JP3220752U - 物干し補助具 - Google Patents

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久功 音綿
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Abstract

【課題】使用者が元々所有する物干し器がそのまま使え、物干し器を持って手が塞がっている時にでも片手で容易にドア上部に取り付けが可能で、収納にも場所をとらず、構造が簡単で製造コストを抑えられ、ある程度の荷重にも耐え得る物干し補助具を提供する。
【解決手段】略直線状の本体部1の片端に、ドア上部に遊嵌される第一フック部2と、反対側の片端に物干し器などを吊下可能な第二フック部3とを備え、両端の第一及び第二フック部の開口部が本体部を水平軸とした時に向背の状態で設けられ、本体部の略中央部分に設けられた回動支点部を支点として、本体部と並列に当接した状態から自重により一定角度回動可能に枢着された支柱部10を有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、主に室内のドアの上部に引っ掛けて洗濯用物干し器などを吊下するための物干し補助具である。
従来から、洗濯物の部屋干し目的で、ドアの上部にフック状の物を引っ掛けて使用する物干し器や物干し補助具が知られている。
特許文献1及び2の物干し具は、略矩形の本体枠に複数の洗濯ばさみを有する物干し器のフック部が、本体枠の中心の垂直軸上にある位置からドアの上部に引っ掛けられる位置にまで横方向に移動する手段を有する。
特許文献3の物干し具は、ドアの上部を2個の係合部材で直接挟み込むことによりドアに取り付けて使用するドア用物干し器具である。
特開2011−110108号広報 特開2007−75537号広報 特開平10−85495号広報
しかしながら、上記特許文献1や2に見られる方法は、略矩形の本体枠に複数の洗濯ばさみを有する物干し器のフック部が、本体枠の中心の垂直軸上にある位置からドアの上部に引っ掛けられる位置にまで横方向に移動する手段を有する構造になっており、元々このような構造を有さない物干し器を所持する者にとっては、わざわざこの手段を有する物干し器を買い替え又は買い足さなければいけないといった経済的な負担や、前記構造を有する物干し器と有さない物干し器を複数所有することによる収納スペースの占有や使い分けの煩わしさの問題と、構造が複雑になり製造コストが高くなると言った問題があった。
特許文献3に見られる方法は、長尺状本体を2個の係合部材でドアを挟み込み、ドアの上部より水平方向になるように取り付けられるため、背の低い者にとっては取り付けづらく、また片手では操作しづらいため、物干し器などを持って手が塞がっている時などには不向きであった。
また、特許文献3に見られる方法は、吊下する物干し具の荷重を2個の係合部材で水平に支えることとなり、耐荷重の点で課題があった。
そこで本考案は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、元々所有する物干し器が従来通りそのまま使え、物干し器を持って手が塞がっている時にでも片手で容易にドア上部に取り付けが可能で、収納にも場所をとらず、構造が簡単で製造コストを抑えられ、ある程度の荷重にも耐え得る物干し補助具を提供することである。
本考案に係る物干し補助具は、略直線状の本体部の片端に、ドア上部に遊嵌される第一フック部と、反対側の片端に物干し器などを吊下可能な第二フック部とを備え、且つ両端の第一及び第二フック部の開口部が本体部を水平軸とした時に向背の状態で設けられ、更に前記本体部の略中央部分に設けられた回動支点部を支点として、本体部と並列に当接した状態から自重により一定角度回動可能に枢着された支柱部を有する。
また本考案に係る物干し補助具は、前記第一フック部の開口部は、前記支柱部を一定角度回動させた状態で第一フック部をドアの上部に遊嵌させた時、本体部がドア上部より斜め下方向に垂下されるのと同時に前記支柱部の先端がドアの側面に当接し、且つ前記第二フック部の開口部が上方を向く角度に構成されている。
この時、本考案に係る物干し補助具は、本体部あるいは支柱部の少なくともいずれかに、支柱部が略直線状の本体部に並列に係止収納できる係止手段を備えた構成としても良い。
あるいは本考案に係る物干し補助具は、本体部の第一フック部と支柱部のドアに当接する先端部の少なくともいずれかに、軟質のゴム又は合成樹脂素材を付加した構成としても良い。
上述のように、この構成によれば、本考案の物干し補助具は、略直線状の本体部の片端に、ドア上部に遊嵌される第一フック部と、反対側の片端に物干し器などを吊下可能な第二フック部とを備え、且つ両端の第一フック部の開口部が本体部を水平軸とした時に向背の状態で設けられ、更に前記本体部の略中央部分に、本体部の半分以下の長さで、本体部と並列に当接した状態から略中央部分を支点として、自重により一定角度回動可能に枢着された支柱部を有する簡素的な構造で安価に製造可能となるため、元々ユーザーが所有する物干し器をドア上部に吊下したい場合にのみ本考案の物干し補助具を取り付けて使用すれば良く、それ以外の場合、例えば屋外やベランダまたは浴室などで物干し器を使用したい場合は、従来所有する物干し器をそのまま使用すれば良く、買い替えや買い足しによる経済的な負担が低い。また、前記構造を有する物干し器と有さない物干し器を複数所有することによる収納スペースの占有や使い分けの煩わしさが無い。
またこの構成によれば、本考案の物干し補助具は、前記第一フック部の開口部は、前記支柱部を自重により一定角度回動させた状態で第一フック部をドアの上部に遊嵌させた時、本体部がドア上部より斜め下方向に垂下されるのと同時に前記支柱部の先端がドアの側面に当接し、且つ前記第二フック部の開口部が上方を向く角度に設けられるため、ユーザーは物干し器などを持って手が塞がっている時などでも、片手で展開を操作でき、またドア上部から斜め下方向に垂下されるため、比較的背の低い者にとっても取り付けやすい。
更にこの構成によれば、本体部あるいは支柱部の少なくともいずれかに、支柱部が略直線状の本体部に並列に係止収納できる係止手段を備えた構造のため、ユーザーは本考案品を使用しない時は本体部と支柱部を係合させることが可能となるため、バラバラにならずにスマートに収納できる。
加えてこの構成によれば、本体部の第一フック部と支柱部のドアに当接する先端部の少なくともいずれかに、軟質のゴム又は合成樹脂素材を付加した構造のため、ドアに取り付けた場合でもドア上部や側面をキズ付けにくい。
本考案による物干し補助具の、展開時側面図である。 本考案による物干し補助具の、展開時斜視図である。 本考案による物干し補助具の、本体部と支柱部の係合時側面図である。 本考案による物干し補助具の、支柱部の回動支点部詳細図である。 本考案による物干し補助具の、本体部と支柱部の係止部断面図である。 本考案による物干し補助具の、実施例に基づく使用状態を示す側面図である。 図6の使用状態における斜視図である。
以下、本考案に係る物干し補助具の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1から図5において、本考案に係る物干し補助具は、略直線状の本体部1の片端に、ドア上部に遊嵌される第一フック部2と、反対側の片端に物干し器などを吊下可能な第二フック部3とを同一平面上に備える。
第一フック部2は、側面視で開口部4を有する例えばコの字状を呈し、ドア上部に遊嵌可能な内寸幅W1と、ドアに掛けた時の安定性を得るための外寸幅W2とで構成される。
第二フック部3は、側面視で開口部5を有する例えばU字状を呈し、物干し器を吊下可能な内寸幅W3と、物干し器の荷重に耐え得る外寸幅W4とで構成される。
上記構成において、第一フック部2の開口部4と第二フック部3の開口部5とは、本体部1を水平軸とした時に同一平面上で向背の状態で設けられる。
更に、前記本体部1の略中央部分6に、本体部1の半分程度の長さで、本体部1と並列に当接した状態から、自重により一定角度θ1を回動可能に枢着された支柱部10を有する。
前記本体部1の略中央部分6には、偏平な回動支点部7が連接され、両側面に円柱状のボス8が設けられている。
前記支柱部10は、片端に回動支点部7に枢着される枢着部12と、反対側の片端にドアへ当接する当接部11とを有する。
また前記枢着部12は一対の偏平な板状を呈し、円形の貫通孔13を有するのと同時に、回動可能な前記一定角度θ1に保持するためのストッパー14が連接されている。
前記ボス8は、貫通孔13より小さな直径で設けられており、嵌合された状態で支柱部10は自重で回動可能となる。
更に、本体部1の、支柱部10が枢着された側の任意の位置に、支柱部10を本体部1と並列に係止収納する一対の係止片20が設けられ、支柱部10を係止するためのフランジ21が連接されている。
また、支柱部10には、前記係止片20に連接されるフランジ21に対応する位置に、フランジ15及び係止溝16が設けられている。
なお前記実施例において、本体部1に設けられた係止片20と支柱部10に設けられた係止溝16は、それぞれ逆の部位に設けた構成であっても良い。
前記構成により、使用者は当接部11を指等で軽く引っ張って支柱部10を係止部20より離すと、回動支点部7を支点として、支柱部10の自重によって回動可能となる。
このあと、支柱部10はストッパー14が本体部1の側面に当接する位置まで回動し、支柱部10の展開が角度θ1を開いて安定する。この状態で使用者は、第一フック部2を上向きにして把持し、ドアの上部に片手で引っ掛けることが可能となる。
本考案の物干し補助具は、図1に示すように、第一フック部2のコの字状の開口部4を構成する三辺のうち使用者側の一辺9の内壁の平面を鉛直方向に仮想延長した時、支柱部10は、前記仮想延長線40が支柱部10の当接部11の背面に概ね接する長さに構成される。
この構成により、図6及び図7に示すように、本体部1は、支柱部10を一定角度θ1回動させた状態で第一フック部2をドア100の上部に遊嵌させた時、本体部1がドア100上部より斜め下方向に垂下されるのと同時に支柱部10の当接部11がドア100の側面に当接し、且つ第二フック部3の開口部5が上方を向く角度に設置され、使用者は開口部5に任意の物干し器101を吊下することができる。
なお、第一フック部2の開口部4の内面30と、支柱部10の当接部11背面31に、ゴムまたは軟質の熱可塑性合成樹脂、例えば塩化ビニル樹脂やTPE(サーモ・プラスチック・エラストマー)樹脂、あるいはシリコーン樹脂などで構成される軟質部が内面30と背面31とに一体にまたは間接的に付加されており、ドア100上部や側面にキズが付いたり、取り付け時の接触による雑音の発生を防ぐ効果がある。
本考案は、室内用の物干し補助具を製造する産業で利用される。
1 本体部
2 第一フック部
3 第二フック部
4 開口部
5 開口部
6 略中央部
7 回動支点部
8 ボス
9 内壁平面
10 支柱部
11 当接部
12 枢着部
13 貫通孔
14 ストッパー
15 フランジ1
16 係止溝
20 係止片
21 フランジ2
30 軟質部
31 軟質部
40 仮想延長線
100 ドア
101 物干し器
W1 内寸幅
W2 外寸幅
W3 内寸幅
W4 外寸幅
θ1 回動角度

Claims (4)

  1. 主に室内のドアの上部に引っ掛けて洗濯用物干し器などを吊下するための物干し補助具であって、
    略直線状の本体部の片端に、ドア上部に遊嵌される第一フック部と、反対側の片端に物干し器などを吊下可能な第二フック部とを備え、
    且つ両端の第一及び第二フック部の開口部が本体部を水平軸とした時に向背の状態で設けられ、
    更に前記本体部の略中央部分に設けられた回動支点部を支点として、本体部と並列に当接した状態から自重により一定角度回動可能に枢着された支柱部を有する物干し補助具。
  2. 前記第一フック部の開口部は、前記支柱部を一定角度回動させた状態で第一フック部をドアの上部に遊嵌させた時、本体部がドア上部より斜め下方向に垂下されるのと同時に前記支柱部の先端がドアの側面に当接し、且つ前記第二フック部の開口部が上方を向く角度に設けられた請求項1に記載の物干し補助具。
  3. 本体部あるいは支柱部の少なくともいずれかに、支柱部が略直線状の本体部に並列に係止収納できる係止手段を備えた請求項1及び2に記載の物干し補助具。
  4. 本体部の第一フック部と支柱部のドアに当接する先端部の少なくともいずれかに、軟質のゴム又は合成樹脂素材を付加したことを特徴とする請求項1及び2に記載の物干し補助具。
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