JP2013249547A - 織物体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のプリント可能もしくはプリントが施されている織物体は、ポリエステル繊維糸と、ナイロン/ポリエステルの混紡糸とにより織られており、パイルの存在が無い一体物となっているため、タオルとしての実用性に乏しく、手触りや肌触りの面でも柔軟性に乏しいものとなっており、使用用途が限定されてしまうという点である。
【解決手段】 表裏が各々独立した織組織で形成され、表裏のうち一方はパイルが形成されるパイル組織であり、他方は平織組織となっており、表裏いずれか一方の織組織の経糸が所定の間隔で他方の織組織に絡み込み表裏を一体化させてあることとし、前記したパイル組織のパイル糸には綿糸が用いられ、パイル組織及び平織組織のパイル緯糸にはポリエステルが用いられ、パイル組織及び平織組織の経糸はポリエステルが用いられていることとする。
【選択図】 図1
【解決手段】 表裏が各々独立した織組織で形成され、表裏のうち一方はパイルが形成されるパイル組織であり、他方は平織組織となっており、表裏いずれか一方の織組織の経糸が所定の間隔で他方の織組織に絡み込み表裏を一体化させてあることとし、前記したパイル組織のパイル糸には綿糸が用いられ、パイル組織及び平織組織のパイル緯糸にはポリエステルが用いられ、パイル組織及び平織組織の経糸はポリエステルが用いられていることとする。
【選択図】 図1
Description
本発明は織物体に関し、特に片面はパイル組織として種々のタオルとしての用途に使用できるものとしながら、他面には熱転写によるプリントを可能としてある織物体に関する。
少なくとも一方面にプリントする織物体として、特許文献1として示す特許第4761354号公報に記載されたものが知られている。この特許文献1における物は、意匠タオルと称されているが、実際的には両面にパイルを表出させることのない織り方をしているもので、タオルとして機能する吸水性、拭い性を通例のタオルと同様には保有し得ないものとなっている。
また、この特許文献1における物は、原料としてポリエステル繊維糸と、ナイロン/ポリエステルの比率の限定された混紡糸で織られ、緯糸であるポリエステル繊維糸と、混紡糸を複数本の経糸ごとに交互に逆転交差させて、プリントを施そうとする面に占めるポリエステル繊維糸の面積率を70%以上、反対面の混紡糸の面積率が70%とした構成としている。
しかしながら、この特許文献1として示す発明では、両面にパイルが無く、使用される糸も化学繊維を用いてあるため、タオルとしての使用にはその機能性、特性に乏しく、また、感触としても柔軟性に欠けるものとなっている。
従来のプリント可能もしくはプリントが施されている織物体は、ポリエステル繊維糸と、ナイロン/ポリエステルの混紡糸とにより織られており、パイルの存在が無い一体物となっているため、タオルとしての実用性に乏しく、手触りや肌触りの面でも柔軟性に乏しいものとなっており、使用用途が限定されてしまうという点である。
上記した問題点を解決するために、本発明に係る織物体は、表裏が各々独立した織組織で形成され、表裏のうち一方はパイルが形成されるパイル組織であり、他方は平織組織となっており、表裏いずれか一方の織組織の経糸が所定の間隔で他方の織組織に絡み込み表裏を一体化させてあることを特徴としている。
また、本発明に係る織物体は、前記したパイル組織のパイル糸には綿糸が用いられ、パイル組織及び平織組織のパイル緯糸にはポリエステルが用いられ、パイル組織及び平織組織の経糸はポリエステルが用いられていることを特徴とし、前記した平織組織は緯糸としてポリエステルが用いられていることを特徴とし、前記したポリエステルはマイクロファイバーであることを特徴としている。
さらに、本発明に係る織物体は、前記した平織組織面に熱転写によるプリントが施されていることを特徴とし、前記したプリントには昇華性インクが使用されていることを特徴としている。
本発明に係る織物体は上記のように構成されている。そのため、本発明に係る織物体はパイル組織と平織組織が重合されて一体化された構成とされ、パイル糸には綿糸が用いられているので、通例のタオルと同様の機能、特性を有し、感触も柔軟性を保有することができ、平織組織の表面には熱転写、特に昇華インクを用いてのプリントが可能となるものである。
そのため、本発明に係る織物体は、タオルとして種々の用途に応用できるほか、各種イベントの記念品や、販促品としても効用を有し、タペストリーのように、壁をはじめとする室内装飾品としても好適なものとなる。加えて、吸水性、乾燥性に優れ、洗濯にも耐え、型崩れもないものとなる。
図面として示し、実施例で説明したように構成したことで実現した。
次に、本発明の好ましい第一の実施例を図1乃至図3を参照して説明する。まず、図1は第一の実施例に係る織物体を示す概略断面図であり、図中1はこの織物体の表裏のうち一方に設けられるパイル組織を示している。このパイル組織1のパイル緯糸及び経糸にはマイクロファイバーとしたポリエステルが用いられ、パイル2を形成するパイル糸には綿糸が用いられている。
また、図中3は前記パイル組織1と後述のように一体化され、織物体として表裏の一方、即ち、前記したパイル組織1を表面とした場合、裏面となる平織組織を示している。この平織組織3は、緯糸及び経糸ともにポリエステルが使用され、特に、緯糸としてはマイクロファイバーとしたポリエステルが用いられている。
使用される糸の太さD(デニール)は、作成する織物体の使用目的に応じて適宜に選定される。薄地の場合は細番手を用い、厚地の場合には太番手の糸が使用される。また、一方面を特に強調したい場合、該面を太番手とし、他面を細番手とすることもできる。通常はパイル組織1としては40/1〜10/1番手、40/2〜30/2番手の糸を使用し、平織組織3としては40/2番手のフィラメントのマイクロファイバー、150〜300Dの糸を用いる。
パイル組織1と平織組織3は、いずれか一方の経糸を所定の間隔で、他方の織組織の緯糸に絡み込んで一体化している。この絡み込んでの一体化は後述する。
また、図中2、図3にはこの第一の実施例の織組織が示されている。この織組織は5ピックで構成されており、経密度を粗目とし、比較的厚地でラフな風合いの織物体とする場合に適している。パイル用地経糸がG1、G2,G4、G5の2本となっているのでパイル2のスリップ(抜け)を少なくすることができる。
次に、図4、図5を参照して本発明の第二の実施例を説明する。この第二の実施例の場合も5ピックで織組織が構成されている。この第二の実施例における織組織は、経密度が細かく、細番手の糸を使用して、肌理の細かい物、繊細な風合いの織物体を織る場合に適している。尚、この織組織は、細番手の糸に限らず、太番手の糸を使用して、肌理の細かい織物体を織ることもできる。
前記した第一の実施例及びこの第二の実施例は、共に、パイル組織1と平織組織3とを、緯糸5本を使って同時に織る方式となっている。また、この方式では、平織組織3の地経糸が所定の間隔でパイル組織1に絡み込まれており、両者を一体化している。つまり、パイル組織1と平織組織3は各々独立した組織でありながら一体物として製作されている。さらに、この第一及び第二の実施例にあっては平織組織3の緯糸の間隔バランスも良好なものとなっている。
続いて、図6を参照して本発明の第三の実施例を説明する。この第三の実施例は5ピックができない場合に採用されるもので、まず、3ピックでパイル組織1を織り、次いで3ピックの地織りで平織組織3を織る方式となっている。このため、緯密度が粗目の場合や、細番手の糸で薄地のものを織った場合、5ピックのものに比べて横段が表出し易くなる難点がある。
また、第一から第三の実施例にあって、平織組織3の表面には熱転写によるプリント部4が形成されている。このプリント部4の形成は、昇華性インクを用いて紙もしくはプラスチックフィルムにインクジェット方式でプリントを行ない、前記した紙もしくはプラスチックフィルムのプリント面を平織組織3の表面に熱転写することにより行われる。
この作業によって、平織組織3を構成するマイクロファイバーによるポリエステル糸の分子内に気化されたインクが侵入し、そのインクを閉じ込めてしまう結果が得られ、自在に文字、記号、図柄等を鮮明に表出させてやることができる。
本実施例に係る織物体は上記のように構成されている。本発明の実施例はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲の記載に該当するものはすべて変形実施可能であり、糸の太さや組織構成については自由に選択できる。
1 パイル組織
2 パイル
3 平織組織
4 プリント部
2 パイル
3 平織組織
4 プリント部
Claims (6)
- 表裏が各々独立した織組織で形成され、表裏のうち一方はパイルが形成されるパイル組織であり、他方は平織組織となっており、表裏いずれか一方の織組織の経糸が所定の間隔で他方の織組織に絡み込み表裏を一体化させてあることを特徴とする織物体。
- 前記したパイル組織のパイル糸には綿糸が用いられ、パイル組織及び平織組織のパイル緯糸にはポリエステルが用いられ、パイル組織及び平織組織の経糸はポリエステルが用いられていることを特徴とする請求項1に記載の織物体。
- 前記した平織組織は緯糸としてポリエステルが用いられていることを特徴とする請求項1または2に記載の織物体。
- 前記したポリエステルはマイクロファイバーであることを特徴とする請求項2または3に記載の織物体。
- 前記した平織組織面に熱転写によるプリントが施されていることを特徴とする請求項1から4のうち1つに記載の織物体。
- 前記したプリントには昇華性インクが使用されていることを特徴とする請求項5に記載の織物体。
Priority Applications (1)
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JP2012122770A JP2013249547A (ja) | 2012-05-30 | 2012-05-30 | 織物体 |
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2012
- 2012-05-30 JP JP2012122770A patent/JP2013249547A/ja active Pending
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