JPS5953930B2 - パイル織物の製造方法 - Google Patents
パイル織物の製造方法Info
- Publication number
- JPS5953930B2 JPS5953930B2 JP56149840A JP14984081A JPS5953930B2 JP S5953930 B2 JPS5953930 B2 JP S5953930B2 JP 56149840 A JP56149840 A JP 56149840A JP 14984081 A JP14984081 A JP 14984081A JP S5953930 B2 JPS5953930 B2 JP S5953930B2
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- JP
- Japan
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- ground
- weft
- pattern
- fabric
- warp
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- Expired
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- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本案はパイル織物の製造方法に関する。
従来よりカーペット、マット等の敷物においてパイル立
てしたものは、カーペット織機あるいはタオル織機等特
殊構造の織機で製織されるのが普通であり、特にマット
の場合はカーペット、タオルいずれも用いられているも
ののそれぞれに改善を要望される性能上の問題があった
。
てしたものは、カーペット織機あるいはタオル織機等特
殊構造の織機で製織されるのが普通であり、特にマット
の場合はカーペット、タオルいずれも用いられているも
ののそれぞれに改善を要望される性能上の問題があった
。
即ち厚地の基布に、ミシン針に挿通したパイル糸を刺し
てパイル立てし、カットパイルの抜けを防ぐための裏面
にデラックスを塗布したいわゆるタフテッドカーペット
にあっては、模様を作ることができずしかも裏面の凹凸
が粗大で硬いため平滑な床面を傷つけるおそれがあり、
踏み心地も不満足なものであった。
てパイル立てし、カットパイルの抜けを防ぐための裏面
にデラックスを塗布したいわゆるタフテッドカーペット
にあっては、模様を作ることができずしかも裏面の凹凸
が粗大で硬いため平滑な床面を傷つけるおそれがあり、
踏み心地も不満足なものであった。
また、タオル織機を用いたタオル組織状のマットにあっ
ては、該織機の特性より表裏両面に同時にパイル立てさ
れ、裏面のパイルを不要とする用途には適さず、しかも
該パイルは芯の地緯糸にゆるく係止されているにすぎな
いため、特定の１〜２個のパイルに加えられた強い引張
力が多数のパイルに伝播してそのパイルを崩壊させると
いう問題があった、従って製織後に起毛加工を施すこと
ができないという欠点もあった。
ては、該織機の特性より表裏両面に同時にパイル立てさ
れ、裏面のパイルを不要とする用途には適さず、しかも
該パイルは芯の地緯糸にゆるく係止されているにすぎな
いため、特定の１〜２個のパイルに加えられた強い引張
力が多数のパイルに伝播してそのパイルを崩壊させると
いう問題があった、従って製織後に起毛加工を施すこと
ができないという欠点もあった。
この点実公昭３７−３２６７９号公報には、裏組織に、
熱によって収縮する比較的剛性の合成繊維の経糸１と緯
糸２を配し、これに熱によって収縮することのないレー
ヨンまたはスフ糸を緯糸３として交互に配して、製織後
加熱によって収縮させてなる凹凸模様織物が開示されて
いる。
熱によって収縮する比較的剛性の合成繊維の経糸１と緯
糸２を配し、これに熱によって収縮することのないレー
ヨンまたはスフ糸を緯糸３として交互に配して、製織後
加熱によって収縮させてなる凹凸模様織物が開示されて
いる。
しかし接結点が平織でなされているために、接結点がず
れを生ずるという不完全なものであった。
れを生ずるという不完全なものであった。
本案は上記従来のマット等における諸問題を一挙に解消
することを目的とし、通常の織機にドビー装置またはジ
ャガード装置と、カラミ織装置を併用することにより、
数種の柄糸を所望の模様を現出すべく緯打し地の組織よ
り浮上させ、あるいは地の組織に組み込みつつ製織し、
その後加熱収縮処理を施すことにより熱収緒性の地緯糸
を強く緯方向に収縮させて、カラミ経糸間に浮上した該
柄緯糸をループ状に凸出させてなるパイル織物の製造方
法を提供するものである。
することを目的とし、通常の織機にドビー装置またはジ
ャガード装置と、カラミ織装置を併用することにより、
数種の柄糸を所望の模様を現出すべく緯打し地の組織よ
り浮上させ、あるいは地の組織に組み込みつつ製織し、
その後加熱収縮処理を施すことにより熱収緒性の地緯糸
を強く緯方向に収縮させて、カラミ経糸間に浮上した該
柄緯糸をループ状に凸出させてなるパイル織物の製造方
法を提供するものである。
以下図に示した実施例について説明すると、第１図に生
機を模式的に示す如く、地緯糸１かカラミ経糸２，２間
に４本づつ配され、１単位をなす２本の地緯糸３，３と
、柄緯糸４，４′のうちのいずれか一方、との間に平織
組織が形成されている。
機を模式的に示す如く、地緯糸１かカラミ経糸２，２間
に４本づつ配され、１単位をなす２本の地緯糸３，３と
、柄緯糸４，４′のうちのいずれか一方、との間に平織
組織が形成されている。
カラミ経糸２は通常のように２本の糸２ａ。２ｂがカラ
ミ綜絖を用いて給糸されており各緯糸がこれに終止され
ている。
ミ綜絖を用いて給糸されており各緯糸がこれに終止され
ている。
柄緯糸４，４′は異った色に染色されたものが地緯糸３
同様シヤツトルで打込まれていて、図の左半部分５にお
いては柄緯糸４がカラミ経糸２，２間で浮上させられ、
色の異る他の柄緯糸４′は地経糸と平織組織を形成し該
地経糸の張力により底部に沈潜半ば前記柄緯糸４に隠蔽
された状態である。
同様シヤツトルで打込まれていて、図の左半部分５にお
いては柄緯糸４がカラミ経糸２，２間で浮上させられ、
色の異る他の柄緯糸４′は地経糸と平織組織を形成し該
地経糸の張力により底部に沈潜半ば前記柄緯糸４に隠蔽
された状態である。
図の右半部５′ではこれと逆に柄緯糸４′が浮上、４が
沈潜させられているで、図の中央を境として色柄を異に
するが、このための各綜絖の運動はジャカード装置の紋
紙によって決められる。
沈潜させられているで、図の中央を境として色柄を異に
するが、このための各綜絖の運動はジャカード装置の紋
紙によって決められる。
上記において各経糸は適宜の間隔をおいて粗に通挿され
ているが、これは後述の加熱収縮処理において生地が緯
方向に強く収縮することに備えたものである。
ているが、これは後述の加熱収縮処理において生地が緯
方向に強く収縮することに備えたものである。
又、上記各種糸の種類は次の通りである。
地経糸１及びカラミ経糸２は熱セットされたナイロンス
テープル紡績糸４０番手双糸、地緯糸３はポリ塩化ビニ
ル未熟セットフィラメント糸７０デニール双糸、柄緯糸
４，４′はアクリル紡績糸５番手双糸である。
テープル紡績糸４０番手双糸、地緯糸３はポリ塩化ビニ
ル未熟セットフィラメント糸７０デニール双糸、柄緯糸
４，４′はアクリル紡績糸５番手双糸である。
第１図のＡ−Ａ線断面を第２図に示す。
第３図はＩＦＪＯ℃×３分の加熱収縮処理によって緯方
向に強く収縮した後の仕上度の断面を、第２図との比較
において示したもので、左半部分５と左半部分５′とし
ては色の異った柄緯糸４と４′がそれぞれ地の平織部分
より凸出してパイルを形成している。
向に強く収縮した後の仕上度の断面を、第２図との比較
において示したもので、左半部分５と左半部分５′とし
ては色の異った柄緯糸４と４′がそれぞれ地の平織部分
より凸出してパイルを形成している。
これは地緯糸３が強く収縮し、各経糸間、従ってカラミ
経糸２，２間の間隔が狭められて該柄緯糸が上方に押出
されたことによるもので、他の沈潜状の柄緯糸はその屈
曲の度合を増して経糸間に保持される。
経糸２，２間の間隔が狭められて該柄緯糸が上方に押出
されたことによるもので、他の沈潜状の柄緯糸はその屈
曲の度合を増して経糸間に保持される。
本案の製造方法によるパイル織物は上記実施例に限定さ
れるものではなく、ジャカード装置の絞紙を適宜設計す
ることにより前記のパイルを第２〜３図の下方に凸出さ
せ織物の表裏両面に色模様のパイルを設けることができ
る。
れるものではなく、ジャカード装置の絞紙を適宜設計す
ることにより前記のパイルを第２〜３図の下方に凸出さ
せ織物の表裏両面に色模様のパイルを設けることができ
る。
また、該パイルの頂端４ａ、４ａ’を起毛することもで
きる。
きる。
さらに、カラミ経糸２の配設間隔、柄緯糸と地緯糸の配
設態様、他の部分の織組織等々については勿論のこと、
各糸の種別等も任意に、かつ本案の目的と効果を確保で
きる範囲で変更することができる。
設態様、他の部分の織組織等々については勿論のこと、
各糸の種別等も任意に、かつ本案の目的と効果を確保で
きる範囲で変更することができる。
以上の説明より明らかな如く、本案の方法によるパイル
織物におけるパイルは、織物組織の加熱収縮による高度
の緻密化により地の部分に強固に、またカラミ糸の終止
作用も相まってさらに強固に保持されるので゛、引かき
力が一部のパイルに加えられても他のパイルに伝播する
ことがなく、極めて安定かつ耐久性のすぐれたパイル織
物である。
織物におけるパイルは、織物組織の加熱収縮による高度
の緻密化により地の部分に強固に、またカラミ糸の終止
作用も相まってさらに強固に保持されるので゛、引かき
力が一部のパイルに加えられても他のパイルに伝播する
ことがなく、極めて安定かつ耐久性のすぐれたパイル織
物である。
片面パイル、両面パイルの何れも可能で、しかも起毛加
工によく耐え、色柄の多様性もあいまって、その用途は
極めて広汎である。
工によく耐え、色柄の多様性もあいまって、その用途は
極めて広汎である。
玄関マット、風呂マットなどに止まらず、例えば片面パ
イルの場合は椅子張にも使用できる。
イルの場合は椅子張にも使用できる。
さらに、特殊織機を用いずに製織できるために製造原価
も低廉であるなど、本案の新たな効果は顕著かつ多大で
ある。
も低廉であるなど、本案の新たな効果は顕著かつ多大で
ある。
図は本案の一実施例を示すもので、第１図は生機の模式
的拡大平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３
図は仕上度の断面図である。 １・・・・・・地経糸、２・・・・・・カラミ経糸、３
・・・・・・地緯糸、４，４′・・・・・・柄緯糸。
的拡大平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３
図は仕上度の断面図である。 １・・・・・・地経糸、２・・・・・・カラミ経糸、３
・・・・・・地緯糸、４，４′・・・・・・柄緯糸。
Claims (1)
- １ 適宜間隔をおいて給糸されるカラミ経糸２゜２及び
該間隔内に相互に適宜程度離して給糸される地経糸１に
、色を異にする２種以上の柄緯糸４．４と熱収縮性の地
緯糸３とを打込みつつ、所要の部位で前記柄緯糸４，４
のいずれかを前記カラミ経糸２，２間に浮上させると共
に、他の柄緯糸と地緯糸３とは前記地経糸１との間で平
織等の地の組織からなる生地を形成せしめる製織の第１
工程と、該第１工程上りの生地を地緯糸が熱収縮を起こ
す温度以上で所要時間加熱収縮処理する後処理加工の第
２工程とにより、前記の浮上した柄緯糸が前記の地の組
織より凸出してパイルを形成せしめるようにしたことを
特徴とするパイル織物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56149840A JPS5953930B2 (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | パイル織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56149840A JPS5953930B2 (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | パイル織物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5789643A JPS5789643A (en) | 1982-06-04 |
| JPS5953930B2 true JPS5953930B2 (ja) | 1984-12-27 |
Family
ID=15483800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56149840A Expired JPS5953930B2 (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | パイル織物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5953930B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH023620U (ja) * | 1988-06-17 | 1990-01-11 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4623856B2 (ja) * | 2001-04-05 | 2011-02-02 | 金野タオル株式会社 | タオル及びタオルマフラー |
-
1981
- 1981-09-21 JP JP56149840A patent/JPS5953930B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH023620U (ja) * | 1988-06-17 | 1990-01-11 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5789643A (en) | 1982-06-04 |
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