JP4126429B2 - シェニール糸と織物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料布帛、袋物生地、カーテン地、壁掛け、テーブルクロス、ベットカバー、椅子張地、車両内装クロス等として使用される織物や編物の経糸や緯糸に使用されるモール糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モール糸は、織物や編物の経糸を芯糸とし、その緯糸を花糸とし、その芯糸に沿って緯糸(花糸)を裁断してつくられ、必要に応じて加撚して使用される。織物の経糸を芯糸とするモール糸では、芯糸と花糸は織組織をもって交絡しており、編物の経糸を芯糸とするモール糸では、芯糸と花糸は編組織をもって交絡している。芯糸には熱融着性繊維が使用されることもあり、花糸に極細繊維が使用されることもある。そのように芯糸と花糸に使用する繊維や、芯糸と花糸の交絡構造などが異なる種々のタイプのモール糸が公知である(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−336037号公報(図1)
【特許文献2】
特開2001−164437号公報(段落0005)
【特許文献3】
特開2001−72345号公報(段落0019)
【特許文献4】
特開平1−140432号公報(請求項2〜4、図4)
【特許文献5】
特開平4−333631号公報(請求項1)
【特許文献6】
特開平4−272283号公報(請求項1)
【特許文献7】
特開平2−300339号公報(特許請求の範囲、図面)
【特許文献8】
特開平1−97229号公報(請求項1)
【特許文献9】
特開昭58−169535号公報(第1図)
【特許文献10】
特開昭51−119844号公報(特許請求の範囲)
【特許文献11】
実開昭52−108345号公報(実用新案登録請求の範囲)
【0004】
モール糸には、それを緯糸に使用して織成される織物の表面に織り出される図柄模様についてのデザイン情報の組み込まれたものがある。そのようにデザイン情報の組み込まれたモール糸は、特に「シェニール糸」と称され、デザイン情報の組み込まれていない無地のモール糸と区別される。シェニール糸を緯糸に使用して織成された織物は、一般に「シェニール織」と称されている。シェニール糸の原布となる織物や編物では、緯糸に色彩の異なる数種類の花糸が使用され、シェニール織の表面に織り出される図柄模様の画素に応じた色彩の花糸(緯糸)が経糸間に選択的に織り・編み込まれている。このため、シェニール織の表面には、その花糸(緯糸)の色彩に彩られた図柄模様が織り出されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、捺染技術が進歩し、インクジェット捺染技術が実用化されるに至った現在では、無地のパイル布帛にインクジェット捺染技術を適用して多彩な図柄模様を簡便且つ効率的に描出することが可能になり、それよってシェニール織と同等の捺染パイル布帛を安価に得ることが出来る。このため、シェニール織には捺染技術によっては得られない高い付加価値が要求される。
【0006】
【発明の目的】
そこで本発明は、捺染技術によっては得られない付加価値の高いシェニール織を得ることを目的とし、その目的を達成し得るシェニール糸を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシェニール糸Kは、その長さ方向において、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、シェニール糸の単位長さ当たりの花糸片の本数(係止密度)の何れか少なくとも1つの点において部分的に異なることを第1の特徴とする。
【0008】
本発明に係るシェニール糸Kの第2の特徴は、上記第1の特徴に加え、シェニール糸Kの先端部分と後端部分Gにおいて、色彩、または、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、および、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、シェニール糸の単位長さ当たりの花糸片の本数(係止密度)を共通にする特定の花糸片W2 が、その先端部分と後端部分Gの一定の長さにわたって連続しており、その特定の花糸片W2 と外観を同じくする花糸片W1 が、その先端部分から後端部分に至るシェニール糸Kの全長にわたって一定の間隔Lh で配置されている点にある。
【0009】
本発明に係るシェニール織Oは、上記第1または第2の特徴を有するシェニール糸Kが緯糸として織り込まれていることを第1の特徴とする。
【0010】
本発明に係るシェニール織Oの第2の特徴は、上記第1の特徴に加え、それが搦み織組織によって織成されている点にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシェニール糸は、その長さ方向において、異なる花糸片の色彩以外の要素(以下、花糸要素と言う。)、即ち、花糸を構成する(1) 繊維高分子の屈折率、(2) 繊維高分子の組成分・素材、(3) 繊維の光沢、(4)繊維の染色性、(5) 繊維の吸湿性、(6) 繊維の撥水性、(7) 繊維の撥油性、(8) 繊維の摩擦係数、(9) 繊維の捲縮度合、(10) 繊維の伸縮率、(11) 繊維の収縮率、(12) 繊維の繊度、(13) 繊維の断面形状、(14) 花糸を構成する単糸の本数、(15) 花糸を構成する単糸の太さ、(16) 花糸の撚数、(17) 花糸の太さ、(18) 花糸片の芯糸からの突出長、(19) 花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、(20) シェニール糸の単位長さ当たりの花糸片の本数(係止密度)によって特徴づけられる。
【0012】
これらの花糸要素は、その花糸要素を異にするシェニール糸の各部分の花糸片と花糸片との間に、色彩以外の外観の相違、又は、風合い感触の相違をもたらすものであり、色彩の相違によらず、その色彩以外の外観の相違、又は、風合い感触の相違によって、シェニール織の表面に図柄模様を描出することが出来る。しかし、これらの花糸要素は、その相違するシェニール糸の各部分の花糸片と花糸片との間に、色彩の相違をもたらすものであってもよいし、又、色彩の相違を伴うものであってもよい。即ち、花糸要素は、デザイン情報としてシェニール糸に組み込まれ、シェニール糸を緯糸に使用して織成されるシェニール織の表面に、部分的に花糸要素を異なる花糸片を画素とする所定の図柄模様が描出されることになる。その描出される図柄模様は、輪郭が明瞭な具象的図柄模様であっても、輪郭が不鮮明な抽象的図柄模様であっても、輪郭を有しない細かい地模様であってもよい。
【0013】
花糸片を係止する芯糸には、前記の特許文献が示す熱融着性繊維を使用することが出来る。花糸片を係止する芯糸との織編組織構造は、図1に円で囲んで拡大して示す部分Xのように、複数本の芯糸Mと複数本の芯糸Nによる搦み織組織にすることが望ましいが、それに限定されることなく前記の特許文献が示す通常の織組織や編組織にすることも出来る。
【0014】
図1は、6種類の花糸A・B・C・D・E・Fを緯糸として選択的に経糸間に織り込んで織成されたシェニール糸用織物原反の経糸に沿って緯糸(花糸)を切断し、熱処理して仕上げられたシェニール糸Kを図示するものである。花糸Aは、熱収縮性繊維の捲縮加工マルチフィラメント糸によって構成され、熱処理によって収縮した極短い花糸片を形成している。花糸Bは、扁平断面の箔糸と複数本のプラスチックテープヤーンとの合撚糸をニット・デニット法によって曲折セットした複合糸によって構成され、その構成する糸条が細かく曲折して煌く短い花糸片を形成している。花糸Cは、強撚セットされた複数本の紡績単糸の合撚糸で構成され、各単糸が異方向に傾いて単糸側面の光沢がランダムに現れる硬く短い花糸片を形成している。花糸Dは、無捲縮マルチフィラメント糸と熱収縮性繊維の捲縮加工マルチフィラメント糸との混繊糸によって構成され、熱処理によって収縮した短い捲縮繊維と、収縮することなく真っ直ぐ長く突き出て滑り易く絹様光沢のある平滑繊維が混合した花糸片を形成している。花糸Eは、無捲縮マルチフィラメント糸によって構成され、上記の花糸片A・B・Cよりも芯糸M・Nから長く突き出て滑り易く絹様光沢のある花糸片を形成している。花糸Fは、複数本の紡績単糸の合撚糸で構成され、上記の花糸片A・B・Cよりも芯糸M・Nから長く突出し、上記の花糸片Eに比して弾性に富む腰のある花糸片を形成している。
【0015】
これらの花糸A〜Fは、ある部分Wでは平織組織を構成して芯糸M・Nに係止され、他の部分Xでは搦み織組織を構成して芯糸M・Nに係止されており、その搦み織組織を成す部分Xの花糸片(A・B・D・F)は、平織組織を成す部分Wの花糸片(C・E)に比して、芯糸M・Nからの突出方向がランダムで嵩高に膨らんだ外観を呈し、柔らかい感触を与えている。又、花糸A〜Fと芯糸M・Nが交絡して形成する織組織が同じであっても、芯糸M・Nに交絡して係止される花糸の密度(芯糸の単位長さ当たりの花糸片の数)が、ある部分Yでは緻密になっており、他の部分Zでは粗くなっており、その緻密な部分Yでは、粗い部分Zに比して太く硬い感触を与えている。図示するシェニール糸Kの多くの部分Pは、上記花糸Aによって構成されており、他の部分Q・R・S・T・V・W・Xには、上記の花糸B〜Fが選択的に使用されている。
【0016】
図示するシェニール糸Kにおいて、その多くの部分P(以下、ベース部と言う。)を構成している花糸Aとは花糸要素が異なる花糸B〜Fによって構成される部分Q・R・S・T・U・V・W・X(以下、デザイン情報部と言う。)の間隔L1 ・L2 ・L3 ・L4 ………を不規則(ランダム)に設定するとき、シェニール織の表面には、それらの花糸片A〜Fによって外観や手触りが部分的に異なる地模様が形成されることになる。その各デザイン情報部の間隔L1 ・L2 ・L3 ・L4 ………を、所要の絵図を構成する画素と画素の間隔に合わせて設定するとき、シェニール織の表面には、その所要の絵図と同じ輪郭を有し、各デザイン情報部Q・R・S・T・U・V・W・Xの花糸要素に起因する外観や手触りの相違による図柄模様が描出されることになる。
【0017】
織物Oに輪郭Jの明瞭な図柄模様を描出するためのシェニール糸Kでは、それが緯糸として経糸間に挿入され、織物Oの耳端において折り返される折返箇所の花糸片W1 は、全て花糸要素を共通にする同じ花糸よって構成するとよい。そうすると、製織過程において、その花糸片W1 が折返箇所の目印となり、その折返箇所を耳端に当てて折り返し、経糸間I・Iにシェニール糸Kを挿入することによって、柄歪のない図柄模様を織物Oに描出することが出来る。従って、シェニール糸Kには、その図柄模様を描出しようとする織物Oの織幅Hに応じた一定の間隔Lh で、特定の色彩または特定の花糸要素によって構成される花糸片W1 を配置するとよい。更に好ましくは、織物Oの織り始めとなるシェニール糸Kの先端部分Gと、織物Oの織り終りとなるシェニール糸Kの後端部分(G)の花糸片W2 には、その折返箇所の花糸片W1 と花糸要素を同じくする同じ花糸を使用し、その折返箇所の花糸片W1 と花糸要素を同じくする花糸片W2 をシェニール糸Kの先端部分Gと後端部分(G)の織幅Hに応じた一定の長さにわたって連続させる。そうすることによって、その特定の花糸に彩られた縁取りを有する織物Oを織成することが出来る。
【0018】
従って、色彩または花糸要素を共通にする特定の花糸片W2 によって、シェニール糸Kの先端部分と後端部分Gを一定の長さにわたって連続して形成すると共に、その特定の花糸片W2 と花糸を共通にする花糸片W1 を、その先端部分から後端部分に至るシェニール糸Kの全長にわたって一定の間隔Lh で配置することが、本発明の好ましい実施態様となる。
【0019】
シェニール糸Kを緯糸に使用してシェニール織Oを織成する場合、その経糸Iと緯糸Kが交叉して構成する織組織は搦み織組織にするとよく、そうすることによって、製織過程で経糸Iがシェニール糸Kの花糸片と花糸片の間に深く食い込んで目ズレが起き難く、描出される図柄模様に柄歪(柄崩れ)もなく、花糸片の立ち具合いのよいシェニール織Oを得ることが出来る。
【0020】
【発明の効果】
本発明によると、上記の通り、花糸片の色彩だけによってではなく、花糸要素の相違に起因する花糸片の芯糸M・Nからの突出長の相異による凹凸、花糸要素の相違に起因する花糸片の光沢、質感、手触り等の相異によってシェニール織の表面に所要の図柄模様を描出することが出来、その図柄模様の形際を長く突き出た花糸片Fによる凸部、短い花糸片A・B・Cによる凹部、長く腰のある花糸片Fによる凸部から腰の弱い花糸片D・Eを介して短い花糸片A・B・Cによる凹部へと続くなだらかな凹凸変化、箔糸(B)の煌き等によって縁取って立体的に表現することが出来る。
【0021】
その光沢、質感、手触り等の部分的相異による外観と感触の変化は、花糸要素、即ち、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、シェニール糸の単位長さ当たりの花糸片の本数(係止密度)の相違に起因するので、これらの花糸要素の多くの点、好ましくは、これらの花糸要素の2つ以上の点を異にする数多くの種類の花糸、好ましくは、6種類以上の花糸によってシェニール糸Kを構成することにより、従来類例のない外観の点でも感触・風合いの点でも立体感に富む新規なシェニール織を得ることが出来る。
【0022】
このように、インクジェット捺染技術を適用してシェニール織と同等の捺染パイル布帛を安価に得ることが出来るようになったとは言え、本発明によると、捺染技術によっては到底得ることの出来ない付加価値の高いシェニール織を得ることが出来、シェニール糸の実用価値を高め、その量産と拡販を図る上で本発明の産業上利とするところ多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシェニール糸の平面図であり、一部を円で囲んで拡大して図示している。
【図2】本発明に係るシェニール織の製織過程における平面図である。
【符号の説明】
A・B・C・D・E・F 花糸(花糸片)
G 先端部分(後端部分)
H 織幅
I 経糸
J 輪郭
K シェニール糸
L・L1 ・L2 ・L3 ・L4 ・Lh 間隔
M・N 芯糸
O 織物(シェニール織)
P ベース部
Q・R・S・T・U・V デザイン情報部
W1 ・W2 花糸片
W デザイン情報部(平織組織部分)
X デザイン情報部(搦み織組織部分)
Y 緻密部分
Z 目粗部分
Claims (4)
- 織物の表面に織り出される図柄模様のデザイン情報の組み込まれたモール糸の芯糸の長さ方向において、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、芯糸の単位長さ当たりの花糸片の本数の何れか少なくとも1つの点において部分的に異なり、
芯糸の長さ方向の先端部分と後端部分において、色彩、または、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、および、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、芯糸の単位長さ当たりの花糸片の本数を共通にする特定の花糸片が、その先端部分と後端部分の一定の長さにわたって連続しており、
その先端部分と後端部分における特定の花糸片と外観を同じくする花糸片が、その先端部分から後端部分に至る芯糸の全長にわたって一定の間隔で配置されていることを特徴とするシェニール糸。 - 芯糸の長さ方向において、花糸を構成する繊維高分子の屈折率、繊維高分子の組成分・素材、繊維の光沢、繊維の染色性、繊維の吸湿性、繊維の撥水性、繊維の撥油性、繊維の摩擦係数、繊維の捲縮度合、繊維の伸縮率、繊維の収縮率、繊維の繊度、繊維の断面形状、花糸を構成する単糸の本数、花糸を構成する単糸の太さ、花糸の撚数、花糸の太さ、花糸片の芯糸からの突出長、および、花糸片を係止する芯糸との織編組織構造、シェニール糸の単位長さ当たりの花糸片の本数の何れか少なくとも6つの点において部分的に異なることを特徴とする前掲請求項1に記載のシェニール糸。
- 前掲請求項1に記載のシェニール糸によって緯糸が構成され、芯糸の長さ方向の先端部分と後端部分の特定の花糸片が織り始めと織り終わりに織り出されており、その特定の花糸片と外観を同じくする花糸片の配置箇所においてシェニール糸が折り返されて耳端を構成しており、外観を同じくする花糸片と花糸片に彩られた縁取りを有することを特徴とするシェニール織物。
- 搦み織組織によって織成されていることを特徴とする前掲請求項3に記載のシェニール織物。
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