JP3218401B2 - 防錆顔料組成物 - Google Patents

防錆顔料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、りん酸塩系の防錆顔料
に係り、更に言えばアパタイトと他の難溶性金属りん酸
塩とからなる白色無公害防錆顔料組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、防錆顔料として、最も代表的なも
のとして鉛丹あるいはジンククロメートが広範囲に使用
されている。
【0003】これ等の防錆顔料は、極めて優れた防錆力
を示すが、着色顔料であることや、その組成中における
鉛、クロムなどの金属成分に毒性が認められているため
に、最近その使用の制限が厳しくなるにつれ、これに対
する新しい低毒性のあるいは無公害性の白色防錆顔料が
開発され、かつ使用されている。
【0004】これまでに無公害防錆顔料として (a)金属縮合リン酸塩系、例えば、縮合リン酸アルミ
ニウム、(b)金属リン酸塩系、例えば、リン酸ケイ
素、リン酸チタニウム、(c)金属亜リン酸塩系、例え
ば亜リン酸亜鉛、バリウム塩、マグネシウム塩、マンガ
ン塩、(d)金属次亜リン酸塩系、例えば、次亜リン酸
カリシウム又は次亜リン酸鉄、および(e)金属モリブ
デン酸塩、例えば、亜鉛塩、カルシウム塩など数多くの
提案がされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の無公害白色防錆顔料は、防錆力が鉛系、クロメート系
の防錆顔料よりも優れていると言える程決定的なもので
はなく、いずれも一長一短である。
【0006】従って、これらの白色防錆顔料は、必要な
防錆性を得るために、多くの場合、他の防錆顔料等と2
〜3種複合して使用されているのが現状である。
【0007】他方、アパタイトは生体骨組織と親和性が
良好であるうえに新生骨に対する誘導性や骨組織との接
合性に優れた機能を発揮するためのバイオアクティブな
素材として注目されている。
【0008】また、アパタイトのうちヒドロキシ系の粒
子は、核酸、蛋白質などの有用有機物を効率良く吸着す
るための微量成分の分離操作の分野で応用面が広がりつ
つある。
【0009】このように、アパタイトはバイオセラミッ
クスとして注目されているが、その金属置換体について
は前記公報の他には余り用途開発がなされておらず、こ
れまで防錆作用については全く開発または示唆されたも
のはない。
【0010】本発明者らは叙上事実に鑑み、従来の防錆
顔料と全く異なった白色無公害防錆顔料の開発につき鋭
意研究していたところ、驚くべきことにアパタイトおよ
びその金属置換体が優れた防錆作用を有することを知見
し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明はアパタイトを含有する
無公害白色防錆顔料組成物を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明が提供しようとす
る防錆顔料は、アパタイトと他の難溶性金属りん酸塩と
の混合物を有効成分とすることを構成上の特徴とするも
のである。
【0013】本発明において、アパタイトというのは、
次の一般式: Me(0.5m+1.5n) (X)m ・(PO4n [式中、MeはCa,Mg又はBa、XはOH,F,C
3 ,NO3 又はNO2、m,nは係数を表わす。]で
表わされるアパタイト結晶構造をもつりん酸塩化合物で
ある。
【0014】通常、アパタイトと称する場合、代表的に
は、一般式Ca(0.5m+1.5n) (OH)m ・(PO4n
で表わされる特徴的な結晶構造をもつものであって、特
にm=2、n=6の 3Ca3 (PO42 ・Ca(O
H)2 で表わされる三塩基性リン酸カルシウムのヒドロ
キシアパタイトであるが、本発明におけるアパタイトと
は、一般式Me(0.5m+1.5n) (X)m ・(PO4n
[式中、MeはCa,Mg又はBa、XはOH,F,N
3 ,NO2 又はCO3 、m,nは係数を表わす。]
で表わされ、且つモル比Me/Pが1.4〜1.8の組
成のアパタイト結晶構造をもつ難溶性の塩基性リン酸塩
をいう。
【0015】上記アパタイトのうち、本発明では、特に
カルシウムヒドロキシアパタイトが好ましい。
【0016】このようなアパタイトは、表面活性である
ため、他のカチオンやアニオンを吸着または反応担持し
易いうえ、その結晶構造中のCa2+等のカチオンおよび
OH- 等のアニオンが共にイオン交換能を有する代表的
な無機イオン交換体の一つである。
【0017】この様なアパタイトは合成品が品質上好ま
しいけれども、天然品であっても差し支えない。なお、
合成品の製造履歴は特に限定する必要はない。
【0018】アパタイトは、多くの場合、微粉末状であ
りその粒子径は大きくても5μmの範囲がよい。特に電
子顕微鏡観察による一次粒子の平均径が0.05〜3.
0μmの範囲のものが好ましい。アパタイトの一次粒子
は種々の形状が知られているが、いずれも限定すること
なく適用できる。
【0019】かかるアパタイトと共存できる他の難溶性
金属りん酸塩としては、カルシウム,マグネシウム,バ
リウム,亜鉛,セリウム,ニッケル,錫,銅又はアルミ
ニウムから選ばれた1種又は2種以上の酸性リン酸塩、
正リン酸塩又はそれらの縮合リン酸塩であり、これらの
リン酸塩は、PO4 3- の一部がMoO4 2- と置換した固
溶体であってもよい。粒度はアパタイトと同様に微細な
もので一次粒子の平均径が0.1〜10μm、好ましく
は0.3〜3μmの範囲のものがよい。
【0020】本発明に係る防錆顔料組成物は、上記のア
パタイトと他の難溶性りん酸塩の混合物を有効成分とす
るものであるが、混合組成には3つの態様がある。
【0021】その1つは、上記2種のりん酸塩を物理的
に混合して調製する場合である。
【0022】他の1つは、アパタイトのイオン交換能を
利用してアパタイトが有するカチオンとは異なる金属イ
オンでイオン交換してアパタイト中に金属りん酸塩を形
成し、アパタイトと共有させる方法であり、本発明は、
この態様が特に有利である。
【0023】交換しうるカチオンとしては、Zn2+,C
2+,Pb2+,Sn2+,Ni2+又はCu2+から選ばれた
1種又は2種以上のものが挙げられ、これらのうち、Z
2+又はCe2+が特に好ましい。更に他の態様は、上記
金属置換アパタイトと前記難溶性りん酸塩との混合物と
する場合である。
【0024】アパタイトと他の難溶性りん酸塩との混合
物は、X線回折によって確認でき、上記アパタイトの金
属置換体であっても同様である。
【0025】混合物の配合割合は、アパタイトや他のり
ん酸塩の種類や物性によって異なるものであるから、特
に臨界的限界はないけれども、多くの場合、重量比でア
パタイト:他の難溶性りん酸塩=1:20〜20:1の
範囲、好ましくは1:9〜9:1の範囲にある。
【0026】従って、金属置換アパタイトにあっては、
金属置換により、アパタイトの結晶構造が実質的に破壊
して当該金属りん酸塩のみのX線回折線を示すようなま
でのイオン交換体であってはならない。
【0027】なお、イオン交換による金属置換アパタイ
トの製法は公知であり、例えば、次のようにして行なう
ことができる。すなわち、アパタイトの水性スラリー
に、上記金属塩水溶液を常温乃至加温において撹拌下
0.5〜24時間程度混合処理することにより行う。
【0028】本発明に係る防錆顔料は、上記のようなア
パタイト及びアパタイト以外の難溶性りん酸塩の混合物
を有効成分とするが、使用に際し、必要に応じて高級脂
肪酸若しくはその誘導体、酸性リン酸エステル若しくは
その誘導体、ロジン酸若しくはその誘導体又はシランカ
ップリング剤から選ばれた1種又は2種以上で表面処理
されたものであってもよい。
【0029】高級脂肪酸若しくはその誘導体としては、
例えば、カプリル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレイン酸若しくはそれらの金属塩又はアミド等、酸性
リン酸エステル若しくはその誘導体としては、例えば、
炭素数1〜18のモノ又はジ−アルキルアシドホスフェ
ート、それらの金属塩又はアミド等であり、ロジン酸若
しくはその誘導体としては、ロジン酸、その金属塩、ア
ミド類等、シランカップリング剤としては、例えば、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
【0030】本発明に係る防錆顔料は、さらに他の成分
としてキレート能を有する有機リン化合物を含有するこ
とがよく、多くの場合、相乗的に防錆力を発揮する傾向
にあって好ましい。
【0031】キレート能を有する有機リン化合物として
は一般式 Rm N[(CH2n P(O)(OZ)23-n (I) [式中、Rは低級アルキル基、mは0〜3、n=1〜
2、Zは水素、アルカリ金属又はアンモニウム基を表わ
す。]で表わされるアミノアルキレンホスホン酸若しく
はその塩、一般式
【0032】
【化1】 [式中nは1〜3の整数、Zは前式と同義である。]で
表わされるエチレンジアミンテトラアルキレンホスホン
酸若しくはその塩、一般式
【0033】
【化2】 [式中、Rは水素原子又は低級アルキル基、Zは前式と
同義である]で表わされるアルキルメタン−1−ヒドロ
キシ−1,1−ジホスホン酸若しくはその塩、および一
般式
【0034】
【化3】 で表わされる2−ヒドロキシホスホノ酢酸若しくはその
塩である。
【0035】上記一般式(I),(II),(II
I),(IV)で表わされる化合物のうち、(I)式の
化合物としては例えばニトリルトリスメチレンホスホン
酸、ニトリロトリスエチレンホスホン酸、ニトリロトリ
スプロピレンホスホン酸、ニトリロジエチルメチレンホ
スホン酸、ニトリロプロピルビスメチレンホスホン酸等
であり、(II)式の化合物としては例えばエチレンジ
アミンテトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテ
トラエチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラプロ
ピレンホスホン酸、(III)式の化合物としては例え
ばメタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エ
タン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、プロパ
ン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、(IV)
式の化合物で2−ヒドロキシホスホノ酢酸及びそれ等の
塩としては、上記化合物のナトリウム、カリウム又はア
ンモニウム基で一部又は全部中和されたものがあげられ
る。
【0036】かかる有機リン化合物を防錆顔料に含有さ
せる方法は、多くの場合、防錆顔料の粉末との乾式混合
であるが、他の場合として防錆顔料の製造の際のりん酸
源の一部として添加使用して含有することもできる。
【0037】これらの有機リン化合物は、その種類によ
って大幅に異なるけれども防錆顔料100重量部当り、
多くとも30wt%、好ましくは10wt%までであ
る。
【0038】
【実施例】以下に実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0039】防錆顔料組成物の調製 (1) 消石灰スラリーとリン酸とにより生成したカル
シウムヒドロキシアパタイトスラリー(10wt%)
[日本化学工業(株)製、商品名「スーパータイト」)
100重量部に少量の分散剤を添加し、コロイドミル
(特殊機化工業(株)製、T.K.マイコロイダーM
型)をクリアランス0.005インチ、5000r.
p.mの条件にて剪断分散処理した後、オレイン酸ナト
リウム水溶液(11.5wt%)を常温で添加して2時
間撹拌した。次いでスラリーを固液分離し、水洗・乾燥
および粉砕してカルシウムヒドロキシアパタイト粉末を
得た。このものは、電子顕微鏡観察では、一次粒子がい
ずれもサブミクロン級の微細なものであって、レーザー
散乱型粒度分布測定機(大塚電子製、LPA−300
0)による測定では平均粒子径0.28μmであった。
このカルシウムヒドロキシアパタイト粉末100重量部
にりん酸亜鉛100重量部をヘンシェルミキサーにて1
0分間混合して防錆顔料組成物を調製した。(試料1) (2) (1)で調製したカルシウムヒドロキシアパタ
イト粉末100重量部にトリポリりん酸二水素アルミニ
ウム(テイカ(株)社製、K−ホワイト)100重量部
をヘンシェルミキサーにて10分間混合して防錆顔料組
成物を調製した。(試料2) (3) スーパータイト1000重量部に硝酸亜鉛水溶
液(10wt%)250重量部を添加して6時間加温混
合させた後、ステアリン酸ナトリウムを用いた以外は、
(1)と同様の後処理を施してZn置換ハイドロオキシ
アパタイト粉末(平均粒子径0.52μm)の防錆顔料
組成物を得た。(試料3) (4) スーパータイト1000重量部に硝酸セリウム
(10wt%)280重量部を添加してイオン交換によ
りCe2+を担持させた後、(3)と同様の後処理を施し
てCe置換ハイドロオキシアパタイト粉末(平均粒子径
0.45μm)の防錆顔料組成物を得た。(試料4) (5) スーパータイト1000重量部に亜硝酸亜鉛
(10wt%)250重量部を添加してイオン交換によ
りZn2+及びNO2 -を担持させた後、(3)と同様の後
処理を施してZnおよびNO2 -置換アパタイト粉末(平
均粒子径0.60μm)の防錆顔料組成物を得た。(試
料5) (6) ZnOとして10.5wt%イオン交換したZ
n置換ハイドロオキシアパタイト100重量部、60w
t%メタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸水
溶液5重量部、亜鉛華50重量部および少量のステアリ
ン酸亜鉛の混合物をヘンシェルミキサーで10分間混合
して防錆顔料組成物を得た。(試料6) (7) 50wt%ニトリロトリスメチレンホスホン酸
水溶液6重量部、亜鉛華50重量部を用いた以外は、試
料6と同様の処理条件で防錆顔料組成物を得た。(試料
7) (8) 2−ヒドロキシホスホノ酢酸1.0重量部およ
び亜鉛華50重量部を用いた以外は試料6と同様の処理
条件で防錆顔料組成物を得た。(試料8)
【0040】試験例 次に、得られた防錆顔料組成物の防錆能力を調べた。各
々の防錆顔料の塗料化方法と防錆試験方法は下記の通り
である。
【0041】<塗料化方法>下記の配合組成の配合原料
とガラスビーズ[東芝硝子(株)製GB603]100
gを200mlのマヨネーズビンに入れ、ペイントシェ
ーカーを用いて1時間分散させて塗料化した。 防錆顔料組成物 3.0重量部 二酸化チタン(ルチル型) 12.0重量部 沈降性硫酸バリウム 32.0重量部 ビヒクル(注1) 40.0重量部 ミネラルスプリット 12.0重量部 ドライヤー(注2) 1.0重量部 但し 注1 ベッコゾール1334[大日本インキ化学
(株)]不揮発分50%、中油アルキッド樹脂 注2 液状ドライヤー(JIS K−5691、1種
A)
【0042】<防錆試験>上記の方法で製造した塗料を
冷間圧延鋼板[日本テストパネル工業(株)製JIS
G3141、SPCC−SB,1.0×70×150m
m]にバーコーターを用いて1回塗りし、乾燥後の膜厚
が15μmになるようにする。この後、上塗りをするこ
となく、5%食塩水によるJIS K5400の塩水噴
霧試験[スガ試験機(株)製、塩水噴霧試験機ST−I
SO−2を使用]を行うことにより防錆能力の性能評価
をした。
【0043】防錆試験の結果は表1の通りである。
【0044】
【表1】 ────────────────────────── 試料 評価 試料 評価 1 4 6 5 2 4.5 7 5 3 4.5 8 5 4 5 9(比較例) 3.5 5 5 10(比較例) 3 ブランク 1 ────────────────────────── (注)試料9はトリポリリン酸二水素アルミニウム系防
錆顔料市販品 試料10はりん酸亜鉛系防錆顔料市販品 ブランクは防錆顔料を含有しないものを示す。
【0045】<評価>防錆性能の評価は試験片の状態を
観察し、下記の基準によって行った。 1 錆の発生率が100% 2 錆の発生率が 75% 3 錆の発生率が 50% 4 錆の発生率が 25% 5 ふけや錆の発生が無いもの
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、十分な防錆作用を示す
無公害性の白色防錆顔料組成物であるため、極めて産業
上利用価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−295682(JP,A) 特開 平4−170960(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式: Me(0.5m+1.5n) (X)m ・(PO4n [式中、MeはCa,Mg又はBa、XはOH,F,C
    3 ,NO3 又はNO2、m,nは係数を表わす。]で
    表わされるアパタイトと他の難溶性金属リン酸塩との混
    合組成物を有効成分とすることを特徴とする防錆顔料組
    成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアパタイトにZn2+
    Ce2+,Pb2+,Sn2+,Ni2+又はCu2+から選ばれ
    た1種又は2種以上の金属イオンとアパタイト中のカチ
    オンとをイオン交換してアパタイト中に該金属リン酸塩
    を形成させてなるものを有効成分とすることを特徴とす
    る防錆顔料組成物。
  3. 【請求項3】 アパタイトはカルシウムヒドロキシアパ
    タイトである請求項1又は2に記載の防錆顔料組成物。
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸若しくはその誘導体、酸性り
    ん酸エステル若しくはその誘導体、ロジン酸若しくは誘
    導体、又はシランカップリング剤から選ばれた1種又は
    2種以上で表面処理されてなる請求項1,2又は3に記
    載の防錆顔料組成物。
  5. 【請求項5】 キレート能を有する有機りん化合物を含
    有してなる請求項1,2,3又は4に記載の防錆顔料組
    成物。
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