JP3218697B2 - Vべルト式無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

Vべルト式無段変速機のライン圧制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Vベルト式無段変速機
のライン圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、Vベルト式無段変速機のVベル
トの滑り発生の限界に近い油圧(以下、限界圧とい
う。)の特性は、図11に示した破線のように変速比
(プーリ比)が大きいほど高くなるように設定されてい
る(例えば、特開昭59-77155号参照)。ライン圧
はVベルトの滑りを防止するために上記限界圧に安全率
(たとえば1.4)を乗じて、図11中の実線に示すよ
うに限界圧よりも高めに設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】限界圧全体に安全率を
乗じて設定されるライン圧は、図11に示されるよう
に、限界圧が高くなる領域、すなわちプーリ比が大きく
なる領域(車両の発進時あるいは加速時)では極端に高
くなる。一方、プーリとVベルトとの間の摩擦損失は両
者間の押付力が大きいほど大きくなる。ライン圧が高く
なると押付力が増大するため、発進時あるいは加速時
は摩擦損失が増大する。このため、発進時あるいは加速
にエンジンの駆動力の相当部分が摩擦損失によって失
われ、加速感が不十分となる。本発明は、このような課
題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は発進時あるいは
加速時にライン圧を低下させることにより上記課題を解
決する。すなわち、本発明では、運転状態に基づき、V
ベルトの滑り発生の限界に近い油圧に安全率を乗じて大
きくした補正圧をライン圧とするライン圧制御手段を備
えたVベルト式無段変速機のライン圧制御装置におい
て、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ
と、車速を検出する車速センサと、車両停止時にプーリ
比を最大値側にし、車速に応じてプーリ比を小さくする
ようVベルト式無段変速機のプーリ比を求めるプーリ比
検出手段と、スロットルが全閉から開状態となり、車速
が0から0より大きくなり、かつプーリ比が最大値側の
場合には、所定時間前記安全率を低くしてライン圧を低
減するライン圧低減手段と、を有している。
【0005】
【作用】スロットルが全閉でなく、車速が0でなく、か
つプーリ比が最大値側の場合、すなわち発進時あるいは
加速時には、ライン圧は通常の場合よりも低い値とされ
る。この値は、例えば通常の場合のライン圧に設定され
ている安全率を低減したものであり、Vベルトの滑り発
生の限界に近いものである。これによりVベルトとプー
リとの間の押付力が低下し、摩擦損失が減少する。これ
により、発進時あるいは加速時に必要な駆動力を確保す
ることができる。
【0006】
【実施例】図2に無段変速機の動力伝達機構を示す。こ
の無段変速機はフルードカップリング12、前後進切換
機構15、Vベルト式無段変速機構29、差動装置56
等を有しており、エンジン10の出力軸10aの回転を
所定の変速比及び回転方向で出力軸66及び68に伝達
することができる。この無段変速機は、フルードカップ
リング12(ロックアップ油室12a、ポンプインペラ
12b、タービンランナ12c、ロックアップクラッチ
12d等を有している)、回転軸13、駆動軸14、前
後進切換機構15、駆動プーリ16(固定円すい部材1
8、駆動プーリシリンダ室20(室20a、室20
b)、可動円すい部材22、みぞ22a等からなる)、
遊星歯車機構17(サンギア19、ピニオンギア21、
ピニオンギア23、ピニオンキャリア25、インターナ
ルギア27等から成る)、Vベルト24、従動プーリ2
6(固定円すい部材30、従動プーリシリンダ室32、
可動円すい部材34等から成る)、従動軸28、前進用
クラッチ40、駆動ギア46、アイドラギア48、後進
用ブレーキ50、アイドラ軸52、ピニオンギア54、
ファイナルギア44、ピニオンギア58、ピニオンギア
60、サイドギア62、サイドギア64、出力軸66、
出力軸68などから構成されているが、これらについて
の詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の
構成については本出願人の出願に係る特開昭61-10
5353号公報に記載されている。
【0007】図3、4、5及び6に無段変速機の油圧制
御装置を示す。この油圧制御装置は、オイルポンプ10
1、ライン圧調圧弁102、マニアル弁104、変速制
御弁106、調整圧切換弁108、ステップモータ11
0、変速操作機構112、スロットル弁114、一定圧
調圧弁116、電磁弁118、カップリング圧調圧弁1
20、ロックアップ制御弁122等を有しており、これ
らは互いに図示のように接続されており、また前進用ク
ラッチ40、後進用ブレーキ50、フルードカップリン
グ12、ロックアップ油室12a、駆動プーリシリンダ
室20及び従動プーリシリンダ室32とも図示のように
接続されている。これらの弁等についての詳細な説明は
省略する。説明を省略した部分については前述の特開昭
61−105353号公報に記載されている。なお、図
3、4及び5中の各参照符号は次の部材を示す。ピニオ
ンギア110a、タンク130、ストレーナ131、油
路132、リリーフ弁133、弁穴134、ポート13
4a〜e、スプール136、ランド136a〜b、油路
138、一方向オリフィス139、油路140、油路1
42、一方向オリフィス143、弁穴146、ポート1
46a〜g、スプール148、ランド148a〜e、ス
リーブ150、スプリング152、スプリング154、
変速比伝達部材158、油路164、油路165、オリ
フィス166、オリフィス170、弁穴172、ポート
172a〜e、スプール174、ランド174a〜c、
スプリング175、油路176、オリフィス177、リ
ンク178、油路179、ピン181、ロッド182、
ランド182a〜b、ラック182c、ピン183、ピ
ン185、弁穴186、ポート186a〜d、油路18
8、油路189、油路190、弁穴192、ポート19
2a〜g、スプール194、ランド194a〜e、負圧
ダイヤフラム198、オリフィス199、オリフィス2
02、オリフィス203、弁穴204、ポート204a
〜e、スプール206、ランド206a〜b、スプリン
グ208、油路209、フィルター211、オリフィス
216、ポート222、ソレノイド224、プランジャ
224a、スプリング225、弁穴230、ポート23
0a〜e、スプール232、ランド232a〜b、スプ
リング234、油路235、オリフィス236、弁穴2
40、ポート240a〜h、スプール242、ランド2
42a〜e、油路243、油路245、オリフィス24
6、オリフィス247、オリフィス248、オリフィス
249、チョーク形絞り弁250、リリーフバルブ25
1、チョーク形絞り弁252、保圧弁253、油路25
4、クーラ256、クーラ保圧弁258、オリフィス2
59、切換検出スイッチ298。
【0008】図7、8及び9にステップモータ110及
びソレノイド224の作動を制御する電子制御装置30
0を示す。電子制御装置300は、入カインターフエー
ス311、基準パルス発生器312、CPU(中央処理
装置)313、ROM(リードオンリメモリ)314、
RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力イン
ターフェース316を有しており、これらはアドレスバ
ス319及びデ一夕バス320によって連絡されてい
る。この電子制御装置300には、エンジン回転速度セ
ンサ301、車速センサ302、スロットル開度センサ
303、シフトポジションスイッチ304、タービン回
転速度センサ305、エンジン冷却水温センサ306、
ブレーキセンサ307及び切換検出スイッチ298から
の信号が直接又は波形成形器308、309及び32
2、及びAD変換器310を通して入力され、一方増幅
器317及び線317a〜dを通してステップモータ1
10へ信号が出力され、またソレノイド224へも信号
が出力されるが、これらについての詳細な説明は省略す
る。なお、説明を省略した部分の構成については、前述
の特開昭61−105353号公報に記載されている。
【0009】ライン圧の制御に関しては、図10に示す
制御フローに従って行われる。まず、スロットル開度T
VOが全閉状態よりも大きいかどうかを判断し(ステッ
プ1020)、全閉状態よりも大きい場合は車速Vが0
より大きいかどうかを判断し(ステップ1040)、V
が0よりも大きい場合にはプーリ比iを算出し(ステッ
プ1050)、これが最大値Lであるかどうかを判断す
る(ステップ1060)。i≠Lの場合には、ステップ
1100に進み、通常のライン圧制御を行う。通常のラ
イン圧制御とは、プーリ比が大きいほどライン圧を高く
し、スロットル開度が大きいほどライン圧を高くする制
御である。i=Lの場合には、ステップ1080に進
み、所定時間だけライン圧を通常の場合の1/1.4に
低下させる
【0010】上述のように、ステップ1080に進む運
転条件の場合、すなわち車両の発進時あるいは加速時
は、ライン圧は通常の場合の1/1.4となる。この
1.4という値は、Vベルトの滑りを防止するためにラ
イン圧全体に乗ぜられている安全率である。したがっ
て、1/1.4を乗ずると、ライン圧はVベルトの滑り
限界まで低下することになる。ライン圧が低下すると、
プーリからVベルトに作用する押付力が低下し、これに
応じて摩擦損失が減少する。したがって、エンジンの駆
動力が発進加速に有効に利用される。なお、ステップ1
050がプーリ比検出手段を構成し、ステップ1100
がライン庄制御手段を構成し、またステップ1080が
ライン圧低減手段を構成する
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明による
と、発進時あるいは加速時にライン圧を低下させるよう
にしたので、プーリとVベルトとの間の摩擦損失が減少
し、車輪に伝達される駆動力を増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成要素間の関係を示す図である。
【図2】無段変速機の骨組図を示す図である。
【図3】油圧回路の左部を示す図である。
【図4】油圧回路の中央部を示す図である。
【図5】油圧回路の右部を示す図である。
【図6】図3、4及び5の関係を示す図である。
【図7】コントロールユニットの左部を示す図である。
【図8】コントロールユニットの右部を示す図である。
【図9】図7及び8の関係を示す図である。
【図10】第1実施例の制御フローを示す図である。
【図11】 従来のライン圧特性を示す図である。
【符号の説明】
300 コントロールユニット 302 車速センサ 303 スロットル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:70 F16H 59:70 (56)参考文献 特開 昭62−132063(JP,A) 特開 昭59−77155(JP,A) 特開 昭62−160930(JP,A) 特開 平1−141264(JP,A) 特開 平1−250652(JP,A) 特開 昭59−77157(JP,A) 特開 平4−64759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転状態に基づき、Vベルトの滑り発生の
    限界に近い油圧に安全率を乗じて大きくした補正圧をラ
    イン圧とするライン圧制御手段を備えたVベルト式無段
    変速機のライン圧制御装置において、 スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、車
    速を検出する車速センサと、車両停止時にプーリ比を最
    大値側にし、車速に応じてプーリ比を小さくするよう
    ベルト式無段変速機のプーリ比を求めるプーリ比検出手
    段と、スロットルが全閉から開状態となり、車速が0
    ら0より大きくなり、かつプーリ比が最大値側の場合に
    は、所定時間前記安全率を低くしてライン圧を低減する
    ライン圧低減手段と、を有するVベルト式無段変速機の
    ライン圧制御装置。
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