一支持部と、該第一支持部の下側に配置され、前記下脚部材に対して前後両方向で延長される第二支持部と、前記第一支持部と前記第二支持部の前後どうしを上下方向で連結する第三支持部と、を含む管部材で構成される請求項4に記載のハンガー装置。
- 前記支持台は、前記第一支持部と前記第二支持部との途中部分を上下に連結する補強材を備える請求項5に記載のハンガー装置。
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