JP3219991B2 - ダンプカーにおけるリフトアーム構造 - Google Patents

ダンプカーにおけるリフトアーム構造

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JP3219991B2
JP3219991B2 JP00292296A JP292296A JP3219991B2 JP 3219991 B2 JP3219991 B2 JP 3219991B2 JP 00292296 A JP00292296 A JP 00292296A JP 292296 A JP292296 A JP 292296A JP 3219991 B2 JP3219991 B2 JP 3219991B2
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浩三 植田
毅 本吉
喜重 楠本
俊一 佐藤
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車体と荷箱間にリフ
トアームとテンションリンクとを連結したリンク機構を
左右一対設け、この一対のリンク機構間に油圧シリンダ
を配設した傾動装置により荷箱を車体上に伏倒位置とダ
ンプ位置とに後方傾動可能としたダンプカーにおけるリ
フトアーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダンプカーにおけるリフトアーム
構造としては図8に示すように、略三角形状のリフトア
ーム本体01の一頂部02に上方に突出状に一対のブラ
ケット03を設け、この一対のブラケット03間にテン
ションリンク04の取付部材05を挿入してピン06に
よりテンションリンク04を取付けている。
【0003】この場合は、リフトアーム07にテンショ
ンリンク04を取付けたリンク機構08の高さAが高く
なり、このリンク機構08を荷箱と車体間に取付ける
と、荷箱の荷台が高くなり、荷箱の地上高が高くなって
ダンプカーの走行安定性が悪いという問題がある。この
問題を解決したリフトアームとしては実開昭59−79
429号公報に示すものがある。このリフトアームは図
9、図10に示すように、略三角形状の2枚のプレート
09、010の外縁を内方に折曲げし、この折曲部を嵌
合固着して断面ボックス状に形成している。そして、こ
のリフトアーム011にテンションリンクを取付けるに
は図11、図12に示すように、テンションリンク01
2をリフトアーム011の外側に配設し、リフトアーム
011の一頂部013とテンションリンク012の取付
部材014間にピン015を挿入して取付ている。そし
てこのリフトアーム011とテンションリンク012と
からなるリンク機構016は油圧シリンダ017を間に
介して左右一対配設されて、傾動装置018を構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの場合は、
テンションリンクをリフトアームの外側に配設している
ので、左右一対のテンションリンクの幅の分だけ傾動装
置の横幅Tが広くなり、荷箱の主桁間や車体間に入れる
ことが困難という問題がある。本発明はかかる事情に鑑
みなされたもので、リンク機構の高さが低くなるような
リフトアームの構造として、荷箱の地上高さを低くし、
ダンプカーの走行安定性を良くするとともに、傾動装置
の横幅が狭くなるようなリフトアームの構造として、傾
動装置をコンパクトにし、荷箱の主桁間や車体間に容易
に入れて取付けることができるようにすることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、車体と荷箱間にリフトアームとテンションリ
ンクとを連結したリンク機構を左右一対設け、この一対
のリンク機構間に油圧シリンダを配設した傾動装置によ
り荷箱を車体上に伏倒位置とダンプ位置とに後方傾動可
能としたダンプカーにおいて、前記リフトアームは略三
角形状の左右一対の側板と、この一対の側板の一辺間に
嵌め込まれて固定され、一対の側板の一辺端間の一頂部
に形成され、この一頂部に連結するテンションリンクの
少なくとも一部を荷箱伏倒位置にて収容しうる断面略コ
字状の窪み部を有する連結部材と、一対の側板のその他
の辺間にリフトアームをボックス状にするために固定し
た接続部材とより構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】リフトアームをボックス状に形成しているの
で、リフトアームの強度を維持しつつ、荷箱の伏倒位置
においてテンションリンクの少なくとも一部をリフトア
ームの連結部材の窪み部に収容しているので、リンク機
構の高さaは低いものとなっている。このため荷箱の荷
台が低くなり、荷箱の地上高hは低くなってダンプカー
の走行安定性は良くなる。またテンションリンクがリフ
トアームの一対の側板間に配設されているので、傾動装
置の横幅tが狭くなっている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。図1において車体1上には受
木2が、受木2上には荷箱3の主桁4がそれぞれ搭載さ
れ、前記荷箱3はヒンジ部5を中心に後方傾動可能とし
てある。前記車体1はシャシフレーム6とサブフレーム
7とで構成している。前記車体1と荷箱3の荷台8間に
は、リフトアーム9とテンションリンク10とからなる
左右一対のリンク機構11が設けられ、この左右一対の
リンク機構11と、リンク機構11間に配設した油圧シ
リンダ12とで傾動装置13を構成し、この傾動装置1
3により荷箱3を前記ヒンジ部5を中心に車体1上に1
点鎖線の伏倒位置と2点鎖線のダンプ位置とに後方傾動
可能としてある。
【0008】前記リフトアーム9は図2乃至図5に示す
ように、略三角形状の側板14を、その最長辺15が上
部となるように左右に平行に一対設け、この一対の側板
14の最長辺15間に連結部材17を嵌め込んで固定し
ている。前記連結部材17は左右一対の縦部17aと横
部17bとにて横断面コ字状で上方に開放した窪み部1
6を形成し、前記縦部17aは側板14内面に重合させ
て側板14の強度を高め、横部17bは縦断面へ字状に
形成してある。前記一対の側板14の最長辺15以外の
その他の2辺18,19間には縦断面<字状の接続部材
20を嵌め込んで固定している。前記一対の側板14と
連結部材17と接続部材20とでボックス形状として強
度アップを計っている。前記一対の側板14の1頂部2
1の外側には補強板22が固定され、連結部材17とと
もにピン孔23,24が穿設されている。また一対の側
板14の他の頂部25には軸受26が固定されている。
【0009】更に一対の側板14の残りの頂部27にも
軸受28が固定され、その内側の側板14には補強板2
9が固定されている。なお30は連結部材17と軸受2
8との一対の側板14間に取付けた補強部材である。次
に図1、図6において、テンションリンク10は左右一
対の帯板31と、この帯板31の前部と後部とに固定し
た取付部材32とより構成され、このテンションリンク
10の前部の取付部材32は一対の側板14の1頂部2
1のピン孔23と連結部材17のピン孔24とにピン3
3を挿入して取付られ、このピン33はストッパ34に
より回転が防止され、プレート35を介してボルト36
を螺合することにより抜け止めとなっている。
【0010】またテンションリンク10の後部の取付部
材32は荷箱4の横桁37に設けたブラケット38にピ
ン39にて取付けてある。前記リフトアーム9の他の頂
部25はサブフレーム2の横桁40に設けたブラケット
41にシャフト42にて取付けてある。このとき、荷箱
3の伏倒位置において、テンションリンク10が連結部
材17の窪み部16に入り込むように配置しているの
で、リンク機構11の高さaは低いものとなっている。
【0011】前記油圧シリンダ12のボトム43側はリ
フトアーム9の残りの頂部27にクロスヘッドシャフト
44により取付られ、油圧シリンダ12のピストンロッ
ド45側は荷箱3の横桁37に設けたブラケット46に
ピン47にて取付けられている。ここで、テンションリ
ンク10の取付部材32を連結部材17の窪み部16内
に配設し、テンションリンク10をリフトアーム9の一
対の側板14間に配設しているので、傾動装置13の横
幅tは狭くなっている。
【0012】次に図7はリフトアームの他の実施の形態
で、このリフトアーム9は連結部材48の窪み部16を
連結部材48の前部連結部材48aにのみ設け、後部連
結部材48bはプレート状となっている。そして一対の
側板14のその他の2辺18,19に別々の接続部材4
9,50を固定している。
【0013】ところで本実施の形態では、車体をシャシ
フレームとサブフレームとで構成しているが、サブフレ
ームをなくしてシャシフレームのみとしてもよい。本発
明は前記の如き構成で次に作用について説明する。傾動
装置13の油圧シリンダ12を伸長させると荷箱3はリ
ンク機構11を介してヒンジ部5を中心に車体1上に伏
倒位置からダンプ位置に後方傾動する。次に油圧シリン
ダ12を縮小すると荷箱3は車体1上にダンプ位置から
伏倒位置となる。荷箱3の伏倒位置において、テンショ
ンリンク10がリフトアーム9の連結部材17の窪み部
16に入り込んでいるので、リンク機構11の高さaは
低いものとなっている。このため荷箱3の荷台8が低く
なり、荷箱3の地上高hは低くなって、ダンプカーの走
行安定性は良くなっている。
【0014】またテンションリンク10の取付部材32
を連結部材17の窪み部16内に配設し、テンションリ
ンク10をリフトアーム9の一対の側板14間に配設し
ているので、傾動装置13の横幅tは狭くなっている。
このため傾動装置13がコンパクトとなり、容易に荷箱
3の主桁4間とサブフレーム7間に入れて取付けること
ができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リフトア
ームをボックス状に形成しているのでリフトアームの強
度を維持しつつ、荷箱の伏倒位置において、テンション
リンクがリフトアームの連結部材の窪み部に入り込むよ
うに配設したので、リンク機構の高さは低いものとな
り、荷箱の地上高が低くなってダンプカーの走行安定性
が良くなる。
【0016】また傾動装置の横幅が狭くなって傾動装置
がコンパクトとなり、容易に荷箱と車体間に入れて取付
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダンプカーの後部側面図である。
【図2】本発明のリフトアームの側面図である。
【図3】図2の後面図である。
【図4】図2のD−D断面図である。
【図5】リフトアームの分解斜視図である。
【図6】図1のC−C矢視図である。
【図7】他の実施の形態のリフトアームの分解斜視図で
ある。
【図8】従来のリフトアーム及びリンク機構の側面図で
ある。
【図9】従来の他のリフトアームの側面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】従来の他のリンク機構の側面図である。
【図12】図11のリンク機構に油圧シリンダを設けた
傾動装置の平面図である。
【符号の説明】
1 車体 3 荷箱 9 リフトアーム 10 テンションリンク 11 リンク機構 12 油圧シリンダ 13 傾動装置 14 側板 16 窪み部 17 連結部材 20 接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭62−21653(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と荷箱間にリフトアームとテンショ
    ンリンクとを連結したリンク機構を左右一対設け、この
    一対のリンク機構間に油圧シリンダを配設した傾動装置
    により荷箱を車体上に伏倒位置とダンプ位置とに後方傾
    動可能としたダンプカーにおいて、前記リフトアームは
    略三角形状の左右一対の側板と、この一対の側板の一辺
    間に嵌め込まれて固定され、一対の側板の一辺端間の一
    頂部に形成され、この一頂部に連結するテンションリン
    クの少なくとも一部を荷箱伏倒位置にて収容しうる断面
    略コ字状の窪み部を有する連結部材と、一対の側板のそ
    の他の辺間にリフトアームをボックス状にするために固
    定した接続部材とより構成したことを特徴とするダンプ
    カーにおけるリフトアーム構造。
JP00292296A 1996-01-11 1996-01-11 ダンプカーにおけるリフトアーム構造 Expired - Lifetime JP3219991B2 (ja)

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