JP3220700B2 - 医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法 - Google Patents
医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用吸水性ポリマー及
びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこ
れらの製造方法に関し、更に詳しくは創傷用被覆材や医
療用外用材などに供される柔軟で伸びがあり、かつ透明
である吸水膨張性の医療用吸水性ポリマー及びこれを用
いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造
方法に関する。
びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこ
れらの製造方法に関し、更に詳しくは創傷用被覆材や医
療用外用材などに供される柔軟で伸びがあり、かつ透明
である吸水膨張性の医療用吸水性ポリマー及びこれを用
いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の創傷、例えば熱傷、採皮創、外傷
性皮膚欠損創、褥創等の治療に関して、数多くの研究成
果が報告されているが、創傷を水に浸すことなく湿潤に
保ち、且つ微生物による汚染を防ぐことにより、痂皮を
形成することなく、治癒が促進される、いわゆるWet
Healing(R.G.Geronemus,et al.,J.Dermato
l.Surg.Oncol.,8(10),850(1982)で報
告)の有用性に年々、期待が高まってきている。
性皮膚欠損創、褥創等の治療に関して、数多くの研究成
果が報告されているが、創傷を水に浸すことなく湿潤に
保ち、且つ微生物による汚染を防ぐことにより、痂皮を
形成することなく、治癒が促進される、いわゆるWet
Healing(R.G.Geronemus,et al.,J.Dermato
l.Surg.Oncol.,8(10),850(1982)で報
告)の有用性に年々、期待が高まってきている。
【0003】これまでWet Healingに応用されてきた
被覆材の大部分は、創傷治療に好ましい特性を十分に満
足しているとは言えない。例えば、ポリウレタン膜等を
用いた準閉塞性フィルムドレッシング類は水分吸収保持
性を有しないために、水蒸気透過性が大きい場合、創部
は徐々に乾燥して痂皮等を形成し、水蒸気透過性が小さ
い場合、創部は体液に浸され、過度に湿った状態にな
る。
被覆材の大部分は、創傷治療に好ましい特性を十分に満
足しているとは言えない。例えば、ポリウレタン膜等を
用いた準閉塞性フィルムドレッシング類は水分吸収保持
性を有しないために、水蒸気透過性が大きい場合、創部
は徐々に乾燥して痂皮等を形成し、水蒸気透過性が小さ
い場合、創部は体液に浸され、過度に湿った状態にな
る。
【0004】またゴムエラストマー等とハイドロコロイ
ド成分からなる、いわゆるハイドロコロイドドレッシン
グ類は透明性が悪いため、外部から治療状態を観察する
ことができず、さらに柔軟性にやや劣るため、関節等の
屈曲部への貼付は困難である。
ド成分からなる、いわゆるハイドロコロイドドレッシン
グ類は透明性が悪いため、外部から治療状態を観察する
ことができず、さらに柔軟性にやや劣るため、関節等の
屈曲部への貼付は困難である。
【0005】更に、親水性高分子等を含水させたハイド
ロゲルドレッシングは皮膚密着性に劣るため、水分吸収
保持性が十分でないと体液の漏出を生じ、外部からの微
生物の侵入を防ぐことも困難である。また吸水に関与し
ない部位は徐々に乾燥して柔軟性を失い、物理的刺激を
示す傾向になる。
ロゲルドレッシングは皮膚密着性に劣るため、水分吸収
保持性が十分でないと体液の漏出を生じ、外部からの微
生物の侵入を防ぐことも困難である。また吸水に関与し
ない部位は徐々に乾燥して柔軟性を失い、物理的刺激を
示す傾向になる。
【0006】コラーゲンフィルム等の体液を吸収するこ
とによってハイドロゲルになる吸水性ドライシート型ド
レッシング類は柔軟性を付与するためメッシュ状や不織
布状のものが多く、皮膚密着性、微生物遮断性は期待で
きない。
とによってハイドロゲルになる吸水性ドライシート型ド
レッシング類は柔軟性を付与するためメッシュ状や不織
布状のものが多く、皮膚密着性、微生物遮断性は期待で
きない。
【0007】本発明は創傷を水に浸すことなく湿潤に保
ち、且つ微生物による汚染を防ぐことにより、痂皮を形
成することなく、治癒が促進される、いわゆるWet H
ealingに必要な製剤上の主な特性、即ち吸水性、皮膚密
着性、柔軟性及び透明性に優れた医療用吸水性ポリマー
及びその製造方法を提供することを目的とする。
ち、且つ微生物による汚染を防ぐことにより、痂皮を形
成することなく、治癒が促進される、いわゆるWet H
ealingに必要な製剤上の主な特性、即ち吸水性、皮膚密
着性、柔軟性及び透明性に優れた医療用吸水性ポリマー
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】また、従来の固定用サージカルテープ、救
急絆、磁気絆等に用いる医療用粘着シート、伸縮性を有
する粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製剤等に用いられる
粘着剤はムレを防止するために十分な通気性と水蒸気透
過性を備えた製剤設計が施されているが、多汗部位では
しばしばムレを生じ、炎症を起こす例も少なくない。
急絆、磁気絆等に用いる医療用粘着シート、伸縮性を有
する粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製剤等に用いられる
粘着剤はムレを防止するために十分な通気性と水蒸気透
過性を備えた製剤設計が施されているが、多汗部位では
しばしばムレを生じ、炎症を起こす例も少なくない。
【0009】本発明は十分な吸水性と水蒸気透過性によ
りムレが生じない創傷被覆材並びに医療用外用材及びそ
れらの製造方法を提供することを目的とする。
りムレが生じない創傷被覆材並びに医療用外用材及びそ
れらの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】以上のごとく、本発明は従来に比べて更に
優れた創傷被覆材、医療用粘着剤等に応用可能な医療用
吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷被覆材並びに医療
用外用材更にこれらの製造方法を提供するものである。
優れた創傷被覆材、医療用粘着剤等に応用可能な医療用
吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷被覆材並びに医療
用外用材更にこれらの製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用吸水性ポ
リマーは、上記目的を達成するために、医療用に用いら
れる吸水性ポリマーであって、この吸水性ポリマーがア
ルコキシアルキルアクリレート60〜80重量%、N−
ビニルラクタム20〜40重量%及びビニルカルボン酸
10重量%以下を重合させて得られたアクリル系共重合
物からなるものである。
リマーは、上記目的を達成するために、医療用に用いら
れる吸水性ポリマーであって、この吸水性ポリマーがア
ルコキシアルキルアクリレート60〜80重量%、N−
ビニルラクタム20〜40重量%及びビニルカルボン酸
10重量%以下を重合させて得られたアクリル系共重合
物からなるものである。
【0012】即ち、 本発明の医療用吸水性ポリマー
は、アルコキシアルキルアクリレートとN−ビニルラク
タムを必須成分とするものである。
は、アルコキシアルキルアクリレートとN−ビニルラク
タムを必須成分とするものである。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。モノマー
であるアルコキシアルキルアクリレートとしては、例え
ば2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチ
ルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、3
−メトキシプロピルアクリレート、3−メトキシブチル
アクリレート、3−エトキシプロピルアクリレート、3
−エトキシブチルアクリレート、更に、ブトキシトリエ
チレングリコール、2ー(2−エトキシエチル)エチルア
クリレート、メトキシトリエチレンアクリレート、メト
キシジプロピレングリコールアクリレート等のアルコキ
シアルキレングリコールアクリレートを使用することが
できるが、2−メトキシエチルアクリレート等の低ガラ
ス転移点を有し、親水性の高いものがより好ましい。
であるアルコキシアルキルアクリレートとしては、例え
ば2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチ
ルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、3
−メトキシプロピルアクリレート、3−メトキシブチル
アクリレート、3−エトキシプロピルアクリレート、3
−エトキシブチルアクリレート、更に、ブトキシトリエ
チレングリコール、2ー(2−エトキシエチル)エチルア
クリレート、メトキシトリエチレンアクリレート、メト
キシジプロピレングリコールアクリレート等のアルコキ
シアルキレングリコールアクリレートを使用することが
できるが、2−メトキシエチルアクリレート等の低ガラ
ス転移点を有し、親水性の高いものがより好ましい。
【0014】又、本発明に用いられるN−ビニルラクタ
ムとしては、例えばN−ビニル−2−ピロリドン、N−
ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−2−カプロラク
タム等が挙げられるが、安全性、汎用性の面からN−ビ
ニル−2−ピロリドンが一層好ましい。
ムとしては、例えばN−ビニル−2−ピロリドン、N−
ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−2−カプロラク
タム等が挙げられるが、安全性、汎用性の面からN−ビ
ニル−2−ピロリドンが一層好ましい。
【0015】更に、本発明に用いられるビニルカルボン
酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸
半エステル、フマル酸半エステルが挙げられるが、反応
性、汎用性の面からアクリル酸が一層好ましい。
酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸
半エステル、フマル酸半エステルが挙げられるが、反応
性、汎用性の面からアクリル酸が一層好ましい。
【0016】本発明の医療用吸水性ポリマーは、アルコ
キシアルキルアクリレートとN−ビニルラクタムを必須
成分とし、更に、所要により、これらにビニルカルボン
酸を加えて共重合させて得られたアクリル系共重合物か
らなるものである。
キシアルキルアクリレートとN−ビニルラクタムを必須
成分とし、更に、所要により、これらにビニルカルボン
酸を加えて共重合させて得られたアクリル系共重合物か
らなるものである。
【0017】即ち、このアクリル系共重合物がアルコキ
シアルキルアクリレート60〜80重量%、N−ビニル
ラクタム20〜40重量%及びビニルカルボン酸10重
量%以下を共重合させて得られたものである。
シアルキルアクリレート60〜80重量%、N−ビニル
ラクタム20〜40重量%及びビニルカルボン酸10重
量%以下を共重合させて得られたものである。
【0018】このアクリル系共重合物において、アルコ
キシアルキルアクリレートの配合割合はこの共重合物全
体の60〜80重量%であり、この成分の量が、60重
量%未満になると、得られた皮膜は柔軟性が低くなるの
で好ましくなく、一方、80重量%を超えると、皮膜は
粘着性が亢進し、強度が低くなるので好ましくない。
キシアルキルアクリレートの配合割合はこの共重合物全
体の60〜80重量%であり、この成分の量が、60重
量%未満になると、得られた皮膜は柔軟性が低くなるの
で好ましくなく、一方、80重量%を超えると、皮膜は
粘着性が亢進し、強度が低くなるので好ましくない。
【0019】又、このアクリル系共重合物において、N
−ビニルラクタムの配合割合はこの共重合物全体の20
〜40重量%であり、この成分の量が、20重量%未満
になると、得られた皮膜の強度及び吸水能力が低くなる
ので好ましくなく、一方、40重量%を超えると、得ら
れた皮膜の柔軟性が低く、アクリル系共重合物が水分や
体液に溶解して流れが生じるので好ましくない。
−ビニルラクタムの配合割合はこの共重合物全体の20
〜40重量%であり、この成分の量が、20重量%未満
になると、得られた皮膜の強度及び吸水能力が低くなる
ので好ましくなく、一方、40重量%を超えると、得ら
れた皮膜の柔軟性が低く、アクリル系共重合物が水分や
体液に溶解して流れが生じるので好ましくない。
【0020】更に、このアクリル系共重合物において、
ビニルカルボン酸の配合割合はこの共重合物全体の10
重量%以下であり、つまりビニルカルボン酸の配合割合
はこの共重合物全体の0〜10重量%の範囲、特に0〜
5重量%の範囲とするのが望ましく、この成分の配合割
合が10重量%を超えると、皮膜は吸水能力が亢進し、
柔軟性が低く、創傷治癒能が低下する恐れがあるので望
ましくない。
ビニルカルボン酸の配合割合はこの共重合物全体の10
重量%以下であり、つまりビニルカルボン酸の配合割合
はこの共重合物全体の0〜10重量%の範囲、特に0〜
5重量%の範囲とするのが望ましく、この成分の配合割
合が10重量%を超えると、皮膜は吸水能力が亢進し、
柔軟性が低く、創傷治癒能が低下する恐れがあるので望
ましくない。
【0021】ところで、本発明において、ビニルカルボ
ン酸を配合する理由は、吸水能力をさらに向上させるた
めであるが、配合割合が10重量%を超えると、止血性
が低下し、創傷治療を遅延させる可能性があり、従っ
て、この理由より、ビニルカルボン酸の配合割合は特に
5重量%以下とするのが望ましい。ただし創傷部位に接
触しない医療用粘着剤として用いる場合にはこの限りで
はない。
ン酸を配合する理由は、吸水能力をさらに向上させるた
めであるが、配合割合が10重量%を超えると、止血性
が低下し、創傷治療を遅延させる可能性があり、従っ
て、この理由より、ビニルカルボン酸の配合割合は特に
5重量%以下とするのが望ましい。ただし創傷部位に接
触しない医療用粘着剤として用いる場合にはこの限りで
はない。
【0022】本発明の医療用吸水性ポリマーは、上述の
モノマーの混合物を通常知られている重合方法により共
重合して製造することができる。この共重合方法として
は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合のいずれ
の方法でもよい。
モノマーの混合物を通常知られている重合方法により共
重合して製造することができる。この共重合方法として
は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合のいずれ
の方法でもよい。
【0023】この共重合方法において、例えば溶液重合
は媒体及び重合開始剤の存在下、モノマー混合物を加熱
撹拌して行う。溶媒としては、例えば水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチ
ルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、キシレ
ン、エチレングリコールモノアルキルエーテル等が挙げ
られるのであり、これらは単独或いは2種以上を混合し
て用いることができる。この場合、重合開始剤として
は、例えばベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられるの
であり、これらは単独或いは2種以上を混合して用いる
ことができる。
は媒体及び重合開始剤の存在下、モノマー混合物を加熱
撹拌して行う。溶媒としては、例えば水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチ
ルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、キシレ
ン、エチレングリコールモノアルキルエーテル等が挙げ
られるのであり、これらは単独或いは2種以上を混合し
て用いることができる。この場合、重合開始剤として
は、例えばベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられるの
であり、これらは単独或いは2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0024】この共重合方法において、乳化重合は、
水、乳化剤、水溶性重合開始剤及び上述のモノマー混合
物からなる分散液を加熱撹拌して行う。乳化剤は、アニ
オン性又は非イオン性の界面活性剤が好ましく、例えば
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルザルコシンナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノオレ
イン酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキオレイン
酸ソルビタン、庶糖脂肪酸エステル等が挙げられるので
あり、これらは単独或いは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
水、乳化剤、水溶性重合開始剤及び上述のモノマー混合
物からなる分散液を加熱撹拌して行う。乳化剤は、アニ
オン性又は非イオン性の界面活性剤が好ましく、例えば
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルザルコシンナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノオレ
イン酸ポリオキシエチレンソルビタン、セスキオレイン
酸ソルビタン、庶糖脂肪酸エステル等が挙げられるので
あり、これらは単独或いは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0025】上記水溶性重合開始剤としては、例えば、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、t
−ブチルハイドロパーオキサイド等である。
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、t
−ブチルハイドロパーオキサイド等である。
【0026】又、本発明においては光重合を行うことが
できるが、この光重合は、光開始剤の存在下、モノマー
混合物にUV光を照射して行う。光開始剤は、例えば、
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチ
ル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−トリク
ロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン、1−(4−イソプロピルフェノル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル−
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパ
ン−1等のアセトフェノン系光開始剤、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン
系光開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノ
ン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4'
−メチルジフェニルサルファイド、3,3'−ジメチル−
4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系光開
始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2
−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサン
ソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロ
チオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,
4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン
系光開始剤である。
できるが、この光重合は、光開始剤の存在下、モノマー
混合物にUV光を照射して行う。光開始剤は、例えば、
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチ
ル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−トリク
ロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン、1−(4−イソプロピルフェノル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル−
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパ
ン−1等のアセトフェノン系光開始剤、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン
系光開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノ
ン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4'
−メチルジフェニルサルファイド、3,3'−ジメチル−
4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系光開
始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2
−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサン
ソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロ
チオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,
4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン
系光開始剤である。
【0027】また、この場合、必要に応じて光開始助剤
を加えてもよい。光開始助剤は、例えば、トリエタノー
ルアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパ
ノールアミン、4,4'−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメ
チルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−
ジメチルアミノ安息香酸2−エチルエキシル等が挙げら
れるのであり、これらは単独或いは2種以上を混合して
用いることができる。
を加えてもよい。光開始助剤は、例えば、トリエタノー
ルアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパ
ノールアミン、4,4'−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメ
チルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香
酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−
ジメチルアミノ安息香酸2−エチルエキシル等が挙げら
れるのであり、これらは単独或いは2種以上を混合して
用いることができる。
【0028】光開始剤は吸光係数等によっても異なる
が、モノマー100重量部に対して0.005重量部以
上0.5重量部以下で重合が好ましく進行し、特に0.
01重量部以上0.2重量部以下なら更に好ましい。ま
た光重合はモノマー及び光開始剤の混合物を十分窒素置
換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部分
重合シロップを塗布或いは枠内に流延した後、十分なU
V光を照射することにより、共重合物を得る方法が好ま
しい。部分重合時の総照射線量は20mJ/cm2以上30
0mJ/cm2以下が好ましく、完全重合時の総照射線量は
1000mJ/cm2以上10000mJ/cm2以下が好まし
く、特に2000mJ/cm2以上5000mJ/cm2以下が
更に好ましい。
が、モノマー100重量部に対して0.005重量部以
上0.5重量部以下で重合が好ましく進行し、特に0.
01重量部以上0.2重量部以下なら更に好ましい。ま
た光重合はモノマー及び光開始剤の混合物を十分窒素置
換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部分
重合シロップを塗布或いは枠内に流延した後、十分なU
V光を照射することにより、共重合物を得る方法が好ま
しい。部分重合時の総照射線量は20mJ/cm2以上30
0mJ/cm2以下が好ましく、完全重合時の総照射線量は
1000mJ/cm2以上10000mJ/cm2以下が好まし
く、特に2000mJ/cm2以上5000mJ/cm2以下が
更に好ましい。
【0029】又、本発明の医療用吸水性ポリマーは、上
記目的を達成するために、上述のアクリル系組成物に、
更に多官能アクリレート又はメタクリレートを0.01
〜1重量%を配合してなるものを共重合させて得られた
アクリル系共重合物からなるものも有益である。
記目的を達成するために、上述のアクリル系組成物に、
更に多官能アクリレート又はメタクリレートを0.01
〜1重量%を配合してなるものを共重合させて得られた
アクリル系共重合物からなるものも有益である。
【0030】即ち、本発明の医療用吸水性ポリマーにお
いては、医療用に用いられる吸水性ポリマーであって、
この吸水性ポリマーがアルコキシアルキルアクリレート
60〜80重量%、N−ビニルラクタム20〜40重量
%、ビニルカルボン酸10重量%以下、多官能アクリレ
ート又はメタクリレートを0.01〜1重量%を配合し
てなるものを共重合させて得られたアクリル系共重合物
からなるものである。
いては、医療用に用いられる吸水性ポリマーであって、
この吸水性ポリマーがアルコキシアルキルアクリレート
60〜80重量%、N−ビニルラクタム20〜40重量
%、ビニルカルボン酸10重量%以下、多官能アクリレ
ート又はメタクリレートを0.01〜1重量%を配合し
てなるものを共重合させて得られたアクリル系共重合物
からなるものである。
【0031】このアクリル系共重合物において、アルコ
キシアルキルアクリレートの配合割合はこの共重合物全
体の60〜80重量%であり、この成分の量が、60重
量%未満になると、得られた皮膜は柔軟性が低くなるの
で好ましくなく、一方、80重量%を超えると、親水性
が低下するので好ましくない。
キシアルキルアクリレートの配合割合はこの共重合物全
体の60〜80重量%であり、この成分の量が、60重
量%未満になると、得られた皮膜は柔軟性が低くなるの
で好ましくなく、一方、80重量%を超えると、親水性
が低下するので好ましくない。
【0032】又、このアクリル系共重合物において、N
−ビニルラクタムの配合割合はこの共重合物全体の20
〜40重量%であり、この成分の量が、20重量%未満
になると、親水性が低下するので好ましくなく、一方、
40重量%を超えると、水溶性が増大し、アクリル系共
重合物が水分や体液に溶解して流れが生じるので好まし
くない。
−ビニルラクタムの配合割合はこの共重合物全体の20
〜40重量%であり、この成分の量が、20重量%未満
になると、親水性が低下するので好ましくなく、一方、
40重量%を超えると、水溶性が増大し、アクリル系共
重合物が水分や体液に溶解して流れが生じるので好まし
くない。
【0033】更に、このアクリル系共重合物において、
ビニルカルボン酸の配合割合はこの共重合物全体の10
重量%以下であり、つまりビニルカルボン酸の配合割合
はこの共重合物全体の0〜10重量%の範囲、特に0〜
5重量%の範囲とするのが望ましく、この成分の配合割
合が10重量%を超えると、皮膜は吸水能力が亢進し、
創傷治癒能が低下する恐れがあるので望ましくない。
ビニルカルボン酸の配合割合はこの共重合物全体の10
重量%以下であり、つまりビニルカルボン酸の配合割合
はこの共重合物全体の0〜10重量%の範囲、特に0〜
5重量%の範囲とするのが望ましく、この成分の配合割
合が10重量%を超えると、皮膜は吸水能力が亢進し、
創傷治癒能が低下する恐れがあるので望ましくない。
【0034】ところで、本発明において、ビニルカルボ
ン酸を配合する理由は、吸水能力をさらに向上させるた
めであるが、配合割合が10重量%を超えると、止血性
が低下し、創傷治療を遅延させる可能性があり、従っ
て、この理由より、ビニルカルボン酸の配合割合は特に
5重量%以下とするのが望ましい。ただし創傷部位に接
触しない医療用粘着剤として用いる場合にはこの限りで
はない。
ン酸を配合する理由は、吸水能力をさらに向上させるた
めであるが、配合割合が10重量%を超えると、止血性
が低下し、創傷治療を遅延させる可能性があり、従っ
て、この理由より、ビニルカルボン酸の配合割合は特に
5重量%以下とするのが望ましい。ただし創傷部位に接
触しない医療用粘着剤として用いる場合にはこの限りで
はない。
【0035】また、このアクリル系共重合物において、
多官能性アクリレートの配合割合はこの共重合物全体の
0.01〜1重量%であり、この成分の量が、0.01
重量%未満になると、架橋が不十分となり、強度が低下
し、水溶性となるため好ましくなく、一方、1重量%を
超えると、柔軟性、粘着性が低下し、親水性が著しく低
下し、吸水後白化するので好ましくない。
多官能性アクリレートの配合割合はこの共重合物全体の
0.01〜1重量%であり、この成分の量が、0.01
重量%未満になると、架橋が不十分となり、強度が低下
し、水溶性となるため好ましくなく、一方、1重量%を
超えると、柔軟性、粘着性が低下し、親水性が著しく低
下し、吸水後白化するので好ましくない。
【0036】本発明の医療用吸水性ポリマーは、上述の
アクリル系組成物に、更に多官能アクリレート又はメタ
クリレートを配合してなるものであり、従って、ここで
用いられるアルコキシアルキルアクリレート、N−ビニ
ルラクタム及びビニルカルボン酸としては上述のものが
挙げられる。
アクリル系組成物に、更に多官能アクリレート又はメタ
クリレートを配合してなるものであり、従って、ここで
用いられるアルコキシアルキルアクリレート、N−ビニ
ルラクタム及びビニルカルボン酸としては上述のものが
挙げられる。
【0037】又、本発明に用いられる多官能アクリレー
トまたはメタクリレートとしては、例えば1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート等のアルキル型ジ
アクリレートまたはジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレン
グリコール200ジアクリレート、ポリエチレングリコ
ール400ジアクリレート、ポリエチレングリコール6
00ジアクリレート、ポリエチレングリコール200ジ
メタクリレート、ポリエチレングリコール400ジメタ
クリレート、ポリエチレングリコール600ジメタクリ
レート、ポリエチレングリコール1000ジメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコール400ジアクリレー
ト、ポリプロピレン400ジメタクリレート等のアルキ
レングリコール型ジアクリレートまたはジメタクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジア
クリレート等のエステル型ジアクリレートまたはジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、エ
トキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ジ
トリメチロールプロパンテトラアクリレート等のトリメ
チロールプロパン型トリおよびテトラアクリレートまた
はトリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート
等のペンタエリスリトール型トリおよびテトラアクリレ
ートまたはトリおよびテトラメタクリレート、トリス
(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メ
タクリロキシエチル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
レート型トリアクリレートまたはトリメタクリレート、
エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ
化ビスフェノールAジメタクリレート等のビスフェノー
ルA型ジアクリレートまたはジメタクリレート等が挙げ
られるが、親水性、安全性の面からアルキレングリコー
ル型ジアクリレートまたはジメタクリレートが好まし
く、ポリエチレングリコール600ジメタクリレートが
一層好ましい。
トまたはメタクリレートとしては、例えば1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート等のアルキル型ジ
アクリレートまたはジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレン
グリコール200ジアクリレート、ポリエチレングリコ
ール400ジアクリレート、ポリエチレングリコール6
00ジアクリレート、ポリエチレングリコール200ジ
メタクリレート、ポリエチレングリコール400ジメタ
クリレート、ポリエチレングリコール600ジメタクリ
レート、ポリエチレングリコール1000ジメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコール400ジアクリレー
ト、ポリプロピレン400ジメタクリレート等のアルキ
レングリコール型ジアクリレートまたはジメタクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジア
クリレート等のエステル型ジアクリレートまたはジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、エ
トキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ジ
トリメチロールプロパンテトラアクリレート等のトリメ
チロールプロパン型トリおよびテトラアクリレートまた
はトリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート
等のペンタエリスリトール型トリおよびテトラアクリレ
ートまたはトリおよびテトラメタクリレート、トリス
(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メ
タクリロキシエチル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
レート型トリアクリレートまたはトリメタクリレート、
エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ
化ビスフェノールAジメタクリレート等のビスフェノー
ルA型ジアクリレートまたはジメタクリレート等が挙げ
られるが、親水性、安全性の面からアルキレングリコー
ル型ジアクリレートまたはジメタクリレートが好まし
く、ポリエチレングリコール600ジメタクリレートが
一層好ましい。
【0038】本発明の医療用吸水性ポリマーは、上述の
モノマーの混合物を上述の重合方法により共重合して製
造することができる。
モノマーの混合物を上述の重合方法により共重合して製
造することができる。
【0039】具体的には、上述のモノマー及び可塑剤の
混合物を塊状重合、溶液重合、UV重合等により共重合
して製造することができる。この共重合方法において例
えばUV重合は、光開始剤の存在下、モノマーおよび可
塑剤混合物に十分量のUV光を照射するか、あるいは、
光開始剤の存在下、多官能アクリレートまたはメタクリ
レートを除くモノマー混合物に一定量のUV光を照射し
て、部分重合シロップとした後、多官能アクリレートま
たはメタクリレート可塑剤を混合し、十分量のUV光を
照射することによって行う。
混合物を塊状重合、溶液重合、UV重合等により共重合
して製造することができる。この共重合方法において例
えばUV重合は、光開始剤の存在下、モノマーおよび可
塑剤混合物に十分量のUV光を照射するか、あるいは、
光開始剤の存在下、多官能アクリレートまたはメタクリ
レートを除くモノマー混合物に一定量のUV光を照射し
て、部分重合シロップとした後、多官能アクリレートま
たはメタクリレート可塑剤を混合し、十分量のUV光を
照射することによって行う。
【0040】つまり光開始剤は吸光係数等によっても異
なるが、モノマー100重量部に対して0.005重量
部以上0.5重量部以下で重合が好ましく進行し、特に
0.01重量部以上0.2重量部以下なら更に好まし
い。また光重合は多官能アクリレートまたはメタクリレ
ートを除くモノマー及び光開始剤の混合物を十分窒素置
換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部分
重合シロップに多官能アクリレートまたはメタクリレー
ト及び、所望により、後述する可塑剤を混合したものを
塗布或いは枠内に流延した後、十分なUV光を照射する
か、モノマー、可塑剤及び光開始剤の混合物を十分窒素
置換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部
分重合シロップを塗布或いは枠内に流延した後、十分な
UV光を照射することにより、可塑剤を含む共重合物を
得る方法が好ましい。
なるが、モノマー100重量部に対して0.005重量
部以上0.5重量部以下で重合が好ましく進行し、特に
0.01重量部以上0.2重量部以下なら更に好まし
い。また光重合は多官能アクリレートまたはメタクリレ
ートを除くモノマー及び光開始剤の混合物を十分窒素置
換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部分
重合シロップに多官能アクリレートまたはメタクリレー
ト及び、所望により、後述する可塑剤を混合したものを
塗布或いは枠内に流延した後、十分なUV光を照射する
か、モノマー、可塑剤及び光開始剤の混合物を十分窒素
置換した後、一定の線量のUV光を照射し、得られる部
分重合シロップを塗布或いは枠内に流延した後、十分な
UV光を照射することにより、可塑剤を含む共重合物を
得る方法が好ましい。
【0041】この場合、部分重合時の総照射線量は20
mJ/cm2以上300mJ/cm2以下が好ましく、完全重合
時の総照射線量は1000mJ/cm2以上10000mJ
/cm2以下が好ましく、特に2000mJ/cm2以上50
00mJ/cm2以下が更に好ましい。
mJ/cm2以上300mJ/cm2以下が好ましく、完全重合
時の総照射線量は1000mJ/cm2以上10000mJ
/cm2以下が好ましく、特に2000mJ/cm2以上50
00mJ/cm2以下が更に好ましい。
【0042】本発明の医療用吸水性ポリマーにおいて
は、上述のアクリル系共重合物60重量%以上と後述す
る可塑剤40重量%以下の混合物を架橋処理してなるも
のも有益である。
は、上述のアクリル系共重合物60重量%以上と後述す
る可塑剤40重量%以下の混合物を架橋処理してなるも
のも有益である。
【0043】即ち、本発明においては、アクリル系共重
合物60重量%以上とは、アクリル系共重合物のみから
なる場合、つまりアクリル系共重合物100重量%の場
合も含み、上述のアクリル系共重合物の不溶化を実現
し、保形性を実現する必要がある場合が有る。
合物60重量%以上とは、アクリル系共重合物のみから
なる場合、つまりアクリル系共重合物100重量%の場
合も含み、上述のアクリル系共重合物の不溶化を実現
し、保形性を実現する必要がある場合が有る。
【0044】ところで、アクリル系共重合物に可塑剤を
配合するにあたり、アクリル系共重合物と可塑剤の合計
量中、可塑剤の配合割合が40重量%を超えると、アク
リル系共重合物の特性が失われたり、後述する電子線等
の放射線や化学的架橋剤による不溶化が困難となった
り、多官能アクリレートまたはメタクリレート架橋によ
る不溶化が困難となるので好ましく、これらの観点よ
り、特に可塑剤の配合割合は特に30重量%以下とする
のが望ましい。
配合するにあたり、アクリル系共重合物と可塑剤の合計
量中、可塑剤の配合割合が40重量%を超えると、アク
リル系共重合物の特性が失われたり、後述する電子線等
の放射線や化学的架橋剤による不溶化が困難となった
り、多官能アクリレートまたはメタクリレート架橋によ
る不溶化が困難となるので好ましく、これらの観点よ
り、特に可塑剤の配合割合は特に30重量%以下とする
のが望ましい。
【0045】この方法としては、例えば電子線或いはγ
線等の放射線照射架橋による不溶化が挙げられるが、こ
の場合、放射線の照射線量はアクリル系共重合物の水溶
性の度合いによって異なるが、50kGy以下とするのが
望ましく、照射線量が25kGy以上の場合には、医療関
連法規の定める滅菌を兼ねることができるが、50kGy
を超える場合、着色等の変性が著しく、使用は制限され
る。
線等の放射線照射架橋による不溶化が挙げられるが、こ
の場合、放射線の照射線量はアクリル系共重合物の水溶
性の度合いによって異なるが、50kGy以下とするのが
望ましく、照射線量が25kGy以上の場合には、医療関
連法規の定める滅菌を兼ねることができるが、50kGy
を超える場合、着色等の変性が著しく、使用は制限され
る。
【0046】又、本発明においては、上述のアクリル系
共重合物に可塑剤を添加することにより、一層柔軟性及
び粘着性を向上することができる。この可塑剤として
は、上述のアクリル系共重合物との相溶性が良く、親水
性である化合物を用いることが望ましい。
共重合物に可塑剤を添加することにより、一層柔軟性及
び粘着性を向上することができる。この可塑剤として
は、上述のアクリル系共重合物との相溶性が良く、親水
性である化合物を用いることが望ましい。
【0047】具体的には、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、2,3−ブタンジオール、1,2−ブ
タンジオール、3−メチル1,3−ブタンジオール、3
−メチル1,3,5−ペンタントリオール、2−エチル
1,3−ヘキサジオール等の低分子量の多価アルコー
ル、平均分子量が1000以下であるポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレ
ンブチルエーテル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプ
ロピレン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、
ポリオキシプロピレンソルビトール、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンペンタエリスリトールエーテル
等が挙げられるが、特に平均分子量が200以上800
以下であるポリオキシプロピレングリセリルエーテル、
平均分子量200以上800以下であるポリオキシプロ
ピレングリコール、平均分子量が200以上800以下
であるポリオキシプロピレンソルビトールなどが望まし
い。
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、2,3−ブタンジオール、1,2−ブ
タンジオール、3−メチル1,3−ブタンジオール、3
−メチル1,3,5−ペンタントリオール、2−エチル
1,3−ヘキサジオール等の低分子量の多価アルコー
ル、平均分子量が1000以下であるポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレ
ンブチルエーテル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプ
ロピレン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、
ポリオキシプロピレンソルビトール、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンペンタエリスリトールエーテル
等が挙げられるが、特に平均分子量が200以上800
以下であるポリオキシプロピレングリセリルエーテル、
平均分子量200以上800以下であるポリオキシプロ
ピレングリコール、平均分子量が200以上800以下
であるポリオキシプロピレンソルビトールなどが望まし
い。
【0048】ところで、本発明において、可塑剤を配合
する理由は、アクリル系共重合物に一層柔軟性及び粘着
性を向上させるためのものであり、従って、この理由よ
り、可塑剤の配合割合は特に30重量%以下とするのが
望ましい。
する理由は、アクリル系共重合物に一層柔軟性及び粘着
性を向上させるためのものであり、従って、この理由よ
り、可塑剤の配合割合は特に30重量%以下とするのが
望ましい。
【0049】又、アクリル系共重合物に可塑剤を配合す
ることによって水溶性が増加する場合、電子線或いはγ
線等の放射線照射架橋による不溶化が必要となるが、こ
の架橋方法、架橋条件としては上述の場合と同様であ
る。
ることによって水溶性が増加する場合、電子線或いはγ
線等の放射線照射架橋による不溶化が必要となるが、こ
の架橋方法、架橋条件としては上述の場合と同様であ
る。
【0050】本発明の医療用吸水性ポリマーにおいて、
上述の方法で得られたアクリル系共重合物(架橋処理し
たものも含む。)、又は上述の方法で得られた可塑剤を
含有するアクリル系混合物(架橋処理したものも含
む。)においては、特に50%モジュラスが1g/mm2以
上50g/mm2以下、吸水率が100%以上5000%以
下、好ましくは300%以上3000%以下であるもの
が、以下に述べる理由より、望ましい。
上述の方法で得られたアクリル系共重合物(架橋処理し
たものも含む。)、又は上述の方法で得られた可塑剤を
含有するアクリル系混合物(架橋処理したものも含
む。)においては、特に50%モジュラスが1g/mm2以
上50g/mm2以下、吸水率が100%以上5000%以
下、好ましくは300%以上3000%以下であるもの
が、以下に述べる理由より、望ましい。
【0051】本発明の医療用吸水性ポリマーにおいて、
50%モジュラスが1g/mm2以上50g/mm2以下のもの
は柔軟で伸びがあり、その皮膜は皮膚に対して異和感を
与えることなく、皮膚への密着性が良好である上、肘、
膝等の屈曲部でも、激しい運動に追従して密着性を保つ
ことができる。
50%モジュラスが1g/mm2以上50g/mm2以下のもの
は柔軟で伸びがあり、その皮膜は皮膚に対して異和感を
与えることなく、皮膚への密着性が良好である上、肘、
膝等の屈曲部でも、激しい運動に追従して密着性を保つ
ことができる。
【0052】ところで、本発明の医療用吸水性ポリマー
において、50%モジュラスが50g/mm2を超えると、
硬さが増して伸びがなく、その皮膜は皮膚に対して異和
感を与えたり、物理的刺激が生じる上、肘、膝等の屈曲
部への密着性が低下するのであり、一方、50%モジュ
ラスが1g/mm2未満になると、強度不足で現実的な使用
に耐えられないので好ましくない。
において、50%モジュラスが50g/mm2を超えると、
硬さが増して伸びがなく、その皮膜は皮膚に対して異和
感を与えたり、物理的刺激が生じる上、肘、膝等の屈曲
部への密着性が低下するのであり、一方、50%モジュ
ラスが1g/mm2未満になると、強度不足で現実的な使用
に耐えられないので好ましくない。
【0053】又、本発明の医療用吸水性ポリマーにおい
て、24時間吸水率が100%以上5000%以下であ
るものが特に望ましい。
て、24時間吸水率が100%以上5000%以下であ
るものが特に望ましい。
【0054】即ち、本発明の医療用吸水性ポリマーは外
皮の創傷部等に貼着され、この創傷部等からの浸出液を
吸収して膨潤し、ゲル状態となる。つまり、汗、涙液、
尿、血清、創傷部位からの浸出液等の生体組織液と接触
すると、徐々にそれらを吸収し、含水ゲルを形成する。
この場合、吸収された水分は強力にポリマーに保持され
ており、物理的圧迫による水分の浸出は容易には生じな
いのである。
皮の創傷部等に貼着され、この創傷部等からの浸出液を
吸収して膨潤し、ゲル状態となる。つまり、汗、涙液、
尿、血清、創傷部位からの浸出液等の生体組織液と接触
すると、徐々にそれらを吸収し、含水ゲルを形成する。
この場合、吸収された水分は強力にポリマーに保持され
ており、物理的圧迫による水分の浸出は容易には生じな
いのである。
【0055】この吸水率の増加に伴い、柔軟性、応力緩
和性が増大するが、吸水率が5000%を超えると、ゲ
ル強度が低下して脆くなるか、或いは溶解傾向となり、
実質的に使用不可能となるが、吸水率が5000%以下
では実質的に使用可能な強度を有するゲル状態を得るこ
とができ、特に3000%以下で有効に使用可能な強度
を有するゲル状態を得ることができる。
和性が増大するが、吸水率が5000%を超えると、ゲ
ル強度が低下して脆くなるか、或いは溶解傾向となり、
実質的に使用不可能となるが、吸水率が5000%以下
では実質的に使用可能な強度を有するゲル状態を得るこ
とができ、特に3000%以下で有効に使用可能な強度
を有するゲル状態を得ることができる。
【0056】一方、吸水率が100%未満になると、得
られた皮膜を正常皮膚に貼付すると、汗によるムレが生
じ、カブレ等の皮膚刺激を起こしやすくなり、また皮膜
を創傷皮膚に貼付すると、滲出液が皮膚表面に過剰に貯
留するか、或いは皮膜外への浸出液が漏出し、創傷治癒
に不都合な影響を及ぼすが、吸水率が100%以上の場
合、上述の欠点が改善され、特に300%以上の場合、
顕著に改善される。
られた皮膜を正常皮膚に貼付すると、汗によるムレが生
じ、カブレ等の皮膚刺激を起こしやすくなり、また皮膜
を創傷皮膚に貼付すると、滲出液が皮膚表面に過剰に貯
留するか、或いは皮膜外への浸出液が漏出し、創傷治癒
に不都合な影響を及ぼすが、吸水率が100%以上の場
合、上述の欠点が改善され、特に300%以上の場合、
顕著に改善される。
【0057】ところで、本発明において、吸水率とは医
療用吸水性ポリマーをフィルム状或いはシート状に形成
し、これを1.5cm×1.5cmに裁断し、吸水前の重量
を測定したのち、各裁断片をリン酸緩衝生理食塩水(pH
7.4、32℃)135ml中に24時間浸漬した。その
のち、各裁断片を取り出して表面の水分を拭い取り、吸
水後の重量を測定し、増加した重量から算出した値であ
る。
療用吸水性ポリマーをフィルム状或いはシート状に形成
し、これを1.5cm×1.5cmに裁断し、吸水前の重量
を測定したのち、各裁断片をリン酸緩衝生理食塩水(pH
7.4、32℃)135ml中に24時間浸漬した。その
のち、各裁断片を取り出して表面の水分を拭い取り、吸
水後の重量を測定し、増加した重量から算出した値であ
る。
【0058】本発明の医療用吸水性ポリマーにおいては
実質的に使用可能な範囲内の水分を予め含有させた状態
で使用しても良い。この水分としては蒸留水、注射用蒸
留水、減菌精製水、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水
等を用いることができ、更に薬物を含有させても良い。
実質的に使用可能な範囲内の水分を予め含有させた状態
で使用しても良い。この水分としては蒸留水、注射用蒸
留水、減菌精製水、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水
等を用いることができ、更に薬物を含有させても良い。
【0059】この含有可能な薬物としては、特に制限は
ないが、例えば抗菌剤としてのポピドンヨード、ヨー
ド、サルファジアジン、銀サルファジアジン、塩化ベン
ザルコニウム、塩化セタルコニウム、メチルベンゼトニ
ウム、硫酸ネオマイシン、ヘキサクロロフェン、エオシ
ン、ペニシリンG、セファロシン、セファロリジン、テ
トラサイクリン、リンコマイシン、ナイスタシン、カナ
マイシン、ペニシリナーゼ抵抗性ペニシリン、硫酸フラ
ジオマイシン、乳酸銀など、生理活性物質としてのサリ
チル酸エステル、メントール、カンファー、ハッカ、ト
ウガラシエキス、カプサイシンなどのハップ剤用薬物、
プレゾニゾロン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾンな
どのステロイド系薬物、インドメタシン、ケトプロフェ
ン、ジクロフェナック、イブプロフェンなどの非ステロ
イド系薬物、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレ
ートなどの狭心症治療薬、ベンゾカイン、プロカイン、
キシロカインなどの局所麻酔薬、ジフェンヒドラミンな
どの抗ヒスタミン薬、アルプレノール、プロプラノー
ル、ピンドロールなどのβ−遮断薬、クロニジン、ニフ
ェジピンなどの血圧降下薬、メチルエフェドリン、クロ
ナプレナリン、サルブタモール、テルブタミンなどの気
管支拡張薬、クロモグリク酸などの喘息薬、免疫制御剤
シクロスポリンA、PGE1、PGE2、PGI2やこれ
らの誘導体等のプラスタグランジン類、TGF、FG
F、PDGF、EGF等の成長因子ホルモン剤、水溶性
コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、アロ
エエキス、ヘチマエキス、各種ビタミン類、エイコサペ
ンタエン酸及びその誘導体、当帰や紫根などの各種漢方
薬などが挙げられるのであり、これらは単独或いは2種
以上を用いることができる。
ないが、例えば抗菌剤としてのポピドンヨード、ヨー
ド、サルファジアジン、銀サルファジアジン、塩化ベン
ザルコニウム、塩化セタルコニウム、メチルベンゼトニ
ウム、硫酸ネオマイシン、ヘキサクロロフェン、エオシ
ン、ペニシリンG、セファロシン、セファロリジン、テ
トラサイクリン、リンコマイシン、ナイスタシン、カナ
マイシン、ペニシリナーゼ抵抗性ペニシリン、硫酸フラ
ジオマイシン、乳酸銀など、生理活性物質としてのサリ
チル酸エステル、メントール、カンファー、ハッカ、ト
ウガラシエキス、カプサイシンなどのハップ剤用薬物、
プレゾニゾロン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾンな
どのステロイド系薬物、インドメタシン、ケトプロフェ
ン、ジクロフェナック、イブプロフェンなどの非ステロ
イド系薬物、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレ
ートなどの狭心症治療薬、ベンゾカイン、プロカイン、
キシロカインなどの局所麻酔薬、ジフェンヒドラミンな
どの抗ヒスタミン薬、アルプレノール、プロプラノー
ル、ピンドロールなどのβ−遮断薬、クロニジン、ニフ
ェジピンなどの血圧降下薬、メチルエフェドリン、クロ
ナプレナリン、サルブタモール、テルブタミンなどの気
管支拡張薬、クロモグリク酸などの喘息薬、免疫制御剤
シクロスポリンA、PGE1、PGE2、PGI2やこれ
らの誘導体等のプラスタグランジン類、TGF、FG
F、PDGF、EGF等の成長因子ホルモン剤、水溶性
コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、アロ
エエキス、ヘチマエキス、各種ビタミン類、エイコサペ
ンタエン酸及びその誘導体、当帰や紫根などの各種漢方
薬などが挙げられるのであり、これらは単独或いは2種
以上を用いることができる。
【0060】本発明の医療用吸水性ポリマーは吸水する
と膨潤してゲル状態となり、皮膚創傷のWet Healing
に好適な湿潤環境を提供することができる。即ち、この
WetHealingに必要な製剤上の主な特性である吸水性、
皮膚密着性、柔軟性、透明性に優れた創傷用被覆材を提
供するものである。
と膨潤してゲル状態となり、皮膚創傷のWet Healing
に好適な湿潤環境を提供することができる。即ち、この
WetHealingに必要な製剤上の主な特性である吸水性、
皮膚密着性、柔軟性、透明性に優れた創傷用被覆材を提
供するものである。
【0061】即ち、この創傷用被覆材としては、上述の
医療用吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状
に形成されたもの、或いはこのフィルム状又はシート状
に形成されたものを、更に物理的或いは化学的、に架橋
させたもの、更に、上述の医療用吸水性ポリマーがフィ
ルム状又はシート状に形成され、且つ乾燥されているも
の、等が挙げられる。
医療用吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状
に形成されたもの、或いはこのフィルム状又はシート状
に形成されたものを、更に物理的或いは化学的、に架橋
させたもの、更に、上述の医療用吸水性ポリマーがフィ
ルム状又はシート状に形成され、且つ乾燥されているも
の、等が挙げられる。
【0062】このように、本発明の創傷用被覆材は、用
途に応じて、様々な形態をとることができるが、実質的
にはフィルム状或いはシート状が汎用性が高く、医療用
吸水性ポリマーをフィルム状或いはシート状、またはメ
ッシュ状或いは多孔質状に成形したものが挙げられる。
途に応じて、様々な形態をとることができるが、実質的
にはフィルム状或いはシート状が汎用性が高く、医療用
吸水性ポリマーをフィルム状或いはシート状、またはメ
ッシュ状或いは多孔質状に成形したものが挙げられる。
【0063】要するに、本発明においては、上述の医療
用吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状の創
傷用被覆材を形成するにあたり、この創傷用被覆材は無
孔のものでも或いは多孔質、つまり有孔のものでも良い
のである。
用吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状の創
傷用被覆材を形成するにあたり、この創傷用被覆材は無
孔のものでも或いは多孔質、つまり有孔のものでも良い
のである。
【0064】このフィルム状或いはシート状の創傷用被
覆材はその厚みが、10μm以上、特に、75μm以上
5000μm以下、好ましくは100μm以上2000
μm以下、更に好ましくは200μm以上1000μm
以下に設定される。この厚みが、10μm未満の場合、
しばしば膜切れ現象を生じて好ましくなく、5000μ
mを超えるものは使用感が悪く、しかも厚くする意味が
ないのである。
覆材はその厚みが、10μm以上、特に、75μm以上
5000μm以下、好ましくは100μm以上2000
μm以下、更に好ましくは200μm以上1000μm
以下に設定される。この厚みが、10μm未満の場合、
しばしば膜切れ現象を生じて好ましくなく、5000μ
mを超えるものは使用感が悪く、しかも厚くする意味が
ないのである。
【0065】ところで、本発明の医療用吸水性ポリマー
は、優れた熱可塑性を有するために、押出し成形により
シート状に加工することができる。この押出し成形はイ
ンフレーション成形、Tダイ成形、ラミネーション成形
等の一般に知られるあらゆる方法を用いることができる
が、高温押出し、急冷が可能なので光学的性質に優れた
フィルム或いはシートが得られ、且つ冷却能率が良いの
で生産速度を上げられる上、シート厚みの調節が容易で
ある等の観点より、Tダイ成形が好ましい。尚、押出し
機は単軸押出し機及び2軸押出し機のいずれを用いても
よい。成形温度、ダイリップ幅、押出し速度、引取り速
度等の成形条件を適宜に制御することにより、フィルム
或いはシートの厚みを調節することができる。
は、優れた熱可塑性を有するために、押出し成形により
シート状に加工することができる。この押出し成形はイ
ンフレーション成形、Tダイ成形、ラミネーション成形
等の一般に知られるあらゆる方法を用いることができる
が、高温押出し、急冷が可能なので光学的性質に優れた
フィルム或いはシートが得られ、且つ冷却能率が良いの
で生産速度を上げられる上、シート厚みの調節が容易で
ある等の観点より、Tダイ成形が好ましい。尚、押出し
機は単軸押出し機及び2軸押出し機のいずれを用いても
よい。成形温度、ダイリップ幅、押出し速度、引取り速
度等の成形条件を適宜に制御することにより、フィルム
或いはシートの厚みを調節することができる。
【0066】この場合、成形温度は140℃以上180
℃以下が好ましく、さらに好ましくは150℃以上17
0℃以下である。成形温度が、140℃未満の場合、し
ばしば非溶融物が混入して品質にバラツキが生じる虞れ
があり、一方、180℃を超えると、膜切れや気泡の噛
み込み現象が生じるので好ましくない。
℃以下が好ましく、さらに好ましくは150℃以上17
0℃以下である。成形温度が、140℃未満の場合、し
ばしば非溶融物が混入して品質にバラツキが生じる虞れ
があり、一方、180℃を超えると、膜切れや気泡の噛
み込み現象が生じるので好ましくない。
【0067】このフィルム及びシートの成膜法はカレン
ダー法、キャスティング法、押出し法等の一般に知られ
ているあらゆる方法を用いることができる。但し重合方
法が光重合の場合、光開始剤を含むモノマー混合物、或
いはその部分重合シロップ、又は光開始剤及び可塑剤を
含むモノマー混合物、或いはその部分重合シロップをポ
リエステルフィルム等からなる剥離性フィルム上に一定
の厚みで流延塗布し、その上から透明な剥離性フィルム
にて覆った後、不活性雰囲気下、UV光を十分に照射す
ることにより、重合と成膜が同時に行なわれる。かくし
て得られたフィルム及びシートは任意の形状に裁断して
創傷用被覆材として使用することができる。
ダー法、キャスティング法、押出し法等の一般に知られ
ているあらゆる方法を用いることができる。但し重合方
法が光重合の場合、光開始剤を含むモノマー混合物、或
いはその部分重合シロップ、又は光開始剤及び可塑剤を
含むモノマー混合物、或いはその部分重合シロップをポ
リエステルフィルム等からなる剥離性フィルム上に一定
の厚みで流延塗布し、その上から透明な剥離性フィルム
にて覆った後、不活性雰囲気下、UV光を十分に照射す
ることにより、重合と成膜が同時に行なわれる。かくし
て得られたフィルム及びシートは任意の形状に裁断して
創傷用被覆材として使用することができる。
【0068】この場合、メッシュ状または多孔質状の形
態の創傷用被覆材も有用である。メッシュ状はフィルム
或いはシートを型で打ち抜くか、或いはメッシュ状の型
でキャスティング方法により成形すること等により得ら
れるのであり、また多孔質状はフィルム或いはシートを
吸水膨潤させた後、凍結乾燥することによって得ること
ができる。このメッシュ状及び多孔質状のものは通気
性、柔軟性に優れ、原料コスト的にも有利である。
態の創傷用被覆材も有用である。メッシュ状はフィルム
或いはシートを型で打ち抜くか、或いはメッシュ状の型
でキャスティング方法により成形すること等により得ら
れるのであり、また多孔質状はフィルム或いはシートを
吸水膨潤させた後、凍結乾燥することによって得ること
ができる。このメッシュ状及び多孔質状のものは通気
性、柔軟性に優れ、原料コスト的にも有利である。
【0069】又、本発明においては、上述のフィルム状
或いはシート状、又はメッシュ状或いは多孔質状の形態
を有するもの片面をバッキング材で覆うことによって強
度、固定性、保形性、密着性等を向上させた創傷用被覆
材も有益である。
或いはシート状、又はメッシュ状或いは多孔質状の形態
を有するもの片面をバッキング材で覆うことによって強
度、固定性、保形性、密着性等を向上させた創傷用被覆
材も有益である。
【0070】この場合、バッキング材のサイズとしては
各形態の医療用吸水性ポリマーと同等の大きさ、または
それ以上の大きさのものが挙げられるのであり、また材
料は一般に知られているあらゆる素材を用いることがで
きる。この素材としては、具体的には、例えば、紙、不
織布、綿布、合成樹脂布、合成樹脂フィルム、合成樹脂
発泡体、メッシュ状或いはネット状の紙、不織布、綿
布、合成樹脂布、合成樹脂フィルム、或いはこれらを基
材とするサージカルテープ、医療用粘着シート、粘着包
帯等が挙げられるが、これらの素材のうち、通気性及び
透湿性に優れるものが一層望ましい。
各形態の医療用吸水性ポリマーと同等の大きさ、または
それ以上の大きさのものが挙げられるのであり、また材
料は一般に知られているあらゆる素材を用いることがで
きる。この素材としては、具体的には、例えば、紙、不
織布、綿布、合成樹脂布、合成樹脂フィルム、合成樹脂
発泡体、メッシュ状或いはネット状の紙、不織布、綿
布、合成樹脂布、合成樹脂フィルム、或いはこれらを基
材とするサージカルテープ、医療用粘着シート、粘着包
帯等が挙げられるが、これらの素材のうち、通気性及び
透湿性に優れるものが一層望ましい。
【0071】本発明において、このフィルム状又はシー
ト状に形成されたものに、γ線或いは電子線等の放射線
を照射することにより、架橋を施すことができる。照射
線量は5kGy以上50kGy以下が好ましく、25k
Gy以上の場合には医療関連法規の定める滅菌を兼ねる
ことができるが、50kGyを超える場合、着色等の変
色が著しく、使用は制限される。
ト状に形成されたものに、γ線或いは電子線等の放射線
を照射することにより、架橋を施すことができる。照射
線量は5kGy以上50kGy以下が好ましく、25k
Gy以上の場合には医療関連法規の定める滅菌を兼ねる
ことができるが、50kGyを超える場合、着色等の変
色が著しく、使用は制限される。
【0072】又、本発明においては、上記モノマー、溶
剤、重合開始剤の混合物を通常の操作でラジカル重合す
ることによりアクリル系共重合物を得ることができるの
であり、このアクリル系共重合物の溶液をキャステング
してフイルムを形成する。このフイルムはその厚みが1
0〜75μm、好ましくは20〜50μmとなるように
調節されるのであり、この厚みが75μmを超えると、
不純物や残存モノマーが十分に除去できなかったり、後
述する乾燥時に著しく発泡したりするため好ましくな
く、一方、10μm未満になると吸水量が少なく、しか
も所要の強度が得られないことがあるから望ましくな
い。この得られたフイルムは、一定の条件下で乾燥する
ことにより、溶剤等(溶剤及び/又はプレポリマー、以
下単に不純物という)及び残存モノマーが除去されたフ
ィルム状の創傷用被覆材を得ることができる。
剤、重合開始剤の混合物を通常の操作でラジカル重合す
ることによりアクリル系共重合物を得ることができるの
であり、このアクリル系共重合物の溶液をキャステング
してフイルムを形成する。このフイルムはその厚みが1
0〜75μm、好ましくは20〜50μmとなるように
調節されるのであり、この厚みが75μmを超えると、
不純物や残存モノマーが十分に除去できなかったり、後
述する乾燥時に著しく発泡したりするため好ましくな
く、一方、10μm未満になると吸水量が少なく、しか
も所要の強度が得られないことがあるから望ましくな
い。この得られたフイルムは、一定の条件下で乾燥する
ことにより、溶剤等(溶剤及び/又はプレポリマー、以
下単に不純物という)及び残存モノマーが除去されたフ
ィルム状の創傷用被覆材を得ることができる。
【0073】この場合、この乾燥条件としては、フイル
ムの厚さ、更に減圧乾燥或いは常圧乾燥等の乾燥条件に
よって異なるのであり、常圧乾燥では、フィルムの厚さ
が10〜75μmで、110〜150℃で30秒〜20
分、特に120〜140℃で1〜15分とするのが望ま
しい。
ムの厚さ、更に減圧乾燥或いは常圧乾燥等の乾燥条件に
よって異なるのであり、常圧乾燥では、フィルムの厚さ
が10〜75μmで、110〜150℃で30秒〜20
分、特に120〜140℃で1〜15分とするのが望ま
しい。
【0074】具体的には、例えば十分な気流のもとで、
フイルムの厚みが、25μm以下の場合には130℃で
2分以上、特に130℃で3分程度とするのが好まし
く、又、25〜50μmの場合には130℃で5分以
上、特に130℃で7分程度とするのが好ましく、更に
50〜75μm以下の場合には130℃で10分以上、
特に130℃で12分程度とするのが望ましい。
フイルムの厚みが、25μm以下の場合には130℃で
2分以上、特に130℃で3分程度とするのが好まし
く、又、25〜50μmの場合には130℃で5分以
上、特に130℃で7分程度とするのが好ましく、更に
50〜75μm以下の場合には130℃で10分以上、
特に130℃で12分程度とするのが望ましい。
【0075】このように、乾燥温度の高低に応じて乾燥
時間を変えることができるが、乾燥温度が150℃を超
える場合、フィルムの表面に皮張りが生じて不純物や残
存モノマーを十分に除去できなくなったり、著しく発泡
する虞れが生じるので好ましくない。また、乾燥温度が
110℃より低い場合、不純物や残存モノマーの除去に
長時間を要し、十分に除去できない虞れがあるので好ま
しくない。
時間を変えることができるが、乾燥温度が150℃を超
える場合、フィルムの表面に皮張りが生じて不純物や残
存モノマーを十分に除去できなくなったり、著しく発泡
する虞れが生じるので好ましくない。また、乾燥温度が
110℃より低い場合、不純物や残存モノマーの除去に
長時間を要し、十分に除去できない虞れがあるので好ま
しくない。
【0076】このように、医療用吸水性ポリマーで形成
されたフィルム(創傷用被覆材)を乾燥することによって
不純物や残存モノマーが除去される結果、品質が安定す
る上、この不純物や残存モノマーに基づく、生体への悪
影響を除くことができるので安全性が向上するのであ
る。
されたフィルム(創傷用被覆材)を乾燥することによって
不純物や残存モノマーが除去される結果、品質が安定す
る上、この不純物や残存モノマーに基づく、生体への悪
影響を除くことができるので安全性が向上するのであ
る。
【0077】ところで、この乾燥に際し、創傷用被覆材
が薬物を含有する場合、加熱による薬物の分解等に十分
に配慮する必要がある。
が薬物を含有する場合、加熱による薬物の分解等に十分
に配慮する必要がある。
【0078】本発明の創傷用被覆材においては、上述の
各々の創傷用被覆材において、創傷部貼着面側の表面に
有孔粘着剤層が設けられているものが、以下に述べる理
由より、至極有益である。
各々の創傷用被覆材において、創傷部貼着面側の表面に
有孔粘着剤層が設けられているものが、以下に述べる理
由より、至極有益である。
【0079】即ち、上記各創傷用被覆材における創傷部
貼着面側の表面に有孔粘着剤層を設けることにより、適
用部位面との貼着性が改善されてシール性が向上するう
え、孔部から体液が効率良く吸収されるのであり、この
場合、所望により、この有孔粘着剤層を備える創傷用被
覆材を化学的或いは物理的に架橋処理が施される。
貼着面側の表面に有孔粘着剤層を設けることにより、適
用部位面との貼着性が改善されてシール性が向上するう
え、孔部から体液が効率良く吸収されるのであり、この
場合、所望により、この有孔粘着剤層を備える創傷用被
覆材を化学的或いは物理的に架橋処理が施される。
【0080】この有孔粘着剤層は医療用に供せられるあ
らゆる粘着剤(以下、医療用粘着材という。)の塗膜を一
定の占孔率で穿孔することによって得ることができる。
この医療用粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステ
ル共重合体等のアクリル系粘着剤及びアクリル系粘着剤
に相溶性の液状成分を加えてなるアクリル系油性ゲル粘
着剤、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体及びこれらにロジン、ロジン誘
導体、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系
石油樹脂等の粘着性付与剤、補強剤、充填材等を加えて
なるゴム系粘着剤があるが、皮膚刺激が少ないアクリル
系粘着剤及びアクリル系油性ゲル粘着剤が好ましく、な
かでも高透湿性を有するものが好ましく使用されるので
ある。
らゆる粘着剤(以下、医療用粘着材という。)の塗膜を一
定の占孔率で穿孔することによって得ることができる。
この医療用粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステ
ル共重合体等のアクリル系粘着剤及びアクリル系粘着剤
に相溶性の液状成分を加えてなるアクリル系油性ゲル粘
着剤、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体及びこれらにロジン、ロジン誘
導体、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系
石油樹脂等の粘着性付与剤、補強剤、充填材等を加えて
なるゴム系粘着剤があるが、皮膚刺激が少ないアクリル
系粘着剤及びアクリル系油性ゲル粘着剤が好ましく、な
かでも高透湿性を有するものが好ましく使用されるので
ある。
【0081】又、この有孔粘着剤層の厚みは5μm以上
100μm以下が好ましく、更に好ましくは10μm以
上50μm以下である。この層厚が、5μm未満の場合
は接着性が不十分となる虞れがあるため好ましくなく、
一方、100μmを超えると接着性が過剰になるのに加
えて、粘着剤の圧迫変形により孔が閉塞する虞れがある
ので好ましくない。
100μm以下が好ましく、更に好ましくは10μm以
上50μm以下である。この層厚が、5μm未満の場合
は接着性が不十分となる虞れがあるため好ましくなく、
一方、100μmを超えると接着性が過剰になるのに加
えて、粘着剤の圧迫変形により孔が閉塞する虞れがある
ので好ましくない。
【0082】孔部はいかなる方法によって作成しても良
いが、穿孔ロールが好ましく使用される。また孔部の形
状は円形、正方形等、いかなる形状でも良いが、粘着剤
層単位面積当たりの占孔率は5%以上75%以下が好ま
しく、さらに好ましくは10%以上30%以下である。
占孔率が5%より小さい場合は十分な水分透過性が得ら
れないので好ましくなく、一方、75%より大きい場合
は十分なシール性や接着性が得られないので好ましくな
い。
いが、穿孔ロールが好ましく使用される。また孔部の形
状は円形、正方形等、いかなる形状でも良いが、粘着剤
層単位面積当たりの占孔率は5%以上75%以下が好ま
しく、さらに好ましくは10%以上30%以下である。
占孔率が5%より小さい場合は十分な水分透過性が得ら
れないので好ましくなく、一方、75%より大きい場合
は十分なシール性や接着性が得られないので好ましくな
い。
【0083】本発明においては、必要に応じて、この有
孔粘着剤層に薬物を含有させてもよい。この薬物として
は、上述の薬物を例として挙げることができる。
孔粘着剤層に薬物を含有させてもよい。この薬物として
は、上述の薬物を例として挙げることができる。
【0084】本発明の創傷用被覆材は有孔粘着剤層を医
療用吸水性ポリマーのフィルム又はシートの片面に張り
合わせたり、或いは医療用吸水性ポリマーを押出し成形
して得られるフィルム又はシートの片面に張り合わせて
も良い。
療用吸水性ポリマーのフィルム又はシートの片面に張り
合わせたり、或いは医療用吸水性ポリマーを押出し成形
して得られるフィルム又はシートの片面に張り合わせて
も良い。
【0085】又、本発明の創傷用被覆材においては、上
述のように、有孔粘着剤層を医療用吸水性ポリマーのフ
ィルム又はシートの片面に張り合わせた後に放射線照射
するか、又は医療用吸水性ポリマーのフィルム又はシー
トの放射線照射物、或いはこの医療用吸水性ポリマーを
押出し成形して得られるフィルム又はシートの放射線照
射物に、有孔粘着剤層を張り合わせることにより、本発
明の創傷用被覆材を得ることができる。
述のように、有孔粘着剤層を医療用吸水性ポリマーのフ
ィルム又はシートの片面に張り合わせた後に放射線照射
するか、又は医療用吸水性ポリマーのフィルム又はシー
トの放射線照射物、或いはこの医療用吸水性ポリマーを
押出し成形して得られるフィルム又はシートの放射線照
射物に、有孔粘着剤層を張り合わせることにより、本発
明の創傷用被覆材を得ることができる。
【0086】この創傷用被覆材においては、創部からの
浸出液は有孔粘着剤層の空隙を通過して吸水性ポリマー
層に達し、徐々に吸収されてハイドロゲルを形成する。
保持された水分の一部は徐々に蒸散するため、浸出液の
貯留は抑制され、創傷治癒に好適な湿潤環境が保持され
るのである。また創周縁の正常皮膚に接する有孔粘着剤
層は優れた接着性を示し、細菌感染防止に十分シール性
が得られるのである。
浸出液は有孔粘着剤層の空隙を通過して吸水性ポリマー
層に達し、徐々に吸収されてハイドロゲルを形成する。
保持された水分の一部は徐々に蒸散するため、浸出液の
貯留は抑制され、創傷治癒に好適な湿潤環境が保持され
るのである。また創周縁の正常皮膚に接する有孔粘着剤
層は優れた接着性を示し、細菌感染防止に十分シール性
が得られるのである。
【0087】一方、この創傷用被覆材においては、貼付
部位における汗が有孔粘着剤層の空隙を通過して吸水性
ポリマー層に達し、速やかに吸収されるため、ムレとそ
れに伴う炎症及び接着力の低下を防止できるのである。
部位における汗が有孔粘着剤層の空隙を通過して吸水性
ポリマー層に達し、速やかに吸収されるため、ムレとそ
れに伴う炎症及び接着力の低下を防止できるのである。
【0088】本発明においては、上記有孔粘着剤層を備
える創傷用被覆材における有孔粘着剤層側と反対側にバ
ッキング材を設けることにより、強度、固定性、保形
性、密着性等が向上するので有益である。
える創傷用被覆材における有孔粘着剤層側と反対側にバ
ッキング材を設けることにより、強度、固定性、保形
性、密着性等が向上するので有益である。
【0089】本発明の創傷被覆材は熱傷、採皮創、切
創、坐創、褥瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒
に用いることができる。
創、坐創、褥瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒
に用いることができる。
【0090】更に本発明においては、上述の医療用吸水
性ポリマーを用いてなる医療用外用材も有益である。
性ポリマーを用いてなる医療用外用材も有益である。
【0091】即ち、この医療用外用材は皮膚の創傷部等
への接着性を有するのであり、アクリル系共重合物のモ
ノマー組成或いは可塑剤量の増減等により、適度な粘着
性が発現することから、多汗部位等でしばしば生ずるム
レとそれに伴う炎症を防止できる水分吸収性及び透湿性
に優れるのである。
への接着性を有するのであり、アクリル系共重合物のモ
ノマー組成或いは可塑剤量の増減等により、適度な粘着
性が発現することから、多汗部位等でしばしば生ずるム
レとそれに伴う炎症を防止できる水分吸収性及び透湿性
に優れるのである。
【0092】この医療用外用材としては、上述の医療用
吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状に形成
されたもの、或いはこのフィルム状又はシート状に形成
されたものを、更に物理的或いは化学的、に架橋された
もの、更に、上述の医療用吸水性ポリマーがフィルム状
又はシート状に形成され、且つ乾燥されているもの、或
いはこれらの医療用外用材における創傷部貼着面側の表
面に有孔粘着剤層が設けられているもの、又は、これら
の医療用外用材における有孔粘着剤層側と反対側にバッ
キング材が設けられているもの、等が挙げられる。
吸水性ポリマーを用いてフィルム状又はシート状に形成
されたもの、或いはこのフィルム状又はシート状に形成
されたものを、更に物理的或いは化学的、に架橋された
もの、更に、上述の医療用吸水性ポリマーがフィルム状
又はシート状に形成され、且つ乾燥されているもの、或
いはこれらの医療用外用材における創傷部貼着面側の表
面に有孔粘着剤層が設けられているもの、又は、これら
の医療用外用材における有孔粘着剤層側と反対側にバッ
キング材が設けられているもの、等が挙げられる。
【0093】この場合、医療用吸水性ポリマーを用いて
形成されたフィルム又はシート、その架橋方法や乾燥方
法、有孔粘着剤層が設けられているもの、又は、有孔粘
着剤層やその製造方法や形成方法、更にバッキング材等
は上述の場合と同様なので、その説明を省略する。
形成されたフィルム又はシート、その架橋方法や乾燥方
法、有孔粘着剤層が設けられているもの、又は、有孔粘
着剤層やその製造方法や形成方法、更にバッキング材等
は上述の場合と同様なので、その説明を省略する。
【0094】これらの医療用外用材のうち、特に、バッ
キング材上に、医療用吸水性ポリマーを用いて形成され
たフィルム又はシートを設けたものが好ましく、この場
合、ひのフィルム又はシートの厚が10μm以上1mm以
下、好ましくは30μm以上500μm以下としたもの
が、強度、固定性、保形性、密着性等が向上する上、使
用感が良好であるので望ましい。
キング材上に、医療用吸水性ポリマーを用いて形成され
たフィルム又はシートを設けたものが好ましく、この場
合、ひのフィルム又はシートの厚が10μm以上1mm以
下、好ましくは30μm以上500μm以下としたもの
が、強度、固定性、保形性、密着性等が向上する上、使
用感が良好であるので望ましい。
【0095】本発明の医療用吸水性ポリマーの製造方法
においては、上記目的を達成するために、医療用に用い
られる吸水性ポリマーの製造方法であって、この吸水性
ポリマーがアルコキシアルキルアクリレート60〜80
重量%、N−ビニルラクタム20〜40重量%及びビニ
ルカルボン酸10重量%以下からなるアクリル系組成物
を共重合し、これを、キャストした後、乾燥することに
より、モノマーないし揮発性不純物を除去することを特
徴とする。
においては、上記目的を達成するために、医療用に用い
られる吸水性ポリマーの製造方法であって、この吸水性
ポリマーがアルコキシアルキルアクリレート60〜80
重量%、N−ビニルラクタム20〜40重量%及びビニ
ルカルボン酸10重量%以下からなるアクリル系組成物
を共重合し、これを、キャストした後、乾燥することに
より、モノマーないし揮発性不純物を除去することを特
徴とする。
【0096】本発明の医療用吸水性ポリマーの製造方法
において用いられる、アルコキシアルキルアクリレー
ト、N−ビニルラクタム及びビニルカルボン酸更にこれ
らの濃度は上述の場合と同様なので省略する。
において用いられる、アルコキシアルキルアクリレー
ト、N−ビニルラクタム及びビニルカルボン酸更にこれ
らの濃度は上述の場合と同様なので省略する。
【0097】そして、本発明においては、これらのアク
リル系組成物を共重合し、これを、キャストした後、乾
燥することにより、モノマーないし揮発性不純物を除去
することを特徴とする。
リル系組成物を共重合し、これを、キャストした後、乾
燥することにより、モノマーないし揮発性不純物を除去
することを特徴とする。
【0098】このモノマーは残存しているものであり、
又、不純物とは溶剤やプレポリマーが挙げられるのであ
り、これらが除去されることにより、一層、品質の安定
した医療用吸水性ポリマーが得られるのである。
又、不純物とは溶剤やプレポリマーが挙げられるのであ
り、これらが除去されることにより、一層、品質の安定
した医療用吸水性ポリマーが得られるのである。
【0099】本発明の製造方法においては、上述のごと
く、特定のアクリル系組成物を共重合し、次いで、モノ
マーないし不純物を除去することにより、一層品質の優
れた本発明の医療用吸水性ポリマーが得られるのであ
る。本発明により得られる医療用吸水性ポリマーは吸水
性、柔軟性、透明性に優れ、かつUV重合法に比べて残
存モノマーや不純物が少ないという特徴を有するのであ
る。
く、特定のアクリル系組成物を共重合し、次いで、モノ
マーないし不純物を除去することにより、一層品質の優
れた本発明の医療用吸水性ポリマーが得られるのであ
る。本発明により得られる医療用吸水性ポリマーは吸水
性、柔軟性、透明性に優れ、かつUV重合法に比べて残
存モノマーや不純物が少ないという特徴を有するのであ
る。
【0100】本発明の製造方法によって得られた医療用
吸水性ポリマーを、上述の方法で、本発明の創傷用被覆
材並びに医療用外用材を得ることができる。
吸水性ポリマーを、上述の方法で、本発明の創傷用被覆
材並びに医療用外用材を得ることができる。
【0101】この場合、特に、得られた医療用吸水性ポ
リマーを押出し成形してシートを形成した後、これを架
橋処理する創傷用被覆材の製造方法が優れた品質の創傷
用被覆材が得られるので有益である。
リマーを押出し成形してシートを形成した後、これを架
橋処理する創傷用被覆材の製造方法が優れた品質の創傷
用被覆材が得られるので有益である。
【0102】又、得られた医療用吸水性ポリマーを押出
し成形してシートを形成した後、これを架橋処理する医
療用外用材の製造方法が優れた品質の医療用外用材が得
られるので有益である。
し成形してシートを形成した後、これを架橋処理する医
療用外用材の製造方法が優れた品質の医療用外用材が得
られるので有益である。
【0103】本発明の医療用外用材には、所要により、
糊(吸水性ポリマー)層に、薬剤を含有させることによ
り、経皮吸収型の医薬品パッチとしても良いのである。
糊(吸水性ポリマー)層に、薬剤を含有させることによ
り、経皮吸収型の医薬品パッチとしても良いのである。
【0104】特に、本発明において、創傷用被覆材とし
ては耐細菌透過性が有るものが望ましく、また医療用外
用材としては透湿性に優れるものが好ましく用いられ
る。ところで、バッキング材の導入は放射線照射の前後
のいずれでも良いが、無菌状態保持の点から放射線照射
前が望ましい。
ては耐細菌透過性が有るものが望ましく、また医療用外
用材としては透湿性に優れるものが好ましく用いられ
る。ところで、バッキング材の導入は放射線照射の前後
のいずれでも良いが、無菌状態保持の点から放射線照射
前が望ましい。
【0105】また本発明の各創傷用被覆材及び各医療用
外用材は滅菌した状態で細菌遮断性包材に封入する等に
より、無菌状態を保持した形態をとることができる。な
お減菌法はEOG法、電子線法、γ線法を用いるのが好
ましい。
外用材は滅菌した状態で細菌遮断性包材に封入する等に
より、無菌状態を保持した形態をとることができる。な
お減菌法はEOG法、電子線法、γ線法を用いるのが好
ましい。
【0106】即ち、上記の各創傷用被覆材及び各医療用
外用材を細菌遮断性包材に封入する等により、無菌状態
を保持し得る形態とした後、電子線或いはγ線を照射し
て架橋及び減菌処理を施すことにより、本発明の医療用
吸水性ポリマー並びにこれを用いてなる創傷用皮膚材並
びに医療用外用材を流通に供することができる。
外用材を細菌遮断性包材に封入する等により、無菌状態
を保持し得る形態とした後、電子線或いはγ線を照射し
て架橋及び減菌処理を施すことにより、本発明の医療用
吸水性ポリマー並びにこれを用いてなる創傷用皮膚材並
びに医療用外用材を流通に供することができる。
【0107】この場合、電子線或いはγ線等の放射線の
照射線量は医療用吸水性ポリマーの親水度によって異な
るが、50kGy以下とするのが望ましく、照射線量が
25kGy以上の場合には医療関連法規の定める滅菌を
兼ねることができるが、50kGyを越える場合、着色
等の変性が著しく、使用は制限される。医療用吸水性ポ
リマーにおいては、特に50%モジュラスが1g/mm
2以上50g/mm2以下、吸水率が100%以上500
0%以下、好ましくは300%以上3000以下である
ものが望ましい。
照射線量は医療用吸水性ポリマーの親水度によって異な
るが、50kGy以下とするのが望ましく、照射線量が
25kGy以上の場合には医療関連法規の定める滅菌を
兼ねることができるが、50kGyを越える場合、着色
等の変性が著しく、使用は制限される。医療用吸水性ポ
リマーにおいては、特に50%モジュラスが1g/mm
2以上50g/mm2以下、吸水率が100%以上500
0%以下、好ましくは300%以上3000以下である
ものが望ましい。
【0108】本発明による創傷用被覆材は吸水性、シー
ル性、皮膚密着性、柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷の
Wet Healingに好適な湿潤環境を提供するこ
とができるのであり、熱傷、採皮創、切傷、挫創、褥
瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒に用いること
ができる。
ル性、皮膚密着性、柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷の
Wet Healingに好適な湿潤環境を提供するこ
とができるのであり、熱傷、採皮創、切傷、挫創、褥
瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒に用いること
ができる。
【0109】また本発明による医療用外用材は多汗部位
等でしばしば生ずるムレとそれに伴う炎症を防止できる
皮膚接着性、水分吸収性及び透湿性に優れるのであり、
固定用サージカルテープ、救急絆、磁気絆等の用いる医
療用粘着シート、伸縮性を有する粘着包帯、薬物経皮吸
収テープ製剤等に用いることができる。
等でしばしば生ずるムレとそれに伴う炎症を防止できる
皮膚接着性、水分吸収性及び透湿性に優れるのであり、
固定用サージカルテープ、救急絆、磁気絆等の用いる医
療用粘着シート、伸縮性を有する粘着包帯、薬物経皮吸
収テープ製剤等に用いることができる。
【0110】
【作用】本発明の医療用吸水性ポリマーは、上記構成を
有し、親水性アクリル系共重合物、およびその可塑剤添
加物をほどよく架橋するかあるいは架橋せずして水膨潤
不溶化することから優れた吸水性を有することができ、
低ガラス転移点を有するアクリル系共重合物、あるいは
その可塑剤添加物であることから柔軟性、皮膚密着性に
も優れる作用を有する。
有し、親水性アクリル系共重合物、およびその可塑剤添
加物をほどよく架橋するかあるいは架橋せずして水膨潤
不溶化することから優れた吸水性を有することができ、
低ガラス転移点を有するアクリル系共重合物、あるいは
その可塑剤添加物であることから柔軟性、皮膚密着性に
も優れる作用を有する。
【0111】また、本発明の医療用吸水性ポリマーは、
アクリル系共重合物であることから透明性にも優れるの
である。即ち本発明の医療用吸水性ポリマーは、従来、
wet Healingに用いられてきた創傷用被覆材
および医療用外用材が同時には満足し得なかった吸水
性、皮膚密着性、柔軟性、透明性を同時に満足すること
を可能にするものであり、優れた治癒能を有する作用を
有する。
アクリル系共重合物であることから透明性にも優れるの
である。即ち本発明の医療用吸水性ポリマーは、従来、
wet Healingに用いられてきた創傷用被覆材
および医療用外用材が同時には満足し得なかった吸水
性、皮膚密着性、柔軟性、透明性を同時に満足すること
を可能にするものであり、優れた治癒能を有する作用を
有する。
【0112】更に、本発明の医療用吸水性ポリマーにお
いて、可塑剤を含有する親水性アクリル系混合物が多官
能アクリレートまたはメタクリレートでほど良く架橋さ
れている場合には、この架橋によって、水膨潤性は確保
される上、不溶化することから優れた吸水性を有するこ
とができ、低ガラス転移点を有するアクリル系混合物で
あることから柔軟性、皮膚密着性にも優れる作用を有す
るのである。
いて、可塑剤を含有する親水性アクリル系混合物が多官
能アクリレートまたはメタクリレートでほど良く架橋さ
れている場合には、この架橋によって、水膨潤性は確保
される上、不溶化することから優れた吸水性を有するこ
とができ、低ガラス転移点を有するアクリル系混合物で
あることから柔軟性、皮膚密着性にも優れる作用を有す
るのである。
【0113】また、この場合、アクリル系であることか
ら透明性にも優れるのである。すなわち、本発明の医療
用吸水性ポリマーは、従来用いられてきた創傷被覆材
(wet healing)および医療用外用材が同時
には満足し得なかった吸水性、皮膚密着性、柔軟性、透
明性を同時に満足することを可能にするものであり、優
れた治癒能が期待できる作用を有するのである。
ら透明性にも優れるのである。すなわち、本発明の医療
用吸水性ポリマーは、従来用いられてきた創傷被覆材
(wet healing)および医療用外用材が同時
には満足し得なかった吸水性、皮膚密着性、柔軟性、透
明性を同時に満足することを可能にするものであり、優
れた治癒能が期待できる作用を有するのである。
【0114】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート5
6重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン24重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート5
6重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン24重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
【0115】このシロップに平均分子量が400である
ポリオキシプロピレングリセリルエーテル20重量部を
添加し、窒素気流下で1時間撹拌した。このものをシリ
コン処理した剥離性PETフィルム上に施した厚み1.
2mmのシリコン製型枠内に流延し、その上から同様の剥
離性PETフィルムにて覆った後、不活性雰囲気下で、
適宜空冷しながら総線量が3000mj/cm2になるよう
に表裏均一にUV光を照射した後、更に130℃で30
分間乾燥した後、線量が25kGyのγ線を照射し、厚み
が1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得
た。このものは50%モジュラスが4.9g/mm2、吸水
率は1240%であった。
ポリオキシプロピレングリセリルエーテル20重量部を
添加し、窒素気流下で1時間撹拌した。このものをシリ
コン処理した剥離性PETフィルム上に施した厚み1.
2mmのシリコン製型枠内に流延し、その上から同様の剥
離性PETフィルムにて覆った後、不活性雰囲気下で、
適宜空冷しながら総線量が3000mj/cm2になるよう
に表裏均一にUV光を照射した後、更に130℃で30
分間乾燥した後、線量が25kGyのγ線を照射し、厚み
が1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得
た。このものは50%モジュラスが4.9g/mm2、吸水
率は1240%であった。
【0116】実施例2 撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニトリル
0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート80重
量部、N−ビニル−2−ピロリドン20重量部及びトル
エン150重量部を仕込み、10ml/minの流量で2時
間窒素置換したあと、反応器内を60℃〜62℃に維持
しながら9時間撹拌した。
0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート80重
量部、N−ビニル−2−ピロリドン20重量部及びトル
エン150重量部を仕込み、10ml/minの流量で2時
間窒素置換したあと、反応器内を60℃〜62℃に維持
しながら9時間撹拌した。
【0117】続いて、これにトルエン83.3重量部を
添加し、70℃で2時間撹拌することにより、反応を完
結させた後、室温まで冷却して、本発明の医療用吸水性
ポリマー(アクリル系共重合物)の溶液を得た。
添加し、70℃で2時間撹拌することにより、反応を完
結させた後、室温まで冷却して、本発明の医療用吸水性
ポリマー(アクリル系共重合物)の溶液を得た。
【0118】この医療用吸水性ポリマー(アクリル系共
重合物)の溶液を剥離性紙に一定の厚みで塗布した後、
130℃で5分間乾燥することにより、溶剤及び未反応
モノマーを除去し、厚みが90μmの透明なフィルムを
得た。
重合物)の溶液を剥離性紙に一定の厚みで塗布した後、
130℃で5分間乾燥することにより、溶剤及び未反応
モノマーを除去し、厚みが90μmの透明なフィルムを
得た。
【0119】更に、このフィルムに線量が25kGyのγ
線を照射し、本発明の創傷用被覆材を得た。この創傷用
被覆材は50%モジュラスが12.5g/mm2、吸水率は
490%であった。
線を照射し、本発明の創傷用被覆材を得た。この創傷用
被覆材は50%モジュラスが12.5g/mm2、吸水率は
490%であった。
【0120】実施例3 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート70重
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン30重量部である
こと以外は実施例2と同様にして、本発明の創傷用被覆
材を得た。このものは50%モジュラスが20.0g/m
m2、吸水率は1100%であった。
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン30重量部である
こと以外は実施例2と同様にして、本発明の創傷用被覆
材を得た。このものは50%モジュラスが20.0g/m
m2、吸水率は1100%であった。
【0121】実施例4 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート65重
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量分及びアク
リル酸5重量分であること以外は実施例2と同様にし
て、本発明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モ
ジュラスが23.3g/mm2、吸水率は1720%であっ
た。
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量分及びアク
リル酸5重量分であること以外は実施例2と同様にし
て、本発明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モ
ジュラスが23.3g/mm2、吸水率は1720%であっ
た。
【0122】実施例5 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート8
0重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン20重量部を
仕込み、2時間10ml/minの流量で窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート8
0重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン20重量部を
仕込み、2時間10ml/minの流量で窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
【0123】このシロップをシリコン処理した剥離性P
ETフィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン性型枠
内に流延し、その上から同様の剥離性PETフィルムに
て覆った後、不活性雰囲気下で適宜空冷しながら総線量
が3000mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照
射した後、更に130℃で30分間乾燥することにより
厚みが1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材
を得た。このものは50%モジュラスが17.7g/m
m2、吸水率は370%であった。
ETフィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン性型枠
内に流延し、その上から同様の剥離性PETフィルムに
て覆った後、不活性雰囲気下で適宜空冷しながら総線量
が3000mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照
射した後、更に130℃で30分間乾燥することにより
厚みが1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材
を得た。このものは50%モジュラスが17.7g/m
m2、吸水率は370%であった。
【0124】実施例6 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート70重
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン30重量部である
こと以外は実施例5と同様にして、本発明の創傷用被覆
材を得た。このものは50%モジュラスが24.7g/m
m2、吸水率1900%であった。
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン30重量部である
こと以外は実施例5と同様にして、本発明の創傷用被覆
材を得た。このものは50%モジュラスが24.7g/m
m2、吸水率1900%であった。
【0125】実施例7 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート65重
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアク
リル酸5重量部であること以外は実施例5と同様にし
て、本発明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モ
ジュラスが39.2g/mm2、吸水率4850%であっ
た。
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアク
リル酸5重量部であること以外は実施例5と同様にし
て、本発明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モ
ジュラスが39.2g/mm2、吸水率4850%であっ
た。
【0126】実施例8 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート4
9重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン21重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート4
9重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン21重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
【0127】このシロップに平均分子量が400である
ポリオキシプロピレングリコール30重量部を添加し、
窒素気流下で1時間撹拌した。このものをシリコン処理
した剥離性PETフィルム上に施した厚み1.2mmのシ
リコン製型枠内に流延し、その上から同様の剥離性PE
Tフィルムにて覆った後、不活性雰囲気下で、適宜空冷
しながら総線量が3000mj/cm2になるように表裏均
一にUV光を照射した後、更に130℃で30分間乾燥
した後、線量が50kGyのγ線を照射し、厚みが1mmの
透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得た。この
ものは50%モジュラスが2.1g/mm2、吸水率は10
80%であった。
ポリオキシプロピレングリコール30重量部を添加し、
窒素気流下で1時間撹拌した。このものをシリコン処理
した剥離性PETフィルム上に施した厚み1.2mmのシ
リコン製型枠内に流延し、その上から同様の剥離性PE
Tフィルムにて覆った後、不活性雰囲気下で、適宜空冷
しながら総線量が3000mj/cm2になるように表裏均
一にUV光を照射した後、更に130℃で30分間乾燥
した後、線量が50kGyのγ線を照射し、厚みが1mmの
透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得た。この
ものは50%モジュラスが2.1g/mm2、吸水率は10
80%であった。
【0128】実施例9 実施例5で得た本発明の創傷用被覆材をガス透過性の耐
細菌性包材に封入し、エチレンオキサイドガス減菌する
ことにより、本発明の医療用外用材を得た。
細菌性包材に封入し、エチレンオキサイドガス減菌する
ことにより、本発明の医療用外用材を得た。
【0129】実施例10 実施例7において、γ線照射前の試料を包材に封入した
後、線量が25kGyのγ線を照射することにより、本発
明の医療用外用材を得た。
後、線量が25kGyのγ線を照射することにより、本発
明の医療用外用材を得た。
【0130】実施例11 実施例1で得られる共重合物溶液を厚みが50μmの剥
離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、130℃
で5分間乾燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフ
ィルム上に転写することにより、糊厚が30μmである
本発明の医療用外用材を得た。
離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、130℃
で5分間乾燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフ
ィルム上に転写することにより、糊厚が30μmである
本発明の医療用外用材を得た。
【0131】実施例12 実施例8で得られた可塑剤を含むシロップを厚みが50
μmの剥離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、
その上から同様のフィルムで覆った後、不活性雰囲気下
で冷却しながら、総線量が3000mj/cm2のUV光を
照射した後、一方のフィルムを除去し、130℃で5分
間乾燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフィルム
上に転写し、更に線量が50kGyのγ線を照射すること
により、糊厚が30μmである本発明の医療用外用材を
得た。
μmの剥離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、
その上から同様のフィルムで覆った後、不活性雰囲気下
で冷却しながら、総線量が3000mj/cm2のUV光を
照射した後、一方のフィルムを除去し、130℃で5分
間乾燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフィルム
上に転写し、更に線量が50kGyのγ線を照射すること
により、糊厚が30μmである本発明の医療用外用材を
得た。
【0132】実施例13 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート5
6重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン24重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート5
6重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン24重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
【0133】このシロップ70重量部に、ポリエチレン
グリコール600ジメタクリレート0.18重量部およ
び平均分子量が400であるポリオキシプロピレングリ
セリルエーテル20重量部を添加し、窒素気流下で1時
間撹拌した。このものをシリコン処理した剥離性PET
フィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン製型枠内に
流延し、その上から同様の剥離性PETフィルムにて覆
った後、不活性雰囲気下で、適宜空冷しながら総線量が
3000mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照射
した後、更に130℃で30分間乾燥することにより、
厚みが1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材
を得た。このものは50%モジュラスが2.0g/mm2、
吸水率は740%であった。
グリコール600ジメタクリレート0.18重量部およ
び平均分子量が400であるポリオキシプロピレングリ
セリルエーテル20重量部を添加し、窒素気流下で1時
間撹拌した。このものをシリコン処理した剥離性PET
フィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン製型枠内に
流延し、その上から同様の剥離性PETフィルムにて覆
った後、不活性雰囲気下で、適宜空冷しながら総線量が
3000mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照射
した後、更に130℃で30分間乾燥することにより、
厚みが1mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材
を得た。このものは50%モジュラスが2.0g/mm2、
吸水率は740%であった。
【0134】実施例14 撹拌機付密閉型反応器に、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート4
9重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン21重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート4
9重量部及びN−ビニル−2−ピロリドン21重量部を
仕込み、10ml/minの流量で2時間窒素置換した後、
総線量約50mj/cm2のUV光を照射することにより、
部分的に光重合してなるシロップとした。
【0135】このシロップ70重量部に、ポリエチレン
グリコール600ジメタクリレート0.18重量部およ
び平均分子量が400であるポリオキシプロピレングリ
コール30重量部を添加し、窒素気流下で1時間撹拌し
た。このものをシリコン処理した剥離性PETフィルム
上に施した厚み1.2mmのシリコン製型枠内に流延し、
その上から同様の剥離性PETフィルムにて覆った後、
不活性雰囲気下で、適宜空冷しながら総線量が3000
mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照射した後、
更に130℃で30分間乾燥することにより、厚みが1
mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得た。
このものは50%モジュラスが2.1g/mm2、吸水率は
740%であった。
グリコール600ジメタクリレート0.18重量部およ
び平均分子量が400であるポリオキシプロピレングリ
コール30重量部を添加し、窒素気流下で1時間撹拌し
た。このものをシリコン処理した剥離性PETフィルム
上に施した厚み1.2mmのシリコン製型枠内に流延し、
その上から同様の剥離性PETフィルムにて覆った後、
不活性雰囲気下で、適宜空冷しながら総線量が3000
mj/cm2になるように表裏均一にUV光を照射した後、
更に130℃で30分間乾燥することにより、厚みが1
mmの透明なシートとして本発明の創傷用被覆材を得た。
このものは50%モジュラスが2.1g/mm2、吸水率は
740%であった。
【0136】実施例15 多官能アクリレート又はメタクリレートを除くモノマー
組成が2−メトキシエチルアクリレート65重量部、N
−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアクリル酸5
重量部であること以外は実施例13と同様にして、本発
明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モジュラス
が3.5g/mm2、吸水率は1700%であった。
組成が2−メトキシエチルアクリレート65重量部、N
−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアクリル酸5
重量部であること以外は実施例13と同様にして、本発
明の創傷用被覆材を得た。このものは50%モジュラス
が3.5g/mm2、吸水率は1700%であった。
【0137】実施例16 実施例13で得た本発明の創傷用被覆材をガス透過性の
耐細菌性包材に封入し、エチレンオキサイドガス減菌す
ることにより、本発明の医療用外用材を得た。
耐細菌性包材に封入し、エチレンオキサイドガス減菌す
ることにより、本発明の医療用外用材を得た。
【0138】実施例17 実施例13の創傷用被覆材を包材に封入した後、線量が
25kGyのγ線を照射することにより、本発明の医療
用外用材を得た。このものは50%モジュラスが2.5
g/mm2、吸水率が630%であった。
25kGyのγ線を照射することにより、本発明の医療
用外用材を得た。このものは50%モジュラスが2.5
g/mm2、吸水率が630%であった。
【0139】実施例18 実施例13で得られた多官能アクリレート又はメタクリ
レート及び可塑剤を含むシロップを厚みが50μmの剥
離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、その上か
ら同様のフィルムで覆った後、不活性雰囲気下で冷却し
ながら、総線量が3000mj/cm2のUV光を照射
した後、一方のフィルムを除去し、130℃で5分間乾
燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフィルム上に
転写することにより、糊厚が30μmである本発明の医
療用外用材を得た。
レート及び可塑剤を含むシロップを厚みが50μmの剥
離性PETフィルム上に一定の厚みで塗布し、その上か
ら同様のフィルムで覆った後、不活性雰囲気下で冷却し
ながら、総線量が3000mj/cm2のUV光を照射
した後、一方のフィルムを除去し、130℃で5分間乾
燥した後、厚みが75μmのポリウレタンフィルム上に
転写することにより、糊厚が30μmである本発明の医
療用外用材を得た。
【0140】比較例1 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート90重
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン10重量部である
こと以外は実施例1と同様にして、ポリマーを得た。こ
のものは常温で高粘性の液状物として得られ、しかも5
0%モジュラスは保形性が不良のため測定が不能であ
り、吸水率は15%であった。
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン10重量部である
こと以外は実施例1と同様にして、ポリマーを得た。こ
のものは常温で高粘性の液状物として得られ、しかも5
0%モジュラスは保形性が不良のため測定が不能であ
り、吸水率は15%であった。
【0141】比較例2 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート50重
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン50重量部である
こと以外は実施例1と同様にして、ポリマーを得た。こ
のものは50%モジュラスが70.5g/mm2であ
り、吸水性試験では膨潤することなく溶解した。
量部及びN−ビニル−2−ピロリドン50重量部である
こと以外は実施例1と同様にして、ポリマーを得た。こ
のものは50%モジュラスが70.5g/mm2であ
り、吸水性試験では膨潤することなく溶解した。
【0142】比較例3 光開始剤、モノマー及び可塑性組成が、各々1−(4−
イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン0.025重量部、2−メトキシエ
チルアクリレート35重量部、N−ビニル−2−ピロリ
ドン15重量部であり、更に平均分子量が400である
ポリオキシプロピレングリコール50重量部であること
以外は実施例8と同様にして、ポリマー組成物を得た。
このものは凝集力の小さい液状粘性体であり、50%モ
ジュラスは測定不能であり、吸水性試験では膨潤するこ
となく溶解した。
イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン0.025重量部、2−メトキシエ
チルアクリレート35重量部、N−ビニル−2−ピロリ
ドン15重量部であり、更に平均分子量が400である
ポリオキシプロピレングリコール50重量部であること
以外は実施例8と同様にして、ポリマー組成物を得た。
このものは凝集力の小さい液状粘性体であり、50%モ
ジュラスは測定不能であり、吸水性試験では膨潤するこ
となく溶解した。
【0143】比較例4 支持層として厚さ30μmのポリエーテルポリアミドブ
ロックポリマーフィルムを用い、この上に、イソノニル
アクリレート/2ーメトキシエチルアクリレート/アク
リル酸(重量比65/30/5)からなるアクリル系粘
着層(厚さ50μm)を積層したフィルムドレッシング
を用いた。
ロックポリマーフィルムを用い、この上に、イソノニル
アクリレート/2ーメトキシエチルアクリレート/アク
リル酸(重量比65/30/5)からなるアクリル系粘
着層(厚さ50μm)を積層したフィルムドレッシング
を用いた。
【0144】比較例5 支持層として厚さ30μmのポリウレタンフィルムを用
い、この上に、ポリイソブチレン47重量部とハイドロ
コロイド53重量部の混練物からなる粘着シート(厚さ
1mm)を積層したハイドロコロイドドレッシングを用
いた。
い、この上に、ポリイソブチレン47重量部とハイドロ
コロイド53重量部の混練物からなる粘着シート(厚さ
1mm)を積層したハイドロコロイドドレッシングを用
いた。
【0145】尚、このハイドロコロイドとしては、カル
ボキシメチルセルロースーNa17.5重量部、ペクチ
ン12.5重量部、ゼラチン19.5重量部、カリミョ
ウバン3.0重量部及び白色ワセリン0.5重量部から
なる組成物を用いた。
ボキシメチルセルロースーNa17.5重量部、ペクチ
ン12.5重量部、ゼラチン19.5重量部、カリミョ
ウバン3.0重量部及び白色ワセリン0.5重量部から
なる組成物を用いた。
【0146】比較例6 ポリエチレンオキシド4重量%水溶液にγ線を、実施例
1と同様に、照射した厚さ1mmのハイドロゲルドレッ
シングを用いた。
1と同様に、照射した厚さ1mmのハイドロゲルドレッ
シングを用いた。
【0147】比較例7 モノマー組成がポリエチレングリコール600ジメタク
リレート0.005重量部であること以外は実施例1と
同様にして、ポリマー混合物を得た。このものは50%
モジュラスが1.9g/mm2であり、吸水性試験では
膨潤することなく溶解した。
リレート0.005重量部であること以外は実施例1と
同様にして、ポリマー混合物を得た。このものは50%
モジュラスが1.9g/mm2であり、吸水性試験では
膨潤することなく溶解した。
【0148】比較例8 モノマー組成がポリエチレングリコール600ジメタク
リレート5重量部であること以外は実施例1と同様にし
て、ポリマー混合物を得た。このものは50%モジュラ
スが15.0g/mm2であり、吸水性試験では膨潤後
白化し、透明性が著しく低下した。なお吸水率は240
%であった。
リレート5重量部であること以外は実施例1と同様にし
て、ポリマー混合物を得た。このものは50%モジュラ
スが15.0g/mm2であり、吸水性試験では膨潤後
白化し、透明性が著しく低下した。なお吸水率は240
%であった。
【0149】なお50%モジュラス及び吸水率は以下の
方法で求めたものである。 引張り試験 各実施例及び各比較例のものを用い、これらを2cm×
4cmに裁断し、長辺の両端から1cmずつのところを
挟持して、東洋ボールドウィン社製テンシロン(STM
−T−50BP)にて引張り試験を行い、50%引張り
時の応力(g/mm2)を50%モジュラスとした。こ
の場合、チャック間距離は20mm、引張り速度は30
0mm/分とした。
方法で求めたものである。 引張り試験 各実施例及び各比較例のものを用い、これらを2cm×
4cmに裁断し、長辺の両端から1cmずつのところを
挟持して、東洋ボールドウィン社製テンシロン(STM
−T−50BP)にて引張り試験を行い、50%引張り
時の応力(g/mm2)を50%モジュラスとした。こ
の場合、チャック間距離は20mm、引張り速度は30
0mm/分とした。
【0150】吸水性試験 各実施例及び各比較例のものを用い、これらを1.5c
m×1.5cmに裁断し、吸水前の重量を測定したの
ち、各裁断片をリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4、3
2℃)135ml中に24時間浸漬した。そののち、各
裁断片を取り出して表面の水分を拭い取り、吸水後の重
量を測定し、増加した重量から吸水率を算出した。
m×1.5cmに裁断し、吸水前の重量を測定したの
ち、各裁断片をリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4、3
2℃)135ml中に24時間浸漬した。そののち、各
裁断片を取り出して表面の水分を拭い取り、吸水後の重
量を測定し、増加した重量から吸水率を算出した。
【0151】上記の実施例1・13及び比較例4〜6の
ものについて、吸水性、皮膚密着性、柔軟性及び透明性
を相対比較した結果を表1に示す。
ものについて、吸水性、皮膚密着性、柔軟性及び透明性
を相対比較した結果を表1に示す。
【0152】
【表1】
【0153】表1に示す結果より、実施例1・13のも
のは吸水性、皮膚密着性、柔軟性及び透明性のいずれも
満足できることが認められるのに対し、比較例4のもの
は吸水性が不良で、しかも柔軟性が充分に満足できるも
のとは言えず、又、比較例5のものは透明性が不良で、
しかも柔軟性が充分に満足できるものとは言えず、更に
比較例6のものは皮膚密着性が不良で、しかも吸水性が
充分に満足できるものとは言えないことが認められる。
のは吸水性、皮膚密着性、柔軟性及び透明性のいずれも
満足できることが認められるのに対し、比較例4のもの
は吸水性が不良で、しかも柔軟性が充分に満足できるも
のとは言えず、又、比較例5のものは透明性が不良で、
しかも柔軟性が充分に満足できるものとは言えず、更に
比較例6のものは皮膚密着性が不良で、しかも吸水性が
充分に満足できるものとは言えないことが認められる。
【0154】実施例19 20l容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニ
トリル0.15重量部、2−メトキシエチルアクリレー
ト70重量部、Nービニルー2ーピロリドン30重量部
及び蒸留水ーメタノールーイソプロパノール混合溶剤
(重量比=32:47:1)250重量部を仕込み、50
0ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び
混合溶剤滴下(滴下量30重量部)により反応器内を6
0〜70℃に維持しながら4時間反応させた。引続き7
5℃で2時間撹拌することにより、反応を完結させた
後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得
た。
トリル0.15重量部、2−メトキシエチルアクリレー
ト70重量部、Nービニルー2ーピロリドン30重量部
及び蒸留水ーメタノールーイソプロパノール混合溶剤
(重量比=32:47:1)250重量部を仕込み、50
0ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び
混合溶剤滴下(滴下量30重量部)により反応器内を6
0〜70℃に維持しながら4時間反応させた。引続き7
5℃で2時間撹拌することにより、反応を完結させた
後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得
た。
【0155】このアクリル系共重合物の溶液を塗工機で
乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。乾燥の条件
は、新鮮な気流中において、塗工速度は1.5m/分、
乾燥塔長は6.0m、乾燥温度は120〜140℃で4
分間乾燥することにより、厚みが50μmであり、得ら
れた透明フィルムを積層して2cm厚のロール状とした
後、適当な大きさで短冊状に裁断した。
乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。乾燥の条件
は、新鮮な気流中において、塗工速度は1.5m/分、
乾燥塔長は6.0m、乾燥温度は120〜140℃で4
分間乾燥することにより、厚みが50μmであり、得ら
れた透明フィルムを積層して2cm厚のロール状とした
後、適当な大きさで短冊状に裁断した。
【0156】この短冊状試料を単軸押出し機にてTダイ
成形した。即ち、軸回転数が60rpm、成形温度15
0〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ長
100mm、引取り速度15m/分とすることにより、
平均厚み400μmの無色透明な医療用吸水性ポリマー
層を得た。
成形した。即ち、軸回転数が60rpm、成形温度15
0〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ長
100mm、引取り速度15m/分とすることにより、
平均厚み400μmの無色透明な医療用吸水性ポリマー
層を得た。
【0157】この両面を剥離性紙で覆った後、線量が2
7.7kGyのγ線を照射することにより、本発明の創
傷用被覆材を得た。
7.7kGyのγ線を照射することにより、本発明の創
傷用被覆材を得た。
【0158】このものはラット背部分層採皮創を用いた
治癒実験において、吸水性、柔軟性、透明性、透湿性に
優れていた。
治癒実験において、吸水性、柔軟性、透明性、透湿性に
優れていた。
【0159】実施例20 実施例19の医療用吸水性ポリマー層の片面に、バッキ
ング材として厚みが30μmのポリエーテルポリアミド
ブロック共重合体フィルムを、実施例22における厚み
が20μmのアクリル系粘着剤層を介在させて張り合わ
せ後、線量が27.7kGyのγ線を照射することによ
り、本発明の創傷用被覆材を得た。
ング材として厚みが30μmのポリエーテルポリアミド
ブロック共重合体フィルムを、実施例22における厚み
が20μmのアクリル系粘着剤層を介在させて張り合わ
せ後、線量が27.7kGyのγ線を照射することによ
り、本発明の創傷用被覆材を得た。
【0160】このものはラット背部分層採皮創を用いた
治癒実験において、吸水性、柔軟性、透明性、透湿性に
優れていた。
治癒実験において、吸水性、柔軟性、透明性、透湿性に
優れていた。
【0161】実施例21 容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニトリル
0.2重量部、イソノニルアクリレート65重量部、2
−メトキシエチルアクリレート30重量部、アクリル酸
5重量部及びトルエン25重量部を仕込み、10ml/
分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び混合溶剤
滴下(滴下量125重量部)により反応器内を57〜6
0℃に維持しながら8時間反応させた。引続き80℃で
2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温
まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
0.2重量部、イソノニルアクリレート65重量部、2
−メトキシエチルアクリレート30重量部、アクリル酸
5重量部及びトルエン25重量部を仕込み、10ml/
分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び混合溶剤
滴下(滴下量125重量部)により反応器内を57〜6
0℃に維持しながら8時間反応させた。引続き80℃で
2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温
まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
【0162】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
上に一定の厚みで塗布した後、新鮮な気流中において1
10℃で2分間乾燥することにより、高透湿性を有し、
且つ厚みが20μmのアクリル系粘着剤層を得た。
上に一定の厚みで塗布した後、新鮮な気流中において1
10℃で2分間乾燥することにより、高透湿性を有し、
且つ厚みが20μmのアクリル系粘着剤層を得た。
【0163】このアクリル系粘着剤層を突起ロールによ
り穿孔し、直径0.8mmの円形孔が2.0mmの間隔
で格子上に配列し、単位面積当たりの占孔率が12.6
%である有孔粘着剤層を得た。
り穿孔し、直径0.8mmの円形孔が2.0mmの間隔
で格子上に配列し、単位面積当たりの占孔率が12.6
%である有孔粘着剤層を得た。
【0164】この有孔粘着剤膜を実施例19の医療用被
覆材に張り合わせ、両面を剥離性紙で覆った後、線量が
27.7kGyのγ線を照射することにより、医療用吸
水性ポリマー層の50%モジュラスが23.6g/mm
2、吸水率は710%である本発明の創傷用被覆材を得
た。
覆材に張り合わせ、両面を剥離性紙で覆った後、線量が
27.7kGyのγ線を照射することにより、医療用吸
水性ポリマー層の50%モジュラスが23.6g/mm
2、吸水率は710%である本発明の創傷用被覆材を得
た。
【0165】このものは吸水性、柔軟性、透明性、透湿
性、シール性に優れ、ラット背部分層採皮創を用いた治
癒実験においては細菌感染も殆ど認められず、優れた治
癒効果を示した。
性、シール性に優れ、ラット背部分層採皮創を用いた治
癒実験においては細菌感染も殆ど認められず、優れた治
癒効果を示した。
【0166】実施例22 実施例21において、γ線未照射のシート状の医療用吸
水性ポリマー層と有孔粘着剤層との積層物における有孔
粘着剤層側と反対側に、バッキング材として厚みが30
μmのポリエーテルポリアミドブロック共重合体フィル
ムを、実施例21における厚みが20μmのアクリル系
粘着剤層を介在させて張り合わせた後、線量が27.7
kGyのγ線を照射することにより、耐細菌性に優れ
る、本発明の創傷用被覆材を得た。
水性ポリマー層と有孔粘着剤層との積層物における有孔
粘着剤層側と反対側に、バッキング材として厚みが30
μmのポリエーテルポリアミドブロック共重合体フィル
ムを、実施例21における厚みが20μmのアクリル系
粘着剤層を介在させて張り合わせた後、線量が27.7
kGyのγ線を照射することにより、耐細菌性に優れ
る、本発明の創傷用被覆材を得た。
【0167】このものは吸水性、柔軟性、透明性、シー
ル性に優れ、且つラット背部分層採皮創を用いた治癒実
験においては細菌感染も殆ど認められず、優れた治癒効
果を示した。
ル性に優れ、且つラット背部分層採皮創を用いた治癒実
験においては細菌感染も殆ど認められず、優れた治癒効
果を示した。
【0168】実施例23 20l容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニ
トリル0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート
70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及
びトルエン66.7重量部を仕込み、500ml/分の
流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び溶剤滴下(滴
下量166.7重量部)により反応器内を58〜68℃
に維持しながら4時間反応させた。続いて、80℃で2
時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温ま
で冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
トリル0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート
70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及
びトルエン66.7重量部を仕込み、500ml/分の
流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及び溶剤滴下(滴
下量166.7重量部)により反応器内を58〜68℃
に維持しながら4時間反応させた。続いて、80℃で2
時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温ま
で冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
【0169】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
上に一定の厚みで塗布した後、新鮮な気流中において1
30℃で5分間乾燥することにより、厚みが50μmの
無色透明なフィルム状の医療用吸水性ポリマー層を得
た。
上に一定の厚みで塗布した後、新鮮な気流中において1
30℃で5分間乾燥することにより、厚みが50μmの
無色透明なフィルム状の医療用吸水性ポリマー層を得
た。
【0170】この医療用吸水性ポリマー層の一方の面
に、実施例21と同様の有孔粘着剤層、他方の面に、バ
ッキング材として厚みが30μmのポリエーテルポリア
ミドブロック共重合体フィルムを、実施例22における
厚みが20μmのアクリル系粘着剤層を介在させて張り
合わせ、次いでその両面を剥離性紙で覆った後、線量が
26.9kGyのγ線を照射することにより、医療用吸
水性ポリマー層の50%モジュラスが21.2g/mm
2、吸水率は1030%である本発明の医療用外用材を
得た。
に、実施例21と同様の有孔粘着剤層、他方の面に、バ
ッキング材として厚みが30μmのポリエーテルポリア
ミドブロック共重合体フィルムを、実施例22における
厚みが20μmのアクリル系粘着剤層を介在させて張り
合わせ、次いでその両面を剥離性紙で覆った後、線量が
26.9kGyのγ線を照射することにより、医療用吸
水性ポリマー層の50%モジュラスが21.2g/mm
2、吸水率は1030%である本発明の医療用外用材を
得た。
【0171】このものを発汗の多い正常皮膚に貼付し、
貼付8時間後の状態を観察したところ、貼付部位のムレ
は殆ど無いか、明らかに軽微であり、周辺部の剥離も認
められなかった。また紅斑、掻痒感等の皮膚刺激も認め
られなかった。
貼付8時間後の状態を観察したところ、貼付部位のムレ
は殆ど無いか、明らかに軽微であり、周辺部の剥離も認
められなかった。また紅斑、掻痒感等の皮膚刺激も認め
られなかった。
【0172】実施例24 実施例21及び実施例22において、γ線照射前の積層
物を耐細菌性包材に封入した後、線量が27.7kGy
のγ線を照射することにより、本発明の創傷用被覆材を
得た。
物を耐細菌性包材に封入した後、線量が27.7kGy
のγ線を照射することにより、本発明の創傷用被覆材を
得た。
【0173】実施例25 実施例23において、γ線照射前の積層物を耐細菌性包
材に封入した後、線量が26.9kGyのγ線を照射す
ることにより、本発明の医療用外用材を得た。尚、上記
50%モジュラス及び吸水率は上述の方法で求めたもの
である。
材に封入した後、線量が26.9kGyのγ線を照射す
ることにより、本発明の医療用外用材を得た。尚、上記
50%モジュラス及び吸水率は上述の方法で求めたもの
である。
【0174】実施例26 容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニトリル
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及び
蒸留水−メタノール−イソプロパノール混合溶剤(重量
比=16:23:1)250重量部を仕込み、10ml
/分の流量で2時間窒素置換した後、反応器内を60〜
62℃に維持しながら1.5時間撹拌した。続いて、7
5℃で2時間撹拌することにより、反応を完結させた
後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得
た。
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及び
蒸留水−メタノール−イソプロパノール混合溶剤(重量
比=16:23:1)250重量部を仕込み、10ml
/分の流量で2時間窒素置換した後、反応器内を60〜
62℃に維持しながら1.5時間撹拌した。続いて、7
5℃で2時間撹拌することにより、反応を完結させた
後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得
た。
【0175】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして本発明の医療用吸水
性ポリマーを得た。この医療用吸水性ポリマー中の2−
メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロ
リドン量は各々10重量ppm以下及び200重量pp
mであった。
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして本発明の医療用吸水
性ポリマーを得た。この医療用吸水性ポリマー中の2−
メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロ
リドン量は各々10重量ppm以下及び200重量pp
mであった。
【0176】実施例27 容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニトリル
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及び
トルエン150重量部を仕込み、10ml/分の流量で
2時間窒素置換した後、反応器内を60〜62℃に維持
しながら9時間撹拌した。続いて、これにトルエン8
3.3重量部を添加し、80℃で2時間撹拌することに
より、反応を完結させた後、室温まで冷却して、アクリ
ル系共重合物の溶液を得た。
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及び
トルエン150重量部を仕込み、10ml/分の流量で
2時間窒素置換した後、反応器内を60〜62℃に維持
しながら9時間撹拌した。続いて、これにトルエン8
3.3重量部を添加し、80℃で2時間撹拌することに
より、反応を完結させた後、室温まで冷却して、アクリ
ル系共重合物の溶液を得た。
【0177】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして医療用吸水性ポリマ
ー層を得た。この医療用吸水性ポリマー中の2−メトキ
シエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロリドン
量は各々10重量ppm以下及び180重量ppmであ
った。
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして医療用吸水性ポリマ
ー層を得た。この医療用吸水性ポリマー中の2−メトキ
シエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロリドン
量は各々10重量ppm以下及び180重量ppmであ
った。
【0178】実施例28 容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニトリル
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート6
5重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部、ア
クリル酸5重量部及びトルエン150重量部を仕込み、
10ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、反応器
内を60〜62℃に維持しながら8時間撹拌した。続い
て、これにトルエン83.3重量部を添加し、80℃で
2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温
まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
0.175重量部、2−メトキシエチルアクリレート6
5重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部、ア
クリル酸5重量部及びトルエン150重量部を仕込み、
10ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、反応器
内を60〜62℃に維持しながら8時間撹拌した。続い
て、これにトルエン83.3重量部を添加し、80℃で
2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室温
まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
【0179】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして本発明の医療用吸水
性ポリマー層を得た。この医療用吸水性ポリマー中の2
−メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピ
ロリドン及びアクリル酸量は各々10重量ppm以下、
220重量部ppm及び5重量ppm以下であった。
上に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥す
ることにより、溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚み
が50μmの透明なフィルムとして本発明の医療用吸水
性ポリマー層を得た。この医療用吸水性ポリマー中の2
−メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2−ピ
ロリドン及びアクリル酸量は各々10重量ppm以下、
220重量部ppm及び5重量ppm以下であった。
【0180】実施例29 20l容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニ
トリル0.15重量部、2−メトキシエチルアクリレー
ト70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部
及び蒸留水−メタノール−イソプロパノール混合溶剤
(重量比=32:47:1)250重量部を仕込み、5
00ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及
び混合溶剤滴下(滴下量30重量部)により反応器内を
60〜70℃に維持しながら4時間反応させた。続い
て、75℃で2時間撹拌することにより、反応を完結さ
せた後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液
を得た。
トリル0.15重量部、2−メトキシエチルアクリレー
ト70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部
及び蒸留水−メタノール−イソプロパノール混合溶剤
(重量比=32:47:1)250重量部を仕込み、5
00ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、撹拌及
び混合溶剤滴下(滴下量30重量部)により反応器内を
60〜70℃に維持しながら4時間反応させた。続い
て、75℃で2時間撹拌することにより、反応を完結さ
せた後、室温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液
を得た。
【0181】このアクリル系共重合物の溶液を塗工機で
乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。この乾燥条件
は新鮮な気流下で、塗工速度1.5m/分、乾燥塔長
6.0m、乾燥時間4分、乾燥温度120℃〜140
℃、フィルム厚み50μmであり、得られた透明フィル
ムは積層して2cm厚のロール状とした後、適当な大き
さで短冊状に裁断した。この医療用吸水性ポリマー層中
の2−メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2
−ピロリドン量は各々10重量ppm以下及び130重
量ppmであった。
乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。この乾燥条件
は新鮮な気流下で、塗工速度1.5m/分、乾燥塔長
6.0m、乾燥時間4分、乾燥温度120℃〜140
℃、フィルム厚み50μmであり、得られた透明フィル
ムは積層して2cm厚のロール状とした後、適当な大き
さで短冊状に裁断した。この医療用吸水性ポリマー層中
の2−メトキシエチルアクリレート及びN−ビニル−2
−ピロリドン量は各々10重量ppm以下及び130重
量ppmであった。
【0182】この短冊状試料を単軸押出し機にてTダイ
成形した。すなわち、軸回転数60rpm、成形温度1
50〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ
長100mm、引取り速度15m/分とすることによ
り、平均厚み400μmの無色透明なシートを得た。
成形した。すなわち、軸回転数60rpm、成形温度1
50〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ
長100mm、引取り速度15m/分とすることによ
り、平均厚み400μmの無色透明なシートを得た。
【0183】更に、このシートに線量が27.7kGy
のγ線を照射し、本発明による医療用外用材を得た。こ
の医療用外用材は50%モジュラスが23.6g/mm
2、吸水率は710%であった。
のγ線を照射し、本発明による医療用外用材を得た。こ
の医療用外用材は50%モジュラスが23.6g/mm
2、吸水率は710%であった。
【0184】実施例30 20l容撹拌機付密閉型反応器にアゾビスイソブチロニ
トリル0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート
70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及
びトルエン66.7重量部を仕込み、500ml/分の
流量で2時間窒素置換した後、撹拌及び混合溶剤滴下
(滴下量166.7重量部)により反応器内を58〜6
8℃に維持しながら4時間反応させた。続いて、80℃
で2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室
温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
トリル0.2重量部、2−メトキシエチルアクリレート
70重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及
びトルエン66.7重量部を仕込み、500ml/分の
流量で2時間窒素置換した後、撹拌及び混合溶剤滴下
(滴下量166.7重量部)により反応器内を58〜6
8℃に維持しながら4時間反応させた。続いて、80℃
で2時間撹拌することにより、反応を完結させた後、室
温まで冷却して、アクリル系共重合物の溶液を得た。
【0185】このアクリル系共重合物の溶液を剥離性紙
に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥して
溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚みが50μmの透
明なフィルムとして医療用吸水性ポリマー層を得た。こ
のポリマー層中の2−メトキシエチルアクリレート及び
N−ビニル−2−ピロリドン量は各々10重量ppm以
下及び130重量ppmであった。
に一定の厚みで塗布した後、130℃で5分間乾燥して
溶剤及び未反応モノマーを除去し、厚みが50μmの透
明なフィルムとして医療用吸水性ポリマー層を得た。こ
のポリマー層中の2−メトキシエチルアクリレート及び
N−ビニル−2−ピロリドン量は各々10重量ppm以
下及び130重量ppmであった。
【0186】また、このアクリル系共重合物の溶液を塗
工機で乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。乾燥条
件は新鮮な気流下で、塗工速度1.5m/分、乾燥塔長
6.0m、乾燥時間4分、乾燥温度120〜140℃、
フィルム厚み50μmであり、得られた透明フィルムは
積層して2cm厚のロール状とした後、適当な大きさで
短冊状に裁断した。
工機で乾燥して医療用吸水性ポリマー層を得た。乾燥条
件は新鮮な気流下で、塗工速度1.5m/分、乾燥塔長
6.0m、乾燥時間4分、乾燥温度120〜140℃、
フィルム厚み50μmであり、得られた透明フィルムは
積層して2cm厚のロール状とした後、適当な大きさで
短冊状に裁断した。
【0187】この短冊状試料を単軸押出し機にてTダイ
成形した。すなわち、軸回転数40rpm、成形温度1
50〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ
長100mm、引取り速度30m/分とすることによ
り、平均厚み100μmの無色透明なシートを得た。
成形した。すなわち、軸回転数40rpm、成形温度1
50〜170℃、ダイリップ幅0.5mm、ダイリップ
長100mm、引取り速度30m/分とすることによ
り、平均厚み100μmの無色透明なシートを得た。
【0188】更に、このシートに線量が26.9kGy
のγ線を照射し、本発明による医療用被覆材を得た。こ
の医療用被覆材(医療用吸水性ポリマー層)は50%モジ
ュラスが21.2g/mm2、吸水率は1030%であ
った。
のγ線を照射し、本発明による医療用被覆材を得た。こ
の医療用被覆材(医療用吸水性ポリマー層)は50%モジ
ュラスが21.2g/mm2、吸水率は1030%であ
った。
【0189】実施例31 実施例29において、γ線照射前の押出しシートを3枚
積層し、熱圧着させた後、線量が27.7kGyのγ線
を照射することにより、厚み1.1mmのシートとして
本発明による医療用被覆材を得た。
積層し、熱圧着させた後、線量が27.7kGyのγ線
を照射することにより、厚み1.1mmのシートとして
本発明による医療用被覆材を得た。
【0190】実施例32 実施例29において、γ線照射前の押出しシートを耐細
菌性包材に封入した後、線量が27.7kGyのγ線を
照射することにより、本発明の創傷用被覆材を得た。
菌性包材に封入した後、線量が27.7kGyのγ線を
照射することにより、本発明の創傷用被覆材を得た。
【0191】実施例33 実施例30において、γ線照射前の押出しシートに厚み
50μmの不織布を熱圧着させた後、線量が27.7k
Gyのγ線を照射することにより、本発明の医療用外用
材を得た。
50μmの不織布を熱圧着させた後、線量が27.7k
Gyのγ線を照射することにより、本発明の医療用外用
材を得た。
【0192】実施例34 容撹拌機付密閉型反応器に1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部を仕
込み、10ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、
総線量50mJ/cm2のUV光を照射することによ
り、部分的に光重合してなるシロップとした。
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン0.05重量部、2−メトキシエチルアクリレート7
0重量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部を仕
込み、10ml/分の流量で2時間窒素置換したあと、
総線量50mJ/cm2のUV光を照射することによ
り、部分的に光重合してなるシロップとした。
【0193】このシロップをシリコン処理した剥離性P
ETフィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン性型
枠内に流延し、その上から同様の剥離性PETフィルム
にて覆った後、不活性雰囲気下で適宜空冷しながら総線
量が3000mJ/cm2になるように表裏均一にUV
光を照射した後、更に130℃で30分間乾燥すること
により厚みが1mmの透明なシートとして、本発明の医
療用外用材を得た。乾燥後のポリマー中の2−メトキエ
チルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロリドン量は
各々190重量ppm及び1020重量ppmであっ
た。またこのものは50%モジュラスが20.0g/m
m2、吸水率は1100%であった。
ETフィルム上に施した厚み1.2mmのシリコン性型
枠内に流延し、その上から同様の剥離性PETフィルム
にて覆った後、不活性雰囲気下で適宜空冷しながら総線
量が3000mJ/cm2になるように表裏均一にUV
光を照射した後、更に130℃で30分間乾燥すること
により厚みが1mmの透明なシートとして、本発明の医
療用外用材を得た。乾燥後のポリマー中の2−メトキエ
チルアクリレート及びN−ビニル−2−ピロリドン量は
各々190重量ppm及び1020重量ppmであっ
た。またこのものは50%モジュラスが20.0g/m
m2、吸水率は1100%であった。
【0194】実施例35 モノマー組成が2−メトキシエチルアクリレート65重
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアク
リル酸が5重量部であること以外は実施例34と同様に
して、本発明の医療用外用材を得た。乾燥後のポリマー
中の2−メトキエチルアクリレート、N−ビニル−2−
ピロリドン及びアクリル酸量は各々250重量ppm、
1530重量ppm及び360重量ppmであった。
尚、モノマー量は以下の方法で求めたものであり、また
50%モジュラス及び吸水率は上述の方法で求めたもの
である。
量部、N−ビニル−2−ピロリドン30重量部及びアク
リル酸が5重量部であること以外は実施例34と同様に
して、本発明の医療用外用材を得た。乾燥後のポリマー
中の2−メトキエチルアクリレート、N−ビニル−2−
ピロリドン及びアクリル酸量は各々250重量ppm、
1530重量ppm及び360重量ppmであった。
尚、モノマー量は以下の方法で求めたものであり、また
50%モジュラス及び吸水率は上述の方法で求めたもの
である。
【0195】残存モノマー定量試験 (2−メトキエチルアクリレート及びN−ビニル−2−
ピロリドン量)各実施例のものを用い、これらの約0.
5gを正確に秤取し、これに酢酸エチル10mlを加え
て、150rpmで3時間振蕩抽出後、2日間放置し
た。抽出液はHP5890A型ガスクロマトグラフ装置
(横河フューレット・パッカード社製)を用い、標準試
薬で作成した検量線からモノマー量を算出した。
ピロリドン量)各実施例のものを用い、これらの約0.
5gを正確に秤取し、これに酢酸エチル10mlを加え
て、150rpmで3時間振蕩抽出後、2日間放置し
た。抽出液はHP5890A型ガスクロマトグラフ装置
(横河フューレット・パッカード社製)を用い、標準試
薬で作成した検量線からモノマー量を算出した。
【0196】(アクリル酸量)各実施例のものを用い、
これらの約0.1gを正確に秤取し、これにアセトニト
リル10mlを加えて、150rpmで3時間振蕩抽出
後、2日間放置した。抽出液はCCPM(UV800
0)型高速液体クロマトグラフ装置(日本分光社製)を
用い、標準試薬で作成した検量線からモノマー量を算出
した。
これらの約0.1gを正確に秤取し、これにアセトニト
リル10mlを加えて、150rpmで3時間振蕩抽出
後、2日間放置した。抽出液はCCPM(UV800
0)型高速液体クロマトグラフ装置(日本分光社製)を
用い、標準試薬で作成した検量線からモノマー量を算出
した。
【0197】
【発明の効果】本発明の医療用吸水性ポリマーは、上記
構成を有し、このポリマーは、特定の親水性モノマーを
共重合して得られたものであるので、優れた柔軟性及び
吸水膨潤性を有する上、皮膚密着性や透明性が優れる効
果を有するのである。
構成を有し、このポリマーは、特定の親水性モノマーを
共重合して得られたものであるので、優れた柔軟性及び
吸水膨潤性を有する上、皮膚密着性や透明性が優れる効
果を有するのである。
【0198】又、本発明の医療用吸水性ポリマーにおい
て、多官能アクリレート又はメタクリレートを含み、こ
れらが光重合により共重合して得られたものは、優れた
柔軟性及び吸水膨潤性を有する上、皮膚密着性、透明性
が優れる効果を有するのである。
て、多官能アクリレート又はメタクリレートを含み、こ
れらが光重合により共重合して得られたものは、優れた
柔軟性及び吸水膨潤性を有する上、皮膚密着性、透明性
が優れる効果を有するのである。
【0199】また本発明の医療用吸水性ポリマーにおい
ては特定の親水性ポリマーと可塑剤の混合物を架橋処理
することによっても得られ、この架橋処理の条件を管理
することにより、所要の諸特性を有するポリマーが至極
容易に得られる効果を有するのである。
ては特定の親水性ポリマーと可塑剤の混合物を架橋処理
することによっても得られ、この架橋処理の条件を管理
することにより、所要の諸特性を有するポリマーが至極
容易に得られる効果を有するのである。
【0200】本発明の創傷用被覆材は、上述の医療用吸
水性ポリマーをフィルム状ないしシート状に形成した
り、或いは上述の医療用吸水性ポリマーをメッシュ状又
は多孔質状の形態に形成しているので、外皮への適用が
至極容易で、取扱性が著しく向上するので極めて有益で
ある。この場合、このように形成されたフィルム等の片
面をバッキング材で被覆することにより、強度、固定
性、保形性、密着性等が向上し、減菌した状態で耐細菌
性包材に封入することにより、無菌が要求される創傷被
覆材等として一層有益である。
水性ポリマーをフィルム状ないしシート状に形成した
り、或いは上述の医療用吸水性ポリマーをメッシュ状又
は多孔質状の形態に形成しているので、外皮への適用が
至極容易で、取扱性が著しく向上するので極めて有益で
ある。この場合、このように形成されたフィルム等の片
面をバッキング材で被覆することにより、強度、固定
性、保形性、密着性等が向上し、減菌した状態で耐細菌
性包材に封入することにより、無菌が要求される創傷被
覆材等として一層有益である。
【0201】本発明の医療用外用材においては、皮膚の
創傷部位への接着性を有するのであり、アクリル系共重
合物のモノマー組成或いは可塑剤量の増減等により、適
度な粘着性が発現することから、所要により、糊(吸水
性ポリマー)層に、薬剤を含有させることにより、経皮
吸収型の医薬品バッチとしても用いることができるので
ある。
創傷部位への接着性を有するのであり、アクリル系共重
合物のモノマー組成或いは可塑剤量の増減等により、適
度な粘着性が発現することから、所要により、糊(吸水
性ポリマー)層に、薬剤を含有させることにより、経皮
吸収型の医薬品バッチとしても用いることができるので
ある。
【0202】本発明の創傷用被覆材及び医療用外用材は
有孔粘着剤層を有することにより、優れた吸水性、柔軟
性、透明性を保ちつつ、皮膚接着性が顕著に改良される
ため、シール性不良による細菌感染やムレによる接着力
低下や皮膚刺激を防止できるのである。
有孔粘着剤層を有することにより、優れた吸水性、柔軟
性、透明性を保ちつつ、皮膚接着性が顕著に改良される
ため、シール性不良による細菌感染やムレによる接着力
低下や皮膚刺激を防止できるのである。
【0203】即ち、本発明の創傷用被覆材における創傷
部貼着面側の表面に有孔粘着剤層を設けることにより、
適用部位面との貼着性が改善されてシール性が向上する
うえ、孔部から体液が効率良く吸収されるのであり、し
かも保持された水分の一部は徐々に蒸散するため、浸出
液の貯留は抑制され、創傷治癒に好適な湿潤環境が保持
されるのである。また創周縁の正常皮膚に接する有孔粘
着剤層は優れた接着性を示し、細菌感染防止に十分シー
ル性が得られるのである。
部貼着面側の表面に有孔粘着剤層を設けることにより、
適用部位面との貼着性が改善されてシール性が向上する
うえ、孔部から体液が効率良く吸収されるのであり、し
かも保持された水分の一部は徐々に蒸散するため、浸出
液の貯留は抑制され、創傷治癒に好適な湿潤環境が保持
されるのである。また創周縁の正常皮膚に接する有孔粘
着剤層は優れた接着性を示し、細菌感染防止に十分シー
ル性が得られるのである。
【0204】又、このような構造を有する創傷用被覆材
においては、貼付部位における汗が有孔粘着剤層の空隙
を通過して吸水性ポリマー層に達し、速やかに吸収され
るため、ムレとそれに伴う炎症及び接着力の低下を防止
できるのである。
においては、貼付部位における汗が有孔粘着剤層の空隙
を通過して吸水性ポリマー層に達し、速やかに吸収され
るため、ムレとそれに伴う炎症及び接着力の低下を防止
できるのである。
【0205】従って、この創傷用被覆材は、シール性、
柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷のWet Heali
ngに好適な湿潤環境を保持できるので、熱傷、採皮
創、切傷、挫創、褥瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷
の治癒に用いることができる。
柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷のWet Heali
ngに好適な湿潤環境を保持できるので、熱傷、採皮
創、切傷、挫創、褥瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷
の治癒に用いることができる。
【0206】更に、このような構造を備える本発明の医
療用外用材は多汗部位等でしばしば生ずるムレとそれに
伴う炎症を防止できる皮膚接着性、水分吸収性及び透湿
性に優れるものであり、固定用サージカルテープ、救急
絆、磁気絆等の用いる医療用粘着シート、伸縮性を有す
る粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製剤等に一層好適に用
いることができる。
療用外用材は多汗部位等でしばしば生ずるムレとそれに
伴う炎症を防止できる皮膚接着性、水分吸収性及び透湿
性に優れるものであり、固定用サージカルテープ、救急
絆、磁気絆等の用いる医療用粘着シート、伸縮性を有す
る粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製剤等に一層好適に用
いることができる。
【0207】本発明によって得られる創傷用被覆材並び
に医療用外用材において、不純物や残存モノマー量が少
なくすることにより、品質が安定する上、この不純物や
残存モノマーに基づく、生体への悪影響を除くことがで
きるので安全性が向上するのである。
に医療用外用材において、不純物や残存モノマー量が少
なくすることにより、品質が安定する上、この不純物や
残存モノマーに基づく、生体への悪影響を除くことがで
きるので安全性が向上するのである。
【0208】本発明の創傷用被覆材において、不純物や
残存モノマー量を少なくすることにより、吸水性、皮膚
密着性、柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷のWet H
ealingに好適な湿潤環境を提供することができる
のであり、この結果、熱傷、採皮創、切傷、挫創、褥
瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒に用いること
ができる。
残存モノマー量を少なくすることにより、吸水性、皮膚
密着性、柔軟性、透明性に優れ、皮膚創傷のWet H
ealingに好適な湿潤環境を提供することができる
のであり、この結果、熱傷、採皮創、切傷、挫創、褥
瘡、縫合創、皮膚潰瘍等の皮膚創傷の治癒に用いること
ができる。
【0209】また本発明の医療用外用材において、不純
物や残存モノマー量を少なくすることにより、多汗部位
等でしばしば生ずるムレとそれに伴う炎症を防止できる
水分吸収性及び透湿性に優れるものであり、固定用サー
ジカルテープ、救急絆、磁気絆等の用いる医療用粘着シ
ート、伸縮性を有する粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製
剤等に一層好適に用いることができる。
物や残存モノマー量を少なくすることにより、多汗部位
等でしばしば生ずるムレとそれに伴う炎症を防止できる
水分吸収性及び透湿性に優れるものであり、固定用サー
ジカルテープ、救急絆、磁気絆等の用いる医療用粘着シ
ート、伸縮性を有する粘着包帯、薬物経皮吸収テープ製
剤等に一層好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/00 - 15/14 A61F 13/00 - 13/14 C08F 220/00 - 220/40
Claims (19)
- 【請求項1】 医療用に用いられる吸水性ポリマーであ
って、この吸水性ポリマーがアルコキシアルキルアクリ
レート60〜80重量%、N−ビニルラクタム20〜4
0重量%及びビニルカルボン酸10重量%以下からなる
アクリル系組成物を共重合させて得られたアクリル系共
重合物からなる医療用吸水性ポリマー。 - 【請求項2】 請求項1のアクリル系組成物に、更に多
官能アクリレート又はメタクリレートを0.01〜1重
量%を配合してなるものを共重合させて得られたアクリ
ル系共重合物からなる医療用吸水性ポリマー。 - 【請求項3】アクリル系共重合物60重量%以上と可塑
剤40重量%以下の混合物を架橋処理してなる請求項1
または2に記載の医療用吸水性ポリマー。 - 【請求項4】 アクリル系共重合物が架橋処理されてい
る請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用吸水性ポ
リマー。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の医
療用吸水性ポリマーを用いている創傷用被覆材。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の医
療用吸水性ポリマーをフィルム状又はシート状に形成し
ている創傷用被覆材。 - 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載の医
療用吸水性ポリマーがフィルム状又はシート状に形成さ
れ、且つ架橋されている創傷用被覆材。 - 【請求項8】 請求項1ないし4のいずれかに記載の医
療用吸水性ポリマーがフィルム状又はシート状に形成さ
れ、且つ乾燥されている創傷用被覆材。 - 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれかに記載の創
傷用被覆材における創傷部貼着面側の表面に有孔粘着剤
層が設けられている創傷用被覆材。 - 【請求項10】 請求項9に記載の創傷用被覆材におけ
る有孔粘着剤層側と反対側にバッキング材が設けられて
いる創傷用被覆材。 - 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
医療用吸水性ポリマーを用いてなる医療用外用材。 - 【請求項12】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
医療用吸水性ポリマーをフィルム状又はシート状に形成
してなる医療用外用材。 - 【請求項13】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
医療用吸水性ポリマーがフィルム状又はシート状に形成
され、且つ架橋されている医療用外用材。 - 【請求項14】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
医療用吸水性ポリマーがフィルム状又はシート状に形成
され、且つ乾燥されている医療用外用材。 - 【請求項15】 請求項5ないし8のいずれかに記載の
医療用外用材における創傷部貼着面側の表面に有孔粘着
剤層が設けられている医療用外用材。 - 【請求項16】 請求項9に記載の医療用外用材におけ
る有孔粘着剤層側と反対側にバッキング材が設けられて
いる医療用外用材。 - 【請求項17】 医療用に用いられる吸水性ポリマーの
製造方法であって、この吸水性ポリマーがアルコキシア
ルキルアクリレート60〜80重量%、N−ビニルラク
タム20〜40重量%及びビニルカルボン酸10重量%
以下からなるアクリル系組成物を共重合し、これを、キ
ャストした後、乾燥することにより、モノマーないし揮
発性不純物を除去することを特徴とする医療用吸水性ポ
リマーの製造方法。 - 【請求項18】 請求項17に記載の医療用吸水性ポリ
マーを押出し成形してシートを形成した後、これを架橋
処理する創傷用被覆材の製造方法。 - 【請求項19】 請求項17に記載の医療用吸水性ポリ
マーを押出し成形してシートを形成した後、これを架橋
処理する医療用外用材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21817793A JP3220700B2 (ja) | 1992-12-01 | 1993-08-09 | 医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-349734 | 1992-12-01 | ||
JP34973492 | 1992-12-01 | ||
JP2184593 | 1993-01-14 | ||
JP5-21845 | 1993-01-14 | ||
JP21817793A JP3220700B2 (ja) | 1992-12-01 | 1993-08-09 | 医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08103490A JPH08103490A (ja) | 1996-04-23 |
JP3220700B2 true JP3220700B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=27283590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21817793A Expired - Fee Related JP3220700B2 (ja) | 1992-12-01 | 1993-08-09 | 医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220700B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6480578B1 (en) | 1995-06-29 | 2002-11-12 | Douglas C. Allport | Community emergency telephone notification system |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4746738B2 (ja) * | 2000-10-10 | 2011-08-10 | リンテック株式会社 | 耐放射線性粘着剤及びこれを用いた粘着製品 |
JP4704586B2 (ja) * | 2001-03-13 | 2011-06-15 | 日東電工株式会社 | 医療用アクリル系粘着剤の製造方法 |
JP3927992B1 (ja) | 2005-09-21 | 2007-06-13 | 三菱レイヨン株式会社 | シラップ組成物、樹脂モルタル組成物および被覆方法 |
JP2007262309A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Sekisui Plastics Co Ltd | 高分子ゲル、該ゲル製造用組成物及び粘着テープ |
FR2993182B1 (fr) * | 2012-07-13 | 2014-10-17 | Urgo Lab | Pansement a liberation prolongee d'actifs |
JP6721316B2 (ja) * | 2015-10-30 | 2020-07-15 | 株式会社パイオラックスメディカルデバイス | 消化器系ステント |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP21817793A patent/JP3220700B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6480578B1 (en) | 1995-06-29 | 2002-11-12 | Douglas C. Allport | Community emergency telephone notification system |
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---|---|
JPH08103490A (ja) | 1996-04-23 |
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