JP3220263B2 - 反転防止弁 - Google Patents

反転防止弁

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械などに使用す
る油圧モータが運転停止に伴って反転するのを防止する
ためのバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械などに使用する油圧モータは、
圧油の供給を遮断した後も慣性力で回転しようとしてボ
ンプ作用を起こすため、ポンプ作用による吐出圧をリリ
ーフ弁を介して逃がすことで、油圧モータの回転を制動
している。
【0003】しかしながら、油圧モータの回転が停止し
た後も吐出側の圧力はなおリリーフ圧に保持されている
ため、この圧力で油圧モータが反転しようとする。
【0004】油圧モータの力で物体を吊り上げるような
場合には、このようにして油圧モータが反転すると危険
なため、例えば実公昭61−28532号に開示された
バイパス弁により、この反転圧力を解放している。
【0005】このバイパス弁は図5に示すように、オリ
フィス143を形成したスリーブ120の内側にポペッ
ト126とその内側に摺動自由に侵入するピストン13
2とを収装し、ポペット126の端部とシート122と
の間でバルブを構成したものである。
【0006】また、オリフィス144を形成したスリー
ブ121、ポペット127、ピストン133及びシート
123を備えた同一構成のバルブがピストン132と1
33を同軸上で相互に当接するように同一のハウジング
118内に対称的に設けられる。ポペット126と12
7はそれぞれスプリング131によりシート122と1
23に向けて付勢される。
【0007】オリフィス143は油圧モータ17を駆動
する一方の油圧通路34に連通し、オリフィス144は
もう一方の油圧通路35に連通する。ピストン132と
133にはこれらのオリフィス143と144を介して
油圧通路34と35の圧力が相対する向きに作用し、こ
れらの圧力バランスに応じて軸方向に摺動する。
【0008】ポペット126と127によるバルブの間
には油室145が設けられ、ポペット126が開くこと
で、オリフィス143が油室145に連通し、ポペット
127が開くことでオリフィス144が油室145に連
通する。
【0009】油圧ポンプ11の吐出油が例えば油圧通路
34から油圧モータ17に供給され、油圧通路35を通
ってタンク12に還流している場合には、油圧通路34
が高圧になっており、オリフィス143を介して作用す
るこの高圧によりピストン132が図の右側に移動し、
ポペット127を開いてオリフィス144を油室145
に連通させている。
【0010】油圧モータ17の回転を止めるべく、切換
弁114を介してカウンタバランス弁115を遮断位置
に切り換えると、引き続き回り続けようとする油圧モー
タ17の慣性力で、油圧通路35が高圧化し、リリーフ
弁37を介して油圧通路35から油圧通路34へと作動
油が流れ、このリリーフ圧に基づく抵抗が油圧モータ1
7にブレーキとして作用する。同時にこの圧力がピスト
ン133に作用し、ピストン132を介してポペット1
26を開き、オリフィス143を油室145に連通させ
る。
【0011】油圧モータ17の回転が停止した時には、
油圧通路35にはなおリリーフ圧に近い圧力が残留して
おり、この圧力が油圧モータ117を逆転させようとす
る。この逆転圧力により、油圧通路34の圧力が上昇す
るが、油室145を介して作用するこの圧力が直ちにポ
ペット127を開くので、油圧通路34と35は等圧と
なり、油圧モータ17はほとんど逆転しない。
【0012】
【発明の課題】ところで、この反転防止弁を建設機械な
どの旋回用の油圧モータに適用した場合には、例えば建
設機械をゆるやかな傾斜地に停止させておくと、油圧モ
ータに加わる回転圧力により油圧通路34(35)に圧
力が発生し、反対側の油圧通路35(34)と油室14
5が連通状態となる。
【0013】この状態で、機械を操作するために逆方向
すなわち油圧通路(35)に圧力を加えるとこの圧力が
油室145を介してポペット126を押し開いて、一次
的に油圧通路35と34が連通してしまうために、細か
い操作がうまくできないという問題があった。
【0014】このような細かい操作性を確保するにはオ
リフィス143と144の断面積を小さくすれば良い
が、そうすると前述の反転防止機能が低下するという問
題があった。
【0015】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、反転防止機能を損なわずに細かい操作に対す
る応答性を高めることを目的とする。
【0016】
【課題を達成するための手段】本発明は、油圧ポンプと
タンクとに至る2本の油圧通路と、油圧通路の断続操作
を行うコントロールバルブと、油圧通路の所定以上の高
圧を解放するリリーフ弁とを備えた油圧回路を接続した
油圧モータにおいて、先端同士を相接しつつ同軸上で各
々摺動可能に弾性保持された2つのバルブ部材と、各バ
ルブ部材に臨んで形成された油室と、これらの油室間の
圧力バランスに応じてバルブ部材の相接する先端部の外
周を摺動して高圧側の油室をバイパス通路に接続する第
1のシャトル弁と、このバイパス通路を前記コントロー
ルバルブの操作位置に応じてタンクに連通する第2のシ
ャトル弁と、前記2本の油圧通路と油室とをそれぞれ接
続する第1のオリフィスと、前記バルブ部材との当接に
よりこの接続を遮断するバルブシートと、油圧通路の圧
力を前記油室と反対側からバルブ部材に作用させる第2
のオリフィスと、前記バイパス通路の流量を制限する第
3のオリフィスとを備えている。
【0017】
【作用】コントロールバッブが遮断状態にある時は、第
2のシャトル弁はバイパス通路をタンクに連通する。こ
の状態で油圧通路に残留する高圧は、第1のシャトル弁
を介してバイパス通路からタンクに解放される。第3の
オリフィスはこのバイパス通路の流出量を制限する。ま
た、第2のオリフィスを介して作用するこの高圧により
バルブ部材が変位し、変位したバルブ部材がバルブシー
トに着座して油圧通路からタンクへの作動油の流出を遮
断する。これにより、残留圧力や外力の負荷による油圧
モータの回転が阻止される。
【0018】コントロールバルブが接続状態に切り換わ
ると、第2のシャトル弁がバイパス通路を遮断する。し
たがって、油圧ポンプから油圧モータへ供給される作動
油は途中で失われず、油圧モータを応答良く動作させ
る。
【0019】
【実施例】図1〜図4に本発明の実施例を示す。
【0020】図1において、油圧モータ17は油圧通路
34,35とコントロールバルブ18とを介して油圧ポ
ンプ11とタンク12とに接続され、コントロールバル
ブ18の接続方向に応じて油圧通路34または35に供
給される油圧ポンプ11の吐出油により回転し、油圧通
路35または34からタンク12に作動油を還流する。
【0021】コントロールバルブ18は油圧ポンプ11
を油圧通路35に、タンク12を油圧通路34に接続す
るセクション18Aと、これらの接続を逆にするセクシ
ョン18Bと、これらの接続を遮断して油圧ポンプ11
の吐出油をタンク12に還流するセクション18Cを備
え、これらのセクションを操作弁16から供給されるパ
イロット圧力により切り換える。
【0022】操作弁16は油圧ポンプ11に付設された
パイロットポンプ14からのパイロット圧を操作に応じ
て切り換え圧力としてコントロールバルブ18のセクシ
ョン18A側あるいはセクション18B側に作用させ
る。
【0023】油圧通路34と35との間にはリリーフ弁
36と37が設けられる。また、これらのリリーフ弁3
6及び37と平行に油圧通路34と35の間に反転防止
弁1が介装される。
【0024】反転防止弁1はバルブハウジング3内に構
成される。バルブハウジング3には油圧通路35に連通
するポート4と、オリフィス46を介してタンク12に
連通するポート5と、油圧通路34に連通するポート6
が形成される。
【0025】このバルブハウジング3にはさらにポート
7と8が形成される。これらのポート7と8にはコント
ロールバルブ18のセクション18A側に作用するパイ
ロット作動油と、セクション18B側に作用するパイロ
ット作動油とがそれぞれ導かれる。これらの圧力はバル
ブハウジング3に収装された後述の第2のシャトル弁2
の両端に作用する。
【0026】反転防止弁1は図2に示すように、バルブ
ハウジング3の内側にピストン状のバルブ部材9と10
を同軸的に摺動自由に収装し、バルブ部材9と10の背
面に臨む油室43と44とに収装したスプリング21と
22により先端を相対して当接させたものであり、当接
部の外周には第1のシャトル弁20が摺動自由に嵌合す
る。
【0027】第1のシャトル弁20とバルブ部材9の間
には油室23が形成され、この油室23がバルブ部材9
の外周に溝状に形成された第1のオリフィス47を介し
てポート4と連通する。一方、油室23はバルブ部材9
が摺動してバルブハウジング3に形成したシート25に
当接することにより、ポート4から遮断される。
【0028】第1のシャトル弁20とバルブ部材10と
の間にも同様に第1のオリフィス48を介してポート6
と連通する油室24が形成され、バルブハウジング3に
はバルブ部材10の当接により油室24とポート6との
間を遮断するシート26が形成される。
【0029】バルブ部材9の内側にはスプリング27に
支持されたスプール28が収装され、このスプール28
の内側にポート4に連通する油室29が形成される。ま
た、スプール28には油室29をバルブ部材9の背面の
油室44に連通する第2のオリフィス30が形成され
る。
【0030】バルブ部材10の内側にもスプリング31
に付勢されたスプール32が収装され、ポート6に連通
する油室33がスプール32の内側に形成される。ま
た、スプール32には油室33の圧力をバルブ部材10
の背面の油室45に連通する第2のオリフィス38が形
成される。
【0031】第1のシャトル弁20は油室23と24の
圧力バランスに応じて軸方向に摺動し、高圧側の油室2
3(24)をバルブハウジング3内に形成されたバイパ
ス通路39に連通する。また、中立位置においてはこれ
らの連通を遮断する。
【0032】バイパス通路39はバルブハウジング3内
に摺動された第2のシャトル弁2と第3のオリフィス4
6とを介してタンク12に接続される。
【0033】第2のシャトル弁2は図3に示すようにバ
ルブハウジング3内にスプリング41と42により軸方
向に摺動可能に弾性保持され、両端に作用するポート7
と8の圧力差に応じて摺動し、これらの圧力差によりコ
ントロールバルブ18がセクション18Cにある時はバ
イパス通路39をタンク12に開放し、セクション18
Aまたはセクション18Bにある時はバイパス通路39
をタンク12から遮断する。なお、この切り換わり圧力
はコントロールバルブ18の切り換わり圧力と同等以下
に設定される。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】油圧ポンプ17を運転を行う時は、操作弁
16を操作してパイロットポンプ14によるパイロット
圧力をセクション18A側に導き、コントロールバルブ
18をパイロット圧力でセクション18Aに切り換え
る。これにより、油圧ポンプ11の吐出油が油圧通路3
5に供給され、油圧モータ17を回転させた後に油圧通
路34からタンク12に回収される。
【0036】油圧通路35の圧力は同時にポート4から
第1のオリフィス47を介して油室23に導かれる。そ
して、油室24との圧力差により第1のシャトル弁20
を図の右方向へと変位させ、バイパス通路39を油室2
3に連通する。シャトル弁20はさらにバルブ部材10
に当接した後、バルブ部材10をスプリング22に抗し
て右方向へ変位させる。
【0037】一方、ポート7にはコントロールバルブ1
8をセクション18Aに保持しているパイロット圧力が
導かれ、第2のシャトル弁2はこのパイロット圧力によ
り図3の右側へと変位してバイパス通路39をタンク1
2から遮断する。このため、バイパス通路39が油室2
3に連通しても、ポート4の圧油がバイパス通路39を
介してタンク12に流出する恐れはない。また、第1の
シャトル弁20の変位に伴って収縮する油室24の作動
油がポート6から油圧通路34に流出するが、これは極
く少量であり、油圧モータ17の動作に影響を及ぼすこ
とはない。
【0038】ポート4の圧油はまた油室29と第2のオ
リフィス30を介して油室44に流入し、バルブ部材9
を図の右方向へと変位させてシート25に着座させる。
つまり、まず第1のシャトル弁20の変位により油室2
3がバイパス通路39に連通し、若干の遅れをもってバ
ルブ部材9が変位してポート4と油室23の連通を遮断
する。油圧モータ17の運転中、反転防止弁はこの状態
に保持される。
【0039】次に油圧モータ17の運転を停止する時
は、操作弁16の操作によりパイロット圧力でコントロ
ールバルブ18をセクション18Cに切り換える。これ
により、油圧ポンプ11の吐出油はコントロールバルブ
18でブロックされ、タンク12に直接還流する。
【0040】一方、油圧モータ17は慣性力で回転し続
けようとし、油圧通路34の圧力が増大する。この圧力
がリリーフ弁36のリリーフ圧に達するとリリーフ弁3
6が開いて油圧通路34の圧油を油圧通路35に流出さ
せ、リリーフ圧に基づき油圧モータ17の回転にブレー
キをかける。
【0041】この時、ポート6はリリーフ圧に等しい圧
力となり、この圧油が第1のオリフィス48を介して油
室24に作用し、第1のシャトル弁20を図の左側へと
変位させる。これにより、バイパス通路39と油室23
の連通が遮断され、バイパス通路39と油室24が連通
する。第1のシャトル弁20はバルブ部材9に当接した
後、さらにバルブ部材9をスプリング21に抗して左側
へと変位させる。
【0042】一方、第2のシャトル弁2はポート7の圧
力低下により中立位置に戻ってバイパス通路39をタン
ク12に連通するので、ポート6の圧油は油室24から
バイパス通路39、ポート5、オリフィス46を通って
タンク12に流出する。しかしながら、この流量は第3
のオリフィス46により油圧モータ17の回転の制動に
影響しない程度に小さく抑えられる。
【0043】ポート6の圧油はさらに第2のオリフィス
38を介して油室45に流入し、バルブ部材10を図の
左側へと変位させてシート26に着座させ、油室24を
ポート6から遮断する。このようにして、第2のシャト
ル弁2の変位に対してバルブ部材10が若干の遅れをも
って変位するので、ポート6からタンク12への作動油
の流出はこの遅れの間に限定される。
【0044】なお、バルブ部材10がシート26に着座
することで第1のシャトル弁20の両側に働く圧力は均
等となる。したがって、ブレーキ時の作動油の熱膨張に
より例えば低圧側の油圧通路35の圧力が上昇した場合
には、シャトル弁20が図の右方向へ変位し、油圧通路
35の圧油の一部をポート4から油室23、バイパス通
路39及びポート5を介してタンク12に流出させ、油
圧通路35の圧力の異常な上昇を防止する。
【0045】さて、油圧モータ17はリリーフ弁36の
ブレーキ作用により停止した後、油圧通路34の残留圧
力により反転しようとする。この反転圧力により油圧通
路35の圧力が上昇すると、ポート4と油室23を介し
て作用する圧力により第1のシャトル弁20が図の右方
向に変位し、油圧通路35の圧油の一部をポート4、油
室23及びバイパス通路39を介してタンク12に流出
させる。
【0046】一方、ポート4の圧力が第2のオリフィス
30を介して油室44に伝達されると、油室23との受
圧面積差でバルブ部材9が図の右方向に変位し、シート
25に着座して油圧通路35からのタンク12への作動
油の流出は遮断される。一方、この変位により油室44
が拡大するとともに、バルブ部材10を介して油室45
が圧縮され、油室45の作動油の一部が第2のオリフィ
ス38とポート6を経由して油圧通路34に流出する。
【0047】つまり、油圧通路34の残留圧力に対して
まず圧油の一部がタンク12に流出し、次いで、油室4
4と45の容積変化により油圧通路34と35の圧力バ
ランスの均衡が図られるので、油圧通路34の残留圧力
で油圧モータ17が反転する恐れはない。
【0048】なお、バルブ部材10がシート26に着座
した状態から、バルブ部材11が、シート25に着座す
るまでに要するバルブ部材10と11の移動時間tは次
式で表される。
【0049】 t=V/{C・a(2g・P/γ)1 / 2 } V=A×s A=d2 ・π/4 ただし、 s:ストローク距離 d:バルブ部材9の外径 a:第2のオリフィス30の断面積 P:スプリング21のばね荷重/スプール28の断面積 C:流動係数 g:重力加速度 γ;作動油の比重 したがって、例えば第2のオリフィス30の断面積を変
えることにより、移動時間tを任意に設定することがで
きる。
【0050】ところで、この油圧モータ17を建設機械
の旋回装置に使用した場合に、例えば緩い傾斜地に停止
した状態では、一方の油圧通路35(34)に保持圧力
がかかり、この圧力によりバルブ部材9(10)がシー
ト25(26)に着座している。したがって、第2のシ
ャトル弁2は開いていても、油室23はポート4から遮
断されており、油圧通路35(34)の圧油がバイパス
通路39を介してタンク12に流出する恐れはない。
【0051】また、この状態で機械を動かしたい時は、
操作弁16を介してコントロールバルブ18をセクショ
ン18Aまたは18Bに切り換えると、第2のシャトル
弁2が直ちにバイパス通路39を遮断する。
【0052】したがって、油圧通路34(35)に供給
された油圧ポンプ11の吐出油は途中で失われることな
く油圧モータ17に供給される。図4はバイパス通路3
9の流量と油圧通路34と35の圧力を示しているが、
従来の反転防止弁においては顕著であった始動直後の加
速時のバイパス流量(図の破線に示す)がなくなるの
で、油圧モータ17の細かい加減速操作も応答良く行え
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1と第2のシ
ャトル弁により第1と第3のオリフィスを介して圧油を
タンクに逃がす一方、第2のオリフィスを介して作用す
るこの圧力に応動して若干の遅れをもってこの流出を遮
断するバルブ部材を備えたので、油圧モータが停止した
後の残留圧力がこの遅れ時間の間にタンクに解放され、
反転圧力による油圧モータの逆転を防止することができ
る。
【0054】一方、コントロールバルブが油圧モータを
運転するポジションに切り換えられている時は、第2の
シャトル弁が圧油のタンクへの流出を遮断するので、油
圧ポンプの吐出油は途中で失われることなく油圧モータ
に供給される。したがって、細かい操作を行う場合の応
答性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す油圧モータの駆動回路図
である。
【図2】反転防止弁の縦断面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】圧力及びバイパス流量特性を示すグラフであ
る。
【図5】従来例を示す油圧モータの駆動回路図と反転防
止弁の縦断面図との合成図である。
【符号の説明】
1 反転防止弁 2 第2のシャトル弁 9,10 バルブ部材 11 油圧ポンプ 12 タンク 17 油圧モータ 18 コントロールバルブ 20 第1のシャトル弁 23,24 油室 25,26 バルブシート 30,31 第2のオリフィス 34,35 油圧通路 36,37 リリーフ弁 39 バイパス通路 46 第3のオリフィス 47,48 第1のオリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224302(JP,A) 特開 昭58−106201(JP,A) 実開 平5−42706(JP,U) 実開 平5−27304(JP,U) 実開 平5−27303(JP,U) 実開 平2−19901(JP,U) 実開 昭60−41602(JP,U) 実公 昭61−28532(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 - 11/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプとタンクとに至る2本の油圧
    通路と、油圧通路の断続操作を行うコントロールバルブ
    と、油圧通路の所定以上の高圧を解放するリリーフ弁と
    を備えた油圧回路を接続した油圧モータにおいて、先端
    同士を相接しつつ同軸上で各々摺動可能に弾性保持され
    た2つのバルブ部材と、各バルブ部材に臨んで形成され
    た油室と、これらの油室間の圧力バランスに応じてバル
    ブ部材の相接する先端部の外周を摺動して高圧側の油室
    をバイパス通路に接続する第1のシャトル弁と、このバ
    イパス通路を前記コントロールバルブの操作位置に応じ
    てタンクに連通する第2のシャトル弁と、前記2本の油
    圧通路と油室とをそれぞれ接続する第1のオリフィス
    と、前記バルブ部材との当接によりこの接続を遮断する
    バルブシートと、油圧通路の圧力を前記油室と反対側か
    らバルブ部材に作用させる第2のオリフィスと、前記バ
    イパス通路の流量を制限する第3のオリフィスとを備え
    たことを特徴とする油圧モータの反転防止弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100343325B1 (ko) * 1999-11-30 2002-07-25 동명중공업주식회사 중장비 차량의 상부작업체 반전방지장치

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