JP3216257B2 - プッシュスイッチ付回転式エンコーダ - Google Patents

プッシュスイッチ付回転式エンコーダ

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JP3216257B2 JP24053292A JP24053292A JP3216257B2 JP 3216257 B2 JP3216257 B2 JP 3216257B2 JP 24053292 A JP24053292 A JP 24053292A JP 24053292 A JP24053292 A JP 24053292A JP 3216257 B2 JP3216257 B2 JP 3216257B2
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  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダの
リモートコントロール装置等に取付けられて、各種モー
ドの設定や操作を行うプッシュスイッチ付回転式エンコ
ーダに関するものであり、例えば、内側のプッシュスイ
ッチで、「再生」、「停止」、「巻戻し」等のモード設
定を、外側の回転式エンコーダで、再生速度のコントロ
ール(一般に「シャトル機能」と呼ばれている)を行う
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図8〜図12により説明す
る。
【0003】同図において、1は成形樹脂製の固定接点
基板で、その上部表面には外周の回転式エンコーダ用円
弧状固定接点2および中央のプッシュスイッチ取付用接
点3が設けられると共に、端部にはこれらの接点を外部
に接続するための端子部4が設けられている。これらの
接点2,3および端子4は、金属板をあらかじめ打抜き
加工した接点板を、樹脂基板成形加工時にインサート成
形加工にて一体形成されたものである。
【0004】5は成形樹脂製の回転式エンコーダ用の摺
動接点保持体で、中央円筒部5Aとその外周の環状板部
5Bから成り、上記固定接点基板1のエンコーダ用固定
接点2とプッシュスイッチ取付用接点3の中間に設けら
れた円形突部6により、回転運動が可能なように円筒部
5A下端を位置決めされている。
【0005】摺動接点保持体5の外周環状板部5Bの下
面には、上記円弧状固定接点2に弾接する金属薄板製の
弾性摺動接点7が保持され、その上面のC字状仕切壁5
Cと円筒部5Aとの間には、この摺動接点保持体5を常
に所定の位置に保つためのねじりコイルばね8がはめ込
まれている。
【0006】このコイルばね8は、そのコイル部8Aが
一定の付勢力で巻き込む方向にたわめられて、上記円筒
部5Aを巻くように配されると共に、両端のフック8B
1,8B2が上記C字状仕切壁5Cの開口部端面5D
1,5D2にひっかけられ、更にその先端は固定接点基
板1の外周近くに設けられた二個のストッパー9A,9
B間に挟持されている。
【0007】そして、この摺動接点保持体5が固定接点
基板1に対して回転可能に保持されるように、外周環状
板部5Bの上方から金属板製覆い板10でおさえると共
に、中央円筒部5Aの上部に円環状の回転操作つまみ1
1が装着される。
【0008】また、中央部の接点3には単品のプッシュ
スイッチ12A,12Bがその端子部13A,13Bを
半田付けして取付けられており、そのノブ14A,14
Bに対して上方から操作ボタン15A,15Bの押し棒
16A,16Bが当接している。
【0009】この操作ボタン15A,15Bは、固定接
点基板1の中央ポール17に圧入されたボタン保持体1
8に保持されていると共に、ボタン保持体18と一体に
形成されたアーム部19A,19Bにより、常時所定の
位置まで押上げられている。
【0010】次に、このプッシュスイッチ付回転式エン
コーダの動作について説明する。ビデオテープレコーダ
等に使用する場合、まず、中央部の操作ボタン15Aま
たは15Bを押してプッシュスイッチ12Aまたは12
Bを動作させることにより、「再生」、「停止」等のモ
ードを設定し、「再生」モードにおいて、更に、その速
度を色々と変化させたい場合には、別に設けられた切替
スイッチ(図示せず)により「シャトル」機能に切替え
ると、一般に、「静止画再生」となり、この状態から、
例えば、図12に示すように、外周の回転操作つまみ1
1すなわち摺動接点保持体5を右方向に回す(図12に
おいては中央円筒部5Aが右回転している)と、回転に
伴って弾性摺動接点7が固定接点基板1上の円弧状固定
接点上を摺動して接触位置が変わることにより、端子
部4への出力信号が変化し、再生の速度が変わる。
【0011】この時、摺動接点保持体5上面のC字状仕
切壁5Cの開口部端面の一方5D1が、ねじりコイルば
ね8のフックの一方8B1をひっかけて回転し、他方の
フック8B2は固定接点基板1のストッパー9Bに止め
られたままであるので、コイル部8がばね弾性力に逆
らって更に巻込む方向にたわめられる。
【0012】そして、希望の速度で必要な時間の再生を
行った時点で、回転操作つまみ11に加えていた力を除
くと、ねじりコイルばね8のコイル部8Aの弾性力によ
ってフック8BがC字状仕切壁5Cの開口部端面5D
1を押し戻すことにより、摺動接点保持体5は元の図1
1の位置まで戻され、「静止画再生」の状態となる。
【0013】なお、回転操作つまみ11を左方向に回す
場合も同様にして、逆方向(巻戻し)再生で速度を変え
ることができるものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】リモートコントロール
装置に装着される部品の最近の傾向として、小形(特に
薄形)、軽量化の要求が高まっている。
【0015】しかしながら、上記従来のプッシュスイッ
チ付回転式エンコーダでは、固定接点基板1は、金属接
点板をインサート成形した構造であるために厚くて重
く、外軸の回転式エンコーダ部、摺動接点保持体5の上
にねじりコイルばね8をのせ、更にその上に操作つまみ
11を装着するために非常に厚いものとなっており、ま
た、プッシュスイッチ部も、接点基板1の接点3にノブ
の付いたプッシュスイッチ単体12を取付け、その上に
ボタン保持体18と組合せられた操作ボタン15を装着
するため、この部分でも背が高くなり、全体としての構
成部品点数も多く、高価なものとなるという課題があっ
た。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、薄形で軽量のプッシュスイッチ付回転式
エンコーダを提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、各接点を印刷焼成した耐熱樹脂フィル
、成形基板に貼合わせて固定接点基板とし、回転式エ
ンコーダ部の摺動接点を操作つまみに直接装着すると共
に、プッシュスイッチ部も、固定接点基板上に実装した
ダイアフラム形可動接点を操作ボタンにより直接押す構
成としたものである。
【0018】
【作用】したがって、本発明によれば、構成部品点数が
少なくて、大きさ(特に高さ寸法)が小さく、しかも軽
量のプッシュスイッチ付回転式エンコーダを提供できる
ものである。
【0019】
【実施例】本発明のプッシュスイッチ付回転式エンコー
ダの一実施例を図1〜図5により説明する。
【0020】同図において、21は成形樹脂製の固定接
点基板であり、その上面には耐熱樹脂フィルム製の接点
板22が貼合わされていて、この接点板22上には、外
周の回転式エンコーダ用の円弧状固定接点23、中央部
の複数個のプッシュスイッチ用固定接点24および端部
の外部接続用端子部25が、印刷・焼成により形成され
ている。
【0021】そして、これら外周の円弧状固定接点23
と中央のスイッチ用固定接点24の間には、その先端外
側または先端内側に抜け止め用の爪26または27を有
する複数個ずつの弾性脚28および29が固定接点基板
21と一体に形成され、C字状に等間隔で配列されてい
る。
【0022】30は成形樹脂製の円環状つまみで、上記
固定接点基板21の外側爪付弾性脚28により回転可能
には保持されており、その下面には、上記円弧状固定接
点23に弾接する金属薄板製の弾性摺動接点31が保持
されると共に、二ヶ所の段部32A,32Bが後述のね
じりコイルばね33の駆動用当接部として、上記複数個
の弾性脚28および29のC字状配列の開口部と同一角
度に設けられている。
【0023】ねじりコイルばね33は、そのコイル部3
3Aが一定の付勢力で巻込む方向にたわめられて、固定
接点基板21のC字状に配列された複数個の弾性脚28
および29の内周に沿って配されると共に、両端のフッ
ク部33Bは、固定接点基板21の複数個の弾性脚28
および29のC字状配列の開口部両端面34A,34B
および円環状つまみ30下面の上記二ヶ所の段部32
A,32Bに当てられている。
【0024】35はプッシュスイッチ用のダイアフラム
形弾性可動接点で、固定接点基板21中央部の複数個の
プッシュスイッチ用固定接点24の各々に対して、粘着
絶縁フィルム36によって固着されている。
【0025】このプッシュスイッチ部の詳細を図3およ
び図6で説明すると、各固定接点24は、外周のC形リ
ング状接点24Aと中央の小円接点24Bおよび各々の
接点を端子部25に接続するリード部24Cおよび24
Dから成り、小円接点24Bからのリード部24DがC
形リング状接点24Aの切欠き部を通る部分の上には、
絶縁塗料膜24Eが重ね印刷されている。
【0026】そして、この上に固着されるダイアフラム
形可動接点35は、外周縁35Aが上記C形リング状接
点24Aに丁度重なって接触するように位置決めされ、
その上面全体を覆う粘着剤付きの絶縁フィルム36によ
って周囲を固定接点基板21上に貼付けられている。こ
の時、ダイアフラム形可動接点35の湾曲した中央部3
5Bは、上記小円接点24Bとは一定のギャップを保っ
ていると共に、そのリード部24Dとこの上に重なる可
動接点35の外周縁35Aは、上記絶縁塗料膜24Eに
よって絶縁されている。
【0027】37は、上記固定接点24とダイアフラム
形可動接点35で構成されるプッシュスイッチを動作さ
せるための操作ボタンで、上部の円形平面部37Aと、
ここから各可動接点35に向かって下方に伸ばされた押
し棒部37B、およびこのボタン37を所定の位置に保
持するための爪付保持脚37Cから成っている。
【0028】この爪付保持脚37Cは前記固定接点基板
21の複数個の内側爪付弾性脚29の各々に対応して設
けられるもので、円弧状(C字状)に配列された複数個
の内側爪付弾性脚29の内接円よりも少し小さな外径
(外接円)に沿って配列され、その先端の爪37Dは対
応する各々の内側爪付弾性脚29の抜け止め用の爪27
に対して、弾性脚29の弾力を利用して先端側から強制
的に組合わされる。
【0029】また、複数個の爪付保持脚37Cのうち二
本の保持脚は、固定接点基板21の弾性脚28および2
9と並べて設けられた回り止め用突起38により回転方
向の動きを規制され、操作ボタン37が回らないように
規制する役目も果たしている。
【0030】更に、プッシュスイッチの動作を確実にす
るために、操作ボタン37の押し棒部37Bの先端とダ
イアフラム形可動接点35の間にギャップが設けられ、
通常状態において、操作ボタン37を固定接点21から
押し離して、保持脚37Cの爪37Dと弾性脚29の爪
27を当接させておくために、操作ボタン37の中央に
は小径の圧縮コイルばね39が挿入されている。
【0031】次に、本発明のプッシュスイッチ付回転式
エンコーダの動作について説明すると、従来例と同様
に、まず、中央部の操作ボタン37を押してモードを設
定するのであるが、この時、ボタン37上部の円形平面
部37Aの表示のある位置37Eまたは38Fを図7の
ごとく押すと、その下面の押し棒部37Bが下がり、そ
の先端が所定のダイアフラム形可動接点35を押してそ
の中央部35Bを反転させ、固定接点24中央の小円接
点24Bと接触させて、可動接点35を介してC形リン
グ状接点24Aと小円接点24Bが短絡される。そし
て、所定のリード部24C,24Dを経由して端子部2
5に電気信号が伝わる。
【0032】この時、操作ボタン37下面中央の圧縮コ
イルばね39が少したわみ、複数個の保持脚37Cのう
ち押された位置に最も近いものの爪37Dは、固定接点
基板21の弾性脚29の爪27から離れる。
【0033】その後、操作ボタン37に加えていた押し
力を除くと、操作ボタン37は圧縮コイルばね39の弾
性力により元の位置に押し戻され、ダイアフラム形可動
接点35もその弾性力により元の湾曲形状に復帰し、図
6の状態となる。
【0034】また、「再生」時の速度を変化させる「シ
ャトル」機能についても、従来例と同様に、外周の回転
式エンコーダ部により操作することができる。
【0035】すなわち、回転式エンコーダ部の円環状つ
まみ30が、ねじりコイルばね33の付勢力によって操
作角度の中点位置に止められた「静止画再生」の位置か
ら、つまみ30を右方向(または左方向)に回すと、従
来例と同様にその下面に保持された弾性摺動接点31が
固定接点基板21の円弧状固定接点23上を回転摺動し
て接触位置が変わることにより、端子部25への出力信
号が変化し、再生速度を変えることができる。
【0036】この時、円環状つまみ30下面の段部32
A(または32B)がねじりコイルばね33のフック3
3Bの一方をひっかけて回転し、そのコイル部33Aを
反発力に逆らってたわめており、つまみ30に加えてい
た力を除くと、このコイル部33Aの弾性力によって円
環状つまみ30は元の中点位置に押し戻され、「静止画
再生」の状態に戻る。
【0037】
【発明の効果】本発明のプッシュスイッチ付回転式エン
コーダは、上記実施例より明らかなように、 (1)弾性摺動接点を直接円環状操作つまみの下面に取
付けるので、摺動接点保持体が不要となる。また、固定
接点基板に直接ダイアフラム形弾性可動接点を貼付け、
これを操作ボタンの押し棒部で直接押す構成としたの
で、プッシュスイッチ単品を取付ける場合に比べて低く
なるので、製品の大きさ(特に高さ寸法)を大巾に小さ
くすることができる。
【0038】(2)固定接点は、耐熱樹脂フィルムに接
点を印刷・焼成し接点板を使用するので、軽量とな
り、製品の重量を大巾に軽くすることができる。
【0039】(3)従来技術と比べて上述したように構
成部品点数が少ないため、材料費や金型費が安価とな
る。
【0040】(4)回転式エンコーダ部の発生信号を変
える場合、耐熱樹脂フィルムに固定接点を印刷する版を
変更するだけでよく、従来技術に比べて変更に要する費
用・期間が大巾に有利となる。
【0041】等有用な効果を有するプッシュスイッチ付
回転式エンコーダを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプッシュスイッチ付
回転式エンコーダの側断面図
【図2】同平面図
【図3】同接点板の平面図
【図4】同固定接点基板に接点板を貼合わせた状態の平
面図
【図5】同固定接点基板に回転式エンコーダのつまみを
装着した状態の平面図
【図6】同プッシュスイッチの構成を説明する要部側断
面図
【図7】同プッシュスイッチの動作を説明する要部側断
面図
【図8】従来のプッシュスイッチ付回転式エンコーダの
平面図
【図9】同側断面図
【図10】同固定接点基板の平面図
【図11】同固定接点基板に回転式エンコーダの摺動接
点保持体およびプッシュスイッチを装着した状態の平面
【図12】同回転式エンコーダ操作時の摺動接点保持体
の動作を説明する平面図
【符号の説明】
21 固定接点基板 22 耐熱樹脂フィルム製接点板 23 エンコーダ用円弧状固定接点 24 プッシュスイッチ用固定接点 25 外部接続用端子部 28 外側爪付弾性脚 29 内側爪付弾性脚 30 円環状つまみ 31 弾性摺動接点 33 ねじりコイルばね 35 ダイアフラム形弾性可動接点 37 操作ボタン 37B 押し棒部 37C 爪付弾性脚 39 圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側の回転式エンコーダ用円弧状固定
    接点、およびその内側に配された中央の複数組のプッシ
    ュスイッチ用固定接点、ならびにそれぞれの固定接点の
    接続用端子部印刷により形成された耐熱樹脂フィル
    この耐熱樹脂フィルムが上面に貼り合わされると共
    に、上記耐熱樹脂フィルムの円弧状固定接点およびプッ
    シュスイッチ用固定接点の間の位置にC字状に配列され
    て設けられた複数個の抜け止め用爪を有する弾性脚を備
    えた成形樹脂製の固定接点基板と、上記固定接点基板
    の円弧状固定接点に弾接する弾性摺動接点を下面に有
    し、上記固定接点基板の弾性脚に設けられた外側爪によ
    り回転可能に保持された円環状つまみと、一定の付勢力
    で巻込む方向にたわめられ、コイル部が上記固定接点
    基板のC字状に配された弾性脚の内側に沿って配され、
    両端のフック部が複数個の弾性脚のC字状配列の開口部
    端面および上記円環状つまみ下面に設けられた段部に当
    てられたねじりコイルばねと、上記複数組のプッシュス
    イッチ用固定接点上に粘着絶縁フィルムでそれぞれ固着
    されたダイアフラム形弾性可動接点と、上記固定接点
    基板の弾性脚に設けられた内側爪により所定位置に保持
    されると共に上下動可能に配され、上記それぞれの弾性
    可動接点に対応した押し棒部を下面にする操作ボタン
    と、上記操作ボタンが上記弾性脚の内側爪に当たるよう
    に押上げているコイルばねから成るプッシュスイッチ付
    回転式エンコーダ。
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