JP3216680B2 - 計器ケースの取付装置 - Google Patents

計器ケースの取付装置

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JP3216680B2 JP11468494A JP11468494A JP3216680B2 JP 3216680 B2 JP3216680 B2 JP 3216680B2 JP 11468494 A JP11468494 A JP 11468494A JP 11468494 A JP11468494 A JP 11468494A JP 3216680 B2 JP3216680 B2 JP 3216680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計器ケースの取付装置に
係り、例えば調節計等の計器類のケース(計器ケース)
を計器取付用パネルに取付ける場合に使用される計器ケ
ースの取付装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の取付装置としては、例え
ば図14および図15に示すような構成が提案されてい
る。すなわち、一方の先端にロック部1aを有しかつ底
面に長尺状の透孔1bを有する締付金具1と、この締付
金具1の内側に摺動自在に収納される角枠状の取付具5
であって、計器ケース3側の係合孔3a、3aに係止さ
れる係止片5a、5aを有するとともに枠先端側のねじ
螺着部5bと枠後端側の透孔5cを有する取付具5と、
この取付具5の透孔5cからそのねじ部7aを取付具5
のねじ螺着部5bに螺着された締付ねじ7とを有する構
成となっていた。
【0003】このような計器ケースの取付装置は、パネ
ル9の取付け孔9aに挿通された計器ケース3の上面に
締付金具1を置き、係止片5a、5aを計器ケース3の
係合孔3a、3aに係止させるようにして取付具5をそ
の締付金具1内に収納し、予め取付具5のねじ螺着部5
bに螺着した締付ねじ7をドライバー等で回すことによ
ってその締付金具1をパネル9側へ前進させ、その先端
のロック部1aをパネル9の内側(又は裏面)に圧接さ
せて計器ケース3を取付けるようになっていた。そし
て、小型の計器をパネル9に取付ける場合には、そのよ
うな取付装置を当該計器の上下に各々1個ずつ使用し、
大型の計器についてはその大きさに応じて適宜増加させ
て使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た計器ケースの取付装置は、取付け時に締付ねじ7をド
ライバー等で回してロック部1aをパネル9の内側に圧
接させて取付けるようになっているから、締付ねじ7の
締付けトルクが数倍以上の押圧となってパネル9とロッ
ク部1aの接合面に直接かかる構成であった。そのた
め、ロック部1aとパネル9の内側が適切な締付けトル
クで圧接された場合にはあまり問題はないが、何等かの
原因によって適切な締付けトルクを超えて締付ねじ7を
回した場合、パネル9とロック部1aの接合面や、計器
ケース3の係合孔3aと取付具5の係合片5aとの接合
面等に過度の負荷が加わり易く、あまり好ましくない。
【0005】特に、最近では強度の高い鋼板等からなる
パネル9の他に、比較的強度の高くない樹脂板等をパネ
ル9に用いる場合もあり、ロック部1aとパネル9の接
合面等に過度の負荷が加わると、パネル9に変形や損傷
が発生するおそれもある。もっとも、注意を払って計器
類をパネル9に取付けたり、締付ねじ7の締付けトルク
をトルクドライバー等で規制すればよいが、取付け作業
が面倒になったり、取付け作業に熟練を要する等から改
善の余地があった。
【0006】さらに、大型の計器では、取付点数を一面
につき1点構成とすると、計器ケースとパネル間に隙間
を生じることがあり、小型の計器と比較して同一面にお
いて複数箇所に上述した取付装置を確実に固定すること
が必要となるが、固定箇所が多くなると却って固定の手
間がかかることや、各取付装置において均一な圧力でパ
ネル9を抑えることが難しくなる等の問題もあった。本
発明はそのような従来の欠点を解決するためになされた
もので、簡単な手順により、計器ケースを適切な負荷圧
力でパネルに確実に固定できるとともに、構成も簡単な
取付装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明の第1の構成は、ねじ溝とこのねじ溝の
両側位置に計器ケースと係合する係合部を有する取付金
具と、一対のばね片を折返すようにして拡開可能に形成
するとともにその折返部にねじ挿入部を有するばね部材
と、このばね部材のねじ挿入部を介してその取付金具の
ねじ溝へねじ込んだねじとを有し、特に、その取付金具
の係合部を計器ケースに係合させるとともに計器ケース
取付用のパネルにそのばね片の各先端部を当接させた状
態で、そのねじのねじ込みに応じて各ばね片を拡開可能
に構成したものである。
【0008】また、本発明の第2の構成は、ねじの挿入
されるねじ挿入部とこのねじ挿入部の両側位置に計器ケ
ースに係合する係合部および抑え部とを有する取付金具
と、折返すように拡開形成された一対のばね片と当該折
返部に形成されたねじ溝とを有しかつその拡開を抑えた
状態でそのばね片を抑え部から突出させたばね部材と、
その取付金具のねじ挿入部を介してそのばね部材のねじ
溝へねじ込んだねじとを有し、特に、その取付金具の係
合部を計器ケースに係合させるとともに計器ケース取付
用のパネルにそのばね片の各先端部を当接させた状態
で、そのねじのねじ込みに応じて上記抑え部による各ば
ね片間の拡開度を減少可能に構成したものである。これ
ら第1および第2の構成において、上記ばね部材を保持
する保持部をその取付金具に形成すると良い。
【0009】
【作用】このような手段を備えた本発明の第1の構成で
は、その取付金具の係合部を計器ケースに係合させた状
態でねじをねじ込めば、そのねじによってばね部材がパ
ネル方向に押出され、パネルに当接した各ばね片の先端
部が序々に拡開する。また、本発明の第2の構成では、
その取付金具の係合部を計器ケースに係合させた状態で
ねじをねじ込めば、このねじに螺合したばね部材自体が
ねじの回転によってパネル方向から離れる方向に変移
し、各ばね片間の拡開度が減少する。しかも、これら第
1および第2の構成において、上記保持部をその取付金
具に形成した構成では、ばね部材が外れ難くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の計器ケースの取付装置に係る第1
の実施例(第1の構成)を示す斜視図である。図1にお
いて、例えば鋼板からなる長方板状の取付金具11と、
概略コ字状に屈曲形成されたばね部材13と、このばね
部材13を介して取付金具11にねじ込まれたねじ15
を有して本発明の取付装置が形成されている。取付金具
11は、長方形の本体の中央部に互いに対向する立上り
片11a、11bを有し、長手方向の両端部に図1中下
方に屈曲された係合部11c、11d(係合部11dは
図1では隠れる。後述する図2も同様。)を有してい
る。
【0011】立上り片11a、11bは、図2に示すよ
うに、取付金具11から上方へ共に立上げるように屈曲
形成されており、一方の立上り片11aにはねじ15の
ねじ込まれるねじ溝11eが形成され、他方の立上り片
11bにはねじ15のねじ部15aが遊挿される挿通孔
11fがねじ溝11eに揃えて形成されている。取付金
具11の両端部の係合部11c、11dは、立上り片1
1a側へL字型に曲がっており、後述するように計器ケ
ース17の係合孔17aに係合するものである(図3〜
図5参照)。
【0012】ばね部材13は、燐青銅、ばね用ステンレ
ス材、ベリリウム銅合金、黄銅、洋白等のように加工が
容易で弾性の良好なばね材料から一対のばね片13a、
13bをコ字状に一体的に折返してなり、ばね片13
a、13bの各先端側を若干外側へ湾曲させるととも
に、ばね片13a、13bがハ字状に拡開するように形
成されており、折返部13cにはねじ15のねじ部15
aが遊挿される挿通孔13dが形成されている。ねじ1
5は、ばね部材13の挿通孔13dを介して取付金具1
1の立上り片11aのねじ溝11eへねじ込まれるとと
もに、立上り片11bの挿通孔11fから先端が若干突
出している。
【0013】次に、このような計器ケースの取付装置の
使用例を説明する。まず、図4に示すように、パネル1
9の取付け孔19aから計器ケース17を挿入して計器
ケース17のフランジ17bをパネル19に係止させ、
ねじ15の頭部15bと立上り片11a間に遊びを持た
せた状態で、係合部11c、11dを計器ケース17の
係合孔17aに係合させて取付金具11を計器ケース1
7に取付ける。この状態で、図5のようにねじ15をね
じ込むと、ばね部材13の折返部13cがねじ15の頭
部15bによって序々にパネル19方向へスライドして
押出されるが、計器ケース17に係合された取付金具1
1とパネル19間の間隔は固定されているから、押出さ
れたばね部材13は若干ハ字状に拡開されたばね片13
a、13bの各先端側がパネル19の内面に圧接された
状態で、図6のようにそのばね性に抗して序々に拡開さ
れる。
【0014】なお、図6は理解を容易にするためにパネ
ル19を概略的に示すとともに、ばね片13a、13b
が極端に拡開されるように示している。後述する図10
および図13でも同様である。そのため、ねじ15の頭
部15b、ばね部材13の折返部13cおよび取付金具
11の立上り片11aが圧接されるようねじ15を締付
けても、締付けトルクが直接パネル19にかからない。
つまり、パネル19を押す力は、ばねの弾性によって発
生し、ばね部材13を押出すためのねじ締付けトルクに
は依存しない。
【0015】逆に、ねじ15を緩めれば、拡開したばね
片13a、13bがそのばね性によって狭まり、元の形
状に戻る。従って、上述した図14の従来構成に比べて
パネル19に対して過度の負荷が加わらないし、取付け
に当って特別の注意は必要ないし、ねじ15がばね部材
13に密着するまでドライバー等で回すように構成され
ているため、トルクドライバー等も不要で取り付け作業
が簡単となる。
【0016】また、ばね部材13のばね片13a、13
bが大きく拡開してある幅をもってパネル19を抑えた
状態となるから、1つの構成で従来の2個の取付装置を
構成できるうえ、均一な力でパネル19を抑えることが
可能となり、計器ケースの取付け安定性も良好である。
なお、この第1の実施例においては、立上り片11bは
必ずしも必須ではないが、ねじ15を確実に保持する観
点から双方を形成した方が好ましい。さらに、立上り片
11aの形成位置も任意であり、例えば立上り片11b
の位置に形成することも可能であり、要はばね部材13
のねじ挿入部である挿入孔13dを介してねじ15のね
じ込まれるねじ溝11eが形成されていれば良い。
【0017】図7および図8は本発明の計器ケースの取
付装置に係る第2の実施例を示す平面図および正面図で
ある。図7および図8において、細長い取付金具21は
若干V形に大きく開いた本体形状に形成されており、長
手方向の中央部が屈曲部となって上述した立上り片11
a、11bと同様な立上り片21a、21bが屈曲形成
されているが、一方の立上り片21bから細長い抑え板
21gが立上り片21aとは反対側へ更に屈曲し取付金
具21とほぼ平行に延びている。
【0018】この取付金具21は、図9に示すように、
図1の取付金具11と同様な材料から屈曲形成されてお
り、上述した係合部11c、11d、ねじ溝11e、挿
通孔11fと同様な係合部21c、21d、ねじ溝21
e、挿通孔21fが取付金具21の長手方向両端部や立
上り片21a、21bに形成されている。ばね部材13
は、ばね片13a、13bを立上り片21bの両側から
抑え板21gの下側を経て突出するように取付金具21
と組合されるとともに、折返部13cの挿通孔13dを
介して立上り片21aのねじ溝21eへねじ込まれると
とに、立上り片21bの挿通孔21fから先端が若干突
出している。
【0019】すなわち、ばね部材13は抑え板21gと
取付金具21の本体との間で保持されるようにしてばね
片13a、13bが突出しており、抑え板21g、正確
にはこれと取付金具21によって保持部が形成されてい
る。このような第2の実施例の取付装置においても、図
示はしないが、図4を参考にして説明すれば、取付金具
21の係合部21c、21dを計器ケース17の係合孔
17aに係合させて取付金具21を計器ケース17に取
付け、ねじ15をねじ込めば、ばね部材13の折返部1
3cがねじ15の頭部15bによって序々に押出され、
ばね部材13のばね片13a、13bの先端側が、図1
0のように序々に拡開されてパネル19の内面に圧接さ
れる。
【0020】そのため、図1の構成と同様に、ねじ15
がばね部材13に密着するまでドライバー等で締付けて
も、パネル19に対して過度の負荷が加わらないし、取
付け操作が簡単で、安定した取付け状態が得られる。し
かも、本体がV形に開いた取付金具21を計器ケース1
7に重ねるから、取付金具21と計器ケース17間のが
たが防止され、取付金具21を計器ケース17に安定し
て固定可能であるさらに、ばね部材13が取付金具21
と抑え板21gの間で保持されるとともに、特に抑え板
21gによってばね部材13が取付金具21側へ抑えら
れるから、図9の上方すなわち取付金具21から離れる
ように外れるのを防止することが可能で、この点からも
取扱いが容易である。
【0021】また、本発明の計器ケースの取付装置に係
る第3の実施例(第2の構成)を図11および図12を
参照して説明する。図11および図12において、例え
ば鋼板からなる長方形の取付金具23は、図1の取付金
具11と同様に、長手方向の中央部に互いに対向する立
上り片23a、23bを有し、長手方向の両端部には図
12中下方に屈曲された係合部23c、23d(図12
では隠れる。)を有しているが、一方の立上り片23a
はその両側から他方の立上り片23bに向けて当接しな
い程度に延びて互いに対向する抑え片23h、23hを
形成している。
【0022】そのため、立上り片23a、23bおよび
抑え片23h、23hによって後述するばね部材25の
収納部27が形成されるとともに、立上り片23bと両
抑え片23h、23h間の隙間Sがばね部材25のばね
片25a、25bが挿通して突出可能になっている。立
上り片23a、23bには、ねじ15のねじ部15aが
挿通されるねじ挿入部としての挿通孔23eが形成され
ている。この収納部27に収納されるばね部材25は、
一対のばね片25a、25bをコ字状に折返し、ばね片
25a、25bの先端側を若干外側へ湾曲させるととも
に、ばね片25a、25bを大きくハ字状に拡開するよ
うに図1のばね部材13と同様な材料から形成されてお
り、折返部25cにはねじ15のねじ部15aがねじ込
まれるねじ溝25dが形成されている。
【0023】しかも、ばね部材25は、折返部25cを
収納部27に収納するとともに立上り片23bと両抑え
片23h、23h間の隙間Sからばね片25a、25b
を突出するとともに、両抑え片23h、23hによって
ばね片25a、25bの拡開度が抑えられた状態で収納
されている。そして、ねじ15は、取付金具23の一方
の立上り片23aに形成された挿通孔23eを挿通して
ばね部材25のねじ溝25dにねじ込まれるとともに、
その先端が立上り片23bから若干突出している。
【0024】このような第3の実施例の取付装置におい
ても、図示はしないが、図4を参考にして説明すれば、
取付金具23の係合部23c、23dを計器ケース17
の係合孔17aに係合させて取付金具23を計器ケース
17に取付け、ねじ15をねじ込めば、図13のように
ばね部材25の折返部25cが取付金具23の収納部2
7内において序々に立上り片23a方向に引かれ、ばね
片25a、25bの側面が抑え片23hに当接し、ばね
部材25のばね片25a、25bの先端側が序々に閉
じ、そのばね片25a、25bの弾性によってパネル1
9の内面を序々に強く押圧する。そのため、ねじ15を
ねじ込むことにより、これに螺合されたばね部材13が
閉じることにより、上述した各実施例と同様にパネル1
9に対して過度の負荷が加わらない状態でパネル19に
圧接し、簡単な取付け操作によって安定した取付け状態
が得られる。
【0025】しかも、この第3の実施例において、ばね
部材25のばね片25a、25bの拡開度を抑える部材
は抑え片23h、23hに限定されず、例えば一体的又
は別個に設けた突柱等でも良い。さらに、この第3の実
施例では、細長い取付金具23は、第2の実施例のよう
に若干V形に大きく開いた本体形状でも良いし、第2の
実施例のように一方の立上が片23aや23bに上述し
た抑え板21gと同様な抑え板を設けて保持部を形成す
れば、上述した構成と同様の効果を得ることができる。
また、上述した第2および第3の実施例において、立上
り片23bは必ずしも必須ではないが、ねじ15を確実
に保持する観点から双方を形成した方が好ましい。
【0026】そして、立上り片11a、11b、21
a、21b、23a、23bの形状は任意であり、例え
ば若干の間隔を置いて離した複数本のスリット間を切り
起こしてねじ15をねじ込めるねじ溝を形成することも
可能である。第1および第2の実施例においては、ねじ
15がねじ込めるねじ溝であれば本発明の目的達成が可
能である。さらにまた、本発明において計器ケース17
と係合する係合部は、上述した形状や形成位置に限定さ
れず、計器ケース17の係合孔17aに係合される形状
であれば良いし、形成位置も長手方向の端部に限定され
ない。計器ケース17の係合部に係合可能な形状であれ
ば、突出する部材に限定されず、取付金具の途中に形成
可能であり、例えば取付金具本体そのものであっても良
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る第1の
構成は、ねじ部とこの両側に計器ケースに係合する係合
部とを有する取付金具と、一対のばね片を折返すように
して拡開可能に形成されるとともに折返部にねじ挿入部
を有するばね部材と、このばね部材のねじ挿入部からそ
の取付金具のねじ溝へねじ込まれてばね部材を取付金具
のねじ溝側へ押圧するねじとを具備し、その取付金具の
係合部を計器ケースに係合させた状態で上記ねじをねじ
込むと、ねじによってばね部材がパネル方向に押出され
て各先端部が拡開する構成としたから、ねじを締付けて
も締付けトルクが伝わることがないため、パネルに対し
て過度の負荷がかからず、パネル等を変形や損傷させず
に計器ケースを簡単に固定できるし、トルクドライバー
等の特殊なジグを必要としない。しかも、ばね部材のば
ね片によってある幅をもってパネルを抑えることができ
るから、1個の構成で2個構成にできるうえ、均一な力
でパネルを抑えることができるから、パネル取付けの手
間が省け、計器ケースを安定して固定できる。そして、
本発明の第2の構成は、ねじの挿入されるねじ挿入部と
このねじ挿入部の両側に計器ケースに係合する係合部お
よび抑え部を有する取付金具と、折返すように拡開形成
された一対のばね片と当該折返部に形成されたねじ溝を
有しかつその拡開を抑えた状態でそのばね片を抑え部か
ら突出させたばね部材と、その取付金具のねじ挿入部を
介してそのばね部材のねじ溝へねじ込んだねじとを具備
し、その取付金具の係合部を計器ケースに係合させた状
態で上記ねじをねじ込むと、ばね部材が引寄せられる構
成としたから、上記抑え部によって各ばね片間の拡開度
が減少するように作用しながらばね部材がパネルに当接
するから、上述した第1の構成と同様の効果を得ること
ができる。それら第1および第2の構成において、保持
部を取付金具に形成すれば、上記ばね部材が保持部によ
って抑えられるから、そのばね部材が不用意に暴れ難く
なり、取扱いが一層簡単になるうえ安定した固定を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計器ケースの取付装置に係る第1の実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1の計器ケースの取付装置の分解斜視図であ
る。
【図3】図1の取付金具を示す正面図である。
【図4】図1の計器ケースの取付装置の使用例を示す断
面図である。
【図5】図1の計器ケースの取付装置の使用例を示す断
面図である。
【図6】図1の計器ケースの取付装置の使用例を示す上
面図である。
【図7】本発明の計器ケースの取付装置に係る第2の実
施例を示す上視図である。
【図8】図7の計器ケースの取付装置の正面図である。
【図9】図7の取付金具を示す斜視図である。
【図10】図7の計器ケースの取付装置の使用例を示す
上面図である。
【図11】本発明の計器ケースの取付装置に係る第3の
実施例を示す上視図である。
【図12】図11の計器ケースの取付装置の分解斜視図
である。
【図13】図11の計器ケースの取付装置の使用例を示
す上面図である。
【図14】従来の計器ケースの取付装置を示す断面図で
ある。
【図15】図14の計器ケースの取付装置の分解斜視図
である
【符号の説明】
1 締付金具 1a ロック部 1b、5c 透孔 3、17 計器ケース 3a、17a 係合孔 5 取付具 5a 係止片 5b ねじ螺着部 7 締付ねじ 7a、15a ねじ部 9、19 パネル 9a 取付け孔 11、21、23 取付金具 11a、11b、21a、21b、23a、23b 立
上り片 11c、11d、21c、21d、23c、23d 係
合部 11e、21e、25d ねじ溝 11f、13d、21f、23f、23e 挿通孔 13、25 ばね部材 13a、13b、25a、25b ばね片 13c、25c 折返部 15 ねじ 15b 頭部 17b フランジ 19a 取付け孔 21g 抑え板(保持部) 23h、23h 抑え片(抑え部) 27 収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−3051(JP,A) 特開 昭51−129042(JP,A) 実開 昭61−34419(JP,U) 実開 昭63−60919(JP,U) 実開 昭63−187013(JP,U) 実開 平5−31289(JP,U) 実開 昭51−86443(JP,U) 実公 昭43−31930(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 11/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ溝と、このねじ溝の両側位置で計器
    ケースに係合する係合部を有する取付金具と、 一対のばね片を折返すようにして拡開可能に形成される
    とともに前記折返部にねじ挿入部を有するばね部材と、 このばね部材のねじ挿入部を介して前記取付金具のねじ
    溝へねじ込まれたねじと、 を具備し、 前記取付金具の係合部を前記計器ケースに係合させると
    ともに前記計器ケースを取付けるパネルに前記ばね片の
    各先端部を当接させた状態で、前記ねじのねじ込みに応
    じて前記各ばね片が拡開可能に構成されてなることを特
    徴とする計器ケースの取付装置。
  2. 【請求項2】 前記取付金具は、前記ばね部材を保持す
    る保持部を有する請求項1記載の計器ケースの取付装
    置。
  3. 【請求項3】 ねじの挿入されるねじ挿入部と、このね
    じ挿入部の両側位置で計器ケースに係合する係合部およ
    び抑え部とを有する取付金具と、 折返すように拡開形成された一対のばね片と、当該折返
    部に形成されたねじ溝とを有し、その拡開を抑えた状態
    で前記ばね片を前記抑え部から突出させたばね部材と、 前記取付金具のねじ挿入部を介して前記ばね部材のねじ
    溝へねじ込まれたねじと、 を具備し、 前記取付金具の係合部を前記計器ケースに係合させると
    ともに前記計器ケースを取付けるパネルに前記ばね片の
    各先端部を当接させた状態で、前記ねじのねじ込みに応
    じて前記抑え部による前記各ばね片間の拡開度が減少可
    能に構成されてなることを特徴とする計器ケースの取付
    装置。
  4. 【請求項4】 前記取付金具は、前記ばね部材を保持す
    る保持部を有する請求項3記載の計器ケースの取付装
    置。
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