JP3218606U - フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造を提供する。【解決手段】組み立て式ラックフレーム構造は、多辺形の横断面を有する複数本の立柱10と、複数本の支持棒とを備え、各立柱10は、複数の立面を含み、各立柱10の少なくとも2つの立面上に立柱10の縦方向に対応して左右に並列する複数組の第1穿孔11と第2穿孔12とが形成され、各支持棒は、立柱10の相対応の立面上に連設されると共に、立柱10の軸方向に沿って取り付け設置され、矩形断面を有する矩形管21と、各々が矩形管21の相対応の端部内に収容されている2つの連結具30と、2つのフック体40とを含み、各フック体40の断面がU字形又はコ字形を呈し、各フック体40から第1係止フックと第2係止フックとが伸長され、第1係止フックと第2係止フックは、それぞれ下向きに延伸すると共に、それぞれ1組の相対応の第1穿孔11と第2穿孔12との底縁に引掛け位置規制されている。【選択図】図2
Description
本考案は、組み立て式ラックフレーム構造に係り、特に、フック体を有する斬新な構造形態の開示に関するものである。
組み立て式ラックフレームは、その長さ、幅及び高さを有する3次元空間であるため、使用者の実際の要求や物を載せる空間の形状に従って任意に組み合わせて拡充することができるので、物品の収納と展示にとっては、相当に便利な製品と言えるものである。
従来のラックフレーム構造は、主に、4つの立柱と、2つの横梁と、2つの側板と、載置板とを備えている。前記立柱は接合壁を有し、前記接合壁は、それぞれ上から下への異なる高さ位置にいくつかの第1止め孔と、いくつかの第2止め孔とが形成されている。また、前記横梁は第1板体を有し、前記第1板体の両端にそれぞれ第1板体と垂直な第1止め体が設置され、前記第1止め体の下方に立柱の第1止め孔に合わせて係止される第1止め溝を有し、また第1止め体の一方の側に第3止め孔が形成されている。また、前記側板は第2板体を有し、前記第2板体の両側から第2止め体が延伸設置されると共に、その下方に第2止め溝を有する。また、前記載置板は方形体であり、2つの横梁及び2つの側板の上方に設けられ、なおかつ前記横梁の第1止め体を立柱の第1止め孔に係止するように合わせた後、前記第2止め孔と前記第3止め孔との位置を対応し、また前記側板の第2止め体を第3止め孔と第2止め孔とに挿通させることができると共に、第2止め溝には立柱の接合壁及び横梁の第1板体を同時に挟んで止めることができる。これにより、従来の組み立て式ラックフレームは、好適に組み立てられる便利さ及び強固さを有するものである。
ただし、この種の従来の構造形態は、実際の使用経験において、依然として下記の問題点が存在することが発見された。その提案に開示された横梁と第1板体及び側板と第2板体は、いずれも一回で成形する方式を採用して構成することによって、係止強度を考慮したうえで、前記横梁と側板は、いずれも薄金属板を使用して成形することができず、厚金属板を使用せざるを得ない状況において、いつの間にか金属板材の材料費用を高めることになる。さらに、前記横梁と相対応の第1板体及び側板と相対応の第2板体も、いずれも一回で成形する方式を採用して構成することによって、消費者の異なる寸法要求に応えるため、製造者は、横梁と側板のために異なる長さの複数セットの成形用の加工金型を同時に準備しなければならず、そしてこれらの高価な加工金型代は、勿論、販売価格に転嫁されるので、このことから製品の市場での売れ行きが大幅に低下してしまう。
本考案は、組み立て式ラックフレーム構造を提供することを主な目的とし、その解決しようとする技術的課題は、如何にしてより理想的で実用性のあるオリジナルなフック体を有する構造形態を研究開発するかを目標として革新突破を思案することである。
本考案の課題を解決するための技術的特長としては、主としてかかるフック体を有する組み立て式ラックフレーム構造は、複数本の立柱と、複数本の支持棒とを備え、各立柱は、多辺形の横断面を有して複数の立面を含み、各立柱の少なくとも2つの立面上に前記立柱の縦方向に対応して左右に並列する複数組の第1穿孔と第2穿孔とが形成され、各支持棒は、前記立柱の相対応の立面上に連設されると共に、その長辺が前記立柱の軸方向に沿って取り付け設置され、矩形断面を有する矩形管と、2つの連結具と、2つのフック体とを含み、各連結具が前記矩形管の相対応の端部内に収容され、各フック体が相対応の連結具に結合され、かつ各フック体は、第1ブラケット片と、第2ブラケット片とを有し、前記第1ブラケット片と前記第2ブラケット片は、連結のためのブラケット壁により相互に連結されて、断面がU字形又はコ字形を呈する構造体が形成され、各フック体の第1ブラケット片から第1係止フックが伸長され、かつ各フック体の第2ブラケット片から第2係止フックが伸長され、前記第1係止フックと第2係止フックは、それぞれ下向きに延伸すると共に、それぞれ1組の相対応の第1穿孔と第2穿孔との底縁に引掛け位置規制されているものである。
この斬新な独特の構成によれば、本考案は、従来の技術に比較すると、構造強度に影響を与えない状況下において、前記矩形管の壁面厚さを低減でき、さらに前記矩形管と、前記連結具と、前記フック体とは、一回での成形と異なる方式を採用して構成するものであるため、前記矩形管の長さを使用者の要求に応じて自由に裁断して調節することができる。複数の目的のために用意された加工金型を使用する必要がなく、生産コストを大幅に低減することができ、市場での売れ行きを伸ばすことができる実用的利点と好適な産業経済(利用)利益を得ることができる。
図1〜図3を参照し、これらの図に示すのは、本考案のフック体を有する組み立て式ラックフレーム構造の好適な実施形態であるが、これらの実施形態は説明のみに用いられるもので、実用新案登録請求の際、それらの構造に制限されないものとする。
かかるフック体を有する組み立て式ラックフレーム構造は、複数本の立柱10と、複数本の支持棒20とを備え、各立柱10は、多辺形の横断面を有して複数の立面を含み、各立柱10の少なくとも2つの立面上に前記立柱10の縦方向に対応して左右に並列する複数組の第1穿孔11と第2穿孔12とが形成され、各支持棒20は、前記立柱10の相対応の立面上に連設されると共に、矩形断面を有する矩形管21と、2つの連結具30と、2つのフック体40とを含み、矩形管21の長辺が前記立柱10の軸方向に沿って取り付け設置され、各連結具30が前記矩形管21の相対応の端部内に収容され、各フック体40が相対応の連結具30に結合され、かつ各フック体40は、第1ブラケット片41と、第2ブラケット片42とを有し、前記第1ブラケット片41と前記第2ブラケット片42は、連結のためのブラケット壁43により相互に連結されて、断面がU字形又はコ字形を呈する構造体が形成され、各フック体40の第1ブラケット片41から第1係止フック411が伸長され、かつ各フック体40の第2ブラケット片42から第2係止フック421が伸長され、さらに図6、図7と図7Aのように、前記第1係止フック411と第2係止フック421は、それぞれ下向きに延伸すると共に、それぞれ1組の相対応の第1穿孔11と第2穿孔12との底縁に引掛け位置規制されている。本考案の好適な実施形態において、第1穿孔11と第2穿孔12は、それぞれ下向きに狭まった構造であることにより、それぞれそのうちの第1係止フック411と第2係止フック421を緊着挟持して係止することができる。
前記第1係止フック411の自由端部に内向きに第1引掛け部412が伸長されて、前記第2係止フック421の自由端部に内向きに第2引掛け部422が伸長され、前記第1引掛け部412と前記第2引掛け部422は、それぞれ相対応の第1穿孔11と第2穿孔12との頂縁に引掛けられている。
さらに図4、図4Aと図4Bのように、各連結具30の前記立柱10に対応する一面を接合面31として用い、各連結具30の接合面31にはU字形収容溝32が形成されると共に、下向きに狭まった楔形のアンカー部33が設けられ、かつ前記U字形収容溝32は、またそれぞれ前記連結具30の底部と接合面31とにまで延伸され、各フック体40が前記U字形収容溝32を利用して相対応の連結具30に組み付けられると、前記楔形のアンカー部33で前記フック体40の連結のためのブラケット壁43を突き押すことにより、前記連結具30と前記フック体40との間の結合強度を向上させ、前記矩形管21の両端の底面には、それぞれ切り欠き211が形成され、各フック体40は、前記切り欠き211を介して相対応の前記連結具30に取り付けられると共に、その一部が前記U字形収容溝32内に収容されている。各連結具30の接合面31には唇縁34が外向きに突出して設けられ、前記唇縁34が前記矩形管21の相対応の端部上に突き当てられている。さらに図5のように、前記U字形収容溝32の前記接合面31に位置する断面は、下向きに広がることにより、強固に相対応の前記フック体40に取り付けられている。
さらに図4Bのように、各連結具30は、そのU字形収容溝32の両側にそれぞれ位置規制突起35が設置され、かつ前記第1ブラケット片41と前記第2ブラケット片42には、それぞれ位置規制溝413,423が形成され、前記フック体40が相対応の前記連結具30に結合されると、各位置規制突起35が相対応の位置規制溝413,423内に挿入される。前記矩形管21の両端の底面は、それぞれ前記切り欠き211の後方にロック孔212が形成され、各連結具30の底面には弾性片36が設置され、かつ前記弾性片36の底面にはロック突起361が突出して設けられ、前記連結具30が前記矩形管21の端部に収容されると、各ロック突起361が相対応のロック孔212内に係止される。
前記支持棒20と前記立柱10との間の結合強度を強化するため、本考案の好適な実施形態において、各フック体40の第1ブラケット片41からさらに第3係止フック414が伸長されて、各フック体40の第2ブラケット片42からさらに第4係止フック424が伸長され、前記第3係止フック414と第4係止フック424は、それぞれ前記第1係止フック411と第2係止フック421とに縦方向に対応し、前記第1係止フック411と第3係止フック414は、それぞれ上下隣接の第1穿孔11の底縁に引掛けられて、前記第2係止フック421と第4係止フック424は、それぞれ上下隣接の第2穿孔12の底縁に引掛けられている。
図2と図8のように、本考案の複数本の支持棒20は、それぞれ複数の連結具30及びフック体40により複数本の立柱10に組み合わせられた後、ラックフレームが組み合わせられることによって、前記ラックフレームは、同じ高さにある複数本の支持棒20に仕分け板(未図示)を設置した後であれば、物を載せること・収納の機能を提供することができる。
本考案は、構造上、従来の構造に比べ、確実に少なくとも以下のような利点を有する。本考案の好適な実施形態において、前記支持棒20の矩形管21は、矩形の金属管材を選んで用い、かつ各矩形管21は、いずれも長辺が受力面と垂直に交わる取り付け方式を採用すれば、好適な支持強度を提供でき、つまり相対的に前記矩形管21の壁面厚さを低減することができて、材料の仕入れコストを大幅に低減することができる。さらに、本考案の矩形管21と、連結具30と、フック体40とをそれぞれ加工してから順次に組み立て、また前記矩形管21として市販の矩形管材を採用することで、その長さを使用者の要求に従って任意に加工裁断することができるので、前記連結具30及び前記フック体40を加工するための必要な加工金型のみを準備しておけばよく、加工金型代を大幅に低減することができ、かつ、加工の過程において、複数の管材を一回で同時に裁断することができるので、生産能力を高めるためにも多大な助けとなり得る。
10:立柱
11:第1穿孔
12:第2穿孔
20:支持棒
21:矩形管
211:切り欠き
212:ロック孔
30:連結具
31:接合面
32:U字形収容溝
33:楔形のアンカー部
34:唇縁
35:位置規制突起
36:弾性片
361:ロック突起
40:フック体
41:第1ブラケット片
411:第1係止フック
412:第1引掛け部
413:位置規制溝
414:第3係止フック
42:第2ブラケット片
421:第2係止フック
422:第2引掛け部
423:位置規制溝
424:第4係止フック
43:連結のためのブラケット壁
11:第1穿孔
12:第2穿孔
20:支持棒
21:矩形管
211:切り欠き
212:ロック孔
30:連結具
31:接合面
32:U字形収容溝
33:楔形のアンカー部
34:唇縁
35:位置規制突起
36:弾性片
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40:フック体
41:第1ブラケット片
411:第1係止フック
412:第1引掛け部
413:位置規制溝
414:第3係止フック
42:第2ブラケット片
421:第2係止フック
422:第2引掛け部
423:位置規制溝
424:第4係止フック
43:連結のためのブラケット壁
Claims (9)
- 複数本の立柱10と、複数本の支持棒20とを備えている、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造であって、
各立柱10は、多辺形の横断面を有して複数の立面を含み、各立柱10の少なくとも2つの立面上に前記立柱10の縦方向に対応して左右に並列する複数組の第1穿孔11と第2穿孔12とが形成され、
各支持棒20は、前記立柱10の相対応の立面上に連設されると共に、その長辺が前記立柱10の軸方向に沿って取り付け設置され、矩形断面を有する矩形管21と、各々が前記矩形管21の相対応の端部内に収容されている2つの連結具30と、各々が相対応の連結具30に結合されている2つのフック体40とを含み、
かつ各フック体40は、第1ブラケット片41と、第2ブラケット片42とを有し、前記第1ブラケット片41と前記第2ブラケット片42は、連結のためのブラケット壁43により相互に連結されて、断面がU字形又はコ字形を呈する構造体が形成され、各フック体40の第1ブラケット片41から第1係止フック411が伸長され、かつ各フック体40の第2ブラケット片42から第2係止フック421が伸長され、前記第1係止フック411と第2係止フック421は、それぞれ下向きに延伸すると共に、それぞれ1組の相対応の第1穿孔11と第2穿孔12との底縁に引掛け位置規制されていることを特徴とする、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。 - 各連結具30の前記立柱10に対応する一面を接合面31として用い、各連結具30の接合面31にはU字形収容溝32が形成されると共に、下向きに狭まった楔形のアンカー部33が設けられ、かつ前記U字形収容溝32は、またそれぞれ前記連結具30の底部と接合面31とにまで延伸され、各フック体40が前記U字形収容溝32を利用して相対応の連結具30に組み付けられると、前記楔形のアンカー部33で前記フック体40の連結のためのブラケット壁43を突き押し、前記矩形管21の両端の底面には、それぞれ外から内へ順次に切り欠き211が形成され、各フック体40は、前記切り欠き211を介して相対応の前記連結具30に取り付けられると共に、その一部が前記U字形収容溝32内に収容され、
各連結具30の接合面31には唇縁34が外向きに突出して設けられ、前記唇縁34が前記矩形管21の相対応の端部上に突き当てられ、前記U字形収容溝32の前記接合面31に位置する断面は、下向きに広がることにより、強固に相対応の前記フック体40に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。 - 各連結具30の接合面31には唇縁34が外向きに突出して設けられ、前記唇縁34が前記矩形管21の相対応の端部上に突き当てられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 各連結具30は、さらにそのU字形収容溝32の両側にそれぞれ位置規制突起35が設置され、かつ前記第1ブラケット片41と前記第2ブラケット片42には、それぞれ位置規制溝413が形成され、前記フック体40が相対応の前記連結具30に結合されると、各位置規制突起35が相対応の位置規制溝413内に挿入されることを特徴とする請求項2又は3に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 前記U字形収容溝32の前記接合面31に位置する断面は、下向きに広がっていることを特徴とする請求項4に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 前記第1係止フック411の自由端部に内向きに第1引掛け部412が伸長されて、前記第2係止フック421の自由端部に内向きに第2引掛け部422が伸長され、前記第1引掛け部412と前記第2引掛け部422は、それぞれ相対応の第1穿孔11と第2穿孔12との頂縁に引掛けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 前記第1穿孔11と第2穿孔12は、それぞれ下向きに狭まった構造であることを特徴とする請求項6に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 前記矩形管21の両端の底面は、それぞれ前記切り欠き211の後方にロック孔212が形成され、各連結具30の底面には弾性片36が設置され、かつ前記弾性片36の底面にはロック突起361が突出して設けられ、前記連結具30が前記矩形管21の端部に収容されると、各ロック突起361が相対応のロック孔212内に係止されることを特徴とする請求項7に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
- 各フック体40の第1ブラケット片41からさらに第3係止フック414が伸長されて、各フック体40の第2ブラケット片42からさらに第4係止フック424が伸長され、前記第3係止フック414と第4係止フック424は、それぞれ前記第1係止フック411と第2係止フック421とに縦方向に対応し、前記第1係止フック411と第3係止フック414は、それぞれ上下隣接の第1穿孔11の底縁に引掛けられて、前記第2係止フック421と第4係止フック424は、それぞれ上下隣接の第2穿孔12の底縁に引掛けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の、フック体を有する組み立て式ラックフレーム構造。
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