JP3218044B2 - シクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法 - Google Patents
シクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法Info
- Publication number
- JP3218044B2 JP3218044B2 JP51013997A JP51013997A JP3218044B2 JP 3218044 B2 JP3218044 B2 JP 3218044B2 JP 51013997 A JP51013997 A JP 51013997A JP 51013997 A JP51013997 A JP 51013997A JP 3218044 B2 JP3218044 B2 JP 3218044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- mol
- acetone
- acetic acid
- cyclohexanone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C29/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
- C07C29/48—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by oxidation reactions with formation of hydroxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C35/00—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
- C07C35/02—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring monocyclic
- C07C35/08—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring monocyclic containing a six-membered rings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/70—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
- B01J23/74—Iron group metals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/70—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
- B01J23/89—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with noble metals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C29/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
- C07C29/48—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by oxidation reactions with formation of hydroxy groups
- C07C29/50—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by oxidation reactions with formation of hydroxy groups with molecular oxygen only
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/27—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
- C07C45/32—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen
- C07C45/33—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with molecular oxygen of CHx-moieties
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C49/00—Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
- C07C49/29—Saturated compounds containing keto groups bound to rings
- C07C49/303—Saturated compounds containing keto groups bound to rings to a six-membered ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、反応混合物中、水素ガスおよび酸素ガスの
フロー中で、Fe/Pd触媒の存在で、シクロヘキサンを選
択的に酸化することによる、シクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンの製造方法に関する。
フロー中で、Fe/Pd触媒の存在で、シクロヘキサンを選
択的に酸化することによる、シクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンの製造方法に関する。
シクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンは、ナイ
ロン−6およびナイロン−6,6を合成するための中間体
として利用でき、工業的スケールにおいては一般的にシ
クロヘキサンの酸化によって生成される。しかし、シク
ロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの従来の製造方
法は、150℃以上の高温および8気圧以上の高圧という
条件を必要とし、そしてその転換率は低く4%であると
いう、いくつかの欠点を持つ。さらに、これらの反応か
ら様々なシクロヘキサンの酸化生成物の分解物が生成す
るので、生成物選択率は80%を超えることができない。
ロン−6およびナイロン−6,6を合成するための中間体
として利用でき、工業的スケールにおいては一般的にシ
クロヘキサンの酸化によって生成される。しかし、シク
ロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの従来の製造方
法は、150℃以上の高温および8気圧以上の高圧という
条件を必要とし、そしてその転換率は低く4%であると
いう、いくつかの欠点を持つ。さらに、これらの反応か
ら様々なシクロヘキサンの酸化生成物の分解物が生成す
るので、生成物選択率は80%を超えることができない。
上記の問題を理由として、シクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンのさらに効率的かつ選択的な製造方法
の継続的な研究がなされてきた。例えば、欧州特許出願
第83−87,924号は、鉄触媒、硫化水素、酢酸、ピリジン
溶媒および酸素を利用した反応系で、パラフィン系炭化
水素の酸化によるアルコールあるいはケトンの製造方法
を開示している。しかしながら、得られる混合物は、触
媒および生成物の劣悪な分離および回収を示し、とりわ
け反応生成物の量に比して大量のピリジンが使用され
る。それゆえ、経済的欠陥および毒性の問題が起こっ
た。
シクロヘキサノンのさらに効率的かつ選択的な製造方法
の継続的な研究がなされてきた。例えば、欧州特許出願
第83−87,924号は、鉄触媒、硫化水素、酢酸、ピリジン
溶媒および酸素を利用した反応系で、パラフィン系炭化
水素の酸化によるアルコールあるいはケトンの製造方法
を開示している。しかしながら、得られる混合物は、触
媒および生成物の劣悪な分離および回収を示し、とりわ
け反応生成物の量に比して大量のピリジンが使用され
る。それゆえ、経済的欠陥および毒性の問題が起こっ
た。
他の例として、日本国特許公開公報第85−92,236号に
おいて、シクロヘキセンに酸素を加えることによってシ
クロヘキサノンを得たが、シクロヘキセンの製造はシク
ロヘキサンの製造に比べてさらに難しいという問題が残
る。
おいて、シクロヘキセンに酸素を加えることによってシ
クロヘキサノンを得たが、シクロヘキセンの製造はシク
ロヘキサンの製造に比べてさらに難しいという問題が残
る。
そのうえ、本発明の発明者らは、米国特許第5,208,39
2号において、アセトン溶媒中Fe/Pd触媒とともに水素ガ
スおよび酸素ガス中で、シクロヘキサンの酸化によって
副生成物なしに約3〜7%の収量でのシクロヘキサノー
ルおよびシクロヘキサノンの製造方法を開示している。
2号において、アセトン溶媒中Fe/Pd触媒とともに水素ガ
スおよび酸素ガス中で、シクロヘキサンの酸化によって
副生成物なしに約3〜7%の収量でのシクロヘキサノー
ルおよびシクロヘキサノンの製造方法を開示している。
本発明は、単一なアセトン溶媒の代わりにアセトンお
よび酢酸の混合溶媒を利用することで、鉄触媒にリガン
ドを結合させて触媒の活性および安定性の改良をする、
米国特許第5,208,392号の改良である。結果として、シ
クロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの収量は、米
国特許第5,208,392号に比べて有意に増大した。そして
特に、触媒の失活が減少するので、反応時間を延ばす
と、約4〜12%まで収量が増大する。さらに、シクロヘ
キサンを酸化する間の副生成物が少量あるいは全くな
く、固体Fe/Pd触媒の再生および再利用が非常に容易で
ある。
よび酢酸の混合溶媒を利用することで、鉄触媒にリガン
ドを結合させて触媒の活性および安定性の改良をする、
米国特許第5,208,392号の改良である。結果として、シ
クロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの収量は、米
国特許第5,208,392号に比べて有意に増大した。そして
特に、触媒の失活が減少するので、反応時間を延ばす
と、約4〜12%まで収量が増大する。さらに、シクロヘ
キサンを酸化する間の副生成物が少量あるいは全くな
く、固体Fe/Pd触媒の再生および再利用が非常に容易で
ある。
キムらはChemistry Letters 1995,p.535−536に水素
ガスおよび酸素ガスからそのまま生成された過酸化水素
を用いて固体Fe/Pd触媒の存在でシクロヘキサンを酸化
してシクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンを製造
する方法を開示している。水素および酸素は、シクロヘ
キサン、酢酸およびアセトンの攪拌する反応混合物を通
って泡立って流れる。Fe/Pd触媒は担体としてのアルミ
ナ上のパラジウムおよび塩化鉄からなる。
ガスおよび酸素ガスからそのまま生成された過酸化水素
を用いて固体Fe/Pd触媒の存在でシクロヘキサンを酸化
してシクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンを製造
する方法を開示している。水素および酸素は、シクロヘ
キサン、酢酸およびアセトンの攪拌する反応混合物を通
って泡立って流れる。Fe/Pd触媒は担体としてのアルミ
ナ上のパラジウムおよび塩化鉄からなる。
発明の概要 本発明の目的は、シクロヘキサノールおよびシクロヘ
キサノンを高収量で製造するための方法を提供すること
にある。
キサノンを高収量で製造するための方法を提供すること
にある。
本発明は、水素ガスおよび酸素ガスを反応媒体中にフ
ローしてFe/Pd触媒の存在でシクロヘキサンの酸化によ
ってシクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンを製造
するための方法において、前記酸化が溶媒としてアセト
ンおよび酢酸の混合物中で行われ、前記Fe/Pd触媒は、
担体を使用することなくパラジウム化合物を酸化鉄中に
含浸させ、空気あるいは水素雰囲気中で300ないし600℃
で焼成し、シクロヘキサン、アセトンおよび酢酸の混合
物中で水素ガスおよび酸素ガスと接触させて活性化し、
そして80ないし150℃にて乾燥させる一連の工程によっ
て調製された固体触媒である。
ローしてFe/Pd触媒の存在でシクロヘキサンの酸化によ
ってシクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンを製造
するための方法において、前記酸化が溶媒としてアセト
ンおよび酢酸の混合物中で行われ、前記Fe/Pd触媒は、
担体を使用することなくパラジウム化合物を酸化鉄中に
含浸させ、空気あるいは水素雰囲気中で300ないし600℃
で焼成し、シクロヘキサン、アセトンおよび酢酸の混合
物中で水素ガスおよび酸素ガスと接触させて活性化し、
そして80ないし150℃にて乾燥させる一連の工程によっ
て調製された固体触媒である。
好ましくは1重量部のアセトンおよび0.05−1.5重量
部の酢酸の混合物を溶媒として使用する。
部の酢酸の混合物を溶媒として使用する。
発明の詳細な説明 本発明は、触媒能力に基礎をおき、すなわち、パラジ
ウム触媒の触媒能力は、溶媒に添加した分子の水素およ
び酸素を過酸化水素に転化することにあり;鉄触媒の触
媒能力は炭化水素の酸化において前記過酸化水素を用い
ることにあり、そしてアセトンおよび酢酸の混合物を溶
媒として使用することに特徴づけられる。前記酢酸は鉄
触媒へのリガンドとして働き、鉄触媒の活性および安定
性を向上する役割を演じる。
ウム触媒の触媒能力は、溶媒に添加した分子の水素およ
び酸素を過酸化水素に転化することにあり;鉄触媒の触
媒能力は炭化水素の酸化において前記過酸化水素を用い
ることにあり、そしてアセトンおよび酢酸の混合物を溶
媒として使用することに特徴づけられる。前記酢酸は鉄
触媒へのリガンドとして働き、鉄触媒の活性および安定
性を向上する役割を演じる。
本発明において、鉄およびパラジウムは触媒として使
用され、固体触媒としてそれぞれあるいは適当に互いに
混合して使用することができる。本発明によれば、酸化
鉄のような鉄を基礎とする化合物は、好ましくはFeO、F
e2O3、Fe3O4からなる群から選択され、前記Fe/Pd触媒に
転化して使用する。鉄を基礎とする化合物は特別な前処
理を行うことなく使用できる。本発明のパラジウム触媒
は、酸化鉄によって支持されたパラジウム金属あるいは
パラジウム塩(例えば、PdCl2、Pd(NO3)2等)を使用
する。
用され、固体触媒としてそれぞれあるいは適当に互いに
混合して使用することができる。本発明によれば、酸化
鉄のような鉄を基礎とする化合物は、好ましくはFeO、F
e2O3、Fe3O4からなる群から選択され、前記Fe/Pd触媒に
転化して使用する。鉄を基礎とする化合物は特別な前処
理を行うことなく使用できる。本発明のパラジウム触媒
は、酸化鉄によって支持されたパラジウム金属あるいは
パラジウム塩(例えば、PdCl2、Pd(NO3)2等)を使用
する。
この反応中で触媒として使用される鉄およびパラジウ
ムの比率は、好ましくは、鉄の1重量部に対して、パラ
ジウムの0.02〜1重量部である。
ムの比率は、好ましくは、鉄の1重量部に対して、パラ
ジウムの0.02〜1重量部である。
パラジウム触媒によって生成した過酸化水素の分解速
度が、鉄触媒によって生成した過酸化水素を使用しての
分解速度よりも大きくなるので、大量のパラジウム触媒
を使用することは好ましくない。
度が、鉄触媒によって生成した過酸化水素を使用しての
分解速度よりも大きくなるので、大量のパラジウム触媒
を使用することは好ましくない。
固体Fe/Pd触媒は、酸化鉄(例えば、FeO、Fe3O4、Fe2
O3等)上にパラジウム化合物の溶液を含浸することによ
って調製することができる。
O3等)上にパラジウム化合物の溶液を含浸することによ
って調製することができる。
さらに詳細に説明すれば、塩化パラジウムあるいは硝
酸パラジウムといったパラジウム化合物の溶液を調製後
に、酸化鉄上に含浸し、100〜150℃で1.5〜24時間乾燥
し、空気あるいは水素のフロー中に300〜600℃で2〜15
時間焼成する。このようにして固体状態の触媒が調製さ
れる。調製した固体触媒を、シクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンの製造に使用する前に、その活性を増
大するために前処理する。この前処理は、シクロヘキサ
ン1〜20重量部およびアセトン−酢酸混合物4〜50重量
部の溶媒中で、固体触媒の1重量部を水素および酸素の
混合ガスと10〜50時間接触させ、これを80〜150℃で10
〜30時間乾燥することである。前処理で使用されるアセ
トンおよび酢酸は、アセトン1重量部と酢酸0.05〜1.5
重量部と混合することによって調製し、水素ガスおよび
酢酸ガスはそれぞれ、1分あたりの体積が0.2〜10の速
度で供給される。
酸パラジウムといったパラジウム化合物の溶液を調製後
に、酸化鉄上に含浸し、100〜150℃で1.5〜24時間乾燥
し、空気あるいは水素のフロー中に300〜600℃で2〜15
時間焼成する。このようにして固体状態の触媒が調製さ
れる。調製した固体触媒を、シクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンの製造に使用する前に、その活性を増
大するために前処理する。この前処理は、シクロヘキサ
ン1〜20重量部およびアセトン−酢酸混合物4〜50重量
部の溶媒中で、固体触媒の1重量部を水素および酸素の
混合ガスと10〜50時間接触させ、これを80〜150℃で10
〜30時間乾燥することである。前処理で使用されるアセ
トンおよび酢酸は、アセトン1重量部と酢酸0.05〜1.5
重量部と混合することによって調製し、水素ガスおよび
酢酸ガスはそれぞれ、1分あたりの体積が0.2〜10の速
度で供給される。
本発明において、他の重要な事柄は、アセトンおよび
酢酸混合物といった適当な反応媒体を使用することであ
る。反応媒体中でアセトンを使用しないとすると、過酸
化水素、水素、酸素およびシクロヘキサンといった全て
の反応化合物は均等に溶解することができず、反応は効
率的に進行することができない。また、酢酸を混合しな
いとすると、本発明の特徴である、高収量および効率的
な触媒の再利用が期待できない。アセトンおよび酢酸の
比率は、重量で1:0.05から1:1.5の範囲内にあることが
好ましい。酢酸を大量に使用するとすれば、反応物を均
等に溶解する溶媒の効果が低くなる。
酢酸混合物といった適当な反応媒体を使用することであ
る。反応媒体中でアセトンを使用しないとすると、過酸
化水素、水素、酸素およびシクロヘキサンといった全て
の反応化合物は均等に溶解することができず、反応は効
率的に進行することができない。また、酢酸を混合しな
いとすると、本発明の特徴である、高収量および効率的
な触媒の再利用が期待できない。アセトンおよび酢酸の
比率は、重量で1:0.05から1:1.5の範囲内にあることが
好ましい。酢酸を大量に使用するとすれば、反応物を均
等に溶解する溶媒の効果が低くなる。
本発明においては、シクロヘキサノールおよびシクロ
ヘキサノンは、上記Fe/Pd触媒をアセトン−酢酸溶液へ
添加し、水素ガスおよび酸素ガスをこれに流すことによ
って製造される。そしてこの時には、Fe/Pd触媒に対し
て重量で1〜20倍のシクロヘキサンを使用することが望
ましく、Fe/Pd触媒に対して重量で4〜50倍のアセトン
および酢酸の混合物が望ましい。Fe/Pd触媒の総量に対
して重量で1倍以下のシクロヘキサンが使用されるとす
ると、本反応のために生ずる生成物の総量が触媒の量と
比較して少量に過ぎるので、反応系は非効率的となる。
また、重量にして20倍以上となると、反応物の総量に比
して触媒の総量が少量に過ぎるので、反応は遅くなる。
アセトンおよび酢酸混合物の使用される総量が重量にし
て4倍以下であるとすると、反応系の全総量に比して反
応媒体の総量が少量にすぎるので、反応媒体による収量
増大効果は得られず、また、重量で50倍以上であるとす
ると、触媒濃度および反応物が少量に過ぎるので、反応
速度を効果的に高くすることを期待できなくなる。ま
た、水素ガスおよび酸素ガスは、それぞれ1分あたりの
体積にして0.2〜10の割合で溶液に供給し、溶解するこ
とができる。しかし、この場合には、流れる水素および
酸素の量がそれぞれ1分あたりの体積にして0.2以下な
らば、それ自体の濃度の低さのために収量は減少し、ま
た、1分あたりの体積にして10を超えるならば、溶解で
きるためにはガスフローが大きすぎるので、反応系が非
効率的になってしまう。本反応は、おだやかな条件で実
施され、たとえば、大気圧および10〜50℃の間の温度で
あり、また、反応中に蒸発した反応物および溶媒は、冷
却した凝縮器中で還流されることによって再利用され
る。
ヘキサノンは、上記Fe/Pd触媒をアセトン−酢酸溶液へ
添加し、水素ガスおよび酸素ガスをこれに流すことによ
って製造される。そしてこの時には、Fe/Pd触媒に対し
て重量で1〜20倍のシクロヘキサンを使用することが望
ましく、Fe/Pd触媒に対して重量で4〜50倍のアセトン
および酢酸の混合物が望ましい。Fe/Pd触媒の総量に対
して重量で1倍以下のシクロヘキサンが使用されるとす
ると、本反応のために生ずる生成物の総量が触媒の量と
比較して少量に過ぎるので、反応系は非効率的となる。
また、重量にして20倍以上となると、反応物の総量に比
して触媒の総量が少量に過ぎるので、反応は遅くなる。
アセトンおよび酢酸混合物の使用される総量が重量にし
て4倍以下であるとすると、反応系の全総量に比して反
応媒体の総量が少量にすぎるので、反応媒体による収量
増大効果は得られず、また、重量で50倍以上であるとす
ると、触媒濃度および反応物が少量に過ぎるので、反応
速度を効果的に高くすることを期待できなくなる。ま
た、水素ガスおよび酸素ガスは、それぞれ1分あたりの
体積にして0.2〜10の割合で溶液に供給し、溶解するこ
とができる。しかし、この場合には、流れる水素および
酸素の量がそれぞれ1分あたりの体積にして0.2以下な
らば、それ自体の濃度の低さのために収量は減少し、ま
た、1分あたりの体積にして10を超えるならば、溶解で
きるためにはガスフローが大きすぎるので、反応系が非
効率的になってしまう。本反応は、おだやかな条件で実
施され、たとえば、大気圧および10〜50℃の間の温度で
あり、また、反応中に蒸発した反応物および溶媒は、冷
却した凝縮器中で還流されることによって再利用され
る。
以上で説明したように、シクロヘキサンを水素ガスお
よび酸素ガスで酸化することによる本発明中のシクロヘ
キサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法は、Fe/P
d触媒を触媒として用い、アセトンおよび酢酸混合物を
溶媒として用いることに、特徴づけられる。また、従来
の方法と比較して、本発明中の収量は顕著に増大すると
ともにとりわけ長時間の反応で、その増大が顕著なのは
触媒の失活が防止されるためである。
よび酸素ガスで酸化することによる本発明中のシクロヘ
キサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法は、Fe/P
d触媒を触媒として用い、アセトンおよび酢酸混合物を
溶媒として用いることに、特徴づけられる。また、従来
の方法と比較して、本発明中の収量は顕著に増大すると
ともにとりわけ長時間の反応で、その増大が顕著なのは
触媒の失活が防止されるためである。
本発明は以下の実施例によって説明されるが、これら
は本発明の範囲を制限するものではない。また、収量は
以下の等式によって計算される; シクロヘキサノールの収量(モル%) =(製造されたシクロヘキサノールのモル) /(供給されたシクロヘキサンのモル)×100 シクロヘキサノンの収量(モル%) =(製造されたシクロヘキサノンのモル) /(供給されたシクロヘキサンのモル)×100 実施例1 水(160ml)中1.6gのPdCl2中に、Fe2O3(8g)を加え
て蒸発により含浸させた。水の蒸発を完了させて、150
℃で1.5時間乾燥させてから、水素および窒素(5%H2
+95%N2)の混合ガスのフロー中にて500℃で4時間、
空気のフロー中にて500℃で8時間焼成した。反応の結
果、Pd/Fe2O3触媒が調製された。
は本発明の範囲を制限するものではない。また、収量は
以下の等式によって計算される; シクロヘキサノールの収量(モル%) =(製造されたシクロヘキサノールのモル) /(供給されたシクロヘキサンのモル)×100 シクロヘキサノンの収量(モル%) =(製造されたシクロヘキサノンのモル) /(供給されたシクロヘキサンのモル)×100 実施例1 水(160ml)中1.6gのPdCl2中に、Fe2O3(8g)を加え
て蒸発により含浸させた。水の蒸発を完了させて、150
℃で1.5時間乾燥させてから、水素および窒素(5%H2
+95%N2)の混合ガスのフロー中にて500℃で4時間、
空気のフロー中にて500℃で8時間焼成した。反応の結
果、Pd/Fe2O3触媒が調製された。
Pd/Fe2O3(1g)に、シクロヘキサン(5g)、アセトン
(17ml)および酢酸(3ml)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で16時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.63モル%およびシクロヘキサノンを2.
45モル%、あわせて6.08モル%の収率で得た。
(17ml)および酢酸(3ml)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で16時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.63モル%およびシクロヘキサノンを2.
45モル%、あわせて6.08モル%の収率で得た。
実施例2 実施例1と同様の方法で調製されたPd/Fe2O3(1g)
に、シクロヘキサン(5g)、アセトン(17ml)および酢
酸(3ml)を加えた後、それぞれ20ml/分の速度である水
素ガスおよび酸素ガスのフロー中30℃で48時間攪拌し、
濾過し、触媒媒を活性化する目的で、120℃のオーブン
で24時間乾燥した。活性化した触媒(1g)に、シクロヘ
キサン(5g)、アセトン(17ml)および酢酸(3ml)を
加え、それぞれ20ml/分の速度である水素ガスおよび酸
素ガスのフロー中で攪拌した。大気圧下、30℃で16時間
の反応の結果、シクロヘキサノールを4.25モル%および
シクロヘキサノンを7.25モル%、あわせて11.50モル%
の収率で得た。
に、シクロヘキサン(5g)、アセトン(17ml)および酢
酸(3ml)を加えた後、それぞれ20ml/分の速度である水
素ガスおよび酸素ガスのフロー中30℃で48時間攪拌し、
濾過し、触媒媒を活性化する目的で、120℃のオーブン
で24時間乾燥した。活性化した触媒(1g)に、シクロヘ
キサン(5g)、アセトン(17ml)および酢酸(3ml)を
加え、それぞれ20ml/分の速度である水素ガスおよび酸
素ガスのフロー中で攪拌した。大気圧下、30℃で16時間
の反応の結果、シクロヘキサノールを4.25モル%および
シクロヘキサノンを7.25モル%、あわせて11.50モル%
の収率で得た。
比較例1 アセトン(17ml)および酢酸(3ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.94モル%およびシクロヘキサノンを0.
83モル%、あわせて4.77モル%の収率で得た。
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.94モル%およびシクロヘキサノンを0.
83モル%、あわせて4.77モル%の収率で得た。
比較例2 アセトン(17ml)および酢酸(3ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(1g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、3g)およ
びシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/分
の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪拌
した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロヘ
キサノールを6.83モル%およびシクロヘキサノンを1.24
モル%、あわせて8.07モル%の収率で得た。
・4H2O(1g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、3g)およ
びシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/分
の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪拌
した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロヘ
キサノールを6.83モル%およびシクロヘキサノンを1.24
モル%、あわせて8.07モル%の収率で得た。
比較例3 アセトン(17ml)および酢酸(3ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(0.5g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で17時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを8.84モル%およびシクロヘキサノンを2.
13モル%、あわせて10.97モル%の収率で得た。
・4H2O(0.5g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で17時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを8.84モル%およびシクロヘキサノンを2.
13モル%、あわせて10.97モル%の収率で得た。
比較例4 反応時間が24時間であることを除いて比較例3と同様
の方法で反応を実施したところ、シクロヘキサノールを
8.21モル%およびシクロヘキサノンを3.32モル%、あわ
せて11.53モル%の収率で得た。
の方法で反応を実施したところ、シクロヘキサノールを
8.21モル%およびシクロヘキサノンを3.32モル%、あわ
せて11.53モル%の収率で得た。
比較例5 アセトン(20ml)および酢酸(1ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(0.1g)、Pd/アルミナ(Pd含有量2%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.03モル%およびシクロヘキサノンを0.
65モル%、あわせて4.68モル%の収率で得た。
・4H2O(0.1g)、Pd/アルミナ(Pd含有量2%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.03モル%およびシクロヘキサノンを0.
65モル%、あわせて4.68モル%の収率で得た。
比較例6 アセトン(19ml)および酢酸(1ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.50モル%およびシクロヘキサノンを0.
62モル%、あわせて4.12モル%の収率で得た。
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.50モル%およびシクロヘキサノンを0.
62モル%、あわせて4.12モル%の収率で得た。
比較例7 アセトン(15ml)および酢酸(5ml)の混合物にFeCl2
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、35℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.01モル%およびシクロヘキサノンを0.
74モル%、あわせて4.75モル%の収率で得た。
・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、35℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.01モル%およびシクロヘキサノンを0.
74モル%、あわせて4.75モル%の収率で得た。
比較例8 アセトン(10ml)および酢酸(10ml)の混合物にFeCl
2・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、36℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.40モル%およびシクロヘキサノンを0.
69モル%、あわせて4.09モル%の収率で得た。
2・4H2O(0.3g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、36℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを3.40モル%およびシクロヘキサノンを0.
69モル%、あわせて4.09モル%の収率で得た。
比較例9 アセトン(17ml)および酢酸(3ml)の混合物にFeCl2
・6H2O(0.4g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.22モル%およびシクロヘキサノンを0.
80モル%、あわせて5.02モル%の収率で得た。
・6H2O(0.4g)、Pd/アルミナ(Pd含有量1%、1g)お
よびシクロヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/
分の速度である水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪
拌した。大気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロ
ヘキサノールを4.22モル%およびシクロヘキサノンを0.
80モル%、あわせて5.02モル%の収率で得た。
比較例10 アセトン(20ml)および酢酸(1ml)の混合物にFe2O3
(1g)、Pd/シリカ(Pd含有量1.3%、1g)およびシクロ
ヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/分の速度で
ある水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪拌した。大
気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロヘキサノー
ルを3.13モル%およびシクロヘキサノンを0.41モル%、
あわせて3.54モル%の収率で得た。
(1g)、Pd/シリカ(Pd含有量1.3%、1g)およびシクロ
ヘキサン(5g)を加えた後、それぞれ20ml/分の速度で
ある水素ガスおよび酸素ガスのフロー中で攪拌した。大
気圧下、30℃で3時間の反応の結果、シクロヘキサノー
ルを3.13モル%およびシクロヘキサノンを0.41モル%、
あわせて3.54モル%の収率で得た。
比較例11 アセトンおよび酢酸の混合物の代わりに単一なアセト
ン(20ml)を溶媒として使用することを除けば比較例1
と同様の方法で、シクロヘキサノールを1.3モル%およ
びシクロヘキサノンを0.27モル%、あわせて1.57モル%
の収率で得た。
ン(20ml)を溶媒として使用することを除けば比較例1
と同様の方法で、シクロヘキサノールを1.3モル%およ
びシクロヘキサノンを0.27モル%、あわせて1.57モル%
の収率で得た。
比較例12 アセトンおよび酢酸の混合物の代わりに単一な酢酸
(20ml)を溶媒として使用することを除けば比較例1と
同様の方法で、シクロヘキサノールを0.58モル%および
シクロヘキサノンを0.20モル%、あわせて0.78モル%の
収率で得た。
(20ml)を溶媒として使用することを除けば比較例1と
同様の方法で、シクロヘキサノールを0.58モル%および
シクロヘキサノンを0.20モル%、あわせて0.78モル%の
収率で得た。
比較例13 アセトンおよび酢酸の混合物の代わりに単一なアセト
ン(20ml)を溶媒として使用することを除けば実施例2
と同様の方法によって触媒を活性化し、シクロヘキサノ
ールを1.76モル%およびシクロヘキサノンを0.77モル
%、あわせて2.53モル%の収率で得た。
ン(20ml)を溶媒として使用することを除けば実施例2
と同様の方法によって触媒を活性化し、シクロヘキサノ
ールを1.76モル%およびシクロヘキサノンを0.77モル
%、あわせて2.53モル%の収率で得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 45/33 C07C 45/33 49/403 49/403 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 キム,セオン−ボ 大韓民国 ダエジョン305−333,ユスン −ク,ウヘウン−ドン,ハンビトアパー トメント 116−803 (72)発明者 リー,キュ−ワン 大韓民国 ダエジョン305−340,ユスン −ク,ドリョン−ドン 383−34 (56)参考文献 米国特許5208392(US,A) 英国特許975710(GB,B) Chemistry Letters No.7 p535、6 1995年7月5 日発行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 27/10 C07C 27/12 310 C07C 29/48 C07C 35/08 C07C 45/33 C07C 49/403 C07B 61/00 300 B01J 23/89 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】下記の条件のもとに、反応媒体中へ水素ガ
スおよび酸素ガスをフローしながらFe/Pd触媒の存在下
にシクロヘキサンを酸化することによってシクロヘキサ
ノールおよびシクロヘキサノンを製造する方法。 前記酸化は溶媒としてアセトン(1重量部)および酢酸
(0.05〜1.5重量部)の混合物中で行い、そして 前記Fe/Pd触媒は、担体を使用することなくパラジウム
化合物を酸化鉄中に含浸させ、1.5、2ないし24時間100
ないし150℃で乾燥し、空気あるいは水素雰囲気中で2
ないし15時間300ないし600℃で焼成し、 1重量部の前記触媒を1ないし20重量部のシクロヘキサ
ンおよび4ないし50重量部のアセトンおよび酢酸の混合
物中で水素ガスおよび酸素ガスと接触させて活性化し、
そして 80ないし150℃にて乾燥させる、 一連の工程によって調製された固体触媒である。 - 【請求項2】前記酸化鉄がFeO、Fe3O4あるいはFe2O3で
ある、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】前記パラジウム化合物がPdCl2あるいはPd
(NO3)2である、請求項1記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019950026858A KR0169189B1 (ko) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 시클로헥산올 및 시클로헥산온의 제조방법 |
KR1995/26858 | 1995-08-28 | ||
PCT/KR1995/000162 WO1997008119A1 (en) | 1995-08-28 | 1995-12-14 | Process for preparing cyclohexanol and cyclohexanone |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11509859A JPH11509859A (ja) | 1999-08-31 |
JP3218044B2 true JP3218044B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=19424674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51013997A Expired - Fee Related JP3218044B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-12-14 | シクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6075170A (ja) |
EP (1) | EP0857169B1 (ja) |
JP (1) | JP3218044B2 (ja) |
KR (1) | KR0169189B1 (ja) |
DE (1) | DE69522968T2 (ja) |
WO (1) | WO1997008119A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292282A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-08 | Sud-Chemie Catalysts Inc | シクロヘキサノール脱水素触媒及びその製造方法 |
US7358401B2 (en) | 2005-03-31 | 2008-04-15 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for manufacturing cycloalkanol and/or cycloalkanone |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2522322A1 (fr) * | 1982-03-01 | 1983-09-02 | British Petroleum Co | Procede d'oxydation catalytique d'hydrocarbures paraffiniques en alcools |
JPS6092236A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Sumitomo Chem Co Ltd | シクロヘキサノンの製造方法 |
IT1243772B (it) * | 1990-08-01 | 1994-06-28 | Eniricerche Spa | Procedimento per l'ossidazione di composti paraffinici con ossigeno |
KR950010785B1 (ko) * | 1992-03-13 | 1995-09-23 | 재단법인한국화학연구소 | 시클로헥산올 및 시클로헥산온의 제조방법과 그에 사용되는 촉매 |
-
1995
- 1995-08-28 KR KR1019950026858A patent/KR0169189B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-12-14 EP EP95940477A patent/EP0857169B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-12-14 DE DE69522968T patent/DE69522968T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-12-14 US US09/029,661 patent/US6075170A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-12-14 JP JP51013997A patent/JP3218044B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1995-12-14 WO PCT/KR1995/000162 patent/WO1997008119A1/en active IP Right Grant
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chemistry Letters No.7 p535、6 1995年7月5日発行 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69522968T2 (de) | 2002-04-25 |
WO1997008119A1 (en) | 1997-03-06 |
KR970010721A (ko) | 1997-03-27 |
US6075170A (en) | 2000-06-13 |
EP0857169B1 (en) | 2001-09-26 |
EP0857169A1 (en) | 1998-08-12 |
JPH11509859A (ja) | 1999-08-31 |
KR0169189B1 (ko) | 1999-03-20 |
DE69522968D1 (de) | 2001-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8410315B2 (en) | Method for producing olefinically unsaturated carbonyl compounds by oxidative dehydrogenation of alcohols | |
USRE36856E (en) | Catalysts for production of phenol and its derivatives | |
Chisem et al. | Liquid phase oxidations using novel surface functionalised silica supported metal catalysts | |
Djakovitch et al. | First heterogeneously palladium catalysed α-arylation of diethyl malonate | |
RU2210562C2 (ru) | Способ окисления углеводородов | |
CA1095087A (en) | Process for the preparation of nitrosobenzene | |
WO2019232715A1 (en) | Selective oxidation of alcohols | |
US6028221A (en) | Catalyst systems for the one step gas phase production of acetic acid from ethylene and methods of making and using the same | |
JP3218044B2 (ja) | シクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの製造方法 | |
JP3961834B2 (ja) | 低級オレフィンの不飽和アルデヒドへの酸化のための触媒、その製造方法および使用方法 | |
KR950010785B1 (ko) | 시클로헥산올 및 시클로헥산온의 제조방법과 그에 사용되는 촉매 | |
JPS6230180B2 (ja) | ||
JP3126190B2 (ja) | エーテル類の製造方法 | |
US20040199022A1 (en) | Process for producing adamantanol and adamantanone | |
JPS63115836A (ja) | シクロヘキサノールとシクロヘキサノンとの混合物の改良製造方法 | |
JPS6033370B2 (ja) | 2−アリ−ルエタノ−ルの製造法 | |
EP1027327A1 (en) | Formation of quinonediimines from phenylenediamines by catalytic oxidation | |
JPS6092236A (ja) | シクロヘキサノンの製造方法 | |
JPH0538433A (ja) | アクリル酸製造用触媒の製造法 | |
JPS6092234A (ja) | シクロペンタノンの製造法 | |
Finiels et al. | Triple bond hydration using zeolites as catalysts | |
JPS60184031A (ja) | シクロオレフインの製造方法 | |
JPH05310623A (ja) | フェノール類の製造 | |
JPH10287610A (ja) | メチルグリオキサールの製造方法 | |
JPS58121238A (ja) | アントラキノンの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |