JP3217210B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP3217210B2
JP3217210B2 JP12899994A JP12899994A JP3217210B2 JP 3217210 B2 JP3217210 B2 JP 3217210B2 JP 12899994 A JP12899994 A JP 12899994A JP 12899994 A JP12899994 A JP 12899994A JP 3217210 B2 JP3217210 B2 JP 3217210B2
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健 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリック
ス方式の液晶ディスプレイまたはアクティブマトリック
ス方式のライトバルブを用いた投射型プロジェクタなど
の液晶表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の信号保持容量と薄膜ト
ランジスタを備えたアレイ基板の一つの画素の断面図で
ある。図12において、1は絶縁性基板、2はこの絶縁
性基板1上に形成されたチャネルとして働くシリコン薄
膜、3は前記シリコン薄膜2上に形成されたゲート絶縁
膜、4はゲート絶縁膜3上にパターン形成されたゲート
電極、5は前記シリコン薄膜に燐、ホウ素などの不純物
を高濃度にドーピングしたソース・ドレイン領域、6は
シリコン薄膜2からなるチャネル領域、7は前記絶縁性
基板1上全面を覆う第1層間絶縁膜、8は第1層間絶縁
膜7上に形成された信号保持容量電極、9は前記信号保
持容量電極8を覆う第2層間絶縁膜層、10は第2層間
絶縁膜層9上に形成された画素電極、11は前記画素電
極10を覆う第3層間絶縁膜層、12は前記第3層間絶
縁膜に形成された第1コンタクトホールを示す。前記ゲ
ート絶縁膜3および第1層間絶縁膜7に第2コンタクト
ホール13を形成し、金属からなるソース電極14およ
びドレイン電極15を、前記ソース・ドレイン領域5と
接続する。
【0003】図12のソース・ドレイン領域5、チャネ
ル領域6、ゲート絶縁膜3およびゲート電極4から薄膜
トランジスタが構成される。図12の信号保持容量電極
8、画素電極10および第2層間絶縁膜層9から信号保
持容量が構成される。
【0004】図10および図11は、図12に示す液晶
表示装置の製造工程を説明する製造工程の断面図であ
る。
【0005】まず、図10(a)に示すように、絶縁性
基板1上に薄膜トランジスタのチャネルとなるシリコン
薄膜2を形成したのち、シリコン酸化膜からなるゲート
絶縁膜3をたとえば熱酸化法またはCVD法で形成す
る。
【0006】つぎに、図10(b)に示すように、前記
ゲート絶縁膜3上に、たとえば、燐を添加したドープド
シリコン薄膜を減圧CVDなどの方法で成膜し、このド
ープドシリコン薄膜をパターニングすることによりゲー
ト電極4を形成したのち、このゲート電極4をマスクと
して、前記シリコン薄膜2に、たとえば燐をイオン注入
してシリコン薄膜2にソース・ドレイン領域5とチャネ
ル領域6を形成する。前記チャネル領域6の膜厚は、薄
すぎるとON電流の低下が発生し、厚すぎると光リーク
電流によるOFF電流の増加が起こるという点から50
0〜1000Åに設定するのが好ましい。
【0007】つぎに、図10(c)に示すように、シリ
コン酸化膜からなる第1層間絶縁膜7をたとえばCVD
法で形成する。
【0008】つぎに、図10(d)に示すように、前記
第1層間絶縁膜7上に、たとえば、ITO薄膜をスパッ
タ法またはCVD法などで成膜し、このITO薄膜をパ
ターニングすることにより信号保持容量電極8を形成す
る。
【0009】つぎに、図11(e)に示すように、たと
えば、シリコン窒化膜をプラズマCVDなどの方法で成
膜して第2層間絶縁膜層9を形成したのち、チャネルと
なるシリコン薄膜2上の該シリコン窒化膜をパターニン
グ・除去する。
【0010】つぎに、図11(f)に示すように、第2
層間絶縁膜層9上に、たとえば、ITO薄膜をスパッタ
法あるいはCVD法などで成膜し、このITO薄膜をパ
ターニングすることにより画素電極10を形成する。
【0011】つぎに、図11(g)に示すように、たと
えば、シリコン窒化膜をプラズマCVDなどの方法で成
膜して第3層間絶縁膜層11を形成したのち、チャネル
となるシリコン薄膜2上の該シリコン窒化膜をパターニ
ング・除去し、同時に第1コンタクトホール12を形成
する。
【0012】つぎに、前記ソース・ドレイン領域5の上
の前記ゲート絶縁膜3および第1層間絶縁膜層7に第2
コンタクトホール13を形成したのち、このコンタクト
ホールの内外に金属薄膜を成膜・パターニングしてソー
ス電極14およびドレイン電極15を形成し、図12に
示すように2枚の電極を持つ信号保持容量を有する液晶
表示装置が製造される。
【0013】前記図12に示す従来の画素をうるための
前記図10〜図11に示す製造工程では、工程数が多
く、欠陥などが発生しやすい。
【0014】また、前記のような製造工程を簡略化する
方法としては特開平1−129234号公報に記載され
ているように信号保持容量電極を、薄膜トランジスタの
チャネル部分形成の際に、チャネルと同一材料を用いて
同一の製造工程で形成する方法が提案されている。
【0015】前記製造工程簡略化のための信号保持容量
電極を薄膜トランジスタのチャネル部分と同一材料で同
時形成する方法では、信号保持容量電極を可視光が透過
可能な厚さ、たとえば200Å以下まで薄くすること、
チャネル部分の厚さが充分でなくなることによりオン電
流の低下などが起こり、この薄膜トランジスタアレイを
用いた液晶表示装置の表示品質は低下する。また、逆に
充分にオン電流がえられるようにチャネル部分を、たと
えば300Å以上まで厚くすると、信号保持容量電極部
は可視光が透過しにくくなり、表示画像が暗くなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の製造
法がもつ前記のような工程数が多く欠陥などが発生しや
すいという問題を、表示品質を低下させずに製造工程を
簡略化することにより、解決しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の発
明は、それぞれ薄膜トランジスタと信号保持容量を備え
た複数の表示電極が、アドレスラインとデータラインの
交点位置のマトリックス状に配置されたアレイ基板と、
透明電極が形成された対向基板との間に、液晶層を挟持
して構成される液晶表示装置の製造工程において、信号
保持容量電極と薄膜トランジスタのチャネル部分を、同
じ半導体材料で同時に膜形成およびパターニングするこ
とによって形成し、その後形成したゲート電極をチャネ
ル部のマスクとして信号保持容量電極の厚さを薄くする
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法に関する。
【0018】本発明における第2の発明においては、前
記薄膜トランジスタのチャネル部分の厚さに比べて信号
保持容量電極の厚さを薄くする方法として、チャネル部
分を酸化されないか酸化されにくい構造としたのち、チ
ャネル部分と信号保持容量電極を共に酸化雰囲気中でア
ニール処理することが好ましい。またアニール処理にか
えてエッチング処理を行なってもよい。
【0019】本発明における第3の発明においては、前
記酸化雰囲気中でのアニール処理のあとに、ソース領
域、ドレイン領域および信号保持容量電極への不純物を
添加することが好ましい。
【0020】本発明における第4の発明においては、前
記酸化雰囲気中でのアニール処理を、酸化絶縁膜からな
る層間絶縁膜を形成したあとに行なうことが好ましい。
【0021】本発明における第5の発明においては、前
記酸化雰囲気中でのアニール処理を900℃以下で行な
うことが好ましい。
【0022】本発明における第6の発明においては、前
記酸化雰囲気中でのアニール処理を2気圧以上で行なう
ことが好ましい。
【0023】本発明における第7の発明においては、前
記酸化雰囲気中でのアニール処理を鉛原子を供給しなが
ら行なうことが好ましい。
【0024】
【作用および実施例】本発明における第1の発明の一実
施例について説明する。図1および図2は前記第1の発
明の製造工程を断面図で示している。図1(a)に示す
ように、まず絶縁性基板1上に、薄膜トランジスタのチ
ャネルとなるシリコン薄膜2および信号保持容量電極8
を、たとえばCVD法による膜形成とパターニングによ
り、半導体材料で形成したのち、たとえばシリコン酸化
膜からなるゲート絶縁膜3を、たとえば熱酸化法または
CVD法で形成する。この時点でのチャネルの膜厚が薄
膜トランジスタとして要求されているオン電流を充分流
せる膜厚、たとえば600Åになるように設定してお
く。
【0025】前記半導体材料としては、たとえば多結晶
シリコン、非晶質シリコンなどがあげられるが、高易動
度のトランジスタがえられるという点から多結晶シリコ
ンが好ましい。
【0026】つぎに、図1(b)に示すように、チャネ
ル領域を形成する部分の前記ゲート絶縁膜3上に、減圧
CVD法などでの膜成形とパターニングにより、たとえ
ば燐を添加した多結晶シリコン材料からなる、ゲート電
極4を形成する。こののち、シリコン薄膜2でゲート電
極4が上にない領域と、信号保持容量電極8の領域の上
にあるゲート絶縁膜3をエッチングし、続いて、信号保
持容量電極8の膜厚が可視光が充分透過可能な厚さ、た
とえば200Å程度になるまでエッチングする。前記第
1の発明によれば、信号保持容量電極の形成工程を簡略
化でき、さらに信号保持容量電極部とチャネル部分の膜
厚を独立に設定できるため、信号保持容量電極部は可視
光が透過可能な膜厚に、またチャネル部分は表示に充分
なオン電流がえられる膜厚に設定することができる。シ
リコン薄膜2でゲート電極4でおおわれている部分は、
エッチングされないので、膜厚は、初期膜厚のままであ
る。
【0027】つぎに、図1(c)に示すように、前記ゲ
ート電極4をマスクとして、前記シリコン薄膜2と信号
保持容量電極8に、たとえば、燐をイオン注入する。こ
の方法で、シリコン薄膜2にソース・ドレイン領域5と
チャネル領域6を形成し、信号保持容量電極8を低抵抗
化する。前記ゲート絶縁膜3と信号保持容量電極8のエ
ッチングと、イオン注入とは、その順序が入れ替わって
も、同じ構造がえられる。
【0028】つぎに、図1(d)に示すように、たとえ
ばシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜からなる第1
層間絶縁膜7をたとえばCVD法で形成する。この第1
層間絶縁膜7は信号保持容量部では容量絶縁膜となる。
【0029】つぎに、図2(e)に示すように、前記第
1層間絶縁膜7上に、たとえば、ITO薄膜をスパッタ
法などで成膜し、このITO薄膜をパターニングするこ
とにより画素電極10を形成する。
【0030】つぎに、図2(f)に示すように、たとえ
ばシリコンシリコン窒化膜をたとえばCVD法で成膜し
てチャネルとなるシリコン薄膜2上の窒化膜をパターニ
ング・除去し、同時に第1コンタクトホール12を形成
することにより、第3層間絶縁膜層11を形成する。
【0031】つぎに、前記ソース・ドレイン領域5の上
の前記第1層間絶縁膜7に第2コンタクトホール13を
形成したのち、この第1コンタクトホール12および第
2コンタクトホール13の内外に金属薄膜を成膜および
パターニングしてソース電極14およびドレイン電極1
5を形成し、図2(g)に示す液晶表示装置が製造され
る。
【0032】本発明における第2の発明の一実施例につ
いて説明する。図3および図4は前記第2の発明の製造
工程を断面図で示している。図3(a)に示すように、
まず絶縁性基板1上に、薄膜トランジスタのチャネルと
なるシリコン薄膜2および信号保持容量電極8を、たと
えばCVD法による膜形成とパターニングによって、多
結晶シリコン材料で形成したのち、たとえばシリコン酸
化膜からなるゲート絶縁膜3を、たとえば熱酸化法で形
成する。この時点でのチャネルの膜厚が薄膜トランジス
タとして要求されているオン電流を充分流せる膜厚、た
とえば600Åになるように設定しておく。
【0033】つぎに、図3(b)に示すように、チャネ
ル領域を形成する部分の前記ゲート絶縁膜3上に、減圧
CVD法などでの膜形成とパターニングにより、たとえ
ば燐を添加した多結晶シリコン材料からなる、ゲート電
極4を形成する。このゲート電極4をマスクとすること
によりチャネル部分を酸化されないか酸化されにくい構
造とし、前記シリコン薄膜2に、燐をイオン注入してシ
リコン薄膜2にソース・ドレイン領域5とチャネル領域
6を形成する。この時、信号保持容量電極8にも同時に
イオン注入する。
【0034】その後、図3(c)に示すように、信号保
持容量電極8の膜厚が可視光が充分透過可能な厚さ、た
とえば200Å程度になるまで酸化雰囲気、たとえばO
2、水蒸気、N2O、CO2さらにこれらの複合したガス
などの雰囲気中でアニール処理を行なう。前記第2の発
明によれば、前記第1の発明の製造方法において信号保
持容量電極の厚さを薄くする際に精度良く膜厚の制御が
できる。この時、チャネル部分はゲート電極のパターン
の下なので熱酸化されず膜厚は変わらない。
【0035】つぎに、図3(d)に示すように、たとえ
ばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる第1層
間絶縁膜7をたとえばCVD法で形成する。信号保持容
量部の容量絶縁膜は、この第1層間絶縁膜7、ゲート絶
縁膜3および信号保持容量電極8が熱酸化された絶縁膜
の3層膜となる。
【0036】つぎに、図4(e)に示すように、前記第
1層間絶縁膜7上に、たとえば、ITO薄膜をスパッタ
法などで成膜し、このITO薄膜をパターニングするこ
とにより画素電極を10を形成する。
【0037】つぎに図4(f)に示すように、例えばシ
リコン窒化膜をたとえばCVD法で成膜して、チャネル
となるシリコン薄膜2上の窒化膜をパターニング・除去
し、同時に第1コンタクトホール12を形成することに
より第3層間絶縁膜11を形成する。
【0038】つぎに、前記ソース・ドレイン領域5上の
前記第1層間絶縁膜7に第2コンタクトホール13を形
成したのち、この第1コンタクトホール12および第2
コンタクトホール13の内外に金属薄膜を成膜およびパ
ターニングしてソース電極14およびドレイン電極15
を形成し、図4(g)に示す液晶表示装置が製造され
る。
【0039】図5は本発明における第2の発明の製造方
法により作製した薄膜トランジスタアレイの断面図であ
る。前記第2の発明において、第1層間絶縁膜7を省い
て、チャネルとなるシリコン薄膜2上の第3層間絶縁膜
層11を残す。このばあい、信号保持容量部の容量絶縁
膜はゲート絶縁膜4、信号保持容量電極8が熱酸化され
た絶縁膜の2層構造となる。この方法によっても第1層
間絶縁膜7があるばあいと同様の効果をうることができ
る。
【0040】本発明における第3の発明の一実施例につ
いて説明する。図6および図7は前記第3の発明の製造
工程を断面図で示している。図6(a)に示すように、
まず絶縁性基板1上に、薄膜トランジスタのチャネルと
なるシリコン薄膜2および信号保持容量電極8を、たと
えばCVD法により膜形成とパターニングによって、多
結晶シリコン材料で形成したのち、たとえばシリコン酸
化膜からなるゲート絶縁膜3を、たとえば熱酸化法で形
成する。この時点でのチャネルの膜厚が薄膜トランジス
タとして要求されているオン電流を充分流せる膜厚、た
とえば600Åになるように設定しておく。
【0041】つぎに、図6(b)に示すように、チャネ
ル領域を形成する部分の前記ゲート絶縁膜3上に、減圧
CVD法などでの膜形成とパターニングにより、たとえ
ば燐を添加した多結晶シリコン材料からなる、ゲート電
極4を形成する。
【0042】つぎに、図6(c)に示すように、信号保
持容量電極8の膜厚が可視光が充分透過可能な厚さ、た
とえば200Å程度になるまで酸化雰囲気、たとえばO
2、水蒸気、CO2さらにこれらの複合したガスなどの雰
囲気中で熱酸化してアニール処理を行なう。このとき、
チャネル部分はゲート電極のパターンの下なので熱酸化
されず膜厚は変わらない。
【0043】つぎに、図6(d)に示すように、ゲート
電極4をマスクとして、前記シリコン薄膜2に、不純物
を添加してシリコン薄膜2にソース・ドレイン領域5と
チャネル領域6を形成する。このとき、信号保持容量電
極8にも同時に不純物を添加する。前記不純物として
は、たとえばP、As、B、Sb、Biなどがあげられ
るが、注入が容易であるという点からP、Bが好まし
い。
【0044】前記第3の発明によれば、前記第2の発明
における酸化雰囲気中でのアニール処理の際に、ソース
領域およびドレイン領域から添加不純物が外部へ拡散す
るのを防ぐことができる。
【0045】つぎに、図7(e)に示すように、たとえ
ばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる第1層
間絶縁膜7をたとえばCVD法またはスパッタ法で形成
する。信号保持容量電極8が熱酸化された絶縁膜の3層
膜となる。
【0046】つぎに、図7(f)に示すように、前記第
1層間絶縁膜7上に、たとえばITO薄膜をスパッタ法
などで成膜し、このITO薄膜をパターニングすること
により画素電極10を形成する。
【0047】つぎに、図7(g)に示すように、たとえ
ばシリコン窒化膜をたとえばCVD法で成膜して第3層
間絶縁膜層11を形成したのち、チャネルとなるシリコ
ン薄膜2上の窒化膜をパターニング・除去し、同時に第
1コンタクトホール12を形成する。
【0048】つぎに、前記ソース・ドレイン領域5の上
の前記第1層間絶縁膜7に第2コンタクトホール13を
形成したのち、この第1コンタクトホール12および第
2コンタクトホール13の内外に金属薄膜を成膜・パタ
ーニングしてソース電極14およびドレイン電極15を
形成し、図7(h)に示す液晶表示装置が製造される。
【0049】本発明における第4の発明の一実施例につ
いて説明する。図8および図9は前記第4の発明の製造
方法を断面図で示している。図8(a)に示すように、
まず絶縁性基板1上に、薄膜トランジスタのチャネルと
なるシリコン薄膜2および信号保持容量電極8を、たと
えばCVD法による膜形成とパターニングによって、多
結晶シリコン材料で形成したのち、たとえばシリコン酸
化膜からなるゲート絶縁膜3を、たとえば熱酸化法で形
成する。この時点でのチャネルの膜厚が薄膜トランジス
タとして要求されているオン電流を充分流せる膜厚、た
とえば600Åになるように設定しておく。
【0050】つぎに、図8(b)に示すように、チャネ
ル領域を形成する部分の前記ゲート絶縁膜3上に、減圧
CVD法などでの膜形成とパターニンにより、たとえば
燐を添加した多結晶シリコン材料からなる、ゲート電極
4を形成する。このゲート電極4をマスクとして、前記
シリコン薄膜2に、燐をイオン注入してシリコン薄膜2
にソース・ドレイン流域5とチャネル領域6を形成す
る。このとき、信号保持容量電極8にも同時にイオン注
入する。
【0051】づきに、図8(c)に示すように、酸化絶
縁膜からなる第1層間絶縁膜7をたとえばCVD法ある
いはスパッタ法で形成する。前記酸化絶縁膜としては、
たとえばSiO2、Al23、リンガラスなどがあげら
れるが、あとに酸化を行なうため膜中に不純物がなく形
成が容易であるという点からSiO2膜が好ましい。
【0052】その後、図8(d)に示すように、信号保
持容量電極8の膜厚が可視光が充分透過可能な厚さ、た
とえば200Å程度になるまで酸化雰囲気、たとえばO
2、水蒸気、N2O、CO2さらにこれらの複合したガス
などの雰囲気中で熱酸化してアニール処理を行なう。こ
のとき、チャネル部分はゲート電極のパターニングの下
なので熱酸化されず膜厚は変わらない。前記第4の発明
によれば、前記第2の発明の効果をうると同時に、酸化
雰囲気中のアニール処理によって保護膜の膜質の向上に
なり、またソース領域、ドレイン領域および信号保持容
量電極部へ注入された添加不純物の活性化処理も同時に
行なえるため、アニール工程を増やさない。信号保持容
量部の容量絶縁膜は、第1層間絶縁膜7、ゲート絶縁膜
3およびこの信号保持容量電極8が熱酸化された絶縁膜
の3層膜となる。
【0053】つぎに、図9(e)に示すように、前記第
1層間絶縁膜7上に、たとえばITO薄膜をスパッタ法
などで成膜し、このITO薄膜をパターニングすること
により画素電極10を形成する。
【0054】つぎに、図9(f)に示すように、たとえ
ばシリコン窒化膜をたとえばCVD法で成膜して第3層
間絶縁膜層11を形成したのち、チャネルとなるシリコ
ン薄膜2上の窒化膜をパターニング・除去し、同時に第
1コンタクトホール12を形成する。
【0055】つぎに、前記ソース・ドレイン領域5の上
の前記第1層間絶縁膜7に第2コンタクトホール13を
形成したのち、この第1コンタクトホール12および第
2コンタクトホール13の内外に金属薄膜を成膜・パタ
ーニングしてソース電極14およびドレイン電極15を
形成し、図9(g)に示す液晶表示装置が製造される。
【0056】本発明における第5の発明の実施例とし
て、前記第2〜4の発明の各一実施例の信号保持容量部
を薄くするための熱酸化してアニール処理する工程を、
たとえば900℃で行なう。
【0057】前記第5の発明によれば、酸化雰囲気中で
のアニール処理を低温で行なうことによってソース領域
およびドレイン領域、さらにゲート電極内から添加不純
物が外部へ拡散するのを防ぐことができる。
【0058】本発明における第6の発明の実施例とし
て、前記第2〜5の発明の各一実施例の信号保持容量電
極8を薄くするための熱酸化してアニール処理する工程
を、たとえば水蒸気中、50気圧で行なう。
【0059】前記第6の発明によれば、酸化膜の成長速
度が速くなり酸化雰囲気中でのアニール時間を短縮する
ことができる。
【0060】本発明における第7の発明の実施例とし
て、前記第2〜5の発明の各一実施例の信号保持容量電
極8を薄くするための熱酸化してアニール処理する工程
を、たとえば鉛原子の供給源として酸化鉛の粉末と一緒
に行なう。
【0061】前記第7の発明によれば、酸化膜中に鉛原
子が混入することによって酸化膜の成長速度が速くなり
酸化雰囲気中でのアニール時間を短縮することができ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明における第1の発明によれば、信
号保持容量電極の形成工程を簡略化でき、歩留まりを向
上できると同時に、信号保持容量電極部とチャネル部分
とを同じ半導体材料で同時に形成でき、その両者の膜厚
を独立に設定でき、信号保持容量電極部は可視光透過可
能な膜厚、一方チャネル部分は表示に充分なオン電流が
えられる膜厚に設定することができるため、表示品質を
落とさない。
【0063】本発明における第2の発明によれば、前記
第1の発明において信号保持容量電極の厚さを薄くする
際に精度良く膜厚の制御ができ、可視光の透過量の分布
を少なくできる。
【0064】本発明における第3の発明によれば、前記
第2の発明における、酸化雰囲気中でのアニール処理の
際にソース領域およびドレイン領域から添加不純物が外
部へ拡散するのを防ぐことができ、製造された薄膜トラ
ンジスタの特性への影響を減らすことができる。
【0065】本発明における第4の発明によれば、前記
第2の発明の効果をうると同時に酸化雰囲気中のアニー
ル処理によって保護膜の膜質の向上になり、またソース
領域、ドレイン領域および信号保持容量電極へ注入され
た添加不純物の活性化処理も同時に行なえるため、アニ
ール処理を増やさない。
【0066】本発明における第5の発明によれば、前記
第2〜4の発明の酸化雰囲気中でのアニール処理を低温
で行なうことによってソース領域およびドレイン領域、
さらにゲート電極内から添加不純物が外部へ拡散するの
を防ぐことができ、製造された薄膜トランジスタの特性
への影響を減らすことができる。
【0067】本発明における第6の発明によれば、酸化
膜の成長速度が速くなり酸化雰囲気中でのアニール時間
を短縮することができる。
【0068】本発明における第7の発明によれば、酸化
膜中に鉛原子が侵入することによって酸化膜の成長速度
が速くなり酸化雰囲気中でのアニール時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図2】 本発明における第1の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図3】 本発明における第2の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図4】 本発明における第2の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図5】 本発明における第2の発明の一実施例による
液晶表示装置を示す断面図である。
【図6】 本発明における第3の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図7】 本発明における第3の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図8】 本発明における第4の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図9】 本発明における第4の発明の一実施例による
液晶表示装置の製造方法である。
【図10】 従来の液晶表示装置の製造方法である。
【図11】 従来の液晶表示装置の製造方法である。
【図12】 従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板、2 チャネルとなるシリコン薄膜、3
ゲート絶縁膜、4ゲート電極、5 ソース・ドレイン
領域、6 チャネル領域、7 第1層間絶縁膜、8 信
号保持容量電極、9 第2層間絶縁膜層、10 画素電
極、11 第3層間絶縁膜層、12 第1コンタクトホ
ール、13 第2コンタクトホール、14 ソース電
極、15 ドレイン電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1343

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ薄膜トランジスタと信号保持容
    量を備えた複数の表示電極が、アドレスラインとデータ
    ラインの交点位置にマトリックス状に配置されたアレイ
    基板と、透明電極が形成された対向基板との間に、液晶
    層を挟持して構成される液晶表示装置の製造工程におい
    て、信号保持容量電極と薄膜トランジスタのチャネル部
    分を、同じ半導体材料で同時に膜形成およびパターニン
    グすることによって形成し、その後形成したゲート電極
    をチャネル部分のマスクとして信号保持容量電極の厚さ
    を薄くすることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記薄膜トランジスタの信号保持容量電
    極の厚さを薄くする方法として、酸化雰囲気中でアニー
    ル処理することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記薄膜トランジスタの信号保持容量電
    極の厚さを薄くする方法として、エッチング処理するこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記酸化雰囲気中でのアニール処理のあ
    とに、ソース領域、ドレイン領域および信号保持容量電
    極への不純物を添加することを特徴とする請求項2記載
    の液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記酸化雰囲気中でのアニール処理を、
    酸化絶縁膜からなる層間絶縁膜を形成したあとに行なう
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記酸化雰囲気中でのアニール処理を9
    00℃以下で行なうことを特徴とする請求項2、4また
    は5記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化雰囲気中でのアニール処理を2
    気圧以上で行なうことを特徴とする請求項2、5ま
    たは6記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記酸化雰囲気中でのアニール処理を鉛
    原子を供給しながら行なうことを特徴とする請求項2、
    5または6記載の液晶表示装置の製造方法。
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