JP3218011U - 食鶏ささみ肉用筋取り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】食鶏のささみ肉に付いた筋を取り除くのにあたり、調理人にとって使い易く、かつささみ肉の原形が崩れるのを抑えて、筋だけを簡単に取り除くことができる食鶏ささみ肉用筋取り具を提供する。【解決手段】筋取り具1は、食鶏のささみ肉のうち、ささみ肉本体から外部に露出した筋の端部を、第1方向Xに離間した間隙20を挟んで対向する2つの保持片10により、保持可能に形成された筋保持部2と、筋取り具の取っ手である把持部3を有し、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部と把持部とを直線的に一続きの配置で設けた長尺状に構成され、2つの保持片のうちの少なくとも一方に、切り刃15が形成されている。【選択図】 図1

Description

この考案は、食鶏のささみ肉に付いた筋を取り除くのに用いる食鶏ささみ肉用筋取り具に関する。
食鶏のささみ肉には、葉脈状の筋があり、この筋は、食感を損なうため、調理時に取り除かれる。筋の除去にあたり、調理人は、包丁やナイフ、スプーン等を利用することもあるが、なるべくささみ肉の原形を崩さず、筋だけを取り除くことは、調理人にとって困難を伴う。他方、このような筋を取り除く専用の道具として、例えば、特許文献1,2に開示された筋取り具が、開発されている。
特許文献1は、四角形状の平板内の一部に、切り刃として、板厚方向に沿い、テーパをなして三角形状に貫通した三角カッター穴を有し、この平板を、その長辺側両端部の膨らみにより底上げした略H字型形状の鶏のささみの筋とり具である。特許文献1では、ささみ肉に付いた筋を、平板上方にある大側の開口から三角カッター穴に通し、小側の開口に挿通したこの筋を、平板下方で、ささみ肉に対し斜めに引っ張ることにより、筋がささみ肉から切り離される。特に、この筋とり具を置くテーブル等の平面に水があると、調理人は、筋を引っ張る際、ささみ肉を掴み難いため、膨らみにより、平板への水の浸入が抑えられるとされている。
特許文献2は、緩いカーブで形成された板状の本体に、直径6mm以下の貫通穴を設けると共に、本体のカーブ外周側に棒状の取手を設けたささみの筋とり器である。特許文献2では、調理人が、取手を2本の指に挟んだ状態で、本体の外周側を掌に包み込んで筋とり器を保持した上で、ささみ肉に付いた筋を、本体の内周側から貫通穴に通し、挿通したこの筋の先を、手の甲側から引っ張る。これにより、本体の内周側にささみ肉を残したまま、本体の外周側に引き抜かれた筋が、ささみ肉と分別できるとされている。
特開2002−335852号公報 特開2002−119201号公報
しかしながら、特許文献1の筋とり具は使用時に、膨らみを、テーブル等の平面上に置くことを前提にしながらも、筋の切除にあたり、平板下方から、三角カッター穴に挿通した筋を、ささみ肉に対し斜めに引き抜かなければならず、調理人にとって、筋取り作業を、手際よく簡単に行うことができず、筋とり具の使い勝手は良くない。
特許文献2では、特許文献1に比べ、筋取りの作業性は良いが、特許文献2の筋とり器には、筋とささみ肉とを切り離す切り刃がないため、貫通穴を挿通した筋の先を引っ張ることで、本体の内周側に残されたささみ肉が捩れて、ささみ肉の原形が崩れ易く、食材としての価値が台無しなってしまう虞がある。特に、特許文献1,2の技術とも、筋が付いたささみ肉を穴に通し、穴を挿通した筋の先を強制的に引っ張りながら、引き抜いたささみ肉と筋とを分けるものであり、調理人は、筋とささみ肉とを分離させる部位に対し、自身の手で制御することはできない。そのため、引き抜いた筋にささみ肉の一部が付いた状態になってしまう等、ささみ肉と筋とが、仕上がり良く適切に分別できない。
本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、食鶏のささみ肉に付いた筋を取り除くのにあたり、調理人にとって使い易く、かつささみ肉の原形が崩れるのを抑えて、筋だけを簡単に取り除くことができる食鶏ささみ肉用筋取り具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様である食鶏ささみ肉用筋取り具は、食鶏のささみ肉のうち、ささみ肉本体から外部に露出した筋の端部を、第1方向に離間した間隙を挟んで対向する2つの保持片により、保持可能に形成された筋保持部と、当該食鶏ささみ肉用筋取り具の取っ手である把持部を有し、当該食鶏ささみ肉用筋取り具は、前記第1方向と直交する第2方向に対し、前記筋保持部と前記把持部とを直線的に一続きの配置で設けた長尺状に構成されていること、前記2つの保持片のうちの少なくとも一方に、切り刃が形成されていること、を特徴とする。
この態様によれば、調理人は、キッチンに置いたまな板上に、ささみ肉を横たえた状態で、ささみ肉本体から出ている筋の端部を、本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具の筋保持部にある保持片の間隙に挿通させて、この筋を、間隙を通じて引き抜くだけで、ささみ肉から筋を、簡単に取り除くことができる。また、本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具は、ささみ肉本体に密着した筋とそのささみ肉本体との境界付近に切り刃をセットした状態で、筋を切り刃に当てて引き抜くものであるため、調理人は、筋とささみ肉本体とを分離させる部位を、自身で適切に制御できる。これにより、引き抜いた後の筋には、ささみ肉本体の肉片の付着が抑えられ、筋を引き抜いた後のささみ肉本体は、ささみ肉の原形からほとんど崩れることなく、食材としての価値を維持することができている。
上記の態様においては、前記筋保持部では、前記2つの保持片が、前記第1方向に対し、前記間隙の中央を通る二等分線に基づき、線対称に形成され、前記切り刃は、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に沿う前記保持片の端部に設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、筋は、ささみ肉本体において、内部で分断された両側部分に、同じような密着状態で付いているため、間隙を挿通した筋の端部を引っ張っても、ささみ肉本体の両側部分に対し、より均等な切除条件の下で、筋をささみ肉から引き抜くことができる。そのため、筋を引き抜いた後のささみ肉本体の仕上がり具合は、良好である。
上記の態様においては、前記2つの保持片は、前記第3方向に対し、一方側にある前記間隙からその他方側に向けて、前記二等分線からの距離が増大するよう、前記第2方向による断面視で、テーパ形状または円弧形状に形成され、前記2つの保持片の前記他方側は、互いに離間しており、前記2つの保持片により囲まれた前記筋保持部の内部空間は、前記間隙以外に、前記他方側でも外部に連通していること、が好ましい。
この態様によれば、筋の引き抜き作業を終えた後、本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具を洗浄するとき、内部空間に溜まったささみ肉本体の肉片等を、簡単に取り除くことができる。
上記の態様においては、前記2つの保持片のうちの一方である第1保持片の先端部は、前記第1方向に向けて突出してなること、が好ましい。
この態様によれば、筋が第1保持片の先端部で係留できるため、筋を食鶏のささみ肉から引き抜くとき、間隙を挿通した筋は、本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具から外れ難く、調理人は、食鶏のささみ肉からの筋の引き抜き作業を、より確実に行うことができる。
本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具によれば、食鶏のささみ肉に付いた筋を取り除くのにあたり、調理人にとって使い易く、かつささみ肉の原形が崩れるのを抑えて、筋だけを簡単に取り除くことができる。
実施形態の実施例1に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、A−A矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。 実施形態の実施例2に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、B−B矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。 実施形態の実施例3に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、C−C矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。 実施形態の実施例4に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、D−D矢視側面図、(d)は筋保持部の斜視図である。 実施形態の実施例1に係る筋取り具を用いて、ささみ肉に付いた筋を取り除く作業の説明図であり、(a)は筋が付いたささみ肉を示す図、(b)は筋取り具を筋の端部にセットした状態を示す第1工程図、(c)は筋取り具に保持させた筋を、ささみ肉本体から切り離しながら引き抜いている最中の状態を示す第2工程図、(d)はささみ肉本体から筋の切り離しを完了した状態を示す第3工程図である。
(実施形態)
以下、本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具について、その実施形態(実施例1〜4)を、図面に基づいて詳細に説明する。本考案に係る食鶏ささみ肉用筋取り具(以下、単に「筋取り具」と称す。)は、例えば、家庭のキッチンや、飲食店の厨房等で、食鶏のささみ肉を調理するにあたり、このささみ肉に付いている葉脈状の筋を、ささみ肉本体から取り除くのに用いる道具である。
はじめに、ささみ肉について、図5(a)を用いて簡単に説明する。図5(a)は、筋が付いたささみ肉を示す図である。ささみ肉50は、食鶏一羽に付き、胸部の内側部位に2つ存在する肉をそれぞれ、前もって調理向けに加工を施したことにより、略紡錘形をなした一塊状の態様で、調理人に提供される食材用の肉である。このようなささみ肉50の中央には、図5(a)に示すように、葉脈状の固い筋52があり、筋52の端部53だけが、ささみ肉本体51から外部に露出している。筋52のうち、端部53以外の大部分は、ささみ肉本体51の内部を2つに分断する態様で、ささみ肉本体51と密着して付いている。調理後のささみ肉50に筋52が残っていると、この筋52によって食感が損なわれるため、一般的には、筋52は、予め調理時に取り除かれる。このとき、本実施形態に係る筋取り具1は、このような筋52を取り除く作業を行うときに用いられる。
次に、筋取り具について、説明する。実施形態に係る筋取り具を、実施例1〜4を挙げて説明するにあたり、実施例1を代表して詳述し、実施例2〜4では、実施例1と異なる部分を中心に説明し、共通する部分については、説明を簡略または省略する。
(実施例1)
はじめに、実施形態の実施例1に係る筋取り具について、説明する。図1は、実施形態の実施例1に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、A−A矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。なお、本実施例1では、筋取り具1Aにおいて、図1(d)中に図示したX方向を「第1方向」とし、Y方向を「第2方向」とし、Z方向を「第3方向」として定義した上で、図1(a)〜図1(c)の各図でも、筋取り具1Aの方向はこの定義に準ずる。
図1に示すように、筋取り具1A(1)は、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部2と、筋取り具の取っ手である把持部3とを、直線的に一続きの配置で設けた棒状に構成されている。筋保持部2は、例えば、ステンレス等の金属や、ポリカーボネイト(PC)等の樹脂のように、比較的耐強度が大きく、調理により変色や、腐食しない材質からなり、食鶏のささみ肉50のうち、ささみ肉本体51から外部に露出した筋52の端部53を、第1方向Xに離間した間隙20を挟み、対向する2つの第1保持片11、第2保持片12(特に断りなく、双方をまとめて「保持片10」と総称する場合もある。)により、保持可能に形成されている。間隙20は、挟み込む筋52の厚みに対応した距離に調整され、本実施例1では、例えば、0.1〜数mm程度の範囲内の距離に設定されている。
筋保持部2では、第1保持片11と第2保持片12とが、第1方向Xに対し、間隙20の中央を通る二等分線AXに基づき、線対称に形成されている。具体的には、第1保持片11と第2保持片12とは、第1方向X及び第2方向Yと直交する第3方向Zに対し、間隙20に近接する保持片10の一方側10aからその他方側10bに向けて、二等分線AXからの距離が増大するよう、第2方向Yによる断面視(図1(c))で、テーパ形状に形成されている。第1保持片11の他方側10bと第2保持片12の他方側10b(保持片10の他方側10b)は、互いに離間しており、第1保持片11と第2保持片12とにより囲まれた筋保持部2の内部空間25は、間隙20以外に、保持片10の他方側10bでも外部に連通している。
第1保持片11と第2保持片12には、それぞれ切り刃15が形成されている。切り刃15は、第3方向Zに沿う保持片10の他方側10bに設けられている。
(実施例2)
次に、実施形態の実施例2に係る筋取り具について、説明する。図2は、実施形態の実施例2に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、B−B矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。実施例2についても、筋取り具1Bにおいて、図2(d)中に図示したX方向を「第1方向」とし、Y方向を「第2方向」とし、Z方向を「第3方向」として定義した上で、図2(a)〜図2(c)の各図でも、筋取り具1Bの方向はこの定義に準ずる。
図2に示すように、筋取り具1B(1)は、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部2と把持部3とを、直線的に一続きの配置で設けた棒状に構成されている。把持部3は、ウェブ3aとフランジ3bとを一体で接続してなり、断面がT字型形状に形成されている。筋保持部2は、対向する第1保持片11と第2保持片12とからなる保持片10を有する。第1保持片11と第2保持片12には、それぞれ切り刃15が第3方向Z片側に形成されている。保持片10は、フランジ3bの第2方向Y中央付近で、ウェブ3aにおいて、間隙21を挟み、二つに分岐された状態で、第2方向他端(図2(b)中、右側)に向けてフランジ3bの他端近傍まで延出され、この他端近傍から、さらに拡がった筋保持部2側の間隙20を介して、分岐した態様になっている。この保持片10は、第1方向Xに対し、間隙20,21の中央を通る二等分線AXに基づき、線対称に形成されている。
筋保持部2側の間隙20は、挟み込む筋52の厚みに対応した距離に調整され、本実施例2でも、例えば、1〜数mm程度の範囲内の距離に設定されており、把持部3側の間隙21は、間隙20よりやや狭い、0.1〜0.5mm程度の範囲内の距離に設定されている。筋保持部2では、切り刃15の反対側でも、第1保持片11と第2保持片12(保持片10)は、互いに離間しており、第1保持片11と第2保持片12とにより囲まれた筋保持部の内部空間25は、間隙20,21以外に、切り刃15の反対側でも外部に連通している。また、把持部3でも、フランジ3bに有した間隙21内に形成された空間は、切り刃15の反対側でも外部に連通している。
(実施例3)
図3は、実施形態の実施例3に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、C−C矢視断面図、(d)は筋保持部の斜視図である。実施例3についても、筋取り具1Cにおいて、図3(d)中に図示したX方向を「第1方向」とし、Y方向を「第2方向」とし、Z方向を「第3方向」として定義した上で、図3(a)〜図3(c)の各図でも、筋取り具1Cの方向はこの定義に準ずる。
図3に示すように、筋取り具1C(1)は、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部2と、取っ手となる把持部3と、筋保持部2と把持部3との間に位置する中間部4とを、直線的に一続きの配置で設けた長尺状に構成されている。筋保持部2では、第2保持片12が、中間部4を介して把持部3と一続きに配置されている一方で、第1保持片11は、対向する第2保持片12と、連結部13を介して、第2保持片12の先端部からU字状に折り返して連結した配置で設けられている。第1保持片11では、連結部13の反対側に位置する先端部11Tが、第1方向Xに対し、第2保持片12に向けて突出している。第1保持片11と第2保持片12には、それぞれ切り刃15が第3方向Z片側に形成されている。
間隙20は、連結部13と先端部11Tとの範囲内で、第1保持片11と第2保持片12との隙間であり、挟み込む筋52の厚みに対応した距離に調整され、本実施例3では、例えば、1〜数mm程度の範囲内の距離に設定されている。ささみ肉50の筋52は、その端部53の一部位を先端部11Tに係留し、この間隙20を通じて保持される。
(実施例4)
図4は、実施形態の実施例4に係る筋取り具を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は(b)中、D−D矢視側面図、(d)は筋保持部の斜視図である。実施例4についても、筋取り具1Dにおいて、図4(d)中に図示したX方向を「第1方向」とし、Y方向を「第2方向」とし、Z方向を「第3方向」として定義した上で、図4(a)〜図4(c)の各図でも、筋取り具DCの方向はこの定義に準ずる。
図4に示すように、筋取り具1D(1)は、例えば、ステンレス等の金属や、ポリカーボネイト(PC)等の樹脂のように、比較的耐強度が大きく、調理により変色や、腐食しない材質からなり、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部2と把持部3とを、直線的に一続きの配置で設けた長尺状に形成されている。具体的には、筋取り具1Dは、ちょうどピンセットのように、可撓性を有する板状部材を2枚、対向した配置で設け、第2方向Yに対し、各板状部材の一端(図4(b)中、左側)部を、互いに突き合わせて固着すると共に、その他端(図4(b)中、右側)を、自然状態で互いに離間した構造で構成されている。第1保持片11は、一方の板状部材のうち、第2方向Y他端側の一部であり、第2保持片12は、他方の板状部材のうち、第2方向Y他端側の一部である。第1保持片11と第2保持片12には、それぞれ切り刃15が、第3方向Z片側に形成されている。把持部3は、2枚の板状部材の固着側で、双方の切り刃15を回避した部分である。
第1保持片11では、第2方向Y他端側に位置する先端部11Tは、第1方向Xに対し、第2保持片12に向けて突出しており、先端部11Tから第2方向Y一端側に離れた位置に、突起部14が設けられている。間隙20は、先端部11Tと突起部14との範囲内で、第1保持片11と第2保持片12との間となり、ささみ肉50の筋52は、この間隙20を通じて、端部53の一部位を先端部11Tに係留した状態で、第1保持片11と第2保持片12とによって把持される。調理人は、第1保持片11と第2保持片12とを弾性変形させて互いに近接させると、間隙20は、挟み込む筋52の厚みに対応した距離に調整できるが、突起部14が、第1保持片11に対し、第2保持片12を必要以上に近接させることを規制している。そのため、筋52を把持するにあたり、調理人は、第1保持片11と第2保持片12とを過度に近接させて、無駄な把持力で筋52を保持することもなく、調理人にとって、筋取りの作業性を損なわず、手の疲労も抑制できている。
次に、筋取り具1の使い方について、実施例1の筋取り具1Aを挙げて、図5を用いて説明する。図5(b)は筋取り具を筋の端部にセットした状態を示す第1工程図、図5(c)は筋取り具に保持させた筋を、ささみ肉本体から切り離しながら引き抜いている最中の状態を示す第2工程図、図5は(d)はささみ肉本体から筋の切り離しを完了した状態を示す第3工程図である。
調理人は、図5(a)に示す状態にあるささみ肉50を、キッチンに置いたまな板上に、横たえて置いた後、ささみ肉50に対し、筋取り具1を斜めの配置姿勢にして、把持部3の間隙20内に、ささみ肉50のささみ肉本体51から出ている筋52の端部53を、挿通して、筋取り具1をささみ肉50にセットする。次いで、調理人は、片方の手で筋取り具1の把持部3を把持しながら、筋保持部2先端をささみ肉50側(図5(b)の白色矢印側)に軽く押圧した状態で、ささみ肉50に対して筋取り具1の位置ずれを防ぎ、間隙20を挿通した筋52の端部53を、反対の手で掴んで、傾斜した筋取り具1の向きの反対側から引っ張り始める。このとき、調理人は、ささみ肉本体51に密着した筋52と、そのささみ肉本体51の境界付近に、保持片10の切り刃15を配した上で、筋52の端部53を引っ張る。
調理人は、このまま筋52の端部53を引っ張り続けると、図5(c)に示すように、ささみ肉本体51の内部を分断して付いていた筋52だけが、切り刃15により、保持片10(筋保持部2)で押えられているささみ肉本体51との密着部位から剥がれ取られる。かくして、葉脈状の固い筋52が、ささみ肉50から取り除かれ、調理人は、筋52のないささみ肉本体51を、食材として、調理に使用できるようになる。
本実施形態に係る筋取り具1の作用・効果について説明する。本実施形態の筋取り具1は、食鶏のささみ肉50のうち、ささみ肉本体51から外部に露出した筋52の端部53を、第1方向Xに離間した間隙20を挟んで対向する2つの保持片10により、保持可能に形成された筋保持部2と、当該筋取り具1の取っ手である把持部3を有し、当該筋取り具1は、第1方向Xと直交する第2方向Yに対し、筋保持部2と把持部3とを直線的に一続きの配置で設けた長尺状に構成されていること、2つの保持片10のうちの少なくとも一方に、切り刃15が形成されていること、を特徴とする。
この特徴により、調理人は、キッチンに置いたまな板上に、ささみ肉50を横たえた状態で、ささみ肉本体51から出ている筋52の端部53を、筋取り具1の筋保持部2にある保持片10の間隙20に挿通させて、この筋52を、間隙20を通じて引き抜くだけで、ささみ肉50から筋52を、簡単に取り除くことができる。しかも、その作業性は良好で、調理人にとって使い勝手が良い。さらに、筋取り具1は、ささみ肉本体51に密着した筋52とそのささみ肉本体51との境界付近に、切り刃15をセットした状態で、筋52を切り刃15に当てて引き抜くものであるため、調理人は、筋52とささみ肉本体51とを分離させる部位を、自身で適切に制御できる。これにより、引き抜いた後の筋52には、ささみ肉本体51の肉片の付着が抑えられ、筋52を引き抜いた後のささみ肉本体51は、ささみ肉50の原形からほとんど崩れることなく、食材としての価値を維持することができている。
従って、本実施形態に係る筋取り具1によれば、食鶏のささみ肉50に付いた筋52を取り除くのにあたり、調理人にとって使い易く、かつささみ肉50の原形が崩れるのを抑えて、筋52だけを簡単に取り除くことができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態の筋取り具1A,1B(1)によれば、筋保持部2では、2つの保持片10が、第1方向Xに対し、間隙20の中央を通る二等分線AXに基づき、線対称に形成され、切り刃15は、第1方向X及び第2方向Yと直交する第3方向Zに沿う保持片10の端部に設けられていること、を特徴とする。この特徴により、筋52は、ささみ肉本体51において、内部で分断された両側部分に、同じような密着状態で付いていることから、図5(c)に示すように、間隙20を挿通した筋52の端部53を引っ張っても、ささみ肉本体51の両側部分に対し、より均等な切除条件の下で、筋52をささみ肉50から取り除くことができる。また、筋52を取り除いた後のささみ肉本体51では、肉片の剥がれ等、筋52を引き抜いたことに起因したささみ肉本体51の損傷は、分断されたささみ肉本体51の両側部分とも、同じように抑制できており、その仕上がり具合は、良好である。
また、本実施形態の筋取り具1A(1)によれば、2つの保持片10は、第3方向Zに対し、一方側にある間隙20からその他方側に向けて、二等分線AXからの距離が増大するよう、第2方向Yによる断面視で、テーパ形状または円弧形状に形成され、2つの保持片10の他方側は、互いに離間しており、2つの保持片10により囲まれた筋保持部2の内部空間25は、間隙20以外に、他方側でも外部に連通していること、を特徴とする。この特徴により、筋52の引き抜き作業を終えた後、筋取り具1Bを洗浄するとき、内部空間25に溜まったささみ肉本体51の肉片等を、簡単に取り除くことができる。すなわち、保持片10の切り刃15をささみ肉50に当てて、筋保持部2を押圧しながら、筋52の端部53を引っ張るときに、ささみ肉本体51の一部が、筋52に付着したまま残ってしまうこともあり得る。この場合、筋52に残ったささみ肉本体51の一部は、切り刃15によって筋52から取り除かれ、取り除かれた肉片は、間隙20,21を通過して内部空間25や、間隙21内の空間に蓄積されてしまう。従って、内部空間25等が、間隙20,21以外に、切り刃15の反対側でも外部に連通していると、筋取り具1Bの洗浄時に、内部空間25等に蓄積された肉片は、洗い落し易い。
また、本実施形態の筋取り具1C,1D(1)によれば、2つの保持片10のうちの一方である第1保持片11の先端部11Tは、第1方向Xに向けて突出してなること、を特徴とする。この特徴により、筋52が第1保持片11の先端部11Tで係留できるため、筋52をささみ肉50から引き抜くとき、間隙20を挿通した筋52は、筋取り具1から外れ難く、調理人は、ささみ肉50からの筋52の引き抜き作業を、より確実に行うことができる。
以上において、本考案を実施形態の実施例1〜4に即して説明したが、本考案は上記実施形態の実施例1〜4に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
例えば、実施形態では、本考案の食鶏ささみ肉用筋取り具を、図1〜図4に示すように、筋取り具1A,1B,1C,1Dに例示した。しかしながら、本考案の食鶏ささみ肉用筋取り具は、第1方向と直交する第2方向に対し、筋保持部と把持部とを直線的に一続きの配置で設けた長尺状、または棒状で、2つの保持片のうちの少なくとも一方に、切り刃が形成された構成になっていれば、把持部の仕様、形状等の構成は、実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
1,1A,1B,1C,1D 筋取り具(食鶏ささみ肉用筋取り具)
2 筋保持部
3 把持部
10 保持片
11 第1保持片(保持片)
11T 第1保持片の先端部
12 第2保持片(保持片)
15 切り刃
20,21 間隙
25 内部空間
50 ささみ肉(食鶏のささみ肉)
51 ささみ肉本体
52 筋
53 筋の端部
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向
AX 垂線

Claims (4)

  1. 食鶏のささみ肉のうち、ささみ肉本体から外部に露出した筋の端部を、第1方向に離間した間隙を挟んで対向する2つの保持片により、保持可能に形成された筋保持部と、当該食鶏ささみ肉用筋取り具の取っ手である把持部を有し、
    当該食鶏ささみ肉用筋取り具は、前記第1方向と直交する第2方向に対し、前記筋保持部と前記把持部とを直線的に一続きの配置で設けた長尺状に構成されていること、
    前記2つの保持片のうちの少なくとも一方に、切り刃が形成されていること、
    を特徴とする食鶏ささみ肉用筋取り具。
  2. 請求項1に記載する食鶏ささみ肉用筋取り具において、
    前記筋保持部では、前記2つの保持片が、前記第1方向に対し、前記間隙の中央を通る二等分線に基づき、線対称に形成され、
    前記切り刃は、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に沿う前記保持片の端部に設けられていること、
    を特徴とする食鶏ささみ肉用筋取り具。
  3. 請求項2に記載する食鶏ささみ肉用筋取り具において、
    前記2つの保持片は、前記第3方向に対し、一方側にある前記間隙からその他方側に向けて、前記二等分線からの距離が増大するよう、前記第2方向による断面視で、テーパ形状または円弧形状に形成され、
    前記2つの保持片の前記他方側は、互いに離間しており、前記2つの保持片により囲まれた前記筋保持部の内部空間は、前記間隙以外に、前記他方側でも外部に連通していること、
    を特徴とする食鶏ささみ肉用筋取り具。
  4. 請求項1に記載する食鶏ささみ肉用筋取り具において、
    前記2つの保持片のうちの一方である第1保持片の先端部は、前記第1方向に向けて突出してなること、
    を特徴とする食鶏ささみ肉用筋取り具。
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