JP3216318B2 - 半導体結晶の成長方法 - Google Patents

半導体結晶の成長方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体結晶特にシリコ
ン薄膜に関する半導体結晶の成長方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】シリコン薄膜に負荷素子としてのFET
すなわち薄膜トランジスタを形成する積層型SRAMの
提案がなされている。
【0003】このような、薄膜トランジスタ等を形成す
るシリコン薄膜の形成方法としては、その結晶粒を大粒
径に形成することのできる固相成長法(SPC法)が注
目されている。しかしながら、この固相成長法は、その
育成される結晶粒の位置が不確定であるために、これに
形成した薄膜トランジスタの形成部に結晶粒界が存在す
ると、リークが大となり、電流駆動能力が低くなるなど
の特性劣化、特性のばらつき、信頼性などに問題があ
る。
【0004】そこで、この問題の解決をはかるものとし
て、選択された特定位置に結晶の成長が生じるようにし
た結晶の成長方法の提案がなされている。
【0005】この方法としては、例えば多結晶シリコン
半導体薄膜の所定位置にフォトレジスト等のマスクを形
成し、このマスクで覆われた部分を結晶成長の核として
残して、他部のマスクによって覆われていない部分を、
Si+ のイオン注入によってアモルファス化(非晶質
化)させ、その後マスクを排除して熱処理による固相成
長を行って結晶薄膜の形成を行う。この方法によれば、
特定位置すなわち予め決められた位置からの結晶の成長
を行うことができることから、この位置に薄膜トランジ
スタ等の半導体素子を作製することによって、結晶粒界
上に例えば薄膜トランジスタが形成されることによる上
述した特性の劣化、ばらつき、信頼性の問題の解決をは
かることができる。
【0006】ところが、この方法による場合、単結晶粒
が成長するものの、その結晶性は良くない。例えば2個
以上の単結晶が合体したような多結晶に近い結晶である
とか、双晶等が透過電子顕微鏡で観察された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、こ
の単結晶育成に関し、鋭意、実験研究考察を重ねた結
果、特定位置に結晶性にすぐれた結晶成長を行うことの
できる結晶成長方法を見出すに到り、これに基いた固相
成長による半導体結晶の成長方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその一
例の工程図を示すように、非晶質(アモルファス)また
は多結晶のシリコン薄膜1を形成する工程(図1A)
と、これに対して第1の固相成長を行う工程(図1B)
と、シリコン薄膜1の所定位置を局所的に覆うマスク2
を形成する工程と、シリコン薄膜1に、全面的に中性元
素の例えばSi+をイオン注入してシリコン膜1のマス
ク2によって覆われる部分以外を非晶質化させる工程
(図1C)と、マスク2を除去して第2の固相成長を行
う工程(図1D)とを採る。
【0009】
【作用】本発明では、先ずいわば結晶育成の核となる結
晶を形成するための第1の固相成長を行い、その後、こ
の結晶育成の核となる部分以外のシリコン薄膜1を一旦
アモルファス化して均質化を行い、その後第2の固相成
長によって、上述の結晶育成の核から結晶を成長させて
いくという方法を採るもので、この本発明によるときは
結晶性にすぐれた大単結晶粒を育成することができた。
【0010】これは、第1の固相成長によって(11
1)面方位が優位の、すなわち結晶方位が特定され、粒
径が1μm前後という単結晶が形成されることによって
安定した核の形成ができることに因ると考えられる。
【0011】
【実施例】図1を参照して本発明の一例を詳細に説明す
る。
【0012】図1Aに示すように、基板3例えば他の回
路素子が形成されるシリコン半導体基板上に形成された
SiO2 等の絶縁層4上に結晶質または多結晶のシリコ
ン薄膜1を形成する。
【0013】このシリコン薄膜1の形成は、例えば61
0℃の低圧CVD(化学的気相成長)法によって約80
nmの厚さに多結晶シリコン薄膜として形成し得る。
【0014】そして、このシリコン薄膜1に対して第1
のイオン注入を行ってシリコン薄膜1を非晶質化する。
このイオン注入は、中性元素の例えばSi+ を例えば4
0keVで2×1015ions/cm2 のドース量で行う。
【0015】その後、図1Bに示すように、シリコン薄
膜1に対して第1の固相成長を行って(111)面方位
が優位の結晶粒1aを形成する。この固相成長は、60
0℃程度をもって30時間程度のアニールによって行
う。
【0016】このようにすると、粒径が1μm前後で
(111)面方位が優位の、結晶粒が形成される。
【0017】図1Cに示すように、シリコン薄膜1の所
定位置を局所的に覆うマスク2例えばフォトレジストを
光学的手法、すなわちパターン露光及び現像によって形
成し、その後このマスク2上からシリコン薄膜1に、全
面的に中性元素の例えばSi + を例えば前述した第1の
イオン注入と同様の第2のイオン注入を行ってシリコン
膜1のマスク2によって覆われている部分以外を非晶質
化する。
【0018】その後、マスク2を除去して同様に600
℃程度のアニールによる第2の固相成長を行う。このよ
うにすると、先のマスクによって覆われていて、第2イ
オン注入によって非晶質化されていない、すなわち結晶
状態で残されている(111)面方位が優位の結晶が、
結晶成長の核となって図1Dに模式的に示すように、結
晶成長が生じ、シリコン薄膜1は、結晶性に優れた大き
な単結晶粒が並んだ膜となり、その1つ1つ大きな単結
晶粒によって形成された単結晶領域5が形成される。
【0019】この場合、各結晶核から成長して互いに衝
合する部分に粒界6が生じるが、この位置はマスク2の
形成位置のほぼ中央ということになるので、この位置は
予め知ることができる。したがって、予めこの位置を避
けて薄膜トランジスタ等の素子の形成を行い、必要に応
じてこの部分の排除を行えば良い。すなわち、例えば図
2に示すように、領域5にゲート絶縁層7を介してゲー
ト電極8を形成し、このゲート部を挟んでその両側にソ
ース領域ないしはドレイン領域9を形成して薄膜トラン
ジスタFETを形成し、各FET間、すなわち粒界6の
部分をエッチングして、各FETに関してアイランド化
する。
【0020】なお、実際上、第2の固相成長で形成した
単結晶領域5には、微細転位等の欠陥が存在することか
ら、これに上述したFET等の形成前に1000℃以上
の高温アニールを行う。このアニールは、ランプアニー
ル等を適用できるが、例えば基板3に半導体素子が形成
されている場合においては、エキシマレーザによる浅
い、薄膜のみ加熱される高温アニールを行うことが望ま
しい。
【0021】上述した例では、例えば半導体素子を形成
したシリコン基板よりなる基板3上に絶縁層4を介して
シリコン薄膜1を形成した積層型構造とした場合である
が、基板3は、半導体基板に限られるものではなく、他
の各種絶縁基板である場合において、これの上にシリコ
ン薄膜を形成する場合等に本発明を適用することもでき
るなど上述の例に限らず種々の変形、変更を採り得る。
【発明の効果】上述したように本発明では単結晶成長の
核形成のための第1の固相成長と、これよりの単結晶成
長のための第2の固相成長とを行ったことによって、大
粒径で結晶性にすぐれた単結晶粒を形成でき、ここにF
ET等の素子形成を行うので、信頼性にすぐれ特性の良
い薄膜半導体素子を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例の工程図である。
【図2】本発明方法によって得た半導体装置の一例の略
線的断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン薄膜 2 マスク 3 基板 4 絶縁層 5 半導体領域 6 粒界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20 H01L 21/265

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質または多結晶のシリコン薄膜を形
    成する工程と、 第1の固相成長を行う工程と、 上記シリコン薄膜の所定位置を局所的に覆うマスクを形
    成する工程と、 上記シリコン薄膜に、全面的に中性元素をイオン注入し
    て上記シリコン薄膜の上記マスクによって覆われる部分
    以外を非晶質化させる工程と、 上記マスクを除去して第2の固相成長を行う工程とを含
    むことを特徴とする半導体結晶の成長方法。
JP08741893A 1993-04-14 1993-04-14 半導体結晶の成長方法 Expired - Fee Related JP3216318B2 (ja)

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KR102002991B1 (ko) 2012-08-30 2019-07-23 삼성전자주식회사 개구 형성 방법 및 이를 이용한 반도체 장치의 제조 방법

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