JP3217433U - パイル織物および印刷タオル - Google Patents

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恭一 中山
恭一 中山
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Abstract

【課題】さらっとした肌触りを有する面と、柔らかく吸水性の良い面を有し、しかも、昇華転写による美しい図柄が表現できるパイル織物および印刷タオルを提供する。【解決手段】パイル織物10a、10bは、両外面にそれぞれガーゼ地部11a、11bを形成しつつ、そのガーゼ地部同士の間に一対のパイル地部12a、12bを対向して形成するように織製し、一対のパイル地部同士を接続しているパイル糸Pa、Pbを切断することによって一対のパイル地部を相互に分離して得られるパイル織物であり、ガーゼ地部は経糸VGおよび緯糸HGが少なくともポリエルテルを含むスパン糸であり、パイル地部はパイル糸が綿糸であって、ガーゼ地部の緯糸の間隔はパイル地部の緯糸の間隔よりも広くなっており、パイル地部の表面はパイル糸の切断によって形成された非ループパイル面になっており、ガーゼ地部の表面には昇華転写による印刷が施されている。【選択図】図2

Description

この考案は、昇華転写による印刷が施されたパイル織物および印刷タオルに関する。
昇華転写は精密で美しい図柄を布製品に表すことができる。しかも、図柄が決まれば簡単に原版を作成でき、少数生産も容易に行うことができる。
特許文献1には、両面がパイル面であり、少なくとも1面はポリエステルスパン糸を含むパイル糸が表れていて起毛された昇華転写印刷用面となっているタオル生地が記載されている。また、特許文献2には、タオル地の表面の全部に昇華転写プリントが可能に、タオル地の表面の全部にポリエステルフィラメント糸を露出させると共に表面を平坦面に形成し、この平坦な表面に昇華転写プリントが施されている昇華転写プリントタオルが記載されている。
登録実用新案公報第3200052号 特開2004−223215号公報
特許文献1に記載されたタオル生地は、両面がパイル面であり、少なくとも1面は昇華転写印刷用面となっている。したがって、昇華転写による印刷が施されているが、さらっとした手触りが得られない。
一方、特許文献2には、裏面全面を綿糸が100%露出したガーゼ織に織成することが記載されている。また、綿よりなる地経糸に綿よりなる緯糸を絡ませてタオル地組織を織成し、パイルを裏面側に出すように織成することも記載されている。そして、昇華転写プリントが施される。しかし、特許文献2の昇華転写プリントタオルはタオル織機で織られるため、平織面における緯糸のピッチをパイル面の緯糸のピッチと独立に設定することができない。そのため、ガーゼ織りといえるほど粗い織製はできず、さらっとした手触りを得るのに限界がある。また、パイル面に形成されるパイルは先がループ状のものであり、吸水性に優れるが手触りがやや硬めである。シャーリングと呼ばれる処理によってループ先端をカットすれば、より柔らかい手触りが得られるが、特許文献2の考案の場合、パイルが抜けやすく、耐久性が低い。
この考案は、さらっとした肌触りを有する面と、柔らかく吸水性の良い面を有し、しかも、昇華転写による美しい図柄が表現できるパイル織物および印刷タオルを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、この考案のパイル織物は、両外面にそれぞれガーゼ地部を形成しつつ、そのガーゼ地部同士の間に一対のパイル地部を対向して形成するように織製し、一対のパイル地部同士を接続しているパイル糸を切断することによって一対のパイル地部を相互に分離して得られるパイル織物であり、
ガーゼ地部は経糸および緯糸が少なくともポリエルテルを含むスパン糸であり、
パイル地部はパイル糸が綿糸であって、
ガーゼ地部の緯糸の間隔はパイル地部の緯糸の間隔よりも広くなっており、
パイル地部の表面はパイル糸の切断によって形成された非ループパイル面になっており、
ガーゼ地部の表面には昇華転写による印刷が施されている。
また、この考案の印刷タオルは、両外面にそれぞれガーゼ地部を形成しつつ、そのガーゼ地部同士の間に一対のパイル地部を対向して形成するように織製し、一対のパイル地部同士を接続しているパイル糸を切断することによって一対のパイル地部を相互に分離して得られるパイル織物よりなる印刷タオルであり、
ガーゼ地部は経糸および緯糸が少なくともポリエルテルを含むスパン糸であり、
パイル地部はパイル糸が綿糸であって、
ガーゼ地部の緯糸の間隔はパイル地部の緯糸の間隔よりも広くなっており、
パイル地部の表面はパイル糸の切断によって形成された非ループパイル面になっており、
ガーゼ地部の表面には昇華転写による印刷が施されている。
この考案のパイル織物および印刷タオルは、一方の面は粗いピッチで織られたガーゼ部でありさらっとした手触りであり、反対側の面はパイル長の長い非ループのパイル面であって柔らかな手触りである。ガーゼ地部はポリエルテルを含むスパン糸によるフラットな平織りであり、昇華転写による美しい図柄が表れる。非ループパイルでありながら抜け落ちにくく、耐久性に優れる。
パイル織物の織製を示す断面図である。 パイル織物を示す断面図である。 印刷タオルを示す斜視図である。
この考案を実施するための形態について説明する。まず、この考案のパイル織物の製造方法について説明する。図1はパイル織物の織製を示す断面図である。一対の同じパイル織物10が相互に対向するように同時に織られ、その後に2枚に分離される。
両外面には、それぞれガーゼ地部11が形成させる。そして、このガーゼ地部11同士の間に、一対のパイル地部12が形成される。図1は織製直後の織物の断面を示している。ここで、一対のパイル地部12はまだ相互に接続されている。
両外面のガーゼ地部11では、ガーゼ地部経糸VGおよびガーゼ地部緯糸HGとして少なくともポリエルテルを含むスパン糸を使用する。ガーゼ地部経糸VGおよびガーゼ地部緯糸HGにより粗い平織にする。
内側のパイル地部12においては、パイル地経糸VPおよびパイル地緯糸HPは綿糸または綿を含むスパン糸が使用される。また、パイル糸Pにも綿を含むスパン糸が使用される。
パイル織物の構造および織り方についてさらに詳細に説明する。パイル地緯糸HPは所定の一定間隔で配列されるが、概ね通常のタオル織物と同様のピッチでよい。両側のパイル地部12a,12b同士において、織製の流れ方向に沿って同じ位置にパイル地緯糸HPは設けられる。そして、12本のパイル地緯糸HPにより織り構造の一周期が形成される。図1において左側に示されるパイル地部12aにおいて、パイル地緯糸HP1を周期の始点として説明する。
ガーゼ地部12の緯糸HGの間隔はパイル地部の緯糸HPの間隔よりも広くなっている。ここでは、パイル地部の緯糸HPの間隔の2倍になっている。そして、織製の流れ方向に沿ってパイル地部の緯糸HP同士の中間の位置にガーゼ地部12の緯糸HGが配置される。また、両側のガーゼ地部11a,11b同士において、織製の流れ方向に沿って同じ位置にガーゼ地緯糸HGは設けられる。図1において左側に示されるガーゼ地部11aにおいて、周期における最初のガーゼ地緯糸HG1はHP1とHP2の間に表れ、次のHG2はパイル地緯糸HP3とHP4の間に表れる。一周期において6本のガーゼ地緯糸HG1〜HG6が配置される。
パイル地部12aにおいて、パイル地経糸VPは最初のパイル地緯糸HP1の下側、すなわち織り組織における内側、を通り、次の緯糸HP2の外側を通る。以下、この繰り返しで平織りされる。一方、ガーゼ地経糸VGは最初のガーゼ地緯糸HG1の外側を通り、次の緯糸HG2の内側を通る。以下、この繰り返しで平織りされるが、5番目の緯糸HG5の外側を通った後に11番目のパイル地緯糸HP11の内側まで入り込む。
反対側のガーゼ地部11bおよびパイル地部12bにおいては、パイル地経糸VPは最初のパイル地緯糸HP1の織り組織における外側を通り、次の緯糸HP2の内側を通る。一方、ガーゼ地経糸VGは最初のガーゼ地緯糸HG1の外側を通り、次の緯糸HG2の内側を通る。以下、この繰り返して平織りされるが、3番目の緯糸HG3の外側を通った後に8番目のパイル地緯糸HP8の内側まで入り込む。
パイル糸Pは図1に示す周期の始めでは、パイル地部12aの最初のパイル地緯糸HP1の外側を通り、HP2の内側、HP3の外側を通る。その次にその同じパイル糸Pが反対側のパイル地部12bまで入り、パイル地部12bの4番目のパイル地緯糸HP4の外側を通り、HP5の内側、HP6の外側を通る。その後、再びパイル地部12aに戻り、パイル地部12aの7番目のパイル地緯糸HP7の外側を通る。以下、パイル地緯糸HP6本ごとの周期で繰り返す。
以上、それぞれのパイル織物10a,10bにおいて、1周期で一回はガーゼ地経糸VGがパイル地緯糸HPの内側を通るので、ガーゼ地部11およびパイル地部12は接続されている。また、パイル糸Pにより両側のパイル地部12a,12bも相互に接続されている。
こうして、織製直後は図1に示すような2枚のパイル織物10a,10bが接続された状態になっている。次の工程において、カッターにより、パイル地部12a,12bの間においてパイル糸Pが切断される。これにより、2枚のパイル織物10a,10bは相互に分離される。パイル糸Pはパイル織物10a側のPaとパイル織物10b側のPbに分離される。そして、この切断されたパイル糸Pa,Pbの先端部がパイル面部から突き出した非ループのパイルとなる。このパイル糸Pa,Pbは3本のパイル緯糸に絡んでいるので、パイル地に強く接続されており、抜けにくい。
なお、このような織製は通常のタオル織機では行えない。本例では、シール織機により織製している。したがって、ガーゼ地部緯糸HGの間隔をパイル地部緯糸HPの間隔によって束縛されることなく設定でき、広い間隔により目の粗いガーゼ地を得ることができる。
図2は、パイル織物を示す断面図である。分離された2枚のパイル織物10a,10bは、それぞれ一方にはポリエステルを含む糸によるフラットなガーゼ地部11が表れ、反対側には綿を含む糸による非ループ状のパイル面を有するパイル地部12a,12bが形成されている。図においては2枚のパイル織物10a,10bは、非対称のようにも見えるが、同じ織物が位相のずれた状態で形成されているのである。
使用する糸の例について説明する。ガーゼ地部経糸VGとしては、ポリエステルを含むスパン糸が使用される。例えば、ポリエステル100%のスパン糸やポリエステル80%ナイロン20%のスパン糸が適している。本例では、ポリエステル80%ナイロン20%のスパン糸で30番双糸を使用した。
ガーゼ地部緯糸HGとしても、ポリエステルを含むスパン糸が使用される。本例では、ポリエステル100%のスパン糸で30番双糸を使用した。
一方、パイル地部経糸VPはポリエステル100%もしくは綿100%である。また、パイル地部緯糸HPは綿100%である。そして、パイル糸Pは綿を主体とした糸を使用する。綿糸や綿・ポリエステルスパン糸が適しており、例えば16番双糸、20番双糸、30番双糸を使用した。
パイル織物10のガーゼ地部11の表面に昇華転写による印刷を施す。ガーゼ地部10は表面が平坦であり、しかもポリエステルを含むスパン糸が表れているため昇華転写による印刷に適しており、精密な図柄が表される。
つぎに、印刷タオルについて説明する。図3は印刷タオルを示す斜視図である。印刷タオルは上述のパイル織物を所定の形状に切り出し、辺部を縫製等で処理することにより作られる。寸法は自由に選択でき、通常のタオル以外にもハンカチサイズやフェイスタオルのような小型のもの、あるいはバスタオルのような大型タオルでもよい。
印刷タオル1の第1の面2には、ガーゼ地部11が表れる。粗く織られたガーゼ地部であり、さらっとした肌触りが得られる。そして、この第1の面2には、昇華転写による美しい図柄が表現されている。
一方、反対側の第2の面3の面には、非ループパイル面を有するパイル地部10が表れる。パイル糸の先端がカットされた柔らかい手触りが得られる。綿糸または綿を主体としたスパン糸を使用しており、吸水性がよく、シャーリングされたタオルとおなじフワフワした感触を楽しむことができる。このパイルは抜けにくく、耐久性がある。
1.印刷タオル
2.第1の面
3.第2の面
10.パイル織物
11.ガーゼ地部
12.パイル地部
VG.ガーゼ地経糸
HG.ガーゼ地緯糸
VP.パイル地経糸
HP.パイル地緯糸
P.パイル糸

Claims (2)

  1. 両外面にそれぞれガーゼ地部を形成しつつ、そのガーゼ地部同士の間に一対のパイル地部を対向して形成するように織製し、一対のパイル地部同士を接続しているパイル糸を切断することによって一対のパイル地部を相互に分離して得られるパイル織物であり、
    ガーゼ地部は経糸および緯糸が少なくともポリエルテルを含むスパン糸であり、
    パイル地部はパイル糸が綿糸であって、
    ガーゼ地部の緯糸の間隔はパイル地部の緯糸の間隔よりも広くなっており、
    パイル地部の表面はパイル糸の切断によって形成された非ループパイル面になっており、
    ガーゼ地部の表面には昇華転写による印刷が施されているパイル織物。
  2. 両外面にそれぞれガーゼ地部を形成しつつ、そのガーゼ地部同士の間に一対のパイル地部を対向して形成するように織製し、一対のパイル地部同士を接続しているパイル糸を切断することによって一対のパイル地部を相互に分離して得られるパイル織物よりなる印刷タオルであり、
    ガーゼ地部は経糸および緯糸が少なくともポリエルテルを含むスパン糸であり、
    パイル地部はパイル糸が綿糸であって、
    ガーゼ地部の緯糸の間隔はパイル地部の緯糸の間隔よりも広くなっており、
    パイル地部の表面はパイル糸の切断によって形成された非ループパイル面になっており、
    ガーゼ地部の表面には昇華転写による印刷が施されている印刷タオル。
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