JP3218995B2 - 感熱孔版印刷用フィルム - Google Patents

感熱孔版印刷用フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
によって穿孔製版される感熱孔版印刷用原紙に用いる感
熱孔版印刷用フィルムに関するものであり、更に詳しく
は特に感度が高い感熱孔版印刷用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷用原紙(以下、単
に原紙という)としては、ポリエステル系フィルム、
塩化ビニリデン系フィルム等の熱可塑性樹脂フィルム
に、天然繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれら
を混抄した薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多
孔性支持体を接着剤で貼り合わせた構造のものが知られ
ている(例えば、特開昭51−2513号公報、特開昭
57−182495号公報など)。
【0003】これらの原紙は、熱可塑性樹脂フィルム
が、サーマルヘッド、あるいはハロゲンランプ、キセノ
ンランプ、フラッシュランプなどによる閃光照射や赤外
線照射、さらにはレーザー光線等のパルス的照射によっ
て穿孔され、多孔性支持体がインキ通過性を有して版と
して使用される。サーマルヘッドを使用した製版方式
は、原稿をイメージセンサーで読み取りこれをデジタル
信号に変え、サーマルヘッドで原稿に応じた画像を原紙
のフィルム部分にドット状に穿孔して製版を行う方式で
ある。このようなサーマルヘッドによる製版方式におい
ては、サーマルヘッドのダメージを抑えて寿命を延長す
るためにヘッドに供給するエネルギーを低減させる必要
があり、フィルムが低エネルギーで穿孔すること、すな
わち、高感度化が望まれている。
【0004】しかしながら、特開昭51−2513号公
報や特開昭57−182495号公報に記載されたフィ
ルムは、感度の点において不十分であった。
【0005】一方、このような感度向上を目的として、
2軸延伸ポリエステルフィルムの熱的特性を規定したフ
ィルム(特開昭62−282984号公報、特開昭62
−149496号公報))や熱収縮特性を規定したフィ
ルム(特開昭62−282983号公報、特開昭63−
160895号公報)等が提案されているが、感度の向
上は見られるもの不十分であり、さらなる向上が望まれ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の原紙
では実現できなかった高感度の感熱孔版印刷用フィルム
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、鋭意検討した結果、特定のポリマーでフィルムを
構成することによって上記問題すなわち本発明の課題が
解決されることを見出し本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、下記の構成からなる。
【0009】 [1]L−乳酸ポリマーからなることを特徴とする感熱
孔版印刷用フィルム。 [2]L−乳酸ポリマー中のL−乳酸の比率が75モル
%以上であることを特徴とする上記[1]に記載の感熱
孔版印刷用フィルム。
【0010】[3]フィルムが2軸配向していることを
特徴とする上記[1]および上記[2]に記載の感熱孔
版印刷用フィルム。
【0011】[4]フィルムの少なくとも1方向の熱収
縮率が少なくとも1方向において100℃で3分間処理
後5〜90%であることを特徴とする上記[1]〜
[3]に記載の感熱孔版印刷用フィルム。
【0012】[5]フィルムの厚さが0.2〜4μmで
あることを特徴とする上記[1]〜[4]に記載の感熱
孔版印刷用フィルム。
【0013】[6]フィルムの結晶融解エネルギーが3
〜50J/gであることを特徴とする上記[1]〜
[5]に記載の感熱孔版印刷用フィルム。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においてL−乳酸ポリマー
としては、L−乳酸ホモポリマー、乳酸/ヒドロキシカ
ルボン酸コポリマー等のL−乳酸コポリマー、並びにそ
れらの混合物を含む。ポリマーの原料としては乳酸類及
びヒドロキシカルボン酸類が用いられる。乳酸類として
は、L−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸又はそれらの混合
物または乳酸の環状2量体であるラクチドを使用するこ
とができる。原料としての乳酸類は、得られるポリマー
中のL−乳酸含有比率が75モル%以上になるように、
種々の組み合わせで使用することが好ましい。
【0015】また、乳酸類と併用できるヒドロキシカル
ボン酸類としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪
酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−
ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等を挙げ
ることができ、更にヒドロキシカルボン酸の環状エステ
ル中間体、例えば、グリコール酸の2量体であるグリコ
リドや6−ヒドロキシカプロン酸の環状エステルであ
る。また、ε−カプロラクトンも使用できる。更には少
量であれば、脂肪族ジカルボン酸やグリコールも使用で
きる。原料としての乳酸類とヒドロキシカルボン酸類の
混合物は、得られるコポリマー中のL−乳酸含有率が7
5モル%以上になるように、種々の組み合わせで使用す
ることが好ましい。
【0016】L−乳酸ポリマーは、上記原料を直接脱水
重縮合する方法、または、上記乳酸類やヒドロキシカル
ボン酸類の環状2量体、例えばラクチドやグリコリド、
あるいはε−カプロラクトンのような環状エステル中間
体を開環重合させる方法により得られる。直接脱水重縮
合して製造する場合、原料である乳酸類又は乳酸類とヒ
ドロキシカルボン酸類を好ましくは有機溶媒、特にフェ
ニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、特に好
ましくは共沸により留出した溶媒から水を除き実質的に
無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によって重合
することにより、本発明に適した高分子量のL−乳酸ポ
リマーが得られる。L−乳酸ポリマーの分子量は、成形
性が可能な範囲で高分子量のものが好ましく、1万以上
500万以下がより好ましい。
【0017】本発明におけるL−乳酸ポリマーには必要
に応じて、難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、顔料、染料等を配合することができる。
【0018】さらには易滑性付与のため、粒子を配合す
ることができる。粒子として、例えば、クレー、マイ
カ、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、
湿式あるいは乾式シリカ、アルミナ、ジルコニアなどの
無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成分とする
有機粒子等を挙げることができる。粒子量としては、L
−乳酸ポリマー100重量部に対して0.05〜10重
量部が好ましく、更に好ましくは0.1〜3重量部であ
る。また、粒子の平均径としては、0.01〜3μmが
好ましく、更に好ましくは0.1〜2μmである。もち
ろん、種類、平均径の異なる複数の粒子を併用すること
もできる。
【0019】本発明のフィルムは、例えば以下の方法に
より得られる。微粒状で得られたL−乳酸ポリマーに必
要に応じて配合物をブレンダー等で混合した後、2軸押
出機を用いて温度120〜250℃で押し出しペレット
化する。次いで、常圧もしくは減圧下に35〜100℃
で1〜24時間加熱処理して結晶化させる。得られた結
晶化したペレットを押出機に供給し120〜250℃で
Tダイ押し出し法によってに押し出し、フィルムとする
ことができる。
【0020】本発明のフィルムは2軸配向フィルムであ
ることが好ましい。2軸延伸の方法は如何なる方法であ
ってもよく、インフレーション同時2軸延伸法、ステン
ター法同時2軸延伸法、ステンター法逐次2軸延伸法等
の方法を挙げることができる。延伸倍率は長さ方向、幅
方向とも特に限定されるものではなく、それぞれ1.5
〜6倍が好ましい。延伸温度は、35〜80℃が好まし
く、さらに好ましくは40〜60℃である。また、2軸
延伸後、長手方向または幅方向、あるいはそれら両方向
に再延伸することもできる。
【0021】2軸延伸後のフィルムに熱処理を施すこと
もできる。熱処理温度は、50〜150℃が好ましく、
時間は0.5〜60秒が好ましい。さらには、熱処理後
室温まで冷却した後、エージング処理を施すこともでき
る。エージング温度としては40〜100℃が好まし
く、時間は0.5時間〜100時間が好ましい。
【0022】また、ハンドリング性を良好にするため、
他の熱可塑性ポリマーと積層して押し出した後、または
押し出しして2軸延伸した後、他の熱可塑性ポリマーか
らなるフィルム部分を剥離除去してフィルムを得る方法
をとることもできる。
【0023】本発明のフィルムの厚さは、原紙に要求さ
れる感度等によって決定されるが、好ましくは0.1〜
4μmであり、より好ましくは0.3〜3μm、特に好
ましくは0.5〜2.5μmである。
【0024】本発明のフィルムの熱収縮率は、少なくと
も1方向において100℃で3分間処理後において好ま
しくは5〜90%、より好ましくは10〜80%、特に
好ましくは12〜70%である。少なくとも1方向にお
いて3分間100℃で3分間処理後において5%未満で
あると感度向上の効果が得られにくく、90%を超える
と原紙とした時保存時カールが発生しやすくなる。
【0025】また、本発明のフィルムの結晶融解エネル
ギーは好ましくは3〜50J/g、より好ましくは10
〜40J/gである。結晶融解エネルギーが3J/g未
満では、保存時カールが発生しやすくなり、50J/g
を超えると感度向上の効果が少い。
【0026】本発明のフィルムは多孔性支持体と接着し
て原紙とすることができる。多孔性支持体とは、印刷イ
ンキの透過が可能で、フィルムが穿孔される加熱条件で
は実質的に熱変形を起こさない天然繊維、合成繊維等を
原料とした多孔質のものであり、不織布、織布、又はそ
の他の多孔体が用いられる。フィルムと多孔性支持体と
の接着は、フィルムの穿孔適性を妨げない条件で接着剤
等により接着あるいは熱接着する方法が用いられる。ま
た、フィルムに熱可塑性ポリマーからなる不織布等の多
孔性支持体をフィルムの製造過程で熱圧着、共延伸する
ことにより一挙に原紙を得る方法は、多孔性支持体が補
強体の役目をなし、フィルムが破れたりすることがな
く、極めて製膜安定性に優れるため特に好ましい方法で
ある。
【0027】本発明のフィルムは、サーマルヘッド等と
の融着防止のため、片面にシリコーンオイル、シリコー
ン系樹脂、フッ素系樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、耐
熱剤、酸化防止剤、有機粒子、無機粒子、顔料、分散助
剤、防腐剤、消泡剤等からなる離型剤を塗布することも
できる。該離型剤層の厚みは好ましくは0.005μm
以上0.4μm以下、より好ましくは0.01μm以上
0.4μm以下である。
【0028】塗布方法は特に限定されないが、ロールコ
ーター、グラビアコーター、リバースコーター、バーコ
ーター等を用いて塗布するのが好ましい。また、離型剤
を設ける前に必要に応じて、塗布面に空気中その他種々
の雰囲気中でコロナ放電処理等の活性化処理を施しても
良い。
【0029】[特性の測定方法] (1)熱収縮率 試料を無張力状態で100℃の温度に保ったオーブン中
3分間熱処理し、その前後の試料の長さを測定して次式
にて算出した。
【0030】熱収縮率(%)=100×{(熱処理前の
サンプル長)−(熱処理後のサンプル長)}/(熱処理
後のサンプル長) 測定は、フィルムの縦方向および横について行った。
【0031】(2)結晶融解エネルギー(△Hu) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計RDC220
型を用いて、融解時の面積から求める。この面積は、昇
温することによりベースラインから吸収側にずれ、さら
に昇温を続けるとベースラインの位置まで戻るまでの面
積であり、融解開始温度位置から終了位置までを直線で
結び、この面積(a)を求める。同じDSCの条件でI
n(インジウム)を測定し、この面積(b)を28.5
J/gとして次式により求める。
【0032】28.5×a/b=△Hu (J/g) (3)感度 原紙を理想科学工業(株)製印刷機リソグラフ(GR2
75)に供給して、A4サイズに一辺10mmの黒ベタ
を全面に格子状に製版した。サーマルヘッドへの供給エ
ネルギーは、ドット当たり30μJとした。穿孔部を走
査型電子顕微鏡で100倍にして観察し、穿孔部分の面
積を測定した。測定は1視野当たり150個で10視野
について行い、平均値と次式で示した均一指数を求め以
下の基準で評価した。
【0033】均一指数=10×log(穿孔面積の平均
値/穿孔面積の標準偏差)2 感度 :平均値が1400×10-122以上であ
るものを◎ 平均値が1000×10-122以上1400×10-12
2未満であるものを○ 平均値が500×10-122以上1000×10-122
未満であるものを△ 平均値が500×10-122未満であるものを× とした。感度、バラツキとも◎、○、△が実用に供し得
るものである。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
より具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0035】[実施例1]攪拌機を備えた反応器に、L
−乳酸80部とヒドロキシカプロン酸20部を仕込み、
145℃6000Paで4時間攪拌しながら水を留出さ
せた後、錫0.05部加え、145℃4000Paでさ
らに3時間攪拌して低重合体を得た。この低重合体に錫
0.2部とジフェニルエーテル200部を加え、148
℃4400Paで共沸脱水反応を行い、留出した水と溶
媒を水分離器で分離して溶媒のみを反応器に戻しつつ3
0時間反応を行いL−乳酸ポリマー溶液を得た。40℃
まで冷却して、析出物を濾別し、n−ヘキサンで5回洗
浄して減圧下乾燥した。この粉末を0.5N−塩酸15
kgとエタノール15kgを加え、攪拌した後濾別、乾
燥してL−乳酸ポリマーAを得た。
【0036】得られたL−乳酸ポリマーA100重量部
に平均粒子径1.5μmの炭酸カルシウム0.5部を加
え混合後、回転方向が異なる2軸押出機に供給して20
0℃で押し出しペレット化した、得られたペレットを減
圧下50℃で処理して結晶化および乾燥を行った。次い
で該ペレットを押出機に供給し、200℃で溶融して押
出機先端のTダイから厚さ13μmのフィルムを得た。
得られフィルムを、フィルムストレッチャーで長手方
向、幅方向にそれぞれ2.5倍延伸して2軸延伸フィル
ムを得た。得られた2軸延伸フィルムの厚さは2μm、
100℃で3分間処理したときの熱収縮率が長手方向、
幅方向それぞれ12%、11%、結晶融解エネルギーが
30J/gであった。
【0037】得られたフィルムの片面に酢酸ビニル系接
着剤を用いてマニラ麻を主成分とする目付10g/m2
の薄葉紙と貼り合わせ、さらにフィルムのもう一方の面
にシリコーン系離型剤をバーコーターを用いて0.05
g/m2塗布し原紙を作成した。
【0038】得られた原紙の感度は◎であった。
【0039】[比較例1]エチレンテレフタレートが2
0wt%の割合で共重合されたエチレンテレフタレート
とエチレンイソフタレートとの共重合体を乾燥後押出機
に供給し、280℃でTダイ溶融押し出しし回転する冷
却ドラムに巻き付けてキャストし、このフィルムを90
℃に加熱し、長手方向に4.5倍延伸し、引き続き10
0℃の熱風で加熱されているステンターへ送り込み、幅
方向に3.5倍延伸した。引き続きステンター中で21
0℃、5秒間熱処理し2.0μmのフィルムを得た。
【0040】得られたフィルムを用いて実施例1と同様
にして原紙を作成した。該原紙の感度は×であった。
【0041】[実施例2]L−乳酸80部とヒドロキシ
カプロン酸20部のかわりL−乳酸90部とヒドロキシ
カプロン酸10部とした以外は実施例1と同様にして2
軸延伸フィルムおよび原紙を得た。得られた2軸延伸フ
ィルムの厚さは2μm、100℃で3分間処理したとき
の熱収縮率が長手方向、幅方向それぞれ10%、9%、
結晶融解エネルギーが25J/gであった。
【0042】また、得られた原紙の感度は◎であった。
【0043】[実施例3]L−乳酸80部とヒドロキシ
カプロン酸20部のかわりL−乳酸100部とした以外
は実施例1と同様にして2軸延伸フィルムおよび原紙を
得た。得られた2軸延伸フィルムの厚さは2μm、10
0℃で3分間処理したときの熱収縮率が長手方向、幅方
向それぞれ6%、5%、結晶融解エネルギーが40J/
gであった。
【0044】得られた原紙の感度は○であった。
【0045】[実施例4]L−乳酸80部とヒドロキシ
カプロン酸20部のかわりL−乳酸70部とヒドロキシ
カプロン酸30部とした以外は実施例1と同様にして2
軸延伸フィルムおよび原紙を得た。得られた2軸延伸フ
ィルムの厚さは2μm、100℃で3分間処理したとき
の熱収縮率が長手方向、幅方向それぞれ18%、16
%、結晶融解エネルギーが9J/gであった。
【0046】得られた原紙の感度は△であった。
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたことにより、
次の効果を奏する。すなわち、感度がきわめて高いの
で、原紙とした時印刷機のサーマルヘッドに供給するエ
ネルギーを小さくでき、サーマルヘッドの寿命延長や製
版に要する時間短縮につながる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】L−乳酸ポリマーからなることを特徴とす
    る感熱孔版印刷用フィルム。
  2. 【請求項2】L−乳酸ポリマー中のL−乳酸の比率が7
    5モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    感熱孔版印刷用フィルム。
  3. 【請求項3】フィルムが2軸配向していることを特徴と
    する請求項1または2に記載の感熱孔版印刷用フィル
    ム。
  4. 【請求項4】フィルムの少なくとも1方向の熱収縮率が
    100℃で3分間処理後5〜90%であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載の感熱孔版印刷
    用フィルム。
  5. 【請求項5】フィルムの厚さが0.2〜4μmであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の感
    熱孔版印刷用フィルム。
  6. 【請求項6】フィルムの結晶融解エネルギーが3〜50
    J/gであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の感熱孔版印刷用フィルム。
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