JP5680322B2 - バブルバス組成物 - Google Patents

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本発明はバブルバス組成物に関する。更に詳細には、泡立ちに優れ、入浴中の肌のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感が良好であると共に、起泡性界面活性剤による肌への違和感を抑制するバブルバス組成物に関する。
従来より泡の溜まる入浴剤としてバブルバスが知られている。バブルバスには一般的に起泡性成分として陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が配合されている。このバブルバスは泡によるリラックス効果や入浴効果、洗浄効果を期待したものであり、そのため使用時の泡立ちの良さや泡の持続性が求められている。通常バブルバスは、容易に泡立ちを高めることを目的に起泡性成分の配合量を増加させることが知られている。しかし、起泡性成分の使用量を多くすると、肌に対する刺激が強くなるという問題や、入浴中に肌の保湿成分が溶出してしまいきしみが生じたり、入浴後の肌がかさつくという問題がある。反面、起泡性成分の使用量を少なくすると、良好な泡立ちや泡の持続性が低下するという問題が発生する。
そこで、良好な泡立ちであると共に肌への刺激を抑制したバブルバス用入浴剤が提案されている。例えば、0.1〜10重量%未満のアルキルアルカノールアミドと、5〜30重量%のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とを含み、肌への刺激を抑制する成分としてレシチン及び/又はレシチン改質物を配合したバブルバス用入浴剤が特許文献1に記載されている。前記入浴剤は、アルキルアルカノールアミドの配合量を10重量%未満に抑えることにより、界面活性剤による肌に対する刺激及び泡によるぬるつきの抑制に優れることが示されているものの、入浴中の肌のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感については記載されていない。
また、良好な泡立ち等を維持すると共に、肌への刺激を抑制したバブルバス用入浴剤が提案されている。例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムやヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の起泡性界面活性剤に対して、肌への刺激を抑制する成分として有機ポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体を重量比で1:0.1〜1:2の範囲で配合したバブルバス用入浴剤が特許文献2に記載されている。前記入浴剤は、肌への刺激を抑制する成分により、起泡性界面活性剤による泡立ちや、泡の持続性を低下させてしまうため、起泡性界面活性剤を大量に配合しなければならず、結果として肌への刺激を抑制する効果は満足のいくものではなかった。
また、陰イオン界面活性剤と、アルキルアルカノールアミド型界面活性剤又はベタイン型界面活性剤とを含み、多価アルコールや角質細胞間脂質類又はその類似構造物質類、特定の植物抽出液、HLBが10以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、又はHLBが13以上の非イオン界面活性剤等を配合し入浴後の肌にしっとり感を付与したバブルバス組成物が特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載されている。しかしながら、泡立ちが良好で、入浴中のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感、肌への刺激抑制について全ての課題を解決させた報告はこれまでにない。
特開平11−292754号公報 特開平4−346914号公報 特開平8−319227号公報 特開平8−333237号公報 特開平9−20645号公報
このような従来技術の問題点に鑑みて、本発明は、泡立ちに優れ、入浴中の肌のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感が良好であると共に、起泡性界面活性剤による肌への違和感(例えばチクチク感やヒリヒリ感、かゆみなど)を抑制するバブルバス組成物を提供することを、解決すべき課題とした。
上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを配合したバブルバス組成物が、泡立ちに優れ、入浴中の肌のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感に優れると共に、起泡性界面活性剤による肌への違和感を抑制することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)ポリグリセリン脂肪酸エステルと、(c)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを含有するバブルバス組成物を提供する。
また本発明は、(b)の成分が、ラウリン酸デカグリセリルである上記バブルバス組成物を提供する。
また本発明は、(c)の成分が、ポリオキシエチレンソルビタントリイソステアリン酸エステルである上記バブルバス組成物を提供する。
また本発明は、(a)の成分を7〜25重量%、(b)の成分を1〜8重量%、(c)の成分を1〜8重量%含有する、上記バブルバス組成物を提供する。
本発明により、泡立ちに優れ、入浴中の肌のすべすべ感が良好で、入浴後の肌のしっとり感に優れると共に、起泡性界面活性剤による肌への違和感を抑制したバブルバス組成物が得られるものである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらによって本発明は限定されるものではない。
本発明において用いられる(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、好ましくは炭素数10〜20、より好ましくは10〜16のアルキル基を有する。アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。また、一分子あたりのエチレンオキシドの平均付加モル数は、0.5〜8が好ましく、より好ましくは1〜5である。(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の例を挙げれば、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム等である。これらのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、市販品を用いることができ、例えば「エマール 20T」「エマール 327」(花王(株)社製)、「タイポール NLES−327」「タイポール NLET−236」「タイポール NLEA−227」(泰光油脂(株)社製)、「アルスコープ TH−330」「アルスコープ DA−330S」(東邦化学工業(株)社製)、「タイノリン AESA−25」「タイノリン AEST−40」(新日本理化(株)社製)等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものではない。
(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の配合量は、本発明バブルバス組成物中、5〜30重量%とするのが好ましく、より好ましくは7〜25重量%である。(a)成分が5重量%未満では、良好な泡立ち及び泡の持続性が得られ難く、一方、30重量%超では、肌への違和感を感じる場合がある。
本発明において用いられる(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは、好ましくは炭素数8〜20、より好ましくは10〜16のアルキル基を有する。アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。また、脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸であり、特にラウリン酸が好ましい。ポリグリセリンの重合度は平均重合度で3〜10が好ましく、特に8〜10が好ましい。なかでもデカグリセリンが好ましい。
(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルの例を挙げれば、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸デカグリセリル、ステアリン酸デカグリセリル、イソステアリン酸デカグリセリル、オレイン酸デカグリセリル等である。これらの中で、特にラウリン酸デカグリセリルが好ましい。これらのポリグリセリン脂肪酸エステルは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に用いられる(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、「サンソフト M−12J」(太陽化学(株)社製)、「NIKKOL Decaglyn 1−L」(日光ケミカルズ(株)社製)等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものではない。
(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、本発明バブルバス組成物中、0.5〜10重量%とするのが好ましく、より好ましくは1〜8重量%である。(b)成分が0.5重量%未満では、入浴後の肌のしっとり感を感じにくい場合があり、また起泡性界面活性剤による肌への違和感を抑制し難く、一方、10重量%超えて配合すると、かえってしっとり感が強くなりすぎてべたつきに感じる場合がある。
本発明において用いられる(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、好ましくは炭素数8〜20、より好ましくは12〜18のアルキル基を有する。アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。また、一分子あたりのエチレンオキシドの平均付加モル数は、合計で10〜200が好ましく、より好ましくは120〜180である。(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの例を挙げれば、ポリオキシエチレン(160)ソルビタンイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(160)ソルビタントリステアリン酸エステル等である。これらのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に用いられる(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、「レオドール TW−IS399C」(花王(株)社製)、「ノニオンST−5160」(日油(株)社製)等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものではない。
(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの配合量は、本発明バブルバス組成物中、0.5〜10重量%とするのが好ましく、より好ましくは1〜8重量%である。(c)成分が0.5重量%未満では、入浴中の肌のすべすべ感を感じにくい場合があり、また起泡性界面活性剤による肌への違和感を抑制し難く、一方、10重量%超えて配合すると、かえって入浴中にぬるつきを感じる場合がある。
本発明のバブルバス組成物には、上記各成分以外にも、粘度調整剤としてポリオールを配合することが可能であり、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。粘度調整剤の配合量はバブルバス組成物の浴水への分散性が低下するのを防ぐために、10〜30重量%が好ましく、特に20〜25重量%が好ましい。
なお、本発明のバブルバス組成物の好ましい形状は液状、ゲル状等であるが、特に好ましくは液状である。
本発明のバブルバス組成物には化粧品に使用される従来公知の成分を本発明の性能を損なわない範囲で配合することができる。例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素系油、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ひまわり油等の天然油脂・エステル油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、ミツロウ、カルナバロウ等のロウ、直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性成分、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルアルカノールアミド、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン等の非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤、タルク、カオリン、セリサイト、雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸バリウム、珪酸ストロンチウム、硫酸バリウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、セラミックスパウダー等の無機粉末、結晶セルロース、ポリエチレン粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末等の有機粉末、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、赤色酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄色酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒色酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビヒマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビヒマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機色素、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ヒアルロン酸等の水溶性高分子、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム等の無機または有機塩類、pH調整剤である酸およびアルカリ、殺菌剤、防腐剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、香料等を配合できる。
本発明のバブルバス組成物は、例えば浴水200Lあたり20〜30mlを投入後、浴槽に水道水もしくはお湯を入れるか、200Lのお湯に20〜30mlを投入後、浴湯表面にシャワーで水道水又はお湯をあてて泡立てるか、又は撹拌することにより泡立てて使用することができる。
次に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜20および比較例1〜6に示す組成に従って常法によりバブルバス組成物を調製した。尚、数値の単位は重量%であり、また、精製水により合計量を100重量%とした。得られたバブルバス組成物を浴槽に20ml入れ、40℃のお湯を注ぎ泡立てながら200Lのお湯を入れる。その後専門パネラー10名を全身入浴させ、泡立ち、入浴中のすべすべ感、入浴後のしっとり感、肌への違和感、の4項目について評価を行った。評価は各項目ごとに記載した下記の評価点基準による10名の平均点を算出した。
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が2.5点未満
(1)泡立ち
5点:泡立ちが良い
4点:泡立ちがやや良い
3点:普通
2点:泡立ちがやや悪い
1点:泡立ちが悪い
(2)入浴中のすべすべ感
5点:すべすべ感に優れていると感じる
4点:すべすべ感にやや優れていると感じる
3点:さら湯と同等
2点:すべすべ感にやや劣っていると感じる(ぬるつきをやや感じる)
1点:すべすべ感に劣っていると感じる(ぬるつきを感じる)
(3)入浴後のしっとり感
5点:しっとり感に優れていると感じる
4点:しっとり感にやや優れていると感じる
3点:さら湯と同等
2点:しっとり感にやや劣っていると感じる(べたつきをやや感じる)
1点:しっとり感に劣っていると感じる(べたつきを感じる)
(4)肌への違和感
5点:肌への違和感は全く感じない
4点:肌への違和感はほとんど感じない
3点:肌への違和感をやや感じる
2点:肌への違和感を感じる
1点:肌への違和感を非常に感じる
Figure 0005680322
(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルと、(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを配合した実施例1〜5は、泡立ち、入浴中のすべすべ感、入浴後のしっとり感、肌への違和感のいずれにおいても優れ、本願発明効果が得られた。(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を7〜25重量%配合することにより、格段にきわめて優れた効果が得られた。一方、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩のみを配合した比較例1や、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩にヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドを配合した比較例2では、本願発明効果を得ることができなかった。
Figure 0005680322
(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルと、(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを配合した実施例6〜10は、泡立ち、入浴中のすべすべ感、入浴後のしっとり感、肌への違和感のいずれにおいても優れ、本願発明効果が得られた。(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルを1〜8重量%配合することにより、格段にきわめて優れた効果が得られた。一方、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを配合した比較例3や、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した比較例4では、本願発明効果を得ることができなかった。
Figure 0005680322
(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルと、(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを配合した実施例11〜15は、泡立ち、入浴中のすべすべ感、入浴後のしっとり感、肌への違和感のいずれにおいても優れ、本願発明効果が得られた。(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを1〜8重量%配合することにより、格段にきわめて優れた効果が得られた。一方、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した比較例5や、(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを配合した比較例6では、本願発明効果を得ることができなかった。
Figure 0005680322
表4から明らかなように、一定範囲内にある(a)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、一定範囲内にある(b)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルと、一定範囲内にある(c)成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを併用したバブルバス剤は、泡立ちに優れ、入浴中のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感が良好であると共に、肌への違和感のなさに優れていた。
*1:アルスコープ TH−370N(東邦化学工業(株)社製)
*2:アミコール CDE−1(ミヨシ油脂(株)社製)
*3:サンソフト M−12J(太陽化学(株)社製)
*4:レオドール TW−IS399C(花王(株)社製)
*5:アルスコープ TH−330(東邦化学工業(株)社製)
*6:NIKKOL Decaglyn 1−ISV(日光ケミカルズ(株)社製)
*7:レオドール TW−S120V(花王(株)社製)
*8:エマール E−27C(花王(株)社製)
*9:タイノリン AESA−25(新日本理化(株)社製)
*10:エマール 20T(花王(株)社製)
*11:ソフタゾリン LMEB(川研ファインケミカル(株)社製)
*12:GLUCAMATE DOE−120(ルーブリゾール社製)
本発明によれば、優れた泡立ちを有し、入浴中の肌のすべすべ感や入浴後の肌へのしっとり感が良好であると共に、肌への違和感を抑制することが可能となるバブルバス組成物を容易に提供できる。

Claims (1)

  1. (a)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を7〜25重量%と、(b)ラウリン酸デカグリセリルを1〜8重量%と、(c)一分子あたりのエチレンオキシドの平均付加モル数が120〜180であるポリオキシエチレンソルビタントリイソステアリン酸エステルを1〜8重量%とを含有するバブルバス組成物。

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