JP3220131B1 - 不断水切断工法 - Google Patents

不断水切断工法

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JP3220131B1
JP3220131B1 JP2001023257A JP2001023257A JP3220131B1 JP 3220131 B1 JP3220131 B1 JP 3220131B1 JP 2001023257 A JP2001023257 A JP 2001023257A JP 2001023257 A JP2001023257 A JP 2001023257A JP 3220131 B1 JP3220131 B1 JP 3220131B1
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敏之 佐藤
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Abstract

【要約】 【課題】 不断流下において既設管を切断する際に発生
する切粉を、密閉ケースの内から外へ十分に排出できる
切粉の排出方法を提供する。 【解決手段】 切削工具4の外周には、既設管1内の水
が切削中に流れ出る切欠された流路43aが設けられ、
前記切欠された流路43aは、前記切削工具4の先端面
40から基端面46に近付くに従い断面が概ね小さくな
るように形成され、密閉ケース2には、切削工具挿入孔
28から周方向Rに離れた位置に切粉を排出する排出孔
25が設けられ、該排出孔25は前記切削工具挿入孔2
8から前記周方向Rの第1の方向R1に90°よりも小さ
な角度の位置に設けられ、前記第1の方向R1に前記密
閉ケース2を回転させながら前記既設管1を切削して、
前記流路43aを通って更に前記第1の方向R1に沿っ
て前記切粉を水と共に前記排出孔25から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設管を不断水で
切断する工法に関し、特に密閉ケースを回転させること
で、カッターを密閉ケースと共に回転させて既設管を円
周方向に切断する切断工法における切粉の排出に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ミリング状のカッターを用いて不
断水下で既設管を切断する工法が提案されている(たと
えば、特開平11−304073号公報参照)。かかる
切断工法では、既設管を比較的広い50mm程度の幅にわた
って切削し、切片を生成することなく既設管を切断する
ので、多量の切粉が発生する。したがって、この切粉を
水道の管内にできるだけ入らないように、密閉ケースの
内から外へ排出することは重要である。
【0003】したがって、本発明の目的は、不断水下に
おいて既設管を切断する際に発生する切粉を、密閉ケー
スの内から外へ十分に排出できる切粉の排出方法を提供
することである。
【0004】
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】本工法において、管の内面にモルタルライ
ニングを有する既設管を切削する場合には、超硬合金
(Hard metal)からなるチップを多数設けた切削工具
や、ダイヤモンドの粒子を切レ刃とする切削工具を用い
るのが好ましい。一方、鋼管を切削する場合には、高速
度鋼(High speed steel)を切レ刃とする切削工具を用
いるのが好ましい。ミリング状の切削工具は、先端にセ
ンタードリルを有していてもよい。
【0011】本発明において、「密閉」とは、完全に密
閉するという意味ではなく、不断水で工事ができる程度
の水密性を保つという意味である。したがって、「密閉
ケース」とは、既設管内を流れる液体の圧力に耐え得る
耐圧性能と、ある程度の止水性能を持つケースをいう。
また、「密閉ケース」は管軸方向に複数個に分割されて
いてもよく(たとえば、特開平11−287385号、
同11−304073号参照)、その場合、必ずしも密
閉ケース全体を回転させる必要はなく、密閉ケースの一
部を回転させてもよい。なお、「密閉ケース」は、既設
管に組み付ける前の状態において、周方向に2以上に分
割された複数個の分割ケースで構成されるが、組付後
に、溶接により周方向にエンドレスの一体のものとして
もよい。また、「気密状態で囲繞する」とは、切削の作
業等に支障を来さない程度に密閉するという意味であ
る。
【0012】また、本発明において、「切削」とは、切
レ刃を回転させて管壁の一部を削り取ることをいう。ま
た、「切削運動」とは、切レ刃を回転させることをい
い、一方、「送り運動」とは、前記切削工具により管壁
の新しい部分を次々と削ることができる位置に、前記切
削工具を移動させることをいう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、添付の図面を参考にし
た以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解され
るであろう。しかしながら、実施形態および図面は単な
る図示および説明のためのものである。本発明の範囲は
請求の範囲に基づいて定められる。添付図面において、
複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当
部分を示す。
【0014】以下、本発明の実施形態を図面にしたがっ
て説明する。図1ないし図5は第1実施形態を示す。密閉ケース2 図1(a)および図2(a)に示すように、密閉ケース
2は、既設管1の周方向Rに2分割された第1および第
2分割ケース21,22を備えている。密閉ケース2
は、前記周方向Rに回転可能となっている。図2
(a),(b)に示す前記密閉ケース2と既設管1との
間や、図1(a)に示す前記第1分割ケース21と前記
第2分割ケース22との間は、ゴムパッキン26でシー
ルされている。前記第1分割ケース21は、既設管1を
下方から覆うケースであり、前記第2分割ケース22
は、既設管1を上方から覆うケースである。図2(a)
のように、前記密閉ケース2には、前記ゴムパッキン2
6を嵌め込む、左右各々、一対の第1の突条51が一体
に形成されている。該第1の突条51は、密閉ケース2
の内面において管径方向Cの内方に向って突出してい
る。
【0015】図1(a)に示すように、前記第2分割ケ
ース22には、分岐状部27と排出孔25とが一体に形
成されている。前記分岐状部27は、既設管1の径方向
Cの上方に分岐状に突出している。前記分岐状部27に
は、作業用仕切弁70を介して切断機3のカッタケース
31Aが固定されている。前記分岐状部27には、切削
工具挿入孔28が形成されている。前記切削工具挿入孔
28は、後述する切削工具4を既設管1の径方向Cに向
って挿入するのに適しており、既設管1の管内径に比べ
小さな内径を有している。前記分岐状部27と前記作業
用仕切弁70との間や、前記作業用仕切弁70とカッタ
ケース31Aとの間は、図示しないゴムリングによって
シールされている。前記分岐状部27は、内側に図示し
ないプラグをねじ込むための雌ネジ部27aを有してい
る。
【0016】前記排出孔25は、既設管1を切削する際
に生成される切粉を水と共に排出するためのものであ
る。前記排出孔25は、切削工具挿入孔28に近接した
位置に設けられている。前記排出孔25は、後述する送
り工程において密閉ケース2を回転させる方向(第1の
方向)R1に、切削工具挿入孔28から90°よりも小
さな角度離れた位置に設けられている。また、前記密閉
ケース2は、前記切削工具挿入孔28と前記排出孔25
との間の部分において、既設管1の外周面1bに沿った
円周面22aを有し、該円周面22aと前記外周面1b
との間に円弧状の空間Sが形成されている。
【0017】なお、図1(b)に示すように、排出孔2
5は切削工具挿入孔28に対して若干管軸方向Lに位置
ズレして設けてもよい。
【0018】切断機3 つぎに、好ましい切断機3の一例を図3を用いて説明す
る。図3の切断機3は、アタッチメント34を介してカ
ッタケース31Aが作業用仕切弁70(図1)に固定さ
れる。前記カッタケース31Aおよびギヤケース31B
内には、長いカッタ軸32が挿通されている。前記カッ
タ軸32はカッタケース31Aおよびギヤケース31B
内において第1軸受36Aおよび図示しない軸受を介し
て、軸線C1のまわりに回転自在に支持されている。前
記カッタ軸32の軸線C1は、切断機3が密閉ケース2
に取り付けられると、既設管1の径方向Cに設定され
る。前記カッタ軸32は、電動モータ(原動機の一例)
35の動力で、図示しない減速機やベベルギヤにより回
転される。
【0019】前記カッタケース31A内には、前記カッ
タ軸32と平行に切込み用ネジ37が設けてある。該切
込み用ネジ37はハンドル38を回転させることによ
り、ベベルギヤ39A,39Bを介して、正逆に回転す
る。前記切込み用ネジ37には把持部36Fに形成した
雌ネジが螺合している。該把持部36Fは第2軸受36
Bを介してカッタ軸32を把持している。したがって、
ハンドル38を回転させることにより、切込み用ネジ3
7が回転するのに伴って、把持部36Fが前進または後
退してカッタ軸32が前進または後退する。なお、前記
カッタ軸32の先端には、切削工具4を固定するための
雌ネジ32fが形成されている。
【0020】つぎに、好ましい切削工具4の一例を図4
(a),(b),(c)を用いて説明する。切削工具4
は前記雌ネジ32f(図3)にねじ込んで固定される工
具本体43を有している。工具本体43には第1および
第2チップ44A,44Bが雄ネジ45を介して固定さ
れており、切レ刃42が摩耗した際に、チップ44A,
44Bを取り換えることができるようになっている。
【0021】前記第1チップ44Aは、略円柱形の工具
本体43の先端面40の切レ刃42を構成しており、既
設管1を切り込む。一方、前記第2チップ44Bは、略
円柱形の工具本体43の外周面41の切レ刃42を構成
しており、既設管1を切削する。工具本体43における
各チップ44A,44Bの前面には、前記既設管1内の
水が切削中に流れ出るように切欠された流路43aが設
けられている。前記切欠された流路43aは、工具本体
43の先端面40から基端面46に近付くに従い断面が
概ね小さくなるように形成されている。
【0022】つぎに、既設管1の切断方法の各工程につ
いて説明する。組立工程 まず、図1(a)の既設管1内に液体(水)が流れてい
る状態で、密閉ケース2を既設管1に取り付ける。この
取り付け後、作業者は、図示しない組立ボルトにより両
分割ケース21,22を組み立てる。その後、作業者は
密閉ケース2に作業用仕切弁70と切断機3を組み付け
る。こうして、密閉ケース2は既設管1の一部を気密状
態で囲繞する。
【0023】切込工程 前記組立工程の後、作業者は切断機3を操作して、切削
工具4の先端面40が既設管1の上面に近接する位置ま
で切削工具4を下降させる。この後、作業者が図示しな
い原動機を駆動させると、切削工具4がカッタ軸32と
共に回転し、既設管1を切削する切削運動を開始する。
該切削運動を行っている状態で、作業者が切断機3を操
作して、切削工具4を径方向Cに下降させていくと、や
がて、図1(a)の二点鎖線および図2(a)に示すよ
うに、切削工具4の先端面40が径方向Cの中心に向っ
て既設管1の管壁1aの一部を貫通する。これにより、
切削工具4による切込みが完了する。
【0024】送り工程 前記切込工程の後、前記切削運動を切削工具4が行って
いる状態で、作業者が密閉ケース2を図1の周方向R1
に1回転させる。すなわち、切削工具4はカッタ軸32
のまわりを回転しながら密閉ケース2と共に前記周方向
R1に回転する送り運動を行う。このように、作業者は
切削工具4が送り運動を行っている状態で、切削工具4
を既設管1の全周の範囲にわたって回転させる。このよ
うにして、切片を生成することなく切粉を生成して、既
設管1を前記周方向Rに全周の範囲にわたって切削し、
図2(b)に示すように、既設管1に前記周方向Rに全
周の範囲にわたって切り開かれた切断溝12Cを形成す
る。すなわち、既設管1を管軸方向Lに分断する。
【0025】工具取出工程 つぎに、以下に説明する方法で切削工具4を取り出す。
まず、作業者は、切削工具4をカッタケース31A内に
収容した後、図2(b)に示すように、作業用仕切弁7
0を閉弁する。その後、作業者は切断機3を取り外す。
この後、作業者は、周知のプラグ挿入器(図示せず)等
を用いて切削工具挿入孔28を閉塞する作業を行う。な
お、密閉ケース2に形成した雌ネジ65には、前記閉塞
作業の完了後に、いわゆる押ボルトと呼ばれる止ネジを
ねじ込んで密閉ケース2を既設管1に固定してもよい。
【0026】つぎに、切粉を排出するメカニズムについ
て説明する。図5(a)は、本第1実施形態における既
設管1を約90°切削した後の状態を示す。図5(b)
は同状態の比較例を示す。図5(a)の矢印Aで示すよ
うに、既設管1内を流れる水は、切削された溝および前
記切削工具4の流路43aに沿って、水圧により密閉ケ
ース2内に流れ出す。この密閉ケース2内に流れ出した
水は、密閉ケース2の回転方向R1に沿って排出孔25
に向って流れ、排出孔25から排出される。この際、切
粉は、図5(a)の破線矢印Bで示すように、前記既設
管1内から流出する水の勢いにより、切削工具4の流路
43aから円弧状の空間Sを通って排出孔25に導か
れ、排出孔25から排出される。このように、本第1実
施形態では、切削工具4の回転方向R1の下手に排出孔
25が設けられているので、切削された溝から回転方向
R1に向かう水の流れが大きくなる。そのため、生成し
た切粉は、切削された溝から既設管1内に入り込むこと
なく、水と共に排出孔25から十分に排出される。
【0027】一方、図5(b)の比較例では、排出孔2
5が切削工具挿入孔28から密閉ケース2の回転方向R
1とは逆の回転方向R2に90°よりも大きな角度離れ
て設けられている。この図に示すように、本比較例で
は、切削された溝から前記逆方向R2に向かう水の流れ
が大きくなる。そのため、矢印Aで示すように、排出孔
25からは多くの水が排出され、破線矢印Bで示すよう
に、多くの切粉が切削された溝から既設管1内に落下す
る。したがって、生成した切粉を十分に排出することが
できない。
【0028】図5(c)は、本第1実施形態における既
設管1を約270°切削した後の状態を示す。図5
(d)は同状態の比較例を示す。図5(c)に示すよう
に、この状態においては、切削された溝が大きくなり切
削工具4付近の水の流れが若干小さくなるため、切粉が
既設管1内に多少落下する。しかし、この状態において
も、切削工具4の流路43aから排出孔25に向かう水
の流れは大きいので、多くの切粉を水と共に密閉ケース
2の内から外へ排出することができる。
【0029】一方、図5(d)の比較例では、殆どの切
粉が密閉ケース2内に落下するので、切粉を十分に排出
することができない。
【0030】図6は第2実施形態を示す。図6(a),
図6(b)に示すように、密閉ケース2の内側における
排出孔25のまわりには、エラストマーで形成されたU
字状の突出部材10が設けられている。前記突出部材1
0は、既設管1の外周面1bに向って突出して密閉ケー
ス2の回転方向R1とは反対の前記逆方向(第2の方
向)R2ないし管軸方向Lから排出孔25に水が流れ込
むのを抑制する。
【0031】このように突出部材10が設けられている
ことにより、前記逆方向R2ないし管軸方向Lから排出
孔25に向かう水の流れが抑制されて、排出孔25には
回転方向R1から水が流入する。したがって、生成され
た切粉が水の流れにより排出孔25に向って流れるの
で、より多くの切粉を排出することができる。その他の
構成は、第1実施形態と同様であり、同一部分または相
当部分に同一符号を付して、その詳しい説明および図示
を省略する。
【0032】図7ないし図8は第3実施形態を示す。図
7(a)に示すように、密閉ケース2の分岐状部27に
は、切削工具挿入孔28から分岐した排出孔25が設け
られている。排出孔25は、切削工具挿入孔28の回転
方向R1の下手に設けられている。
【0033】図7および図8に示すように、切削工具4
Aの外周には、既設管1内の水が切削中に流れ出るよう
に切欠された流路43bが設けられている。前記流路4
3bは切削工具4Aの先端面40から基端面46まで連
なって設けられている。切削工具4Aには、カッタ軸3
2がねじ込まれる雌ネジ部48が形成されている。
【0034】密閉ケース2の内側には、エラストマーで
形成された筒状の筒状部材11が取り付けられている。
前記筒状部材11は、切削工具4Aの外周囲を覆うと共
に既設管1の外周面1bに向って突出しており、切削工
具4Aとの間で流路S1を形成している。前記筒状部材
11は、既設管1と密閉ケース2との間において、当該
筒状部材11の外側の空間から切削工具挿入孔28に水
が流れ込むのを抑制する。
【0035】図7(a)に示すように、既設管1が切削
されると、既設管1内の水の流れは矢印Aで示すよう
に、水圧により切削工具4の流路43bに沿って切削工
具挿入孔28を通って排出孔25に向って流れ込み、排
出孔25から排出される。この際、切削工具4Aの外周
囲には筒状部材11が取り付けられているので、生成さ
れた切粉は切削工具4Aの外周囲の各方向からの水の流
れの影響を受けにくい。そのため、切粉は、矢印Bで示
すように、水の流れと共に排出孔25から流れ出る。こ
のように、本第3実施形態では、切粉を水の流れに乗せ
て排出孔28に運ぶことができるので、切粉を十分に排
出できる。また、密閉ケース2等が概ね左右対称に形成
されているので、密閉ケース2を前記逆方向R2に回転
させて既設管1を切削する場合であっても、切粉を十分
に排出できる。
【0036】なお、前記排出孔25は管軸方向Lに向け
て設けてもよく、図9のように排出孔25に加えて、あ
るいは、排出孔25の代わりに、前記逆方向R2に排出
孔25Aを設けてもよい。また、排出孔25は作業用弁
70、アタッチメント34または切断機3のカッタケー
ス31Aに設けてもよい。また、切削工具4の先端面4
0にセンタードリル49を設けてもよい。その他の構成
は、第1実施形態と同様であり、同一部分または相当部
分に同一符号を付して、その詳しい説明および図示を省
略する。
【0037】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、切断機としては、周知の穿孔
機を用いてもよい。また、密閉ケースで既設管を囲繞す
る前に前記密閉ケースに切断機を取り付けてもよい。ま
た、密閉ケースは周方向に3つないし4つに分割しても
よい。また、密閉ケースは3組以上取り付けてもよい。
さらに、本発明において既設管内を流れる流体は、水の
他にオイルなど他の流体であっても本発明の範囲に含ま
れる。したがって、そのような変更および修正は、本発
明の範囲のものと解釈される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不断水下において既設管を切断する際に発生する切粉
を、密閉ケースの内から外へ十分に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施形態にかかる工
法の組立工程を示す横断面図、図1(b)は内側から見
た第2分割ケースの平面図である。
【図2】図2(a)は切込工程を示す縦断面図、図2
(b)は工具取出工程を示す縦断面図である。
【図3】図3は切断機を示す一部破断した側面図であ
る。
【図4】図4(a)は切削工具の側面図、図4(b)お
よび図4(c)は切削工具を示す斜視図である。
【図5】図5(a)および(c)は、それぞれ、第1実
施形態にかかる切粉の排出のメカニズムを示す横断面
図、図5(b)および図5(d)は、それぞれ、比較例
にかかる同メカニズムを示す横断面図である。
【図6】図6(a)は本発明の第2実施形態にかかる切
粉の排出のメカニズムを示す横断面図、図6(b)は内
側から見た突出部材の平面図である。
【図7】図7(a)は本発明の第3実施形態にかかる切
粉の排出のメカニズムを示す横断面図、図7(b)は内
側から見た筒状部材の平面図である。
【図8】図8は第3実施形態にかかる切削工具を示す斜
視図である。
【図9】図9は切削工具の変形例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】 1:既設管 10:突出部材 11:筒状部材 1b:外周面 12C:切断溝 2:密閉ケース 21:第1分割ケース 22:第2分割ケース 25:排出孔 28:切削工具挿入孔 22a:円周面 3:切断機 4:切削工具 40:先端面 46:基端面 43a:流路 C:径方向 C1:軸線 L:管軸方向 R:周方向 R1:回転方向(第1の方向) R2:逆回転方向(第2の方向) S:円弧状の空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−308917(JP,A) 特開2000−179779(JP,A) 実開 昭55−138037(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 55/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミリング状の切削工具を有する切断機
    と、既設管の周方向に分割された複数個の分割ケースを
    含む密閉ケースとを用意し、 前記ミリング状の切削工具は前記既設管の径方向に設定
    した軸線のまわりに回転自在に前記切断機に取り付けら
    れ、 前記密閉ケースは前記既設管の一部を気密状態で囲繞す
    ると共に前記既設管の周方向に回転するのに適した構造
    を有し、かつ、前記切削工具を前記既設管の径方向に向
    って挿入するのに適した切削工具挿入孔を有し、 前記切断機を密閉ケースに取り付けた状態で、前記密閉
    ケースにより前記既設管の一部を気密状態で囲繞し、前
    記密閉ケースを前記既設管の周方向に回転させること
    で、該密閉ケースと共に前記切削工具を前記周方向に回
    転させて切粉を生成しながら前記既設管を切削すること
    により、前記既設管を全周にわたって切断する不断水切
    断工法において、 前記切削工具には、前記既設管内の水が切削中に流れ出
    る切欠された流路が設けられ、 前記密閉ケースには、前記切削工具挿入孔から前記周方
    向に離れた位置に前記切粉を排出する排出孔が設けら
    れ、該排出孔は前記切削工具挿入孔から前記周方向の第
    1の方向に120 °よりも小さな角度の位置に設けられ、前記密閉ケースの内側における前記排出孔のまわりに
    は、前記既設管の外周面に向って突出して前記第1の方
    向とは反対の第2の方向から前記排出孔に水が流れ込む
    のを抑制する突出部材が設けられ、 前記第1の方向に向って前記密閉ケースを回転させなが
    ら前記既設管を切削して、前記流路を通って更に前記第
    1の方向に沿って前記切粉を水と共に前記排出孔から排
    出する不断水切断工法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記突出部材がエラストマーで形成されている不断水切
    断工法。
  3. 【請求項3】 ミリング状の切削工具を有する切断機
    と、既設管の周方向に分割された複数個の分割ケースを
    含む密閉ケースとを用意し、 前記ミリング状の切削工具は前記既設管の径方向に設定
    した軸線のまわりに回転自在に前記切断機に取り付けら
    れ、 前記密閉ケースは前記既設管の一部を気密状態で囲繞す
    ると共に前記既設管の周方向に回転するのに適した構造
    を有し、かつ、前記切削工具を前記既設管の径方向に向
    って挿入するのに適した切削工具挿入孔を有し、 前記切断機を密閉ケースに取り付けた状態で、前記密閉
    ケースにより前記既設管の一部を気密状態で囲繞し、前
    記密閉ケースを前記既設管の周方向に回転させること
    で、該密閉ケースと共に前記切削工具を前記周方向に回
    転させて切粉を生成しながら前記既設管を切削すること
    により、前記既設管を全周にわたって切断する不断水切
    断工法において、 前記切削工具には、前記既設管内の水が切削中に流れ出
    る切欠された流路が設けられ、 前記密閉ケースには、前記切削工具挿入孔から前記周方
    向に離れた位置に前記切粉を排出する排出孔が設けら
    れ、該排出孔は前記切削工具挿入孔から前記周方向の第
    1の方向に120 °よりも小さな角度の位置に設けられ、前記切削工具挿入孔と前記排出孔との間については前記
    密閉ケースが前記既設管の外周面に沿った円周面を有
    し、該円周面と前記既設管の外周面との間に円弧状の空
    間が形成され、 前記第1の方向に向って前記密閉ケースを回転させなが
    ら前記既設管を切削して、前記流路を通って更に、前
    記流路から前記円弧状の空間を通って前記第1の方向に
    沿って前記切粉を水と共に前記排出孔から排出する不断
    水切断工法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしのいずれか1項におい
    て、 前記切欠された流路は、前記切削工具の先端面から基端
    面に近付くに従い断面が概ね小さくなるように形成され
    た不断水切断工法。
  5. 【請求項5】 ミリング状の切削工具を有する切断機
    と、既設管の周方向に分割された複数個の分割ケースを
    含む密閉ケースとを用意し、 前記ミリング状の切削工具は前記既設管の径方向に設定
    した軸線のまわりに回転自在に前記切断機に取り付けら
    れ、 前記密閉ケースは前記既設管の一部を気密状態で囲繞す
    ると共に前記既設管の周方向に回転するのに適した構造
    を有し、かつ、前記切削工具を前記既設管の径方向に向
    って挿入するのに適した切削工具挿入孔を有し、 前記切断機を密閉ケースに取り付けた状態で、前記密閉
    ケースにより前記既設管の一部を気密状態で囲繞し、前
    記密閉ケースを前記既設管の周方向に回転させること
    で、該密閉ケースと共に前記切削工具を前記周方向に回
    転させて切粉を生成しながら前記既設管を切削すること
    により、前記既設管を全周にわたって切断する不断水切
    断工法において、 前記切削工具には、前記既設管内の水が切削中に流れ出
    る切欠された流路が設けられ、前記切欠された流路は、前記切削工具の先端面から基端
    面に近付くに従い断面が概ね小さくなるように形成さ
    れ、 前記密閉ケースには、前記切削工具挿入孔から前記周方
    向に離れた位置に前記切粉を排出する排出孔が設けら
    れ、該排出孔は前記切削工具挿入孔から前記周方向の第
    1の方向に120 °よりも小さな角度の位置に設けられ、 前記第1の方向に向って前記密閉ケースを回転させなが
    ら前記既設管を切削して、前記流路を通って更に前記第
    1の方向に沿って前記切粉を水と共に前記排出孔から排
    出する不断水切断工法。
  6. 【請求項6】 ミリング状の切削工具を有する切断機
    と、既設管の周方向に分割された複数個の分割ケースを
    含む密閉ケースとを用意し、 前記ミリング状の切削工具は前記既設管の径方向に設定
    した軸線のまわりに回転自在に前記切断機に取り付けら
    れ、 前記密閉ケースは前記既設管の一部を気密状態で囲繞す
    ると共に前記既設管の周方向に回転するのに適した構造
    を有し、かつ、前記切削工具を前記既設管の径方向に向
    って挿入するのに適した切削工具挿入孔を有し、 前記切断機を密閉ケースに取り付けた状態で、前記密閉
    ケースにより前記既設管の一部を気密状態で囲繞し、前
    記密閉ケースを前記既設管の周方向に回転させること
    で、該密閉ケースと共に前記切削工具を前記周方向に回
    転させて切粉を生成しながら前記既設管を切削すること
    により、前記既設管を全周にわたって切断する不断水切
    断工法において、 前記密閉ケースの内側には、前記切削工具の外周囲を覆
    って、前記切削工具との間で流路を形成する筒状の筒状
    部材が取り付けられ、 前記密閉ケースないし前記切断機には、前記切削工具挿
    入孔に連なる排出孔が設けられ、 前記既設管の切削中に前記排出孔から前記切粉を水と共
    に排出する不断水切断工法。
  7. 【請求項7】 請求項において、 前記筒状部材がエラストマーで形成されている不断水切
    断工法。
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