JP3216011B2 - フライホイルハウジング付きエンジン - Google Patents
フライホイルハウジング付きエンジンInfo
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- JP3216011B2 JP3216011B2 JP21042497A JP21042497A JP3216011B2 JP 3216011 B2 JP3216011 B2 JP 3216011B2 JP 21042497 A JP21042497 A JP 21042497A JP 21042497 A JP21042497 A JP 21042497A JP 3216011 B2 JP3216011 B2 JP 3216011B2
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- Japan
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- flywheel
- housing
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライホイルハウ
ジング付きエンジンに関する。
ジング付きエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】フライホイルハウジング付きエンジンの
従来技術として、図2に示すものがある。これらは、本
発明と同様、図2(A)に示すように、クランクケース
101に椀形のフライホイルハウジング102を取り付
け、このフライホイルハウジング102のハウジング端
壁103をクランクケース101のケース壁105に沿
わせ、このケース壁105とハウジング端壁103とに
クランク軸106を貫通させ、このクランク軸106に
フライホイル107を固着し、このフライホイル107
をフライホイルハウジング102に収容し、相互に対向
するハウジング端壁103とフライホイル端面108と
の間に端面対向空間109を設け、相互に対向するハウ
ジング周壁110とフライホイル周面111との間に周
面対向空間112を設けている。
従来技術として、図2に示すものがある。これらは、本
発明と同様、図2(A)に示すように、クランクケース
101に椀形のフライホイルハウジング102を取り付
け、このフライホイルハウジング102のハウジング端
壁103をクランクケース101のケース壁105に沿
わせ、このケース壁105とハウジング端壁103とに
クランク軸106を貫通させ、このクランク軸106に
フライホイル107を固着し、このフライホイル107
をフライホイルハウジング102に収容し、相互に対向
するハウジング端壁103とフライホイル端面108と
の間に端面対向空間109を設け、相互に対向するハウ
ジング周壁110とフライホイル周面111との間に周
面対向空間112を設けている。
【0003】この種のエンジンでは、クランク軸106
のみそすり運動等によってフライホイル107の回転姿
勢にぶれが生じると、端面対向空間109内の空気密度
が不均一化されて疎密波となり、これが端面対向空間1
09から周面対向空間112に伝播し、フライホイルハ
ウジング102外に騒音となって放出される。
のみそすり運動等によってフライホイル107の回転姿
勢にぶれが生じると、端面対向空間109内の空気密度
が不均一化されて疎密波となり、これが端面対向空間1
09から周面対向空間112に伝播し、フライホイルハ
ウジング102外に騒音となって放出される。
【0004】この従来技術では、図2(C)に示すよう
に、ハウジング端壁103の外縁部分に、クランク軸1
06を中心とする仮想円に沿って、連続する円形の遮音
壁125を配置し、図2(B)に示すように、遮音壁1
25の突出端面126とフライホイル端面108との間
に絞り空間127を形成している。そして、絞り空間1
27よりも中心寄りで発生した疎密波は、この絞り隙間
127によってその外側への伝播が抑制される。
に、ハウジング端壁103の外縁部分に、クランク軸1
06を中心とする仮想円に沿って、連続する円形の遮音
壁125を配置し、図2(B)に示すように、遮音壁1
25の突出端面126とフライホイル端面108との間
に絞り空間127を形成している。そして、絞り空間1
27よりも中心寄りで発生した疎密波は、この絞り隙間
127によってその外側への伝播が抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題が生じる。上記従来技術では、図1(C)に示す
ように、ハウジング端壁103の外縁部分に、クランク
軸106を中心とする仮想円に沿って、連続する円形の
遮音壁125を配置し、図1(B)に示すように、遮音
壁125の突出端面126とフライホイル端面108と
の間に絞り空間127を形成しているので、遮音壁12
5で囲まれた端面対向空間109内の換気が殆ど行われ
ない。このため、エンジン始動直後に比べ、エンジン始
動から所定時間を経過した後の通常運転中は、遮熱壁1
25で囲まれた端面対向空間109内で停滞する空気の
温度がかなり高まり、通常運転中は遮音壁125の熱膨
張量が大きくなる。これにより、エンジン始動直後と通
常運転中の絞り隙間127の寸法差が大きくなり、エン
ジン始動直後と通常運転中の防音性能の差異が大きくな
る。
の問題が生じる。上記従来技術では、図1(C)に示す
ように、ハウジング端壁103の外縁部分に、クランク
軸106を中心とする仮想円に沿って、連続する円形の
遮音壁125を配置し、図1(B)に示すように、遮音
壁125の突出端面126とフライホイル端面108と
の間に絞り空間127を形成しているので、遮音壁12
5で囲まれた端面対向空間109内の換気が殆ど行われ
ない。このため、エンジン始動直後に比べ、エンジン始
動から所定時間を経過した後の通常運転中は、遮熱壁1
25で囲まれた端面対向空間109内で停滞する空気の
温度がかなり高まり、通常運転中は遮音壁125の熱膨
張量が大きくなる。これにより、エンジン始動直後と通
常運転中の絞り隙間127の寸法差が大きくなり、エン
ジン始動直後と通常運転中の防音性能の差異が大きくな
る。
【0006】各発明はフライホイルハウジング付きエン
ジンに関し、第1発明の課題は、エンジンの運転条件に
よる防音性能の差異を小さくできるものを提供すること
にある。第2発明の課題は、外側絞り隙間の寸法調節を
容易に行うことができるものを提供することにある。第
3発明の課題は、外側遮音壁と内側遮音壁とを容易に形
成できるものを提供することにある。
ジンに関し、第1発明の課題は、エンジンの運転条件に
よる防音性能の差異を小さくできるものを提供すること
にある。第2発明の課題は、外側絞り隙間の寸法調節を
容易に行うことができるものを提供することにある。第
3発明の課題は、外側遮音壁と内側遮音壁とを容易に形
成できるものを提供することにある。
【0007】
(第1発明)第1発明は、図1(A)に示すように、クラ
ンクケース1に椀形のフライホイルハウジング2を取り
付け、このフライホイルハウジング2のハウジング端壁
3をクランクケース1のケース壁5に沿わせ、このケー
ス壁5とハウジング端壁3とにクランク軸6を貫通さ
せ、このクランク軸6にフライホイル7を固着し、この
フライホイル7をフライホイルハウジング2に収容し、
相互に対向するハウジング端壁3とフライホイル端面8
との間に端面対向空間9を設け、相互に対向するハウジ
ング周壁10とフライホイル周面11との間に周面対向
空間12を設けた、フライホイルハウジング付きエンジ
ンにおいて、次のようにしたことを特徴とする。
ンクケース1に椀形のフライホイルハウジング2を取り
付け、このフライホイルハウジング2のハウジング端壁
3をクランクケース1のケース壁5に沿わせ、このケー
ス壁5とハウジング端壁3とにクランク軸6を貫通さ
せ、このクランク軸6にフライホイル7を固着し、この
フライホイル7をフライホイルハウジング2に収容し、
相互に対向するハウジング端壁3とフライホイル端面8
との間に端面対向空間9を設け、相互に対向するハウジ
ング周壁10とフライホイル周面11との間に周面対向
空間12を設けた、フライホイルハウジング付きエンジ
ンにおいて、次のようにしたことを特徴とする。
【0008】すなわち、図1(C)に示すように、ハウジ
ング端壁3の外縁部分に、クランク軸6を中心とする仮
想円に沿って、複数の外側遮音壁13を配置し、図1
(B)に示すように、各外側遮音壁13をハウジング端
壁3から、始動用リングギヤ23の端面24またはフラ
イホイル端面8に向けて突出させ、各外側遮音壁13の
突出端面14と、始動用リングギヤ23の端面24また
はフライホイル端面8との間に、外側絞り隙間15を形
成するとともに、図1(C)に示すように、隣合う外側
遮音壁13・13の間に外側通気隙間16を設けてい
る。
ング端壁3の外縁部分に、クランク軸6を中心とする仮
想円に沿って、複数の外側遮音壁13を配置し、図1
(B)に示すように、各外側遮音壁13をハウジング端
壁3から、始動用リングギヤ23の端面24またはフラ
イホイル端面8に向けて突出させ、各外側遮音壁13の
突出端面14と、始動用リングギヤ23の端面24また
はフライホイル端面8との間に、外側絞り隙間15を形
成するとともに、図1(C)に示すように、隣合う外側
遮音壁13・13の間に外側通気隙間16を設けてい
る。
【0009】そして、図1(C)に示すように、ハウジ
ング端壁3の外縁部分に、前記仮想円の内側に想定した
同心の仮想円に沿って、複数の内側遮音壁17を配置
し、図1(B)に示すように、各内側遮音壁17をハウ
ジング端壁3からフライホイル端面8に向けて突出さ
せ、各内側遮音壁17の突出端面14とフライホイル端
面8との間に内側絞り隙間18を形成するとともに、図
1(C)に示すように、隣合う内側遮音壁17・17の
間に内側通気隙間19を設けている。
ング端壁3の外縁部分に、前記仮想円の内側に想定した
同心の仮想円に沿って、複数の内側遮音壁17を配置
し、図1(B)に示すように、各内側遮音壁17をハウ
ジング端壁3からフライホイル端面8に向けて突出さ
せ、各内側遮音壁17の突出端面14とフライホイル端
面8との間に内側絞り隙間18を形成するとともに、図
1(C)に示すように、隣合う内側遮音壁17・17の
間に内側通気隙間19を設けている。
【0010】そして、図1(C)に示すように、内側通
気隙間19にその外側から外側遮音壁13を臨ませ、外
側通気隙間16にその内側から内側遮音壁17を臨ま
せ、外側遮音壁13の各端部20と内側遮音壁17の各
端部21との間に中間通気隙間22を形成している。
気隙間19にその外側から外側遮音壁13を臨ませ、外
側通気隙間16にその内側から内側遮音壁17を臨ま
せ、外側遮音壁13の各端部20と内側遮音壁17の各
端部21との間に中間通気隙間22を形成している。
【0011】(第2発明)第2発明は、第1発明におい
て、図1(C)に示すように、外側遮音壁13と内側遮
音壁17とを、上記外側の仮想円と内側の仮想円とにそ
れぞれ沿う円弧状に形成したことを特徴とする。
て、図1(C)に示すように、外側遮音壁13と内側遮
音壁17とを、上記外側の仮想円と内側の仮想円とにそ
れぞれ沿う円弧状に形成したことを特徴とする。
【0012】(第3発明)第3発明は、図1(B)に示
すように、第1発明または第2発明において、各外側遮
音壁13と各内側遮音壁17とを、いずれもハウジング
端壁3の素材を隆起させて形成したことを特徴とする。
すように、第1発明または第2発明において、各外側遮
音壁13と各内側遮音壁17とを、いずれもハウジング
端壁3の素材を隆起させて形成したことを特徴とする。
【0013】
(第1発明)第1発明は次の作用効果を奏する。第1発
明では、クランク軸6のみそすり運動等によってフライ
ホイル7の回転姿勢にぶれが生じると、端面対向空間9
内の空気密度が不均一化されて疎密波となるが、この疎
密波は内側遮音壁17と外側遮音壁13に衝突して、端
面対向空間9内に跳ね返され、端面対向空間9内の後続
の疎密波と干渉して減音される。
明では、クランク軸6のみそすり運動等によってフライ
ホイル7の回転姿勢にぶれが生じると、端面対向空間9
内の空気密度が不均一化されて疎密波となるが、この疎
密波は内側遮音壁17と外側遮音壁13に衝突して、端
面対向空間9内に跳ね返され、端面対向空間9内の後続
の疎密波と干渉して減音される。
【0014】そして、この第1発明では、図1(C)に
示すように、端面対向空間9内の空気が温まると、この
空気は滞留により、内側通気隙間19と中間通気隙間2
2と外側通気隙間16と周面対向空間12とを介して換
気される。このため、エンジン始動から所定時間を経過
した後の通常運転中でも、端面対向空間9内の空気の温
度は、エンジン始動直後に比べ、それほど高くはなら
ず、通常運転中の外側遮音壁13と内側遮音壁17の熱
膨張量が小さく抑えられる。これにより、エンジン始動
直後と通常運転中の外側絞り隙間15の寸法差が小さく
なるうえ、内側絞り隙間18の寸法差も小さくなり、外
側絞り隙間15と内側絞り隙間18から透過する疎密波
の透過量の差が小さくなるので、エンジン始動直後と通
常運転中の防音性能の差異が小さくなる。
示すように、端面対向空間9内の空気が温まると、この
空気は滞留により、内側通気隙間19と中間通気隙間2
2と外側通気隙間16と周面対向空間12とを介して換
気される。このため、エンジン始動から所定時間を経過
した後の通常運転中でも、端面対向空間9内の空気の温
度は、エンジン始動直後に比べ、それほど高くはなら
ず、通常運転中の外側遮音壁13と内側遮音壁17の熱
膨張量が小さく抑えられる。これにより、エンジン始動
直後と通常運転中の外側絞り隙間15の寸法差が小さく
なるうえ、内側絞り隙間18の寸法差も小さくなり、外
側絞り隙間15と内側絞り隙間18から透過する疎密波
の透過量の差が小さくなるので、エンジン始動直後と通
常運転中の防音性能の差異が小さくなる。
【0015】また、図1(B)に示すように、各外側遮
音壁13を始動用リングギヤ23の端面24に向けて突
出させた場合には、始動用リングギヤ23の嵌合位置を
ずらすことにより外側絞り隙間15を容易に調節するこ
とができる。
音壁13を始動用リングギヤ23の端面24に向けて突
出させた場合には、始動用リングギヤ23の嵌合位置を
ずらすことにより外側絞り隙間15を容易に調節するこ
とができる。
【0016】(第2発明)第2発明は、第1発明の作用
効果に加え、次の作用効果を奏する。第2発明では、図
1(C)に示すように、外側遮音壁13と内側遮音壁1
7とを、それぞれ円弧状に形成したので、これらに衝突
した疎密波の多くが確実にこれらの内側に跳ね返され、
干渉による減音がより有効に行われる。
効果に加え、次の作用効果を奏する。第2発明では、図
1(C)に示すように、外側遮音壁13と内側遮音壁1
7とを、それぞれ円弧状に形成したので、これらに衝突
した疎密波の多くが確実にこれらの内側に跳ね返され、
干渉による減音がより有効に行われる。
【0017】(第3発明)第3発明は、第1発明または
第2発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。第
3発明では、図1(B)に示すように、各外側遮音壁1
3と各内側遮音壁17はいずれもハウジング端壁10の
素材を隆起させて形成したので、各外側遮音壁13と各
内側遮音壁17とをフライホイルハウジング2との一体
成型により簡単に形成できる。
第2発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。第
3発明では、図1(B)に示すように、各外側遮音壁1
3と各内側遮音壁17はいずれもハウジング端壁10の
素材を隆起させて形成したので、各外側遮音壁13と各
内側遮音壁17とをフライホイルハウジング2との一体
成型により簡単に形成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の実施形態を説明する図で
ある。この実施形態では、フライホイルハウジング付き
の縦形エンジンを用いる。
いて説明する。図1は本発明の実施形態を説明する図で
ある。この実施形態では、フライホイルハウジング付き
の縦形エンジンを用いる。
【0019】このエンジンの構成は次の通りである。図
1(A)に示すように、クランクケース1に椀形のフライ
ホイルハウジング2を取り付け、このフライホイルハウ
ジング2のハウジング端壁3をクランクケース1のケー
ス壁5に沿わせ、このケース壁5とハウジング端壁3と
にクランク軸6を貫通させ、このクランク軸6にフライ
ホイル7を固着し、このフライホイル7をフライホイル
ハウジング2に収容し、相互に対向するハウジング端壁
3とフライホイル端面8との間に端面対向空間9を設
け、相互に対向するハウジング周壁10とフライホイル
周面11との間に周面対向空間12を設けている。
1(A)に示すように、クランクケース1に椀形のフライ
ホイルハウジング2を取り付け、このフライホイルハウ
ジング2のハウジング端壁3をクランクケース1のケー
ス壁5に沿わせ、このケース壁5とハウジング端壁3と
にクランク軸6を貫通させ、このクランク軸6にフライ
ホイル7を固着し、このフライホイル7をフライホイル
ハウジング2に収容し、相互に対向するハウジング端壁
3とフライホイル端面8との間に端面対向空間9を設
け、相互に対向するハウジング周壁10とフライホイル
周面11との間に周面対向空間12を設けている。
【0020】このような構成によれば、クランク軸6の
みそすり運動等によってフライホイル7の回転姿勢にぶ
れが生じると、端面対向空間9内の空気密度が不均一化
されて疎密波となり、これが端面対向空間9から周面対
向空間12に伝播し、フライホイルハウジング2外に騒
音となって放出される。
みそすり運動等によってフライホイル7の回転姿勢にぶ
れが生じると、端面対向空間9内の空気密度が不均一化
されて疎密波となり、これが端面対向空間9から周面対
向空間12に伝播し、フライホイルハウジング2外に騒
音となって放出される。
【0021】クランクケース1へのフライホイルハウジ
ング2の固定は、ハウジング端壁3をクランクケース1
のケース壁5に固定ボルト29で取り付けることにより
行っている。クランク軸6へのフライホイル7の固定
は、フライホイル7をクランク軸6に取付ボルト30で
取り付けることにより行っている。
ング2の固定は、ハウジング端壁3をクランクケース1
のケース壁5に固定ボルト29で取り付けることにより
行っている。クランク軸6へのフライホイル7の固定
は、フライホイル7をクランク軸6に取付ボルト30で
取り付けることにより行っている。
【0022】この実施形態では、図1(C)に示すよう
に、ハウジング端壁3の外縁部分に、クランク軸6を中
心とする仮想円に沿って、円弧状の複数の外側遮音壁1
3を配置し、図1(B)に示すように、各外側遮音壁1
3をハウジング端壁3から、始動用リングギヤ23の端
面24に向けて突出させ、各外側遮音壁13の突出端面
14と、始動用リングギヤ23の端面24との間に外側
絞り隙間15を形成するとともに、図1(C)に示すよ
うに、隣合う外側遮音壁13・13の間に外側通気隙間
16を設けている。ハウジング端壁3にはスタータモー
タ31を固定し、このスタータモータ31に取り付けた
ビニオンギヤ32を始動用リングギヤ23に噛み合わせ
ている。なお、各外側遮音壁13をハウジング端壁3か
ら、フライホイル端面8に向けて突出させ、各外側遮音
壁13の突出端面14と、フライホイル端面8との間に
外側絞り隙間15を形成してもよい。
に、ハウジング端壁3の外縁部分に、クランク軸6を中
心とする仮想円に沿って、円弧状の複数の外側遮音壁1
3を配置し、図1(B)に示すように、各外側遮音壁1
3をハウジング端壁3から、始動用リングギヤ23の端
面24に向けて突出させ、各外側遮音壁13の突出端面
14と、始動用リングギヤ23の端面24との間に外側
絞り隙間15を形成するとともに、図1(C)に示すよ
うに、隣合う外側遮音壁13・13の間に外側通気隙間
16を設けている。ハウジング端壁3にはスタータモー
タ31を固定し、このスタータモータ31に取り付けた
ビニオンギヤ32を始動用リングギヤ23に噛み合わせ
ている。なお、各外側遮音壁13をハウジング端壁3か
ら、フライホイル端面8に向けて突出させ、各外側遮音
壁13の突出端面14と、フライホイル端面8との間に
外側絞り隙間15を形成してもよい。
【0023】そして、図1(C)に示すように、ハウジ
ング端壁3の外縁部分に、前記仮想円の内側に想定した
同心の仮想円に沿って、複数の内側遮音壁17を配置
し、図1(B)に示すように、各内側遮音壁17をハウ
ジング端壁3からフライホイル端面8に向けて突出さ
せ、各内側遮音壁17の突出端面14とフライホイル端
面8との間に内側絞り隙間18を形成するとともに、図
1(C)に示すように、隣合う内側遮音壁17・17の
間に内側通気隙間19を設けている。
ング端壁3の外縁部分に、前記仮想円の内側に想定した
同心の仮想円に沿って、複数の内側遮音壁17を配置
し、図1(B)に示すように、各内側遮音壁17をハウ
ジング端壁3からフライホイル端面8に向けて突出さ
せ、各内側遮音壁17の突出端面14とフライホイル端
面8との間に内側絞り隙間18を形成するとともに、図
1(C)に示すように、隣合う内側遮音壁17・17の
間に内側通気隙間19を設けている。
【0024】そして、図1(C)に示すように、内側通
気隙間19にその外側から外側遮音壁13を臨ませ、外
側通気隙間16にその内側から内側遮音壁17を臨ま
せ、外側遮音壁13の各端部20と内側遮音壁17の各
端部21との間に中間通気隙間22を形成している。
気隙間19にその外側から外側遮音壁13を臨ませ、外
側通気隙間16にその内側から内側遮音壁17を臨ま
せ、外側遮音壁13の各端部20と内側遮音壁17の各
端部21との間に中間通気隙間22を形成している。
【0025】このような構成によれば、端面対向空間9
内の空気が内側通気隙間19と中間通気隙間22と外側
通気隙間16と周面対向空間12とを順に介して換気さ
れる。このため、エンジン始動から所定時間を経過した
後の通常運転中でも、端面対向空間9内の空気の温度
は、エンジン始動直後に比べ、それほど高くはならず、
通常運転中の外側遮音壁13と内側遮音壁17の熱膨張
量が小さく抑えられる。これにより、エンジン始動直後
と通常運転中の外側絞り隙間15の寸法差が小さくなる
うえ、内側絞り隙間18の各寸法差も小さくなり、外側
絞り隙間15と内側絞り隙間18から透過する疎密波の
透過量の差が小さくなるので、エンジン始動直後と通常
運転中の防音性能の差異が小さくなる。また、始動用リ
ングギヤ23の嵌合位置をずらすことにより外側絞り隙
間15を容易に調節することができる。
内の空気が内側通気隙間19と中間通気隙間22と外側
通気隙間16と周面対向空間12とを順に介して換気さ
れる。このため、エンジン始動から所定時間を経過した
後の通常運転中でも、端面対向空間9内の空気の温度
は、エンジン始動直後に比べ、それほど高くはならず、
通常運転中の外側遮音壁13と内側遮音壁17の熱膨張
量が小さく抑えられる。これにより、エンジン始動直後
と通常運転中の外側絞り隙間15の寸法差が小さくなる
うえ、内側絞り隙間18の各寸法差も小さくなり、外側
絞り隙間15と内側絞り隙間18から透過する疎密波の
透過量の差が小さくなるので、エンジン始動直後と通常
運転中の防音性能の差異が小さくなる。また、始動用リ
ングギヤ23の嵌合位置をずらすことにより外側絞り隙
間15を容易に調節することができる。
【0026】この実施形態では、図1(C)に示すよう
に、外側遮音壁13と内側遮音壁17とを、上記外側の
仮想円と内側の仮想円とにそれぞれ沿う円弧状に形成し
てある。このため、これらに衝突した疎密波の多くが確
実にこれらの内側に跳ね返され、干渉による減音がより
有効に行われる。
に、外側遮音壁13と内側遮音壁17とを、上記外側の
仮想円と内側の仮想円とにそれぞれ沿う円弧状に形成し
てある。このため、これらに衝突した疎密波の多くが確
実にこれらの内側に跳ね返され、干渉による減音がより
有効に行われる。
【0027】この実施形態では、図1(B)に示すよう
に、各外側遮音壁13と各内側遮音壁17とを、いずれ
もハウジング端壁3の素材を隆起させて形成した。この
ため、各外側遮音壁13と各内側遮音壁17とをフライ
ホイルハウジング2との一体成型により簡単に形成でき
る。フライホイルハウジング2と各外側遮音壁13と各
内側遮音壁17とは一体鋳造によって形成してある。
に、各外側遮音壁13と各内側遮音壁17とを、いずれ
もハウジング端壁3の素材を隆起させて形成した。この
ため、各外側遮音壁13と各内側遮音壁17とをフライ
ホイルハウジング2との一体成型により簡単に形成でき
る。フライホイルハウジング2と各外側遮音壁13と各
内側遮音壁17とは一体鋳造によって形成してある。
【図1】本発明の実施形態に係るフライホイルハウジン
グ付きエンジンを説明する図で、図1(A)は要部の縦
断面図、図1(B)は図1(A)のB部分の拡大図、図
1(C)は図1(A)のC−C線断面図である。
グ付きエンジンを説明する図で、図1(A)は要部の縦
断面図、図1(B)は図1(A)のB部分の拡大図、図
1(C)は図1(A)のC−C線断面図である。
【図2】従来技術に係るフライホイルハウジング付きエ
ンジンを説明する図で、図2(A)は要部の縦断面図、
図2(B)は図2(A)のB部分の拡大図、図2(C)
は図2(A)のC−C線断面図である。
ンジンを説明する図で、図2(A)は要部の縦断面図、
図2(B)は図2(A)のB部分の拡大図、図2(C)
は図2(A)のC−C線断面図である。
1…クランクケース、2…フライホイルハウジング、3
…ハウジング端壁、4…突出端面、5…ケース壁、6…
クランク軸、7…フライホイル、8…フライホイル端
壁、9…端面対向空間、10…ハウジング端壁、11…
フライホイル周面、12…周面対向空間、13…外側遮
音壁、14…突出端面、15…外側絞り隙間、16…外
側通気隙間、17…内側遮音壁、18…内側絞り隙間、
19…内側通気隙間、20…端部、21…端部、22…
中間通気隙間、23…始動用リングギヤ、24…端面。
…ハウジング端壁、4…突出端面、5…ケース壁、6…
クランク軸、7…フライホイル、8…フライホイル端
壁、9…端面対向空間、10…ハウジング端壁、11…
フライホイル周面、12…周面対向空間、13…外側遮
音壁、14…突出端面、15…外側絞り隙間、16…外
側通気隙間、17…内側遮音壁、18…内側絞り隙間、
19…内側通気隙間、20…端部、21…端部、22…
中間通気隙間、23…始動用リングギヤ、24…端面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 77/00 F02B 61/06 F02F 7/00 F16F 15/30
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクケース(1)に椀形のフライホイ
ルハウジング(2)を取り付け、このフライホイルハウジ
ング(2)のハウジング端壁(3)をクランクケース(1)の
ケース壁(5)に沿わせ、このケース壁(5)とハウジング
端壁(3)とにクランク軸(6)を貫通させ、このクランク
軸(6)にフライホイル(7)を固着し、このフライホイル
(7)をフライホイルハウジング(2)に収容し、相互に対
向するハウジング端壁(3)とフライホイル端面(8)との
間に端面対向空間(9)を設け、相互に対向するハウジン
グ周壁(10)とフライホイル周面(11)との間に周面対
向空間(12)を設けた、フライホイルハウジング付きエ
ンジンにおいて、 ハウジング端壁(3)の外縁部分に、クランク軸(6)を中
心とする仮想円に沿って、複数の外側遮音壁(13)を配
置し、各外側遮音壁(13)をハウジング端壁(3)から、
始動用リングギヤ(23)の端面(24)またはフライホイ
ル端面(8)に向けて突出させ、各外側遮音壁(13)の突
出端面(14)と、始動用リングギヤ(23)の端面(24)
またはフライホイル端面(8)との間に、外側絞り隙間
(15)を形成するとともに、隣合う外側遮音壁(13)・
(13)の間に外側通気隙間(16)を設け、 ハウジング端壁(3)の外縁部分に、前記仮想円の内側に
想定した同心の仮想円に沿って、複数の内側遮音壁(1
7)を配置し、各内側遮音壁(17)をハウジング端壁
(3)からフライホイル端面(8)に向けて突出させ、各内
側遮音壁(17)の突出端面(4)とフライホイル端面(8)
との間に内側絞り隙間(18)を形成するとともに、隣合
う内側遮音壁(17)・(17)の間に内側通気隙間(19)
を設け、 内側通気隙間(19)にその外側から外側遮音壁(13)を
臨ませ、外側通気隙間(16)にその内側から内側遮音壁
(17)を臨ませ、外側遮音壁(13)の各端部(20)と内
側遮音壁(17)の各端部(21)との間に中間通気隙間
(22)を形成した、ことを特徴とするフライホイルハウ
ジング付きエンジン。 - 【請求項2】 請求項1に記載したフライホイルハウジ
ング付きエンジンにおいて、外側遮音壁(13)と内側遮
音壁(17)とを、上記外側の仮想円と内側の仮想円とに
それぞれ沿う円弧状に形成した、ことを特徴とするフラ
イホイルハウジング付きエンジン。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したフラ
イホイルハウジング付きエンジンにおいて、各外側遮音
壁(13)と各内側遮音壁(17)とを、いずれもハウジン
グ端壁(3)の素材を隆起させて形成した、ことを特徴と
するフライホイルハウジング付きエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21042497A JP3216011B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | フライホイルハウジング付きエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21042497A JP3216011B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | フライホイルハウジング付きエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1150859A JPH1150859A (ja) | 1999-02-23 |
JP3216011B2 true JP3216011B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=16589092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21042497A Expired - Fee Related JP3216011B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | フライホイルハウジング付きエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216011B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21042497A patent/JP3216011B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1150859A (ja) | 1999-02-23 |
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