JP3219536B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄剤組成物、特に、シ
リコーンオイル等の汚れや、コンタクトレンズに付着し
た汚れに対して優れた洗浄力を有し、且つ、刺激性の低
い洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】頭髪、顔、ボディー用洗浄剤は、髪や皮
膚に対する汚れを洗浄し、清潔に保つことを目的として
用いられているが、これら洗浄剤の主たる機能を果すの
は界面活性剤であり、界面活性剤の選択が洗浄剤の品質
を支配すると言っても過言ではない。洗浄剤が備えるべ
き主な機能としては、過度な脱脂を抑え、ほど良い洗
浄性を有すること、きめ細かい豊かな泡立ちを有する
こと、すすぎが簡単なこと、眼や皮膚に対する刺激
がなくマイルドであること、等が挙げられる。従来、洗
浄剤に用いられていた界面活性剤としては、アニオン
性、両性および非イオン性のものが用途に応じて用いら
れていたが、この中でも洗浄性や泡立ちの点からアニオ
ン性界面活性剤が主成分として広く使用されてきた。
【0003】洗浄剤の主成分として使用されているアニ
オン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキロイルアルキ
ルタウリン塩、アシルアミノ酸塩等様々な構造のものが
あり、特にアルキロイルアルキルタウリン塩やアシルア
ミノ酸塩は、眼や皮膚へのマイルド性から近年多用され
ている。また、これらアニオン性界面活性剤は、ナトリ
ウム塩の形で使用されることが多く、溶解性を高めるた
めにトリエタノールアミン塩やアンモニウム塩として使
用されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の1価の対イオンから成るアニオン性界面活性剤は皮脂
等の汚れに対しては良好な洗浄力を示すが、ヘアムース
等の頭髪化粧料、ファンデーション等のメイクアップ化
粧料やサンオイル等のボディー用化粧料等に近年多用さ
れているシリコーンオイルの洗浄には不適で、完全に除
去できる洗浄力は有していなかった。また、泡立ちに関
しても、炭化水素系オイルやシリコーンオイル等の汚れ
が存在する状況下では極めて悪いという欠点があった。
これらの対策として、活性剤濃度を高めることが試みら
れたが、系の増粘や使用性の悪化、さらには皮膚に対し
て刺激をもたらすことがあり、この刺激を低減させるた
めに、両性や非イオン性等の他の界面活性剤を組合せる
例も見られるが、逆に泡立ちや洗浄力が低下してしまう
ことがあった。
【0005】このことはコンタクトレンズ洗浄剤にも関
係する。コンタクトレンズに付着する汚れの原因として
は内因性と外因性のものがあり、内因性の汚れは涙液に
由来する脂質や蛋白質等である。一方、外因性の汚れと
しては化粧品や手垢等が挙げられ、近年化粧品に多用さ
れるようになったシリコーンオイルの除去は、コンタク
トレンズ洗浄剤にとっても重要な問題である。
【0006】また、従来より、これら内因性の汚れと外
因性の汚れを同時に良好に除去できるコンタクトレンズ
洗浄剤の開発が望まれており、最近では、陰イオン性界
面活性剤のナトリウム塩と非イオン性界面活性剤の併用
により、洗浄効果を向上させるもの(特開昭57−18
6733)や、アルキルエーテルスルホン酸中和物やア
ルキルエーテルカルボン酸中和物と非イオン性界面活性
剤を組合せて研磨剤を安定に配合させたもの(特開平1
−172815)など、単独使用でコンタクトレンズに
付着した汚れを除去できる洗浄剤が検討されている。
【0007】しかしながら、特開昭57−186733
の洗浄剤では、陰イオン性界面活性剤のナトリウム塩を
使用しているため、レンズ表面における濡れが充分でな
く、洗浄効果も若干低いものだった。また、特開平1−
172815においてはアルキルエーテルスルホン酸中
和物を用いた場合、眼への刺激性が懸念され、その濃度
を極力制限しなければならず、また、研磨剤を配合して
いるため、手指で擦って洗浄する操作中にレンズ表面に
損傷を与えてしまう危険があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みなされたものであり、その目的の一つは、従来の洗浄
剤では除去しにくかったシリコーンオイル等の汚れに対
して優れた洗浄力を有し、且つ、刺激性が著しく低い洗
浄剤組成物を提供することにある。もう一つの目的は、
コンタクトレンズの内因性および外因性の汚れに対して
優れた洗浄力を有し、且つ、刺激性が極めて小さく、レ
ンズに対して損傷を与えないコンタクトレンズ洗浄剤を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記技術
的課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアニ
オン性界面活性剤の多価金属塩(A)と、非イオン性界
面活性剤(B)とを特定の比率で配合し、且つ、系のp
Hを特定の領域にすることで、ナトリウム塩、トリエタ
ノール塩、アンモニウム塩等の一価金属塩や、アニオン
性界面活性剤の多価金属塩単独に比べ、起泡性や洗浄性
等の界面活性が良好で、且つ、皮膚刺激が極めて低く、
この組合せから成る洗浄剤を髪や皮膚の洗浄に適用する
と、汚れを容易に引き離すことができ、また、この洗浄
剤組成物をコンタクトレンズの洗浄に適用すると、レン
ズに付着した汚れを良好に除去することができることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の請求項1記載のコンタ
クトレンズ洗浄剤組成物は、下記一般式(1)で示され
アニオン性界面活性剤の多価金属塩(A)の一種また
は二種以上と非イオン性界面活性剤(B)の一種または
二種以上とを含有し、pHが5〜8であることを特徴と
する。一般式(1):
【化2】 (式中、R 1 は平均炭素数7ないし19のアルキル基ま
たはアルケニル基、R 2 は水素または炭素数1ないし3
のアルキル基で、直鎖状あるいは分岐状であることを問
わない、Qは水素または−COOH、Zは−COO -
たは−SO 3 - 、lは0ないし5、mは0ないし1、nは
0ないし3、Mは多価金属イオンである。)また、請求
項2記載のコンタクトレンズ洗浄剤組成物は、請求項1
記載の洗浄剤組成物において、アニオン性界面活性剤の
多価金属塩(A)と非イオン性界面活性剤(B)との重
量比(A):(B)が、20:1〜1:2であることを
特徴とする。
【0011】請求項3記載のコンタクトレンズ洗浄剤組
成物は、請求項1または2記載の洗浄剤組成物におい
て、アニオン性界面活性剤の多価金属塩(A)がマグネ
シウム塩であることを特徴とする。
【0012】以下に本発明の構成を詳細に説明する。本
発明に用いられるアニオン性界面活性剤の多価金属塩
(A)としては、前記一般式(1)で示されるような、
構造式中にアミド基を有するものがより有効性を発揮
し、例えば、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキロイ
ルアルキルタウリン塩およびアシルアミノ酸塩等が挙げ
られる。本発明においては、これらアニオン性界面活性
剤の多価金属塩(A)の中から任意の一種あるいは二種
以上が選ばれて用いることができる。
【0013】また、これらアニオン性界面活性剤の多価
金属塩(A)の対イオンは多価金属イオンであり、好ま
しくはマグネシウムイオンである。本発明において用い
られる非イオン性界面活性剤(B)は通常のシャンプー
等に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、アルカノールアミド、ア
ルキルグリセリンエーテル型ポリオキシエチレンエーテ
ル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビット脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、アルキルグリコシド等が挙げられ、これらの中か
ら任意の一種あるいは二種以上が選ばれて用いることが
できる。
【0014】本発明におけるアニオン性界面活性剤の多
価金属塩(A)と非イオン性界面活性剤(B)との重量
比(A):(B)は、20:1〜1:2の範囲である。
この範囲内よりも非イオン性界面活性剤(B)の比率が
低いと、蛋白質変性等の刺激に関するファクターが充分
低くならず、一方、非イオン性界面活性剤(B)の比率
が高いと、泡立ちが極めて悪くなり、また、使用時にぬ
めりが生じて汚れが除去された時のようなすっきりとし
た感触が得にくくなる。
【0015】本発明の洗浄剤組成物のpHは5〜8であ
り、これ以外のpHでは所望の低刺激が得られず、ま
た、経時に伴う系の色調や安定性も著しく悪くなる場合
がある。pHの調整は、苛性ソーダやトリエタノールア
ミン等のアルカリや、塩酸、クエン酸等の酸、並びに種
々の緩衝液で行うことができる。また、本発明の洗浄剤
組成物はシリコーンオイルだけでなく、様々な汚れに対
して洗浄力が優れており、且つ、極めて低刺激性である
ため、シャンプーや、洗顔料以外に、コンタクトレンズ
洗浄剤として好適に適用可能である。
【0016】すなわち、本発明の洗浄剤組成物をコンタ
クトレンズの洗浄に用いた場合、コンタクトレンズに付
着した涙液由来の蛋白質や脂質等の内因性の汚れや、化
粧品手垢等の外因性の汚れを良好に除去し、且つ、コン
タクトレンズに対する影響がなく、眼や皮膚に対する刺
激も極めて少ないコンタクトレンズ洗浄剤として適用す
ることができる。上記洗浄剤組成物をコンタクトレンズ
洗浄剤として用いる場合、アニオン性界面活性剤のマグ
ネシウム塩(A)および非イオン性界面活性剤(B)の
含有量は何れも得に限定されないが、好ましくは何れも
0.5〜30重量%、更に好ましくは何れも1〜20重
量%である。
【0017】本発明の洗浄剤組成物には、上記の必須成
分の他に、洗浄剤組成物に汎用されている公知の成分
を、本発明の効果を損わない質的量的範囲内で配合する
ことができる。例えば、多価金属以外の対イオンを有す
るアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、高級
アルコール、流動パラフィン、エステル油等の油分、プ
ロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等の
保湿成分、水溶性高分子、動植物の天然エキスおよびそ
の誘導体、クエン酸、乳酸等の有機酸、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム等の無機塩、防腐剤、殺菌剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、色素、香料が配合でき、コンタク
トレンズ洗浄剤として適用する場合には、さらに蛋白質
分解酵素等も必要に応じて配合できる。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。尚、以下の配合量は全て重量%である。実施例に先
立ち、各実施例および比較例で採用した試験法について
説明する。 (1)経時安定性試験 調製した各試料を50℃で一カ月放置し、色やけ、濁
り、沈殿あるいは分離がないか目視により観察した。評
価は以下の基準に従って3段階で行った。 ○・・・安定性良好 :色焼け、濁り、沈殿、分離が見られない。 △・・・安定性やや不良:色焼けや濁りが僅かに見られる。 ×・・・安定性不良 :色焼けや濁りが著しい、あるいは沈殿や分離が見ら れる。
【0019】(2)起泡性試験 CaCO3 70ppm人工硬水で、試料濃度1%溶液を400ml
調製し、温度40℃の条件下で、撹拌機つき円筒系シリン
ダーを用いて起泡量を測定した。評価は以下の基準に従
って4段階で行った。 ◎・・・泡立ち極めて良好:泡量 2,300ml以上 ○・・・泡立ち良好 :泡量 2,000ml以上〜2,300ml未満 △・・・泡立ち普通 :泡量 2,000ml以上〜1,500ml未満 ×・・・泡立ち不良 :泡量 1,500ml未満
【0020】 (3)洗浄力試験(シリコーンオイル除去能) CaCO3/MgO=3/1、5°DH人工硬水で試料濃
度1%溶液を調製し、シリコーンオイル(ジメチルポリ
シロキサン20cs)で汚染したウールサージ布を、温度40
℃でターゴトメーター(JIS K-3317)を用いて洗浄し
た。洗浄前後の汚染布に含まれるシリコーンオイルの重
量を、ソックスレー抽出法により抽出して測定し、洗浄
効率を次式により算出した。 洗浄効率(%)=100×(R0−RW)/R00:洗浄前の汚染布からのシリコーンオイル抽出量 RW:洗浄後の汚染布からのシリコーンオイル抽出量 洗浄力の評価は以下の基準に従って3段階で行った。 ○・・・洗浄力良好:洗浄効率70%以上 △・・・洗浄力普通:洗浄効率50%以上〜70%未満 ×・・・洗浄力不良:洗浄効率50%未満
【0021】 (4)洗浄力試験(コンタクトレンズ洗浄試験) 実装着によって汚れが付着したシリコーン高分子材料か
ら成る酸素透過性のハードコンタクトレンズの表面に洗
浄剤を塗布し、手指によって軽く擦った後水道水ですす
ぎ、汚れの除去の程度を肉眼観察し、以下の基準に従っ
て評価した。 ◎:完全に除去されている。 ○:ほとんど除去されている。 △:僅かに汚れが残っている。 ×:ほとんど汚れが残っている。
【0022】(5)手荒れ試験 各試料につき、男女各5名、合計10名のパネラーによ
り手あれ試験を実施した。パネラーの左右どちらか一方
の手を、試料濃度5%温度35℃の水溶液に、他方の手
を同温度の水に10分間浸漬する操作を1日2回、2日
続けて行い、左右の手荒れ状態の差を以下の基準に従っ
て肉眼で判定した。 ◎・・・手荒れ性が著しく弱い (10人中0〜1名が試料側に手荒れが認められた) ○・・・手荒れ性がやや弱い (10人中2〜4名が試料側に手荒れが認められた) △・・・手荒れ性がやや強い (10人中5〜7名が試料側に手荒れが認められた) ×・・・手荒れ性が著しく強い (10人中8〜10名が試料側に手荒れが認められた)
【0023】(6)刺激性試験 卵白アルブミンのpH7緩衝溶液に、試料濃度1%にな
るように試料を添加し、水系高速液体クロマトグラフ法
により220nmの吸収ピークを測定し、次式によって
卵白アルブミンの変性率を算出した。 変性率(%)=100×(Ho−Hs)/Ho Ho:卵白アルブミン緩衝溶液の吸収ピークの高さ Hs:卵白アルブミン緩衝溶液に試料を添加したときの
吸収ピークの高さ卵白アルブミンの変性率から以下の基
準に従って眼や皮膚への刺激性を評価した。 ◎:眼や皮膚への刺激性が非常に少ない。(変性率20%未満) ○:眼や皮膚への刺激性が少ない。 (変性率20%以上40%未満) △:眼や皮膚への刺激性が中程度。 (変性率40%以上60%未満) ×:眼や皮膚への刺激性が強い。 (変性率60%以上)
【0024】(7)レンズ表面損傷試験 汚れの除去能を調べるための洗浄処理を行ったレンズに
ついて、光学顕微鏡下でレンズ表面のキズの有無の観察
を行い、以下の基準に従い評価した。 ○:キズが全く見られない。 ×:僅かでもキズが見られる。
【0025】実施例1〜3および比較例イ〜ヘ 表1および表2に示した配合組成より成る洗浄剤組成物
を調製し、経時安定性試験、起泡性試験、洗浄力試験
、刺激性試験および手荒れ試験を行った。表1および
表2から明らかなように、本発明の実施例は比較例に比
して、安定性、起泡性、洗浄性、刺激性および手荒れ性
の全てにおいて、優れた性能を示した。
【0026】特に、実施例1〜2および比較例イ〜ニで
は、アニオン性界面活性剤の多価金属塩(A):非イオ
ン性界面活性剤(B)の重量比が20:1〜1:2の範
囲内よりも非イオン性界面活性剤(B)の比率が低い
と、蛋白質変性等の刺激性が強くなり、一方、非イオン
性界面活性剤(B)の比率が高いと、泡立ちが極めて悪
くなり、ぬめり感を生じて汚れが除去された時のような
すっきりとした感触が得にくい。また、比較例ヘのよう
に、洗浄剤のpHが5〜8の範囲外では経時安定性が悪
く、pHがこの範囲内であれば何れの実施例、比較例共
に経時的に安定な組成物が得られた。さらに、実施例3
のようにアニオン性界面活性剤の多価金属塩(A)や非
イオン性界面活性剤(B)を二種以上含有する組成物に
おいても優れた性能を示した。
【0027】
【表1】 実施例 1 2 3 ココイルメチルタウリン Mg − − 7.0ヤシ 油脂肪酸アミト゛エーテルサルフェートMg 20.0 10.0 2.0ココイルメチルタウリンナトリウム − − − ラウリル 硫酸トリエタノールアミン − − −ホ゜リオキシエチレン (10EO)ノニルフェニルエーテル − − 1.0ホ゜リオキシエチレン (20EO)ラウリルエーテル − − −ラウリン 酸シ゛エタノールアマイト゛ 1.0 1.0 −クエン 酸 適量 適量 適量クエン 酸ナトリウム 適量 適量 適量精製水 残量 残量 残量 pH 6.04 6.53 5.99 経時安定性 ○ ○ ○ 起泡性 ◎ ◎ ◎ 洗浄力 ○ ○ ○ 刺激性 ○ ○ ◎手荒れ性 ○ ○ ◎
【0028】
【表2】 比較例 イ ロ ハ ニ ホ ヘ ココイルメチルタウリン Mg − − − 3.0 − −ヤシ 油脂肪酸アミト゛エーテルサルフェートMg 20.0 − − − − 12.0ホ゜リオキシエチレン (3EO)ラウリルエーテル硫酸Ca − 8.0 30.0 − − −ココイルメチルタウリンナトリウム − − − − 3.0 −ラウリル 硫酸トリエタノールアミン − − − − 5.0 −ホ゜リオキシエチレン (10EO)ノニルフェニルエーテル − − − 15.0 − −ホ゜リオキシエチレン (20EO)ラウリルエーテル − 24.0 − − 2.0 −ラウリン 酸シ゛エタノールアマイト゛ − − 1.0 − − 6.0クエン 酸 適量 適量 適量 適量 適量 3.0クエン 酸ナトリウム 適量 適量 適量 適量 適量 0.5精製水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 pH 5.95 5.60 5.36 7.01 6.86 3.54 経時安定性 ○ ○ ○ ○ ○ × 起泡性 ○ × ○ × ○ △ 洗浄力 ○ ○ ○ ○ △ △ 刺激性 ○ ○ △ ○ × ×手荒れ性 △ ○ △ △ × ×
【0029】実施例4〜6および比較例ト〜ヌ コンタクトレンズ洗
浄剤 表3に示した配合組成よりなる実施例4〜6および比較
例ト〜ヌのコンタクトレンズ洗浄剤をpHが5〜8にな
るように調製し、各々について洗浄力試験、レンズ表
面損傷試験および刺激性試験を行った結果、本実施例の
コンタクトレンズ洗浄剤は、洗浄力、レンズ表面の損傷
および刺激性において何れの比較例よりも優れた性能を
示した。
【0030】
【表3】 実施例および比較例 4 5 6 ト チ リ ヌ ラウロイルメチルタウリン Mg 10.0 1.0 − − − − −ヤシ 油脂肪酸アミト゛エーテルサルフェートMg − − 18.0 − − − −ラウロイルメチルタウリン Na − − − 10.0 − 6.0 −ホ゜リオキシエチレン (3EO)ラウリルエーテルサルフェート − − − − 4.0 1.0 8.0 トリエタノールアミンホ゜リオキシエチレン (4EO)ラウリルエーテル 1.0 − − − − − −ヤシ 油脂肪酸シ゛エアノールアミト ゛ − 1.2 − − 1.0 − 10.0ホ゜リオキシエチレン 硬化ヒマシ油(5EO) − − 12.0 10.0 − 5.0 −フ゜ロテアーセ゛ − − − − − 0.5 −シリカ (平均粒子径2ミクロン) − − − − − − 1.0 pH調製剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量精製水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 残量 洗浄力 ◎ ○ ◎ △ × △ ○ レンズ表面損傷 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×刺激性 ◎ ◎ ◎ ○ × △ ×
【0031】実施例7 コンタクトレンズ洗浄剤 次の配合組成より成るコンタクトレンズ洗浄剤を調製し
たところ、本コンタクトレンズ洗浄剤はpHが6.0で
あり、洗浄力に優れ、レンズ表面の損傷が無く、眼や皮
膚に対する刺激も極めて弱いものであった。 ラウリル-L-グルタミン酸マグネシウム 4.0 ソルビタンモノステアレート 3.0 pH調整剤 適 量 防腐剤 適 量 精製水 残 余
【0032】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズ洗浄剤組成物
は、従来の洗浄剤では除去しにくかったシリコーンオイ
ル等の汚れやコンタクトレンズに付着した汚れに対して
優れた洗浄力を有し、且つ、眼や皮膚等への刺激性が極
めて低い洗浄剤組成物であり、また、コンタクトレンズ
に対して損傷を与えない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春沢 文則 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (72)発明者 田村 宇平 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (56)参考文献 特開 平5−287297(JP,A) 特開 昭53−140305(JP,A) 特開 平2−107698(JP,A) 特開 平2−105894(JP,A) 特開 平1−259098(JP,A) 特開 平3−174510(JP,A) 特開 平1−172815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 13/00 C11D 1/83 C11D 1/02 C11D 1/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるアニオン性
    界面活性剤の多価金属塩(A)の一種または二種以上と
    非イオン性界面活性剤(B)の一種または二種以上とを
    含有し、pHが5〜8であることを特徴とするコンタク
    トレンズ洗浄剤組成物。一般式(1): 【化1】 (式中、R 1 は平均炭素数7ないし19のアルキル基ま
    たはアルケニル基、R 2 は水素または炭素数1ないし3
    のアルキル基で、直鎖状あるいは分岐状であることを問
    わない、Qは水素または−COOH、Zは−COO -
    たは−SO 3 - 、lは0ないし5、mは0ないし1、nは
    0ないし3、Mは多価金属イオンである。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗浄剤組成物において、
    アニオン性界面活性剤の多価金属塩(A)と非イオン性
    界面活性剤(B)との重量比(A):(B)が、20:
    1〜1:2であることを特徴とするコンタクトレンズ
    浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の洗浄剤組成物に
    おいて、アニオン性界面活性剤の多価金属塩(A)が
    グネシウム塩であることを特徴とするコンタクトレンズ
    洗浄剤組成物。
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